南九州市公共施設等総合管理計画(案) 平 成 28 年 12 月 鹿児島県 南九州市 目 次 第1章 第1節 公共施設等総合管理計画について ....................................... 1 計画策定の目的と位置づけ .................................................................................................................... 1 (1) 計画策定の目的 ...................................................... 1 (2) 計画の位置づけ ...................................................... 2 第2節 (1) 第3節 第2章 第1節 計画期間 ......................................................................................................................................................... 2 計画期間 ............................................................ 2 対象施設 ......................................................................................................................................................... 3 公共施設の現況及び将来の見通し ....................................... 5 人口の推移と見通し ................................................................................................................................... 5 (1) 人口の推移と見通し .................................................. 5 (2) 地域別人口の推移 .................................................... 6 第2節 財政状況と見通し ........................................................................................................................................ 7 (1) 歳入歳出の推移【一般会計】 .......................................... 7 (2) 施設の維持管理費(コスト)の状況 .................................... 9 第3節 公共施設等の現状と課題 ..................................................................................................................... 11 (1) 建築物の保有量比較 ................................................. 11 (2) 建築物の保有状況及び年度別整備状況 ................................. 12 (3) インフラ資産の保有状況及び年度別整備状況 ........................... 14 (4) 公共施設等の更新可能額の設定 ....................................... 16 (5) 公共施設等の将来更新費推計の考え方 ................................. 17 (6) 公共施設等(建築物)の将来更新費用の推計(今後 40 年間) ............ 19 (7) 公共施設等(インフラ)の将来更新費用の推計(今後 40 年間) .......... 20 第3章 第1節 (1) 第2節 公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する基本方針 ................... 21 現状と課題に関する基本認識 ............................................................................................................. 21 南九州市全体の現状と課題 ........................................... 21 公共施設等のマネジメントに関する基本的な考え方 ................................................................. 22 (1) 公共施設等マネジメントの目的 ....................................... 22 (2) 公共施設等マネジメントの基本方針 ................................... 22 第3節 公共施設等のマネジメントの実施方針 ............................................................................................ 23 (1) 方針①【予防保全の導入による保有資産の有効活用(長寿命化の方針)】 .. 23 (2) 方針②【整備抑制や統廃合,複合化等による総量縮減(総量適正化の方針)】24 (3) 方針③【運営・保有の適正化と多様な主体との連携(コスト削減の方針) 】 24 第4節 数値目標 ...................................................................................................................................................... 25 (1) 数値目標設定の考え方 ............................................... 25 (2) 基本方針に基づく取組みを実施した場合の効果 ......................... 26 (3) 数値目標の設定(建築物) ........................................... 28 第4章 第1節 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 ............................ 29 建築物の類型ごとの比較の考え方について ................................................................................. 29 (1) 建築物データについて ............................................... 29 (2) 建物性能比較の考え方 ............................................... 29 (3) 施設運営コストの考え方 ............................................. 33 (4) 利用状況について ................................................... 33 第2節 公共施設等(建築物)の現状 ............................................................................................................... 34 (1) 学校教育系施設 ..................................................... 34 (2) 市民文化系施設 ..................................................... 41 (3) 社会教育系施設 ..................................................... 47 (4) 子育て支援施設 ..................................................... 51 (5) 公園施設 ........................................................... 54 (6) 行政系施設 ......................................................... 57 (7) 公営住宅 ........................................................... 62 (8) 保健・福祉施設 ..................................................... 69 (9) スポーツ・レクリエーション系施設 ................................... 73 (10) 産業系施設・供給処理施設 ......................................... 78 (11) その他施設 ....................................................... 83 第3節 インフラ ......................................................................................................................................................... 90 (1) 道路 ............................................................... 90 (2) 橋梁 ............................................................... 91 (3) 上水道 ............................................................. 91 (4) 下水道 ............................................................. 93 第4節 第5章 第1節 施設類型ごとの基本方針 ...................................................................................................................... 94 今後の取組みについて ................................................ 99 取組み体制 ................................................................................................................................................. 99 (1) 全庁的な体制の構築 ................................................. 99 (2) フォローアップの実施 .............................................. 100 巻末資料 ................................................................... 101 (1) その他市有財産一覧 ................................................ 101 (2) 市民意識調査 ...................................................... 103 ・ 平成 27 年(2015 年)3 月末時点の公有財産台帳と平成 28 年度(2016 年度)に実施した,施設所管部門へのアンケート調査結果より作成 した,施設調査票をもとに作成しています。特に断りがない場合, 「住民一人当たり」等の表現は, 「平成 27 年(2015 年)10 月 1 日時 点の住民基本台帳」の人口を分母としています。 ・ 端数処理や四捨五入等の関係上,表中に記載の個別数字の合算値と 合計欄の数字が一致しない場合があります。 ・ 本計画書において年号は,原則として和暦で記載し,括弧書きで西 暦を併記します。また,図表中においては和暦または西暦のみを記 載します。 第1章 公共施設等総合管理計画について 第1章 公共施設等総合管理計画について 第1節 計画策定の目的と位置づけ (1) 計画策定の目的 わが国における公共施設及びインフラは,その多くが都市化の進展や経済成長とともに一 定期間の中で集中的に整備されてきました。そのため,これらの公共施設等は老朽化が進み, 近い将来一斉に更新時期を迎え,更新に掛かるコストは膨大な財政負担となることが見込ま れています。 このような状況のもと,国では, 「経済財政運営と改革の基本方針~脱デフレ・経済再生~」 (平成 25 年 6 月 14 日閣議決定)において, 「新しく造ること」から「賢く使うこと」への重 点化が課題であるとし,平成 25 年 11 月「インフラ長寿命化基本計画」を策定しました。こ のなかで地方公共団体に対しては,公共施設等の維持管理・更新などを着実に推進し,中長 期的な取り組みの方向性を明らかにするための「行動計画」の策定を求めることとなりまし た。 さらに平成 26 年 4 月には,「行動計画」の策定を具体化する取り組みとして,総務省が全 国の地方公共団体に対し, 「公共施設等総合管理計画」の策定要請を行いました。このなかで, すべての地方公共団体は,庁舎・学校・公営住宅などの公共施設,道路・橋梁・上下水道な どのインフラ資産といったすべての公共施設等を対象として,10 年以上の視点を持ち,財政 見通しとライフサイクルコスト(LCC)※1に配慮した公共施設等総合管理計画を平成 28 年度 (2016 年度)までに策定することとしています。 本市は,平成 19 年 12 月 1 日に旧揖宿郡頴娃町,旧川辺郡知覧町及び川辺町が合併し誕生 しました。高度経済成長からの社会情勢により,旧3町それぞれがインフラを含む公共施設 等を整備してきました。これらの多くは建設後 30 年以上が経過し老朽化が進んでおり,近い 将来一斉に更新時期を迎えるものと見込まれます。 財政面においては,高齢化社会への移行に伴う社会保障関係費の増加,合併に伴う国の財 政措置である地方交付税の合併算定替期間の終了による歳入の減少,これから一斉に更新時 期を迎える公共施設等に関する更新費の集中が見込まれることから,公共施設等への財政負 担の軽減や平準化を図ることが急務となっています。また,人口構造の変化等による市民ニ ーズの変化や地域事情の変化に伴う市全体としての公共施設等の需給バランスや配置などに ついても課題となっており,今後とも安全で持続的な市民サービスを確保・提供していくた めには公共施設等を取り巻く環境の変化に対応しながら,効果的・効率的な公共施設等の整 備及び管理運営を実現していくことが必要となっています。そして,公共施設等の維持管理 に関する問題を広く市民と共有していく必要があります。 こうしたことから,本市における公共施設等の全体を把握するとともに,公共施設等を取 り巻く現状や将来にわたる課題などを客観的に整理し,長期的な視点を持って公共施設等の 総合的かつ計画的な管理を目指すことを目的として,南九州市公共施設等総合管理計画を策 定しました。 ※1 ライフサイクルコスト(LCC):公共施設等の企画・設計から維持管理,廃棄に至る過程(ライフサイクル) で必要なコストの総額。 1 第 1 章 第1章 公共施設等総合管理計画について (2) 計画の位置づけ 本計画は, 「自然豊かで 創造と活力に満ち くらしといのちが輝く“こころ” やすらぐま ち」を基本理念とする「南九州市総合計画」の着実な推進を下支えするとともに,本市の公 共施設等(建築物)及びインフラ資産(道路・橋梁・下水道など)を将来にわたって総合的 かつ計画的に維持管理していくための基本的な方針として定めるものです。 第 1 章 また「南九州市行政改革大綱」などとの連携を図ることにより,今後の各施設の個別計画 の指針となると同時に,本市全体の公共施設等の総合管理における横断的な役割を果たすも のとなります。 図 公共施設等マネジメントと公共施設等総合管理計画の位置づけ 【 国 】 イ ン フ ラ 長 寿 命 化 基 本 計 画 南九州市総合計画 南九州市公共施設等 総合管理計画 各種長寿命化計画,維持管理などの個別計画 学 校 公 営 住 宅 南 九 州 市 行 政 改 革 大 綱 等 保幼 育稚 所園 道 橋 路 梁 上 水 道 ・・・ 第2節 計画期間 (1) 計画期間 本計画の期間は,平成 29 年度(2017 年度)から平成 38 年度(2026 年度)までの 10 年間 とします。本計画の策定後には,社会経済情勢の変化等を考慮し,5 年経過後の平成 34 年度 (2022 年度)に見直しを図り,総合計画等への反映を検討します。なお,施設更新費用(投 資的経費)の推計や目標の設定においては,長期的な視点での検討が必要なため 40 年間を採 用しています。 また,本計画の立案については,平成 27 年度(2015 年度)より,策定委員会等を発足し, 計画の策定に取り組んできました。 2 第1章 公共施設等総合管理計画について 第3節 対象施設 本計画の対象とする公共施設等は,公共施設等(建築物)だけでなく,インフラ資産(道 路,橋梁(農林施設を含む) )や公営企業会計等の建築物,インフラ資産(上下水道(管渠) ) も含むものとします。 第 1 章 表 対象となる公共施設等について 公共施設等 建築物 会計区分 ・学校教育系施設 ・保健・福祉施設 ・道路 ・市民文化系施設 ・スポーツ・レクリエーシ ・橋梁 ・社会教育系施設 一 般 インフラ ョン系施設 ・子育て支援施設 ・産業系・供給処理施設 ・公園施設(トイレ等) ・その他施設 ・行政系施設 ・公営住宅 公営企業等 ・上水道(ポンプ室等) ・上水道(管渠) ・下水道(浄化センター等) ・下水道(管渠) 3 第1章 公共施設等総合管理計画について 表 公共施設等一覧表【一般会計】 施設分類 第 1 章 施 設 例 学校教育系施設 頴娃小学校外・頴娃中学校・青戸中学校・別府中学校・知覧小学校外・知覧中学 校・学校給食センター・川辺小学校外・川辺中学校ほか 市民文化系施設 コミュニティセンター頴娃文化会館・郡地区公民館・コミュニティセンター知覧 文化会館・知覧校区公民館・コミュニティセンター川辺文化会館・川辺校区公民 館ほか 社会教育系施設 頴娃図書館・頴娃歴史民俗資料館・ちらん夢郷館・ミュージアム知覧ほか 子育て支援施設 頴娃幼稚園・知覧幼稚園・古殿保育所 公園 頴娃運動公園・夢・風の里アグリランドえい・長崎農村公園・知覧平和公園・西 塩屋公園・南九州市農村公園・諏訪運動公園・塘之池公園・岩屋公園・両添公 園・高田農村公園ほか 行政系施設 頴娃支所庁舎・粟ヶ窪分団車庫・知覧本庁舎・永里分団車庫詰所・川辺支所庁 舎・北区分団車庫詰所ほか 建 築 公営住宅 物 保健・福祉施設 公営住宅・一般住宅・単身用住宅・特定公共賃貸住宅 頴娃老人福祉センター・頴娃保健センター・知覧老人福祉センター・パンとお茶 の館「茶楽里」・知覧保健センター・第1児童館・第2児童館・川辺保健セン ター えい中央温泉センター・えい別府温泉センター・夢風の里アグリランドえい・頴 スポーツ・ 娃運動公園体育館・頴娃武道館・頴娃運動公園プール・知覧温泉センター・知覧 レクリエーション 平和公園・知覧体育館・知覧B&G海洋センター・南九州市農村公園・ふれあい 系施設 センターわくわく川辺・オートキャンプ森のかわなべ・諏訪運動公園体育館・岩 屋公園・森林馬事公苑・清水ツーリズムの里ほか 産業系施設 頴娃特産品開発研究センター・頴娃農業開発研修センタ-・頴娃農村婦人の家・ 知覧特攻物産館・知覧農業振興センター・知覧農産物処理加工施設・川辺やすら ぎの郷・川辺農業構造改善センター・川辺経営研修施設ほか 供給処理施設 川辺清掃センター その他 火葬場・公衆用便所・教職員住宅ほか イ 道路 ン フ ラ 橋梁 市道・農道等 309箇所 ※スポーツ・レクリエーション系施設と公園は複合して施設が設置されているため同一の施設名と なっているものもあります。 