2017年トレンド予測 住まい領域

2017年のトレンド予測
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住宅領域における2017年予測
キーワード
リビ充家族
=
リビング充実
スマホ。共働き。テレワーク。
都心回帰。駅近志向。価格高騰
リビングはテレビ中心の寛ぐ場から
仕事・勉強・遊びなど
「家族それぞれの時間を過ごす
多機能空間」へ
立地を優先し、一定の広さ内で
間取りの工夫が求められるなか、
マックス
ミニマム
「リビングMAX、個室min」へ
リノベーションの分野では既にこの兆候が表れているが
新築分譲でも「リビ充プラン」を提案する物件が登場し、
小屋のような「リビ充支援ツール」も登場してきた。
リビングを最大に広げて、空間は共有しつつも、
各々が好きに充実した時間を過ごす「リビ充家族」
が今後はより増えていくことが予測する。
5
リビ充家族
リビングを最大に広げて、空間は共有しつつも、各々が好きに充実した時間を過ごす
6
【事例①】 2つのリビング空間+寝室は超ミニマム
廊下側住戸は子ども部屋設定のマンションが多いが、採光や通風は微妙。
そこを円形で楽しげな土間リビングにし、後で必要なら子ども部屋に修正。
リビングと天井続きの寝室に家族全員がコンパクトに寝ている。
寝室
畳
収
納
土間
Sさん一家(夫、妻、子ども1歳・0歳)
東京都大田区 築36年/68.01m²
写真・図版提供:株式会社ブルースタジオ+ご入居者
7
【事例②】リビングに学習機能+将来設計の子ども部屋
60㎡で夫婦+小学生2人。壁付キッチンで広いリビングを実現。
子ども部屋スペースはあるのに、リビングに勉強デスク。
寝室・子ども部屋・収納は一続き。将来の子ども個室だがフレキシブルに。
引き戸にして開ければオープンなスペースに。
Yさん一家(夫、妻、子ども10歳・7歳)
東京都文京区 築14年/60.0m²
写真・図版提供:リノベる株式会社 8
【事例③】「可動式ロフト」で1R的リビング
ワンルームに「動かせるロフト」を設置することで収納力UP+縦空間を活用。
走ったり、黒板塗装でお絵かきしたり遊べる空間の片隅にワークスペースも。
ワーク
スペース
Tさん一家(夫、妻、子ども6歳・3歳)
東京都江東区 築29年/68.3m²
写真・図版提供:株式会社リビタ
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【背景】リビングの使い方の変遷
2006年~
子どものリビング学習が注目される
2009年~
リノベーション台頭。リビングに趣味色
ライフスタイル・趣味に部屋をあわせる動き
例)リビングに自転車やハンモックを吊るす
2011年~
震災後の絆志向+スマホ標準化で家族のリビング時間重視
2011年のスマホ所有世帯は29.3%。2015年末には72%に
出典)総務省
2014年~
平成27年通信利用動向調査ポイント
マンション価格高騰。立地重視。間取りに工夫が必要
3LDK60㎡圧縮間取りの復活。リノベではワンルーム多機能化進む。
立地重視。面積妥協は世界大都市共通の傾向
2016年~
リモートワーク取り入れる会社が増加
リモートワーク導入企業は2014年末9.3%から2015年末には16.2%に
出典)総務省 平成27年通信利用動向調査ポイント
可動性のあるリビング多機能化ツールが登場
仕事の場を含めた『リビングの多機能化』が一層進む
10
【生活者】リビングの広さは求め、玄関・寝室は妥協
妥協したくない項目:「リビングの広さ」68.2%
妥協してもよい項目:「玄関の広さ」「主寝室の広さ」「個室の部屋数」
(%)
80.0
妥
協
し
た
く
な
い
・
広
さ
を
確
保
し
た
い
(%)
妥協
妥協
NG
OK
68.2
11.5
個室の部屋数の多さ
30.5
22.2
主寝室の広さ
21.6
21.2
玄関の広さ
14.1
23.4
リビング・
リビング・
ダイニングの広さ
60.0
ダイニングの広さ
収納の広さ
キッチンの広さ
40.0
個室の部屋数
の多さ
風呂・洗面所の広さ
主寝室の広さ
20.0
子ども部屋の広さ
玄関の広さ
(n=824)
その他
0.0
0.0
10.0
20.0
妥協してもよい・狭くなってもよい
30.0
マンション購入家族の暮らし方調査(首都圏)
11
2016年11月(株)リクルート住まいカンパニー
【生活者】夫婦ともリビングで多彩な活動をしている
夫婦は1日の8割前後をリビングで過ごし、その過ごし方も
子どもの宿題手伝い、仕事、メイク・ボディケアなど多岐にわたる。
過ごす時間
夫
リビングでやること
夫(n=815)
妻(n=822)
100%
個室
80%
27.0%
夫
60%
リビング
73.0%
妻
40%
20%
0%
15.1%
リビング
84.9%
マンション購入家族の暮らし方調査(n=824
食 をス 電
事 使マ 話 を
を うホ を 使
・ か う
す
タ け
る
ブ る
レ
ッ
ト
・
携
帯
首都圏) /2016年11月
PC
妻
テ
レ
ビ
を
見
る
個室
仕
事
を
す
る
読
書
を
す
る
勉
強
す
る
(株)リクルート住まいカンパニー
音
楽
を
聴
く
子
ど
も
と
遊
ぶ
子
ど
も
の
宿
題
や
勉
強
を
手
伝
う
洗
濯
物
を
た
た
む
メ
イ
ク
・
ボ
デ
ィ
ケ
ア
を
す
る
そ
の
他
趣
味
を
楽
し
む
12
【生活者】子どものリビング滞在時間も長い
