Linux on Power Systems への IBM Systems Director と 管理対象 IBM

IBM Systems Director
Linux on Power Systems への IBM Systems Director と
管理対象 IBM DB2 データベースのインストール
バージョン 6.3
IBM Systems Director
Linux on Power Systems への IBM Systems Director と
管理対象 IBM DB2 データベースのインストール
バージョン 6.3
お願い
本書および本書で紹介する製品をご使用になる前に、 107 ページの『特記事項』に記載されている情
報をお読みください。
お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示さ
れたりする場合があります。
原典:
IBM Systems Director
Installing IBM Systems Director with managed IBM DB2
database for Linux on Power Systems
Version 6.3
発行:
日本アイ・ビー・エム株式会社
担当:
トランスレーション・サービス・センター
© Copyright IBM Corporation 1999, 2012.
目次
本書について . . . . . . . . . . . . . v
規則および用語 .
資料および関連情報
Web リソース . .
ご意見の送付方法.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
. v
. v
. . . . . . . . . . . viii
. . . . . . . . . . . . x
チェックリスト: IBM Systems Director
サーバー のインストール . . . . . . . xi
チェックリスト: エージェントのインス
トール . . . . . . . . . . . . . . . xiii
第 1 章 IBM Systems Director のインス
トール . . . . . . . . . . . . . . . 1
インストールの概要 . . . . . . . . . . . . 1
IBM Systems Director サーバーのインストール . . . 3
IBM Systems Director サーバーの入手 . . . . . 4
インストール DVD の入手 . . . . . . . 4
インストール・パッケージのダウンロード . . 5
管理サーバーの準備 . . . . . . . . . . . 5
管理サーバー用のインストール・ワークシート 5
データベース・アプリケーションの準備 . . . 8
IBM Systems Director サーバーを Linux on
Power Systems にインストールするための準備. 10
IBM Systems Director のファイアウォールおよ
びプロキシーの準備 . . . . . . . . . 12
Linux パッケージ・マネージャーを使用したラ
イブラリーまたは RPM の検索 . . . . . . 14
プリインストール・ユーティリティー (PIU) の実
行 . . . . . . . . . . . . . . . . 15
管理サーバーでの IBM Systems Director プリ
インストール・ユーティリティーの実行 (AIX
および Linux). . . . . . . . . . . . 16
Linux on Power Systems のプリインストール
検査 . . . . . . . . . . . . . . . 18
管理サーバーへの IBM Systems Director のイン
ストール . . . . . . . . . . . . . . 22
IBM Systems Director サーバーを Linux on
Power Systems にインストール . . . . . . 22
IBM Systems Director サーバー のサーバー応
答ファイルの作成に関するヒント . . . . . 25
管理サーバーへの IBM Systems Director のイン
ストールが正常に完了したことの確認 . . . . 27
インストール後の IBM Systems Director サーバ
ーの構成 . . . . . . . . . . . . . . 28
IBM Systems Director で使用するデータベース
の切り替え . . . . . . . . . . . . 28
データベース構成属性 . . . . . . . . . 31
データベースのユーザー権限およびパスワード
のヒント . . . . . . . . . . . . . 42
© Copyright IBM Corp. 1999, 2012
IBM Systems Director サーバーへの初回ログオ
ン . . . . . . . . . . . . . . .
IBM Systems Director サーバーの再起動 . . .
動的 IP サポートの使用可能化 . . . . . .
IBM Systems Director プラグイン の構成 . .
コマンドライン・インターフェースの構成 . .
IP アドレスのプロパティーの構成 . . . . .
IBM Systems Director サーバー・ヘルス設定の
変更 . . . . . . . . . . . . . . .
失敗した IBM Systems Director サーバー 6.3.x
のインストールからのリカバリー . . . . . .
49
50
51
53
55
56
58
60
第 2 章 エージェントのインストール . . 63
エージェント (AIX および Linux) でのプリインスト
ール・ユーティリティーの実行 . . . . . . . .
共通エージェントのインストール . . . . . . .
共通エージェント管理対象システムのための準備
共通エージェントを Linux on Power Systems
にインストールするための準備 . . . . . .
エージェント・インストール・ウィザードを使用
したエージェントのインストール . . . . . .
共通エージェントの手動インストール . . . .
共通エージェントを Linux on Power Systems
にインストール . . . . . . . . . . .
プラットフォーム・エージェントのインストール . .
プラットフォーム・エージェント管理対象システ
ムのための準備 . . . . . . . . . . . .
プラットフォーム・エージェントを Linux on
Power Systems にインストールするための準備.
エージェント・インストール・ウィザードを使用
したエージェントのインストール . . . . . .
プラットフォーム・エージェントの手動インスト
ール . . . . . . . . . . . . . . . .
プラットフォーム・エージェントを Linux on
Power Systems にインストール . . . . . .
IBM Systems Director エージェントのインストール
が正常に完了したことの確認 . . . . . . . .
64
66
66
67
69
73
73
78
79
80
81
85
86
90
第 3 章 エージェントレス管理対象システ
ムの準備 . . . . . . . . . . . . . . 93
エージェントレス管理対象システムへのアクセスの
構成 . . . . . . . . . . . . . . . . .
サンプル sudo 構成ファイル. . . . . . . .
非ブレード・サーバー上の IBM Systems Director サ
ーバーを使用して IBM BladeCenter シャーシを管理
するための準備 . . . . . . . . . . . . .
ブレード・サーバー上の IBM Systems Director サー
バーを使用して IBM BladeCenter シャーシを管理す
るための準備 . . . . . . . . . . . . . .
IBM Systems Director で検出するためのハードウェ
ア管理コンソール・デバイスの準備 . . . . . .
94
95
96
97
99
iii
第 4 章 アンインストール . . . . . . 101
特記事項. . . . . . . . . . . . . . 107
Linux での IBM Systems Director のアンインスト
ール . . . . . . . . . . . . . . . . 102
商標
iv
.
.
.
.
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
. 109
本書について
本書は、IBM® Systems Director の初回インストールについて説明します。本書は、
以下のトピックについても対象にしています。
v インストール・プロセスのためのサーバーの準備
v IBM Systems Director サーバーで使用するためのデータベースの構成
v (オプション) IBM Systems Director が使用するデータベースの切り替え
v IBM Systems Director の拡張プラグインのアクティブ化
v エージェントのインストールおよびエージェントレス管理対象システムの準備
v アンインストール
本書の印刷版を使用する場合は、次の関連 PDF の印刷も検討してください。
v IBM Systems Director計画ガイド
v IBM Systems Director6.3 へのアップグレードおよび移行
v システム管理ガイド
IBM Systems Director インフォメーション・センター Web サイト (
publib.boulder.ibm.com/infocenter/director/pubs/index.jsp) から追加の情報および PDF
にアクセスすることができます。
規則および用語
以下の特記事項では重要な情報を強調表示します。
注: これらの特記事項は重要なヒント、ガイダンス、またはアドバイスを提供しま
す。
重要: これらの特記事項は、不都合なまたは困難な状態を避けるために役立つ情報
またはアドバイスを提供します。
重要: また、これらの特記事項は、プログラム、デバイス、またはデータへの考え
られる損傷を示します。損傷が起こりうる指示または状態の前には警告通知が表示
されます。
資料および関連情報
IBM Systems Director インフォメーション・センターと同じ内容を、PDF 文書で見
ることができます。 PDF ファイルを表示するには、Adobe Acrobat Reader が必要
です。これは、Adobe Web サイト (http://get.adobe.com/reader/) から無料でダウンロ
ードできます。
インフォメーション・センターおよびトピック・コレクション
v IBM Systems
http://publib.boulder.ibm.com/eserver/
© Copyright IBM Corp. 1999, 2012
v
複数の IBM Systems 製品について統合化された情報が記載されている IBM
Systems インフォメーション・センター - トップ・ページを表示します。
v IBM Systems Director
publib.boulder.ibm.com/infocenter/director/pubs/index.jsp
定期的に更新される IBM Systems Director トピック・コレクションには、IBM
Systems Director で使用可能な最新の資料があります。
v IBM Systems Director プラグイン
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/director/pubs/topic/extensions/
extensionparent.html
IBM Systems Director の機能を拡張するプラグインのインストール方法および使
用方法については、IBM Systems のインフォメーション・センターを参照してく
ださい。
v IBM Systems Director 上位統合モジュール (UIM)
publib.boulder.ibm.com/infocenter/systems/topic/uims/fqs0_main.html
上位モジュールおよび管理パックを使用すると、を使用すると、共通エージェン
トおよびプラットフォーム・エージェントが提供するデータを、IBM 以外のワー
クグループおよびエンタープライズ管理製品で解釈して表示することができま
す。上位統合モジュールおよび管理パックをインストールおよび使用する方法に
ついては、IBM Systems Director 上位統合モジュール (UIM) トピック・コレクシ
ョンをお読みください。
v IBM Systems Director API ライセンス交付
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/director/devsdk/index.jsp
IBM Systems Director API とその関連資料の使用に関するライセンス情報を表示
します。 フォームに入力して、API アクセスを要求してください。入力した情報
が検討された後で、API へのアクセスおよび API の使用に関する追加情報が連
絡されます。
資料
リリース情報 6.3.2
IBM Systems Director の計画、インストール、およびトラブルシューティン
グ情報の簡潔なリファレンスを提供します。
IBM Systems Director 計画ガイド
IBM Systems Director コンポーネント、サポートされる IBM Systems
Director ハードウェア、オペレーティング・システム、データベース、ワー
クグループおよびエンタープライズ・システム管理ソフトウェアを実行する
ためのハードウェア要件を含む計画情報を提供します。
IBM Systems Director サーバーのインストールに関する PDF ファイル
IBM Systems Director サーバーを準備、インストール、および構成するため
の詳細な手順を提供します。
vi
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
IBM Systems Director エージェントのインストールに関する PDF ファイル
IBM Systems Director エージェントを準備および管理対象システムにインス
トールするための詳細な手順と、エージェントレス管理対象システムを準備
するための詳細な手順を提供します。
IBM Systems Director サーバーのアップグレードと移行に関する PDF ファイル
IBM Systems Director サーバーをアップグレードおよび移行するための詳細
な手順を提供します。
IBM Systems Director エージェントのアップグレードと移行に関する PDF ファイ
ル
IBM Systems Director エージェントをアップグレードおよび移行するための
詳細な手順を提供します。
IBM Systems Director Systems Management Guide
Web インターフェースを使用して環境内のシステムおよびリソースを管理
するための詳細な手順を説明しています。
IBM Systems Director トラブルシューティングおよびサポート・ガイド
問題とその解決方法、および共通問題のトラブルシューティング方法につい
ての情報が記載されています。
IBM Systems Director イベント・リファレンス
IBM Systems Director イベントに関する情報 (イベント・タイプ、記述、重
大度、拡張の詳細など) が記載されています。
IBM Systems Director コマンド・リファレンス
データベースの構成、IBM Systems Director の開始および停止を含む、シス
テム管理コマンドライン・インターフェース (smcli) コマンド、およびコマ
ンドラインから直接実行可能なその他のコマンドに関する詳細情報が記載さ
れています。
IBM Systems Director ハードウェア・コマンドライン・ユーザーズ・ガイド
Hardware Command Line (以前の IBM Management Processor Command-Line
Interface) のインストールと使用に関する情報が記載されています。 このリ
リースのコマンド出力は、前リリースのコマンド出力からは変更されている
場合があります。
ホワイト・ペーパーおよびブリーフィング
v IBM Systems Director
ftp://ftp.software.ibm.com/common/ssi/sa/wh/n/xbw03006usen/XBW03006USEN.PDF
新しい Web インターフェース、セキュリティー機能、オペレーティング・シス
テム・エージェント、個別にインストール可能な統合化プラグインおよび追加プ
ラグインを含め、 IBM Systems Director V6.1 での変更の概要が記載されていま
す。
v Value Proposition for IBM Systems Director
ftp://ftp.software.ibm.com/common/ssi/sa/wh/n/xbw03007usen/XBW03007USEN.PDF
IBM Systems Director で提供されるエンタープライズ・サーバーのインストール
と値についての操作管理の問題点が記載されています。
v Performance Tuning and Scaling Guide for IBM Systems Director 6.3
本書について
vii
IBM Systems Director サーバーを稼働させるためのハードウェア要件
最適なパフォーマンスで大規模構成を管理するための、IBM Systems Director サ
ーバーの計画、実装、構成および使用の方法に関する情報を記載しています。
「Performance Tuning and Scaling Guide」には、以下のトピックに関する情報も
含まれています。
– IBM Systems Director Active Energy Manager® や IBM Scalable Systems
Manager などの IBM Systems Director プラグインの実行
– Tivoli® 製品との統合
– ハイ・アベイラビリティーの実装
IBM Redbooks® 資料
www.ibm.com/redbooks/
この Web ページで、IBM Systems Director および特定の IBM ハードウェアを中
心に説明している資料も検索できます。このような資料に、システム管理に関する
情報が含まれています。 IBM Systems Director V6.1 では以下の資料が利用できま
す。
Implementing IBM Systems Director 6.1
ヒント: 資料の発行日に注意して、Redbooks 資料が参照している IBM Systems
Director ソフトウェアのバージョンを判別してください。
詳細情報
IBM Systems Director について詳しくは、『知識ベース内の検索』を参照してくだ
さい。
Web リソース
ここには、IBM Systems Director に関連する Web サイトおよびインフォメーショ
ン・センター・トピックがリストされています。
Web サイト
v IBM Systems Director
www.ibm.com/systems/management/director/
現在サポートされているすべてのバージョンの IBM Systems Director に関するダ
ウンロードおよび文書へのリンクがある、IBM Systems Director Web サイト
(ibm.com®) を表示します。
v IBM Systems Director ダウンロード
www.ibm.com/systems/management/director/downloads/
ibm.com の IBM Systems Director ダウンロード Web サイトを表示します。この
サイトに、コード IBM Systems Director、IBM Systems Director プラグイン、お
よび IBM Systems Director 上位統合モジュールをダウンロードするためのリンク
があります。
viii
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
v IBM Systems Director 資料およびリソース
www.ibm.com/systems/management/director/resources/
ibm.com の IBM Systems Director 資料およびリソースの Web サイトを表示しま
す。このサイトには、IBM Systems Director、IBM Systems Director プラグイン、
および IBM Systems Director 上位統合モジュールに関連する製品資料、
Redbooks、Redpapers、ホワイト・ペーパー、および学習モジュールへのリンクが
あります。
v IBM Systems Director 上位統合
www.ibm.com/systems/software/director/downloads/integration.html
ibm.com 上の IBM Systems Director 上位統合 Web サイトを表示します。ここに
は、IBM および他社で作成された IBM Systems Director 上位統合モジュールに
関する詳細情報があります。 IBM Systems Director UIM を使用すると、サー
ド・パーティーのワークグループおよびエンタープライズ・システム管理製品
で、IBM Systems Director プラットフォーム・エージェント管理対象システムが
提供するデータを解釈し、表示することができます。
v IBM Systems Director ベスト・プラクティス Wiki
www.ibm.com/developerworks/wikis/display/WikiPtype/
IBM+Systems+Director+Best+Practices+Wiki
各種システム上の IBM Systems Director の更新済み資料およびベスト・プラクテ
ィスを参照してください。
v IBM サーバー
www.ibm.com/servers/
IBM システム・サーバーおよびストレージ製品については、IBM サーバー Web
サイトを参照してください。
v IBM ServerProven®
www.ibm.com/servers/eserver/serverproven/compat/us/
IBM System x® および BladeCenter® システムと、IBM Systems Director を含む
IBM アプリケーションおよびミドルウェアとのハードウェア互換性について詳し
くは、IBM ServerProven Web サイトを参照してください。
フォーラム
v IBM Systems Director フォーラム (System x、System z®、Power Systems™)
www.ibm.com/developerworks/forums/forum.jspa?forumID=759
IBM Systems Director、IBM Systems Director UIM、および IBM Systems Director
Extension に関する製品関連の問題について議論するには、ibm.com 上の IBM
Systems Director フォーラム Web サイトを表示します。この Web サイトには、
RSS (Rich Site Summary) フィードを使用してフォーラムのコンテンツを取得す
るためのリンクがあります。
本書について
ix
v IBM Systems Director 6.x SDK フォーラム
www.ibm.com/developerworks/forums/forum.jspa?forumID=1852&start=0
IBM Systems Director Software Development Kit (SDK) に関連する問題を議論す
るには、IBM Systems Director 6.x SDK フォーラム Web サイトを表示します。
この Web サイトには、RSS (Rich Site Summary) フィードを使用してフォーラム
のコンテンツを取得するためのリンクがあります。
v IBM Systems フォーラム
www.ibm.com/developerworks/forums/dw_esforums.jsp
IBM Systems のハードウェア製品およびソフトウェア製品に関する技術関連問題
および製品関連問題を議論できる各種フォーラムについて知るには、ibm.com 上
の IBM Systems フォーラム Web サイトを表示します。この Web サイトには、
RSS (Rich Site Summary) フィードを使用してフォーラムのコンテンツを取得す
るためのリンクがあります。
ご意見の送付方法
IBM にお客様のご意見をお寄せください。
本資料またはその他の IBM Systems Director の資料に関するご意見やご感想は、
IBM Systems Director インフォメーション・センター Web サイト (
publib.boulder.ibm.com/infocenter/director/pubs/index.jsp) にアクセスしてください。そ
こにはコメントを入力するためのフィードバック・ページがあります。
x
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
チェックリスト: IBM Systems Director サーバー のインストー
ル
このチェックリストを使用して、インストール・プロセスのガイドを行います。
1 管理サーバーを準備します。
__ 1. インストール・ワークシートを参照します (5)。
__ 2. データベース・アプリケーションを準備します (8)。
__ 3. 管理サーバーでファイアウォールおよびプロキシーを準備します (12)。
__ 4. 管理サーバーを準備します (10)。
__ 5. プリインストール・ユーティリティー を実行します (15)。
2 IBM Systems Director サーバーをインストールします。
__ 1. IBM Systems Director サーバーをインストールします (22)。
__ 2. 管理サーバーのインストールを確認します。(27
3 インストール後の構成 (初回ログイン、データベースの切り替え、その他)
__ 1. IBM Systems Director サーバーのインストール後の構成をいくつか実行します
(28)。
© Copyright IBM Corp. 1999, 2012
xi
xii
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
チェックリスト: エージェントのインストール
このチェックリストを使用して、インストール・プロセスのガイドを行います。
1 管理対象システムを準備します。
__ 1. プリインストール・ユーティリティー を実行します (64)。
__ 2. プラットフォーム・エージェント用のシステムを準備します (79)。
__ 3. 共通エージェント用のシステムを準備します (66)。
__ 4. 該当する場合は、IBM Systems Director によるディスカバリーおよび管理用
にすべての管理対象システムを準備します (93)。
2 エージェントをインストールします。
__ 1. エージェント・インストール・ウィザードを使用して、エージェントのパッ
ケージを管理対象システムにデプロイします (69)。
© Copyright IBM Corp. 1999, 2012
xiii
xiv
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
第 1 章 IBM Systems Director のインストール
初めて IBM Systems Director をインストールする場合は、以下の手順を使用して、
ご使用のシステムに最新バージョンをインストールしてください。
この手順は、システムにはどのバージョンの IBM Systems Director あるいは IBM
Directorも導入されていないことを前提としています。そのため、アップグレードや
移行はありません。以前のバージョンの IBM Systems Director からのアップグレー
ドあるいはデータの移行を行う場合は、『IBM Systems Director のアップグレード
および移行』を参照してください。
関連タスク:
Systems Director のアップグレードおよび移行
関連資料:
インストールおよび移行のトラブルシューティング
インストールの概要
IBM Systems Director をインストールする前に、インストール・プロセスおよびコ
ンポーネントの全体を理解します。
インストール・プロセス
次の図は、インストール・プロセス全体を示しています。既存の環境を IBM
Systems Director 用に準備し、製品をどのように使用するかを決定した後、管理サー
バーをインストールするためにシステムを準備する必要があります。プリインスト
ール・ユーティリティー と呼ばれるインストール・ワークシートと、インストー
ル・プロセスを円滑に行うことができるようにサーバーを準備するために役立つ作
業があります。インストール前およびインストール作業の進行中は、この全体の流
れに留意してください。管理サーバーが正常にインストールされたことを確認した
後、管理サーバーを構成し、必要に応じてその設定を調整する作業があります。管
理対象システムにエージェントをインストールする場合にも同様の作業が必要で
す。
の
Systems Director の
サーバーの
インストール
にした
ことの
!"の
インストールの
インストールの
にした
ことの
!"の
FMQ0558-0
エージェントの
インストール
© Copyright IBM Corp. 1999, 2012
1
IBM Systems Director のインストールと初回構成が完了した後、新規システムの検
出、インベントリー収集、およびプラグインの構成を続行することができます。
ディスカバリー
プラグインの
FMQ0560-0
インベントリー
IBM Systems Director の基本プラグインは、IBM のサーバー、ストレージ、ネット
ワーク、および仮想サーバーのライフサイクル全体を管理するためのコア機能を提
供します。拡張機能または特定の環境に合わせて調整された機能を提供するプラグ
インをダウンロードして、IBM Systems Director にインストールすることができま
す。
以下の拡張プラグインは、IBM Systems Director と一緒に自動的にインストールさ
れます。
v Active Energy Manager
v Service and Support Manager
v IBM Systems Director VMControl
これらのプラグインは、個別のインストールあるいはアンインストール・プロセス
がなくなりました。 これらのプラグインを個別にダウンロード、インストール、あ
るいは構成する必要はありませんが、これらのプラグインの使用を開始する前に
Active Energy Manager および IBM Systems Director VMControl をアクティブにす
る必要があります。これらのプラグインのアクティブ化および使用方法について詳
しくは、IBM Systems Director プラグインの構成を参照してください。
注: ディスカバリー、インベントリー、および Web インターフェースの使用につい
て詳しくは、資料および関連情報を参照して「システム管理ガイド」にアクセスし
てください。
2
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
関連タスク:
IBM Systems Director サーバーの入手
管理サーバーの準備
プリインストール・ユーティリティー (PIU) の実行
Systems Director サーバーのインストール
インストール後の構成
管理サーバーへの IBM Systems Director のインストールが正常に完了したことの確
認
Systems Director の更新
関連資料:
計画
管理サーバー用のインストール・ワークシート
IBM Systems Director サーバーのインストール
IBM Systems Director サーバーのインストールにはいくつか準備が必要です。
次の図は、IBM Systems Director サーバーのインストール・プロセスの概要を示し
ています。提供されているリンクを使用して、IBM Systems Director サーバーの入
手、準備、インストール、および構成を行います。
の
サーバーのインストール
- インストールの
- PIU の56
- インストール
インストールがに
したことの
!"の78
システムの7C
プラグインのおよび
アクティブ@
FQM0554-3
Systems Director の
- ダウンロード・サイト
- メディア
第 1 章 インストール
3
注: ディスカバリー、インベントリー、および Web インターフェースの使用につい
て詳しくは、資料および関連情報を参照して「システム管理ガイド」にアクセスし
てください。
関連概念:
システム・ディスカバリー
関連タスク:
計画
Systems Director の更新
システム・ディスカバリーによるシステムの検出
拡張プラグインのアクティブ化
IBM Systems Director サーバーへの初回ログオン
関連資料:
Systems Director ダウンロード
IBM Systems Director サーバーの入手
インストール・パッケージをダウンロードするか、インストール DVD を入手でき
ます。次に、インストール・パッケージまたは DVD を使用して IBM Systems
Director サーバー 6.3.x をインストールします。
関連概念:
1 ページの『インストールの概要』
関連資料:
計画
管理サーバー用のインストール・ワークシート
インストール DVD の入手
IBM Systems Director サーバー のインストール DVD をまだ入手していない場合
は、以下のステップを実行します。
1. IBM Systems Director のダウンロード Web サイト (http://www.ibm.com/systems/
software/director/downloads/mgmtservers.html) から DVD イメージをダウンロード
します。
2. オプション: Linux または AIX® 6.1 または 7.1 を使用している場合は、そのイ
メージを DVD に書き込むこともできます。 DVD に書き込んだ場合は、その
DVD を使用して、IBM Systems Director のインストールまたはアップグレード
を実行できます。DVD に書き込んでいない場合は、そのイメージをマウントし
て、IBM Systems Director のインストールまたはアップグレードを実行できま
す。
4
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
インストール DVD を入手したら、管理サーバーを IBM Systems Director 6.3.x に
インストールするための準備を完了します。手順については、『管理サーバーの準
備』を参照してください。
インストール・パッケージのダウンロード
IBM Systems Director サーバーをインストールするためのインストール・パッケー
ジをダウンロードするには、以下のステップを実行します。
1. IBM Systems Director のダウンロード Web サイト (http://www-03.ibm.com/
systems/software/director/downloads/mgmtservers.html) からインストール・パッケー
ジをダウンロードします。
2. インストール・パッケージの内容を抽出するには、オペレーティング・システム
に応じて、以下のコマンドを入力します。
v Linux:
tar -zxvf package_name
package_name はダウンロード・パッケージのファイル名です。
3. AIX または Linux を使用している場合は、以下のコマンドを入力し、Enter を
押すことによって、インストール・スクリプト dirinstall.server が入ってい
るディレクトリーに移動します。
cd /installed_files
installed_files は、抽出したインストール・ファイルのパスです。
インストール・パッケージのダウンロードが完了したら、管理サーバーを IBM
Systems Director 6.3.x にインストールするための準備を完了します。手順について
は、『管理サーバーの準備』を参照してください。
管理サーバーの準備
IBM Systems Director サーバーをインストールする前に、ご使用のシステムに該当
する要件が満たされていることを確認してください。
関連資料:
ハードウェア要件とソフトウェア要件
サポートされているオペレーティング・システム
管理サーバー用のインストール・ワークシート
このインストール・ワークシートは、カスタム・インストールで IBM Systems
Director サーバーのインストール・プロセスを完了するために必要なプロパティー
およびパラメーターについて記載しています。構成に応じて、データベース管理者
に連絡して固有値を確認する必要がある場合があります。
IBM Systems Director サーバーのインストール・プロセスには、基本インストール
とカスタム・インストールの 2 つのパスがあります。基本インストール・パスで
は、管理対象 IBM DB2® データベースをインストールします。管理対象 IBM DB2
データベースは、パッケージ化されており、デフォルトで IBM Systems Director サ
ーバー 6.3.x と一緒にインストールされます。 IBM Systems Director サーバーのイ
第 1 章 インストール
5
ンストールが初めてで、IBM Systems Director サーバーで使用する予定の既存のデ
ータベースがない場合には、このデータベースが推奨されます。このデータベース
は、IBM Systems Director サーバーと同じサーバーにインストールされ、追加のラ
イセンスは不要です。また、IBM Systems Director サーバーの更新の一環として更
新されます。
注: 初期インストールが完了した後に管理対象 IBM DB2 を構成したり、後で管理
対象 IBM DB2 データベースを使用するようにデータベースを切り替えることを選
択することができます。
カスタム・インストール (インストール・ウィザードまたは応答ファイルのいずれ
を使用する場合も) により、既存のデータベースを使用し、そのデータベースを
IBM Systems Director サーバーで使用するために構成することが可能です。
関連概念:
データベース・アプリケーション
関連タスク:
データベース・アプリケーションの選択
管理対象 IBM DB2 を使用する場合のインストール・ワークシート:
このワークシートは、管理対象 IBM DB2 データベースを使用する IBM Systems
Director のカスタム・インストールを記録および計画する場合に使用します。
カスタム・インストールのワークシート
インストール・プロセスの途中、基本インストールかカスタム・インストールを選
択できます。基本インストールと異なり、カスタム・インストールにはいくつかの
値が必要です。これらの値は、インストール・プロセスの前に入手しておくことが
推奨されます。このワークシートを使用して、カスタム・インストールの記録およ
び計画を行います。
表 1. カスタム・インストール・プロセスで必要なプロパティーまたはパラメーター
カスタム・インストール
使用する値
セットアップ・タイプ
カスタム
ユーザー信用証明情報
ローカル・コンピューター
名
このパネルには、ローカル・コンピューターのデフォルト値が
表示されます。
ユーザー名