表 公共施設等一覧表【公営企業会計】 建 上水道 築 物 下水道 イ 上水道(管渠) ン フ ラ 下水道(管渠) 花園中継ポンプ場・共親管理室・新牧水源地管理棟 知覧中央浄化センター 管渠723,850M 管渠66,515M 4 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し 第1節 人口の推移と見通し (1) 人口の推移と見通し 日本の総人口は平成 27 年(2015 年)の国勢調査で 1 億 2709 万 5 千人と,大正 9 年の調査 開始以来,初めての減少となりました。人口減少は今後も続き,平成 42 年(2030 年)には 1 億 1,662 万人,平成 62 年(2050 年)には 1 億人を割って 9,970 万人,平成 72 年(2060 年) には 8,590 万人になるものと予測されています。 本市の総人口※2は,昭和 55 年(1980 年)の約 5 万人と比較すると平成 52 年(2040 年)に は約 2.4 万人に減少することが予測されています。 また,年齢 3 階級別の平成 27 年(2015 年)から平成 52 年(2040 年)までの推計をみると, 年少人口(0 歳から 14 歳)の割合は 12%から 9%に減少,生産年齢人口(15 歳から 64 歳)の 割合は 52%から 45%に減少,老齢人口(65 歳以上)の割合は 36%から 44%に増加することが予 測されており,少子高齢化が進行することが見込まれています。 総人口の減少や少子高齢化の進行等の人口動態の変化によって,一人の老年人口を平成 22 年(2010 年)には 1.6 人の生産年齢人口で支えていましたが,平成 52 年(2040 年)には 1.0 人の生産年齢人口で支えることが予測されています。 図 総人口と年齢 3 階級別の割合の推移と見通し 老年人口 (65歳以上) 人口増減率 生産年齢人口 (15~64歳) 6.0万 年少人口 2015年~2040年 (0~14歳) 老年人口 生産年齢人口 +8% 50,261人 5.0万 17% 49,189人 19% 4.0万 47,498人 45,792人 44,137人 39,065人 30% 36,352人 33,315人 33% 30,655人 34% 3.0万 28,186人 36% 63% 61% 2.0万 42% 55% 54% 53% 53% 52% 1.0万 19% 49% 47% 23,666人 44% 46% 44% 46% 44% 45% 18% 18% 16% 14% 13% 11% 12% 10% 9% 9% 9% 9% 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 0.万 1980年 25,897人 39% 58% -3% 42,191人 23% 27% 年少人口 -7% 実 績 値 推 計 値 ※2 平成 27 年(2015 年)までは国勢調査の結果を基に作成。平成 32 年(2020 年)から平成 52 年(2040 年)ま での推計値は「国立社会保障・人口問題研究所」のデータに基づく推計値。 5 第 2 章 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し (2) 地域別人口の推移 人口の推移※3を地域別(頴娃,知覧,川辺)にみると,平成 27 年度(2015 年度)では, 川辺地域が 35.4%と最も多くの人口が居住しており,頴娃地域(32.9%),知覧地域(31.7%) と続いています。 人口の推移を過去 10 年でみると,頴娃地域 2,199 人減(15%減),知覧地域 1,617 人減(12% 減),川辺地域 1,659 人減(11%減)で各地域とも減少しています。 図 地域別人口の推移 第 2 章 頴娃 知覧 川辺 15,000人 14,641 14,480 14,293 14,274 14,120 13,958 14,000人 13,945 13,782 13,710 13,580 13,504 13,273 13,396 13,253 13,020 13,000人 13,224 13,120 12,982 12,886 12,812 12,645 12,622 12,388 12,382 12,223 12,084 12,075 11,892 12,000人 11,741 11,656 11,000人 2006 2007 2008 2009 2010 ※3 住民基本台帳人口(各年度 10 月 1 日時点) 6 2011 2012 2013 2014 2015 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し 第2節 財政状況と見通し (1) 歳入歳出の推移【一般会計】 歳入の推移 本市の歳入総額は,合併年度の平成 19 年度(2007 年度)から平成 27 年度(2015 年度)の 9 年間で,約 212.1 億円から約 227.8 億円の間で推移しています。 平成 27 年度(2015 年度)の歳入の内訳をみると,地方交付税が約 85.9 億円で,地方税は 約 16%にあたる約 34.7 億円となっています。 「依存財源」※4の比率は合併の翌年の平成 20 年度(2008 年度)以降,約 75%前後で推移し ています。 平成 27 年度(2015 年度)からは合併に伴う財政上の特例措置である,合併算定替による 普通交付税等の増加分が段階的に削減される漸減期間に入っており,普通交付税は今後減少 することが予測されます。 図表:歳入実績 区分 地方税 その他 地方債 地方譲与税 地方交付税 国県支出金 交付金 歳入合計 単位:億円 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 34.7 34.9 33.6 33.8 34.8 34.1 34.9 34.9 34.7 40.9 23.7 24.1 18.7 19.7 17.2 19.2 25.4 20.0 17.4 18.7 20.1 28.1 23.0 24.6 23.7 21.0 20.1 4.3 4.1 3.8 3.8 3.7 3.4 3.2 3.1 3.3 82.1 87.5 88.1 94.2 92.5 92.3 90.3 87.7 85.9 35.0 37.8 51.8 42.7 41.4 39.2 52.1 42.4 44.3 5.6 5.3 5.1 5.2 5.0 4.3 4.3 4.9 8.1 220.0 212.1 226.7 226.4 220.1 215.2 227.8 219.4 216.5 出典:総務省 市町村別決算状況調 2015年度は市決算統計データより 地方税 その他 地方債 地方譲与税 250億 226.7 220.0 地方交付税 国県支出金 交付金 依存財源 自主財源 226.4 212.1 220.1 215.2 75.2% 76.1% 227.8 100% 219.4 216.5 90% 80% 200億 72.4% 150億 65.6% 100億 34.4% 74.6% 76.8% 76.2% 72.5% 74.7% 70% 60% 依存財源比率 50% 40% 自主財源比率 27.6% 25.4% 23.2% 24.8% 23.9% 23.8% 27.5% 25.3% 30% 20% 50億 10% 0% 0億 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 図:合併算定替のイメージ 合 併 前 の 旧 自 治 体 の 合 計 額 合併算定替による普通交付税等の増加分 90% 70% 50% 30% 10% 南九州市 段階的に削減される期間 旧頴娃町 旧知覧町 旧川辺町 H19 合併後の 標準額 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 段階的な削減(5年間) 合併前の旧自治体の合計額(7年間) 合併特例削減後 交付税収入の減少によって、普通建設事業費等に充てられる金額が減少 ※4 依存財源:国や県から交付される財源や借金等(地方交付税,国・県支出金,地方債等) 。 7 第 2 章 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し 歳出の推移 本市の歳出総額は,合併年度の平成 19 年度(2007 年度)から平成 27 年度(2015 年度)の 9 年間で,約 204.5 億円から 220.4 億円の間で推移しています。 義務的経費比率は,合併年度の平成 19 年度(2007 年度)から平成 27 年度(2015 年度)の 9 年間で 45%前後~50%の間で推移しており,今後は 50%前後で高止まりすることが予測され ています。 義務的経費※5の内訳をみると,平成 19 年度(2007 年度)から平成 27 年度(2015 年度)に 第 2 章 かけて人件費は 9 年間で約 41.7 億円から約 37.9 億円と減少しているのに対し,扶助費が約 23.1 億円から約 41.7 億円と約 1.8 倍に増えています。扶助費は今後増加傾向にあると予測 されています。 公共施設やインフラ整備などに充てられている,投資的経費である普通建設事業費等の推 移をみると,平成 19 年度(2007 年度)は 46.1 億円でしたが,平成 27 年度(2015 年度)は 24.8 億円と減少しており,今後も減少傾向が続くと予測されています。 図表:歳出実績 区分 人件費 扶助費 公債費 普通建設事業費等 物件費 補助費等 その他経費 歳出合計 単位:億円 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 41.7 40.9 40.5 38.8 39.3 38.6 37.4 38.7 37.9 23.1 28.2 29.0 34.6 36.1 35.9 36.8 40.5 41.7 30.3 29.6 29.8 26.7 25.8 23.3 23.3 23.7 23.4 46.1 35.5 39.4 39.0 37.3 33.8 45.3 36.3 24.8 21.1 20.3 23.2 21.9 23.8 22.6 22.8 24.6 23.8 18.1 17.3 24.3 17.3 17.3 24.7 19.9 20.1 25.0 31.3 32.8 32.6 40.3 33.9 30.3 35.0 30.5 31.8 211.7 204.5 218.8 218.6 213.4 209.2 220.4 214.4 208.3 出典:総務省 市町村別決算状況調 2015年度は市決算統計データより 人件費 扶助費 公債費 普通建設事業費等 義務的経費 250億 211.7 物件費 218.8 218.6 204.5 213.4 その他経費 その他経費 220.4 209.2 214.4 80% 208.3 70% 義務的経費比率 200億 150億 補助費等 投資的経費 60% 44.9% 48.2% 45.4% 45.8% 47.4% 46.8% 44.2% 48.0% 49.4% 50% 40% 100億 50億 33.3% 34.4% 36.6% 36.4% 35.1% 37.1% 35.2% 35.1% 38.7% 30% その他経費比率 20% 21.8% 17.4% 18.0% 17.8% 17.5% 20.5% 16.2% 17.0% 11.9% 投資的経費比率 10% 0% 0億 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 図:扶助費(左)と普通建設事業費等(右)の推移 普通建設事業費等の推移 扶助費の推移 50億円 34.6 36.1 35.9 36.8 40億円 30億円 50億円 40.5 41.7 40億円 28.2 29.0 30億円 23.1 20億円 20億円 10億円 10億円 46.1 45.3 35.5 39.4 39.0 37.3 33.8 36.3 24.8 0億円 0億円 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 ※5 義務的経費:人件費,扶助費,公債費の合計額。 8 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し (2) 施設の維持管理費(コスト)の状況 建築物にかかる一般会計の維持管理費 施設(一般会計分)の日常的な維持管理には,人件費等の施設を運営するために必要な「施 設運営にかかるコスト」が 6.5 億円/年,光熱水費等の施設を保有するために必要な「施設保 有にかかるコスト」が 7.8 億円/年,合計 14.3 億円/年の維持管理経費がかかっています。 維持管理経費※614.3 億円/年は,市民一人当たり約 39,000 円※7の負担となっています。 維持管理経費の内訳をみると,人件費が 24.7%,需用費が 25.2%,委託料(管理)が 25.2% を占めています。 維持管理経費全体に占める割合は,社会教育系施設が全体の 20.5%,次いで,スポーツ・ レクリエーション系施設が 19.8%,学校教育系施設が 18.5%となっています。 図表 建築物にかかる一般会計の維持管理費の内訳(2013 年度から 2015 年度の平均) 施設運営にかかるコスト 人件費等 委託料(運営) その他運営費等 施設保有にかかるコスト 需用費 役務費 委託料(管理) 使用料・賃借料 維持管理経費合計 ※ 工事請負費を除く 6.5億円 3.5億円 2.4億円 0.6億円 7.8億円 3.6億円 0.3億円 3.6億円 0.3億円 14.3億円 使用料・賃借料 0.3億円 2.1% 45.7% 24.7% 16.5% 4.5% 54.3% 25.2% 1.8% 25.2% 2.1% 委託料(管理) 3.6億円 25.2% - 役務費 0.3億円 1.8% 図表 建築物にかかる維持管理経費の類型ごとの内訳 用途分類 市民文化系施設 社会教育系施設 スポーツ・レクリエーション系施設 産業系施設 学校教育系施設 子育て支援施設 保健・福祉施設 行政系施設 公営住宅 公園 供給処理施設 その他 その他市有財産 合計 ※ 工事請負費を除く 需用費 3.6億円 25.2% 人件費等 3.5億円 24.7% 委託料(運営) 2.4億円 16.5% その他運営費等 0.6億円 4.5% 16.0億円 社会教育系施設 1.7億円 2.9億円 2.8億円 0.9億円 2.6億円 0.0億円 0.4億円 0.9億円 0.5億円 0.3億円 0.9億円 0.2億円 0.2億円 1 4 .3 億円 11.7% 20.5% 19.8% 6.1% 18.5% 0.1% 2.7% 6.0% 3.7% 1.8% 6.1% 1.6% 1.4% 100% 14.0億円 スポーツ・レクリエー ション系施設 学校教育系施設 12.0億円 市民文化系施設 産業系施設 10.0億円 供給処理施設 8.0億円 行政系施設 公営住宅 6.0億円 保健・福祉施設 公園 4.0億円 その他 その他市有財産 2.0億円 子育て支援施設 0.0億円 ※6 施設の維持管理費の集計は各施設(上下水道施設除く)から費用を積み上げて算定。 14.3 億円/36,713 人(2015 年度,住民基本台帳人口資料より。 ) ※7 9 第 2 章 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し 建築物にかかる公営企業会計等の維持管理費 公営企業会計等(上下水道施設)の「施設運営にかかるコスト」が 3.2 億円/年,光熱水費 等の施設を保有するために必要な「施設保有にかかるコスト」が 1.9 億円/年,合計 5.1 億円 /年の維持管理経費がかかっています。維持管理経費の内訳をみると,人件費が 25.5%,その 他運営費等が 34.9%,需用費が 27.5%を占めています。 図表 建築物にかかる公営企業会計等の維持管理費の内訳(2013 年度から 2015 年度の平均) 第 2 章 施設運営にかかるコスト 人件費等 委託料(運営) その他運営費等 施設保有にかかるコスト 需用費 役務費 委託料(管理) 使用料・賃借料 維持管理経費合計 ※ 工事請負費を除く 3.2億円 1.3億円 0.1億円 1.8億円 1.9億円 1.4億円 0.1億円 0.3億円 0.0億円 5.1億円 委託料(管理) 0.3億円 6.3% 役務費 0.1億円 2.4% 63.2% 25.5% 2.8% 34.9% 36.8% 27.5% 2.4% 6.3% 0.6% 使用料・賃借料 0.0億円 0.6% 人件費等 1.3億円 25.5% 需用費 1.4億円 27.5% 委託料(運営) 0.1億円 2.8% その他運営費等 1.8億円 34.9% 図表 建築物にかかる維持管理経費の類型ごとの内訳 5.0億円 上水道施設 用途分類 上水道施設 下水道施設 合計 ※ 工事請負費を除く 4.0億円 2.9億円 2.3億円 5.1億円 55.9% 44.1% 100% 3.0億円 2.0億円 1.0億円 0.0億円 10 下水道施設 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し 第3節 公共施設等の現状と課題 (1) 建築物の保有量比較 類似自治体との比較 総務省の調査に基づき,平成 26 年度(2014 年度)末の公共施設延床面積と住民一人あた り延床面積を全国の類似団体と比較をしました。 ここでいう類似団体とは,以下の 3 つの条件を満たす 21 団体を指します。 【条件 1】 ---- 総務省団体類型Ⅰ-0 人口 5 万人未満で,産業構造がⅡ次,Ⅲ次産業の合計が 95%未満かつⅢ次産業が 55%未満の都市。 【条件 2】 ---- 人口規模が類似している(3万人以上4万人以下)都市。 (平成 27 年(2015 年)10 月 1 日時点の国勢調査(確定値)から判定) 【条件 3】 ---- 平成 11 年以降に合併している。 本市の公共施設等延床面積は,21 市中 10 番目になっています。住民一人当たり延床面積 は,一人当たり 6.6 ㎡と 21 市町中 12 番目に位置しています。 