相続税の申告と納税

12 -2
● 相続税のABC
相続税の申告と納税
相続税額の計算例
相続開始日 平成28年×月×日
課税価格の合計額 40,000万円
法定相続人 妻 長男(26歳)
長女(18歳)
遺産の分割 妻20,000万円 長男12,000万円 長女8,000万円
○課税される遺産総額の計算(第二段階)
40,000万円−(3,000万円+600万円×3人)=35,200万円
○相続税の総額の計算(第三段階)
配偶者 35,200万円×1/2=17,600万円
長男 35,200万円×1/2×1/2=8,800万円
長女 35,200万円×1/2×1/2=8,800万円
速算表による各人の税額
配偶者 17,600万円×40%−1,700万円=5,340万円…①
長男 8,800万円×30%−700万円=1,940万円…②
長女 8,800万円×30%−700万円=1,940万円…③
相続税の総額は①+②+③=9,220万円
○各相続人の相続税額の計算(第四段階)……按分計算
按分比率の計算 (割合)
妻 20,000万円 0.50
長男 12,000万円 0.30
長女 8,000万円 0.20
各相続人の相続税額の計算
妻 9,220万円×0.50=4,610万円
長男 9,220万円×0.30=2,766万円
長女 9,220万円×0.20=1,844万円
したすべての人には、各相続人等が受け
したがって計算し、相続税額の2割加算
た利益の価額を限度として相続税の連帯
および各種の税額控除を行った後におい
納付の義務があります。
ても納付すべき税額がある場合には、相
同一の被相続人から相続等を受けた他
続税の申告をする必要があります(ただ
の共同相続人等がいる場合、相続人等は、
し、次のQ&Aのように、相続税額が0
原則として被相続人の死亡時の住所地の
でも申告が必要な場合もあります)。
税務署長に対して、相続が開始される前
相続開始のあったことを知った日の翌
3年以内にその共同相続人等が被相続人
日から10ヵ月以内に申告を行い、同じ期
から取得した財産または相続時精算課税
限までに納税も行わなければなりませ
制度の適用を受けた財産について、贈与
ん。
税の申告書に記載された贈与税の課税価
申告書の提出先は、被相続人が死亡時
格の合計額の開示を請求することができ
に住んでいたところの税務署です。財産
ます。ただし、この開示請求ができるの
のあるところの税務署や相続人等が住ん
は、相続税の期限内申告書、期限後申告
でいるところの税務署ではありません。
書、修正申告書の提出または更正の請求
相続人等が2人以上の複数である場
が必要なときに限られます。
合、1通の申告書に連署して提出するこ
なお、平成28年1月1日以降の相続等
とができます。申告書には、被相続人の
に係る申告書(例えば、平成28年1月1
死亡時の財産等についての明細書や相続
日に相続等があったことを知った場合は
人の確認のための戸籍謄本や除籍謄本な
同年11月1日までに提出)から、個人番
どを添付しなければなりません。同一の
号(マイナンバー)の記載が必要です。
被相続人から相続等によって財産を取得
相 続 税
○各相続人の納付税額の計算(第五段階)
前項で説明した相続税の計算の順序に
妻 4,610万円−4,610万円(配偶者の税額軽減)=0円
長男 2,766万円
長女 1,844万円−20万円(未成年者控除)=1,824万円
(注1)按分割合は、各相続人等について求めた値の合計が1になるよう各相続人等の値を小数
点以下第2位にとどめて計算しても差し支えないとされています。
(注2)配偶者の税額軽減は次のように計算されます(286ページ参照)。
A.40,000万円×1/2=20,000万円(>16,000万円)
B.20,000万円
20,000万円
税額軽減額=9,220万円×
=4,610万円
40,000万円
(注3)未成年者控除の金額=(20歳−18歳)×10万円=20万円
(注4)課税価格は1,000円未満を切り捨て、納付税額は100円未満を切り捨てます。
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● 相続税のABC
相続税の連帯納付義務
相続税額が0でも申告が必要な場合
274ページまでの計算を行った結果、
納付すべき相続税額
は0となりました。
この場合は、
相続税の申告は不要ですか?
自分はきちんと相続税を納めたのに、税務署から兄弟の
分の相続税を納めるよう通知が来ました。兄弟の分の相
続税も払わなければならないのですか?