このパネルには、ローカル・コンピューターのデフォルト値が
表示されます。
パスワード
共通エージェントの構成
共通エージェントのポート
番号
9510 (デフォルト)
ノンストップ・サービスの
ポート
9514、9515 (デフォルト)
エージェント・マネージャーの構成
6
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
表 1. カスタム・インストール・プロセスで必要なプロパティーまたはパラメーター (続き)
カスタム・インストール
使用する値
エージェント・マネージャ
ーのタイプの選択
エージェント・マネージャーを作成する (デフォルト)
v エージェント・マネージ
ャーを作成する
v 既存のエージェント・マ
ネージャーを選択する
新規のエージェント・マネージャーの構成
ヒント: 覚えやすくするために、エージェント・マネージャーのユーザー名、パスワード、
および登録パスワードを、ローカル・コンピューターのユーザー名およびパスワードと一致
するように設定することもできます。
エージェント・マネージャ
ーのユーザー名
エージェント・マネージャ
ーのパスワード
エージェント登録パスワー
ド
データベース・タイプ
使用するデータベースを選
択する
IBM Systems Director サーバーによって管理される IBM DB2
ローカル・インストール・
フォルダー
データベース・ポート
50010 (デフォルト)
データベースを格納するド
ライブ
デフォルト値には以下があります。
データベースの初期パスワ
ード
デフォルトで生成されますが、独自に指定することを選択する
ことができます。
v AIX および Linux: /home/dirinst1
Web サーバー・ポート
HTTP ポート
8421 (デフォルト)
HTTP セキュア・ポート
8422 (デフォルト)
サーバーの起動オプション
v インストールの終了時に
サーバーを自動的に起動
する
v サーバー・サービスをノ
ンストップ・サービスと
して構成する
注: ノンストップ・サー
ビスは、IBM Systems
Director サーバーをモニ
ターし、サーバーが停止
していると判断した場合
はサーバーを再起動しま
す。デフォルトでは、こ
れが選択されています。
第 1 章 インストール
7
インストール・ワークシートが完成した後、必ずデータベースと管理サーバーをイ
ンストールする準備をしてください。
関連概念:
エージェント・マネージャー
関連タスク:
データベース・アプリケーションの準備
管理サーバーの準備
エージェント・マネージャーの設定
関連資料:
管理対象 IBM DB2 データベースに対するユーザー権限とパスワードに関するヒン
ト
データベース・アプリケーションの準備
選択したデータベースを IBM Systems Director で使用するために準備し、これらが
連携するように構成します。デフォルトの組み込みデータベースを使用することを
選択した場合、この手順は不要です。
IBM Systems Director で使用するサポート対象のデータベース・アプリケーション
を選択しておいてください。使用するデータベース・アプリケーションの決定に役
立つ情報については、『IBM Systems Director データベース・アプリケーションの
選択』を参照してください。
データベースの準備に必要な作業は、選択するデータベース・アプリケーションに
よって異なります。準備には、以下の 1 つ以上のタスクが含まれることがありま
す。
v 該当するデータベース管理者クライアントのダウンロードおよびインストール
v 該当する Java™ Database Connectivity (JDBC) ドライバーのダウンロードおよび
インストール
v データベースまたはサーバー ID の作成
v TCP/IP リスナーの構成および開始
v 認証モードの設定
システムのデフォルト・データベースを使用する場合は、準備は不要です。ただ
し、システムがデフォルト・データベースの要件を満たしていることを確認するた
めに実行可能なデータベース前提条件ツールがあります。
システムのデフォルト・データベース以外のデータベースを IBM Systems Director
で使用するには、該当するトピックの手順に従って、データベース・アプリケーシ
ョンを準備してください。
注: IBM Systems Director は、データベースを準備する前にインストールできます
が、別のデータベースを使用するように IBM Systems Director サーバーを構成する
までは、デフォルトの IBM DB2 データベースしか使用できません。
8
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
データベース・アプリケーションを準備したら、IBM Systems Director サーバーを
インストールして、IBM Systems Director サーバーがデータベースに接続されるよ
うに構成します。
関連概念:
データベース・アプリケーション
関連タスク:
データベースの構成
データベース・アプリケーションの選択
関連資料:
サポートされているオペレーティング・システム
アップグレードおよび移行のためのデータベース準備に関する考慮事項
smsave コマンド
smrestore コマンド
プリインストール・ユーティリティーの実行
管理対象 IBM DB2 のための準備:
IBM Systems Director 6.3.x をインストールする前に、ご使用のシステムがデフォル
ト・データベースの要件を満たしていることを確認します。
1. ご使用のオペレーティング・システムが管理対象 IBM DB2 データベースのソフ
トウェア要件を満たしていることを確認するには、プリインストール・ユーティ
リティー (PIU) を実行します。詳しくは、『プリインストール・ユーティリティ
ー (PIU) の実行』を参照してください。
2. AIX および Linux では、root 以外のユーザーに書き込み権限を許可するには、
一時ディレクトリーに対するファイル許可を設定する必要があります。一時ディ
レクトリーが開いていない場合は、次のコマンドを実行します。
chmod 777 temp_directory
temp_directory は一時ディレクトリーへのパスです。例えば、chmod 777 /tmp を
実行します。
3. IBM Systems Director は、一時パスワードを使用して管理対象 IBM DB2 デー
タベースをインストールします。一時パスワードは、後で適切なパスワード値に
変更されます。 IBM Systems Director サーバー 6.3.2 (およびそれ以降) では、
一時パスワードは、ランダムに生成されたパスワードを使用するオプションを指
定して IBM Systems Director サーバー・インストーラーによって管理対象 IBM
DB2 をインストールする場合にのみ使用されます。ポストインストール構成を
含め、IBM Systems Director サーバー 6.3.2 でのその他の場合はすべて、管理対
象 IBM DB2 がインストールされるとすぐに、適切なパスワードが設定されま
す。
IBM Systems Director では、以下の一時パスワードが使用されます。
v AIX および Linux: think4me
第 1 章 インストール
9
v Windows の場合:
– d1Think4Me (IBM Systems Director 6.3.x)
– sd1_632Thnk4Me (IBM Systems Director 6.3.2 以降)
ご使用のセキュリティー・ポリシーで一時パスワードがサポートされていない場
合は必ず、IBM Systems Director 6.3.2 ダウンロード可能 ISO イメージを使用し
てインストールを行い、インストールの実行時には管理対象 IBM DB2 用の独自
のパスワードを指定してください。
4. オプション: Linux では、以下の手順を実行して、Address Space Layout
Randomization (ASLR) をオフにすることをお勧めします。詳しくは、技術情報
『Various DB2 failures may occur on Linux with Address Space Layout
Randomization (ASLR)』(http://www-304.ibm.com/support/
docview.wss?uid=swg21365583) を参照してください。
a. Red Hat Enterprise Linux および SUSE Linux で、次のカーネル・パラメー
ターを /etc/sysctl.conf ファイルに追加します。
kernel.randomize_va_space=0
b. -p パラメーターを指定して sysctl を実行し、デフォルト・ファイル
/etc/sysctl.conf から sysctl 設定をロードします。
sysctl -p
c. 毎回のリブート後に変更内容が保持されるようにするには、次のようにしま
す。
v SUSE Linux の場合: boot.sysctl をアクティブにします。
v Red Hat Enterprise Linux の場合: rc.sysinit 初期化スクリプトが
/etc/sysctl.conf ファイルを自動的に読み取ります。
d. IBM Systems Director サーバー を再起動します。
管理対象 IBM DB2 データベースのための準備が完了した後、管理サーバーのイン
ストールの準備を続行することができます。手順については、 5 ページの『管理サ
ーバーの準備』を参照してください。
関連タスク:
プリインストール・ユーティリティー (PIU) の実行
関連資料:
DB2 データベース製品のインストール要件
IBM Systems Director サーバーを Linux on Power Systems に
インストールするための準備
IBM Systems Director サーバーを Linux on Power Systems にインストールする前
に、ご使用のプラットフォームが該当する要件を満たしていることを確認してくだ
さい。
次の情報を検討して、ご使用のシステムのインストール準備に必要なステップを実
行してください。
v インストール問題に関連する技術情報を検討します。技術情報は、IBM Support
Portal (http://www-01.ibm.com/support/search.wss?rs=0&q=eServerOnDemandKBRCH
&r=100&sort=desc) で検索できます。
10
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
v プリインストール・ユーティリティーを実行して、特定されたエラーを修正しま
す。 手順については、 15 ページの『プリインストール・ユーティリティー
(PIU) の実行』を参照してください。
注: プリインストール・ユーティリティー は管理サーバーのインストール・プロ
セスに統合されているため、インストール中に再度実行されます。
v ご使用のシステムで、『ハードウェア要件とソフトウェア要件』に記述されてい
る、インストールのためのハードウェア要件およびソフトウェア要件 (データベ
ース、セキュリティー、ネットワーキングを含む) が満たされているかどうかを
確認します。
v 必要な RPM がインストールされていることを確認します。 ファイル・セットを
チェックするには、次のコマンドを入力して Enter を押してください。
rpm -qa | grep <filesetname>
<filesetname> は「必須 RPM」列の値ですが、拡張子 ppc.rpm または
ppc64.rpm は除きます。 必要な RPM のリストと、各 RPM の取得方法につい
ては、http://www.ibm.com/developerworks/wikis/display/WikiPtype/
Software+requirements+for+Director+on+Linux+on+Power を参照してください。
v IBM Systems Director サーバー をインストールする前に、iptables が停止してい
ることを確認します。 iptables を停止するには、次のコマンドを実行します。
cd /etc/rc.d/init.d/
./iptables stop
v IBM Systems Director サーバーを入手します。IBM Systems Director サーバー
は、ダウンロードしたインストール・パッケージからでも、インストール DVD
からでも、インストールできます。選択する方式に応じて、インストール・パッ
ケージのダウンロード、またはインストール DVD を使用する準備のいずれかを
行う必要があります。 手順については、『Acquiring IBM Systems Director サー
バー』を参照してください。
v スタンドアロン・ホストおよび IVM 管理ホストでは、FSP プロキシー拡張機能
および IBM Cluster Systems Management ユーティリティーの以下のファイル・
セットがインストールされていることを確認してください。管理対象システム
で、電源管理タスクを実行して、部分アクセス状況を解決するには、このファイ
ル・セットが必要です。
注: インストールにおける CSM との矛盾を避けるため、IBM Systems Director
サーバーは現在、これらのファイル・セットを自動的にインストールしません。
csm.hc_utils-1.7.0.16-nnn.rpm 以降
このファイル・セットは、CSM パッケージの一部として、Cluster
Systems Management Web サイト (http://www-947.ibm.com/support/entry/
portal/Overview/Software/Other_Software/Cluster_Systems_Management)から
ダウンロードします。このファイル・セットをインストールするには、次
のコマンドを使用してください。
rpm -Uvh csm.hc_utils-1.7.0.16-nnn.rpm
nnn はビルド番号です。
src-1.3.0.4-08nnn.ppc.rpm
このファイル・セットは、CSM パッケージの一部として、Cluster
第 1 章 インストール
11
Systems Management Web サイト (http://www-947.ibm.com/support/entry/
portal/Overview/Software/Other_Software/Cluster_Systems_Management)から
ダウンロードします。このファイル・セットをインストールするには、次
のコマンドを使用してください。
rpm -Uvh src-1.3.0.4-08nnn.ppc.rpm
nnn はビルド番号です。
FSPProxyServerExt-5.20.3-1_platform.rpm
このファイル・セットは、IBM Systems Director DVD または
SysDir6_3_Server_Linux_Power.tar.gz ファイルから入手します。このファ
イル・セットをインストールするには、次のコマンドを使用してくださ
い。
rpm -Uvh FSPProxyServerExt-5.20.3-1_platform.rpm
platform はプラットフォームです。
v IBM Systems Director 6.3.2 のリリース情報を確認します。リリース情報を表示お
よびダウンロードするには、を参照してください。
管理サーバーを準備した後、IBM Systems Director をインストールします。
関連タスク:
Systems Director サーバーの取得
関連資料:
ハードウェア要件とソフトウェア要件
サポートされているオペレーティング・システム
Service and productivity tools
関連情報:
Linux インストールのトラブルシューティング
IBM Systems Director のファイアウォールおよびプロキシーの準備
ご使用のネットワークにファイアウォールがある場合、または管理サーバーがイン
ターネットのアクセスにプロキシー・サーバーを使用する必要がある場合は、IBM
Systems Director のインストールおよび操作を可能にするために、ファイアウォール
およびプロキシー・サーバーを構成する必要があります。
ネットワーク内では、 IBM Systems Director がすべての管理対象オブジェクトをア
クセスできるようになっていなければなりません。そして、リモート Web ブラウ
ザーを使用して管理サーバーにアクセスする場合は、Web ブラウザーを実行中のリ
モート・システムと管理サーバーが相互にアクセス可能である必要があります。さ
らに、更新マネージャーなどの IBM Systems Director の一部の機能では、インター
ネットへのアクセスが必要になります。
このアクセスを使用可能にする場合は、IBM Systems Director コンポーネントでア
クセス可能にするために、ネットワーク内のファイアウォールおよびプロキシーを
構成する必要があります。
12
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
ネットワーク内のファイアウォールおよびプロキシーを構成するには、以下の手順
に従ってください。
1. インストールを開始する前に、ご使用のシステム管理環境内で使用するポートを
特定し、それらのポートが開いていることを確認します。 例えば、IBM Systems
Director サーバーおよび共通エージェント用のリスナー・ポートが開いているこ
とを確認する必要があります。IBM Systems Director コンポーネントで使用でき
るポートの詳細なリストについては、『使用可能なすべてのポート』を参照して
ください。
注: 更新マネージャーを使用して更新をダウンロードするためには、HTTP ポー
ト 80 を開く必要があります。
2. IBM Systems Director および各種プラグインで必要なため、以下のインターネッ
ト・アドレスへのインターネット接続があることを確認します。
注: IP アドレスは変更されることがあるため、可能な場合は必ず DNS 名を使用
してください。
表 2. 必要なインターネット接続
DNS 名
IP アドレス
ポート
プロトコル
www.ibm.com
129.42.56.216,
129.42.58.216,
129.42.60.216
443 および 80
https および
http
www-03.ibm.com
204.146.30.17
443 および 80
https および
http
download3.boulder.ibm.com
170.225.15.76
443 および 80
https および
http
download3.mul.ie.ibm.com
129.35.224.114
443 および 80
https および
http
download4.boulder.ibm.com
170.225.15.107
443 および 80
https および
http
download4.mul.ie.ibm.com
129.35.224.107
443 および 80
https および
http
delivery04-bld.dhe.ibm.com
170.225.15.104,
129.35.224.104
443 および 80
https および
http
delivery04-mul.dhe.ibm.com
129.35.224.115,
170.225.15.115
443 および 80
https および
http
delivery04.dhe.ibm.com
129.35.224.105,
170.225.15.105
443 および 80
https および
http
eccgw01.boulder.ibm.com
207.25.252.197
443
https
eccgw02.rochester.ibm.com
129.42.160.51
443
https
www-945.ibm.com
129.42.26.224,
129.42.34.224,
129.42.42.224
443
https
www6.software.ibm.com
170.225.15.41
443
https
www.ecurep.ibm.com
192.109.81.20
443
https
更新マネージャー
Service and Support Manager
第 1 章 インストール
13
表 2. 必要なインターネット接続 (続き)
DNS 名
IP アドレス
ポート
プロトコル
testcase.boulder.ibm.com
170.225.15.31
21
ftps
3. 管理サーバーでインターネットへのアクセスが必要だが直接アクセスできない場
合は、以下のステップを完了して、インターネットへのアクセス時にプロキシー
を使用するように管理サーバーを構成します。
a. 必ず、選択されたプロキシー・サーバーが基本認証を使用するように構成さ
れているようにしてください。 更新マネージャー・タスクでは、プロキシ
ー・サーバーの基本認証のみがサポートされます。ダイジェスト認証または
NTLM 認証が必要な場合、更新マネージャーは、IBM からの更新パッケージ
にアクセスすることはできません。
b. 更新マネージャーの「設定」ページを使用して、管理サーバーがプロキシ
ー・サーバーを使用するように構成します。 詳しくは、『更新設定の変更』
を参照してください。
関連資料:
使用可能なすべてのポート
サポート・ホーム
Linux パッケージ・マネージャーを使用したライブラリーまたは
RPM の検索
インストールに必要なライブラリーや RPM が足りない場合は、以下の情報を使用
して、不足するライブラリーや RPM を見つけてインストールします。
Linux パッケージ・マネージャーを使用する前に、以下の要件を確認してくださ
い。
v ご使用のシステムが、RHN サテライトまたは YaST オンライン・リポジトリー
を使用して登録されていることを確認します。
v 以下のコマンドを、完全ライブラリー名 (プリインストール・ユーティリティ
ー・レポートに表示されるとおり) に対して実行します。
Red Hat Enterprise Linuxの場合:
1. yum whatprovides library_dependency_name を入力し、どのオペレーティン
グ・システム・パッケージがライブラリーあるいは RPM を提供しているかを判
別します。以下はその例です。
[root@rhel5-host ~]# yum whatprovides libstdc++.so.5
Loaded plugins: rhnplugin, security
compat-libstdc++-33-3.2.3-61.i386 : Compatibility standard C++ libraries
Repo
: rhel-x86_64-server-5
Matched from:
Other
: libstdc++.so.5
compat-libstdc++-33-3.2.3-61.i386 : Compatibility standard C++ libraries
Repo
: installed
Matched from:
Other
: Provides-match: libstdc++.so.5
14
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
2. yum install package_name と入力して、パッケージをインストールします。
[root@rhel5-host ~]# yum install compat-libstdc++-33
SUSE Linux 11 の場合:
1. zypper what-provides library_dependency_name と入力して、ライブラリーま
たは RPM を提供するリポジトリー内のオペレーティング¥システム・パッケー
ジを判別します。以下はその例です。
sles11-host:~ # zypper what-provides libstdc++.so.5
Retrieving repository ’sle-11-i586-extras’ metadata [done]
Building repository ’sle-11-i586-extras’ cache [done]
Loading repository data...
Reading installed packages...
S | Name
| Type
| Version
| Arch | Repository
--+-------------+---------+------------+------+----------------i | libstdc++33 | package | 3.3.3-11.9 | i586 | sle-11-i586-pool
2. zypper install package_name と入力して、パッケージをインストールします。
以下はその例です。
sles11-host:~ # zypper install libstdc++33
SUSE Linux 10 の場合:
1. rug what-provides library_dependency_name と入力して、ライブラリーまたは
RPM を提供するリポジトリー内のオペレーティング¥システム・パッケージを判
別します。以下はその例です。
sles10-host:~ # rug what-provides libstdc++.so.5
S | Catalog | Package
| Version
| libstdc++.so.5 Version
--+---------+------------------+------------+----------------------i | system | compat-libstdc++ | 5.0.7-22.2 | any
2. zypper install package_name と入力して、パッケージをインストールします。
以下はその例です。
sles10-host:~ # rug install compat-libstdc++
プリインストール・ユーティリティー (PIU) の実行
プリインストール・ユーティリティーを使用して、システムが IBM Systems
Director の要件を満たしているかどうかを確認します。
IBM Systems Director のプリインストール・ユーティリティーは、ローカル・シス
テムをスキャンし、IBM Systems Director の正常なインストールを妨げる可能性が
ある問題を識別します。このユーティリティーは、ディスク・スペース、メモリ
ー、前提ソフトウェア、プロセッサーなどに対して検査を実行します。デバイス・
ドライブ要件やファームウェア要件についてはスキャンしません。このツールは、
インストール・プロセスで自動的に実行されますが、インストール・ウィザードを
始動する前にこのツールを実行することも可能です。このような操作は、事前に問
題を見つけて修正するための良い方法です。
注: ローカル・データベースを使用する場合は、プリインストール・ユーティリテ
ィーで検査される内容よりも要件が少し高くなる可能性があります。データベース
の考慮事項に関連した情報については、ハードウェア要件の各トピックを参照して
ください。
第 1 章 インストール
15
関連概念:
1 ページの『インストールの概要』
関連タスク:
アップグレードおよび移行のための準備
関連資料:
計画
管理サーバー用のインストール・ワークシート
ハードウェア要件とソフトウェア要件
プリインストール・ユーティリティー
Systems Director ダウンロード
管理サーバーでの IBM Systems Director プリインストール・ユー
ティリティーの実行 (AIX および Linux)
AIX または Linux が稼働している管理サーバーで IBM Systems Director プリイン
ストール・ユーティリティーを実行するには、以下の手順に従ってください。
3 つの場所からプリインストール・ユーティリティーを入手および実行できます。
表 3. プリインストール・ユーティリティー の取得
場所
操作
IBM Systems Director 6.3.2 DVD
DVD をまだ持っていない場合は、IBM
Systems Director のダウンロード用 Web サ
イトから、イメージを DVD に書き込むこと
ができます。
SysDir_PreInstUtil_6_3_2_platform.tar.gz
IBM Systems Director のダウンロード Web
サイトからプリインストール・ユーティリテ
ィーをダウンロードします。
SysDir6_3_2_Server_platform.tar.gz ファ
イルに組み込まれている
IBM Systems Director のダウンロード Web
サイトからインストール・パッケージをダウ
ンロードします。管理サーバーでのインスト
ール・プロセスの一部として、プリインスト
ール・ユーティリティーが自動的に始動しま
す。
注: IBM Systems Director のダウンロード Web サイトには、常に最新バージョンのプリイ
ンストール・ユーティリティーが用意されています。
1. IBM Systems Director プリインストール・ユーティリティー を起動するには、
以下から該当する方法を選択します。
v
DVD
v プリインストール・ユーティリティーのダウンロード・サイトから直接入手す
る場合
v インストール・パッケージに組み込まれている内容を使用する場合
16
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
以下の手順を実行します。
v
DVD
a. DVD を DVD-ROM ドライブに挿入します。
b. DVD が自動マウントされない場合は、次のコマンドを入力して、Enter を
押します。
1) Linux:
mount -t iso9660 -o ro /dev / dvd_device_node / mnt
dev はブロック・デバイスに固有のデバイス・ファイル、
dvd_device_node は dev の下のデバイス、mnt はドライブのマウン
ト・ポイントです。
mount -t iso9660 -o ro /dev / dvd_device_node / mnt
dev はブロック・デバイスに固有のデバイス・ファイル、dvd_device_node
は dev の下のデバイス、mnt はドライブのマウント・ポイントです。
c. インストール・スクリプトが置かれているディレクトリーに変更するに
は、次のコマンドを入力して Enter を押します。
cd /mnt/server/checkds/
mnt は、DVD メディアのマウント・ポイントです。
d. 次のコマンドを入力して、Enter を押します。
./checkds.sh
IBM Systems Director プリインストール・ユーティリティー が起動します。
v プリインストール・ユーティリティーのダウンロード・サイトから直接入手す
る場合
a. プリインストール・ユーティリティー・パッケージのコンテンツを抽出す
るには、オペレーティング・システムに応じて以下のコマンドを入力しま
す。
– Linux:
tar -zxvf package_name
package_name はダウンロード・パッケージのファイル名です。
b. プリインストール・ユーティリティー・スクリプトがあるディレクトリー
に移動して、以下のコマンドを入力し、Enter を押します。
cd server/checkds
./checkds.sh
IBM Systems Director プリインストール・ユーティリティー が起動します。
v インストール・パッケージに組み込まれている内容を使用する場合
ここでは、IBM Systems Director を既にダウンロードして、インストール・パ
ッケージを解凍したという前提でステップを説明します。
– インストール・スクリプトがあるディレクトリーに移動して、以下のコマ
ンドを入力し、Enter を押します。
cd server/checkds
./checkds.sh
第 1 章 インストール
17
IBM Systems Director プリインストール・ユーティリティー が起動します。
2. レポートが生成され、コマンド・ウィンドウまたはデフォルト・ブラウザーに結
果が表示されます。checkds.sh のオプション、生成されるレポート、戻りコード
の詳細については、/checkds/readme.txt ファイルを参照してください。
./checkds.sh -? コマンドを使用して、サポートされている構文を表示すること
もできます。
関連資料:
Systems Director ダウンロード
Linux on Power Systems のプリインストール検査
プリインストール・ユーティリティー の実行後、ご使用のシステム上で実行され
た、プリインストール・チェックの結果を要約するレポートを受け取ります。IBM
Systems Director サーバー 6.3.x をインストールする前に、この情報を使用して、潜
在的な問題を修正してください。
プリインストール・ユーティリティー により実行されるチェックの一部は、以下の
とおりです。
v 実行時認証
v OS 互換性
v ホスト・アーキテクチャー
v プロセッサー
v 使用可能ディスク・スペース
v 使用可能メモリー
v 必須ソフトウェア
v パフォーマンス情報
v ユーザー名
v スワップ・スペース
v ロケール
v ホスト名
v ファイル・パス名
v 管理対象 IBM DB2 前提条件検査
注:
管理対象 IBM DB2 前提条件検査は、DVD から、またはダウンロード可能イン
ストール・パッケージから IBM Systems Director をインストールしている場合
に、インストール・プロセス全体を通して使用可能です。管理対象 IBM DB2 前
提条件検査は、ダウンロード可能プリインストール・ユーティリティーからは使
用できません。
関連資料:
プリインストール・ユーティリティー
ポート・アベイラビリティー:
18
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
IBM Systems Director サーバーおよび共通エージェントでは、一部のポートが使用
可能でなければなりません。
以下のポートが使用可能な状態になっていることを確認し、インストール・プロセ
スを再開します。
オプション
説明
管理サーバー
IBM Systems Director インストール・プロセ
スおよび Web サーバーでは、管理サーバー
上の一部のポートにアクセスできなければな
りません。これらのポートがファイアウォー
ルでブロックされていたり、別のプロセスで
使用されていたりすると、インストールは失
敗します。デフォルトでは、IBM Systems
Director サーバーで以下のポートが必要にな
ります。
v 8421
v 8422
v 20000
共通エージェント
インストールの設定で、使用中ではないポー
トを使用するようになっていることを確認し
ます。デフォルトでは、共通エージェントの
インストール・プロセスで以下のポートが必
要になります。
v 9510
v 9514
v 9515
エージェントをインストールするときにこれ
らのポートが既に使用中になっていると、イ
ンストールは失敗します。Tivoli Provisioning
Manager エージェントなどの一部として別の
バージョンの CAS エージェントがインスト
ールされていると、これらのポートが使用中
になっていることがあります。これらのポー
トが使用可能な状態になっていることを確認
し、インストール・プロセスを再開します。
プラットフォーム・エージェント
インストールの設定で、使用中ではないポー
トを使用するようになっていることを確認し
ます。デフォルトでは、プラットフォーム・
エージェントのインストール・プロセスで以
下のポートが必要になります。
v 15988
v 15989
v 6989
エージェントをインストールするときにこれ
らのポートが既に使用中になっていると、イ
ンストールは失敗します。
第 1 章 インストール
19
関連資料:
使用可能なすべてのポート
プロモーション検査:
プロモーション検査では、システムに対してアップグレードまたはプロモーション
を実行できるかどうかが判別されます。アップグレードでは、製品のより新しいバ
ージョンがインストールされます。プロモーションでは、既存のプラットフォー
ム・エージェントの上に共通エージェントがインストールされます。
関連タスク:
アップグレード・パスの判別
インストール済みのバージョンの判別
移行検査:
IBM Systems Director サーバーの 6.2.x から 6.3.2 への移行はサポートされていま
せん。移行妥当性検査は、6.2.x がインストールされているかどうかを判別し、ユー
ザーに対して、6.3.0 に移行してから更新マネージャーを使用して 6.3.2 に移行する
よう指示するものです。
この検査では、IBM Systems Director サーバー 6.2.x より前のバージョンが検出さ
れた場合に障害が表示されるだけです。プリインストール・ユーティリティーが既
存の製品データを読み取れない場合は、警告を受け取ることになります。
1. IBM Systems Director サーバー 6.2.x がインストールされていることを検証しま
す。
2. 管理サーバーが IBM Systems Director サーバー 6.2.x を実行していることを確
認します。 そうでない場合は、まずシステムを IBM Systems Director サーバー
6.2.x にアップグレードする必要があります。旧バージョンの製品のファイルや
データを保存しなくてもよい場合は、旧バージョンをアンインストールしてから
6.3 の新規インストールを実行することもできます。
関連タスク:
アップグレード・パスの判別
インストール済みのバージョンの判別
ホスト名検査:
システムがシステム自身の名前と localhost 名の両方を解決できることを確認しま
す。
ご使用のシステムが確実にそれ自体の名前と localhost 名を解決できるようにするに
は、ドメイン・ネーム・サーバー (DNS) を使用するか、/etc/hosts ファイル
(Windows の場合は %WinDir%¥System32¥Drivers¥etc¥hosts ファイル) を使用して
ください。
20
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
重要: ご使用の共通エージェントシステムに DNS 設定がない場合、その共通エー
ジェントが正しく動作するためには、/etc/hosts (Windows の場合は
%WinDir%¥System32¥Drivers¥etc¥hosts) ですべてのグローバル IP アドレスを設定
する必要があります。
1. ping コマンドを使用して、localhost 名を正常に解決できることを確認します。
ping コマンドが成功しなかった場合は、通信の問題がどこで発生しているかを突
き止めるために、ゲートウェイ IP アドレスと DNS サーバー IP アドレスに対
して ping を実行してください。
2. /etc/hosts ファイルにある IP アドレスとホスト名の情報を表示して、その情
報が正しいことを確認します。
Umask 値検査:
グループとユーザーに必要な権限があることを確認します。
システムの umask 値が 022 に設定されていて、IBM Systems Director サーバーの
タスクを実行するために必要な権限がグループとユーザーに与えられていることを
確認します。
1. 現在の umask 値を表示するには、umask と入力します。 値が 022 に設定され
ていない場合は、umask 値を 022 に変更してください。
2. umask 値を変更するには、umask 022 と入力します。 ステップ 1 を繰り返し
て、この変更を確認してください。
注: すべてのユーザーの umask 値を変更する場合は、以下のステップを実行し
ます。
a. /etc/profile (すべてのユーザーのファイル) または root ユーザーのシェル
構成ファイルのいずれかを開きます。
b. umask 値を設定するために、umask 022 コマンドを追加します。
c. ファイルを保存して閉じます。
SELinux 検査:
IBM Systems Director サーバーをインストールする前に、SELinux でセキュリティ
ー・ポリシーが実施されるように設定されていないことを確認します。
サーバーで Red Hat Enterprise Linux が稼働している場合は、システムで SELinux
