第 25 回全国小学生作文コンクール 「わたしたちのまちのおまわりさん」 内閣総理大臣賞(高学年の部) タイトル:誰が見ていなくても 氏 名:平田 つぶら 小学校名:沖縄県 石垣市立平真小学校 四年 私の毎週末の早朝は、団地周囲清掃から始めます。草抜きやゴミ拾いを繰り返し、綺れ いになっていく時間は最高で、お月さんと太陽のゆっくり入れかわる空も大好きです。で も、時々路上ねこみの人がいてびっくりします。夜お酒を飲み過ぎて、歩いて帰る途中に 疲れたとか、タクシーから降りたけど、眠くて少しだけ横になるつもりが、そのまま道路 で朝まで入眠する路上ねこみ。事故や事件にまきこまれる可能性もあり危険なので、私は 父と警察署へ電話をしたり、報告しに走って行きます。すると、 「教えてくれてありがとう ね、すぐ行くさ。 」とか、 「近くの警察官が向かうからよ。」と素早く対応してくれ、とても 気持ちがいいです。だけど忙しい警察官に、また仕事を増やしてごめんなさいって少しだ け思います。それからの私と父はちゃんと起こしてくれたかな?無事に家へ帰れたかね? と思い出しては話をするけど、通ほう後どうなったかはわかりません。ただ、ずっと気に なっていました。 先週は女の人が歩道の花だんで眠っていたので、警察署へ伝えに行きましたが朝から忙 しそうです。私は毎回どうやって助けてくれているのか見たくなり、この日は確認しに行 こうと父に言いましたが 「警察官だよ、大丈夫信じてみ。 」と興味も関心もない返事です。私は兄と花だんの側で待 ってようと思い女の人の所へ戻りました。まだじゅく睡していましたが、もう、パトカー は来ていたのです。警察官たちは急いで女の人の側へいき 「気分悪いのですか?」 「どうしましたか?」って肩を優しくトントンしながら声をかけ続 けているけど、ねぼけて返事だけをくり返し、なかなか起きません。困った顔の警察官は、 雨も降りそうだし、不審者につれていかれたら大変だと判断したのか、今度は二人で力を 合わせ、女の人を重そうにかかえてパトカーに乗せているのです。それから私たちに気づ きサッと右手をななめにおでこへ付け“大丈夫だよ。”って目で合図してくれました。かっ こ良すぎです。忙しくて私の通報を忘れているかもとか、いつもの路上ねこみだから遅れ てくるかもとちょっとうたがった事が恥ずかしくなり、心の中でごめんなさいとあやまり ました。誰が見ていなくても変わらず真面目に仕事をし、どんな時間でも安全を優先して、 丁ねいに働く姿は本当にステキで嬉しくなりました。むずかしい勉強と、きびしい訓練を たくさんして、警察官になった方たちだからずっと一生けん命安全に働いてもらえるよう に私たちの協力も必要です。路上ねこみはいつか怖いことになるかも知れないし、待って いる家族も心配なはずなのでやめるべきだと思います。太陽みたいに温かく見守り、月と 同じ優しい対応してくれる警察官は皆も大好きな大きな大きな空のようでした。
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