いくつかの相続税の規定に
ならば、相続税の申告をしなければ
は、申告等を条件に軽減を
なりません。
相続税には、相続人等に連
行われてから長期間経ってから、突
受けられるものがあり、代表例とし
また、相続時精算課税の適用を受
帯納付義務があります。も
然、他の相続人等のもとに連帯納付
て配偶者の税額軽減(274ページ参
けた者については、相続税額が0で
し、ある相続人等が相続税を払えず、
が求められる、というようなことも
照)や小規模宅地等の特例(342ペ
申告が不要とされる場合であって
税務署がその相続人等に納税能力が
ありました。
ージ参照)があげられます。そのた
も、相続税の申告を行うことで還付
ないと判断した場合は、他の相続人
平成24年度税制改正により、平成
め、これらの規定の適用をしなかっ
を受けられる場合があります(296
等に相続税を払うように求めます。
24年4月1日以後に申告期限等が到
た場合に納付すべき相続税額がある
ページ参照)
。
したがって、兄弟の分の相続税も払
来する相続税については、申告期限
わなければならないこともあります。
から5年を経過しても連帯納付義務
このようなことが起こらないよ
者に納付通知書が発せられていない
う、遺言を遺す際や遺産分割を行う
場合や納税義務者が延納または納税
際には、それぞれの相続人等が相続
猶予の適用を受けた場合には、連帯
税を払うのに困らないかどうかを考
納付義務が解除されることとなりま
える必要があります。
した(平成24年4月1日において滞
なお、相続税は最長20年間の延納
納となっている相続税についても同
が可能であり、これまでは、相続が
様の扱いとされます)。
遺産分割が申告期限までに行わ
れない場合
遺産分割が、申告期限である10ヵ月以内の期限に間に合
わない場合は、どうすればよいのでしょうか?
延納
することにより還付を受けることが
割が決まらなくても、法定
できます。逆に、はじめに納めた税金
相続税は金銭で一時に納めるのが原則
ています。
相続分または包括遺贈の割合通り遺
が少ないときは、遺産分割があった
ですが、相続財産の多数を不動産等が占
相続税額が10万円超で、かつ、納期限
産を取得したものとして一応期限内
ことを知った日の翌日から10ヵ月以
めている場合など、期限までに納付する
まで(または納付すべき日、以下同じ)
に申告・納税します。この場合、小
内に修正申告を行い、追加納税で調
ことが困難な場合も考えられます。そこ
に金銭で納付することが困難である事由
規模宅地等の特例や配偶者の税額軽
整します(この修正申告は、加算税
で相続税には延納という制度が設けられ
がある場合に、その納付が困難な金額(注)
減は適用せずに申告することになり
の対象にはなりません)
。
ます。その後、遺産分割の協議が調
なお、小規模宅地等の特例や配偶
えば、税金を納めすぎているときは
者の税額軽減は申告期限から3年以
(注)納付が困難な金額は、納付税額から次の金
額を引いた額とされています。
・ 納期限に有する現金、預貯金など換価の
容易な財産から、納税者と配偶者その他の
親族の生活費3ヵ月分および事業継続に当
面必要な運転資金を引いた額
遺産分割があったことを知った日の
内に分割された財産については適用
翌日から4ヵ月以内に更正の請求を
を受けることができます。
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相 続 税
このような場合は、遺産分
設例 納付税額:5,000万円
換価の容易な財産:1,000万円
3ヵ月分の生活費と当面必要な運転資金の合計額:500万円
延納の限度額:5,000万円−(1,000万円−500万円)=4,500万円
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● 相続税のABC
物納
を限度として延納が認められます。金銭
年以下の場合は担保の提供は不要です。
で納付することが困難な金額の範囲は、
担保とすることのできる株式および社債
相続財産のみでなく納税者の固有財産
は、原則として上場されているものに限
税金は金銭で納付するのが原則です
など近い将来における金銭収入も考慮し
(現金や預貯金)も含めて判定が行われ
られます。ただし、①相続等により取得
が、相続税では一定の場合に金銭以外で
た上で判定が行われます。物納財産の収
ます。
した財産のほとんどが取引相場のない株
納付することが認められています
(物納)
。
納価額は、原則として課税価格計算の基
延納を利用する場合には、納期限(期
式であり、その株式以外に担保にできる
物納は、相続税を延納によっても金銭
礎となった価額、すなわち課税時期の時
限内申告・期限後申告・修正申告の場合
財産がない場合や、②取引相場のない株
で納付することが困難である事由がある
価となります。物納にあてることのでき
は申告期限、以下同じ)までに延納申請
式以外の財産が他の債務の担保になって
場合に、納付が困難な金額を限度として
る財産は、相続財産のうち、次のものに
書を提出し、担保(公社債・株式・土地・
いる場合は、相続等により取得した取引