が使用可能になっていて、セキュリティー・ポリシーが実施されている可能性があ
ります。セキュリティー・ポリシーが実施されるように SELinux が設定されている
と、IBM Systems Director サーバーで問題が発生することがあります。
(Red Hat Enterprise Linux のみ): IBM Systems Director サーバーをインストールす
る前に、SELinux のポリシーが実施されていないことを確認する必要があります。
SELinux は、以下のいずれかの状態で稼働します。
無効
SELinux は無効になっています。以下のいずれかの条件が満たされているか
どうかを判別することで、SELinux が無効状態にあるかどうかが分かりま
す。
v /selinux/ ディレクトリーにファイルがない。
第 1 章 インストール
21
許容 (有効)
SELinux は有効になっていますが、セキュリティー・ポリシーは実施されて
いません。以下のいずれかの条件が満たされているかどうかを判別すること
で、SELinux が許容状態にあるかどうかが分かります。
v /etc/sysconfig/selinux/enforce の SELINUX 変数が permissive に設定されて
いるか、"1" 以外の値に設定されています。
v getenforce コマンドを実行すると、「Permissive」が出力されます。
実施 (有効)
SELinux は有効になっており、セキュリティー・ポリシーが実施されていま
す。以下のいずれかの条件が満たされているかどうかを判別することで、
SELinux が実施状態にあるかどうかが分かります。
v /etc/sysconfig/selinux/enforce の SELINUX 変数が enforcing または "1"
に設定されています。
v getenforce コマンドを実行すると、「Enforcing」が出力されます。
SELinux を permissive に設定するには、IBM Systems Director サーバーをインスト
ールする前に、次のコマンドを実行してください。
/usr/sbin/setenforce Permissive
管理サーバーへの IBM Systems Director のインストール
システムの準備を終えたら、インストール先のオペレーティング・システム用の
IBM Systems Director サーバー・インストール手順を使用して、IBM Systems
Director サーバーをインストールします。
インストール・プロセスの一環として、プリインストール・ユーティリティー が自
動的に実行され、ご使用のシステムが特定の要件を満たしているかを確認します。
さらに、Service and Support Manager、Active Energy Manager、および IBM
Systems Director VMControl のインストールも行われます。ただし、Active Energy
Manager および IBM Systems Director VMControl は、アクティブにしなければ使用
できません。
注: IBM Systems Director は、IBM Storage Configuration Manager (SCM) と同じシ
ステムにインストールしないようにすることをお勧めします。
関連タスク:
管理サーバーの準備
IBM Systems Director サーバーを Linux on Power Systems に
インストール
インストール・ファイルをダウンロードするか、または IBM Systems Director for
Linux on POWER® DVD を使用することによって、Linux に IBM Systems Director
サーバーをインストールします。インストールは、標準インストールを実行する
か、またはインストールされる機能をカスタマイズするための応答ファイルを使用
して行うことができます。
下の図は、インストール・パッケージに含まれているすべてのコンポーネントを示
しています。
22
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
インストールにDまれるもの:
- サーバー
- Web インターフェース
- コマンドライン・インターフェース
- MNエージェント
- プラットフォーム・エージェント
- Service and Support Manager
- Active Energy Manager
- VMControl
FQM0557-0
サーバー
IBM Systems Director サーバーをインストールするには、root ユーザーとしてログ
インし、以下の手順に従ってください。
1. 次のように、IBM Systems Director サーバーのインストールの開始に使用する予
定のメディア・タイプを決定します。
v 解凍した .tar.gz ファイルを使用する場合は、ステップ 5 に進みます。
v DVD を使用する場合は、ステップ 2 に進みます。
v ダウンロードした .iso イメージを使用する場合は、ステップ 3 に進みま
す。
2. DVD を使用する場合は、以下のステップを実行します。
a. DVD を DVD-ROM ドライブに挿入します。
b. DVD が自動マウントされない場合は、次のコマンドを入力して、Enter を押
します。
mount -t iso9660 -o ro /dev /dvd_device_node /mnt
各部の説明:
v dev は、ブロック・デバイス用の固有のデバイス・ファイルです。
v dvd_device_node は、dev の下にあるデバイスです。
v mnt は、ドライブのマウント・ポイントです。
c. ステップ 4 に進みます。
3. .iso イメージをマウントするには、以下のコマンドを実行します。
mount -t iso9660 -o loop installation_image /mnt
各部の説明:
v installation_image は、入手した IBM Systems Director サーバーの .iso イメ
ージです。例えば、/tmp/SysDir6_3_2_DVD_Linux_Power.iso のようになりま
す。
v mnt はマウント・ポイントです。
4. インストール・スクリプト dirinstall.server が入っているディレクトリーに
移動するには、以下のコマンドを入力し、Enter を押します。
cd /mnt/server/
mnt はメディアのマウント・ポイントです。
第 1 章 インストール
23
5. IBM Systems Director サーバーをインストールするには、インストール・スクリ
プトが置かれているディレクトリーから次のいずれかのコマンドを入力し、
Enter を押します。
v デフォルト設定を受け入れる場合:
./dirinstall.server
v 応答ファイルを使用する場合:
./dirinstall.server -r /directory/response.rsp
directory は応答ファイルのコピー先ローカル・ディレクトリー、
response.rsp は応答ファイルの名前です。
v 既存のデータに関わらずクリーン・インストールを強制する場合:
./dirinstall.server -g
注: ご使用のシステムに IBM Systems Director の旧インストール済み環境が
ある場合、データはデフォルトで /var/tmp/director_save_630 に保存され、
旧インストール済み環境をアンインストールしても削除されません。このた
め、クリーン・インストールが必要な場合は、このデータが意図せず移行され
ることがないように、./dirinstall.server -g を使用してください。 IBM
Systems Director 6.3.x はクリーンにインストールされ、旧インストール済み環
境からのデータが保持されます。
6. IBM Systems Director に組み込まれた管理対象 IBM DB2 データベースを使用
していない場合は、ご使用のデータベースを構成する必要があります。 手順に
ついては、IBM Systems Directorで使用するためのデータベースの構成を参照し
てください。
7. エージェント・マネージャーを構成して IBM Systems Director サーバーを開始
するには、以下の手順を実行します。
a. そのサーバーが共通エージェントのリソースを管理するために使用するエー
ジェント・マネージャーを構成するには、次のコマンドを入力し、Enter を
押します。
install_root/bin/configAgtMgr.sh
b. configAgtMgr.sh スクリプト・プロンプトに応答します。 ヘルプおよび情報
を見るには、configAgtMgr コマンドを参照してください。 すべての要求情報
を入力した後、組み込みエージェント・マネージャーの構成と、組み込みエ
ージェント・マネージャーへの IBM Systems Director サーバーのリソース・
マネージャーとしての登録が開始されます。エージェント・マネージャーの
構成スクリプトが実行され、一連の状況メッセージが表示されます。
c. まだ開始していない場合は、smstart コマンドを実行して、管理サーバー上
で IBM Systems Director プロセスを開始します。
install_root/bin/smstart
d. IBM Systems Director サーバーの状況を表示するには、次のコマンドを入力
し、Enter を押します。
install_root/bin/smstatus -r
注: Ctrl+C を使用して、必要に応じて smstatus -r を終了することができま
す。Ctrl+C を使用すると、smstatus コマンドは終了します。
このコマンドが値 Active を返すと、サーバーが開始されます。
24
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
8. インストールに DVD を使用した場合は、以下の手順に従って、ドライブをアン
マウントし、DVD を取り出します。
a. cd / と入力し、Enter を押します。
b. 次のコマンドを入力して、Enter を押します。
umount /mnt
mnt はドライブのマウント・ポイントです。
c. ドライブから DVD を取り出します。
IBM Systems Director サーバーをインストールした後、インストールが正常に実行
されたことを検証してください。手順については、 27 ページの『管理サーバーへの
IBM Systems Director のインストールが正常に完了したことの確認』を参照してく
ださい。
関連タスク:
管理サーバーの準備
Systems Director のアップグレードおよび移行
失敗した IBM Systems Director サーバー 6.3.x のインストールからのリカバリー
関連資料:
dirinstall.server
smstatus コマンド
smstart コマンド
Systems Director ダウンロード
関連情報:
Linux インストールのトラブルシューティング
Exchanging information with IBM
IBM Systems Director サーバー のサーバー応答ファイルの作成に
関するヒント
以下のヒントや技法を使用して、IBM Systems Director サーバー 6.3.2 のインスト
ールまたは IBM Systems Director サーバー 6.3.0 アップグレードで使用するサンプ
ル dirserv.rsp サーバー応答ファイルを変更できます。
サーバー応答ファイルについて
サーバー応答ファイルで以下の項目を指定できます。
v Web コンソールのポート番号
v Tivoli Provisioning Manager のホスト名および IP アドレス
v サーバーが連続して実行される非停止サービスの有効化または無効化
v 更新のインストール元として、異なる場所を指定できます。
v Linux システムの場合は、ログ・ファイルのオプションを指定できます。
第 1 章 インストール
25
v IBM Systems Director サーバー をインストールする場合は、IBM Systems
Director サーバーで使用するデータベースのタイプを指定する必要があります。
– デフォルトの管理対象 IBM DB2 データベースを使用する場合は、
USE_MANAGED_DB=1 を指定する必要があります。この値がデフォルトで
す。
v IBM Systems Director サーバーを バージョン 6.3.0 にアップグレードしてデータ
ベースを移行する場合は、移行オプションを指定する必要があります。
– データベースのデータを移行する場合は、MIGRATE_DATA=1 を指定する必要
があります。
– データベースのデータを移行しない場合は、MIGRATE_DATA=0 を指定する必
要があります。
– 管理対象 IBM DB2 データベースに移行する場合は、
MIGRATE_TO_MANAGED_DB2=1 を指定する必要があります。
– Apache Derby データベースを現在使用している場合は、
MIGRATE_TO_MANAGED_DB2 オプションでどちらの値を指定しても、影響は
ありません。アップグレードと移行のプロセスで、Apache Derby データベー
スが管理対象 IBM DB2 データベースに自動的に移行されます。
v 管理対象 IBM DB2 データベースを使用する場合は、以下のオプションを指定で
きます。
– 管理対象 IBM DB2 データベースで使用するパスワードを DB_PWD オプショ
ンで指定できます。このオプションをブランクのままにしておくと、インスト
ールまたはアップグレードのプロセスでパスワードが自動的に生成されます。
– 管理対象 IBM DB2 データベースで使用するポートを DB_PORT オプション
で指定できます。このオプションをブランクのままにしておくと、インストー
ルまたはアップグレードのプロセスでデフォルトのポート 50010 が自動的に
使用されます。そのポートが使用中の場合は、インストールまたはアップグレ
ードのプロセスで次の有効なポートが自動的に検索され、使用されます。
– 管理対象 IBM DB2 データベースのデータを格納するためのデフォルト以外の
場所を以下のいずれかのオプションで指定できます。
- AIX または Linux の場合は、DB_DATAPATH オプションを使用します。こ
のオプションをブランクのままにしておくと、インストールまたはアップグ
レードのプロセスで、管理対象 IBM DB2 データベースのデータを格納する
ためのデフォルトの場所 /home/dirinst1 が自動的に作成されます。
– AIX または Linux の管理対象 IBM DB2 インスタンスに対してデフォルト以
外のパスを指定できます。 DB_INSTANCEPATH オプションを使用してくださ
い。このオプションをブランクのままにしておいた場合、インストールまたは
アップグレードのプロセスで管理対象 IBM DB2 インスタンスのデフォルトの
場所 /home/dirinst1 が自動的に作成されます。
– ご使用のシステムにユーザー ID とパスワードの制約事項がある場合、インス
トールを正常に行うためには、特定のオプションの指定が必要になることがあ
ります。詳しくは、『管理対象 IBM DB2 インストールが失敗する』を参照し
てください。
26
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
ヒントと技法
IBM Systems Director サーバーのインストール・プロセスまたはアップグレード・
プロセスでサンプル dirserv.rsp サーバー応答ファイルを変更する場合は、以下の
ヒントを適用してください。
v dirserv.rsp という名前のサンプル応答ファイルは、dirinstall.server インス
トーラーと同じディレクトリーにあります。
v Linux で、以下の両方の条件が当てはまる場合は、リモート・データベース・デ
ィレクトリー名を指定するときに、「¥」(1 つの円記号) ごとに「¥¥」(2 つの円
記号) を使用してください。
– コマンド・ラインで -b dir オプションを使用してリモート・データベース・
ディレクトリーを指定する場合。
– リモート・データベースが Windows にある場合。
v この応答ファイルでは、「1」はその項目がインストール/アップグレードされる
ことを示し、「0」はその項目がインストール/アップグレードされないことを示
します。
v 応答ファイル内のいずれかの値でデフォルト値を使用する場合は、値をブランク
のままにする代わりに、行の先頭に「#」記号を付けて、その値をコメント化して
ください。
v Windows ベースの場所を入力する必要がある場合は、drive_letter: の後ろに円記
号を指定してください。例えば、C:foldername ではなく C:¥foldername を使用
します。
関連タスク:
Systems Director のアップグレードおよび移行
関連情報:
管理対象 IBM DB2 のインストールが失敗する
管理サーバーへの IBM Systems Director のインストールが正常
に完了したことの確認
Web インターフェースにログインして環境変数を確認することで、インストールが
正常に完了したことを確認できます。
インストールが正常に終了したことを確認するには、以下のステップを実行しま
す。
IBM Systems Director サーバーの Web インターフェースにログインします。 手順
については、IBM Systems Director サーバーへの初回ログオンを参照してくださ
い。
インストールが正常に完了したことを確認した後、次のタスクを実行します。
1. 有効な更新があれば、更新マネージャーを使用して、IBM Systems Director の最
新バージョンに更新します。手順については、IBM Systems Director の更新を参
照してください。
第 1 章 インストール
27
2. IBM Systems Director サーバーが Windows 上で実行されており、インストール
の前に IBM Storage Configuration Manager をアンインストールした場合、別の
システムに IBM Storage Configuration Manager を再インストールしてくださ
い。
3. IBM Systems Director サーバーと一緒にインストールされたIBM Systems
Director プラグインを構成します。手順については、IBM Systems Director プラ
グインの構成を参照してください。
4. いつでもデータベースを他のデータベース・タイプに切り替えることができま
す。手順については、IBM Systems Director が使用するデータベースの切り替え
を参照してください。
インストール後の IBM Systems Director サーバーの構成
IBM Systems Director の使用を開始する前に、データベースの構成、システムの構
成、および環境のセットアップが必要になる場合があります。
インストールが正常に終了した後、製品を最大限に活用し、効率的に作業できるよ
うに、IBM Systems Director サーバーを構成します。この作業を『システムの構
成』と混同しないでください。『システムの構成』は、IBM Systems Director によ
って制御されるリソースの構成に関する別のトピックになっています。
IBM Systems Director ホーム・ページに概要、およびすべての必要な構成タスクへ
のリンクが表示されます。
IBM Systems Director を構成するには、以下のトピックに従ってください。
関連概念:
ホーム・ページ
関連タスク:
IBM Systems Director サーバーのインストール
IBM Systems Director サーバーのアップグレードおよび移行
IBM Systems Director サーバーへのログイン
システム・ディスカバリーによるシステムの検出
インベントリー・データの収集および表示
IBM Systems Director で使用するデータベースの切り替え
IBM Systems Director 6.3.x で現在使用しているデータベースのタイプを、いつでも
別のデータベース・タイプに切り替えることができます。
デフォルトの管理対象 IBM DB2 データベースに切り替える場合は、データベース
のデータを管理対象 IBM DB2 データベースに移行できます。
デフォルト以外のタイプのデータベースに切り替える場合は、データベースのデー
タを移行できません。
28
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
関連タスク:
データベースの構成
データベース移行パスの判別
デフォルト以外のデータベースへの切り替え:
IBM Systems Director 6.3.x で現在使用しているデータベースのタイプを、IBM
DB2 、Microsoft SQL Server、Microsoft SQL Server Express、Oracle® Database のい
ずれかに切り替えることができます。
ここで取り上げる手順は、IBM Systems Director 6.3.x と一緒にいずれかのタイプの
既存のデータベースを現在使用している場合に該当します。つまり、IBM Systems
Director 6.3.x をそのまま使用する一方で、データベース・アプリケーションを以下
のいずれかのデータベース・タイプに切り替える場合です。
v 外部の IBM DB2 データベース (IBM Systems Director サーバーに組み込まれて
いる管理対象 IBM DB2 データベースではない)
v Microsoft SQL Server
v Microsoft SQL Server Express
v Oracle® Database
例えば、IBM Systems Director 6.3.x で Oracle® Database を使用している状況で、
IBM DB2 に切り替える場合などがこれに該当します。
管理対象 IBM DB2 から異なるタイプのデータベースに切り替える場合、管理対象
IBM DB2 はアンインストールされ、管理対象 IBM DB2 データベースは削除され
ます。
制約事項: デフォルト以外のタイプのデータベースに切り替える場合は、データベ
ースのデータを移行できません。
始める前に、以下のステップを実行してください。
v データベース・インスタンスが作成され、アクセス可能な状態になっていること
を確認します。
v データベース・アプリケーションに接続するためのすべての前提条件製品がイン
ストールされ、構成されていることを確認します。手順については、『データベ
ース・アプリケーションの準備』を参照してください。
v このデータベースを使用する IBM Systems Director サーバーがほかに構成されて
いないことを確認します。同じデータベースを使用する IBM Systems Director サ
ーバーを複数構成しないでください。
v この手順を実行する前に、IBM Systems Director サーバーが停止していることを
確認します。
データベースを切り替えるには、以下のステップを実行します。
1. 任意のテキスト・エディターで cfgdbcmd.rsp ファイルを開きます。
cfgdbcmd.rsp ファイルは、 <install_root>¥proddata ディレクトリーにありま
す (<install_root> は、IBM Systems Director インストール環境のルート・デ
ィレクトリーです)。
第 1 章 インストール
29
2. cfgdbcmd.rsp ファイルで、選択したデータベースの構成情報が正しくコメント
化されていることを確認します。
v 対象のデータベースの情報がコメント化されていないことを確認します。
v 他のすべてのデータベースの情報がコメント化されていることを確認します。
コメント化されている情報は無視されます。デフォルトでは、すべてのデータベ
ース構成情報が行の先頭の「;」文字でコメント化されているため、IBM Systems
Director サーバーでは無視されます。したがって、選択したデータベースがコメ
ント化されないようにするには、そのデータベースに該当する各行の先頭で「;」
文字を削除します。
3. 選択したデータベース・アプリケーションで必要なすべてのフィールドに情報を
入力します。応答ファイルでは引用符を使用しないでください。使用すると、デ
ータベース構成時にエラーが発生します。 必要な属性の詳しい説明と例につい
ては、 31 ページの『データベース構成属性』を参照し、データベース・タイプ
を選択してください。
4. cfgdbcmd.rsp ファイルを保存して閉じます。
5. cfgdbcmd ツールを実行します。 cfgdbcmd ツールでは、以前に入力した
cfgdbcmd.rsp 応答ファイルが使用され、選択したデータベースに IBM Systems
Director サーバーが正しく接続されます。
6. オプション: データベースへの接続を検証します。 手順については、データベー
ス接続が成功したかどうかの検証を参照してください。
重要: データベース・サーバーとの接続で問題が発生すると、IBM Systems
Director に影響します。例えば、データベース・サーバーがオフラインになる
か、アクセス不能な状態になると、IBM Systems Director サーバーは応答を停止
し、ハングします。
7. cfgdbcmd ツールが完了したら、install_root¥bin フォルダーにある smreset
コマンドを実行することによって、データベースを再初期化し、すべての永続デ
ータを消去します。
重要: この手順を実行しないと、IBM Systems Director サーバーが正しく始動
しません。
データベース・アプリケーションをいずれかのデータベース・タイプに切り替える
操作が終了したら、以下のステップを実行します。
1. IBM Systems Director サーバーを開始します。
v AIX または Linux では、smstart コマンドを実行します。
2. サーバーが正常に機能していることを確認したら、構成されている古いデータベ
ースを削除することを検討してください。その実行方法の詳細については、特定
のデータベース・アプリケーションの資料を参照してください。
注: 管理対象 IBM DB2 から異なるタイプのデータベースに切り替える場合、この
ステップはスキップできます。
30
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
関連タスク:
データベース移行パスの判別
関連資料:
smstop コマンド
smreset コマンド
smstart コマンド
cfgdbcmd コマンド
サポートされているデータベース・アプリケーション
データベース構成属性
データベースを構成するために cfgdbcmd.rsp 応答ファイルで設定しなければなら
ないデータベース構成属性について取り上げます。
関連タスク:
データベースの構成
データベースの切り替え
関連資料:
データベースのユーザー権限およびパスワードのヒント
管理対象 IBM DB2 データベースのデータベース構成属性:
ご使用のデータベース・タイプを管理対象 IBM DB2 データベースに切り替えるた
めに cfgdbcmd.rsp 応答ファイルで設定する必要があるデータベース構成属性があ
ります。この情報の適用対象は、IBM Systems Director 6.3 に用意されている管理
対象 IBM DB2 データベースに限られます。外部の IBM DB2 データベースには当
てはまりません。
データベース構成属性
管理対象 IBM DB2 データベースの各データベース構成属性の説明と例を下表にま
とめます。
表 4. データベース構成情報と値
説明
データベース構成属性
値
選択したデータベース・アプリケーション
DbmsApplication
Managed DB2
IBM DB2 サーバー・インスタンスのホス
ト名または IP アドレス
DbmsServerName
localhost
第 1 章 インストール
31
表 4. データベース構成情報と値 (続き)
説明
データベース構成属性
値
管理対象 IBM DB2 インスタンスの場所。
DbmsDatabaseHome
デフォルト値:
v AIX と Linux: /home/dirinst1/dirinst1
AIX と Linux の場合は、完全修飾パスを指
定する必要があります。
カスタム値:
例:
v AIX と Linux: /home/dirinst1
パス名を二重引用符で囲まないでくださ
い。
管理対象 IBM DB2 データベース・インス DbmsDatabaseAppHome
タンスが作成される場所。このデータベー
ス構成属性は、AIX および Linux 専用の属
性です。
デフォルト値: /home/dirinst1
管理対象 IBM DB2 サーバー・インスタン
スのTCP/IP サービス・ポート番号
DbmsTcpIpListenerPort
デフォルト値: 50010
データベース・ユーザー・アカウントのパ
スワード
DbmsPassword
カスタム値: /myinstance (/myinstance は
デフォルト以外のインスタンス・パスで
す)。
カスタム値: 有効な (使用中でない) ポート
を指定できます。
パスワードの詳細については、 42 ページの
『管理対象 IBM DB2 データベースのユー
ザー権限およびパスワードのヒント』を参
照してください。
デフォルト値: この属性をブランクのまま
にしてください。
この属性をブランクのままにしておくと、
IBM Systems Director によってパスワード
が自動的に生成されます。
カスタム値:
例: mypwd
AIX と Linux の場合の cfgdbcmd.rsp ファイルの例
DbmsApplication = Managed DB2
DbmsTcpIpListenerPort = 50010
DbmsServerName = localhost
DbmsDatabaseHome = /home/dirinst1
DbmsPassword =
関連概念:
データベース・アプリケーション
関連タスク:
データベース移行パスの判別
管理対象 IBM DB2 データベースへの切り替え
IBM DB2 のデータベース構成属性:
IBM DB2 データベースを構成するために cfgdbcmd.rsp 応答ファイルで設定する必
要があるデータベース構成属性があります。この情報は、外部 IBM DB2 データベ
ースにのみ適用され、IBM Systems Director 6.3 と一緒に提供される管理対象 IBM
DB2 データベースには適用されません。
32
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
データベース構成属性
下の表に、IBM DB2 のデータベース構成属性、各属性の説明、および各属性の例を
示します。
表 5. データベース構成情報と値
説明
データベース構成属性
値
選択したデータベース・アプリケーション
注:
DbmsApplication
DB2
v データベース構成応答ファイルでオプシ
ョンを設定することで IBM Systems
Director サーバーを構成する場合は、
DbmsApplication の値が、選択したデータ
ベース値に一致している必要がありま
す。
v ここに記載されているデータベースの正
確な値を cfgdbcmd.rsp 応答ファイルに
入力してください。
第 1 章 インストール
33
表 5. データベース構成情報と値 (続き)
説明
データベース構成属性
DbmsServerName
IBM DB2 サーバー・インスタンスのホス
ト名または IP アドレス
注: IBM DB2 データベースは、IBM
Systems Director サーバーおよび IBM DB2
サーバー・インスタンスが同一のシステム
上にある場合でも、常にリモートと考える
必要があります。したがって、ここでは、
ホスト名または IP アドレスが必要になり
ます。
値
カスタム値:
例:
v host1.domain.com
v 127.0.0.1
v localhost
以下の状態では、この属性には IP アドレ
スではなくホスト名または localhost を使
用します。
v 以下のステートメントに該当する場合
は、localhost を使用します。
– ローカルでデフォルト以外のデータベ
ースを使用している。
– IBM Systems Director サーバーの IP
アドレスが将来的に変更される可能性
がある。例えば、DHCP を使用して
IP アドレスを割り当てている場合な
どです。
v データベース・サーバーの IP アドレス
が将来的に変更される可能性がある場合
は、ホスト名を使用します。例えば、
DHCP を使用して IP アドレスを割り当
てている場合などです。
これらの状態で IP アドレスを使用する場
合、変更した IP アドレスで、末尾が
database.properties であるすべてのファ
イルを手動で更新する必要があります。こ
の更新を IP アドレスが変更されるたびに
行う必要があります。末尾が
database.properties であるファイル
(database.properties や
aem_database.properties など) は、
install_root¥lwi¥conf¥overrides ディレ
クトリー内にあります。
データベース名
注:
DbmsDatabaseName
カスタム値:
例: DIRDB01
v このデータベースが存在しない場合は、
後で cfgdbcmd タスクによって作成され
ます。データベースが存在する場合は、
それが使用されます。
v 8 文字以内のデータベース名およびイン
スタンス名を使用します。
34
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
表 5. データベース構成情報と値 (続き)
説明
データベース構成属性
値
IBM DB2 クライアント・インスタンスが
あるローカル・インストール・フォルダー
DbmsDatabaseAppHome
カスタム値:
例:
v AIX および Linux: /home/db2clnt1/
sqllib
パス名を二重引用符で囲まないでくださ
い。
IBM DB2 サーバー・インスタンスの
TCP/IP サービス・ポート番号
DbmsTcpIpListenerPort
カスタム値:
例: 50000
データベースへの接続に使用されるデータ
ベース・ユーザー・アカウントのユーザー
ID
注:
DbmsUserId
カスタム値:
例: myuserid
DbmsPassword
カスタム値:
例: mypwd
v データベース表は、このユーザー ID の
スキーマの下で作成されます。
v ランタイム接続にデータベース管理者ユ
ーザー ID を使用しない場合は、別のユ
ーザーに情報収集パネルへのアクセス権
限を付与してください。
v ユーザー ID について詳しくは、 43 ペー
ジの『IBM DB2 のユーザー権限および
パスワードのヒント』を参照してくださ
い。
データベース・ユーザー・アカウントのパ
スワード
パスワードについて詳しくは、 43 ページの
『IBM DB2 のユーザー権限およびパスワ
ードのヒント』を参照してください。
例: Linux の cfgdbcmd.rsp ファイル
DbmsApplication = DB2
DbmsTcpIpListenerPort = 50000
DbmsServerName = myserver.myserver.com
DbmsDatabaseName = dirdb
DbmsUserId = myuserid
DbmsPassword = mypwd
DbmsDatabaseAppHome = /home/db2inst1/sqllib
関連タスク:
データベースの構成
データベースの切り替え
動的 IP サポートの使用可能化
Microsoft SQL Server および Microsoft SQL Server Express のデータベース構成
属性:
第 1 章 インストール
35
Microsoft SQL Server データベースおよび Microsoft SQL Server Express データベ
ースを構成するために cfgdbcmd.rsp 応答ファイルで設定する必要があるデータベ
ース構成属性があります。
データベース構成属性
次の表は、Microsoft SQL Server および Microsoft SQL Server Express のデータベ
ース構成属性、各属性の説明、および各属性の例をリストしています。
表 6. データベース構成情報およびその値
説明
データベース構成属性
値
選択したデータベース・アプリケーション
注:
DbmsApplication
SQLServer
v データベース構成応答ファイルでオプシ
ョンを設定することで IBM Systems
Director サーバーを構成する場合は、
DbmsApplication の値が、選択したデータ
ベース値に一致している必要がありま
す。
v ここに記載されているデータベースの正
確な値を cfgdbcmd.rsp 応答ファイルに
入力してください。
36
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
表 6. データベース構成情報およびその値 (続き)
説明
データベース構成属性
値
データベースがインストールされているサ
ーバーのホスト名
DbmsServerName
カスタム値:
例:
v 10.9.1.1
オプション: DbmsInstanceName を
DbmsServerName に組み込む
(DbmsServerName¥DbmsInstanceName の形
式) ことが可能です。
v MyServer
v localhost
以下の状態では、この属性には IP アドレ
スではなくホスト名または localhost を使
用します。
v 以下のステートメントに該当する場合
は、localhost を使用します。
– ローカルでデフォルト以外のデータベ
ースを使用している。
– IBM Systems Director サーバーの IP
アドレスが将来的に変更される可能性
がある。例えば、DHCP を使用して
IP アドレスを割り当てている場合な
どです。
v データベース・サーバーの IP アドレス
が将来的に変更される可能性がある場合
は、ホスト名を使用します。例えば、
DHCP を使用して IP アドレスを割り当
てている場合などです。
これらの状態で IP アドレスを使用する場
合、変更した IP アドレスで、末尾が
database.properties であるすべてのファ
イルを手動で更新する必要があります。こ
の更新を IP アドレスが変更されるたびに
行う必要があります。末尾が
database.properties であるファイル
(database.properties や
aem_database.properties など) は、
install_root¥lwi¥conf¥overrides ディレ
クトリー内にあります。
データベース名
DbmsDatabaseName
カスタム値:
例:
v DIRDB
v MyDatabase
注: この値は、選択したデータベース・ア
プリケーション内で作成されているデータ
ベースの名前に一致している必要がありま
す。
第 1 章 インストール
37
表 6. データベース構成情報およびその値 (続き)
説明
データベース構成属性
値
デフォルト以外のインスタンスを使用する
場合にのみ適用可能なデータベースのイン
スタンス名
DbmsInstanceName
カスタム値:
例:
v MyInstance
v Microsoft SQL Server あるいは Microsoft
SQL Server Express のインスタンスが 1
つしかない場合は、この属性を設定する
必要はありません。
v DbmsServerName 属性を使用してインス
タンス名を指定した場合、この属性はブ
ランクにしておくことができます。
IBM Systems Director サーバー・システム DbmsDatabaseAppHome
上のデータベース・サーバー・インスタン
スまたは管理クライアント・インスタンス
の完全修飾ローカル・インストール・フォ
ルダー
注: この値は、JDBC ドライバーである
sqljdbc4.jar のロケーションです。例えば、