図 類似都市 21 都市の公共施設等延床面積と住民一人当たり延床面積の比較※8 公共施設延床面積と住民一人当たり延床面積の比較 2014年度公共施設延床面積(左軸) 住民一人当たり延床面積(右軸) 12.0㎡/人 70万㎡ 10.0 住民一人当たり延床面積 10.0㎡/人 類似自治体の平均 60万㎡ 9.7 9.6 7.0㎡/人 9.4 9.2 50万㎡ 7.5 8.0㎡/人 7.2 7.8 40万㎡ 39 7.0 6.8 6.8 34 30 30万㎡ 31 31 6.6 6.0㎡/人 6.1 29 29 26 5.7 5.7 5.6 18 18 28 21 21 24 5.4 5.4 4.8 23 17 20万㎡ 5.5 4.5 17 16 15 16 住民一人当たり延床面積 10万㎡ 4.0㎡/人 19 2.0㎡/人 全国の平均 3.2㎡/人 0万㎡ 0.0㎡/人 雲 南 市 ( 島 根 県 ) 新 見 市 ( 岡 山 県 ) 高 梁 市 ( 岡 山 県 ) つ が る 市 ( 青 森 県 ) 魚 沼 市 ( 新 潟 県 ) 宍 粟 市 ( 兵 庫 県 ) 田 村 市 ( 福 島 県 ) 曽 於 市 ( 鹿 児 島 県 ) 安 来 市 ( 島 根 県 ) 胎 内 市 ( 新 潟 県 ) 志 布 志 市 ( 鹿 児 島 県 ) 南 九 州 市 ( 鹿 児 島 県 ) ※8 阿 波 市 ( 徳 島 県 ) 杵 築 市 ( 大 分 県 ) 甲 州 市 ( 山 梨 県 ) 平 川 市 ( 青 森 県 ) 海 津 市 ( 岐 阜 県 ) 東 か が わ 市 ( 香 川 県 ) 東 御 市 ( 長 野 県 ) 御 前 崎 市 ( 静 岡 県 ) 行 方 市 ( 茨 城 県 ) 総務省「公共施設状況調査経年比較表」から,平成 26 年度(2014 年度)末の公有財産(建物)のうち,行政 財産の総面積合計の比較を行っています。なお,住民一人当たり延床面積に用いた人口は,平成 27 年(2015 年)10 月 1 日時点の国勢調査人口(確定値)を分母として算定しています。 11 第 2 章 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し (2) 建築物の保有状況及び年度別整備状況 建築物の保有状況(延床面積) 本市が所有する公共施設等(建築物)の整備状況は,平成 27 年度(2015 年度)末におい て,483 施設,延床面積の合計は約 26.1 万㎡を有しています。そのうち学校教育系施設が約 9.3 万㎡と全体の 35.4%,公営住宅が約 4.2 万㎡の 16.2%,スポーツ・レクリエーション系 施設が約 2.8 万㎡の 10.6%を占めています。 図表 建築物の類型ごとの保有状況※9 第 2 章 延床面積 施設数 施設用途(大分類) 合計 数 ㎡ ㎡/人 維持管理費 築後年数 1人あたり 構成比 平均 過去3年間 1人当たり % 年 千円 円/人 利用者 利用者 構成比 定義 合計 % - - 学校教育系施設 28 92,634 2.55 35.4% 35 264,004 44,929 13.6% 利用者数 公営住宅 77 42,461 1.17 16.2% 30 52,391 84,185 2.7% 入居者戸数 622 スポーツ・レクリエーション系施設 23 27,794 0.76 10.6% 26 282,079 320 14.5% 利用者数 882,162 産業系施設 17 18,967 0.52 7.3% 16 87,434 587 4.5% 利用者数 148,991 市民文化系施設 24 18,135 0.50 6.9% 27 167,169 770 8.6% 利用者数 217,033 行政系施設 53 14,318 0.39 5.5% 27 86,148 0 その他市有財産 82 11,789 0.32 4.5% 28 20,447 353 1.1% 利用者数 57,948 社会教育系施設 4.4% - 5,876 0 9 11,490 0.32 4.4% 33 292,054 266 15.1% 利用者数 1,097,527 73 10,480 0.29 4.0% 31 22,162 2,105 1.1% 利用者数 10,531 保健・福祉施設 8 5,409 0.15 2.1% 31 38,602 706 2.0% 利用者数 54,707 供給処理施設 1 2,161 0.06 0.8% 16 87,148 2,311 4.5% 利用者数 37,705 上水道施設 71 1,792 0.05 0.7% 29 287,064 0 公園 11 1,618 0.04 0.6% 18 25,843 1,108 1.3% 利用者数 3 3 483 1,514 899 261,460 0.04 0.02 7.19 0.6% 0.3% 100.0% 18 33 26 226,038 1,447 1,940,032 0 15,129 - 11.7% 0.1% 利用者数 100.0% - その他 下水道施設 子育て支援施設 合計 14.8% - 0 23,321 0 96 - 図表 建築物の類型ごとの割合 上水道施設, 0.7% 公園, 0.6% 供給処理施設, 0.8% 下水道施設, 0.6% 保健・福祉施設, 2.1% その他, 4.0% 子育て支援施設, 0.3% 社会教育系施設, 4.4% その他市有財産, 4.5% 学校教育系施設, 35.4% 行政系施設, 5.5% 市民文化系施設, 6.9% 産業系施設, 7.3% 公営住宅, 16.2% スポーツ・レクリ エーション系施設, 10.6% ※9 築後年数値は,類型ごとの全建物の平均値。一人当たりの延床面積に用いた人口は平成 27 年度国勢調査(確定 値)の人口。 12 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し 年度別整備状況 建築年度別にみると,築 30 年以上経過した施設が延床面積全体の約 51.3%を占めており, 今後 10 年から 20 年以内にこれらの施設の大規模改修,更新時期が一斉に到来します。 本市の施設整備のピークは 2 時期であり、昭和 51 年度(1976 年度)から昭和 61 年度(1986 年度)がピーク①で、建築物の延床面積の 31.4%が建築され、平成 2 年度(1990 年度)から 平成 11 年度(1999 年度) がピーク②となり、建築物の延床面積の 32.1%が建築されています。 図 建築物の類型ごとの築年別の整備状況 学校教育系施設 子育て支援施設 公園 上水道施設 公営住宅 社会教育系施設 産業系施設 下水道施設 市民文化系施設 スポーツ・レクリエーション系施設 供給処理施設 その他行政財産 ピーク①:全体の31.4% 築30年以上 51.3% 25,000㎡ 行政系施設 保健・福祉施設 その他 ピーク②:全体の 32.1% 築30年未満 48.7% 134,084㎡ 127,376㎡ 合併 平成19年(2007年) 新耐震基準 1970年代まで:学校教育系施設を中心に整備 第 2 章 1981年(昭和56年6月) 20,000㎡ 知覧松山公営住宅 瀬世公営住宅 松ヶ浦公営住宅 15,000㎡ ちらん夢郷館 コミュニティセンター知覧文化会館 10,000㎡ 粟ヶ窪小学校 頴娃小学校 知覧小学校 九玉小学校 等 市民交流センター ひまわり館 知覧本庁舎 5,000㎡ 0㎡ 1959以前 1964 1969 1974 1979 1984 1989 施設整備のピーク①:1976~1986年度 1994 1999 2004 施設整備のピーク②:1990~1999年度 図:経過年数別の延床面積の状況 経過年数 15年未満 15-29年 30-39年 40-49年 50年以上 面積(㎡) 22,915 104,461 76,569 30,735 26,780 割合 8.76% 39.95% 29.29% 11.76% 10.24% 50年以上 10.24% 15年未満 8.76% 40-49年 11.76% 30-39年 29.29% ※基準年度は2016年(平成28年)とする 13 15-29年 39.95% 2009 2014 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し (3) インフラ資産の保有状況及び年度別整備状況 インフラ資産※10(道路,橋梁,上水道,下水道)の保有状況 本市のインフラ資産(道路,橋梁,上水道,下水道)の保有状況は以下のとおりです。 道路 ・ 市道認定道路は, 実延長約 1,202,419m, 道路部面積では約 6,667,807 ㎡を保有しており, 林道の実延長は約 101,480m,農道の実延長は約 240,514m を保有しています。 第 2 章 道路種別 道路実延長 道路面積 認定市道 林道 農道 1,202,419m 6,667,807㎡ 101,480m 240,514m 橋梁 ・ 橋梁は,309 橋が整備され,総延長約 4,661m,総面積約 22,926 ㎡を保有しています。 図 橋梁の年度別整備状況(面積㎡) 1,600㎡ 1,471 耐用年数60年を迎える橋梁 1,400㎡ 1,291 馬渡橋 1,200㎡ 滝見大橋 1,064 1,000 大崎橋 1,000㎡ 976 882 川口橋 776 800㎡ 763 732 672 600㎡ 480 399 381 400㎡ 423 394 358 337 330 299 276 243 187 282 139 82 200㎡ 0㎡ ~1955 207 511 531 272 526 232 1960 1965 1970 1975 1980 571 421 408 332 177 117 149 95 577 507 472 389 341 326 280 258 236 208 132 51 1985 1990 1995 2000 239 121 2005 2010 上水道 ・ 上水道施設は,上水道事業が 1 事業,簡易水道事業が 12 事業,飲料水供給事業が 2 事 業あります。 ・ 上水道施設の管渠は,昭和 50 年(1975 年)代を中心にに整備され,導水管は 11,687m, 送水管が 72,452m,配水管は 639,712m であり,総延長約 723,850m を保有しています。 図表 上水道施設(管渠)の管径別整備状況 管径 導水管 送水管 配水管 総計 20mm 588 588 30mm 1,304 29,383 30,687 40mm 1,064 89,972 91,036 50mm 354 5,283 76,803 82,440 75mm 2,235 24,004 138,477 164,716 380 7,022 7,402 90mm 100mm 1,787 125mm 20,698 94,976 117,462 4,179 17,007 21,186 150mm 6,571 9,532 84,009 100,112 200mm 740 3,890 63,215 67,845 1,530 36,286 37,816 300mm 2,292 2,292 350mm 270 270 639,712 723,850 250mm 合計 11,687 72,452 導水管 送水管 配水管 200,000m 上水道施設の管渠の総延長 723,850m 164,716 150,000m 117,462 100,112 91,036 82,440 100,000m 67,845 50,000m 37,816 30,687 21,186 7,402 588 2,292 270 0m 20 30 40 50 75 90 100 管径(mm) ※10 平成 27 年 4 月 1 日時点。 14 125 150 200 250 300 350 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し 下水道 ・ 下水道の管渠は公共下水道及び農業集落排水を合わせて総延長 66,515mを保有してい ます。 種別 下水道施設(管渠) 延長 66,515m 第 2 章 15 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し (4) 公共施設等の更新可能額の設定 更新可能額の設定 本市における今後の更新可能額を試算するにあたり,今後も普通建設事業費が同程度で推 移すると仮定し,過去 5 年間の普通建設事業費のうち公共施設等(建築物)整備やインフラ (道路・橋梁)整備に充てられてきた費用の平均を算出しました。 普通建設事業費のうち,公共施設整備やインフラ整備に充てられてきた費用は,平成 23 年度(2011 年度)から平成 27 年度(2015 年度),過去 5 年間の普通建設事業費の実績から平 均 32.5 億円/年※11(普通建設事業費全体の 92.5%)となっています。 第 2 章 過去 5 年間の公共施設整備費及びインフラ整備費は,公共施設で平均 15.0 億円/年,イン フラで平均 17.4 億円/年となっています。 図 普通建設事業費の内訳と推移 公共施設整備費 インフラ関連経費 その他経費 公共施設整備費の割合 用地取得費 50億 40億 60% 45.9% 46.4% 45.8% 42.4% 35.0% 50% 40% 30億 18億 15億 25億 17億 30% 20億 12億 10億 17億 15億 16億 17億 20% 10% 10億 0億 0% 2011 2012 2013 2014 2015 更新可能額 建築物:平均15.0億円/年(43.1%) インフラ:平均17.4億円/年(49.4%) 公共施設等全体:平均32.5億円/年(92.5%) ※カッコ内は普通建設事業費の中での割合 ※11 過去 5 年間の決算統計の普通建設事業費の内訳より,公共施設整備費は「総務費,民生費,労働費,商工費, 土木費のうち住宅部分,消防費,教育費」の合計,インフラ整備費は「土木費(道路,橋梁,都市計画) 」の合 計。 16 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し (5) 公共施設等の将来更新費推計の考え方 (総務省公共施設等更新費用試算ソフト) 本市が所有する公共施設等について,総務省の公共施設等更新費用試算ソフトに基づき, 将来も現在と同様に維持・更新した場合に必要な更新費用を試算します。 公共施設等(建築物)の更新費推計の考え方 公共施設等の建築物については,日本建築学会「建築物の耐久計画に関する考え方」によ る 60 年を採用します。また,対象とする公共施設等(建築物)は普通会計に係る建物としま した。 建物の耐用年数は 60 年と仮定しますが,建物附属設備(電気設備,昇降機設備等)及び配 管の耐用年数がおおむね 15 年であることから 2 回目の改修である建設後 30 年で建物の大規 模改修を行い,その後 30 年で建替えると仮定します。 大規模改修費については築 30 年を経過した年から 2 年間で均等に歳出し,建替え費につい ては築 60 年を経過した年から 3 年間で均等に歳出すると仮定します。 なお,試算の時点で,建設時から築 31 年以上 50 年まで建築物については,今後 10 年間で 均等に大規模改修を行うと仮定し,築 51 年を経過している施設については建替えの時期が近 いため,大規模改修は行わずに 60 年を経た年度に建替えると仮定します。 また,100 ㎡以下の施設は,施設用途的に大規模改修は現実的ではないため大規模改修費 を除外し,建替え費での試算とします。 図 公共施設等の将来更新費推計の考え方(総務省公共施設等更新費用試算ソフト)※12 <通常の更新イメージ> 竣工時 竣工時 防水・外壁改修 給排水設備・電気設備等 建替え(50年) 修繕・改修(15~40年目) 10年 20年 30年 40年 50年 60年 <長寿命化のイメージ> 改修① (15年目) 給排水設備・電気設備 内装改修等 防水・外壁改修 竣工時 ※12 改修② (45年目) 防水・外壁改修 大規模改修(30年目) http://management.furusato-ppp.jp/?dest=info 17 建替え(60年) 第 2 章 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し ・ 施設の用途分類ごとに以下の単価を適用し,大規模改修費,建替え費を算出します。 大規模改修単価 (築30年後) 建替え単価 (築60年後) 25 万円/㎡ 40 万円/㎡ 20 万円/㎡ 36 万円/㎡ 学校教育系、子育て支援施設等、公園 17 万円/㎡ 33 万円/㎡ 公営住宅 17 万円/㎡ 28 万円/㎡ 用途分類 市民文化系施設、社会教育系施設、行政系 等施設、産業系施設 スポーツ・レクリエーション系等施設、保健・福祉 施設、供給処理施設、その他 第 2 章 公共施設等(インフラ)の更新費推計の考え方 ・ 道路は,整備面積を更新年数で割った面積を1年間の舗装部分の更新量と仮定し,更新 単価を乗じることにより更新費用(舗装部分の打換え)を試算します。 道路 種別 一般道路 自転車歩行者道 単価 耐用年数 4,700円/㎡ 15年 2,700円/㎡ ・ 橋梁は,面積に更新単価を乗じることにより,更新費用(架替え)を試算します。 橋梁 構造 PC RC 鋼橋 石橋 その他 単価 耐用年数 425千円/㎡ 425千円/㎡ 60年 500千円/㎡ 425千円/㎡ 425千円/㎡ ・ 上水道は更新年数経過後に現在と同じ延長で更新すると仮定し,導水管,送水管,配水 管の種別ごとに,管径(口径)別,年度別,延長にそれぞれの更新単価を乗じることに より更新費用を試算します。 上水道 種別 導水管及び送水管 配水管 管径 ~300mm未満 300~500mm未満 ~150mm以下 ~200mm以下 単価 耐用年数 100千円/m 114千円/m 40年 97千円/m 100千円/m ・ 下水道は,更新年数経過後に現在と同じ延長で更新すると仮定し,管径別,年度別,延 長にそれぞれの更新単価を乗じることにより更新費用を試算します。 下水道 管径 単価 250mm以下 61千円/m 251~500mm 116千円/m 501~1000mm 295千円/m 1001~2000mm 749千円/m 2001~3000mm 1690千円/m 3001mm以上 2347千円/m ※総量のみ把握の場合、124千円/m 18 耐用年数 50年 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し (6) 公共施設等(建築物)の将来更新費用の推計(今後 40 年間) 公共施設等(建築物)の将来更新費は平成 68 年度(2056 年度)までの 40 年間で合計 1,008 億円となり,年平均で 25.2 億円が必要になると予測されます。 過去 5 年間の普通建設費の水準を維持した場合,公共施設等(建築物)の更新に充てられ る公共施設等整備費は平均 15.0 億円/年※13と予測され,平均で 10.2 億円/年の更新費が不足 することが予測されています。 年度別の将来更新費は,平成 35 年度(2023 年度)から平成 41 年度(2029 年度)に大規模 改修,建替えのピークが到来し,最大で 26.6 億円/年(41.6 億円-15.0 億円)の不足が見込 まれています。今後,単年度の更新費の平準化を図る必要があります。 第 2 章 図 建築物の年度別将来更新費(2017 年から 2056 年) 公共施設の将来更新費(一般会計の建築物) 建替え 大規模改修 年平均更新費 将来更新可能額 更新のピーク 45億 年平均更新額 25.2億 40億 35億 更新可能額 15.0億 30億 25億 20億 15億 10億 5億 0億 2017 2022 2027 2032 2037 ※総務省 公共施設等更新費用試算ソフトに基づく推計 ※13 P16 公共施設等の更新可能額の設定より。 19 2042 2047 2052 第2章 公共施設の現況及び将来の見通し (7) 公共施設等(インフラ)の将来更新費用の推計(今後 40 年間) 道路,橋梁,上下水道のインフラ資産における将来更新費は,2056 年度(平成 68 年度) までの 40 年間で合計 1,351 億円となり,年平均で 34 億円が必要になると予測されます。 道路については,耐用年数を考慮して毎年一定の整備量で更新を進めていくものとして試 算しており,年平均の更新費は 20.9 億円となります。 橋梁については,整備した年度から法定耐用年数の 60 年を経た年度に更新するものとして 試算しており,年平均の更新費は 1.9 億円となります。 第 2 章 上水道については,整備した年度から法定耐用年数の 40 年を経た年度に更新するものとし て試算しており,年平均の更新費は 10.9 億円となります。 下水道については,整備した年度から法定耐用年数の 50 年を経た年度に更新するものとし て試算しており,年平均の更新費は 0.7 億円となります。 