認められます。金銭納付が困難かどうか
限られています(ただし、相続時精算課
建物など一定のもの)を提供することが
相場のない株式を担保とすることができ
は、貸付金の返還や退職金の給付の確定
税制度の適用を受けた財産は除きます)。
必要です。延納申請書が提出されると、
ます。公社債や株式などを担保とする場
3ヵ月(または6ヵ月)以内に税務署長
合は、原則として、供託して供託書の正
から延納が許可あるいは却下されます。
本を提出する必要があります。
順位
第1順位
延納税額が50万円未満で、延納期間が3
第2順位
●延納のときにかかる利子税
形 態
立木の割合が
30%を超える
場合
利子税※2※3
5年以内
5年以内
年6.0%(年6.6%)
③社債、株式(特別の法律により法人の発行する債券及び出資証券を含む)、証券投資信託又
は貸付信託の受益証券
第3順位 ⑤動産
(注)特定登録美術品は、上記順位にかかわらず物納にあてることができます。
年4.8%(年5.4%)
これらの財産の中でも、次に該当する
その他の財産に対応
する税額
年6.0%(年6.6%)
ものは、管理処分不適格財産となり、物
●管理処分不適格財産
15年以内
年3.6%(年5.4%)
10年以内
年5.4%(年6.0%)
不動産等の割合 不動産等に対応する税額
が75%以上の場 その他の財産に対応する
合
税額
20年以内
年3.6%(年4.8%)
10年以内
年5.4%(年6.0%)
特例基準割合
各利子税の率×
7.3%
し たがって特例基準割合が4.3%の場合、実際の利子税率は、6.0%→3.5%、5.4%→3.1%、4.8%→2.8
%、3.6%→2.1%となります。
※3 平成26年1月1日以後の期間に対応する利子税については、「特例基準割合」の定義が、「前々年10月〜
前年9月の銀行の新規の短期貸出約定平均金利をもとに財務大臣が定める割合に1%を加算した割合」
に改められ、前年の特例基準割合が7.3%未満のとき、※2の算式で利子税率が算出されます。平成28年
中の期間に対応する利子税は、特例基準割合が1.8%であるため、実際の利子税率は、6.0%→1.4%、5.4
%→1.3%、4.8%→1.1%、3.6%→0.8%となります。
納は認められません。
不動産
・担保権が設定されている
・権利の帰属について争いがある
・訴訟をしなければ通常の使用ができない
・借地権を有するものが不明
・他の不動産と一体
・管理処分の費用が過大
株式 ・譲 渡に一定の手続が定められているが、 ・担保権の目的となっている
その手続がとられていない
・権利の帰属について争いがある
・譲渡制限株式
・共有に属する
・暴力団員等が役員となっている等の法人の株式
・耐用年数を経過し、通常の使用ができない
・物納を認めると債務を負担しなければならな
い
・公序良俗違反の目的に使用されている
・引渡しに必要な行為がされていない
・暴力団員等が地上権等を有している
物納財産でも、次の財産は物納劣後財
産とは異なり、物納はできますが、他に
産と呼ばれ、他の財産に対して物納の順
物納可能な財産があれば、そちらを優先
位が後になります。これは物納不適格財
的に物納しなければなりません。
相 続 税
※1 「不動産等」には、不動産のほか借地権など不動産の上に存する権利、立木、事業用の減価償却資産、一
定の非上場の同族会社の株式などを含みます。上の表のほかに、計画伐採立木に係る延納や緑地保全地
区等内の土地に係る延納の特例などがあります。
※2 平成12年4月1日以後の期間に対応する利子税から適用される利子税率です。それ以前は( )内の利
子税率が適用されます。また、各分納期間開始日の2ヵ月前の月末時点の特例基準割合(日本銀行が定
める基準割引率に年4%を加算した割合)が、年7.3%未満である場合には、各利子税の率は以下の算式
により算出された率とします(平成12年1月1日以後の期間に対応する利子税から適用)。
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②不動産のうち物納劣後財産に該当するもの
立木に対応する税額
不動産等の割合 不動産等に対応する税額
が50%以上75% その他の財産に対応する
未満の場合※1
税額
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①国債、地方債、不動産、船舶
④株式(特別の法律により法人の発行する出資証券を含む)のうち物納劣後財産に該当するもの
延納が認められる年数
通常の場合
物納にあてることのできる財産の種類
●物納劣後財産
・地上権などが設定されている土地
・法令に違反して建築された建物とその敷地
・土地区画整理事業などがなされているが、仮換地
などの指定がなされていない土地
・納税義務者の居住・事業の用に供されている建物
と敷地
・工場など維持管理に特殊技能を要する建物と敷地
・公道に2メートル以上接していない土地
・法令により建物を建築できない土地
・忌み地
・休眠会社の株式
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12 -3