通常の Windows のインストールでは、こ
の値が C:¥PROGRA~1¥MICROS~4¥sqljdbc_4.0
¥enu または
C:¥Downloads¥SQLJDBC¥extract
¥sqljdbc_4.0¥enu と指定されます。
カスタム値:
例:
v C:¥sqljdbc2¥sqljdbc_4.0¥enu
v C:¥Program Files¥Microsoft SQL Server
JDBC Driver 4.0¥sqljdbc_4.0¥enu
パス名を二重引用符で囲まないでくださ
い。
データベースの TCP/IP リスナー・ポート
ID
DbmsTcpIpListenerPort
デフォルトまたはカスタム値:
例: 1433
IBM Systems Director が Microsoft SQL
Server データベースへの接続に Windows
認証を使用する (「true」) か、Microsoft
SQL Server 認証を使用する (「false」) か
注:
DbmsIntegratedSecurity
__ v true
__ v false
v IBM Systems Director 6.2.0 以前のバージ
ョンの場合、Windows 認証オプションが
サポートされるのは、Microsoft SQL
Server が IBM Systems Director と同じシ
ステム上にインストールされている場合
のみです。
例:
v Microsoft SQL Server 認証: false
v Windows 認証: true
v DbmsIntegratedSecurity が「false」に設定
されている場合、Microsoft SQL Server
は混合モードの認証で構成する必要があ
ります。
v ユーザー ID とパスワードについて詳し
くは、 45 ページの『Microsoft SQL
Server および Microsoft SQL Server
Express のユーザー権限およびパスワード
のヒント』を参照してください。
38
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
表 6. データベース構成情報およびその値 (続き)
説明
データベース構成属性
値
データベース・ユーザー・アカウントのユ
ーザー ID
注:
DbmsUserId
カスタム値:
例: myuserid
DbmsPassword
カスタム値:
例: mypwd
v データベース管理者 ID とは異なるデー
タベース・ユーザー ID を選択すること
をお勧めします。データベース・ユーザ
ーは、データベースに対してデータベー
ス管理者ユーザーほどの権限は必要あり
ません。
v ユーザー ID について詳しくは、 45 ペー
ジの『Microsoft SQL Server および
Microsoft SQL Server Express のユーザー
権限およびパスワードのヒント』を参照
してください。
データベース・ユーザー・アカウントのパ
スワード
パスワードについて詳しくは、 45 ページの
『Microsoft SQL Server および Microsoft
SQL Server Express のユーザー権限および
パスワードのヒント』を参照してくださ
い。
例: Microsoft SQL Server 認証の cfgdbcmd.rsp ファイル
DbmsApplication = SQLServer
DbmsTcpIpListenerPort = 1433
DbmsServerName = 10.9.1.1
DbmsDatabaseName = DIRDB
DbmsInstanceName = MyInstance
DbmsUserId = myuserid
DbmsPassword = mypwd
DbmsDatabaseAppHome = C:¥sqljdbc2¥sqljdbc_4.0¥enu
DbmsIntegratedSecurity = false
例: Windows 認証の cfgdbcmd.rsp ファイル
DbmsApplication = SQLServer
DbmsTcpIpListenerPort = 1433
DbmsServerName = MyServer¥MyInstance
DbmsDatabaseName = DIRDB
DbmsUserId =
DbmsPassword =
DbmsDatabaseAppHome = C:¥sqljdbc2¥sqljdbc_4.0¥enu
DbmsIntegratedSecurity = true
例: リモート Microsoft SQL Server での Windows 認証の cfgdbcmd.rsp ファイ
ル
DbmsApplication = SQLServer
DbmsTcpIpListenerPort = 1433
DbmsServerName = MyServer
DbmsDatabaseName = MyDatabase
DbmsInstanceName = MyInstance
DbmsUserId =
第 1 章 インストール
39
DbmsPassword =
DbmsDatabaseAppHome = C:¥Program Files¥Microsoft SQL Server JDBC Driver 4.0 /
¥sqljdbc_4.0¥enu
DbmsIntegratedSecurity = true
関連タスク:
データベースの構成
データベースの切り替え
動的 IP サポートの使用可能化
Oracle® Database のデータベース構成属性:
Oracle® Database を構成するために cfgdbcmd.rsp 応答ファイルで設定する必要が
あるデータベース構成属性があります。
データベース構成属性
下の表に、Oracle® Database のデータベース構成属性、各属性の説明、および各属
性の例を示します。
表 7. データベース構成情報およびその値
説明
データベース構成属性
値
選択したデータベース・アプリケーション
注:
DbmsApplication
Oracle
v データベース構成応答ファイルでオプシ
ョンを設定することで IBM Systems
Director サーバーを構成する場合は、
DbmsApplication の値が、選択したデータ
ベース値に一致している必要がありま
す。
v ここに記載されているデータベースの正
確な値を cfgdbcmd.rsp 応答ファイルに
入力してください。
40
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
表 7. データベース構成情報およびその値 (続き)
説明
データベース構成属性
値
データベースがインストールされているサ
ーバーのホスト名
DbmsServerName
カスタム値:
例:
v 10.0.0.72
v MyServer
v localhost
以下の状態では、この属性には IP アドレ
スではなくホスト名または localhost を使
用します。
v 以下のステートメントに該当する場合
は、localhost を使用します。
– ローカルでデフォルト以外のデータベ
ースを使用している。
– IBM Systems Director サーバーの IP
アドレスが将来的に変更される可能性
がある。例えば、DHCP を使用して
IP アドレスを割り当てている場合な
どです。
v データベース・サーバーの IP アドレス
が将来的に変更される可能性がある場合
は、ホスト名を使用します。例えば、
DHCP を使用して IP アドレスを割り当
てている場合などです。
これらの状態で IP アドレスを使用する場
合、変更した IP アドレスで、末尾が
database.properties であるすべてのファ
イルを手動で更新する必要があります。こ
の更新を IP アドレスが変更されるたびに
行う必要があります。末尾が
database.properties であるファイル
(database.properties や
aem_database.properties など) は、
install_root¥lwi¥conf¥overrides ディレ
クトリー内にあります。
データベース名
DbmsDatabaseName
カスタム値:
例: mydatabase
注: この値は、選択したデータベース・ア
プリケーション内で作成されているデータ
ベースの名前に一致している必要がありま
す。
IBM Systems Director サーバー・システム
上のデータベース・サーバー・インスタン
スまたは管理クライアント・インスタンス
の完全修飾ローカル・インストール・フォ
ルダー
DbmsDatabaseAppHome
カスタム値:
例: c:¥oracle¥product¥10.2.0¥client_1
パス名を二重引用符で囲まないでくださ
い。
第 1 章 インストール
41
表 7. データベース構成情報およびその値 (続き)
説明
データベース構成属性
値
データベースの TCP/IP リスナー・ポート
ID
DbmsTcpIpListenerPort
デフォルトまたはカスタム値:
例: 1521
データベース・ユーザー・アカウントのユ
ーザー ID
DbmsUserId
カスタム値:
例: myuserid
DbmsPassword
カスタム値:
例: mypwd
ユーザー ID について詳しくは、 47 ページ
の『Oracle® Database のユーザー権限およ
びパスワードのヒント』を参照してくださ
い。
データベース・ユーザー・アカウントのパ
スワード
パスワードについて詳しくは、 47 ページの
『Oracle® Database のユーザー権限および
パスワードのヒント』を参照してくださ
い。
関連タスク:
データベースの構成
データベースの切り替え
動的 IP サポートの使用可能化
データベースのユーザー権限およびパスワードのヒント
ご使用のデータベース・アプリケーションのユーザー権限およびパスワードを構
成、管理、トラブルシューティングするために、以下のヒントおよび手法を使用し
てください。
関連タスク:
データベースの構成
データベースの切り替え
関連資料:
データベース構成属性
管理対象 IBM DB2 データベースのユーザー権限およびパスワードのヒント:
管理対象 IBM DB2 データベースのユーザー権限およびパスワードを構成、管理、
トラブルシューティングするために、以下のヒントおよび手法を使用してくださ
い。
デフォルトのユーザー ID およびパスワード
IBM Systems Director は、データベース・システム管理者のユーザー ID を自動的
に作成します。デフォルトのユーザー ID は dirinst1 です。
42
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
管理対象 IBM DB2 データベースを初めて構成するときに、dirinst1 ユーザー ID
のパスワードを指定することができます。ご使用のオペレーティング・システムに
応じて、次のようにパスワードを指定することができます。
v インストール・ウィザードのインストール・パネルまたは移行パネルでパスワー
ドを指定することができます。
v cfgdbcmd.rsp ファイルで DbmsPassword 構成属性を使用して、パスワードを指定
することができます。
データベース管理者のパスワードに、以下の文字は使用しないください。
! % ^ & ( ) | " ’ ? , < >
これらの文字のいずれかを使用すると、IBM Systems Director サーバーとデータベ
ースの間のデータベース接続が失敗します。
初期構成中にパスワードを指定しない場合、IBM Systems Director が自動的に
dirinst1 ユーザー ID のパスワードを生成します。
インストールあるいは移行後に、changePassword コマンドを使用してパスワードを
変更することができます。
関連概念:
データベース・アプリケーション
関連タスク:
管理対象 IBM DB2 データベースへの切り替え
関連資料:
cfgdbcmd コマンド
changePassword ツール
管理対象 IBM DB2 データベースのデータベース構成属性
IBM DB2 のユーザー権限およびパスワードのヒント:
IBM DB2 データベースのユーザー権限およびパスワードを構成、管理、トラブルシ
ューティングするために、以下のヒントおよび手法を使用してください。
IBM Systems Director は、dbadm 権限を IBM Systems Director データベース・ユー
ザー ID に付与します。 IBM Systems Director データベース・ユーザー ID は、
cfgdbcmd.rsp ファイル内の DbmsUserID 構成属性で指定されるユーザー ID です。
ただし、-dbAdmin ユーザー ID が DbmsUserID ユーザー ID と同一である場合は除
きます。この場合は、IBM Systems Director は、そのユーザー ID が既に必要なレ
ベルの権限を持っていると見なします。
データベース・ユーザー ID dirinst1 は使用しないでください。このユーザー ID
は、IBM Systems Director サーバーと一緒にインストールされる管理対象 IBM
DB2 データベース用に予約済みです。
データベース管理者のパスワードに、以下の文字は使用しないください。
第 1 章 インストール
43
! % ^ & ( ) | " ’ ? , < >
これらの文字のいずれかを使用すると、IBM Systems Director サーバーとデータベ
ースの間のデータベース接続が失敗します。
Storage Control を使用している場合、IBM Systems Director データベース・ユーザ
ー ID は、データベース管理者 ID と同じでなければなりません。つまり、
cfgdbcmd.rsp ファイル内の DbmsUserID 構成属性の値は、-dbAdmin ユーザー ID
と同じでなければなりません。
cfgdbcmd ツール
cfgdbcmd ツールは、cfgdbcmd.rsp ファイルで指定したデータベース・ユーザー・
パスワードを自動的に暗号化します。
cfgdbcmd ツールを Linux または AIX 上で使用する場合は、セキュリティー上の理
由から -dbAdmin パラメーターおよび -dbAdminPW パラメーターを省略することが
推奨されます。管理者ユーザー ID およびパスワードが提供されていない場合は、
ツールがそれらを求めるプロンプトを表示します。例:
cd /opt/ibm/director/bin
./cfgdbcmd.sh -dbLocal false
ユーザー ID およびパスワードのパラメーター、構成属性、引数の相違
cfgdbcmd ツールの -dbAdmin パラメーターは、cfgdbcmd.rsp ファイルの
DbmsUserId データベース構成属性とは異なる目的で使用されます。-dbAdmin パラ
メーターは、cfgdbcmd ツールがデータベースを作成する権限を持つように、インス
タンス所有者の ID を指定します。DbmsUserId データベース構成属性は、IBM
Systems Director がデータベースにデータを保管するために使用するユーザー ID を
指定します。
cfgdbcmd ツールの -dbAdminPW パラメーターは、cfgdbcmd.rsp ファイルの
DbmsPassword データベース構成属性とは異なる目的で使用されます。-dbAdminPW
パラメーターは、cfgdbcmd ツールがデータベースを作成する権限を持つように、イ
ンスタンス所有者のパスワードを指定します。DbmsPassword データベース構成属性
は、IBM Systems Director がデータベースにデータを保管するために使用するパス
ワードを指定します。
cfgdbcmd.rsp 構成ファイルで、cfgdbcmd ツールに対する -dbAdmin パラメーター
で指定されたものと同じユーザー ID を指定しないでください。これを行うと、エ
ラーとなるか、ユーザーの管理者権限を取り消される可能性があります。以前に誤
ってこの構成を使用した場合は、cfgdbcmd コマンドの実行後に、このユーザー ID
に対して管理者権限をもう一度付与する必要が生じる場合があります。
smsave コマンドおよび smrestore コマンドを使用してデータベースのバックアッ
プおよびリストアを行う場合、次のように、データベース・システム管理者のユー
ザー ID とパスワードを入力します。
v -dbUserName 引数でデータベース・システム管理者のユーザー ID を入力しま
す。
v -dbUserPwd 引数でデータベース・システム管理者のパスワードを入力します。
44
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
これらの引数の値を指定しない場合、コマンドが値の指定を求めるプロンプトを表
示します。
関連タスク:
データベースの構成
データベースの切り替え
関連資料:
cfgdbcmd コマンド
smsave コマンド
smrestore コマンド
IBM DB2 のデータベース構成属性
Microsoft SQL Server および Microsoft SQL Server Express のユーザー権限およ
びパスワードのヒント:
Microsoft SQL Server および Microsoft SQL Server Express のユーザー権限および
パスワードを構成、管理、トラブルシューティングするために、以下のヒントおよ
び手法を使用してください。
統合セキュリティー
統合セキュリティーを使用する場合 (DbmsIntegratedSecurity=true)、IBM Systems
Director は Windows ユーザー ID を使用してデータベースに接続します。
統合セキュリティーを使用しない場合 (DbmsIntegratedSecurity=false)、IBM
Systems Director は cfgdbcmd.rsp ファイルで指定したユーザー ID およびパスワー
ドを使用してデータベースに接続します。ユーザー ID は DbmsUserId 構成属性で
指定し、パスワードは DbmsPassword 構成属性で指定します。
ユーザー ID の役割と権限
IBM Systems Director がインストール・プロセス中にデータベース・システム管理
者のユーザー ID を作成する場合、IBM Systems Director はそのユーザー ID に対
して db_owner 役割を自動的に割り当てます。
IBM Systems Director で使用するためにデータベースを構成する前に、データベー
ス・システム管理者のユーザー ID を作成する場合、次のようにします。
v cfgdbcmd ツールは作成したユーザー ID を保持し、削除することはありません。
v このユーザー ID は、次の権限と役割を持っていなければなりません。
– db_datareader 権限
– db_datawriter 権限
– db_ddladmin 役割または db_owner 役割
これらの権限と役割は、データベース・テーブルを作成するために必要です。
第 1 章 インストール
45
統合セキュリティーを使用する場合 (DbmsIntegratedSecurity=true)、上記の権限
および役割のリストは Windows ユーザー ID に適用されます。
cfgdbcmd ツール
cfgdbcmd ツールは、cfgdbcmd.rsp ファイルで指定したデータベース・ユーザー・
パスワードを自動的に暗号化します。
ユーザー ID およびパスワードのパラメーター、構成属性、引数の相違
統合セキュリティーを使用しない場合 (DbmsIntegratedSecurity=false):
v cfgdbcmd ツールの -dbAdmin パラメーターは、cfgdbcmd.rsp ファイルの
DbmsUserId データベース構成属性とは異なる目的で使用されます。 -dbAdmin パ
ラメーターは、データベース・システム管理者のユーザー ID を指定します。
DbmsUserId データベース構成属性は、IBM Systems Director がデータベースにデ
ータを保管するために使用するユーザー ID を指定します。
v cfgdbcmd ツールの -dbAdminPW パラメーターは、cfgdbcmd.rsp ファイルの
DbmsPassword データベース構成属性とは異なる目的で使用されます。
-dbAdminPW パラメーターは、データベース・システム管理者のパスワードを指定
します。 DbmsPassword データベース構成属性は、IBM Systems Director がデー
タベースにデータを保管するために使用するパスワードを指定します。
v cfgdbcmd.rsp 構成ファイルで、cfgdbcmd ツールに対する -dbAdmin パラメータ
ーで指定されたものと同じユーザー ID を指定しないでください。これを行う
と、エラーとなるか、ユーザーの管理者権限を取り消される可能性があります。
以前に誤ってこの構成を使用した場合は、cfgdbcmd コマンドの実行後に、このユ
ーザー ID に対して管理者権限をもう一度付与する必要が生じる場合がありま
す。
v smsave コマンドおよび smrestore コマンドを使用してデータベースのバックア
ップおよびリストアを行う場合、次のように、データベース・システム管理者の
ユーザー ID とパスワードを入力します。
– -dbUserName 引数でデータベース・システム管理者のユーザー ID を入力しま
す。
– -dbUserPwd 引数でデータベース・システム管理者のパスワードを入力しま
す。
これらの引数の値を指定しない場合、コマンドが値の指定を求めるプロンプトを
表示します。
統合セキュリティーを使用する場合 (DbmsIntegratedSecurity=true):
v cfgdbcmd コマンドを使用するときに、-dbAdmin および -dbAdminPW パラメータ
ーを指定する必要はありません。
v smsave コマンドおよび smrestore コマンドを使用するときに、-dbUserName 引
数および -dbUserPwd 引数を指定する必要はありません。
v cfgdbcmd.rsp ファイルで DbmsUserId 構成属性および DbmsPassword 構成属性を
指定する必要はありません。
46
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
関連タスク:
データベースの構成
データベースの切り替え
関連資料:
cfgdbcmd コマンド
smsave コマンド
smrestore コマンド
Microsoft SQL Server および Microsoft SQL Server Express のデータベース構成属
性
Oracle® Database のユーザー権限およびパスワードのヒント:
Oracle® Database のユーザー権限およびパスワードを構成、管理、トラブルシュー
ティングするために、以下のヒントおよび手法を使用してください。
データベース・システム管理者のユーザー ID には、データベースに対する admin
オプションが付与されている必要があります。
ユーザー ID は、users と呼ばれるデフォルト・テーブル・スペースおよび temp
と呼ばれる一時テーブル・スペースを使用します。テーブルを作成するために
smreset コマンドを実行中にエラーを受け取った場合は、一時テーブル・スペース
のサイズを大きくする必要が生じる場合があります。
IBM Systems Director は、データベース・システム管理者のユーザー ID に以下の
権限を付与します。
v テーブルの作成
v テーブルの更新
v テーブルの削除
v テーブルの除去
v テーブルの挿入
v テーブルのロック
v テーブルの選択
v テーブルの更新
v 索引の作成
v 索引の更新
v 索引の除去
v ビューの作成
v プロシージャーの作成
v プロシージャーの更新
v プロシージャーの除去
v プロシージャーの実行
第 1 章 インストール
47
cfgdbcmd ツール
cfgdbcmd コマンドの実行前にユーザー ID を作成した場合、cfgdbcmd コマンドは
作成したユーザー ID を使用します。cfgdbcmd コマンドがそのユーザー ID を削除
したり、新しいユーザー ID を作成することはありません。
cfgdbcmd ツールは、cfgdbcmd.rsp ファイルで指定したデータベース・ユーザー・
パスワードを自動的に暗号化します。
cfgdbcmd ツールを Linux または AIX 上で使用する場合は、セキュリティー上の理
由から -dbAdmin パラメーターおよび -dbAdminPW パラメーターを省略することが
推奨されます。管理者ユーザー ID およびパスワードが提供されていない場合は、
ツールがそれらを求めるプロンプトを表示します。例:
cd /opt/ibm/director/bin
./cfgdbcmd.sh -dbLocal false
ユーザー ID およびパスワードのパラメーター、構成属性、引数の相違
cfgdbcmd ツールの -dbAdmin パラメーターは、cfgdbcmd.rsp ファイルの
DbmsUserId データベース構成属性とは異なる目的で使用されます。-dbAdmin パラ
メーターは、データベース・システム管理者のユーザー ID を指定します。
DbmsUserId データベース構成属性は、IBM Systems Director がデータベースにデー
タを保管するために使用するユーザー ID を指定します。
cfgdbcmd ツールの -dbAdminPW パラメーターは、cfgdbcmd.rsp ファイルの
DbmsPassword データベース構成属性とは異なる目的で使用されます。-dbAdminPW
パラメーターは、データベース・システム管理者のパスワードを指定します。
DbmsPassword データベース構成属性は、IBM Systems Director がデータベースにデ
ータを保管するために使用するパスワードを指定します。
cfgdbcmd.rsp 構成ファイルで、cfgdbcmd ツールに対する -dbAdmin パラメーター
で指定されたものと同じユーザー ID を指定しないでください。これを行うと、エ
ラーとなるか、ユーザーの管理者権限を取り消される可能性があります。以前に誤
ってこの構成を使用した場合は、cfgdbcmd コマンドの実行後に、このユーザー ID
に対して管理者権限をもう一度付与する必要が生じる場合があります。
smsave コマンドおよび smrestore コマンドを使用してデータベースのバックアッ
プおよびリストアを行う場合、次のように、データベース・システム管理者のユー
ザー ID とパスワードを入力します。
v -dbUserName 引数でデータベース・システム管理者のユーザー ID を入力しま
す。
v -dbUserPwd 引数でデータベース・システム管理者のパスワードを入力します。
これらの引数の値を指定しない場合、コマンドが値の指定を求めるプロンプトを表
示します。
48
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
関連タスク:
データベースの構成
データベースの切り替え
関連資料:
cfgdbcmd コマンド
smsave コマンド
smrestore コマンド
smreset コマンド
Oracle® Database のデータベース構成属性
IBM Systems Director サーバーへの初回ログオン
IBM Systems Director サーバーのインストール後、Web ブラウザーを使用してログ
オンし、IBM Systems Director サーバー を更新し、管理対象システムを検出し、そ
れらの管理対象システムに対してアクセスを要求する必要があります。
このタスクを開始する前に、IBM Systems Director サーバーを既にインストールし
てあり、始動している必要があります。初めて IBM Systems Director を始動すると
きに、管理サーバー上でインベントリーが自動的に収集されます。
1. Web ブラウザーを使用して IBM Systems Director にログオンします。
a. ブラウザーで次の URL にアクセスします。
http://System_Name:Port_Number/ibm/console
System_Name は、IBM Systems Director サーバーがインストールされている
システムの名前です。 Port_Number は、使用する Web サーバーに指定し
た、連続する 2 つのポート番号のうちの最初の (小さい方の) 番号です。
Web サーバーのデフォルト・ポートは 8421 および 8422 です。ポート
8422 を使用する場合は、セキュア・ポートを指示するために https を指定
してください。
b. 許可された IBM Systems Director 管理者ユーザー ID およびパスワードに対
応するユーザー ID とパスワードを入力します。 権限がある管理者の信用証
明情報には、root ユーザーの信用証明情報や smadmin グループのメンバーで
あるユーザーの信用証明情報があります。
注: 初回ログイン時には、インストール時に使用した管理者ユーザー ID ま
たは root ユーザーを使用してください。この初回ログインの後は、他のユー
ザーを smadmin グループに追加することができます。
c. 「ログイン」をクリックします。
注: ログイン前にセキュリティー・アラート・ウィンドウが表示されることが
あります。これは、Secure Sockets Layer (SSL) 証明書の構成が正しくないこ
とが原因です。詳しくは、『IBM Systems Directorと Web ブラウザー・クラ
イアントの間の Secure Sockets Layer (SSL) の構成』を参照してください。
第 1 章 インストール
49
注: SSL が有効になっていると、IBM Systems Director へのログインが遅く
なります。
2. ホーム・ページの「初期セットアップ」タブの手順に従って、IBM Systems
Director の初回セットアップを行います。
「開始」ページでの作業を終えると、以下を行うことができます。
v 検出されたシステムの管理を開始する。
v 管理対象システムにエージェントをインストールして追加の管理機能を使用可能
にする。
関連概念:
システム・ディスカバリー
関連タスク:
IBM Systems Director サーバーのインストール
ユーザーの認証
IBM Systems Director の更新
アクセスの管理
インベントリーの収集
IBM Systems Director サーバーの再起動
IBM Systems Director サーバーを再起動するには、あるコマンドを実行して管理サ
ーバー・プロセスを停止し、別のコマンドを実行してこれらのプロセスを再度開始
する必要があります。
IBM Systems Director サーバーを停止する前に、作業を終了するように、または実
行中のプロセスを停止するように、ユーザーに警告してください。
IBM Systems Director サーバーを再起動するには、以下の手順に従ってください。
注: 以下の手順のすべてのコマンドを IBM Systems Director 管理サーバー上で実行
する必要があります。
1. 管理サーバー上で実行されている IBM Systems Director プロセスを停止しま
す。
v AIX または Linux を稼働している場合は、smstop コマンドを実行します。
2. 管理サーバー上で実行する IBM Systems Director プロセスを再起動します。
v AIX または Linux を稼働している場合は、smstart コマンドを実行します。
3. IBM Systems Director サーバーが正しく開始されたことを確認します。
v AIX または Linux を稼働している場合は、smstatus -r コマンドを実行しま
す。-r オプションを指定しない場合、現在のサーバー状況が表示されま
す。-r オプションを指定すると、コマンドによってサーバー状況がモニター
されます。このコマンドから Active という値が返された場合、サーバーは正
常に開始されています。
50
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
注: Ctrl+C を使用して、必要に応じて smstatus -r を終了することができま
す。Ctrl+C を使用すると、smstatus コマンドは終了します。
関連タスク:
『動的 IP サポートの使用可能化』
58 ページの『IBM Systems Director サーバー・ヘルス設定の変更』
関連資料:
smstart コマンド
smstatus コマンド
smstop コマンド
動的 IP サポートの使用可能化
IBM Systems Director サーバーを実行しているシステムの IP アドレスが変わった
場合は、動的 IP サポート機能を使用可能にすると、自動的に IBM Systems
Director サーバーが再構成され、管理対象リソースに IP アドレス変更が通知されま
す。
IBM Systems Director 6.1.x およびそれ以前のリリースでは、管理サーバーの IP ア
ドレスは静的のままでなければなりませんでした。つまり、管理サーバーの IP ア
ドレスは、IBM Systems Director サーバーがシステムにインストールされた後で変
更されたとは想定されませんでした。 IBM Systems Director 6.2 以降のリリースで
は、IBM Systems Director サーバーの IP アドレスの変更がサポートされていま
す。 IBM Systems Director サーバー・システムの IP アドレスが変更されると、
IBM Systems Director サーバーの始動時および停止時に、組み込まれた動的 IP 機
能が、変更された IP アドレスを自動的に検出し、以下のアクションを開始しま
す。
v 新しい IP アドレス用に IBM Systems Director サーバーを再構成します。
v IBM Systems Director サーバーが管理しているリソースに対して管理サーバーの
IP が変更されたことが通知され、管理対象リソースはサーバーの新しい IP アド
レスを使用するように更新されます。この通知により、IBM Systems Director サ
ーバーが管理するリソースが、IP アドレスの変更後にもサーバーとの通信を維持
できるようになります。
この機能は、IBM Director 5.20.x エージェント、IBM Systems Director 6.2 以降の
共通エージェント、およびすべての IBM Systems Director プラットフォーム・エー
ジェントでサポートされています。
制約事項: この機能は、6.1.x 共通エージェントを管理している場合はサポートされ
ません。この機能を使用するには、まず 6.1.x 共通エージェントを 6.2 以降のリリ
ースにアップグレードする必要があります。
以下の管理対象リソース・タイプで、IBM Systems Director サーバー IP アドレス
変更時の更新がサポートされています。
v オペレーティング・システム
v BCChassis
第 1 章 インストール
51
v サーバー (RSA、IMM、BMC)
v HMC
v IVM
v StoragePlatform
v StorageSubSystem
v スイッチ
重要: SNMP トラップを IBM Systems Director サーバーに送信するようにスイ
ッチを構成する場合、IP アドレス変更時にスイッチは自動的には更新されませ
ん。スイッチは、ユーザーが SNMP トラップ宛先を手動で設定するアクション
を必要とするため、その宛先アドレスを変更する手動アクションも必要になりま
す。ほとんどのスイッチは、複数の SNMP トラップ宛先を設定することをサポ
ートしています。そのため、IBM Systems Director サーバーが移動する可能性の
ある 1 次 IBM Systems Director サーバーの IP アドレスと任意のバックアップ
IP アドレスに SNMP トラップを送信するように、スイッチを構成してくださ
い。ただし、この構成は、IBM Systems Director サーバーが移動する可能性のあ
る IP アドレスの小セットが前もって分かっている場合にのみ可能です。
注:
v 頻繁に IP アドレスが変更されると、管理対象リソースが新しい IBM Systems
Director サーバー IP アドレスに更新されるため、ネットワーク・トラフィック
が増大することが考えられます。 IP アドレスの変更により、IBM Systems
Director サーバーの CPU 使用率が増加し、全体のパフォーマンスが低下する可
能性もあります。このパフォーマンスの変化は、IP アドレスの更新が管理対象リ
ソースに送信されている期間中に発生します。
v 動的 IP ではオンザフライ処理はサポートされていないため、IBM Systems
Director サーバーが再起動されないと動的 IP は機能しません。
v インストールされた IP アドレスと同じ IP アドレスで、IBM Systems Director
サーバーを初めて始動します。初回の始動後には、いつでも IP アドレスを変更
できます。
v IP アドレス変更の処理は、1 つの IBM Systems Director サーバーの構成および
データが smsave コマンドによってキャプチャーされ、smrestore コマンドによ
って別の IBM Systems Director サーバーに復元され、これらの両方の IBM
Systems Director サーバー・インスタンスの IP アドレスが異なる場合はサポート
されません。
動的 IP 機能を使用可能にするには、IBM Systems Director サーバー・システムの
IP アドレスが変更されたときに、以下の手順に従ってください。
1. IBM Systems Director サーバーを停止します。
2. (AIX および Linux) IBM Systems Director サーバー・システムの新しい IP アド
レスが、/etc/hosts システム構成ファイルに反映されていることを確認しま
す。 反映されていない場合、IBM Systems Director サーバーが IP アドレスの
変更を検出できない場合があります。
3. IBM Systems Director サーバーを開始します。
注: IBM Systems Director サーバーは、変更された新しい IP アドレスを使用し
た初回の再始動時には、始動する (アクティブになる) ために通常より長い時間
52
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
がかかります。より多くの時間がかかるのは、IBM Systems Director サーバーを
新しい IP アドレスに構成する必要があるためです。
IBM Systems Director サーバーがアクティブになります。
4. 管理対象システムのコマンド・プロンプトまたはシェルで以下のコマンドを実行
して、ローカル・オペレーティング・システム・エージェントで Lite Query を
実行します。
smcli querysystem OID_of_local_OS_MEP 1
この手順を完了した後、管理対象リソースの再構成プロセスと、管理対象リソース
への IP 変更通知プロセスが開始されます。
注: IBM Systems Director サーバーがアクティブになってから管理対象リソースに
IP アドレス変更通知が送信されるまでに、通常 8 分から 10 分かかります。
デフォルトでは、IP アドレス関連処理が IBM Systems Director サーバーで使用可
能 (オン) になります。 IP アドレスの処理をオンまたはオフにするには、
install_root¥lwi¥conf¥overrides¥USMIKernel.properties ファイルで
com.ibm.usmi.kernel.localsystem.USMSLocalSystemService.enableIPChangeProcessing プ
ロパティーを設定します。
IP アドレス変更処理をオンにする
IP アドレス変更処理をオンにするには、プロパティーを削除するか、
「true」に設定します。
com.ibm.usmi.kernel.localsystem.USMSLocalSystemService.