図表 インフラ(道路,橋梁,上水道,下水道)の将来更新費 区分 40年間将来更新費 1年当たり更新費 道路 橋梁 上水道 下水道 合計 835.7億円 74.5億円 436.3億円 26.2億円 1,372.7億円 20.9億円/年 1.9億円/年 10.9億円/年 0.7億円/年 34.3億円/年 インフラ(道路) インフラ(橋梁) インフラ(上水道) インフラ(下水道) 45億円 40億円 35億円 30億円 25億円 20億円 15億円 10億円 5億円 0億円 2017 2022 2027 2032 2037 ※総務省 公共施設等更新費用試算ソフトに基づく推計 20 2042 2047 2052 第3章 公共施設の総合的かつ計画的な管理に関する基本方針 第3章 公共施設等の総合的かつ計画的な管理に関する基本方針 第1節 現状と課題に関する基本認識 (1) 南九州市全体の現状と課題 これまでに,人口推移と見通し,財政状況および公共施設等の現状について整理してきま した。これらの結果より,本市が抱える課題は以下のとおりです。 課題① 人口減少・少子高齢化の影響 人口減少や年齢構成の変化,地域ごとの格差の拡大に対して,公共施設の適正な配 置や規模はどうあるべきか。 ・ 施設に対するニーズが減少していくことが予測されます。 ・ 少子高齢化の進行により,中長期的には学校施設などの需要減少や介護・福祉ニ ーズの増加が見込まれます。 課題② 公共施設等の保有量と老朽化 老朽化施設の更新時期の集中をどのようにして解消するか。 ・ 学校教育施設では築後 30 年以上経過した施設が約半数以上を占め,今後 10 年以 上経過後に学校教育系施設及び行政系施設等の更新時期が到来することが予測 されます。 ・ インフラ(道路,橋梁,上下水道)の更新需要の増大が予測され,インフラの更 新時期が集中することが見込まれます。 課題③ 財政規模の縮小 厳しい財政制約の中で,将来の更新費の確保や新たなニーズにどのように対応し ていくか。 ・ 合併に伴う特例措置である地方交付税の算定替等により歳入の減少が予測さ れます。 ・ 歳入は,生産年齢人口の減少にともない依存財源比率の上昇による財政運営上 の自由度が低下することが予測されます。 ・ 歳出は,高齢化の進行による扶助費の増大によって,今後は公共施設等の更新 財源(普通建設事業費等)の確保が困難となることが予測されます。 ・ 建築物及びインフラ整備費の将来更新費は大きく不足することが見込まれま す。 公共施設等の更新費が大きく不足し,将来にわたって持続可能な公共施設等の維持管 理・更新を行っていくための抜本的な見直しが避けられない 21 第 3 章 第3章 公共施設の総合的かつ計画的な管理に関する基本方針 第2節 公共施設等のマネジメントに関する基本的な考え方 (1) 公共施設等マネジメントの目的 全国の自治体と同様に本市の状況として,現在保有している公共施設を維持していくこと が困難な状況となることが見込まれています。 今後はこれまでの公共施設等の同用途での更新等といった発想から,公共施設等を取り巻 く環境を踏まえたうえで,様々な課題に的確に対応し,総合的な公共施設等の管理を通じて, 必要な行政サービスを将来にわたって持続的に提供することを目的とします。 (2) 第 3 章 公共施設等マネジメントの基本方針 現状と課題に対する基本認識において整理した課題の解決に向けて,以下に掲げる 3 つの 基本方針に基づき,必要な取組や対策を検討,実施していきます。 長寿命化の方針 保有資産の現状把握と安心安全の確保 ・ 点検,診断による現状把握。 ・ 耐震化,大規模改修による機能維持。 ・ 危険施設の除却。 予防保全型維持管理による長寿命化 ・ 予防保全型維持管理の導入。 ・ 長寿命化によるライフサイクルコストの削減。 総量適正化の方針 総量縮減 ・ 新規整備の抑制。 ・ 公共施設等の統廃合。 ・ 複合化,集約化,転用による機能の確保。 コスト削減の方針 各種取組みの実施によるコスト削減 ・ 将来更新費の削減。 ・ 維持管理経費の削減。 ・ 省エネルギー化による経費削減。 ・ 多様な主体との連携による財源確保,保有資産の収益化。 22 第3章 公共施設の総合的かつ計画的な管理に関する基本方針 第3節 公共施設等のマネジメントの実施方針 今後,「建築物やインフラの充実から機能(サービス)重視へ」という公共施設等のあり方 に関する発想の転換を図ることで,基本方針に基づく「必要な機能の維持・確保」を目指し ます。また,公共施設等マネジメントの実施にあたっては,建築物については「長寿命化」 「複合化」 「集約化」等の考え方に,インフラについては策定済もしくは今後策定予定の個別 計画(長寿命化計画等)に基づく取組みを行っていきます。 (1) 方針①【予防保全の導入による保有資産の有効活用(長寿命化の方針)】 保有資産の現状把握と安心安全の確保 点検・診断による現状把握 ・ 公共施設については,法定点検等に加え,施設管理者による定期的な目視点検や劣化 状況を確実に把握していきます。 ・ インフラについては,国の指針に沿った適切な点検診断(橋梁点検,道路ストック総 点検,下水道事業ストックマネジメント※14等)を確実に実施していきます。 ・ 把握した点検診断結果を集約し,改修や更新等の優先順位や重要度の判断に活用しま す。 耐震化・大規模改修による機能維持 ・ 今後も長期にわたって維持していく施設については,安全性の確保や機能維持の観点 から,耐震化や大規模改修を実施します。 ・ 耐震化・大規模改修は,財政状況に配慮しつつ,点検・診断結果による優先度,重要 度を検討のうえで実施します。 ・ 熊本地震などの状況も踏まえ,災害拠点や避難所指定されている施設についも耐震性 の向上に努めていきます。 危険施設の除却 ・ 防犯・防災・事故防止等の観点から,老朽化等が進行しており,当初の設置目的がな くなった施設については,除却(解体等)を推進します。 ・ 施設の除却にあたっては,国の財政措置等の活用による財源の確保を図ります。 予防保全型維持管理による長寿命化の実施方針 予防保全型維持管理の導入 ・ 今後も継続していく建築物やインフラについては,不具合が発生した段階で修繕を行 う「事後保全型維持管理」から不具合が顕在化する前に計画的な修繕等を行う「予防 保全型維持管理」への転換を推進します。 ・ 予防保全型維持管理の取組を行うことで,建築物やインフラの耐用年数を延ばし,長 寿命化を図ります。 長寿命化によるライフサイクルコストの削減 ・ 長寿命化による更新期間の延長や更新時期の調整によって,ライフサイクルコストを 削減,平準化し,将来更新費の不足額の改善を目指します。 ・ 長寿命化の実施にあたっては,長寿命化計画等に基づき計画的かつ効率的に事業を実 施するとともに,長寿命化計画が未策定の類型については計画の策定を検討します。 ※14 存続可能な下水道事業の実施を図るため,明確な目標を定め,施設の状況を把握・評価し中期的な施設の状態 を予測しながら,下水道施設を計画的かつ効率的に管理すること。 23 第 3 章 第3章 公共施設の総合的かつ計画的な管理に関する基本方針 (2) 方針②【整備抑制や統廃合,複合化等による総量縮減(総量適正化の方針)】 総量縮減に向けた実施方針 新規整備の抑制 ・ 限られた財源の中で,公共施設等を新設することは困難であることから,基本的には 他の施設との複合化や集約化によって,可能な限り新規整備の抑制を図ります。 ・ 将来の市民ニーズの変化等によって,新たな施設を整備する必要性が生じた場合には, 適切な規模による効率的な整備を検討します。 公共施設等の統廃合 ・ 建築物については,利用状況や将来の人口動態から必要性を検討し,配置バランス, 老朽化状況等を考慮し,必要に応じて施設を統廃合し,総量縮減を図ります。 ・ インフラについては,将来の需要を予測し,適切な規模による更新やダウンサイジン グ(事業規模の最適化)の必要性を検討します。 第 3 章 複合化・集約化・転用による機能の確保 ・ 統廃合の実施と市民にとって必要な機能を両立させるため,廃止した施設で提供して いる機能は,必要に応じて拠点施設等へ複合化,集約化を図ります。 ・ 当初の設置目的と合致しなくなった施設については,転用等による有効活用を図りま す。 (3) 方針③【運営・保有の適正化と多様な主体との連携(コスト削減の方針)】 各種取組みの実施によるコスト削減等の実施方針 将来更新費の削減 ・ 将来世代へ負担の先送りとならないよう,公共施設等の更新時期のピーク時までに, 長寿命化や総量縮減によって将来更新費の削減を図ります。 維持管理経費の削減 ・ 施設の維持管理費の削減に努めるとともに,必要に応じて使用料等の受益者負担や事 業収入の見直しを図ります。 ・ 効率的な運営やサービスの充実が見込まれる場合は,民間等の活用による指定管理者 制度の導入など民間委託,地域への譲渡等,運営形態の見直しを図ります。 省エネルギー化の実施 ・ 省エネ・再エネ,高断熱化設備等の導入などを進めることにより,光熱水費の負担軽 減を図り,管理運営費の低減化と環境への負荷低減を図ります。 多様な主体との連携による財源確保,保有資産の収益化 ・ 財政負担の軽減に向け,行政区域をまたがる広域的な利用が見込まれる資産等につい ては,広域連携による施設の共同利用等を検討します。 ・ PPP/PFI※15等による施設整備財源の確保を検討します。 ・ 統廃合等や除却の結果,未利用となった施設や用地については,売却や貸付による収 益化を検討します。 ※15 PPP 事業の企画段階から民間事業者が参加するなど幅広い範囲を民間に任せる手法。 PFI 国や地方自治体が基本的な事業計画を作成し,施設の建設や維持管理などに民間資金とノウハウを活用し て,公共サービスの提供を効率的かつ効果的に行うための手法。PFI は PPP の代表的な手法の一つ。 24 第3章 公共施設の総合的かつ計画的な管理に関する基本方針 第4節 数値目標 (1) 数値目標設定の考え方 第 2 章において,公共施設等の将来の更新費と今後充当可能な更新可能額の比較を行い, 平成 68 年度(2056 年度)までの 40 年間に,建築物では平均 10.1 億円/年更新費が不足する 可能性があることを明らかにしました。今後は,本計画において掲げた基本方針に基づく公 共施設等マネジメントを実施することで,財政規模に応じた公共施設の維持管理,更新を行 い,将来世代への負担増大につながらないよう,不足額の解消を図っていくことが求められ ます。 本計画においては,上記の不足額の解消に向けて,「いつまでに」「どの程度まで」取り 組むのかを具体化するための数値目標を設定します。数値目標の設定にあたっての基本的な 視点は以下のとおりです。 なお,インフラについては,住民生活に大きく関わる資産であり,廃止や再配置を実施す ることが困難であることから,長寿命化による将来更新費や維持管理経費の削減を基本とし, 策定済もしくは策定予定の個別計画(長寿命化計画等)において,目標設定等を検討するこ ととします。 人口動態からみる施設ニーズの予測 本市では,これまでの社会情勢により必要となってきた住民ニーズに応えるため,建築物 を整備してきました。しかし,将来人口推計によると平成 27 年(2015 年)から平成 52 年(2040 年)までに総人口は,約 35%減少することが予測されています。総人口の減少は,将来の施 設に対するニーズの減少をもたらすものと予測されます。 住民一人当たりの施設延床面積の適正化 合併により複数の類似施設を維持することになった本市では,住民一人当たりの延床面積 6.6 ㎡/人は,類似都市 21 都市の平均 7.0 ㎡/人よりも少なくなっていますが,全国平均の 3.2 ㎡/人よりも多くなっています。本市では,建築物の更新費不足が予測されていることから, 将来世代の負担増加につながらないよう目標値を検討します。 総量縮減と必要な機能の維持 建築物の長寿命化及び複合化や集約化,統廃合等を実施し延床面積を約 19%の総量縮減が 必要となります。しかし,市民にとって必要な公共施設等(建築物)の機能を維持していく 視点が重要であることから,必要な機能について拠点施設等への複合化や集約化を実施する ことで,建築物の総量縮減を図りつつ必要な機能の維持に努めていきます。 25 第 3 章 第3章 公共施設の総合的かつ計画的な管理に関する基本方針 (2) 基本方針に基づく取組みを実施した場合の効果 長寿命化及び総量縮減による更新費の削減効果 ここでは,基本方針①(長寿命化の方針),基本方針②(総量適正化の方針)によって, 建築物の将来更新費の不足額を改善していく考え方を整理していきます。 建築物の長寿命化に加えて複合化や集約化等による施設総量の縮減を実施することにより, 建築物の将来更新費を,平均 25.2 億円/年※16から平均 15.0 億円/年まで縮減することに取り 組みます。 【基本方針① 長寿命化の考え方】 ・ 築 35 年で大規模改修(35~36 年目に同額を支出)を実施します。 ・ 築 70 年で建替え(70~72 年目に同額を支出)を実施します。 【基本方針② 総量縮減の考え方】 第 3 章 ・ 建築物の建替え時に,複合化や集約化,統廃合等を実施することで,建替え対象の建築 物の現在保有延床面積から 40%縮減し建築します。 ・ 推計期間である平成 68 年度 (2056 年度) までの 40 年間に延床面積で約 5 万㎡の縮減(25.8 万㎡-20.8 万㎡) ,縮減率を約 19%とします。 表 総量縮減した場合の総量変化比較 区分 長寿命化前の大規模改修及び更新費 長寿命化後の大規模改修及び更新費 差額 (億円) 2017~2026 2027~2036 2037~2046 2047~2056 40年間合計 年平均 296.0 190.2 267.1 252.8 1006.1 25.2 176.9 174.3 94.9 154.5 600.7 15.0 119.0 15.8 172.2 98.3 405.4 10.2 (㎡) 区分 既存の面積計 縮減後の面積計 2017~2026 2027~2036 2037~2046 2047~2056 258,154 256,903 248,364 237,060 208,090 ※16 P22 公共施設等(建築物)の将来更新費用の推計(今後 40 年間)参照。 26 40年後の面積差分 50,064 第3章 公共施設の総合的かつ計画的な管理に関する基本方針 図 長寿命化及び総量縮減を実施した場合の建築物の更新費の削減効果(一般会計分) 建替え費 50億 大規模改修費 総量縮減による削減額 長寿命化による削減額 取組実施後の平均更新費 取組実行前の将来更新費 45億 40億 総額1,008億円 取組実行後の将来更新費 平均25.2億円/年 総額600億円 平均15.0億円/年 35億 30億 25億 20億 15億 10億 5億 0億 2017 2022 2027 2032 2037 2042 2047 2052 総量縮減による維持管理経費の削減効果 総量縮減を実施した場合に,下記の基本方針③の考え方に基づき,以下のとおり建築物の 維持管理経費がどの程度削減できるかを試算しました。本市の過去 3 年間の一般会計分にお ける維持管理経費(総額平均 14.3 億円/年)は,光熱水費や修繕料,委託料,使用料・賃借 料といった建築物を保有するために必要な経費(保有コスト)と,人件費や運営費等といっ た事業運営(サービス)にかかる経費(運営コスト)に分けることができます。維持管理経 費のうち,保有コストは,建築物の総量縮減によって不要となる経費であるといえます。 前述した総量縮減(約 19%)を達成した場合,平成 68 年度(2056 年度)までに累計で 1.5 億円の維持管理経費の削減効果が得られることが見込まれます。これらの経費を今後新たに 必要となる公共施設等の整備に充当することで,必要な機能の充足に向けた,財源の確保を 図っていくこととします。 【基本方針③ コスト(維持管理経費)削減の考え方】 ・ 公共施設等(建築物)の維持管理経費の総額 14.3 億円※17のうち,総量縮減の対象とな る建築物の保有コストは平均 7.8 億円/年(維持管理経費全体の 54.5%)となる。 ・ 平均 7.8 億円/年から,本市の建築物の 1 ㎡当たり保有コストは,平均約 3,000 円/㎡と なる。 (7.8 億円÷25.8 万㎡※18=約 3,000 円/㎡) ・ 1 ㎡当たり保有コストと総量縮減の関係から,約 1.5 億円(維持管理費全体の 10.5%) の削減が可能となる。 (5 万㎡×約 3,000 円/㎡=1.5 億円) ※17 ※18 P9 施設の維持管理費(コスト)の状況参照。 上下水道施設除く。 27 第 3 章 第3章 公共施設の総合的かつ計画的な管理に関する基本方針 (3) 数値目標の設定(建築物) 本節では施設マネジメントの基本的な考えに基づき,人口減少や少子高齢化及び施設の老 朽化等といった課題に対応するため,具体的な取組として施設の長寿命化・施設総面積の縮 減・維持管理経費の縮減効果について検討してきました。 その結果,今後 40 年間の更新費見込み 25.2 億円/年に対して,現在の施設更新可能額の 15.0 億円/年※19に抑えることが可能となります。 併せて保有資産の収益化や PPP/PFI の活用等による,その他の更新財源の確保に向けた取 組を実施し,解消することを目指します。 表 数値目標と更新費不足額の解消に向けた考え方 【今後 40 年間の更新費不足額】 第 3 章 平均 10.2 億円/年 (更新費平均 25.2 億円/年 - 過去 5 年間の投資額平均 15.0 億円/年) 基本方針① 基本方針② 基本方針③ (長寿命化) (総量縮減) (コスト削減) 寿命を 延床面積 維持管理経費を 70 年まで延長 19%縮減 10.5%削減 長寿命化・総量縮減による 維持管理費等による 削減効果 削減効果 平均 10.2 億円/年 平均 0.04 億円/年 不足額解消 ※19 P16 公共施設等の更新可能額の設定より。 28 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 第1節 建築物の類型ごとの比較の考え方について (1) 建築物データについて 平成 28 年度(2016 年度)に実施した施設所管部門へのアンケート調査結果に基づき,類 型ごとに「建物性能」, 「維持管理経費(コスト) 」及び「利用状況」の現状と課題を整理して います。なお,将来原則市費による改修,更新を実施しない予定である施設については,第 4 章第 3 節の施設の一覧には掲載していません。 (2) 建物性能比較の考え方 建物の性能を評価する項目として,「①安全性(耐震性)」,「②老朽化の状況(築年数)」, 「③大規模改修の実施状況」, 「④バリアフリー対応状況」, 「⑤維持管理効率性」の 5 項目を 設定しました。 各項目に対して,建物性能比較に基づく点数化を行い,レーダーチャートによる比較を行 うことで,予測される課題ごとに各施設を分類しています。 なお,複数の建物で構成されている施設については,主要な建物(学校校舎,保育園舎, 公民館の本体等)のうち,最も古い建築年度の建築物情報を採用しています。 表 建物性能比較について 区分 ①安全性 3 ランク定義 新耐震基準 耐震性有 ②老朽化状況 築15年未満 ③大規模改修状況 不要(築30年以内) 大規模改修済 ④バリアフリー対応状況 4項目設置済 2 耐震計画有 築15年以上 築30年未満 改修計画有 3項目設置済 1 上記以外 築30年以上 上記以外 2項目以下の設置 ⑤維持管理効率性 同一用途内 平均の70%未満 同一用途内 平均の70%以上130%未満 同一用途内 平均の130%以上 【上記 5 項目の分類について】 ①安全性(耐震性) :建築物の建築年度や耐震診断結果等から,上記の基準で 3 段階に分類 ②老朽化状況(築年数) :施設の築年数から,築 15 年未満,修繕等の目安となる築 15 年以上 30 年未満,大規模改修等の目安となる築 30 年以上の基準で 3 段階に分類 ③大規模改修状況:建物性能比較における大規模改修とは建築物の躯体,外壁,屋上に関わ る改修と定義し,建築年度や大規模改修の実施状況から,上記の基準で 3 段階に分類 ④バリアフリー対応状況:エレベーター,自動ドア,玄関スロープ,障害者用トイレ,歩行 者用手すり,点字ブロックの 6 項目の設置状況から上記の基準で 3 段階に分類 ⑤維持管理効率性:工事請負費を除く建築物の維持管理に係る経費(人件費,光熱水費,修 繕費,賃借料,委託費等)から,延床面積 1 ㎡当たりの費用を算出し,同一用途平均値の 70% 未満の施設を「3(効率的)」 ,70%以上 130%未満の施設を「2(平均的)」 ,130%以上の施設を 「1(非効率)」として評価 29 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 【建物性能の類型化について】 ・ ①から⑤までの各項目に対して,1 点から 3 点までの点数化を行い,各項目の特徴に応 じて分類(類型化)しました。 ・ 各施設を 8 つのグループに類型化し,レーダーチャートで表現することで,施設ごとの 建物性能面の課題を可視化しました。 【本文中の建物性能グラフについて】 本文中での建物性能グラフ(レーダーチャートグラフ)のデータ根拠は以下の通りです。 ①施設類型ごとに,建物性能 8 類型※20に分類し平均値を求めました。 ②①のデータを小数点以下一位で四捨五入し,整数としました。 第 4 章 ※20 P31「表 建物性能の 8 類型について」で詳しく記載しています。 30 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 表 建物性能の 8 類型について 大きな課題のない施設 評価内容 類 建物性能が良好で大きな課題がみられない建 安全性 3 築物 維持管理 効率 型 振分基準 ① 2 1 老朽化 0 「安全性」,「老朽化状況」が 3 で,それ以外 の項目 3 つのうち 2 以上が 1 つで,残りは 3 の バリアフリー 大規模改修 場合 ソフト面で改善の余地がある施設 評価内容 類 安全性,老朽化は問題ないが,バリアフリーや 安全性 3 コスト等ソフト面で改善の余地がある建築物 維持管理 効率 型 振分基準 ② 2 1 老朽化 0 「安全性」が 3,「老朽化状況」が 3,「大規 模改修」が 3,それ以外の項目に 2,1 が含まれ バリアフリー 大規模改修 る場合 修繕等の検討が必要となる施設 評価内容 類 安全性は問題なく,改修不要又は実施済で,築 安全性 3 15 年以上の建築物 維持管理 効率 型 振分基準 ③ 2 1 老朽化 0 「安全性」が 3,「老朽化状況」が 2 以下,「大 バリアフリー 規模改修」が 3 の場合 大規模改修 老朽化が進行している施設 評価内容 類 安全性は問題なく,老朽化が進行しつつある建 3 築物 維持管理 効率 型 振分基準 ④ 安全性 2 1 老朽化 0 「安全性」が 3,「老朽化状況」が 1,「大規 バリアフリー 模改修」が 2 の場合 31 大規模改修 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 大規模改修等の検討が必要な施設 評価内容 類 安全性は問題ないが,築 30 年を経過し,大規 安全性 3 模改修や建替え等の検討が必要な建築物 維持管理 効率 型 振分基準 ⑤ 2 1 老朽化 0 「安全性」が 3,「老朽化状況」が 1 で,「大 バリアフリー 規模改修」が 1 の場合 大規模改修 耐震予定・老朽化対策が必要な施設 評価内容 類 老朽化が進行し大規模改修や建替え等の検討 安全性 3 が必要な建築物 型 第 4 章 維持管理 効率 振分基準 ⑥ 2 1 老朽化 0 「安全性」が 2,「老朽化状況」が 1 の場合 バリアフリー 大規模改修 耐震性の確保が必要な施設 評価内容 類 新耐震基準以前に建築され,安全性の確保が必 安全性 3 要な建築物 型 維持管理 効率 振分基準 ⑦ 2 1 老朽化 0 「安全性」が 1,「大規模改修」が 2 以上の場 バリアフリー 合 大規模改修 耐震性の確保・老朽化対策・大規模改修が必要な施設 評価内容 類 安全性の確保に加えて,老朽化が進行し,大規 安全性 3 模改修や建替え等の検討が必要な建築物 型 維持管理 効率 振分基準 ⑧ 2 1 老朽化 0 「安全性」,「老朽化状況」,「大規模改修」 バリアフリー が 1 の場合 32 大規模改修 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (3) 施設運営コストの考え方 平成 25 年度(2013 年度)から平成 27 年度(2015 年度)までの過去 3 年間の事業運営や保 有にかかる維持管理経費について,過去 3 年間の平均による面積 1 ㎡当たりのコスト,利用 者(児童数,園児数,入居戸数等)一人当たりのコストによる比較を行いました。 表 施設運営コストの内訳について(工事請負費は含めていない) 項目 説明 人件費 施設の運営等にかかる人件費 光熱水費 燃料,電気,ガス,水道使用等にかかる費用 修繕料 工事等大規模なものを除く施設の修繕にかかる費用 使用料・賃借料 借地の賃借料等の費用 委託料 その他 (4) 事業運営にかかる費用(事業委託費)や保有にかかる費用(除 草,保守点検等) 補助金,通信運搬費,原材料費,備品購入の費用等 利用状況について 施設の利用状況や稼働状況について,建築物の用途ごとに比較指標を設定し,同一類型内 の施設間で比較しました。類型ごとに在籍者数(児童,生徒,園児)や利用者数,入居戸数 の推移を表示しています。 表 利用状況(供給)の比較指標について 施設類型(用途) 説明 学校教育系施設 「過去 3 年間の児童生徒数の推移」による比較及び (小学校,中学校) 「児童生徒一人当たりの校舎面積」による比較 子育て支援施設 「過去 3 年間の園児数の推移」の比較及び「定員に (幼稚園,保育所) 対する園児数の割合」を入園(所)率として比較 市民文化系施設, 社会教育系施設, スポーツ・レクリエーション系施設 「過去 3 年間の施設利用者数の推移」による比較 保健・福祉施設 公営住宅 「過去 3 年間の入居戸数の推移」の比較及び「提供 戸数に対する入居戸数の割合」を入居率として比較 33 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 第2節 公共施設等(建築物)の現状 (1) 学校教育系施設 施設概要 ・ 学校教育系施設は小学校(21 施設),中学校(5 施設) ,その他教育施設(2 施設)の 28 施設が設置されています。 ・ 総建物棟数は 357 棟,総延床面積 92,634.0 ㎡であり,市の保有する公共施設等(建築 物)延床面積全体の 35.4%を占めています。 ・ 小学校,中学校は,義務教育の拠点として児童・生徒が 1 日の大半を過ごす場であり, 災害時等の避難所としての防災機能,学校体育施設の一般開放など多様なサービスを 提供する地域の拠点施設となります。 ・ 学校給食センターは 3 町合併後,旧学校給食センターの老朽化や新衛生基準に適応す るため設置されました。南九州市内の 2 幼稚園,21 小学校,5 中学校の約 3,100 食の 給食の提供を行っています。 第 4 章 表 学校教育系施設の一覧 施設情報 バリア 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 頴娃小学校 13 2,733 ○ 0 宮脇小学校 18 2,842 ○ 4 九玉小学校 11 2,037 ○ 0 別府小学校 17 3,664 ○ 6 松原小学校 11 1,607 ○ 0 青戸小学校 15 2,623 ○ 2 粟ヶ窪小学校 14 2,480 ○ 3 知覧小学校 11 5,712 ○ 4 霜出小学校 15 2,864 ○ 8 松ヶ浦小学校 13 2,460 ○ 3 小学校 浮辺小学校 14 2,647 ○ 1 中福良小学校 16 2,846 ○ 4 松山小学校 13 2,837 ○ 6 手蓑小学校 11 1,794 ○ 1 川辺小学校 13 6,026 ○ 7 高田小学校 11 2,928 ○ 2 神殿小学校 15 1,346 ○ 6 清水小学校 9 2,540 ○ 2 田代小学校 8 2,214 ○ 3 勝目小学校 10 3,110 ○ 2 大丸小学校 11 2,894 ○ 7 頴娃中学校 14 4,687 ○ 5 別府中学校 14 3,883 ○ 0 中学校 青戸中学校 17 3,541 ○ 5 知覧中学校 18 7,295 ○ 9 川辺中学校 19 9,345 ○ 12 その他教育 学校給食センター 1 2,476 4 施設 知覧学校給食センター 5 1,204 0 平均 12.8 3,011 合計 357 92,634.0 用途 施設名称 34 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 1959 1956 1951 1953 1957 1961 1957 2002 1960 1963 1964 1965 1962 1976 1959 1990 1951 1976 1979 1993 1995 1972 1970 1971 1980 1982 2011 1989 1972 - 57 60 65 63 59 55 59 14 56 53 52 51 54 40 57 26 65 40 37 23 21 44 46 45 36 34 5 27 44 - 主 構 体 造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 木造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄骨造 鉄骨造 - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 0 有 0 有 0 有 2 有 0 有 0 有 1 有 4 有 3 有 0 有 0 有 1 有 1 有 1 有 1 有 1 有 2 有 1 有 1 有 2 有 3 有 1 有 0 有 1 有 4 有 4 有 4 有 0 - 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 施設基本情報 小中学校 26 施設はいずれも耐震化済みであり,指定緊急避難所に指定され,防災上の重要 な施設として位置づけられています。 平成 21 年度(2009 年度)までに,学校施設で非木造の 2 階建て以上又は延床面積 200 ㎡ 以上の建築物と木造で延床面積 500 ㎡以上の棟について耐震調査を実施した結果,4 小学校 の校舎,屋内運動場の構造耐震指標(基準 Is 値=0.7 以上)が基準値未満であったことから, 平成 22 年度(2010 年度)から平成 25 年度(2013 年度)にかけて耐震補強等の整備を行いま した。これにより,本市学校施設の校舎等躯体部分に係る耐震化率は平成 25 年度(2013 年 度)末で 100%となっています。 平成 26 年(2014 年)4 月から天井の落下防止措置に関する建築基準法施行令の一部改正令 が施行され,本市では小中学校の屋内運動場及び武道館の天井等で 8 棟が該当することが判 明し,平成 26 年(2014 年)から平成 28 年(2016 年)にかけて,天井等落下防止対策及び建 築物構造体の耐震対策を講じる計画を進行しました。その結果,非構造部材(吊天井)の耐 震化率も平成 28 年度(2016 年度)で 100%となります。 学校教育系施設の中でも,その他に分類される知覧学校給食センターは,3 町合併に伴い 新学校給食センター建設により業務を廃止しており,現在稼働しているのは,学校給食セン ター1 施設になります。 学校教育系施設は,建物性能が良好で大きな課題がみられない施設(類型①)が知覧小学 校の 1 施設,安全性,老朽化は問題ないが,バリアフリーやコスト等ソフト面で改善の余地 がある施設(類型②)が学校給食センターの 1 施設となります。 安全性は問題なく,改修不要又は実施済で,築 15 年以上の施設(類型③)が宮脇小学校, 松ヶ浦小学校,中福良小学校,松山小学校,川辺小学校,高田小学校,神殿小学校,勝目小 学校,大丸小学校,霜出小学校,手蓑小学校,知覧中学校の 12 施設となります。 安全性は問題なく,老朽化が進行しつつある施設(類型④)が清水小学校,田代小学校, 知覧学校給食センターの 3 施設となります。 安全性は問題ないが,築 30 年を経過し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類型 ⑤)が頴娃小学校,九玉小学校,別府小学校,松原小学校,青戸小学校,粟ヶ窪小学校,浮 辺小学校,頴娃中学校,別府中学校,青戸中学校,川辺中学校の 11 施設となります。 35 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 図 学校教育施設の建物性能比較 類型① 大きな課題のない施設 建物性能が良好で大きな課題がみられない施設 知覧小学校 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 類型② 大規模改修 ソフト面で改善の余地がある施設 安全性、老朽化は問題ないが、バリアフリーやコスト等ソフト面で改善の余地がある施設 学校給食センター 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 第 4 章 類型③ 老朽化 0 大規模改修 修繕等の検討が必要となる施設 【12施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型④ 老朽化 0 大規模改修 安全性は問題なく、改修不要又は実施済で、築15年以上の施設 宮脇小学校 松ヶ浦小学校 中福良小学校 松山小学校 川辺小学校 高田小学校 神殿小学校 勝目小学校 大丸小学校 霜出小学校 手蓑小学校 知覧中学校 老朽化が進行している施設 安全性は問題なく、老朽化が進行しつつある施設 【3施設】 清水小学校 田代小学校 知覧学校給食センター 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型⑤ 老朽化 0 大規模改修 大規模改修等の検討が必要な施設 【11施設】 安全性 3 維持管理 効率 バリアフリー 2 1 老朽化 0 安全性は問題ないが、築30年を経過し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 頴娃小学校 九玉小学校 別府小学校 松原小学校 青戸小学校 粟ヶ窪小学校 浮辺小学校 頴娃中学校 別府中学校 青戸中学校 川辺中学校 大規模改修 36 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 将来更新費推計 学校教育系施設を築年数で見ると, 築 30 年を超える建物が,243 棟と全体の 68.1%を占め, 築 30 年未満の建物は 114 棟と全体の 31.9%を占めています。 年代別の更新費の推計からは,平成 29 年度(2017 年度)から平成 38 年度(2026 年度)ま でに多くの大規模改修が予測され,現状の施設を同規模で維持する場合,10 年間で 140.1 億 円の大規模改修費及び建替え費が必要と見込まれます。 平成 49 年度(2037 年度)からは更新の第二のピークが到来し,平成 49 年度(2037 年度) から平成 58 年度(2046 年度)の 10 年間で 115.9 億円の大規模改修及び建替え費が必要と見 込まれます。 図 築年数別の棟数(左)と年代別の更新費用(右) (億円) 15年未満 17棟 90.0 80.1 80.0 70.0 61.9 60.0 54.0 60.0 50年以上 61棟 50.0 15-29年 97棟 40-49年 59棟 36.3 40.0 29.2 25.6 30.0 28.9 20.0 10.0 30-39年 123棟 0 2017~ 2022~ 2027~ 2032~ 2037~ 2042~ 2047~ 2052~ 2021年度 2026年度 2031年度 2036年度 2041年度 2046年度 2051年度 2056年度 大規模改修(築51年以上) 大規模改修(築31から50年) 大規模改修(築30年以前) 建替え 施設運営コスト 過去 3 年間の児童・生徒一人あたりのコストをみると, 小学校は平均 76,944 円/人となり, 神殿小学校の 237,450 円/人が最も高く, 中学校は平均 33,263 円となり, 青戸中学校の 46,052 円/人が最も高くなっています。 過去 3 年間の面積当たりのコストをみると,小学校は平均 1,182 円/㎡となり,丸玉小学 校の 1,406 円/㎡が最も高く,中学校は平均 1,000 円/㎡となり,青戸中学校の 1,088 円/㎡が 最も高くなっています。 図 児童・生徒一人当たりと,面積当たりのコスト比較(過去 3 年間の平均) 面積当たりコスト(千円)/㎡ 児童・生徒一人当たりコスト(千円)/人 平均 2.0千円/㎡ 平均 0.0千円/㎡ 頴娃小学校 宮脇小学校 九玉小学校 別府小学校 松原小学校 青戸小学校 粟ヶ窪小学校 知覧小学校 霜出小学校 松ヶ浦小学校 浮辺小学校 中福良小学校 松山小学校 手蓑小学校 川辺小学校 高田小学校 神殿小学校 清水小学校 田代小学校 勝目小学校 大丸小学校 頴娃中学校 別府中学校 青戸中学校 知覧中学校 川辺中学校 39.6 24.2 45.2 33.0 ¥76,944 96.0 31.3 48.2 28.0 38.0 107.2 93.7 100.6 36.8 98.6 18.7 52.0 237.5 160.3 75.3 43.0 208.6 26.9 43.5 46.1 24.3 25.5 ¥33,263 300.0千円/人 200.0千円/人 100.0千円/人 0.0千円/人 37 1.0千円/㎡ 1.2 1.3 1.4 ¥1,182 1.3 1.1 1.2 1.2 1.2 1.2 1.1 1.1 1.1 1.2 1.1 1.3 1.1 1.2 1.2 1.3 1.1 1.1 0.9 1.0 1.1 1.0 1.0 ¥1,000 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 小学校の児童数の推移 過去 3 年間の児童数の推移をみると,平均児童数は 85 人/校となり,児童数は各小学校で 減少傾向であり,今後もこの傾向は続くと予測されています。 市内で最も児童数の多い川辺小学校では,平成 25 年度(2013 年度)には 424 人だった児 童数が,平成 27 年(2015 年度)には 389 人と約 8%減少しています。 児童数の最も少ない神殿小学校は,平成 28 年度(2016 年度)で閉校となり,平成 29 年度 (2017 年度)より川辺小学校に再編されます。 図 小学校過去 3 年間の児童数の推移 2013 2015 86 80 87 頴娃小学校 152 151 140 宮脇小学校 66 66 58 九玉小学校 144 141 138 別府小学校 21 19 16 松原小学校 98 98 103 青戸小学校 66 55 58 粟ヶ窪小学校 第 4 章 2014 知覧小学校 242 245 265 90 87 89 霜出小学校 25 28 24 38 29 29 31 32 28 松ヶ浦小学校 浮辺小学校 中福良小学校 松山小学校 90 84 平均児童数 85人/校 102 17 22 22 手蓑小学校 川辺小学校 389 高田小学校 神殿小学校 清水小学校 8 7 5 20 18 18 43 37 32 田代小学校 86 74 76 勝目小学校 大丸小学校 0人 424 412 59 58 68 14 15 16 50人 100人 150人 200人 250人 300人 350人 400人 450人 中学校の生徒数の推移 過去 3 年間の中学校の生徒数の推移をみると,平均生徒数は 199 人/校となり,生徒数は各 中学校で減少傾向であり,今後もこの傾向は続くと予測されています。 頴娃地区の青戸中学校,別府中学校,頴娃中学校は規模の適正化などの理由から再編され 平成 31 年 4 月より頴娃地区の新中学校が開設される予定です。 