厚生労働省がセルフメディケーション税制に関する通知を発出しました

平成 28 年 12 月 12 日
厚生労働省がセルフメディケーション税制に関する通知を発出しました
No.561
厚生労働省は 11 月 15 日、平成 29 年 1 月 1 日施行予定の「
『特定一般用医薬品等購入費を支払った場合の医療費控除の特
例(セルフメディケーション税制)
』の創設に伴う証明の発行について(協力依頼)
」という通知を発出しました。それにより、
健康の保持増進及び疾病の予防への取組(以下、
「一定の取組」という)の証明書類が明らかになりましたので、紹介します。
セルフメディケーション税制の内容について
適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める観点から、健康の維持増進および疾病の予防への取組として一定の取組
を行う個人が、平成 29 年 1 月 1 日~平成 33 年 12 月 31 日までの間に、自己又は自己と生計を一にする配偶者その他の親族
に係る特定成分を含んだ OTC 医薬品(いわゆる OTC スイッチ医薬品)の購入の対価を支払った場合において、その年中に支払
った対価額の合計額が 1 万 2 千円を超えるときは、その超える部分の金額(上限:8 万 8 千円)について、その年分の総所得金
額等から控除する新税制です。
セルフメディケーション税制の創設の目的について
国民のセルフメディケーションの推進を目的としています。セルフメディケーションはWHO において「自分自身の健康に責任
を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」と定義されています。セルフメディケーションを推進していくことは、国民
の自発的な健康管理や疾病予防の取組を促進することはもちろん、医療費の適正化にもつながります。
セルフメディケーション税制の適用について
(1) 一定の取組について
セルフメディケーション税制は、個人が健康の維持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組を行うことが要件となりま
す。一定の取組とは、申告者が申告対象の1 年間(1~12 月)に次のいずれかを受けることです。
①特定健康診査(いわゆるメタボ健診)
②予防接種
③定期健康診断(事業主健診)
④健康診査
⑤がん検診
上記④の健康診査は、人間ドックの他、保険者が実施する骨粗鬆症健診やがん検診等の健康診査のことをいいます。
(2) 対象となるOTC 医薬品について
セルフメディケーション税制の対象となる OTC 医薬品(約 1,500 品目)は厚生労働省の HP で掲載しているほか、一部の
製品については、関係団体による自主的な取組により、対象医薬品のパッケージにこの税制の対象である旨を示す識別マークが
掲載されています。なお、薬局製造医薬品(薬局製剤)においても、対象成分を含有する品目がありますが、こちらはセルフメ
ディケーション税制の対象外となります。
(3) 一定の取組と税務署に提出が必要な証明書類について
セルフメディケーション税制の適用に当たっては、確定申告書の提出とともに、一定の取組を行ったことを明らかにする書類
を添付又は提示する必要があります。一定の取組を行ったことを明らかにする書類には、次の事項を記載することになります。
①氏名
②事業を行った保険者、事業者若しくは市区町村の名称又は診察を行った医療機関の名称若しくは医師の氏名
③取組を行った年(平成29 年1 月1 日以降に受診し、確定申告の対象となる年と同一の年に受診したものであること)
(4) 一定の取組に関する具体的な証明書類について
一定の取組に関する具体的な証明書類は下表のとおりです。領収書の場合は原本が必要となりますが、結果通知表の場合は、
検査結果が記載されていることから、写しによる提出も認められています。
一定の取組の種類
税務署に提出が必要な書類
① 特定健康診査
(いわゆるメタボ健診)
定期健康診断にかかる結果通知表で、その結果通知表に「定期健康診断」という名
称又は「勤務先(会社等)の名称」の記載があるもの
② 予防接種
予防接種にかかる領収書又は予防接種済証
③ 定期健康診断
(事業主健診)
定期健康診断にかかる結果通知表で、その結果通知表に「定期健康診断」という名
称又は「勤務先(会社等)の名称」の記載があるもの
④ 健康診査
結果通知表に、保険者の名称についての記載がある場合には結果通知表
⑤ がん検診
がん検診にかかる領収書又は結果通知表
上記④の健康診査の結果通知表では、「A 市国民健康保険」など保険者に関する記載が必要となり、単に市町村名のみが記載
されている場合を除きます。また、結果通知表に保険者や勤務先の名称についての記載がない場合(単に保険者から補助を受け
て、いわゆる「人間ドック」を受診する場合等)は、厚生労働省において示されている様式例を用いて、取組を受診した旨を証
明することとなります。
(担当:川東 靖弘)