「わたし・ぼくの学校キラリ」 白老町立白翔中学校 教諭 阿部 拓実 統合し

「わたし・ぼくの学校キラリ」
白老町立白翔中学校 教諭 阿部 拓実
統合して4年目を迎えた白翔中学校。白翔中学校の「売り」は何か?先輩方が築き上げ
てくれた白翔中学校の「スタンダード」を発展させ、より良いものにしていくための活動
が求められる時期になってきました。
今年度の生徒会の活動スローガンは、
「結実~新たな歴史の実を結ぶ」という言葉に決ま
りました。昨年度のスローガンには、「開花」という言葉が使われており、先輩方が咲かせ
た花から素敵な実をとれるように頑張ろう、という気持ちを込めました。これまでの土台
を固めつつ、その上にさらに新しい歴史を築いていき
たいです。
さて、改めて白翔中の「売り」について子ども達に
考えさせる。うちのアピールポイントは何なのか。話
し合って出てきた結論は、
「あいさつ・歌声・ボラン
ティア」
、そしてそれらを支える「いじめの起こらな
い雰囲気づくり」が大切だということです。
いじめが起こらないために何をすれば良いのか、子
ども達ができることは何なのか、生徒会の子ども達が考えたのは、「学校で起こった良い出
来事を全体で共有する」という方法です。この活動を「思いやり活動」と名付け、各学級
にアンケートを取り、その結果を生徒会だよりで発行するという活動を行いました。中学
生という多感な年代だが、周りで起きた良い出来事というのは意外と覚えているもので、
アンケートを記入するときや生徒会だよりを読んでいるときは、とても楽しそうにしてい
ました。
周りを見る活動としては、従来の「あいさつ運動」の中で「あいさつMVP」という活
動を取り入れました。1か月間の中で、クラスで最もあいさつを頑張っていた人に投票し、
各クラスの1位を決めるというものです。先生へのあいさつだけでなく、友達同士にも自
然にあいさつができる子や、おとなしくてなかなか輪に入ることのできない子にもあいさ
つをできる子に票が集まるようです。これもやはり、クラスメートの普段の様子や良いと
ころを見つけることにつながります。
一つ一つの活動は地味かもしれないが、「学校の良い雰囲気づくり」を徹底すれば、自然
といじめの撲滅にもつながるし、お互いを尊重する気持ちも作られます。その作られた気
持ちにより、白翔中の売りである「あいさつ・歌声・ボランティア」の輪が広がっていく。
この流れを作ってくれた生徒会役員の子たちに感謝をしつつ、更なる発展につなげていき
たいと考えています。