図 中学校過去 3 年間の生徒数の推移 2013 2014 2015 157 163 165 頴娃中学校 79 別府中学校 青戸中学校 72 94 91 96 83 平均生徒数 199人/校 知覧中学校 293 川辺中学校 0人 323 316 337 50人 100人 150人 38 200人 250人 300人 350人 359 359 400人 450人 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 小中学校の学級数・一人当たりの校舎面積 1 校当たりの学級数は,学校教育法施行規則で 12 学級以上 18 学級以下を標準とすること が規定されていますが,本市の小中学校 26 校中この標準を満たしているのは,川辺小学校, 知覧小学校の 2 校のみで,ほとんどの学校が 12 学級を下回る小規模校の学校となっており, その中でも,11 校の小学校に複式学級があり,学校の再編を検討する必要があります。 一方で,学校は地域コミュニティの中心であり,避難所としての防災機能も併せ持ってい ることから,学校再編の際は地域の拠点施設としての役割も考慮する必要があります。 表 児童・生徒数及び学級数の推移と一人当たりの校舎面積 過去3年間の 児童生徒数 児童生徒数 児童生徒数 過去3年間の 平均児童生徒 平均学級数 2013 2014 2015 数 施設名称 頴娃小学校 宮脇小学校 九玉小学校 別府小学校 松原小学校 青戸小学校 粟ヶ窪小学校 知覧小学校 霜出小学校 松ヶ浦小学校 浮辺小学校 中福良小学校 松山小学校 手蓑小学校 川辺小学校 高田小学校 神殿小学校 清水小学校 田代小学校 勝目小学校 大丸小学校 頴娃中学校 別府中学校 青戸中学校 知覧中学校 川辺中学校 合計 84 148 63 141 19 100 60 251 89 26 32 30 92 20 408 62 7 19 37 79 15 162 88 84 311 352 2,776 86 152 66 144 21 98 66 265 90 25 38 31 102 17 424 59 8 20 43 86 14 157 79 96 323 359 2,869 80 151 66 141 19 98 55 242 87 28 29 32 90 22 412 58 7 18 37 74 15 163 94 83 316 359 2,776 87 140 58 138 16 103 58 245 89 24 29 28 84 22 389 68 5 18 32 76 16 165 91 72 293 337 2,683 学級数 2013 7 7 7 8 3 7 6 12 7 4 4 4 7 4 15 5 3 3 4 7 3 7 3 3 10 12 162 学級数 2014 7 7 7 8 3 7 6 13 8 4 4 4 7 3 16 5 3 3 5 7 3 6 4 3 10 12 165 学級数 2015 7 7 7 8 3 7 6 12 7 4 4 5 7 4 15 6 3 3 3 6 3 7 3 3 11 12 163 一人当たり 校舎面積 8 7 6 8 3 6 6 12 7 3 5 4 7 4 14 5 3 3 4 7 3 7 3 3 10 11 159 23.8㎡/人 12.7㎡/人 23.6㎡/人 18.8㎡/人 46.3㎡/人 18.1㎡/人 27.4㎡/人 18.6㎡/人 22.4㎡/人 61.8㎡/人 50.5㎡/人 55.6㎡/人 19.8㎡/人 49.4㎡/人 11.7㎡/人 30.6㎡/人 118.5㎡/人 100.2㎡/人 47.2㎡/人 26.1㎡/人 133.3㎡/人 18.0㎡/人 30.2㎡/人 26.8㎡/人 16.5㎡/人 18.0㎡/人 - 図 児童・生徒数一人当たりの校舎面積の比較 450人 過去3年間の 平均児童数 400人 133.3 140.0㎡/人 450人 一人当たり 校舎面積 118.5 120.0㎡/人 100.0㎡/人 300人 90.0㎡/人 80.0㎡/人 70.0㎡/人 300人 60.0㎡/人 80.0㎡/人 250人 250人 61.8 200人 50.5 46.3 50.0㎡/人 55.6 49.4 60.0㎡/人 200人 47.2 23.8 30.6 27.4 23.6 18.8 12.7 18.6 18.1 22.4 40.0㎡/人 26.1 19.8 100人 11.7 50人 0人 頴 娃 小 学 校 宮 脇 小 学 校 九 玉 小 学 校 別 府 小 学 校 松 原 小 学 校 青 戸 小 学 校 粟 ヶ 窪 小 学 校 知 覧 小 学 校 霜 出 小 学 校 松 ヶ 浦 小 学 校 浮 辺 小 学 校 中 福 良 小 学 校 松 山 小 学 校 手 蓑 小 学 校 川 辺 小 学 校 高 田 小 学 校 神 殿 小 学 校 清 水 小 学 校 田 代 小 学 校 39 勝 目 小 学 校 大 丸 小 学 校 40.0㎡/人 30.2 26.8 150人 150人 100人 一人当たり 校舎面積 350人 100.2 350人 100.0㎡/人 過去3年間の 平均生徒数 400人 18.0 30.0㎡/人 16.5 18.0 20.0㎡/人 20.0㎡/人 50人 10.0㎡/人 0.0㎡/人 0人 0.0㎡/人 頴 娃 中 学 校 別 府 中 学 校 青 戸 中 学 校 知 覧 中 学 校 川 辺 中 学 校 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 現状と課題 【建物性能】 ・ 小中学校 26 施設はいずれも耐震性が確保されていますが,今後は老朽化対策等が必要 となります。 ・ 小中学校は教育以外にも,グラウンドや体育館の一般市民への開放(学校開放)など多 目的な利用が行われています。 ・ すべての小中学校が指定緊急避難所となっており,防災上の重要な施設として位置づけ られています。 ・ 地域のコミュニティとしての役割を考慮しつつ,児童生徒数の推移や地域の実情等を踏 まえ学校の再編を検討する必要があります。 【コスト状況】 ・ 児童生徒一人当たりの維持管理費,一人当りの校舎面積のバランスにばらつきがありま す。 ・ 今後は学校施設の統合や他の機能との複合化など,施設再配置の適正化を検討する必要 第 4 章 があります。 【利用状況】 ・ 児童生徒数は減少することが予測されているため,地域コミュニティとしての役割を考 慮しつつ統廃合を含め検討する必要があります。 ・ 平成 29 年度(2017 年度)から神殿小学校は川辺小学校に統合されます。 ・ 平成 31 年度(2019 年度)別府中学校,青戸中学校,頴娃中学校は統合され頴娃地区の 新中学校が設立される予定です。 40 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (2) 市民文化系施設 施設概要 ・ 市民文化系施設は公民館(19 施設),文化会館(3 施設) ,その他集会施設(2 施設) の 24 施設が設置されています。 ・ 総建物棟数は 50 棟,総延床面積 18,134.9 ㎡であり,市の保有する公共施設等(建築 物)延床面積全体の 6.9%を占めています。 ・ 公民館は南九州市公民館条例に基づき,地域住民のために,実際生活に即する教育, 学術及び文化に関する各種の事業を行い,生活文化の振興,社会福祉の増進に寄与す ることを目的とし設置されています。 ・ 文化会館は,南九州市文化会館条例に基づき,市民の文化教養の向上及び福祉の増進 を図るため,生涯学習・文化振興拠点施設として設置されています。 ・ その他の集会施設も市民,地域住民の幅広い交流,健康づくりや生涯学習の拠点とし て設置されています。 表 施設の一覧 施設情報 用途 公民館 文化会館 施設名称 郡地区公民館 宮脇地区公民館 粟ヶ窪地区公民館 御領地区公民館 別府地区公民館 上別府地区公民館 知覧校区公民館 浮辺校区公民館 霜出校区公民館 松ヶ浦校区公民館 中福良校区公民館 手蓑校区公民館 松山校区公民館 大丸校区公民館 勝目校区公民館 川辺校区公民館 高田校区公民館 田代校区公民館 神殿校区公民館 コミュニティセンター頴娃文化会館 コミュニティセンター知覧文化会館 コミュニティセンター川辺文化会館 その他集会 市民交流センターひまわり館 施設 頴娃漁村センター 平均 合計 建物 棟数 2 3 2 2 1 2 1 2 2 3 4 3 3 1 2 1 1 1 1 5 3 3 1 1 2.1 50 バリア 延床 指定 避難所 フリー 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 771 ○ 1 377 ○ 1 375 ○ 1 375 ○ 1 400 ○ 1 396 ○ 1 515 ○ 1 444 ○ 1 514 ○ 1 432 ○ 1 510 ○ 4 454 0 519 ○ 1 115 ○ 1 1,009 ○ 1 134 ○ 1 110 ○ 1 103 ○ 1 115 ○ 1 2,599 ○ 3 2,790 ○ 4 2,758 ○ 4 1,992 ○ 6 330 1 756 18,134.9 - 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 1970 1977 1976 1975 1973 1972 1984 1982 1983 1979 1981 1986 1980 2010 1995 2010 2010 2010 2010 1984 1978 1986 2009 1980 1988 - 46 39 40 41 43 44 32 34 33 37 35 30 36 6 21 6 6 6 6 32 38 30 7 36 29 - 主 構 体 造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 木造 鉄骨造 木造 木造 木造 木造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 無 1 無 1 有 1 無 1 無 1 無 1 有 1 有 1 有 1 無 1 無 1 有 0 無 1 有 1 有 1 有 1 有 1 有 1 有 1 有 3 有 4 有 4 有 6 無 1 - 施設基本情報 市民文化系施設は,市民の生活文化の振興,社会福祉の増進に寄与することを目的として おり,集会施設が施設の大半を占めています。 市民文化系施設は,安全性,老朽化は問題ないが,バリアフリーやコスト等ソフト面で改 善の余地がある施設(類型②)が大丸校区公民館,川辺校区公民館,高田校区公民館,田代 校区公民館,神殿校区公民館,市民交流センターひまわり館の 6 施設となります。 安全性は問題なく,改修不要又は実施済で,築 15 年以上の施設(類型③)が勝目校区公民 館,コミュニティセンター頴娃文化会館,コミュニティセンター知覧文化会館の 3 施設とな ります。 41 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 安全性は問題なく,老朽化が進行しつつある施設(類型④)がコミュニティセンター川辺 文化会館の 1 施設となります。 安全性は問題ないが,築 30 年を経過し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類型 ⑤)が粟ヶ窪地区公民館,知覧校区公民館,浮辺校区公民館,霜出校区公民館,手蓑校区公 民館の 5 施設となります。 新耐震基準以前に建築され,安全性の確保が必要な施設(類型⑦)が頴娃漁村センターの 1 施設となります。 安全性の確保に加えて,老朽化が進行し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑧)が郡地区公民館,宮脇地区公民館,御領地区公民館,別府地区公民館,上別府地区公 民館,松ヶ浦校区公民館,中福良校区公民館,松山校区公民館の 8 施設となります。 図 施設の建物性能比較(1/2) 類型② ソフト面で改善の余地がある施設 大丸校区公民館 川辺校区公民館 高田校区公民館 田代校区公民館 神殿校区公民館 市民交流センターひまわり館 【6施設】 安全性 3 第 4 章 2 維持管理 効率 1 安全性、老朽化は問題ないが、バリアフリーやコスト等ソフト面で改善の余地がある施設 老朽化 0 バリアフリー 類型③ 大規模改修 修繕等の検討が必要となる施設 安全性は問題なく、改修不要又は実施済で、築15年以上の施設 勝目校区公民館 コミュニティセンター頴娃文化会館 コミュニティセンター知覧文化会館 【3施設】 安全性 3 維持管理 効率 2 1 バリアフリー 類型④ 老朽化 0 大規模改修 老朽化が進行している施設 安全性は問題なく、老朽化が進行しつつある施設 【1施設】 コミュニティセンター川辺文化会館 安全性 3 維持管理 効率 2 1 バリアフリー 類型⑤ 老朽化 0 大規模改修 大規模改修等の検討が必要な施設 粟ヶ窪地区公民館 知覧校区公民館 浮辺校区公民館 霜出校区公民館 手蓑校区公民館 【5施設】 安全性 3 維持管理 効率 バリアフリー 安全性は問題ないが、築30年を経過し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 2 1 老朽化 0 大規模改修 42 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 図 施設の建物性能比較(2/2) 類型⑦ 耐震性の確保が必要な施設 新耐震基準以前に建築され、安全性の確保が必要な施設 頴娃漁村センター 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 老朽化 1 0 バリアフリー 類型⑧ 大規模改修 耐震性の確保・老朽化対策・大規 模改修が必要な施設 【8施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 老朽化 1 安全性の確保に加えて、老朽化が進行し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 郡地区公民館 宮脇地区公民館 御領地区公民館 別府地区公民館 上別府地区公民館 松ヶ浦校区公民館 中福良校区公民館 松山校区公民館 0 バリアフリー 大規模改修 将来更新費推計 市民文化系施設を築年数で見ると,築 30 年を超える建物が 25 棟,築 30 年未満の建物が 25 棟とそれぞれ全体の 50.0%を占めています。 年代別の更新費の推計からは,平成 49 年度(2037 年度)から平成 58 年度(2046 年度)ま でに多くの大規模改修及び建替えが予測され,現状の施設を同規模で維持する場合,10 年間 で 45.4 億円の大規模改修費及び建替え費が必要と見込まれます。 図 築年数別の棟数(左)と年代別の更新費用(右) (億円) 40-49年 6棟 30.0 24.6 25.0 15年 未満 7棟 22.3 20.0 13.5 15.0 10.4 8.2 10.0 30-39年 19棟 15-29年 18棟 5.6 5.0 4.2 2.0 0 2017~ 2022~ 2027~ 2032~ 2037~ 2042~ 2047~ 2052~ 2021年度 2026年度 2031年度 2036年度 2041年度 2046年度 2051年度 2056年度 大規模改修(築51年以上) 43 大規模改修(築31から50年) 大規模改修(築30年以前) 建替え 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 施設運営コスト 利用者一人当たりコストをみると,公民館の平均が 670 円/人,文化会館の平均が 874 円/ 人,その他集会施設の平均が 1,687 円/人となり,市民交流センターひまわり館の 1,878 円/ 人が最も高くなっています。 面積当たりコストをみると,公民館の平均が 11,114 円/㎡,文化会館の平均が 7,489 円/ ㎡,その他集会施設の平均が 11,513 円/㎡となり,田代校区公民館の 22,086 円/㎡が最も高 くなっています。 図 利用者一人当たりと,面積当たりのコスト比較(過去 3 年間の平均) 面積当たりコスト(千円)/㎡ 利用者一人当たりコスト(千円)/人 平均 平均 5.0千円/㎡ 郡地区公民館 0.7 0.7 0.8 ¥670 御領地区公民館 別府地区公民館 上別府地区公民館 0.7 知覧校区公民館 0.3 0.4 0.4 霜出校区公民館 松ヶ浦校区公民館 中福良校区公民館 0.4 手蓑校区公民館 1.2 松山校区公民館 0.6 0.6 大丸校区公民館 20.6 21.8 22.1 19.0 高田校区公民館 田代校区公民館 神殿校区公民館 1.2 1.2 コミュニティセンター頴娃文化会館 0.4 1.0 7.4 7.8 7.3 コミュニティセンター知覧文化会館 コミュニティセンター川辺文化会館 市民交流センターひまわり館 1.9 2.0千円/人 6.1 川辺校区公民館 0.3 0.4 ¥1,687 19.5 勝目校区公民館 0.8 0.8 ¥874 6.2 6.1 5.2 6.0 5.2 5.4 7.5 浮辺校区公民館 0.6 頴娃漁村センター 1.5 1.0千円/人 0.0千円/人 44 ¥11,114 11.6 11.1 10.4 11.0 10.5 粟ヶ窪地区公民館 0.5 25.0千円/㎡ 5.9 宮脇地区公民館 1.2 第 4 章 15.0千円/㎡ ¥7,489 21.0 2.1 ¥11,513 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 利用者数の推移 過去 3 年間の利用者の推移をみると,公民館の過去 3 年間の平均は 5,643 人,文化会館の 過去 3 年間の平均は 29,040 人,その他集会施設の過去 3 年間の平均は 11,349 人となります。 もっとも多いのはコミュニティセンター知覧文化会館で 3 年間平均利用者数は 50,705 人とな ります。 図 過去 3 年間の利用者数の推移 2013 2014 郡地区公民館 2015 7,988 5,273 5,301 5,942 6,545 宮脇地区公民館 7,447 5,122 4,967 5,084 粟ヶ窪地区公民館 御領地区公民館 6,796 別府地区公民館 7,434 8,652 4,370 4,134 2,400 4,870 4,951 上別府地区公民館 8,005 9,831 10,026 知覧校区公民館 4,318 浮辺校区公民館 5,319 8,501 6,786 6,207 6,855 霜出校区公民館 3,412 2,930 松ヶ浦校区公民館 5,931 6,027 6,033 中福良校区公民館 7,371 1,690 2,095 2,528 手蓑校区公民館 平均 5,643人 5,605 6,044 6,364 松山校区公民館 3,781 3,346 3,850 大丸校区公民館 7,283 6,851 7,675 勝目校区公民館 2,713 川辺校区公民館 3,487 4,220 7,572 7,339 高田校区公民館 8,495 6,617 6,258 6,552 田代校区公民館 957 神殿校区公民館 0人 1,391 2,000人 3,227 4,000人 6,000人 8,000人 10,000人 51,533 50,199 50,383 コミュニティセンター知覧文化会館 24,355 コミュニティセンター川辺文化会館 19,299 18,236 0人 10,000人 20,000人 30,000人 40,000人 50,000人 平均 11,349人 381 507 475 5,000人 10,000人 45 15,000人 60,000人 22,247 22,701 21,785 市民交流センターひまわり館 0人 12,000人 平均 29,040人 14,625 14,946 17,785 コミュニティセンター頴娃文化会館 頴娃漁村センター 10,875 20,000人 25,000人 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 現状と課題 【建物性能】 ・ 施設管理者により劣化状況や危険度を日常的に点検しています。 ・ 老朽化が進行しており,多くの更新費が必要と予測されます。 【コスト状況】 ・ 点検により劣化状況や危険度を把握し,老朽化対策等に活用することで財政負担の軽減 や平準化を図ります。 【利用状況】 ・ 施設の利用量にばらつきがあり,今後は地域文化活動や校区・地区公民館活動の観点か ら効率的に運営するための方策について調査及び研究が必要です。 第 4 章 46 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (3) 社会教育系施設 施設概要 ・ 社会教育系施設は図書館(2 施設) ,博物館等(7 施設)の 9 施設が設置されています。 ・ 総建物棟数は 21 棟,総延床面積 11,489.6 ㎡であり,市の保有する公共施設等(建築 物)延床面積全体の 4.4%を占めています。 ・ 図書館は,南九州市図書館条例により頴娃図書館,ちらん夢郷館(総合福祉施設_南九 州市立知覧図書館)が設置されています。 ・ 頴娃歴史民俗資料館は歴史資料,考古資料,民俗資料等を収集・保管・展示をし市民 の教育,学術文化の発展に寄与するため頴娃歴史民族資料館条例により設置されてい ます。 ・ 旧高城家住宅,知覧型二ッ家民家は公開施設として活用されることを目的として,南 九州市伝統的建造物群保存地区保存条例により設置されています。 ・ ミュージアム知覧は地域の歴史及び文化の理解,市民の教育学術及び文化の発展に寄 与するため,ミュージアム知覧条例により設置されています。 ・ 知覧特攻平和会館は特攻の記録を後世に残し,世界の恒久平和に寄与することを目的 として知覧特攻平和会館条例により設置されています。 第 4 章 ・ 油脂庫は市内戦跡の保存の為,南九州市文化財条例により設置されています。 表 施設の一覧 施設情報 用途 図書館 施設名称 頴娃図書館 ちらん夢郷館(総合交流施設_南九 州市立知覧図書館) 頴娃歴史民俗資料館 博物館等 代表建物情報 バリア 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 2 1,239 4 旧高城家住宅 知覧型二ッ家民家 ミュージアム知覧 知覧特攻平和会館 三角兵舎 油脂庫 平均 合計 1 3,336 3 513 3 158 3 188 1 2,780 6 3,194 1 60 1 22 2.3 1,277 21 11,489.6 - 建築 年度 経過 年数 主 構 体 造 バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 4 2006 10 鉄筋コンクリート ○ 5 1998 18 鉄筋コンクリート 5 有 1979 不明 不明 1991 1985 1981 1940 1983 - 37 25 31 35 76 33 - 鉄筋コンクリート 木造 木造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 木造 れんが造 - 1 0 0 2 4 0 0 - 無 無 無 有 有 無 無 - 1 0 0 2 5 0 0 - - 施設基本情報 図書館 2 施設はいずれも,築 30 年以内の施設で耐震性は確保されています。ちらん夢郷 館(総合交流施設_南九州市立知覧図書館)は総合交流促進施設であり,館内には,図書館, 研修室,294 席の多目的ホールが整備されており多くの市民に利用され,市民の生涯学習拠 点施設として位置づけられています。 頴娃図書館は平成 18 年度(2006 年度)に建設され,平成 19 年度(2007 年度)に開設し た新しい施設で,公立図書館としての機能に加え,産業(特に農業)の資料を充実させてい ます。 博物館等は,歴史的な資料の展示,保管,収集等を目的としており,建築年度は経過して いるが,そのまま保存しなくてはならない建物等も持ち合わせています。 知覧特攻平和会館, 三角兵舎は,市外からの利用者も多く,特攻の記録を後世に残すという歴史的な意義を持ち 合わせた施設として位置付けられています。 社会教育系施設の建物性能比較をみると,建物性能が良好で大きな課題がみられない施設 47 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (類型①)が頴娃図書館の 1 施設となり,安全性は問題なく,改修不要又は実施済で,築 15 年以上の施設(類型③)がちらん夢郷館(総合交流施設_南九州市立知覧図書館) ,ミュージア ム知覧の 2 施設となります。 安全性は問題ないが,築 30 年を経過し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑤)が知覧特攻平和会館の 1 施設となり,新耐震基準以前に建築され,安全性の確保が必 要な施設(類型⑦)が旧高城家住宅,三角兵舎の 2 施設となります。 安全性の確保に加えて,老朽化が進行し,大規模改修費や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑧)が頴娃歴史民俗資料館,知覧型二ッ家民家,油脂庫の 3 施設となります。 図 施設の建物性能比較(1/2) 類型① 大きな課題のない施設 建物性能が良好で大きな課題がみられない施設 頴娃図書館 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 第 4 章 老朽化 0 類型③ 大規模改修 修繕等の検討が必要となる施設 安全性は問題なく、改修不要又は実施済で、築15年以上の施設 ちらん夢郷館(総合交流施設_南九州市立知覧図書館) ミュージアム知覧 【2施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型⑤ 老朽化 0 大規模改修 大規模改修等の検討が必要な施設 安全性は問題ないが、築30年を経過し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 知覧特攻平和会館 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型⑦ 老朽化 0 大規模改修 耐震性の確保が必要な施設 新耐震基準以前に建築され、安全性の確保が必要な施設 旧高城家住宅 三角兵舎 【2施設】 安全性 3 維持管理 効率 バリアフリー 2 1 老朽化 0 大規模改修 48 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 図 施設の建物性能比較 2/2 耐震性の確保・老朽化対策・大規 模改修が必要な施設 類型⑧ 安全性の確保に加えて、老朽化が進行し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 頴娃歴史民俗資料館 知覧型二ッ家民家 油脂庫 【3施設】 安全性 3 維持管理 効率 2 1 老朽化 0 バリアフリー 大規模改修 将来更新費推計 社会教育系施設を築年数で見ると,築 30 年を超える建物が,10 棟と全体の 47.6%を占め, 築 30 年未満の建物は 11 棟と全体の 52.4%を占めています。※21 年代別の更新費の推計からは,平成 39 年度(2027 年度)から平成 43 年度(2031 年度)ま でに多くの大規模改修が予測され,現状の施設を同規模で維持する場合,5 年間で 8.9 億円 の大規模改修費及び建替え費が必要と見込まれます。 平成 59 年度(2047 年度)からは更新の第二のピークが到来し,平成 59 年度(2047 年度) から平成 68 年度(2056 年度)の 10 年間で 16.8 億円の大規模改修及び建替え費が必要と見 込まれます。 図 築年数別の棟数(左)と年代別の更新費用(右) (億円) 10.0 8.9 8.8 9.0 50年 以上 15年未満 3棟 4棟 8.0 8.0 7.3 7.0 7.0 6.0 4.7 5.0 4.7 4.0 30-39年 7棟 15-29年 7棟 3.0 1.9 2.0 1.0 0 2017~ 2022~ 2027~ 2032~ 2037~ 2042~ 2047~ 2052~ 2021年度 2026年度 2031年度 2036年度 2041年度 2046年度 2051年度 2056年度 大規模改修(築51年以上) 大規模改修(築31から50年) 大規模改修(築30年以前) 建替え 施設運営コスト 利用者一人当たりのコストをみると,図書館の平均が 877 円/人,博物館等の平均が 4,976 円/人となり,頴娃歴史民族資料館の 18,753 円/人が最も高くなっています。 面積当たりのコストでは,図書館の平均が 24,760 円/㎡,博物館等の平均が 15,069 円/㎡ となり,知覧特攻平和会館の 48,105 円/㎡が最も高くなっています。 図 利用者一人当たりと,面積当たりのコスト比較(過去 3 年間の平均) 平均 利用者一人当たりコスト(千円)/人 面積当たりコスト(千円)/㎡ 10.0千円/㎡ 0.9 0.8 ¥877 18.8 ¥4,976 0.9 0.3 0.001 20.0千円/人 10.0千円/人 頴娃図書館 ちらん夢郷館 頴娃歴史民俗資料館 旧高城家住宅 知覧型二ッ家民家 ミュージアム知覧 知覧特攻平和会館 三角兵舎 油脂庫 30.3 50.0千円/㎡ ¥24,760 19.2 18.8 15.9 ¥15,069 10.0 48.1 7.4 0.0 建築年が不明の建物は築 50 年以上で集計しています。 49 平均 5.2 0.0千円/人 ※21 30.0千円/㎡ 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 利用者数の推移 過去 3 年間の利用者数の推移をみると,図書館の過去 3 年間の平均は 59,219 人,博物館等 の過去 3 年間の平均は 244,772 人となります。 知覧特攻平和会館が約 470,000 人から約 570,000 人の間で推移し,利用者数は市内で一番 多い施設であり,市外からも多くの利用者があることがうかがえます。社会教育系施設全体 の利用者数をみると減少傾向にあります。 図 過去 3 年間の利用者数の推移 2013 2014 2015 平均 59,219人 40,880 40,053 39,217 頴娃図書館 ちらん夢郷館 76,137 75,343 0人 10,000人 20,000人 30,000人 2013 頴娃歴史民俗資料館 旧高城家住宅 第 4 章 知覧型二ッ家民家 40,000人 50,000人 2014 224 145 60 0 0 0 0 0 0 60,000人 70,000人 80,000人 90,000人 2015 平均 244,772人 29,480 35,918 31,849 ミュージアム知覧 知覧特攻平和会館 476,746 455,784 424,860 381,397 三角兵舎 油脂庫 83,682 569,730 531,076 0 0 0 0人 100,000人 200,000人 300,000人 400,000人 500,000人 600,000人 現状と課題 【建物性能】 ・ 比較的新しい施設が多い施設類型ですが,一部の施設設備で老朽化が進行しており,大 規模改修や建替えが必要になります。 【コスト状況】 ・ 利用者一人当たりのコストにばらつきがあり,施設によっては利用状況等を把握し,統 合や廃止等を含めた検討が必要になります。 【利用状況】 ・ 生涯学習拠点施設として位置づけられている施設,歴史的記録を後世に残すという役割 を持った施設等も存在するため,利用促進対策を検討することが必要です。 50 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (4) 子育て支援施設 施設概要 ・ 子育て支援施設は幼稚園(2 施設) ,保育所(1 施設)の 3 施設が設置されています。 ・ 総建物棟数は 6 棟,総延床面積 899.0 ㎡であり,市の保有する公共施設等(建築物) 延床面積全体の 0.3%を占めています。 ・ 頴娃幼稚園・知覧幼稚園は,南九州市学校設置条例により,幼児の健やかな成長のた めの保育環境を提供し,幼児の心身の発達を助長するために設置されています。 ・ 古殿保育所は,児童福祉法に基づき,市に居住する乳幼児を保護し,健全なる育成を 図るために設置されています。 表 子育て支援施設の一覧 施設情報 用途 幼稚園 保育園 施設名称 建物 棟数 頴娃幼稚園 知覧幼稚園 古殿保育所 平均 合計 1 2 3 2.0 6 バリア 延床 指定 避難所 フリー 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 235 0 347 0 318 0 300 899.0 - 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 2014 1974 1975 1988 - 2 42 41 28 - 主 構 体 造 木造 鉄骨造 鉄骨造 - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 0 有 0 無 0 - 施設基本情報 古殿保育所は,平成 25 年度(2013 年度)から民間移管し,建物工作物及び土地を平成 30 年(2018 年)3 月 31 日まで無償貸与としていますが,平成 29 年度(2017 年度)中に社会福 祉法人により新園舎建築・移転することが計画されています。 頴娃幼稚園は平成 26 年度(2014 年度)に危険改築工事を実施,完了した新しい施設とな っています。知覧幼稚園は築 42 年を経過していますが,平成 25 年度(2013 年度)に耐震改 修済みであり,平成 21 年度(2009 年度)にアスベスト除去工事等も実施されており安全性 は確保されています。今後は付随設備等に係る修繕等の需要が予想されます。 子育て支援施設を建物性能比較でみると,安全性,老朽化は問題ないが,バリアフリーや コスト等ソフト面で改善の余地がある施設(類型②)が頴娃幼稚園の 1 施設,安全性は問題 ないが,築 30 年を経過し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類型⑤)が知覧幼稚 園の 1 施設となります。 安全性の確保に加えて,老朽化が進行し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑧)が古殿保育所の 1 施設となります。 51 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 図 子育て支援施設の建物性能比較 類型② ソフト面で改善の余地がある施設 安全性、老朽化は問題ないが、バリアフリーやコスト等ソフト面で改善の余地がある施設 頴娃幼稚園 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 老朽化 1 0 バリアフリー 類型⑤ 大規模改修 大規模改修等の検討が必要な施設 安全性は問題ないが、築30年を経過し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 知覧幼稚園 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 老朽化 1 0 バリアフリー 第 4 章 類型⑧ 大規模改修 耐震性の確保・老朽化対策・大規 模改修が必要な施設 安全性の確保に加えて、老朽化が進行し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 古殿保育所 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 大規模改修 将来更新費推計 子育て支援施設を築年数で見ると,築 30 年を超える建物が,5 棟と全体の 83.3%を占め, 築 30 年未満の建物は 1 棟と全体の 16.7%を占めています。 年代別の更新費の推計からは,平成 44 年度(2032 年度)から平成 48 年度(2036 年度) までに多くの大規模改修が予測され,現状の施設を同規模で維持する場合,5 年間で 1.8 億 円の大規模改修費及び建替え費が必要と見込まれます。 図 築年数別の棟数(左)と年代別の更新費用(右) (億円) 2.0 1.8 1.8 1.6 15年未満 1棟 1.4 1.2 1.0 40-49年 4棟 30-39年 1棟 0.8 0.6 0.4 0.3 0.3 0.3 2017~ 2022~ 2027~ 2026年度 2031年度 0.2 0.4 0.01 0 2042~ 2047~ 2052~ 2046年度 2051年度 0 0 2021年度 大規模改修(築51年以上) 52 2032~ 2037~ 2036年度 2041年度 大規模改修(築31から50年) 大規模改修(築30年以前) 2056年度 建替え 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 施設運営コスト 過去 3 年間の園児一人あたりのコストをみると,平均で 35,348 円/人となり,面積当たり のコストは平均で 2,501 円/㎡となります。 図 利用者一人当たりと,面積当たりのコスト比較(過去 3 年間の平均) 園児一人当たりコスト(千円)/人 面積当たりコスト(千円)/㎡ 平均 0.5千円/㎡ ¥35,348 1.5千円/㎡ 2.5千円/㎡ 頴娃幼稚園 31.6 知覧幼稚園 39.0 平均 2.6 ¥2,501 2.4 古殿保育所 50.0千円/人 ※幼稚園,保育園は受益者負担がありますが,ここでは受益者負担を考慮せず,コストを算出しています。 利用者数の推移 過去 3 年間の利用者の推移をみると,幼稚園の過去 3 年間の平均は 20 人,保育園の過去 3 年間の平均は 55 人となります。最も利用者数が多いのは, 古殿保育所であり,平成 25 年 (2013 年度)は 40 人だった利用者が,平成 27 年度(2015 年度)には 65 人と 1.6 倍増加していま す。 図 過去 3 年間の利用者数の推移 2013 2014 17 頴娃幼稚園 2015 平均 20人 20 20 21 知覧幼稚園 27 平均 55人 17 40 古殿保育所 60 65 0人 10人 20人 30人 40人 50人 60人 70人 現状と課題 【建物性能】 ・ 子育て支援施設は設備管理者による日常点検が実施され適切に管理されています。 ・ 幼稚園の耐震改修工事は実施されており,安全性は確保されています。 ・ 知覧幼稚園は老朽化が進行していますが,耐震性はあるため安全性は確保されています。 今後は付随設備等の修繕が予想されます。 【コスト状況】 ・ 古殿保育所は,民間委託の形式をとっています。 【利用状況】 ・ 幼稚園の園児数はやや減少傾向にありますが,保育園の利用者数は増加傾向にあります。 今後はこのような動向を視野に入れ,施設の方向性等を検討する必要があります。 53 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (5) 公園施設 施設概要 ・ 公園は都市公園(4 施設),普通公園(7 施設) ,の 11 施設が設置されています。 ・ 総建物棟数は 24 棟,総延床面積 1,618.4 ㎡であり,市の保有する公共施設等(建築物) 延床面積全体の 0.6%を占めています。 ・ 都市公園(4 施設)は,南九州市都市公園条例に基づき設置されています。 ・ 普通公園(7 施設)は,南九州市普通公園条例に基づき設置されています。 