enableIPChangeProcessing=true
このプロパティーが設定されていない場合、または存在しない場合、動的
IP 変更処理はデフォルトで使用可能になります。
IP アドレス変更処理をオフにする
IP アドレス変更処理をオフにするには、プロパティーを追加または編集し
て、「false」に設定します。
com.ibm.usmi.kernel.localsystem.USMSLocalSystemService.
enableIPChangeProcessing=false
関連タスク:
IBM Systems Director サーバーの再起動
IBM Systems Director プラグイン の構成
IBM Systems Director サーバーは自動的に、使用するために構成を必要とするいく
つかのプラグインをインストールします。 IBM Systems Director サーバーが自動的
にインストールしないプラグインを使用したい場合は、IBM Systems Director サー
バーのインストール後にそれらのプラグインをインストールして構成する必要があ
ります。
プラグインを使用する予定がない場合は、そのプラグインを構成する必要はありま
せん。
使用する予定のプラグインをインストールあるいは構成するには、以下の手順を実
行します。
第 1 章 インストール
53
1. コンソール設定を構成します。これには、暗号化、コンソール・ナビゲーショ
ン、イベント・ログの設定があります。
2. ユーザーと役割を構成します。「セキュリティー」 > 「ユーザーとセキュリテ
ィー」 > 「役割」をクリックします。
3. オプション: IBM Systems Director サーバーと一緒に自動的にインストールされ
た拡張プラグインを、次のようにアクティブ化あるいは構成します。
v Active Energy Manager の無料試用期間をアクティブにします。手順について
は、 『Active Energy Managerのアクティブ化』を参照してください。
v 保守可能なハードウェア障害および関連するサポート・ファイル、インベント
リー、パフォーマンス管理データをサポートに対してセキュアに送信するため
に、Service and Support Managerで Electronic Service Agent™ を構成します。
手順については、 『Electronic Service Agentのアクティブ化』を参照してくだ
さい。
v IBM Systems Director VMControl の無料試用期間をアクティブにします。手
順については、 『IBM Systems Director VMControlのアクティブ化』を参照
してください。
4. 使用する予定の他のIBM Systems Director プラグインをすべてインストールして
構成します。
表 8. IBM Systems Director プラグインの構成作業と情報リソース
プラグイン
作業
情報リソース
1. SMI-S プロバイダーを構
成します。
1. SMI-Sプロバイダーの管理
基本プラグイン
IBM System Storage® 管理
2. 外部ストレージ・アプリ
ケーションを構成しま
す。
2. 外部ストレージ・アプリ
ケーションのインストー
ルおよび構成
リモート・アクセス・マネー
ジャー
1. 仮想ネットワーク・コン
1. 仮想ネットワーク・コン
ピューティング
ピューティング (VNC) を
構成します。
2. Microsoft Windows リモー
ト・デスクトップ接続の
2. リモート・デスクトップ
構成
を構成します。
更新マネージャー
オプション: 「更新の開始」
ウィザードを実行し、更新設
定を変更します。
更新マネージャーの構成
プラグインをインストールし
ます。
IBM Systems Director
Network Control のインスト
ールおよびアンインストール
IBM Systems Director Storage プラグインをインストールし
Control 4.2.3
ます。
Storage Control のインストー
ル
拡張プラグイン
IBM Systems Director
Network Control
以下の基本プラグインは、IBM Systems Director サーバーと一緒にインストール
され、構成タスクはありません。
v 自動化マネージャー
54
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
v 構成マネージャー
v ディスカバリー・マネージャー
v IBM BladeCenter シャーシ管理
v IBM Power Systems 管理
v IBM System x 管理
v IBM System z 管理
v ネットワーク・マネージャー
v 状況マネージャー
関連概念:
基本機能および拡張可能プラグイン
IBM Systems Director プラグイン
関連タスク:
IBM Systems Director プラグインのインストール
コマンドライン・インターフェースの構成
smcli コマンドを実行するか、またはそれらのヘルプを表示する前に、必要なソフト
ウェアがインストールされており、ロケールがシステム上に正しくインストールさ
れて構成されていることを確認します。
以下のいずれかの方法で、smcli コマンドを実行することができます。
v 管理サーバー上でローカルで実行できます。
v セキュア・シェル (SSH) あるいは Telnet などのリモート・アクセス・ユーティ
リティーを使用して管理サーバーにアクセスすることで、リモート側で実行でき
ます。
以下の手順は、管理サーバー上、およびコマンドを実行するために管理サーバーに
アクセスするために使用する可能性のある他のすべてのシステム上で実行します。
1. 必要なロケールが IBM Systems Director によってサポートされており、smcli の
実行元であるクライアント・システムに正しくインストールされていることを確
認します。
ヒント:
v smcli によってサポートされる言語を確認するには、 『smcli コマンドの言語
指定』を参照してください。
v (AIX および Linux のみ) 現行ロケールを検査するには、locale -a コマンドを
使用します。
v
ご使用のシステムで 2 バイト文字セットがサポートされていない場合、オペ
レーティング・システム固有の man ページを表示したときに文字化けまたは
小さな塊状の文字が表示されます。
2. (AIX および Linux のみ) 環境変数 LC_ALL および LANG を、export コマン
ドを使用してコマンドを実行したい該当のロケールに設定します。例えば、
export LC_ALL=en および export LANG=en を実行します。
第 1 章 インストール
55
ヒント: システム・ロケールが変更されたことを検証するには、いくつかの AIX
または Linux 固有コマンドを実行し、オペレーティング・システム固有メッセ
ージが設定した言語で表示されることを確認します。
3. (AIX および Linux のみ) smcli man ページは、英語および日本語でのみ用意さ
れています。英語の『man page』を表示するには、MANPATH 環境変数を
/opt/ibm/director/man に設定します。 AIX システムで日本語の『man ペー
ジ』を表示するには、MANPATH 環境変数を opt/ibm/director/man/ja に設定
します。
ヒント:
v MANPATH 環境変数が正しく変更されていることを検証するには、いくつか
のオペレーティング・システム固有コマンドの man ページを表示して、日本
語ロケールが正しく設定されていることを確認します。
v SUSE Linux Enterprise Server 9.x では、man コマンドは EUC_JP エンコード
方式のみを理解します。man ページを表示するには、例えば次のように、man
ページ・エンコード方式を UTF-8 から EUC_JP に変換する必要があります。
mkdir -p /tmp/man/man1
iconv -futf8 -teucjp /opt/ibm/director/man/ja/man1/command_name.1
/tmp/man/man1/command_name.1
man -M
>
/tmp/man/ command_name
関連資料:
smcli - システム管理コマンドライン・インターフェース
IP アドレスのプロパティーの構成
管理サーバーに複数の IP アドレスがある場合か、IBM Systems Director が管理し
ない 1 つ以上のサブネットをネットワークで使用する場合か、または管理するリソ
ースに複数の IP アドレスがある場合に、IP アドレスのプロパティーを構成しま
す。IP アドレスの構成を行うには、IPPreference.properties ファイルを作成また
は更新します。
管理サーバーの優先 IP アドレスの指定:
管理サーバーに複数の IP アドレスがある場合は、そのサーバーで使用する IP アド
レスを指定します。例えば、複数のネットワーク・インターフェース・カードがあ
るサーバーには、複数の IP アドレスが存在します。管理サーバーで優先 IP アドレ
スを指定するには、IPPreference.properties ファイルを作成または更新します。
管理サーバーで優先 IP アドレスを指定するには、以下の手順を実行します。
1. テキスト・エディターで、IPPreference.properties という名前の空のファイル
を開きます。ロケーション: install_path/data/IPPreference.properties
各部の説明:
install_path は、IBM Systems Director がインストールされているパスです。
注: /data/IPPreference.properties ファイルが存在する場合、そのファイルを
テキスト・エディターで開き、次のステップに進んでください。
56
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
2. 単一の行に、以下の項目を入力します。
com.ibm.director.server.preferred.ip=<IP_address>
各部の説明:IP_address は、管理サーバーの IPv4 または IPv6 アドレスです。
v IPPreference.properties ファイルのエントリーはそれぞれ、別々の行に置く
必要があります。
v コメントを挿入するには、番号文字 (#) で行を開始してください。
注: com.ibm.director.server.preferred.ip エントリーが存在している場合は、変更さ
れた内容が現行のエントリーを正しく置きかえていることを確認します。
3. ファイルを保存して閉じます。
Systems Director が優先 IP アドレスを認識するようにするには、管理サーバーを再
起動する必要があります。
関連タスク:
IP アドレスの除外
『IP アドレスの除外』
IP アドレスの除外:
IBM Systems Director に管理させたくないリソース、複数の IP アドレスを持つリ
ソース、または Systems Director に管理させたくないサブネットの
IPPreferences.properties ファイルを作成または更新して、IP アドレスを除外します。
1 つ以上の個別の IP アドレス、IP アドレス範囲、またはサブネット全体を除外す
ることができます。次の例を考慮してください。
v 管理対象ソースに複数のネットワーク・インターフェース・カードがある場合、
Systems Director がリソースとの通信に使用する IP アドレスを除いて、すべての
IP アドレスを除外してください。
v 管理対象リソースが複数のサブネット上にある場合、Systems Director がリソース
の管理に使用していないサブネットを除外してください。
IP アドレスを除外するには、以下の手順に従ってください。
1. テキスト・エディターで、IPPreference.properties という名前の空のファイルを開
きます。ロケーション: install_path/data/IPPreference.properties
各部の説明:
install_path は、Systems Director をインストールしたパスです。
注: /data/IPPreference.properties ファイルが存在する場合、そのファイルをテキス
ト・エディターで開き、次のステップに進んでください。
2. 除外したい IP アドレスを入力します:
com.ibm.director.endpoint.excluded.ip.prefix=<IP_addresses>
各部の説明: IP_address は、除外したい 1 つ以上の IPv4 または IPv6 アドレ
ス、あるいはアドレス範囲です。
v 1 つ以上の IP アドレスを個別に除外する場合は、次のようにコンマ文字 (,)
を使用して IP アドレスを分離します。
第 1 章 インストール
57
com.ibm.director.endpoint.excluded.ip.prefix=192.168.53.1,192.168.53.22
v IP アドレスの範囲を除外するには、次のように入力します。
com.ibm.director.endpoint.excluded.ip.prefix=192.168.53.1-192.168.53.150
v サブネットを除外するには、次のようにアスタリスク文字 (*) をワイルドカー
ドとして使用します。
com.ibm.director.endpoint.excluded.ip.prefix=192.168.*
注:
v IPPreference.properties ファイル内のエントリーはすべて、同じ行になければな
りません。
v コメントを挿入するには、番号文字 (#) で行を開始してください。
3. ファイルを保存して閉じます。
除外した IP アドレスを Systems Director が無視するようにするためには、管理サ
ーバーを再始動する必要があります。
関連タスク:
56 ページの『管理サーバーの優先 IP アドレスの指定』
管理サーバーの優先 IP アドレスの指定
IBM Systems Director サーバー・ヘルス設定の変更
ローカル・システム・ヘルス設定を変更して、いつ警告を受け取るかをカスタマイ
ズすることができます。例えば、デフォルトでは Systems Director サーバーの CPU
使用率が 30 分にわたって 90% に達している場合に警告を受け取りますが、ご使
用の環境ではデフォルトよりも早く、または遅く、通知を必要とすることがありま
す。
設定の警告しきい値に達したとき、以下のようになります。
v イベントがイベント・ログに記録されます。
v 問題が「問題」ビューに表示されます。
v Systems Director サーバー・エンドポイント全体の状況が「警告」になります。
1. USMIKernel.properties にナビゲートして、編集するために開きます。このファ
イルの場所は、ご使用のオペレーティング・システムによって異なります。
v Linux または AIX: /opt/ibm/director/lwi/conf/overrides/
USMIKernel.properties
2. 変更したいプロパティーに該当する項目を追加します。
表 9. 変更可能なデフォルト値を持つ設定
プロパティー
入力値
デフォルト値
警告が出されるときのパー
センテージ。
90%
システム・プロパティー
com.ibm.usmi.kernel.
localsystem.
cpuWarningThreshold
58
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
表 9. 変更可能なデフォルト値を持つ設定 (続き)
プロパティー
入力値
デフォルト値
com.ibm.usmi.kernel.
localsystem.
cpuTimeForWarning
1 800 000 ミリ秒 (30 分)
警告が出されるときの、
CPU がしきい値レベルにあ
る時間の長さ (ミリ秒)。
デフォルトで、CPU が 30
分にわたって 90% に達し
ている場合、警告が出され
ます。
例:
デフォルトで、Systems Director サーバーの CPU 使用率
が 30 分にわたって 90% に達している場合、警告を受け
取ります。
ディスク使用量プロパティー
com.ibm.usmi.kernel.
localsystem.
diskSpaceWarning
警告が出されるときのフリ
ー・スペースの量。
1 073 741 824 バイト (1
GB)
com.ibm.usmi.kernel.
localsystem.
diskSpaceCrit
クリティカル・イベントが
出されるときのフリー・ス
ペースの量。
500 MB
例:
デフォルトで、Systems Director サーバーの使用可能フリ
ー・スペースが 1 GB より小さくなると、警告を受け取
ります。
メモリー使用量プロパティー
com.ibm.usmi.kernel.
localsystem.
memoryWarningPercentage
警告が出されるときのメモ
リー使用量のパーセンテー
ジ。
90%
com.ibm.usmi.kernel.
localsystem.
memoryWarningTime
警告が出されるときの、メ
モリー使用が継続する時間
の長さ (ミリ秒)。
3 600 000 ミリ秒 (1 時間)
デフォルトで、メモリー使
用率が 1 時間にわたって
90% に達している場合、警
告が出されます。
例:
デフォルトで、Systems Director サーバーのメモリー使用
率が 1 時間にわたって 90% に達している場合、警告を
受け取ります。
管理対象エンドポイント (MEP)
カウント・プロパティー
com.ibm.usmi.maxSystems
サポートされる MEP の最
大数。
10 000
com.ibm.usmi.maxSystems.derby Apache Derby データベース 1 000
が使用されているときにサ
ポートされる MEP の最大
数。
例:
Apache Derby データベースが使用されている場合、デフ
ォルトで、Systems Director サーバーは 1000 個の MEP
をサポートします。
第 1 章 インストール
59
表 9. 変更可能なデフォルト値を持つ設定 (続き)
プロパティー
入力値
デフォルト値
com.ibm.usmi.kernel.
localsystem.
psWarningPercentage
警告が出されるときのペー
ジ・スペース使用量のパー
センテージ。
80
com.ibm.usmi.kernel.
localsystem.
psWarningTime
警告が出されるときの、ペ
ージ・スペース使用が継続
する時間の長さ (ミリ秒)。
1 200 000 ミリ秒 (20 分)
ページ・スペース・プロパティ
ー
デフォルトで、ページ・ス
ペース使用率が 20 分にわ
たって 80% に達している
場合、警告が出されます。
例:
デフォルトで、Systems Director サーバーのページ・スペ
ース使用率が 20 分にわたって 80% に達している場合、
警告を受け取ります。
例:
com.ibm.usmi.kernel.localsystem.cpuWarningThreshold=90
com.ibm.usmi.kernel.localsystem.cpuTimeForWarning=1800000
3. サーバーを再始動します。
関連タスク:
IBM Systems Director サーバーの再起動
失敗した IBM Systems Director サーバー 6.3.x のインストール
からのリカバリー
ログ・ファイルに示された問題を修正し、インストール手順を再実行することで、
失敗した IBM Systems Director サーバー 6.3.x のインストールからリカバリーする
ことができます。
インストールの失敗からリカバリーするには、次のステップを実行します。
1. インストールに関するログ・ファイルにアクセスし、ログ・ファイルに示された
問題をすべて修正します。 次の表は、IBM Systems Director 6.3.x の該当ログ・
ファイルの場所をリストしたものです。
表 10. IBM Systems Director 6.3.x のログ・ファイルの場所の例
AIX
IBM i
Linux
IBM Systems Director サーバーのインストール・ログ:
60
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
Windows
表 10. IBM Systems Director 6.3.x のログ・ファイルの場所の例 (続き)
AIX
IBM i
Linux
Windows
v /var/log/dirinst.log
N/A
v /var/log/dirinst.log
v C:¥Windows
¥dirserverinst_time.log
v /opt/ibm/director/log/
*.log
v /var/log/director/*
v /opt/ibm/director/log/
recovery.txt
v /opt/ibm/director/log/
recovery.txt
v C:¥Windows
¥dirserversetup.log
v C:¥Windows
¥db2prereqcheck.log
v C:¥Windows
¥prereqcheckdb2.log
v C:¥Windows
¥installdb2.log
v C:¥Windows
¥tivguidinst64.log (64
ビット Windows のみ)
v c:¥Program
Files¥IBM¥Director¥log
¥recovery.txt
共通エージェントのインストール・ログ:
/var/log/dirinst.log
v /tmp/director/
installAgent.log
/var/log/dirinst.log
v C:¥Windows
¥agent_install.log
v C:¥Windows ¥CasInst.log
v /tmp/director/
installDirAgent.log
v C:¥Windows
¥certutil.log
v /www/cas/lwi/runtime/
agent/logs/install
v C:¥Windows
¥diragentinst_time.log
これらはすべて、dirmedic
の結果にあります。
v C:¥Windows
¥diragentsetup.log
v C:¥Windows
¥tivguidinst.log
プラットフォーム・エージェントのインストール・ログ:
/var/log/dirinst.log
N/A
/var/opt/ibm/platform/
log/install.log
C:¥Windows
¥platinst_time.log
共通エージェントのアンインストール・ログ:
N/A
dirmedic の結果にある
/tmp/director/
uninstallDirAgent.log。
プラットフォーム・エージェントのアンインストール・ログ:
/var/log/diruninst.log
N/A
/var/opt/ibm/platform/
log/uninstall.log
v C:¥Windows
¥platuninst_time.log
v C:¥Windows
¥sysdirremoval.log
移行ログ:
/var/tmp/
director_save_630/logs
N/A
/var/tmp/
director_save_630/logs
%APPDATA%¥ISD62x¥logs
第 1 章 インストール
61
表 10. IBM Systems Director 6.3.x のログ・ファイルの場所の例 (続き)
AIX
IBM i
Linux
Windows
N/A
/opt/ibm/director/log/
*.log
C:¥Program Files¥IBM
¥Director¥log¥*.log
v /tmp/installdb2.log
C:¥Windows¥installdb2.log
構成ログ:
/var/log/director/*
デフォルト管理対象 IBM DB2 データベース・ログ:
N/A
v /tmp/installdb2.log
v /tmp/db2setup.log
v /tmp/db2setup.log
v インストール済み IBM
DB2 データベース製品の
ディレクトリー構造
(Linux)
v インストール済み IBM
DB2 データベース製品の
ディレクトリー構造
(Linux)
2. インストール手順を再び実行します。 手順については、 22 ページの『管理サー
バーへの IBM Systems Director のインストール』を参照して、オペレーティン
グ¥システムを選択してください。
失敗したインストールからのリカバリーが完了したら、リカバリーが正常に完了し
たことを確認します。手順については、 27 ページの『管理サーバーへの IBM
Systems Director のインストールが正常に完了したことの確認』を参照してくださ
い。
関連情報:
インストールおよび移行のトラブルシューティング
Exchanging information with IBM
管理対象 IBM DB2 のインストールが失敗する
62
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
第 2 章 エージェントのインストール
エージェントおよびサブエージェントをインストールするために管理対象システム
と環境を準備した後、共通エージェント、プラットフォーム・エージェント、また
は IBM z/VM® 管理可能アクセス・ポイント・エージェント をインストールしま
す。
管理サーバーにインストールされたエージェントが 6.3.2 に更新される前、または
更新されると同時に、IBM Systems Director サーバーを 6.3.2 に更新する必要があ
ります。 IBM Systems Director サーバーを更新する前にローカル・エージェントを
6.3.2 に更新しようとすると、IBM Systems Director サーバーの 6.3.2 への更新は失
敗します。
次のフローチャートをエージェントのインストール・プロセスのガイドとして使用
します。
インストールの
PIU の56
エージェントの
インストール
QRシステムへの
!"の
FQM0556-1
インストールがに
したことの
注: 管理対象システムの IP アドレスが複数存在する場合があります (例えば、シス
テムに複数のネットワーク・インターフェース・カードがある場合など)。管理対象
リソースに複数の IP アドレスが存在する場合は、Systems Director がリソースの管
© Copyright IBM Corp. 1999, 2012
63
理に使用する IP アドレスを指定してください。使用する IP アドレスを指定するに
は、そのリソースに関連付けられている他の IP アドレスを管理サーバーが無視す
る (または除外する) ように指定します。詳しくは、『IP アドレスの除外』を参照
してください。
注: Web インターフェースの使用について詳しくは、資料および関連情報を参照し
て「システム管理ガイド」にアクセスしてください。
関連タスク:
管理対象システムにデプロイするエージェント機能のレベルの選択
Systems Director の更新
IP アドレスの除外
VMControl のエージェントとサブエージェントのインストール
関連資料:
Systems Director Agent Deployment Cookbook
エージェント (AIX および Linux) でのプリインストール・ユーティリティ
ーの実行
以下の手順で、AIX または Linux 上のエージェントで IBM Systems Director プリ
インストール・ユーティリティー (PIU)を実行します。
v 2 つの場所からプリインストール・ユーティリティーを入手および実行できま
す。
表 11. プリインストール・ユーティリティー の取得
場所
操作
「IBM Systems Director 6.3.2」の DVD
DVD をまだ持っていない場合は、IBM
Systems Director のダウンロード用 Web サ
イトから、イメージを DVD に書き込むこと
ができます。
SysDir_PreInstUtil_6_3_2_platform.tar.gz
IBM Systems Director のダウンロード Web
サイトからプリインストール・ユーティリテ
ィーをダウンロードします。
注: ダウンロード Web サイトには、常に最
新バージョンが用意されています。
IBM Systems Director プリインストール・ユーティリティー を起動するには、以下
から該当する方法を選択します。
v
DVD
v プリインストール・ユーティリティーのダウンロード
以下の手順を実行します。
1. プリインストール・ユーティリティーを実行するには、以下のステップを実行し
ます。
64
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
v
DVD
a. DVD を DVD-ROM ドライブに挿入します。
b. DVD が自動マウントされない場合は、次のコマンドを入力して、Enter を
押します。
1) Linux:
mount -t iso9660 -o ro /dev / dvd_device_node / mnt
dev はブロック・デバイスに固有のデバイス・ファイル、
dvd_device_node は dev の下のデバイス、mnt はドライブのマウン
ト・ポイントです。
c. インストール・スクリプトが置かれているディレクトリーに変更するに
は、次のコマンドを入力して Enter を押します。
cd /mnt/server/checkds/
mnt は、DVD メディアのマウント・ポイントです。
d. オペレーティング・システムに応じて、次のコマンドを入力して、Enter
を押します。
AIX
./checkds.sh -p commonagent
Linux
./checkds.sh -p [platformagent|commonagent]
例:
./checkds.sh -p platformagent
注: -p 属性を指定しない場合、ツールはサーバーに対して実行されます。
そのため、-p を指定し、ツールの実行が共通エージェントとプラットフォ
ーム・エージェント (該当する場合) のどちらのインストール準備のためで
あるかを指定する必要があります。
e. ステップ 2 を参照してください。
IBM Systems Director プリインストール・ユーティリティー が起動します。
v プリインストール・ユーティリティーのダウンロード
a. プリインストール・ユーティリティー・パッケージの内容を抽出するに
は、オペレーティング・システムに応じて、以下のコマンドを入力しま
す。
– Linux:
tar -zxvf package_name
package_name はダウンロード・パッケージのファイル名です。
b. プリインストール・ユーティリティー スクリプトが置かれているディレク
トリーに変更するには、次のコマンドを入力して Enter を押します。
cd server/checkds
c. オペレーティング・システムに応じて、次のコマンドを入力して、Enter
を押します。
第 2 章 エージェントのインストール
65
AIX
./checkds.sh -p commonagent
Linux
./checkds.sh -p [platformagent|commonagent]
例:
./checkds.sh -p platformagent
注: -p 属性を指定しない場合、ツールはサーバーに対して実行されます。
そのため、-p を指定し、ツールの実行が共通エージェントとプラットフォ
ーム・エージェント (該当する場合) のどちらのインストール準備のためで
あるかを指定する必要があります。
IBM Systems Director プリインストール・ユーティリティー が起動します。
2. レポートが生成され、コマンド・ウィンドウまたはデフォルト・ブラウザーに結
果が表示されます。 checkds.sh のオプション、生成されるレポート、戻りコー
ドの詳細については、/checkds/readme.txt ファイルを参照してください。
./checkds.sh -? コマンドを使用して、サポートされている構文を表示すること
もできます。
関連タスク:
アップグレードおよび移行のための準備
関連資料:
Systems Director ダウンロード
共通エージェントのインストール
システムおよび共通エージェントのインストールの環境を準備します。次に、エー
ジェント・インストール・ウィザードを使用するか、または手動手順を使用して、
共通エージェントをインストールします。
重要:
v IBM Systems Director をインストールすると、IBM Systems Director サーバー、
共通エージェント、および プラットフォーム・エージェントがバンドルとして一
緒にインストールされます。したがって、IBM Systems Director サーバーのイン
ストール後に、管理サーバーに共通エージェントまたはプラットフォーム・エー
ジェントを別途インストールする必要はありません。
v IBM Systems Director サーバーおよび共通エージェントが含まれた各システム上
のシステム・クロックの同期化が維持されるようにしてください。
関連タスク:
プリインストール・ユーティリティーの実行
共通エージェント管理対象システムのための準備
共通エージェントを管理対象システムにインストールする前に、ご使用のシステム
に該当する要件が満たされていることを確認してください。
66
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
共通エージェントで管理するシステムのそれぞれ について、以下の手順を実行しま
す。
ssh プロトコルを使用して IBM Systems Director サーバーと通信するすべての管理
対象システム上で、/etc/ssh/sshd_config 内の PasswordAuthentication の値が
「yes」に設定されていることを確認します。設定されている場合、sshd_config フ
ァイル内の対応する行は次のようになっています。
PasswordAuthentication yes
注: sshd_config に対して行った変更を有効にするには、ssh サーバーを再起動する
必要があります。
関連資料:
共通エージェントまたはプラットフォーム・エージェントが実行されるシステ
ムのハードウェア要件
共通エージェントを Linux on Power Systems にインストールす
るための準備
共通エージェントを Linux on Power Systems にインストールする前に、ご使用のプ
ラットフォームが該当する要件を満たしていることを確認してください。
次の情報を検討して、ご使用のシステムのインストール準備に必要なステップを実
行してください。
v プリインストール・ユーティリティーを実行して、特定されたエラーを修正しま
す。 手順については、 64 ページの『エージェント (AIX および Linux) でのプ
リインストール・ユーティリティーの実行』を参照してください。
v 『ハードウェア要件とソフトウェア要件』の説明を参照して、ご使用のシステム
が、インストールに必要なハードウェア要件とソフトウェア要件を満たしている
ことを確認します。
v SUSE Linux Enterprise Server 10 (IBM Power Systems 対応) および SUSE
Linux Enterprise Server 11 (IBM Power Systems 対応) のみ: 共通エージェント
をインストールする前に、Service Location Protocol デーモン (SLPD) を無効にし
ます。IBM Systems Director サーバーでは、管理対象システムで SLPD が稼働し
ている場合は、共通エージェントがインストールされている管理対象システムは
検出されません。
v 必要な RPM がインストールされていることを確認します。 ファイル・セットを
チェックするには、次のコマンドを入力して Enter を押してください。
rpm -qa | grep <filesetname>
<filesetname> は「必須 RPM」列の値ですが、拡張子 ppc.rpm または
ppc64.rpm は除きます。 必要な RPM のリストと、各 RPM の取得方法につい
ては、http://www.ibm.com/developerworks/wikis/display/WikiPtype/
Software+requirements+for+Director+on+Linux+on+Power を参照してください。
v (Red Hat Enterprise Linux のみ): IBM Systems Director サーバーをインストール
する前に、SELinux のポリシーが実施されていないことを確認する必要がありま
す。
SELinux は、以下のいずれかの状態で稼働します。
第 2 章 エージェントのインストール
67
無効
SELinux は無効になっています。以下のいずれかの条件が満たされている
かどうかを判別することで、SELinux が無効状態にあるかどうかが分かり
ます。
– /selinux/ ディレクトリーにファイルがない。
許容 (有効)
SELinux は有効になっていますが、セキュリティー・ポリシーは実施され
