島根県立松江北高等学校 第3学年 八幡英語通信 2016年11月30日発行 第22号 いったように思います。特に補習科の1年はあっという間でした。決して楽ではありませんでしたが、来 年受からなければ後がないというプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、毎日クラスの仲間たち と一緒に黙々と勉強に励みました。北高の先生方がよく、「受験は団体戦だ」と口にされていましたが、 まさにその通りだと思います。みなさんも困難に負けない気持ちを持ってください。目標があれば、きっ と良い結果が出ると思います。 最後になりましたが、いつも顔を見るたびに心配&激励してくださった担任の先生や教務の先生方、事 務の方、ずっと私のことを見守り応援してくれた両親、自分の支えとなったクラスのみんな、本当に感謝 しています。ありがとうございました。 bbbbbbbbbbbbbbb ▼小峰さんに「センター英語」についてアドバイスを書いてもらいました。 <先輩たちの受験必勝法!> 東京大学 小峰瞳子 私がセンター模試及び本試を通じて感じたことは、センター試験は英語に限らずどの教科でも、とにかく時間との 戦いであるということです。英語に関して言えば、長文読解問題にどれだけ時間を費やせるかが重要だと思います。 このためには、第1問の発音・アクセント問題、第2問の文法・語法問題にかける時間をいかに短縮し、かつ正確に 解くかが鍵になってくると思います。 北高後輩のみなさんへ 東京大学・薬学部大学院・臨床薬物動態学教室 第1問については、私は八幡成人先生のセンター試験対策本を大いに利用しました。特に、発音・アクセントで注 小 峰 瞳 子 大学生になってまだ日数は浅いですが、 部活やサークルの熱い勧誘にもみくちゃにされた数日間も過ぎ、 授業でいきなりのレポート提出の課題にあわてながらも、毎日楽しく大学生活を送っています。今回進路 だよりを書くにあたって、少しでも後輩のみなさんへの参考になれば幸いです。勉勤は、まず授業が一番 大切だと思います。授業中に分からないことがあったときはそのままにせず、必ず解決しておくといいで す。最初は自分で考え、分からなければ参考書などを使って調べ、それでも分からなければ先生に聞くと よいと思います。すぐに先生に聞かず、ここまでは分かるのだけれどというところまで自分で考え努力す ることで、少しずつ力がついていくと思います。また、定期テストや模試は解答・解説をよく読み、解き 直しをして、解けなかった問題を繰り返し解くようにしましょう。さらに、北高の授業で配られる問題プ リントなどは受験勉強の基礎となるものが多いので、空いた時間を使ってコツコツとやっていくとよいで しょう。 その他に、睡眠時間を十分とることも大切なことです。しかし、ため寝は疲労が回復しません。頭をス ッキリさせて効率よく勉強できるようにするためには、毎日の生活リズムを整えることが重要です。私は 4時間睡眠を実行しようとしていましたが、机に向かったまま寝るという特技(?)が身についてしまっ たため、結局トータルの睡眠時間は、6時間はしっかりありました。勉強法はその人それぞれで違います が、補習科での1年間、私の場合は、苦手科目を重点的に勉強することを徹底的にやりました。私は理系 でありながら、数学と理科が苦手だったので、特に数学と理科に力を入れました。時間があるときは1問 を2時間ぐらいかけてやることもありましたが、解けたときの何とも言えない達成感を味わうことで、苦 手科目を好きになるようにしていきました。日曜日などの休日はほぼそれの繰り返しでした。ただ、あま り偏りすぎる勉強の仕方をすると、センター試験のときに失敗する可能性もありますので、他の教科も手 を抜かずに、バランスよく勉強するように気を付けてください。 勉強法ではありませんが、二次試験の前日には音楽を聞くなど、自分にあった方法でリラックスできる よう心がけるとよいと思います。私は、前日に焦っても仕方ないという気持ちで、夜は早めに寝ました。 2日間試験があったので、前日も当日も同じようにしました。睡眠十分で気分もスッキリしていたので、 試験会場に入るときは意外と気持ちが落ち着いていました。 3年間の高校生活と、1年間の北高補習科での生活を振り返ってみると。一日一日がとても早く過ぎて 意すべき単語は的中率が非常に高く、狙われやすいものを頭に入れることで間違えることがほぼなくなりました。 第2問については、その熟語や表現を知っているか知らないかに尽きると思います。私は、高校英語参考書や英文 法・語法問題集を活用していました。参考書以外にも、辞書を引いたり英語の本を読んだりして、なるべく多くのイ ディオムに触れておくようにするとよいと思います。知らないものをいつまでも悩んで考えて時間をロスするという ことは避けなければなりません。 また、配点の高い長文問題でミスをしないことが高得点を取るポイントだと思います。そのためには、長文にかけ る時間をできるだけ確保できるように時間配分することが大切です。私は過去問題や練習問題を解くとき必ず時計を 見ながら、自分で決めた配分に従ってやっていました。どういう時間配分がよいかは各自で試してみて決定するとよ いと思います。私は読む際に、HoweverやThereforeなどのディスコースマーカーに印をつけながら、論理の流れ を早くつかむようにして、内容理解の手がかリにしていました。また、まず問題に目を通してから本文を読み、問題 に関連する部分に線を引いておくと、解くときに該当部分を探す時間が節約できます。長文を的確に読めるようにな るためには、語彙を増やすことも重要です。私は英単語集を何度もくり返し熟読したり、辞書で類義語や反意語、関 連する語などを調べたりすることにより、語彙力を高める努力をしていました。 私は高校で英語を教えていただいた先生の「英語は裏切らない」という言葉がとても印象に残っており、実際にセ ンター試験を受けてみて、この言葉は本当であると実感しました。がむしゃらに問題を解くのではなく、まず単語や 文法など英語の基礎となる部分を確立した上で、それぞれの問題形式の特徴をつかみ、それに合わせた解き方をする ことで点は伸びると思います。今すぐ成果が出なくても、諦めずに継続して勉強をすれば、英語のカは身につくと思 います。後輩のみなさんの健闘を祈っています。 ●小峰さんは私が12年間北高で教えた中で、最も英語ができた生徒です。常に定期考査・課題 テストで満点を取り、それでも「テスト直しノート」は真っ赤でした。私の東京大学用の演習プリン ト150枚を全部仕上げた生徒は12年間で彼女だけです。センター試験も満点。東大の二次試 験もすごい点を取って合格しました。今は東大の大学院で薬学の研究に励んでいます。学会で 発表するなど、大活躍しているようで、嬉しく思っています。 ppp
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