金銭によって一時にまたは延納によって
に必要書類(注) を添付して物納申請書を
納付することが可能になった場合、許可
提出することが必要です。物納申請書が
後1年以内であれば物納を撤回して金銭
提出されると、3ヵ月(調査などに相当
による納付によることができます。ただ
の期間を要すると見込まれる場合は6ヵ
し、すでに換価されている等の理由によ
月)以内に税務署長により物納の許可ま
り物納の撤回を拒絶される場合もありま
たは却下がされます。
す。
物納が却下された場合、納期限の翌日
物納の許可を受けて物納した場合は、
相続開始後、遺産はとりあえず相続人
によって分割され、最終的には相続人・
から納付の日まで、相続税額の年7.3%
その物納にあてた財産の譲渡はなかった
等の共有財産とされます。共有財産とな
包括受遺者に割りふられ、帰属が決まり
(または、
「前年11月30日の特例基準割合」
ものとみなされ、譲渡所得等は非課税と
った遺産は遺言または相続人間の協議等
ます(遺産分割)
。
のいずれか低い割合)の利子税を納付し
なります。一方、不動産など相続財産を
なければなりません。物納申請をしたも
売却換金して納税する場合には、その売
遺言による遺産分割
のの、延納が可能であることを理由に却
却について譲渡所得等の課税が行われま
遺言による遺産分割は、被相続人の生
遺言者が言語機能障害者である場合に
下された場合は、却下の日の翌日から20
す。もっとも、その売却が相続開始の翌
前の意思によって、財産を相続人等に対
は、口述に代えて、通訳人の通訳(手話
日以内であれば延納の申請を行うことが
日から相続税の申告期限の翌日以後3年
してどのように分けるか決定する方法で
通訳)または自書によって遺言の内容を
できます。
以内に行われた場合には、譲渡所得の計
す。遺言書の作成方式については民法で
公証人に伝えて公正証書遺言を行うこと
いったん物納の許可を受けた後であっ
算において、譲渡した財産の取得費に一
厳格に規定され、それに違反する遺言は
ができます。遺言者・証人が聴覚機能障
ても、許可を受けた財産が賃借権などの
定の相続税額を加算できる特例を受ける
原則として効力が認められません。
害者である場合には、公証人は通訳人の
設定されている不動産であり、相続税を
ことができます。
◆自筆証書遺言
通訳(手話通訳)により内容の確認を求
自筆証書遺言とは、遺言のすべてを遺
めることが可能です。
言者が文字どおり自筆で書いたもので
◆秘密証書遺言
す。したがってパソコンなどを用いるこ
秘密証書遺言とは、内容を秘密にして
とは認められないと解されています。署
遺言書を保管することができる方式の遺
名や遺言文はもちろん、日付も自筆で書
言です。署名捺印と遺言書の封入封印は
かれなければなりません。遺言書には捺
遺言者自身が行う必要があります。遺言
印する必要がありますが、実印に限らず
書は公証人に提出されます。その際、公
認印でもよいと解されています。開封の
証人と2人以上の証人の前で、遺言者は
際には、家庭裁判所の検認が必要です。
それが自分の遺言書であること、筆記者
◆公正証書遺言
の氏名・住所を述べます。そして、提出
公正証書遺言とは、公証人の作成する
を受けた年月日と遺言者の述べたことを
物納にあてることができる財産
と優先順位
物納できる財産が複数あるのですが、そのうち、たとえ
ば動産のみを物納し、国債や不動産を手元においておく
といったことは可能ですか?
遺産分割の方法
いいえ、できません。物納
ものがない場合であり、⑤が物納で
できる財産は、前述の通り
きるのは、①〜④に適当なものがな
公正証書によって遺言を行う方法です。
公証人が封書に記載し、遺言者・証人・
ですが、これらには優先順位がある
い場合です。ただし、①〜⑤の財産
まず公証人が遺言者の口述に従って遺言
公証人がそれぞれ署名捺印します。開封
からです。
であっても、管理処分不適格財産で
の内容を筆記し、遺言者と2人以上の立
の際には、家庭裁判所の検認が必要です。
つまり、281ページ上部の表の④
あれば、物納することは認められま
会の証人に読み聞かせ、または閲覧しま
遺言者が言語機能障害者である場合に
が物納できるのは、①〜③に適当な
せん。
す。次に内容に誤りのないことを遺言者
は、それが自分の遺言書であることおよ
と証人が確認して署名捺印します。最後
び筆記者の氏名・住所を封書に自書して
に、所定の方式に従って作成されたもの
示す方法のほか、通訳人の通訳(手話通
である旨を公証人が付記して署名捺印す
訳)によって示して秘密証書遺言を行う
ることにより遺言書が完成します。遺言
ことも可能です。
(注)必 要書類は、物納財産の種類に応じ、登記
事項証明書、測量図、境界確認書など、ま
た、税務署長からの要請により有価証券届
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出書等を提出する旨の確約書などが定めら
れています。
相 続 税
物納を利用する場合には、納期限まで
書は公証人によって保管されます。
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