ていません。以下のいずれかの条件が満たされているかどうかを判別する
ことで、SELinux が許容状態にあるかどうかが分かります。
– /etc/sysconfig/selinux/enforce の SELINUX 変数が permissive に設定さ
れているか、"1" 以外の値に設定されています。
– getenforce コマンドを実行すると、「Permissive」が出力されます。
実施 (有効)
SELinux は有効になっており、セキュリティー・ポリシーが実施されてい
ます。以下のいずれかの条件が満たされているかどうかを判別すること
で、SELinux が実施状態にあるかどうかが分かります。
– /etc/sysconfig/selinux/enforce の SELINUX 変数が enforcing または "1"
に設定されています。
– getenforce コマンドを実行すると、「Enforcing」が出力されます。
SELinux を permissive に設定するには、IBM Systems Director サーバーをインス
トールする前に、次のコマンドを実行してください。
/usr/sbin/setenforce Permissive
v IBM Systems Director サーバー上の root_SSH_data_directory/known_hosts に保
管された、ターゲット・システムの公開鍵データの妥当性を確認します。詳しく
は、『AIX および Linux システムに共通エージェントをインストールできない』
を参照してください。
68
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
関連タスク:
エージェント・インストール・ウィザードを使用したエージェントのインスト
ール
共通エージェントを Linux for System x にインストールする操作
関連資料:
ハードウェア要件とソフトウェア要件
サポートされているオペレーティング・システム
Service and productivity tools
SourceForge.net
関連情報:
Linux インストールのトラブルシューティング
AIX および Linux システムに共通エージェントをインストールできない
エージェント・インストール・ウィザードを使用したエージェント
のインストール
エージェント・インストール・ウィザードを使用して、エージェント・パッケージ
を管理対象システムにインストールできます。
IBM Systems Director サーバーは、エージェント・インストール・ウィザードを使
用して管理対象システムに配布できる多数のエージェント・パッケージを必要とし
ます。インポートされたエージェント・パッケージは、動的グループ「エージェン
ト・パッケージ・グループ」にあります。このエージェント・パッケージにアクセ
スするには、ナビゲーション域で「リリース管理」 > 「エージェント」をクリック
します。エージェント・インストール・ウィザードを使用して、インストールする
エージェント・パッケージのいずれかおよびエージェント・パッケージのインスト
ール先の 1 つ以上のシステムを選択できます。次に、ウィザードはエージェント・
インストール・ジョブを作成します。これはすぐに実行するか、またはスケジュー
ルできます。
重要: エージェント・インストール・ウィザードを使用してエージェントをインス
トールおよび更新できるようにするには、以下の要件が満たされていることを確認
してください。
v root ユーザー・アカウントを使用して管理対象システムへのアクセスを最初に要
求した。
v Windows 以外のシステム上の IBM Systems Director サーバーに SSH があり、サ
ーバーとエージェント間の双方向に正常な SSH 接続が存在する。
v Windows システム上の IBM Systems Director サーバーに DCOM があり、サー
バーとエージェント間の双方向に正常な DCOM 接続が存在する。
以下の手順でエージェント・パッケージをインポートしてください。
第 2 章 エージェントのインストール
69
1. リモート・エージェント・パッケージを http://www.ibm.com/systems/software/
director/downloads/agents.html からダウンロードします。必ず『Remote
deployment using Agent Installation wizard』セクションからパッケージを選択し
てください。
2. パッケージを IBM Systems Director サーバー・システム上の任意の場所にコピ
ーします。
3. パッケージをエージェント・インストール・ウィザードでインポートします。
4. 必要な変更を diragent.rsp と platform.rsp のいずれかまたは両方の応答ファ
イルに対して行います。応答ファイルの変更方法については、『共通エージェン
トの手動インストール』または『プラットフォーム・エージェントの手動インス
トール』にあるオペレーティング・システムのトピックを参照してください。
エージェント・インストール・ウィザードを使用してエージェントをインストール
するには、以下の手順に従ってください。
1. エージェント・インストール・ウィザードを開始します。 ウィザードは複数の
方法で開始できます。
v 「ホーム」ページから「追加セットアップ」をクリックします。次に、「シス
テムにエージェントをインストール」 > 「エージェントのデプロイ (Deploy
Agents)」をクリックします。
v エージェント・パッケージまたは管理対象システムを右クリックして、「リリ
ース管理」 > 「エージェントのインストール」を選択します。
2. エージェント・インストール・ウィザードの「ようこそ」ページが表示される場
合、「次へ」をクリックします。
3. エージェント・インストール・ウィザードの「エージェント」ページで、以下の
手順に従います。
a. インストールするエージェントまたはサブエージェント・パッケージを「使
用可能」リストで選択します。
注: サブエージェントは基本エージェントに接続され、IBM Systems Director
プラグイン (IBM Systems Director VMControl など) をサポートする追加機
能を提供します。この資料では、エージェントとサブエージェントのいずれ
を参照する場合にも、共通の用語「エージェント」を使用します。
b. 「追加」をクリックします。 選択されたエージェント・パッケージが「選択
済み」リストに表示されます。
注:
v エージェント・インストール・ウィザードを開始した方法によっては、1
つ以上のエージェント・パッケージが「選択済み」リストに既に表示され
ている場合があります。
v エージェント・インストール・ウィザードは一度に 1 つのエージェント・
パッケージのみインストールできます。複数のエージェント・パッケージ
が「選択済み」リストに表示されている場合、「システム」ページに進む
ことはできません。
c. 「次へ」をクリックします。
4. エージェント・インストール・ウィザードの「システム」ページで、以下の手順
に従います。
70
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
a. エージェント・パッケージをインストールする管理対象システムを「使用可
能」リストで選択します。
b. 「追加」をクリックします。 選択されたシステムが「選択済み」リストに表
示されます。
注:
v エージェント・インストール・ウィザードを開始した方法によっては、1
つ以上のシステムが「選択済み」リストに既に表示されている場合があり
ます。
v インストールするエージェント・パッケージによっては、選択したシステ
ムの一部がインストールのターゲットとして有効ではない場合がありま
す。ウィザードは、以下の基準の一部またはすべてについて選択されたシ
ステムをチェックし、システムが有効なターゲットであることを確認して
から、続行を許可します。
– オペレーティング・システム・ファミリー
– オペレーティング・システムのバージョン
– オペレーティング・システムのディストリビューション
– オペレーティング・システム名
– サーバー・アーキテクチャー
c. 「次へ」をクリックします。
5. エージェント・インストール・ウィザードの「サマリー」ページで、「選択され
たエージェント」および「選択されたシステム」リストを調べて、それらが正し
いことを確認します。
v 選択内容が正しくない場合、「戻る」をクリックして、必要な変更を加えま
す。
v 選択内容が正しい場合、「完了」をクリックします。
「完了」をクリックした後、「実行 - エージェントのインストール」ウィンド
ウが開きます。
6. 「実行 - エージェントのインストール」ウィンドウで、「スケジュール」タブ
をクリックします。 このページでは、即時にジョブを実行するか、後で実行す
るようにジョブをスケジュールするかを選択できます。
a. ジョブ名は必須です。「名前」フィールドに、固有のデフォルト名が示され
ます。デフォルト名を変更するには、このフィールドにジョブ名を入力しま
す。
b. ジョブを直ちに実行するには、「今すぐ実行」をクリックし、ステップ
7 (72 ページ) に進みます。それ以外の場合は、「スケジュール」をクリック
します。
c. 「スケジュール」リストで、ジョブを実行する頻度を選択します。 デフォル
ト設定は「1 度」です。ほかに、「毎時」、「毎日」、「毎週」、「毎
月」、「毎年」、「カスタム」という値があります。また、ジョブを週末に
実行するかどうかも指定できます。
d. ジョブを初めて実行する日付および時刻を選択します。
e. ジョブを繰り返す時刻範囲を選択します。
第 2 章 エージェントのインストール
71
7. 「通知」タブをクリックします。 このページでは、電子メールで送信される通
知をカスタマイズできます。
a. メール通知の送信のタイミングをカスタマイズするには、使用可能な基準の
中から基準を選択します。 以下のいずれかの基準が満たされるとメールが送
信されるように指定できます。
v ジョブが開始されたとき。
v ジョブが正常に完了したとき。
v ジョブが失敗したとき。この基準をさらに詳細にカスタマイズできます。
それには、ジョブでエラーが発生したターゲット・システムのパーセン
ト、またはジョブでエラーが発生したシステムの数を設定します。したが
って、5 つのシステムでジョブが実行されていて、そのうち 2 つのシステ
ムのジョブでエラーが発生した場合、基準しきい値を 50% に設定してあ
ると、通知は送信されません。
v ジョブでエラーが発生したとき。
b. 自分のメール・アドレス、メール・サーバー、およびメール・サーバー・ポ
ートを入力します。
ヒント: 入力できるメール・アドレスは 1 つのみです。
8. 「オプション」タブをクリックします。 このページでは、ジョブの動作に関す
る追加のオプションを選択できます。
a. 管理サーバーの時刻とターゲット・システムの時刻のどちらに従ってジョブ
を実行するかを選択します。
ヒント: それぞれのシステムのクロックが設定されている時刻および時間帯を
必ず調べておいてください。
b. システムがオフラインになった場合にジョブを失敗させるか、システムが再
びオンラインになったときにジョブを実行するかを選択します。
9. ジョブを保存するには、「OK」をクリックします。
ジョブを保存せずに「ジョブの起動」ウィンドウを終了するには、「キャンセ
ル」をクリックします。
ジョブが正常に作成されると、スケジューラーを開始したページにメッセージが
表示されます。ジョブの作成が失敗した場合、ジョブを訂正できるように「ジョ
ブの起動」ウィンドウにメッセージが表示されます。
エージェント・インストール・ウィザードで作成されたジョブにより、エージェ
ント自己解凍型スクリプトおよびエージェント応答ファイルが、ターゲット・シ
ステム上にある以下のディレクトリー (ご使用のバージョンおよびエージェン
ト・レベルによって異なる) に転送されます。
6.x 共通エージェント
/tmp/commonagent_tmp
6.x プラットフォーム・エージェント
/tmp/platformagent_temp
5.x 共通エージェント
install_root/SwDistPk
72
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
ファイルがコピーされると、インストール・ファイル・セットは /tmp ディレク
トリーに解凍され、インストールされます。ファイルはインストールが成功する
と削除されます。自己解凍型スクリプトをコピーし、ファイル・セットを解凍す
るために十分なスペースがターゲット・システムにあることを確認する必要があ
ります。「共通エージェントまたはプラットフォーム・エージェントを稼働する
システムのハードウェア要件」で指定されているスペース所要量を参照してくだ
さい。
エージェント・デプロイメントがエラーありで完了した場合、ターゲット・オペ
レーティング・システムのログ・ファイルをチェックして、考えられる根本原因
を調査します。
v AIX および Linux:
– 共通エージェント: /var/log/dirinst.log
– プラットフォーム・エージェント: /opt/ibm/platform/log/install.log
注: エラー・ログ・ファイルについて詳しくは、『IBM テクニカル・サポートに
提示する情報』を参照してください。
「タスク管理」 > 「アクティブ・ジョブおよびスケジュール・ジョブ」をクリック
して、エージェント・インストール・ジョブの状況を表示できます。
Linux 上に プラットフォーム・エージェント をインストールした場合は、
Net-SNMP をインストールして構成することで、「SNMP アクセス」および「トラ
ップ転送」を使用可能にしてください。手順と情報については、
http://www.net-snmp.org/ を参照してください。
共通エージェントの手動インストール
以下の手動手順に従うと、管理対象システムに共通エージェントをインストールで
きます。以下の手順は、エージェント・インストール・ウィザードを使用したイン
ストールの代替となる手動手順です。
重要:
v IBM Systems Director をインストールすると、IBM Systems Director サーバー、
共通エージェント、および プラットフォーム・エージェントがバンドルとして一
緒にインストールされます。したがって、IBM Systems Director サーバーのイン
ストール後に、管理サーバーに共通エージェントまたはプラットフォーム・エー
ジェントを別途インストールする必要はありません。
v IBM Systems Director サーバーおよび共通エージェントが含まれた各システム上
のシステム・クロックの同期化が維持されるようにしてください。
関連タスク:
共通エージェント管理対象システムの準備
共通エージェントを Linux on Power Systems にインストール
システムの準備が完了したら、共通エージェントを Linux on Power Systems にイン
ストールできます。インストールを行うには、インストール・ファイルをダウンロ
ードします。または DVD を使用します。標準インストールを実行することがで
き、また応答ファイルを使用して、インストールする機能をカスタマイズすること
もできます。
第 2 章 エージェントのインストール
73
重要:
v IBM Systems Director をインストールすると、IBM Systems Director サーバー、
共通エージェント、および プラットフォーム・エージェントがバンドルとして一
緒にインストールされます。したがって、IBM Systems Director サーバーのイン
ストール後に、管理サーバーに共通エージェントまたはプラットフォーム・エー
ジェントを別途インストールする必要はありません。
v IBM Systems Director サーバーおよび共通エージェントが含まれた各システム上
のシステム・クロックの同期化が維持されるようにしてください。
v プリインストール・ユーティリティーを使用して、ご使用のシステムに、必要な
ライブラリーの大部分があるかどうかを確認します。また、以下の Web サイト
を調べ、すべての必要な RPM および他の関連ソフトウェアが、ご使用のシステ
ムに揃っていることを確認してください。
– https://www.ibm.com/developerworks/wikis/display/WikiPtype/
Software+requirements+for+Director+on+Linux+on+Power
– http://www14.software.ibm.com/webapp/set2/sas/f/lopdiags/home.html
インストールする共通エージェントのバージョンによっては、インストール・メデ
ィアまたはダウンロードしたインストール・パッケージのどちらからでも、共通エ
ージェントを Linux on Power Systems にインストールできます。
重要: Linux 用の IBM Systems Director サーバー、共通エージェント、およびプラ
ットフォーム・エージェント・インストール・パッケージは、英語版のみが提供さ
れています。
表 12. 共通エージェントを Linux on Power Systems にインストールするときのオプション
インストール方法
タイトルまたはファイル名
DVD メディア
「IBM Systems Director for Linux on POWER V6.3.2」の
DVD
注: 「IBM Systems Director for Linux on POWER V6.3.2」
の DVD のイメージを取得するには、
SysDir6_3_2_DVD_Linux_Power.iso ファイルをダウンロード
します。
ダウンロードされたインスト
ール・パッケージ
v SysDir6_3_2_Common_Agent_Linux_Power.tar.gz (手動イン
ストール用のエージェント・パッケージ)
v SysDir6_3_2_Common_Agent_Linux_Power.jar (エージェン
ト・インストール・ウィザードによるインストール用のエ
ージェント・パッケージ)
注: 共通エージェントは、デフォルトでは非管理対象モードでインストールされま
す。IBM Systems Director サーバーによって非管理対象エージェントが検出された
場合、そのエージェントはアクセスを要求した後、管理対象になります。ただし、
例えば、IBM Systems Director サーバーが複数のエージェント・マネージャーを使
用して構成されており、エージェントが関連付けられているエージェント・マネー
ジャーを選択したいときなど、そのエージェントを最初から管理対象モードにした
い場合は、次の 2 つの方法のいずれかで実現できます。
74
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
管理対象モードでエージェントをインストールする
エージェントを管理対象モードでインストールするには、下記の手順で説明
しているとおりに、オプションの diragent.rsp ファイルを使用します。
インストール後に管理対象モード用にエージェントを構成する
インストール後に管理対象モード用にエージェントを構成するに
は、/opt/ibm/director/agent/runtime/agent/toolkit/bin にインストール
されている以下の configure.sh コマンドを実行します。
/opt/ibm/director/agent/runtime/agent/toolkit/bin/configure.sh -amhost
agentmanager_ip -passwd agentregistration_password -force
ヒント:
v configure.sh -unmanaged -force コマンドを使用して、エージェントを
非管理対象モードに戻すことができます。
v エージェントを検出し、IBM Systems Director サーバーによってエージェ
ントへのアクセスを要求すると、エージェントは自動的に管理対象モード
に切り替わります。
root ユーザーでログインし、以下の手順を実行して共通エージェントを Linux on
Power Systems にインストールします。
ヒント: このプロセスのインストール・ログは、/var/log/dirinst.log および
/opt/ibm/director/agent/log/installFeatures_date.log にあります。
1. 以下のインストール・ソースからインストールを開始します。
ダウンロードしたインストール・ファイル: Web ダウンロードからインストール
を開始するには、以下の手順に従ってください。
a. インストール・パッケージの内容をローカル・ディレクトリーに unzip して
抽出するには、以下のコマンドのいずれかを入力します。
gzip -cd SysDir6_3_2_Common_Agent_Linux_Power.tar.gz | tar -xvf -
または
jar -xvf agents/SysDir6_3_2_Common_Agent_Linux_Power.jar
b. インストール・スクリプトが置かれているディレクトリーに移動します。次
のコマンドを入力して Enter を押してください。
cd /install_files/repository
install_files は抽出したインストール・ファイルへのパスです。
c. jar コマンドを使用した場合、インストール・スクリプトの許可設定を変更し
て、アクセス可能にします。次のコマンドを入力して、Enter を押します。
chmod u+x dir6.3.2_commonagent_linux_power
DVD メディア: DVD からインストールを開始するには、以下の手順に従ってく
ださい。
a. DVD を DVD-ROM ドライブに挿入します。
b. DVD が自動マウントされない場合は、次のコマンドを入力して、Enter を押
します。
mount -t iso9660 -o ro /dev/dvd_device_node /mnt
第 2 章 エージェントのインストール
75
dev はブロック・デバイスに固有のデバイス・ファイル、dvd_device_node
は dev の下のデバイス、mnt はドライブのマウント・ポイントです。
c. DVD のエージェント・インストール・パッケージ・ファイルが入っているデ
ィレクトリーに切り替えます。次のコマンドを入力して Enter を押してくだ
さい。
cd /mnt/agents
d. インストール・パッケージの内容を抽出するには、以下のコマンドを入力し
ます。
jar -xvf SysDir6_3_2_Common_Agent_Linux_Power.jar
e. インストール・スクリプトが置かれているディレクトリーに移動します。次
のコマンドを入力して、Enter を押します。
cd /install_files/repository
install_files は、jar ファイルを解凍したディレクトリーです。
f. インストール・スクリプトの権限設定を変更し、アクセス可能な状態にしま
す。次のコマンドを入力して、Enter を押します。
chmod u+x dir6.3.2_commonagent_linux_power
2. オプション: インストールをカスタマイズするには、応答ファイル
(diragent.rsp) をローカル・ディレクトリーにコピーし、ローカル・コピーでイ
ンストール設定を変更します。
a. 次のコマンドを入力し、Enter を押します。
cp diragent.rsp /directory/
この directory は、ローカル・ディレクトリーです。
b. ASCII テキスト・エディターを開き、diragent.rsp ファイルのコピーでイン
ストール設定を変更します。 このファイルは、全体がコメントになっていま
す。
共通エージェント・サービスをエージェント・マネージャーに登録するため
に、diragent.rsp ファイル内の以下のパラメーターが使用されます。これら
のパラメーターはオプションですが、指定したい場合は、両方指定する必要
があります。
AGENT_MANAGER_HOSTNAME
エージェント・マネージャーのホスト名または IP アドレス。 エー
ジェントがネットワーク・アドレス変換環境にインストールされてい
る場合は、エージェント・マネージャーに接続するための正しい IP
アドレスをエージェントが持つように、このパラメーターを設定しま
す。
AGENT_MANAGER_PASSWORD
エージェント・マネージャーに登録するためのパスワード。
共通エージェント・サービスが使用するポートを設定するために、以下のパ
ラメーターが使用されます。各ポートの有効番号は、1024 より大きく、かつ
65535 未満の数値です。リストされている値は、各パラメーターのデフォル
ト値です。
v AGENT_PORT=9510
76
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
v AGENT_NONSTOP_PORT_1=9514
v AGENT_NONSTOP_PORT_2=9515
c. 変更した応答ファイルを新しい名前で保存します。
ヒント: インストール後、応答ファイルを将来使用したり参照したりすることが
できるように、保存します。
3. 共通エージェントをインストールするには、インストール・スクリプトがあるデ
ィレクトリーから、以下のいずれかのコマンドを入力し、Enter を押します。
v デフォルト設定を受け入れる場合:
./dir6.3.2_commonagent_linux_power
v 応答ファイルを使用する場合:
./dir6.3.2_commonagent_linux_power -r /directory/response.rsp
directory は応答ファイルのコピー先ローカル・ディレクトリー、response.rsp
は応答ファイルの名前です。
注: ファイル・セットを抽出するが、共通エージェントをインストールしない場
合は、以下のコマンドを入力します。
./dir6.3.2_commonagent_linux_power -x all -p extract_directory
extract_directory はインストール・ファイルの解凍先ローカル・ディレクトリ
ーです。
共通エージェントは、インストールの完了時に自動的に開始されます。
4. インストールに DVD を使用した場合は、以下の手順に従って、ドライブをアン
マウントし、DVD を取り出します。
a. cd / と入力し、Enter を押します。
b. 次のコマンドを入力して、Enter を押します。
umount /mnt
mnt はドライブのマウント・ポイントです。
c. ドライブから DVD を取り出します。
共通エージェントの新しいインスタンスの全機能を確実に使用できるようにするに
は、IBM Systems Director サーバーを使用して検出を行ってください。
共通エージェントを停止、開始、およびその状況を取得する方法について詳しく
は、『共通エージェントの再起動』を参照してください。
第 2 章 エージェントのインストール
77
関連タスク:
Linux for Power Systems
エージェント・パッケージのインポート
Systems Director の更新
エージェントのアップグレードおよび移行
共通エージェントの再起動
関連資料:
Systems Director ダウンロード
関連情報:
Xen を備えた Linux 上でプラットフォーム・エージェントを共通エージェント
にプロモートすることはできない
Linux インストールのトラブルシューティング
Exchanging information with IBM
プラットフォーム・エージェントのインストール
システムおよびプラットフォーム・エージェントのインストールの環境を準備しま
す。次に、プラットフォーム・エージェントを、「エージェント・インストール」
ウィザード、または手動の手順を使用して、インストールします。
重要:
v IBM Systems Director をインストールするとき、IBM Systems Director サーバ
ー、共通エージェント (該当する場合)、およびプラットフォーム・エージェント
がまとめてインストールされます。このため、IBM Systems Director サーバーの
インストール後、管理サーバーに 共通エージェントまたはプラットフォーム・エ
ージェントを個別にインストールする必要はありません。ほとんどの場合、共通
エージェントまたはプラットフォーム・エージェントを必要とするいずれの IBM
Systems Director タスクも、IBM Systems Director サーバーをインストール済みの
システムで実行されます。
v IBM Systems Director サーバーおよびプラットフォーム・エージェントが含まれ
たシステム上のシステム・クロックは、必ず同期された状態を維持してくださ
い。
v BMC、IMM、または IMM2 サービス・プロセッサーがある場合、すべての機能
およびサポートを保証するには、プラットフォーム・エージェント 6.1.1 以降を
使用してください。
v RSA サービス・プロセッサーがある場合、すべての機能およびサポートを保証す
るには、IBM Director コア・サービス 5.20.x を使用してください。プラットフ
78
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
ォーム・エージェント 6.3.2 を使用する場合は、プラットフォーム・エージェン
ト 6.3.2 をインストールする前に、まず IBM Director コア・サービス 5.20.x を
アンインストールする必要があります。
制約事項: プラットフォーム・エージェント 6.3.2 は、IBM Director コア・サー
ビス 5.20.x システムおよびサービス・プロセッサーでの更新をブロックします。
RSA をインバンドで管理することはできなくなります。 RSA をネットワークに
接続し、IBM Systems Director で検出すれば、RSA をアウト・オブ・バンドで管
理できます。
v プラットフォーム・エージェント 6.1.1 以降では、より新しいバージョンの LSI
MR プロバイダーが使用されます。このプロバイダーは、古いバージョンの LSI
デバイス・ドライバーでは適切に機能しません。CIM データおよびアラートを
LSI デバイスで適切に機能させるには、すべての プラットフォーム・エージェン
ト システムにおいて、デバイス・ドライバーが最新レベルであることが重要で
す。
v Linux Kernel-based Virtual Machine (KVM) 対応の Red Hat Enterprise Linux の使
用に関する考慮事項については、「KVM プラットフォーム・エージェントのイ
ンストールおよびアンインストール」を参照してください。
注: 以前に検出されたエンドポイント上のエージェントを手動でアップグレードす
る場合は、アップグレード後にそのエンドポイントを再び検出する必要がありま
す。エンドポイントを再び検出すると、正しい機能が IBM Systems Director に反映
されます。例えば、手動エージェント・インストール・スクリプトを使用して、エ
ージェントレス管理対象システムからプラットフォーム・エージェントにエンドポ
イントをアップグレードする場合は、IBM Systems Director を使用してそのエンド
ポイントを再び検出する必要があります。
関連タスク:
プリインストール・ユーティリティーの実行
プラットフォーム・エージェントを特定の IP アドレスにバインド
KVM プラットフォーム・エージェントのインストールおよびアンインストール
プラットフォーム・エージェント管理対象システムのための準備
プラットフォーム・エージェントを管理対象システムにインストールする前に、ご
使用のシステムに該当する要件が満たされていることを確認してください。
プラットフォーム・エージェントで管理するシステムのそれぞれ について、以下の
手順を実行します。
管理対象システム上でクロックを設定して、管理サーバーの時刻と一致させます。
管理対象システムの時刻が管理サーバーの時刻よりも早い場合、管理サーバーは管
理対象システムをアンロックすることができません。
システム時刻が不一致となる問題を回避するには、Common Network Time Protocol
(NTP) サーバーを使用して、管理対象システムと管理サーバーのクロックが同期す
るように構成します。
第 2 章 エージェントのインストール
79
関連資料:
RedHat chkconfig bug fix
プラットフォーム・エージェントを Linux on Power Systems に
インストールするための準備
プラットフォーム・エージェントを Linux on Power Systems にインストールする前
に、ご使用のプラットフォームが該当する要件を満たしていることを確認してくだ
さい。
次の情報を検討して、ご使用のシステムのインストール準備に必要なステップを実
行してください。
v プリインストール・ユーティリティーを実行して、特定されたエラーを修正しま
す。 手順については、 64 ページの『エージェント (AIX および Linux) でのプ
リインストール・ユーティリティーの実行』を参照してください。
v 『ハードウェア要件とソフトウェア要件』の説明を参照して、ご使用のシステム
が、インストールに必要なハードウェア要件とソフトウェア要件を満たしている
ことを確認します。
v SUSE Linux Enterprise Server 10 (IBM Power Systems 対応) および SUSE
Linux Enterprise Server 11 (IBM Power Systems 対応) のみ: プラットフォー
ム・エージェントをインストールする前に、Service Location Protocol デーモン
(SLPD) を無効にします。IBM Systems Director サーバーでは、管理対象システム
で SLPD が稼働している場合は、プラットフォーム・エージェントがインストー
ルされている管理対象システムは検出されません。
v 必要な RPM がインストールされていることを確認します。 ファイル・セットを
チェックするには、次のコマンドを入力して Enter を押してください。
rpm -qa | grep <filesetname>
<filesetname> は「必須 RPM」列の値ですが、拡張子 ppc.rpm または
ppc64.rpm は除きます。 必要な RPM のリストと、各 RPM の取得方法につい
ては、http://www.ibm.com/developerworks/wikis/display/WikiPtype/
Software+requirements+for+Director+on+Linux+on+Power を参照してください。
v LD_LIBRARY_PATH 環境変数がグローバルにエクスポートされていないことを確
認します。
v SSL ライブラリーを強制的に /etc/ld.so.conf.d/ ディレクトリーあるいは
/root/.bash-profile ディレクトリーにエクスポートするアプリケーションがな
いことを確認します。
注: 欠落している RPM をオペレーティング・システム配布メディアから入手する
か、パッケージ・マネージャーを使用して欠落しているライブラリーまたは RPM
を検索してインストールします。パッケージ・マネージャーを使用して欠落してい
るライブラリーまたは RPM を検索してインストールする方法については、『ライ
ブラリーまたは RPM を検索するための Linux パッケージ・マネージャーの使用』
を参照してください。
80
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
関連タスク:
エージェント・インストール・ウィザードを使用したエージェントのインスト
ール
Linux パッケージ・マネージャーを使用したライブラリーまたは RPM の検索
関連資料:
ハードウェア要件とソフトウェア要件
サポートされているオペレーティング・システム
Service and productivity tools
SourceForge.net
関連情報:
Linux インストールのトラブルシューティング
エージェント・インストール・ウィザードを使用したエージェント
のインストール
エージェント・インストール・ウィザードを使用して、エージェント・パッケージ
を管理対象システムにインストールできます。
IBM Systems Director サーバーは、エージェント・インストール・ウィザードを使
用して管理対象システムに配布できる多数のエージェント・パッケージを必要とし
ます。インポートされたエージェント・パッケージは、動的グループ「エージェン
ト・パッケージ・グループ」にあります。このエージェント・パッケージにアクセ
スするには、ナビゲーション域で「リリース管理」 > 「エージェント」をクリック
します。エージェント・インストール・ウィザードを使用して、インストールする
エージェント・パッケージのいずれかおよびエージェント・パッケージのインスト
ール先の 1 つ以上のシステムを選択できます。次に、ウィザードはエージェント・
インストール・ジョブを作成します。これはすぐに実行するか、またはスケジュー
ルできます。
重要: エージェント・インストール・ウィザードを使用してエージェントをインス
トールおよび更新できるようにするには、以下の要件が満たされていることを確認
してください。
v root ユーザー・アカウントを使用して管理対象システムへのアクセスを最初に要
求した。