子どもは、年齢とともにリビング滞在時間は減るものの、
高校生でも1日のほぼ半分はリビングで過ごしている。
小学生
未就学児
(n=258)
個室
(n=329)
個室
12.1%
23.9%
リビング
リビング
87.9%
76.1%
中学生
高校生・高専生
(n=289)
個室
42.8%
リビング
(n=320)
個室
リビング
54.4%
45.6%
57.2%
マンション購入家族の暮らし方調査(首都圏)/2016年11月
(株)リクルート住まいカンパニー
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【生活者】高校生でもリビングでスマホ・電話
高校生になっても、「スマホを使う」「電話をかける」といった
プライベート性の高い行動をリビングで行う傾向がある。
家の中で、以下の行動を行う場所(高校生)
(n=305)
100%
80%
60%
40%
20%
0%
テ
レ
ビ
を
見
る
を
使
う
使
う
・
い
じ
る
子ども部屋
マンション購入家族の暮らし方調査(首都圏)/2016年11月リクルート住まいカンパニー
ス
マ
ホ
タ
ブ
レ
ッ
ト
携
帯
を
/
リビング
読
書
を
す
る
/
食
事
を
す
る
PC
勉
強
す
る
タ
ブ
ル
)
で
ゲ
ー
ム
を
す
る
ゲ
ー
ム
機
(
据
え
置
き
、
ポ
ー
電
話
を
か
け
る
友
人
と
遊
ぶ
家
族
と
遊
ぶ
・
団
ら
ん
す
る
14
【生活者】“リビ充間取り”派のほうが主流?
ファミリー層に聞いたところ
同じ広さ比較では一般的な3LDKより、リビ充間取りのほうが人気。
リビ充間取り
魅力的が47.2%
一般的な3LDK間取り
魅力的が37.6%
リビ充間取りを魅力を感じますか?
(n=824)
全く魅力を
感じない
非常に魅力
6.1%
に感じる
あまり魅力
に感じない
19.6%
どちらでも
ない
13.6%
やや魅力に
感じる
33.6%
27.1%
マンション購入家族の暮らし方調査(首都圏)/2016年11月(株)リクルート住まいカンパニー
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【生活者】親子の関係性変化がリビングシフトに影響?
なぜリビング時間を充実させたいのか?を聞くと
コミュニケーション、心地良さに加え、親子の関係性変化が見られる。
1.1
家族でリビングにいる時間が長いことは
家族間のコミュニケーションに有益だ
41.9
41.5
0.8
14.7
2.4
36.4
家族でリビングにいる時間は心地が良い
43.8
1.2
16.2
3.3
子どもと親との関係性が、自分が
子どもの頃よりも気楽(フレンドリー)
になったと感じる
29.0
36.2
1.2
30.3
4.6
家族がリビングでバラバラなことをして
いても、なんとなく連帯感・一体感を感
じる
18.5
0%
40.4
20%
40%
34.6
60%
当てはまる
やや当てはまる
あまり当てはまらない
当てはまらない
マンション購入家族の暮らし方調査(首都圏)/2016年11月(株)リクルート住まいカンパニー
1.9
80%
100%
どちらでもない
(n=258)
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【兆し】新築マンション/部屋の一角に基地スペース
リビング内に基地スペースを設置。収納・遊び・昼寝・勉強とマルチに使える。
幅広い客層想定の新築マンションでも創意工夫が生まれている。
ポケットベース
小さな2階建てのような基地空間に床下収納
も設置。
ポケットベースを
収納に
写真・図版提供:株式会社コスモスイニシア
ポケットベースを
遊び場に
物件は「イニシア葛西」
ポケットベースを
勉強スペースに
ポケットベースを
趣味空間に
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【兆し】リビ充を支援する後付パーツも登場
1.5畳のこども小屋
ベッドもついている小さな
子ども部屋inリビング。
1畳ハウス
自身で簡単に組み立てられる
1/2~2畳サイズの小屋キット。
リビング学習用デスク
リビング学習を前提とした
学習デスク。
(提供:株式会社パモウナ)
(提供:大谷産業株式会社)
(提供:株式会社SuMiKa ×
光本直人+濱名直子 / ミハデザイン)
(提供:株式会社 夏水組)
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住宅領域における2017年予測
キーワード
リビ充家族
=
リビング充実
スマホ。共働き。テレワーク。
都心回帰。駅近志向。価格高騰
リビングはテレビ中心の寛ぐ場から
仕事・勉強・遊びなど
「家族それぞれの時間を過ごす
多機能空間」へ
立地を優先し、一定の広さ内で
間取りの工夫が求められるなか、
マックス
ミニマム
「リビングMAX、個室min」へ
リノベーションの分野では既にこの兆候が表れているが
新築分譲でも「リビ充プラン」を提案する物件が登場し、
小屋のような「リビ充支援ツール」も登場してきた。
リビングを最大に広げて、空間は共有しつつも、
各々が好きに充実した時間を過ごす「リビ充家族」
が今後はより増えていくことが予測する。
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