v Windows 以外のシステム上の IBM Systems Director サーバーに SSH があり、サ
ーバーとエージェント間の双方向に正常な SSH 接続が存在する。
v Windows システム上の IBM Systems Director サーバーに DCOM があり、サー
バーとエージェント間の双方向に正常な DCOM 接続が存在する。
以下の手順でエージェント・パッケージをインポートしてください。
第 2 章 エージェントのインストール
81
1. リモート・エージェント・パッケージを http://www.ibm.com/systems/software/
director/downloads/agents.html からダウンロードします。必ず『Remote
deployment using Agent Installation wizard』セクションからパッケージを選択し
てください。
2. パッケージを IBM Systems Director サーバー・システム上の任意の場所にコピ
ーします。
3. パッケージをエージェント・インストール・ウィザードでインポートします。
4. 必要な変更を diragent.rsp と platform.rsp のいずれかまたは両方の応答ファ
イルに対して行います。応答ファイルの変更方法については、『共通エージェン
トの手動インストール』または『プラットフォーム・エージェントの手動インス
トール』にあるオペレーティング・システムのトピックを参照してください。
エージェント・インストール・ウィザードを使用してエージェントをインストール
するには、以下の手順に従ってください。
1. エージェント・インストール・ウィザードを開始します。 ウィザードは複数の
方法で開始できます。
v 「ホーム」ページから「追加セットアップ」をクリックします。次に、「シス
テムにエージェントをインストール」 > 「エージェントのデプロイ (Deploy
Agents)」をクリックします。
v エージェント・パッケージまたは管理対象システムを右クリックして、「リリ
ース管理」 > 「エージェントのインストール」を選択します。
2. エージェント・インストール・ウィザードの「ようこそ」ページが表示される場
合、「次へ」をクリックします。
3. エージェント・インストール・ウィザードの「エージェント」ページで、以下の
手順に従います。
a. インストールするエージェントまたはサブエージェント・パッケージを「使
用可能」リストで選択します。
注: サブエージェントは基本エージェントに接続され、IBM Systems Director
プラグイン (IBM Systems Director VMControl など) をサポートする追加機
能を提供します。この資料では、エージェントとサブエージェントのいずれ
を参照する場合にも、共通の用語「エージェント」を使用します。
b. 「追加」をクリックします。 選択されたエージェント・パッケージが「選択
済み」リストに表示されます。
注:
v エージェント・インストール・ウィザードを開始した方法によっては、1
つ以上のエージェント・パッケージが「選択済み」リストに既に表示され
ている場合があります。
v エージェント・インストール・ウィザードは一度に 1 つのエージェント・
パッケージのみインストールできます。複数のエージェント・パッケージ
が「選択済み」リストに表示されている場合、「システム」ページに進む
ことはできません。
c. 「次へ」をクリックします。
4. エージェント・インストール・ウィザードの「システム」ページで、以下の手順
に従います。
82
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
a. エージェント・パッケージをインストールする管理対象システムを「使用可
能」リストで選択します。
b. 「追加」をクリックします。 選択されたシステムが「選択済み」リストに表
示されます。
注:
v エージェント・インストール・ウィザードを開始した方法によっては、1
つ以上のシステムが「選択済み」リストに既に表示されている場合があり
ます。
v インストールするエージェント・パッケージによっては、選択したシステ
ムの一部がインストールのターゲットとして有効ではない場合がありま
す。ウィザードは、以下の基準の一部またはすべてについて選択されたシ
ステムをチェックし、システムが有効なターゲットであることを確認して
から、続行を許可します。
– オペレーティング・システム・ファミリー
– オペレーティング・システムのバージョン
– オペレーティング・システムのディストリビューション
– オペレーティング・システム名
– サーバー・アーキテクチャー
c. 「次へ」をクリックします。
5. エージェント・インストール・ウィザードの「サマリー」ページで、「選択され
たエージェント」および「選択されたシステム」リストを調べて、それらが正し
いことを確認します。
v 選択内容が正しくない場合、「戻る」をクリックして、必要な変更を加えま
す。
v 選択内容が正しい場合、「完了」をクリックします。
「完了」をクリックした後、「実行 - エージェントのインストール」ウィンド
ウが開きます。
6. 「実行 - エージェントのインストール」ウィンドウで、「スケジュール」タブ
をクリックします。 このページでは、即時にジョブを実行するか、後で実行す
るようにジョブをスケジュールするかを選択できます。
a. ジョブ名は必須です。「名前」フィールドに、固有のデフォルト名が示され
ます。デフォルト名を変更するには、このフィールドにジョブ名を入力しま
す。
b. ジョブを直ちに実行するには、「今すぐ実行」をクリックし、ステップ
7 (72 ページ) に進みます。それ以外の場合は、「スケジュール」をクリック
します。
c. 「スケジュール」リストで、ジョブを実行する頻度を選択します。 デフォル
ト設定は「1 度」です。ほかに、「毎時」、「毎日」、「毎週」、「毎
月」、「毎年」、「カスタム」という値があります。また、ジョブを週末に
実行するかどうかも指定できます。
d. ジョブを初めて実行する日付および時刻を選択します。
e. ジョブを繰り返す時刻範囲を選択します。
第 2 章 エージェントのインストール
83
7. 「通知」タブをクリックします。 このページでは、電子メールで送信される通
知をカスタマイズできます。
a. メール通知の送信のタイミングをカスタマイズするには、使用可能な基準の
中から基準を選択します。 以下のいずれかの基準が満たされるとメールが送
信されるように指定できます。
v ジョブが開始されたとき。
v ジョブが正常に完了したとき。
v ジョブが失敗したとき。この基準をさらに詳細にカスタマイズできます。
それには、ジョブでエラーが発生したターゲット・システムのパーセン
ト、またはジョブでエラーが発生したシステムの数を設定します。したが
って、5 つのシステムでジョブが実行されていて、そのうち 2 つのシステ
ムのジョブでエラーが発生した場合、基準しきい値を 50% に設定してあ
ると、通知は送信されません。
v ジョブでエラーが発生したとき。
b. 自分のメール・アドレス、メール・サーバー、およびメール・サーバー・ポ
ートを入力します。
ヒント: 入力できるメール・アドレスは 1 つのみです。
8. 「オプション」タブをクリックします。 このページでは、ジョブの動作に関す
る追加のオプションを選択できます。
a. 管理サーバーの時刻とターゲット・システムの時刻のどちらに従ってジョブ
を実行するかを選択します。
ヒント: それぞれのシステムのクロックが設定されている時刻および時間帯を
必ず調べておいてください。
b. システムがオフラインになった場合にジョブを失敗させるか、システムが再
びオンラインになったときにジョブを実行するかを選択します。
9. ジョブを保存するには、「OK」をクリックします。
ジョブを保存せずに「ジョブの起動」ウィンドウを終了するには、「キャンセ
ル」をクリックします。
ジョブが正常に作成されると、スケジューラーを開始したページにメッセージが
表示されます。ジョブの作成が失敗した場合、ジョブを訂正できるように「ジョ
ブの起動」ウィンドウにメッセージが表示されます。
エージェント・インストール・ウィザードで作成されたジョブにより、エージェ
ント自己解凍型スクリプトおよびエージェント応答ファイルが、ターゲット・シ
ステム上にある以下のディレクトリー (ご使用のバージョンおよびエージェン
ト・レベルによって異なる) に転送されます。
6.x 共通エージェント
/tmp/commonagent_tmp
6.x プラットフォーム・エージェント
/tmp/platformagent_temp
5.x 共通エージェント
install_root/SwDistPk
84
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
ファイルがコピーされると、インストール・ファイル・セットは /tmp ディレク
トリーに解凍され、インストールされます。ファイルはインストールが成功する
と削除されます。自己解凍型スクリプトをコピーし、ファイル・セットを解凍す
るために十分なスペースがターゲット・システムにあることを確認する必要があ
ります。「共通エージェントまたはプラットフォーム・エージェントを稼働する
システムのハードウェア要件」で指定されているスペース所要量を参照してくだ
さい。
エージェント・デプロイメントがエラーありで完了した場合、ターゲット・オペ
レーティング・システムのログ・ファイルをチェックして、考えられる根本原因
を調査します。
v AIX および Linux:
– 共通エージェント: /var/log/dirinst.log
– プラットフォーム・エージェント: /opt/ibm/platform/log/install.log
注: エラー・ログ・ファイルについて詳しくは、『IBM テクニカル・サポートに
提示する情報』を参照してください。
「タスク管理」 > 「アクティブ・ジョブおよびスケジュール・ジョブ」をクリック
して、エージェント・インストール・ジョブの状況を表示できます。
Linux 上に プラットフォーム・エージェント をインストールした場合は、
Net-SNMP をインストールして構成することで、「SNMP アクセス」および「トラ
ップ転送」を使用可能にしてください。手順と情報については、
http://www.net-snmp.org/ を参照してください。
プラットフォーム・エージェントの手動インストール
以下の手動手順に従うと、管理対象システムにプラットフォーム・エージェントを
インストールできます。以下の手順は、エージェント・インストール・ウィザード
を使用したインストールの代替となる手動手順です。
重要:
v IBM Systems Director をインストールするとき、IBM Systems Director サーバ
ー、共通エージェント (該当する場合)、およびプラットフォーム・エージェント
がまとめてインストールされます。このため、IBM Systems Director サーバーの
インストール後、管理サーバーに 共通エージェントまたはプラットフォーム・エ
ージェントを個別にインストールする必要はありません。ほとんどの場合、共通
エージェントまたはプラットフォーム・エージェントを必要とするいずれの IBM
Systems Director タスクも、IBM Systems Director サーバーをインストール済みの
システムで実行されます。
v IBM Systems Director サーバーおよびプラットフォーム・エージェントが含まれ
たシステム上のシステム・クロックは、必ず同期された状態を維持してくださ
い。
v BMC、IMM、または IMM2 サービス・プロセッサーがある場合、すべての機能
およびサポートを保証するには、プラットフォーム・エージェント 6.1.1 以降を
使用してください。
v RSA サービス・プロセッサーがある場合、すべての機能およびサポートを保証す
るには、IBM Director コア・サービス 5.20.x を使用してください。プラットフ
第 2 章 エージェントのインストール
85
ォーム・エージェント 6.3.2 を使用する場合は、プラットフォーム・エージェン
ト 6.3.2 をインストールする前に、まず IBM Director コア・サービス 5.20.x を
アンインストールする必要があります。
制約事項: プラットフォーム・エージェント 6.3.2 は、IBM Director コア・サー
ビス 5.20.x システムおよびサービス・プロセッサーでの更新をブロックします。
RSA をインバンドで管理することはできなくなります。 RSA をネットワークに
接続し、IBM Systems Director で検出すれば、RSA をアウト・オブ・バンドで管
理できます。
v プラットフォーム・エージェント 6.1.1 以降では、より新しいバージョンの LSI
MR プロバイダーが使用されます。このプロバイダーは、古いバージョンの LSI
デバイス・ドライバーでは適切に機能しません。CIM データおよびアラートを
LSI デバイスで適切に機能させるには、すべての プラットフォーム・エージェン
ト システムにおいて、デバイス・ドライバーが最新レベルであることが重要で
す。
v Linux Kernel-based Virtual Machine (KVM) 対応の Red Hat Enterprise Linux の使
用に関する考慮事項については、「KVM プラットフォーム・エージェントのイ
ンストールおよびアンインストール」を参照してください。
関連タスク:
プラットフォーム・エージェント管理対象システムの準備
プラットフォーム・エージェントを Linux on Power Systems に
インストール
Linux on Power Systems が稼働するシステムにプラットフォーム・エージェントを
インストールするには、IBM Systems Director サポート Web サイトからインスト
ール・ファイルをダウンロードします。または DVD を使用します。標準インスト
ールを実行することができ、また応答ファイルを使用して、環境に合わせてインス
トールをカスタマイズすることもできます。
重要:
v プラットフォーム・エージェント 6.3.2 for Linux on Power Systems は、フル・
インストーラー・パッケージとしてリリースされたもので IBM Systems Director
サポート Web サイトからダウンロードするか、IBM Systems Director for Linux
on POWER V6.3.2 DVD から入手することができます。フレッシュ・インストー
ル用に、または前バージョンの Linux on Power Systems 版プラットフォーム・
エージェントを 6.3 へアップグレードしてから 6.3.2 へ更新するために、プラッ
トフォーム・エージェント 6.3.2 インストーラー・パッケージを使用できます。
このトピックに記載されているように、手動でパッケージをインストールする
か、またはインストール・ウィザードを使用してインストールすることができま
すが、更新マネージャーを使用してフル・パッケージをインストールすることは
できません。
v プリインストール・ユーティリティーを使用して、ご使用のシステムに、必要な
ライブラリーの大部分があるかどうかを確認します。また、以下の Web サイト
を調べ、すべての必要な RPM および他の関連ソフトウェアが、ご使用のシステ
ムに揃っていることを確認してください。
– https://www.ibm.com/developerworks/wikis/display/WikiPtype/
Software+requirements+for+Director+on+Linux+on+Power
86
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
– http://www14.software.ibm.com/webapp/set2/sas/f/lopdiags/home.html
プラットフォーム・エージェントは、インストール・メディアから、またはダウン
ロードしたインストール・パッケージから、Linux on Power Systems にインストー
ルできます。
重要: Linux 用の IBM Systems Director サーバー、共通エージェント、およびプラ
ットフォーム・エージェント・インストール・パッケージは、英語版のみが提供さ
れています。
表 13. プラットフォーム・エージェントを Linux on Power Systems にインストールすると
きのオプション
インストール方法
タイトルまたはファイル名
DVD メディア
「IBM Systems Director for Linux on POWER V6.3.2」の
DVD
注: 「IBM Systems Director for Linux on POWER V6.3.2」
の DVD のイメージを取得するには、
SysDir6_3_2_DVD_Linux_Power.iso ファイルをダウンロード
します。
ダウンロードされたインスト
ール・パッケージ
v SysDir6_3_2_Platform_Agent_Linux_Power.tar.gz (手動イン
ストール用のエージェント・パッケージ)
v SysDir6_3_2_Platform_Agent_Linux_Power.jar (エージェン
ト・インストール・ウィザードによるインストール用のエ
ージェント・パッケージ)
プラットフォーム・エージェントを Linux on Power Systems にインストールするに
は、以下の手順に従ってください。
ヒント: このプロセスのインストール・ログは、/var/opt/ibm/platform/log/
install.log にあります。
1. 以下のインストール・ソースからインストールを開始します。
ダウンロードしたインストール・ファイル: Web ダウンロードからインストール
を開始するには、以下の手順に従ってください。
a. IBM Systems Director ダウンロード Web サイト (http://www-03.ibm.com/
systems/software/director/downloads/agents.html)からインストール・パッケージ
をダウンロードします。
b. インストール・パッケージを unzip してローカル・ディレクトリーに内容を
抽出するには、以下のいずれかのコマンドを入力します。
gzip -cd SysDir6_3_2_Platform_Agent_Linux_Power.tar.gz | tar -xvf -
または
jar -xvf agents/SysDir6_3_2_Platform_Agent_Linux_Power.jar
c. インストール・スクリプトが置かれているディレクトリーに移動します。次
のコマンドを入力して Enter を押してください。
cd /install_files/repository
install_files は抽出したインストール・ファイルへのパスです。
第 2 章 エージェントのインストール
87
d. jar コマンドを使用した場合、インストール・スクリプトの許可設定を変更し
て、アクセス可能にします。次のコマンドを入力して、Enter を押します。
chmod u+x dir6.3.2_platform_agent_linux_power
DVD メディア: DVD からインストールを開始するには、以下の手順に従ってく
ださい。
a. DVD を DVD-ROM ドライブに挿入します。
b. DVD が自動マウントされない場合は、DVD-ROM ドライブをマウントしま
す。 次のコマンドを入力して Enter を押してください。
mount -t iso9660 -o ro /dev/dvd_device_node /mnt
dev はブロック・デバイスに固有のデバイス・ファイル、dvd_device_node
は dev の下のデバイス、mnt はドライブのマウント・ポイントです。
c. DVD のエージェント・インストール・パッケージ・ファイルが入っているデ
ィレクトリーに切り替えます。次のコマンドを入力して Enter を押してくだ
さい。
cd /mnt/agents
d. インストール・パッケージを unzip して内容を解凍するには、以下のコマン
ドを入力してください。
jar -xvf SysDir6_3_2_Platform_Agent_Linux_Power.jar
e. インストール・スクリプトが置かれているディレクトリーに移動します。次
のコマンドを入力して、Enter を押します。
cd /install_files/repository
install_files は、jar ファイルを解凍した場所です。
f. インストール・スクリプトの許可設定を変更して、アクセス可能にします。
次のコマンドを入力して、Enter を押します。
chmod u+x dir6.3.2_platform_agent_linux_power
2. オプション: インストールをカスタマイズするには、応答ファイルをローカル・
ディレクトリーにコピーし、ローカル・コピーでインストール設定を変更しま
す。
a. 次のコマンドを入力して、Enter を押します。
cp platform.rsp /directory/
この directory は、ローカル・ディレクトリーです。
b. ASCII テキスト・エディターを開き、応答ファイルのコピーでインストール
設定を変更します。 このファイルは、全体がコメントになっています。
c. 変更した応答ファイルを保存します。
ヒント: インストール後、応答ファイルを将来使用したり参照したりすることが
できるように、保存します。
3. プラットフォーム・エージェントをインストールするには、インストール・スク
リプトが置かれているディレクトリー内から、以下のいずれかのコマンドを入力
して Enter を押します。
v デフォルト設定を受け入れる場合:
./dir6.3.2_platform_agent_linux_power.sh
88
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
v 応答ファイルを使用する場合:
./dir6.3.2_platform_agent_linux_power.sh -r /directory/response.rsp
directory は応答ファイルのコピー先ローカル・ディレクトリー、response.rsp
は応答ファイルの名前です。
注: ファイル・セットの解凍は行うが、プラットフォーム・エージェントのイン
ストールを行わない場合は、以下のコマンドを入力します。
./script.sh -x distro [-p extract_directory]
script.sh はスクリプトのファイル名 (入手方法によって異なる)、distro は
rhel4_rhel5、sles10_sles11、または all のいずれか、extract_directory は
インストール・ファイルを解凍するローカル・ディレクトリーです。
プラットフォーム・エージェントは、インストールの完了時に自動的に開始され
ます。
4. インストールに DVD を使用した場合は、以下の手順に従って、ドライブをアン
マウントし、DVD を取り出します。
a. cd / と入力し、Enter を押します。
b. 次のコマンドを入力して、Enter を押します。
umount /mnt
mnt はドライブのマウント・ポイントです。
c. ドライブから DVD を取り出します。
プラットフォーム・エージェントを停止、開始、およびその状況を取得する方法に
ついて詳しくは、『プラットフォーム・エージェントの再起動』を参照してくださ
い。
Net-SNMP をインストールおよび構成して、SNMP アクセスおよびトラップ転送を
使用可能にします。手順と情報については、http://www.net-snmp.org/ を参照してく
ださい。
第 2 章 エージェントのインストール
89
関連タスク:
プラットフォーム・エージェントを Linux for Power systems にインストールするた
めの準備
エージェント・パッケージのインポート
更新を適用する場合のディスク・スペース要件
プラットフォーム・エージェントの再起動
関連資料:
Systems Director ダウンロード
関連情報:
Linux インストールのトラブルシューティング
Exchanging information with IBM
IBM Systems Director エージェントのインストールが正常に完了したこと
の確認
IBM Systems Director サーバーを始動し、Web インターフェースにログインし、新
規の管理対象システムを検出することで、インストールが正常に完了したことを確
認できます。
エージェントのインストールが正常に完了したこと、および管理対象システムが検
出できることを確認するには、以下のステップを実行します。
1. IBM Systems Director サーバーが AIX あるいは Linux 上で実行されている場
合、以下のステップを実行して IBM Systems Director サーバーを始動します。
a. まだ開始していない場合は、smstart コマンドを実行して、管理サーバー上
で IBM Systems Director プロセスを開始します。
install_root/bin/smstart
b. IBM Systems Director サーバーの状況を表示するには、次のコマンドを入力
し、Enter を押します。
install_root/bin/smstatus -r
注: Ctrl+C を使用して、必要に応じて smstatus -r を終了することができま
す。
このコマンドが値 Active を返すと、サーバーが開始されます。
2. IBM Systems Director サーバーの Web インターフェースにログインします。
手順については、IBM Systems Director サーバーへのログインを参照してくださ
い。
3. IBM Systems Director ホーム・ページに概要、およびすべての必要な構成タスク
へのリンクが表示されます。IBM Systems Director を構成するには、以下の手順
に従ってください。
a. 「初期セットアップ」タブの「システム・ディスカバリー」をクリックし
て、最近インストールされたエージェントを検出します。
90
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
b. 「初期セットアップ」タブの「インベントリーの収集」をクリックして、最
近インストールされたすべてのエージェントのインベントリー・データを収
集します。
c. 「追加セットアップ」タブで次のオプションを実行します。
v イベントしきい値と自動化計画の作成
v 検出されたシステムの更新の確認
v 追加ユーザー・セキュリティーのセットアップ
v システム構成の開始
エージェントのインストールが正常に完了したことを確認した後、次のタスクを実
行します。
1. (オプション) 使用するプラグインを構成してアクティブにします。手順について
は、IBM Systems Director の拡張プラグインのアクティブ化またはアップグレー
ドを参照してください。
関連タスク:
IBM Systems Director サーバーへのログイン
システム・ディスカバリーによるシステムの検出
インベントリー・データの収集および表示
エージェント・パッケージのインポート
第 2 章 エージェントのインストール
91
92
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
第 3 章 エージェントレス管理対象システムの準備
IBM Systems Director でのエージェントレス管理対象システムの検出または管理を
行う前に、ご使用の環境でエージェントレス管理対象システムを準備します。
注: 管理対象システムの IP アドレスが複数存在する場合があります (例えば、シス
テムに複数のネットワーク・インターフェース・カードがある場合など)。管理対象
リソースに複数の IP アドレスが存在する場合は、Systems Director がリソースの管
理に使用する IP アドレスを指定してください。使用する IP アドレスを指定するに
は、そのリソースに関連付けられている他の IP アドレスを管理サーバーが無視す
る (または除外する) ように指定します。詳しくは、『IP アドレスの除外』を参照
してください。
管理する システム のそれぞれ について、以下の手順を実行します。
1. ssh プロトコルを使用して IBM Systems Director サーバーと通信するすべての
管理対象システム上で、/etc/ssh/sshd_config 内の PasswordAuthentication
の値が「yes」に設定されていることを確認します。設定されている場合、
sshd_config ファイル内の対応する行は次のようになっています。
PasswordAuthentication yes
2. ssh プロトコルのアクセス要求に root ユーザーを使用するすべてのエージェン
トレス管理対象システムで、/etc/ssh/sshd_config 内の PermitRootLogin 値が
「yes」に設定されていることを確認します。
注:
1. sshd_config に対して行った変更を有効にするには、ssh サーバーを再起動する
必要があります。
2. IBM Systems Director は、VMware ESXi ホスト上の ssh プロトコルをサポート
していません。 ssh が VMware ESXi 管理対象システムで検出された場合は、
インベントリーを収集しようとすると問題が発生するおそれがあります。
© Copyright IBM Corp. 1999, 2012
93
関連タスク:
IP アドレスの除外
関連資料:
ハードウェア要件とソフトウェア要件
サポートされているオペレーティング・システム
AIX Pegasus CIM server and providers
エージェントレス管理対象システムへのアクセスの構成
エージェントレス管理対象システムへのアクセスに root 以外のアカウントを使用す
ることで、システムへのアクセスに関するより詳細な監査レコードを使用可能にし
ている場合に、システムの適切なセキュリティーが実行されます。 root 以外のユー
ザー・アカウントについて、エージェントレス管理対象システムへのアクセスを構
成するには、sudo ユーティリティーを使用します。
sudo ユーティリティーは、Linux オペレーティング・システムで提供されます。
root 以外のユーザー・アカウントについて、エージェントレス管理対象システムへ
のアクセスを構成する前に、以下の情報をお読みください。
v 非 root ベースのアクセスが必要な各エージェントレス管理対象システム上で、
sudo 構成ファイルを作成して管理する必要があります。
v ご使用のセキュリティー・ポリシーの要件を満たす sudo 構成ファイルを作成す
る必要があります。
v IBM Systems Director ユーザーと、IBM Systems Director が SSH を使用して管
理しているすべてのエージェントレス管理対象システムとの間で、複数の信用証
明情報マッピングを作成する必要があります。
以下の手順を実行して、root 以外のユーザー・アカウントについて、エージェント
レス管理対象システムへのアクセスを構成します。
1. 各エージェントレス管理対象システムごとに、sudo 構成ファイル (sudoers と呼
ばれます) を作成します (未作成の場合)。
エージェントレス管理対象システムでは、このファイルは /etc/sudoers ディレ
クトリーにあります。
2. エージェントレス管理対象システムへのアクセスに使用する各ユーザー・アカウ
ントが、sudo コマンドを実行する権限を持っていることを確認します。
3. <install_root>/Director/lwi/conf/overrides/USMi.properties ファイルで、
次のシステム変数を設定します。
com.ibm.usmi.server.security.cts.util.escalateUser=true
4. IBM Systems Director サーバーを再起動します。
エージェントレス管理対象システムの構成後、IBM Systems Director の「アクセス
の要求」ページ、「アクセスの構成」ページ、または「システム信用証明情報の構
成」ページから、システムへのアクセスを要求することができます。
94
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
注: エージェント・インストール・ウィザードを使用してエージェントをインスト
ールおよび更新できるようにするには、root ユーザー・アカウントを使用して管理
対象システムへのアクセスを最初に要求したことを確認してください。
関連タスク:
Systems Director の再起動
エージェント・インストール・ウィザードを使用したエージェントのインストール
サンプル sudo 構成ファイル
root 以外のユーザー・アカウント用のエージェントレス管理対象システムに構成を
セットアップする基準として、sudo 構成ファイルの例を使用します。
注: このサンプル sudo 構成ファイルは、例示のみ を目的としています。ご使用の
セキュリティー・ポリシーのガイドラインを満たすように、このサンプル・ファイ
ルをカスタマイズしてください。sudoers ファイルを編集するには、visudo を実行
します。
#
#
#
#
#
#
#
#
#
sudoers file.
This file MUST be edited with the ’visudo’ command as root.
Failure to use ’visudo’ may result in syntax or file permission errors
that prevent sudo from running.
See the sudoers man page for the details on how to write a sudoers file.
Host alias specification
# User alias specification
# Cmnd alias specification
# Defaults specification
# Disable "ssh hostname sudo <cmd>", because it will show the password in clear.
#
You have to run "ssh -t hostname sudo <cmd>".
#
Defaults
requiretty
Defaults:dirtest !requiretty
# Prevent environment variables from influencing programs in an
# unexpected or harmful way (CVE-2005-2959, CVE-2005-4158, CVE-2006-0151)
Defaults always_set_home
Defaults env_reset
# Change env_reset to !env_reset in previous line to keep all environment variables
# Following list will no longer be necessary after this change
Defaults env_keep = "LANG LC_ADDRESS LC_CTYPE LC_COLLATE LC_IDENTIFICATION
LC_MEASUREMENT LC_MESSAGES LC_MONETARY LC_NAME LC_NUMERIC LC_PAPER LC_TELEPHONE
LC_TIME LC_ALL LANGUAGE LINGUAS XDG_SESSION_COOKIE"
# Comment out the preceding line and uncomment the following one if you need
# to use special input methods. This may allow users to compromise the root
# account if they are allowed to run commands without authentication.
#Defaults env_keep = "LANG LC_ADDRESS LC_CTYPE LC_COLLATE LC_IDENTIFICATION
LC_MEASUREMENT LC_MESSAGES LC_MONETARY LC_NAME LC_NUMERIC LC_PAPER LC_TELEPHONE
LC_TIME LC_ALL LANGUAGE LINGUAS XDG_SESSION_COOKIE XMODIFIERS GTK_IM_MODULE
QT_IM_MODULE QT_IM_SWITCHER"
# In the default (unconfigured) configuration, sudo asks for the root password.
# This allows use of an ordinary user account for administration of a freshly
# installed system. When configuring sudo, delete the two
# following lines:
Defaults targetpw # ask for the password of the target user i.e. root
ALL ALL=(ALL) ALL # WARNING! Only use this together with ’Defaults targetpw’!
# Runas alias specification
第 3 章 エージェントレス管理対象システムの準備
95
# User privilege specification
root ALL=(ALL) ALL
# Uncomment to allow people in group wheel to run all commands
# %wheel ALL=(ALL) ALL
# Same thing without a password
# %wheel ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
# IBM Systems Director provides the credentials required to establish connections
# with each system. Therefore, be sure to specify “NOPASSWD” for each user/group.
# Samples
# %users ALL=/sbin/mount /cdrom,/sbin/umount /cdrom
# %users localhost=/sbin/shutdown -h now
dirtest ALL=(ALL)
NOPASSWD: ALL
非ブレード・サーバー上の IBM Systems Director サーバーを使用して
IBM BladeCenter シャーシを管理するための準備
IBM Systems Director サーバーを非ブレード・サーバーにインストールすることが
できます。この管理サーバーを使用すると、1 つ以上の IBM BladeCenter ユニット
とそのユニットにインストールされたブレード・サーバーを管理できます。このイ
ンストールが可能になるようにネットワークを構成する必要があります。
非ブレード・サーバーにインストールされた IBM Systems Director サーバーを使用
して、IBM BladeCenter シャーシを管理するための準備を行うには、以下の手順を
実行してください。
1. 動的ホスト構成プロトコル (DHCP) サーバーを使用してマネージメント・モジ
ュールの外部ポートにアドレスを割り当てることを検討します。 IBM
BladeCenter マネージメント・モジュールは、最初に開始されるときに DHCP サ
ーバーを検索します。DHCP サーバーが見つからない場合、IBM BladeCenter マ
ネージメント・モジュールは IP アドレス 192.168.70.125 を外部管理ポートに割
り当てます。この静的 IP アドレスはすべてのマネージメント・モジュールに対
して同じなので、DHCP サーバーを使用しないときに複数の IBM BladeCenter
シャーシを同時にネットワークに導入すると、IP アドレスの競合が発生する可
能性があります。IBM BladeCenter シャーシを構成する場合は、スイッチ・モジ
ュール、およびマネージメント・モジュールの外部ポートと内部ポートに静的
IP アドレスを割り当てます。
2. IBM BladeCenter シャーシとブレード・サーバーを構成および管理するために別
の管理ネットワークをセットアップします。 実動用の LAN セグメントを IBM
BladeCenter マネージメント・モジュールが接続される LAN セグメントと分離
することにより、権限のあるシステム管理者だけが IBM BladeCenter シャーシ
とスイッチ・モジュールに接続できることを保証できます。 97 ページの図 1
は、このようなネットワーク構成を示しています。
3. Remote Deployment Manager (RDM) の使用を予定している場合は、管理サーバ
ーに RDM をインストールします。
4. データベース・サーバーを管理 LAN にインストールすることを検討します。
5. 最新バージョンのマネージメント・モジュール・ファームウェアをインストール
していることを確認します。 ファームウェアをダウンロードするには、IBM
Servers Web サイト ( www.ibm.com/servers/) に移動します。
96
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
DHCP サーバー
NIC1
LAN
マネージメント・
モジュール
サーバー
インストールXみ
コンポーネント:
IBM Director
Remote Deployment
Manager
インターネット
NIC2
キャンパス LAN
スイッチ・モジュール
ファイアウォール
BladeCenter
FQM0503-0
図 1. IBM Systems Director サーバーがブレード・サーバーにインストールされていない場合
の、IBM BladeCenter 配置ネットワークの例
このネットワーク構成では、ブレード・サーバーにマネージメント・モジュールま
たはスイッチ・モジュールの構成ポートへの接続がないので、ブレード・サーバー
上で実行されているアプリケーションでシャーシ設定を変更できないことが保証さ
れます。
注: アドバンスト・マネージメント・モジュールの代わりに IBM BladeCenter マネ
ージメント・モジュールを使用している場合、特定の一時点でこのモジュールと通
信できるのは、以下のソフトウェア・アプリケーションのうち 1 つのみです。
v クラスター・システム・マネージメント (CSM)
v IBM Systems Director サーバー
v IBM 管理プロセッサー・コマンドライン・インターフェース (MPCLI)
ブレード・サーバー上の IBM Systems Director サーバーを使用して IBM
BladeCenter シャーシを管理するための準備
IBM Systems Director サーバーをブレード・サーバーにインストールすることがで
きます。この管理サーバーを使用すると、IBM Systems Director サーバーがインス
トールされたサーバーを含む IBM BladeCenter ユニット、およびその他の IBM
BladeCenter ユニットを管理できます。このインストールが可能になるようにネット
ワークを構成する必要があります。
管理サーバーが含まれる IBM BladeCenter ユニットを管理するときは、次の問題を
考慮してください。
v 権限がある管理者のアクセスは、ユーザー環境で確立されたセキュリティー・ポ
リシーによって決定されたとおりに使用可能にしてください。
v IBM Systems Director 自体から IBM BladeCenter シャーシの構成を変更するとき
は、慎重に行ってください。このような変更により、事実上 IBM Systems
第 3 章 エージェントレス管理対象システムの準備
97
Director サーバーのインスタンスがネットワークから削除され、IBM Systems
Director 環境全体が停止する可能性があります。
特に、IBM Systems Director サーバーがインストールされているブレード・サー
バー上で、次のタスクを不用意に実行しないでください。
– ブレード・サーバーの電源オフ
– ブレード・サーバーのブート・オプションの変更
v IBM BladeCenter マネージメント・モジュールと管理サーバーとの通信を可能に
するネットワーク・セットアップを作成してください。作成されていない場合、
IBM Systems Director は、管理サーバーが含まれる IBM BladeCenter シャーシを
検出できません。
デフォルトでは、IBM BladeCenter シャーシにインストールされたブレード・サー
バーは、IBM BladeCenter マネージメント・モジュールと自動的には通信できませ
ん。このアーキテクチャーの設計は、ブレード・サーバーで IBM BladeCenter シャ
ーシ設定を変更できないようにするためです。ブレード・サーバー上に IBM
Systems Director サーバーをインストールし、IBM Systems Director のインスタンス
を使用して、管理サーバーがインストールされている IBM BladeCenter ユニットを
管理する場合は、管理サーバーとマネージメント・モジュール間で通信できるよう
にする必要があります。
1. 動的ホスト構成プロトコル (DHCP) サーバーを使用してマネージメント・モジ
ュールの外部ポートにアドレスを割り当てることを検討します。 IBM
BladeCenter マネージメント・モジュールは、最初に開始されるときに DHCP サ
ーバーを検索します。DHCP サーバーが見つからない場合、IBM BladeCenter マ
ネージメント・モジュールは IP アドレス 192.168.70.125 を外部管理ポートに割
り当てます。この静的 IP アドレスはすべてのマネージメント・モジュールに対
して同じなので、DHCP サーバーを使用しないときに複数の IBM BladeCenter
シャーシを同時にネットワークに導入すると、IP アドレスの競合が発生する可
能性があります。IBM BladeCenter シャーシを構成する場合は、スイッチ・モジ
ュール、およびマネージメント・モジュールの外部ポートと内部ポートに静的
IP アドレスを割り当てます。
2. IBM BladeCenter シャーシとブレード・サーバーを構成および管理するために別
の管理ネットワークをセットアップします。 実動用の LAN セグメントを IBM
BladeCenter マネージメント・モジュールが接続される LAN セグメントと分離
することにより、権限のあるシステム管理者だけが IBM BladeCenter シャーシ
とスイッチ・モジュールに接続できることを保証できます。 97 ページの図 1
は、このようなネットワーク構成を示しています。
3. ブレードへの IBM Systems Director サーバーのインストールを使用して、管理
サーバーがインストールされている IBM BladeCenter ユニットを管理するに
は、キャンパス LAN と管理 LAN 間で通信できるようにします。 99 ページの
図 2 は、このようなネットワーク構成を示しています。
4. データベース・サーバーを管理 LAN にインストールすることを検討します。
5. 最新バージョンのマネージメント・モジュール・ファームウェアをインストール
していることを確認します。 ファームウェアをダウンロードするには、IBM
Servers Web サイト ( www.ibm.com/servers/) に移動します。
98
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
DHCP サーバー
インターネット
LAN
オプションのcd
マネージメント・
モジュール
キャンパス LAN
スイッチ・モジュール
ファイアウォール
BladeCenter
ブレード・サーバー`のサーバー
インストールXみコンポーネント:
IBM Director
Remote Deployment Manager
FQM0504-0
図 2. IBM Systems Director サーバーがブレード・サーバーにインストールされている場合
の、IBM BladeCenter 配置ネットワークの例
この構成では、IBM Systems Director サーバーはキャンパス LAN 経由で管理 LAN
からマネージメント・モジュールに通信できます。
注: アドバンスト・マネージメント・モジュールの代わりに IBM BladeCenter マネ
ージメント・モジュールを使用している場合、特定の一時点でこのモジュールと通
信できるのは、以下のソフトウェア・アプリケーションのうち 1 つのみです。
v クラスター・システム・マネージメント (CSM)
v IBM Systems Director サーバー
v IBM 管理プロセッサー・コマンドライン・インターフェース (MPCLI)
関連資料:
システム
IBM Systems Director で検出するためのハードウェア管理コンソール・デ
バイスの準備
ハードウェア管理コンソール (HMC) デバイスを検出する前と HMC ハードウェア
のアップグレード後に、Pegasus および SLP ポートを開いて IBM Systems Director
で HMC を検出および管理できるようにしなければならない可能性があります。
HMC デバイス上で Pegasus および SLP ポートを使用可能にするには、以下の手順
に従ってください。
1. 「HMC ナビゲーション域」ペインで、「HMC 管理」をクリックします。
2. 「HMC 管理」ペインで、「ネットワーク設定の変更」をクリックします。
3. 「ネットワーク設定のカスタマイズ」ウィンドウで、「LAN アダプター」タブ
をクリックします。
第 3 章 エージェントレス管理対象システムの準備
99
4. ご使用の LAN に接続されている LAN アダプターを選択して、「詳細」をクリ
ックします。
5. 「LAN アダプター詳細」ウィンドウで、「ファイアウォール設定」タブをクリ
ックします。 「使用可能アプリケーション」テーブルに、HMC で認識されてい
るアプリケーションと、それに関連付けられたポート番号のリストが表示されま
す。「許可されたホスト」テーブルに、HMC にアクセスできるように HMC フ
ァイアウォールが構成されているアプリケーションのみのリストが表示されま
す。
注: スクロール・バーがテーブルにある場合は、それを使用してテーブルにある
すべてのアプリケーションを見ることができます。
6. 「使用可能アプリケーション」テーブルで、「Open Pegasus」を選択して、「着
信可能」をクリックします。 「Open Pegasus」が、使用可能なポートの「許可
されたホスト」テーブルに追加されます。
7. 「使用可能アプリケーション」テーブルで、「SLP」を選択して、「着信可能」
をクリックします。 「SLP」が、使用可能なポートの「許可されたホスト」テー
ブルに追加されます。
8. 「OK」をクリックしてから、再度「OK」をクリックします。
9. HMC の再起動に関するメッセージ・ウィンドウが表示される場合は、「OK」
をクリックします。 HMC の再起動後にポートが使用可能になり、IBM Systems
Director サーバーが HMC を検出できます。
関連資料:
ハードウェア要件とソフトウェア要件
サポートされているオペレーティング・システム
AIX Pegasus CIM server and providers
100
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
第 4 章 アンインストール
IBM Systems Director とそのコンポーネント (デフォルト・データベースを含む) を
システムからアンインストールします。
注:
v IBM Systems Director サーバー、共通エージェント、またはプラットフォーム・
エージェントをアンインストールするための以下の方法を使用する前 に、必ず
IBM Systems Director プラグインをアンインストールしてください。詳しくは、
それぞれのプラグインで提供されているアンインストール手順を参照してくださ
い。
v IBM Systems Director をアンインストールするときには、その構成データを保存
しておくことを考慮してください。これにより、IBM Systems Director を再イン
ストールまたはアップグレードでき、保存した構成データにアクセスできます。
再インストールする場合は、必ず同じ場所に IBM Systems Director を再インスト
ールしてください。
v IBM Systems Director 6.x のインストール済み環境を旧バージョンである IBM
Director 5.20.x に変更するには、まず共通エージェント 6.x およびプラットフォ
ーム・エージェント 6.x のすべてのインスタンスをアンインストールする必要が
あります。この作業が必要な理由は、IBM Director サーバー 5.20.x が共通エー
ジェント 6.x およびプラットフォーム・エージェント 6.x を検出できないためで
す。その結果、6.x より前のインストールでは、IBM Systems Director 6.x コンポ
ーネントが存在することは示されません。
既にシステム上に存在するものより前のバージョンの共通エージェントまたはプ
ラットフォーム・エージェントをインストールしようとすると、問題を引き起こ
す可能性があります。したがって、まず既存、つまり新しいバージョンの共通エ
ージェントまたはプラットフォーム・エージェントをアンインストールしてか
ら、旧バージョンをインストールしてください。
v 以前に検出されたエンドポイント上のエージェントをアンインストールする場合
は、エージェントのアンインストール後にエンドポイントを再度検出する必要が
あります。エンドポイントを再検出すると、IBM Systems Director に正しい機能
性が反映されます。
© Copyright IBM Corp. 1999, 2012
101
関連タスク:
管理サーバーのインストール
エージェントレス管理対象システムの準備
共通エージェントのインストール
プラットフォーム・エージェントのインストール
関連情報:
インストールまたはアンインストールが失敗し、クリーンアップが必要になる
Linux での IBM Systems Director のアンインストール
Linux for System p、Linux for System x、または Linux for System z 上の IBM
Systems Director とそのコンポーネント (デフォルト・データベースを含む) をアン
インストールするには、diruninstall コマンドと uninstall コマンドを使用しま
す。
IBM Systems Director サーバー、共通エージェント、またはプラットフォーム・エ
ージェントをアンインストールするための以下の方法を使用する前 に、必ず IBM
Systems Director プラグインをアンインストールしてください。詳しくは、それぞれ
のプラグインで提供されているアンインストール手順を参照してください。
Linux では、diruninstall.server コマンドおよび diruninstall.agent コマンド
はそれぞれ IBM Systems Director サーバーおよび 共通エージェントをアンインス
トールし、uninstall コマンドは プラットフォーム・エージェントをアンインスト
ールします。コマンドは install_root/bin にあります。 install_root は、IBM Systems
Director コンポーネントがインストールされた環境のルート・ディレクトリーを表
します。
IBM Systems Director サーバー
diruninstall については、install_root のデフォルト値は
/opt/ibm/director で、これが次のコマンドを作成します。
/opt/ibm/director/bin/diruninstall.server
共通エージェント
diruninstall.agent については、install_root のデフォルト値は
/opt/ibm/director/agent で、これが次のコマンドを作成します。
/opt/ibm/director/agent/bin/diruninstall.agent
プラットフォーム・エージェント
uninstall については、install_root のデフォルト値は /opt/ibm/platform
で、これは次のコマンドを作成します。
/opt/ibm/platform/bin/uninstall
このコマンドは、デフォルトでは IBM Systems Director のすべてのコンポーネント
を削除しますが、特定のコンポーネントを削除するようにスクリプトを変更するこ
ともできます。以下のファイルは、他のアプリケーションでそれらが必要になる場
合に備えて削除されません。
v TIVguid-1.3.0-0
102
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
以下の手順を完了して、Linux 上の IBM Systems Director およびすべての関連コン
ポーネントをアンインストールします。
1. コマンド行プロンプトから、ご使用のシステムに適用されるコマンドを実行しま
す。
v Linux システム上の IBM Systems Director サーバーをアンインストールする
には、次のコマンドを入力し、Enter を押します。
install_root/bin/diruninstall.server
v Linux システム上の 共通エージェントをアンインストールするには、次のコ
マンドを入力し、Enter を押します。
install_root/bin/diruninstall.agent
v プラットフォーム・エージェントおよび関連するすべてのコンポーネントをア
ンインストールするには、次のコマンドを入力して Enter を押します。
install_root/bin/uninstall
注: ご使用のオペレーティング・システム・バージョンおよび削除するコンポー
ネントによっては、アンインストール・タスクの完了に長時間 (最大で 1 時間)
かかる場合があります。
2. 以下のコマンドを実行して、インストール済みの RPM パッケージが削除された
ことを確認してください。
rpm -qa --last | less
3. TIVguid パッケージ (および関連フォルダー) が他の製品で使用されていない場
合は、これを削除します。 TIVguid パッケージは、別の製品で必要とされてい
る場合、自動的に削除されることはありません。
注: TIVguid パッケージをインストールしたまま残すシナリオの例として、既に
IBM Systems Director サーバーを使用してリソースを管理しており、再インスト
ールしてそのリソースの管理を継続する予定である場合が挙げられます。IBM
Systems Director サーバーは、TIVguid を使用してリソース・インスタンスを識
別します。TIVguid が削除され、その後エージェントが再インストールされた場
合、IBM Systems Director サーバーはこのリソースを同じ IP アドレスを持つ別
のシステムとして扱います。これは混乱の原因になります。そのため、エージェ
ントをアンインストールおよび再インストールするこのプロセスを実行する場
合、アンインストールを実行する前に、エージェントを管理しているすべての管
理サーバーからエージェントを削除することをお勧めします。次に、エージェン
トが再インストールされた後で再ディスカバリーを実行します。
重要: IBM Systems Director をアンインストールしてから旧リリースの IBM
Systems Director をインストールする予定の場合は、TIVguid を削除する必要が
あります。新しいバージョンの TIVguid がシステム上に残っていると、共通エ
ージェント・サービス のインストールが失敗します。
他の製品で TIVguid が必要ではないと判断した場合は、以下のコマンドを使用
して手動で削除してください。
rpm -ev TIVguid
TIVguid パッケージが削除されたら、関連する他のフォルダーも同様に削除する
ことができます。
第 4 章 アンインストール
103
重要: フォルダーは、削除する前に必ず空にしてください。これらの場所に他の
IBM または Tivoli ソフトウェアがインストールされていた場合、フォルダーの
削除によってそれらのソフトウェアが損傷する可能性があります。
次のコマンドを発行して、残りのフォルダーを削除します。
rm
rm
rm
rm
rm
rm
rm
rm
rm
rm
rm
rm
rm
rm
rm
-rf /opt/ibm/icc
-rf /opt/ibm/director
-rf /opt/ibm/platform
-rf /opt/lsi
-rf /opt/adaptec
-rf /etc/ibm/icc
-rf /etc/ibm/director
-rf /etc/ibm/tivoli
-rf /etc/TWGagent
-rf /etc/tivguid
-rf /usr/ibm/tivoli
-f /var/log/dirinst.log
-rf /var/opt/ibm/platform
-rf /var/opt/ibm/icc
-rf /var/opt/lsi
4. プラットフォーム・エージェントをアンインストールした場合は、インストール
後に残っていた可能性がある以下のフォルダーおよびファイルを削除することが
できます。
重要: フォルダーは、削除する前に必ず空にしてください。
/opt/adaptec
/opt/adaptec/serveraid
/opt/adaptec/serveraid/bin
/opt/adaptec/serveraid/lib
/opt/adaptec/serveraid/lib/NRMFSAConfig.xml
/opt/adaptec/serveraid/lib/NRMIROCConfig.xml
/opt/adaptec/serveraid/lib/NRMSRConfig.xml
/opt/adaptec/serveraid/logs
/opt/adaptec/serveraid/logs/adptlogs
/opt/adaptec/serveraid/logs/adptlogs/ADPTIndication.log
/opt/adaptec/serveraid/logs/adptlogs/adptprov.log
/opt/adaptec/serveraid/logs/adptlogs/NRMFSADebug.log
/opt/adaptec/serveraid/logs/adptlogs/NRMFSAEvents.log
/opt/adaptec/serveraid/logs/adptlogs/NRMIROCDebug.log
/opt/adaptec/serveraid/logs/adptlogs/NRMIROCEvents.log
/opt/adaptec/serveraid/logs/adptlogs/NRMSRDebug.log
/opt/adaptec/serveraid/logs/adptlogs/NRMSREvents.log
/opt/adaptec/serveraid/mof
/opt/ibm
/opt/ibm/icc
/opt/ibm/icc/cimom
/opt/ibm/icc/cimom/logs
/opt/ibm/icc/cimom/logs/raidController.txt
/opt/ibm/icc/cimom/logs/rpmLog
/opt/lsi
/opt/lsi/MR_Provider
/opt/lsi/MR_Provider/bin
/opt/lsi/MR_Provider/data
/opt/lsi/MR_Provider/lib
/opt/lsi/MR_Provider/mof
/opt/lsi/MR_Provider/sbma
/opt/lsi/MR_Provider/sbma/logs
/opt/lsi/MR_Provider/sbma/logs/SbmaTraceLog.txt
/opt/tivoli
5. 共通エージェントをアンインストールした場合は、インストール後に残っていた
可能性がある以下のファイルとフォルダーを削除できます。
104
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
/opt/tivoli/ep.reg
/opt/tivoli/ep.bak
/opt/ibm/director/agent
Linux 上でパッケージをアンインストールする場合は、永続データをリストアでき
るように /etc/ibm/director/twgagent/twgagent.uid ファイルが保存されます。
IBM Systems Director サーバー、共通エージェント、および プラットフォーム・エ
ージェント をアンインストールしても、製品と一緒にインストールされたハードウ
ェア・ドライバーやデーモンは削除されません。
v ibmusbasm または ibmusbasm64 RPM パッケージはアンインストール後も残る場
合があります。これらの RPM パッケージは、RSA II カードがシステムに取り
付けられた場合にのみアンインストールされます。
v IPMI ドライバーの init サービスはアンインストール後も使用可能になったまま
です。 init サービスは、他のサービスやアプリケーションがこのサービスに依
存していない場合は、アンインストール後に使用不可にできます。
関連タスク:
管理サーバーのインストール
エージェントレス管理対象システムの準備
共通エージェントのインストール
プラットフォーム・エージェントのインストール
関連情報:
インストールまたはアンインストールが失敗し、クリーンアップが必要になる
第 4 章 アンインストール
105
106
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
特記事項
本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものです。
本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合
があります。日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本 IBM
の営業担当員にお尋ねください。本書で IBM 製品、プログラム、またはサービス
に言及していても、その IBM 製品、プログラム、またはサービスのみが使用可能
であることを意味するものではありません。これらに代えて、IBM の知的所有権を
侵害することのない、機能的に同等の製品、プログラム、またはサービスを使用す
ることができます。ただし、IBM 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの
評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。
IBM は、本書に記載されている内容に関して特許権 (特許出願中のものを含む) を
保有している場合があります。本書の提供は、お客様にこれらの特許権について実
施権を許諾することを意味するものではありません。実施権についてのお問い合わ
せは、書面にて下記宛先にお送りください。
〒103-8510
東京都中央区日本橋箱崎町19番21号
日本アイ・ビー・エム株式会社
法務・知的財産
知的財産権ライセンス渉外
以下の保証は、国または地域の法律に沿わない場合は、適用されません。 IBM お
よびその直接または間接の子会社は、本書を特定物として現存するままの状態で提
供し、商品性の保証、特定目的適合性の保証および法律上の瑕疵担保責任を含むす
べての明示もしくは黙示の保証責任を負わないものとします。国または地域によっ
ては、法律の強行規定により、保証責任の制限が禁じられる場合、強行規定の制限
を受けるものとします。
この情報には、技術的に不適切な記述や誤植を含む場合があります。本書は定期的
に見直され、必要な変更は本書の次版に組み込まれます。 IBM は予告なしに、随
時、この文書に記載されている製品またはプログラムに対して、改良または変更を
行うことがあります。
本書において IBM 以外の Web サイトに言及している場合がありますが、便宜のた
め記載しただけであり、決してそれらの Web サイトを推奨するものではありませ
ん。それらの Web サイトにある資料は、この IBM 製品の資料の一部ではありませ
ん。それらの Web サイトは、お客様自身の責任でご使用ください。
IBM は、お客様が提供するいかなる情報も、お客様に対してなんら義務も負うこと
のない、自ら適切と信ずる方法で、使用もしくは配布することができるものとしま
す。
© Copyright IBM Corp. 1999, 2012
107
本プログラムのライセンス保持者で、(i) 独自に作成したプログラムとその他のプロ
グラム (本プログラムを含む) との間での情報交換、および (ii) 交換された情報の
相互利用を可能にすることを目的として、本プログラムに関する情報を必要とする
方は、下記に連絡してください。
IBM Corporation
Dept. LRAS/Bldg. 903
11501 Burnet Road
Austin, TX 78758-3400
U.S.A
本プログラムに関する上記の情報は、適切な使用条件の下で使用することができま
すが、有償の場合もあります。
本書で説明されているライセンス・プログラムまたはその他のライセンス資料は、
IBM 所定のプログラム契約の契約条項、IBM プログラムのご使用条件、またはそれ
と同等の条項に基づいて、IBM より提供されます。
この文書に含まれるいかなるパフォーマンス・データも、管理環境下で決定された
ものです。そのため、他の操作環境で得られた結果は、異なる可能性があります。
一部の測定が、開発レベルのシステムで行われた可能性がありますが、その測定値
が、一般に利用可能なシステムのものと同じである保証はありません。さらに、一
部の測定値が、推定値である可能性があります。実際の結果は、異なる可能性があ
ります。お客様は、お客様の特定の環境に適したデータを確かめる必要がありま
す。
IBM 以外の製品に関する情報は、その製品の供給者、出版物、もしくはその他の公
に利用可能なソースから入手したものです。 IBM は、それらの製品のテストは行
っておりません。したがって、他社製品に関する実行性、互換性、またはその他の
要求については確証できません。IBM 以外の製品の性能に関する質問は、それらの
製品の供給者にお願いします。
IBM の将来の方向性および指針に関するすべての記述は、予告なく変更または撤回
される場合があります。これらは目標および目的を提示するものにすぎません。
表示されている IBM の価格は IBM が小売り価格として提示しているもので、現行
価格であり、通知なしに変更されるものです。卸価格は、異なる場合があります。
本書はプランニング目的としてのみ記述されています。記述内容は製品が使用可能
になる前に変更になる場合があります。
本書には、日常の業務処理で用いられるデータや報告書の例が含まれています。よ
り具体性を与えるために、それらの例には、個人、企業、ブランド、あるいは製品
などの名前が含まれている場合があります。これらの名称はすべて架空のものであ
り、名称や住所が類似する企業が実在しているとしても、それは偶然にすぎませ
ん。
著作権使用許諾:
本書には、様々なオペレーティング・プラットフォームでのプログラミング手法を
例示するサンプル・アプリケーション・プログラムがソース言語で掲載されていま
108
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
す。お客様は、サンプル・プログラムが書かれているオペレーティング・プラット
フォームのアプリケーション・プログラミング・インターフェースに準拠したアプ
リケーション・プログラムの開発、使用、販売、配布を目的として、いかなる形式
においても、IBM に対価を支払うことなくこれを複製し、改変し、配布することが
できます。このサンプル・プログラムは、あらゆる条件下における完全なテストを
経ていません。従って IBM は、これらのサンプル・プログラムについて信頼性、
利便性もしくは機能性があることをほのめかしたり、保証することはできません。
これらのサンプル・プログラムは特定物として現存するままの状態で提供されるも
のであり、いかなる保証も提供されません。 IBM は、お客様の当該サンプル・プ
ログラムの使用から生ずるいかなる損害に対しても一切の責任を負いません。
それぞれの複製物、サンプル・プログラムのいかなる部分、またはすべての派生的
創作物にも、次のように、著作権表示を入れていただく必要があります。
© (お客様の会社名) (西暦年).このコードの一部は、IBM Corp. のサンプル・プログ
ラムから取られています。 © Copyright IBM Corp. _年を入れる_.
この情報をソフトコピーでご覧になっている場合は、写真やカラーの図表は表示さ
れない場合があります。
商標
IBM、IBM ロゴ、および ibm.com は、世界の多くの国で登録された International
Business Machines Corp. の商標です。これらおよび他の IBM 商標に、この情報の
最初に現れる個所で商標表示 (® または ™) が付されている場合、これらの表示は、
この情報が公開された時点で、米国において、IBM が所有する登録商標またはコモ
ン・ロー上の商標であることを示しています。このような商標は、その他の国にお
いても登録商標またはコモン・ロー上の商標である可能性があります。現時点での
IBM の商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml をご覧ください。
Adobe、Adobe ロゴ、PostScript、PostScript ロゴは、Adobe Systems Incorporated の
米国およびその他の国における登録商標または商標です。
Intel、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Intel Centrino、Intel Centrino ロ
ゴ、Celeron、Intel Xeon、Intel SpeedStep、Itanium、および Pentium は、Intel
Corporation または子会社の米国およびその他の国における商標または登録商標で
す。
Java およびすべての Java 関連の商標およびロゴは Oracle やその関連会社の米国お
よびその他の国における商標または登録商標です。
Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標です。
Microsoft および Windows は、Microsoft Corporation の米国およびその他の国にお
ける商標です。
UNIX は The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。
特記事項
109
110
Linux on Power Systems への 管理対象 IBM DB2 データベースとのインストール
Printed in Japan