表 施設の一覧 施設情報 用途 都市公園 普通公園 第 4 章 施設名称 両添公園 清流の杜 塘之池公園 平和公園休憩施設 知覧テニスの森公園 手蓑マザーパーク 松山マザーパーク 南部マザーパーク 立山ポケットパーク 麓公園 松ヶ浦シーサイドパーク 平均 合計 建物 棟数 2 4 5 1 3 2 1 1 2 2 1 2.2 24 バリア 延床 指定 避難所 フリー 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 23 0 915 0 106 4 87 0 280 2 29 0 15 0 9 0 20 1 73 1 61 2 147 1,618.4 - 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 1984 1994 2003 1990 1993 1998 1998 1995 1998 2006 2004 1997 - 32 22 13 26 23 18 18 21 18 10 12 19 - 主 構 体 造 鉄筋コンクリート 木造 木造 木造 木造 軽量鉄骨造 鉄筋コンクリート 木造 木造 木造 鉄筋コンクリート - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 0 有 0 有 1 有 0 有 2 有 0 有 0 有 0 有 0 有 1 有 2 - 施設基本情報 公園施設を建物性能比較でみると,安全性,老朽化は問題ないが,バリアフリーやコスト 等ソフト面で改善の余地がある施設(類型②)が塘之池公園,麓公園,松ヶ浦シーサイドパ ークの 3 施設となります。 安全性は問題なく,改修不要又は実施済で,築 15 年以上の施設(類型③)が清流の杜,平 和公園休憩施設,知覧テニスの森公園,手蓑マザーパーク,松山マザーパーク,南部マザー パーク,立山ポケットパークの 7 施設となります。 安全性は問題ないが,築 30 年を経過し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類型 ⑤)が両添公園の 1 施設となります。 54 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 図 施設の建物性能比較 類型② ソフト面で改善の余地がある施設 安全性、老朽化は問題ないが、バリアフリーやコスト等ソフト面で改善の余地がある施設 塘之池公園 麓公園 松ヶ浦シーサイドパーク 【3施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 類型③ 大規模改修 修繕等の検討が必要となる施設 【7施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 清流の杜 平和公園休憩施設 知覧テニスの森公園 手蓑マザーパーク 松山マザーパーク 南部マザーパーク 立山ポケットパーク 0 バリアフリー 類型⑤ 老朽化 安全性は問題なく、改修不要又は実施済で、築15年以上の施設 大規模改修 大規模改修等の検討が必要な施設 安全性は問題ないが、築30年を経過し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 第 4 章 両添公園 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 大規模改修 将来更新費推計 公園を築年数で見ると,築 30 年を超える建物が,2 棟と全体の 8.3%を占め,築 30 年未満 の建物は 22 棟と全体の 91.7%を占めています。 年代別の更新費の推計からは,平成 34 年度(2022 年度)から平成 38 年度(2026 年度)ま でに多くの大規模改修が予測され,現状の施設を同規模で維持する場合,5 年間で 1.9 億円 の大規模改修費が必要と見込まれます。 平成 64 年度(2052 年度)からは更新の第二のピークが到来し,平成 64 年度(2052 年度) から平成 68 年度(2056 年度)の 5 年間で 3.9 億円の大規模改修費及び建替え費が必要と見 込まれます。 図 築年数別の棟数(左)と年代別の更新費用(右) 30-39年 2棟 (億円) 4.5 3.9 4.0 3.5 15年未満 8棟 15-29年 14棟 3.0 2.5 1.9 2.0 1.5 1.0 0.5 0 0 0 0 0.07 0.2 0 2017~ 2022~ 2027~ 2032~ 2037~ 2042~ 2047~ 2052~ 2021年度 2026年度 2031年度 2036年度 2041年度 2046年度 2051年度 2056年度 大規模改修(築51年以上) 55 大規模改修(築31から50年) 大規模改修(築30年以前) 建替え 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 施設運営コスト 面積当たりのコストでは,都市公園の平均が 59,125 円/㎡,普通公園の平均が 50,421 円/ ㎡となり,南部マザーパークの 131,667 円/㎡が最も高くなっています。 図 面積当たりのコスト比較(過去 3 年間の平均) 面積当たりコスト(千円/㎡) 平均 両添公園 清流の杜 106.4 ¥59,125 0.02 塘之池公園 平和公園休憩施設 知覧テニスの森公園 手蓑マザーパーク 130.0 0.0 4.6 2.6 松山マザーパーク ¥50,421 65.7 南部マザーパーク 131.7 立山ポケットパーク 84.7 麓公園 39.0 松ヶ浦シーサイドパーク 24.8 0.0千円/㎡ 第 4 章 50.0千円/㎡ 100.0千円/㎡ 150.0千円/㎡ 利用者数の推移 2013 2014 2015 23,926 23,297 22,740 知覧テニスの森公園 0人 5,000人 10,000人 15,000人 20,000人 25,000人 平均 23,321人 30,000人 現状と課題 【建物性能】 ・ 建物の耐震性は確保されています。 【コスト状況】 ・ 建物の更新時期が集中してるため,更新費を平準化することが必要となります。 ・ 農村公園については,市費による改修・更新は行わないこととしています。(農村公園 は公園の類型に表示せず,巻末資料の施設一覧に表示しています。 ) ・ 公園施設は,市内公園内で類似施設もあるため,各施設ごとに統廃合を検討します。 【利用状況】 ・ 施設により,利用状況にばらつきがあるため,効率の良い維持管理を検討する必要があ ります。 56 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (6) 行政系施設 施設概要 ・ 行政系施設は庁舎等(5 施設),消防施設(48 施設)の 53 施設が設置されています。 ・ 総建物棟数は 85 棟,総延床面積 14,318.1 ㎡であり,市の保有する公共施設等(建物) 延床面積全体の 5.5%を占めています。 ・ 庁舎等は,職員の執務や市民向けの窓口業務等,市政の拠点施設としての役割を担っ ています。 ・ 消防施設は,地域における災害時の待機及び出動,火災予防運動の拠点として設置さ れています。 表 施設の一覧(1/2) 施設情報 用途 庁舎等 消防施設 バリア 施設名称 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 頴娃支所庁舎 4 2,704 4 頴娃心配ごと相談所 2 119 0 知覧本庁舎 9 4,094 8 川辺支所庁舎 9 2,939 7 川辺庁舎別館 1 1,048 3 頴娃分団車庫・詰所 2 55 0 宮脇分団車庫・詰所 1 105 0 粟ヶ窪分団詰所 1 78 0 粟ヶ窪分団車庫 2 46 0 御領分団防災管理センター 1 106 0 御領分団車庫 1 106 0 旧石垣分団車庫・詰所 1 34 0 石垣分団車庫・詰所 1 134 0 水成川分団車庫 4 135 0 大川分団車庫・詰所 1 60 0 松原分団車庫・詰所 1 39 0 青戸分団車庫・詰所 1 103 0 新牧分団車庫・詰所 1 95 0 知覧中央分団車庫・詰所 1 162 0 手蓑前岳車庫 2 34 0 手蓑分団車庫・詰所 1 63 0 永里分団車庫・詰所 1 88 0 霜出分団車庫・詰所 2 156 0 浮辺分団車庫・詰所 1 88 0 松山分団車庫・詰所 1 88 0 旧松山分団木原車庫 1 5 0 旧松山分団垂水車庫 1 10 0 塩屋東部車庫 2 21 0 塩屋分団車庫・詰所 2 72 0 中央分団永田車庫 1 30 0 中央分団田部田車庫 1 16 0 中央分団中央車庫・詰所 1 197 0 南区分団宮車庫 1 16 0 南区分団車庫・詰所 1 111 0 南区分団本別府車庫 1 20 0 東区分団車庫・詰所 1 94 0 東区分団小野今田車庫 1 16 0 東区分団両添車庫 1 16 0 東区分団田代車庫 1 16 0 北区分団神殿車庫 1 28 0 北区分団清水車庫 2 36 0 北区分団車庫・詰所 1 110 0 北区分団野間車庫 1 12 0 勝目分団西車庫・詰所 2 31 0 勝目分団東車庫 1 12 0 勝目分団車庫・詰所 1 124 0 57 代表建物情報 建築 年度 1969 1999 1963 1967 1999 2006 2003 2003 2013 1998 1999 1970 2015 1965 1999 1994 2003 2004 1996 1994 1980 1999 1983 1998 1999 1998 1997 1975 1983 1993 1989 2012 1989 2001 1981 1998 1989 1989 1989 1985 1995 2002 1985 1995 1980 2000 経過 年数 47 17 53 49 17 10 13 13 3 18 17 46 1 51 17 22 13 12 20 22 36 17 33 18 17 18 19 41 33 23 27 4 27 15 35 18 27 27 27 31 21 14 31 21 36 16 バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 鉄筋コンクリート 4 有 鉄筋コンクリート 0 有 鉄筋コンクリート 3 有 鉄筋コンクリート 3 有 鉄骨造 3 有 鉄筋コンクリート 0 有 鉄筋コンクリート 0 有 鉄筋コンクリート 0 有 鉄骨造 0 有 鉄筋コンクリート 0 有 鉄筋コンクリート 0 無 鉄筋コンクリート 0 有 鉄骨造 0 無 鉄筋コンクリート 0 有 鉄筋コンクリート 0 有 鉄筋コンクリート 0 有 鉄筋コンクリート 0 有 鉄筋コンクリート 0 有 鉄骨造 0 有 木造 0 無 鉄骨造 0 有 鉄骨造 0 有 鉄骨造 0 有 鉄骨造 0 有 鉄骨造 0 有 コンクリートブロック 0 有 木造 0 無 木造 0 有 木造 0 有 木造 0 有 木造 0 有 鉄骨造 0 有 木造 0 有 鉄骨造 0 無 鉄骨造 0 有 木造 0 有 木造 0 有 木造 0 有 木造 0 有 鉄骨造 0 有 軽量鉄骨造 0 有 木造 0 有 木造 0 有 軽量鉄骨造 0 有 鉄骨造 0 有 鉄骨造 0 主 構 体 造 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 表 施設の一覧(2/2) 施設情報 用途 消防施設 施設名称 建物 棟数 大丸分団車庫・詰所 大丸分団旧牧之田車庫 大丸分団西木場車庫 大丸分団旧中福良車庫 水防倉庫(御領) 諏訪運動公園(防災安全課) 川辺分遣所 平均 合計 1 1 2 1 1 1 1 1.6 85 バリア 延床 指定 避難所 フリー 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 196 ○ 0 12 0 27 0 16 0 13 0 8 0 373 0 270 14,318.1 - 代表建物情報 建築 年度 2014 1985 1981 1989 1971 1987 1974 1991 - 経過 年数 2 31 35 27 45 29 42 25 - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 鉄骨造 0 有 木造 0 無 鉄骨造 0 有 木造 0 無 鉄筋コンクリート 0 有 コンクリートブロック 0 無 鉄筋コンクリート 0 主 構 体 造 施設基本情報 庁舎は頴娃庁舎が昭和 44 年(1969 年) ,知覧庁舎が昭和 38 年(1963 年) ,川辺庁舎が昭和 42 年(1967 年)から供用開始され,それぞれ築 47 年から築 53 年が経過し,老朽化が進行し ています。消防団車庫・詰所は市民の生命財産を守る重要な施設で市内各地区に設置されて います。 行政系施設を建物性能比較でみると,安全性,老朽化は問題ないが,バリアフリーやコス ト等ソフト面で改善の余地がある施設(類型②)が頴娃分団車庫・詰所,宮脇分団車庫・詰 第 4 章 所,粟ヶ窪分団詰所,粟ヶ窪分団車庫,石垣分団車庫・詰所などの合計 10 施設となります。 安全性は問題なく,改修不要又は実施済で,築 15 年以上の施設(類型③)が頴娃心配ご と相談所,川辺庁舎別館,御領分団防災管理センター,御領分団車庫,大川分団車庫・詰所, 松原分団車庫・詰所等の合計 26 施設となります。 安全性は問題ないが,築 30 年を経過し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑤)が頴娃支所庁舎,知覧本庁舎,川辺支所庁舎,霜出分団車庫・詰所,塩屋分団車庫・ 詰所,北区分団神殿車庫等の合計 9 施設となります。 安全性の確保に加えて,老朽化が進行し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑧)が水成川分団車庫,手蓑分団車庫・詰所,塩屋東部車庫等の合計 8 施設となります。 58 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 図 施設の建物性能比較 類型② ソフト面で改善の余地がある施設 【10施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 類型③ 【26施設】 安全性 3 2 1 老朽化 0 バリアフリー 類型⑤ 大規模改修 大規模改修等の検討が必要な施設 【9施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 類型⑧ 【8施設】 安全性 3 バリアフリー 安全性は問題なく、改修不要又は実施済で、築15年以上の施設 頴娃心配ごと相談所 川辺庁舎別館 御領分団防災管理センター 御領分団車庫 大川分団車庫・詰所 松原分団車庫・詰所 知覧中央分団車庫・詰所 手蓑前岳車庫 永里分団車庫・詰所 浮辺分団車庫・詰所 松山分団車庫・詰所 旧松山分団木原車庫 旧松山分団垂水車庫 中央分団永田車庫 中央分団田部田車庫 南区分団宮車庫 南区分団車庫・詰所 東区分団車庫・詰所 東区分団小野今田車庫 東区分団両添車庫 東区分団田代車庫 北区分団清水車庫 勝目分団西車庫・詰所 勝目分団車庫・詰所 大丸分団旧中福良車庫 諏訪運動公園(防災安全課) 安全性は問題ないが、築30年を経過し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 頴娃支所庁舎 知覧本庁舎 川辺支所庁舎 霜出分団車庫・詰所 塩屋分団車庫・詰所 北区分団神殿車庫 北区分団野間車庫 勝目分団東車庫 大丸分団旧牧之田車庫 大規模改修 耐震性の確保・老朽化対策・大規 模改修が必要な施設 維持管理 効率 頴娃分団車庫・詰所 宮脇分団車庫・詰所 粟ヶ窪分団詰所 粟ヶ窪分団車庫 石垣分団車庫・詰所 青戸分団車庫・詰所 新牧分団車庫・詰所 中央分団中央車庫・詰所 北区分団車庫・詰所 大丸分団車庫・詰所 大規模改修 修繕等の検討が必要となる施設 維持管理 効率 安全性、老朽化は問題ないが、バリアフリーやコスト等ソフト面で改善の余地がある施設 2 1 老朽化 安全性の確保に加えて、老朽化が進行し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 旧石垣分団車庫・詰所 水成川分団車庫 手蓑分団車庫・詰所 塩屋東部車庫 南区分団本別府車庫 大丸分団西木場車庫 水防倉庫(御領) 川辺分遣所 0 大規模改修 59 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 改修更新費用の推計 行政系施設を築年数で見ると,築 30 年を超える建物が,33 棟と全体の 38.8%を占め,築 30 年未満の建物は 52 棟と全体の 61.2%を占めています。 年代別の更新費の推計からは,平成 39 年度(2027 年度)から平成 43 年度(2031 年度) までに多くの大規模改修が予測され,現状の施設を同規模で維持する場合,5 年間で 21.8 億 円の大規模改修費及び建替え費が必要と見込まれます。 図 築年数別の棟数(左)と年代別の更新費用(右) (億円) 50年以上 5棟 25.0 15年未満 11棟 21.8 20.0 40-49年 13棟 15.0 10.0 30-39年 15棟 15-29年 41棟 5.0 8.1 7.0 6.1 4.0 2.7 2.3 1.1 0 2017~ 2022~ 2027~ 2032~ 2037~ 2042~ 2047~ 2052~ 2021年度 2026年度 2031年度 2036年度 2041年度 2046年度 2051年度 2056年度 大規模改修(築51年以上) 第 4 章 大規模改修(築31から50年) 大規模改修(築30年以前) 建替え 施設運営コスト 面積当たりのコストでは,庁舎等の平均が 6,384 円/㎡,消防施設の平均が 642 円/㎡とな り,頴娃支所庁舎の 8,978 円/㎡が最も高くなっています。 図 面積当たりのコスト比較(過去 3 年間の平均) (1/2) 面積当たりコスト(千円/㎡) 平均 頴娃支所庁舎 頴娃心配ごと相談所 9.0 0.0 ¥6,384 知覧本庁舎 7.6 川辺支所庁舎 7.1 川辺庁舎別館 8.2 0.0千円/㎡ 5.0千円/㎡ 60 10.0千円/㎡ 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 図 面積当たりのコスト比較(過去 3 年間の平均) (2/2) 面積当たりコスト(千円/㎡) 頴娃分団車庫・詰所 宮脇分団車庫・詰所 粟ヶ窪分団詰所 粟ヶ窪分団車庫 御領分団防災管理センター 御領分団車庫 旧石垣分団車庫・詰所 石垣分団車庫・詰所 水成川分団車庫 大川分団車庫・詰所 松原分団車庫・詰所 青戸分団車庫・詰所 新牧分団車庫・詰所 知覧中央分団車庫・詰所 手蓑前岳車庫 手蓑分団車庫・詰所 永里分団車庫・詰所 霜出分団車庫・詰所 浮辺分団車庫・詰所 松山分団車庫・詰所 旧松山分団木原車庫 旧松山分団垂水車庫 塩屋東部車庫 塩屋分団車庫・詰所 中央分団永田車庫 中央分団田部田車庫 中央分団中央車庫・詰所 南区分団宮車庫 南区分団車庫・詰所 南区分団本別府車庫 東区分団車庫・詰所 東区分団小野今田車庫 東区分団両添車庫 東区分団田代車庫 北区分団神殿車庫 北区分団清水車庫 北区分団車庫・詰所 北区分団野間車庫 勝目分団西車庫・詰所 勝目分団東車庫 勝目分団車庫・詰所 大丸分団車庫・詰所 大丸分団旧牧之田車庫 大丸分団西木場車庫 大丸分団旧中福良車庫 水防倉庫(御領) 諏訪運動公園(防災安全課) 川辺分遣所 平均 0.6 0.5 ¥642 0.0 1.0 0.4 0.0 1.2 0.0 0.2 0.0 0.9 0.4 0.4 0.3 1.0 0.2 0.4 0.1 0.4 0.1 0.0 0.0 0.0 第 4 章 0.3 0.6 1.1 0.5 1.0 0.4 0.9 0.5 0.9 1.2 1.1 0.7 0.5 0.3 1.3 0.1 1.4 0.6 0.3 1.5 0.8 0.9 0.0 4.1 0.0 0.0千円/㎡ 5.0千円/㎡ 現状と課題 【建物性能】 ・ 庁舎は耐震化工事は終了しており安全性は保たれています。 ・ 庁舎施設全般に経年劣化による修繕を要し,一定の経費が予想されます。 【コスト】 ・ 庁舎は建物の利用状況や劣化状況等を把握し緊急度や優先度に応じ管理を行い,庁舎施 設の統合,縮減及び長寿命化を図ります。 ・ 平成 40 年度(2028 年度)の新庁舎完成を目標に,施設の改修等を検討します。 ・ 消防団車庫・詰所は市民の生命財産を守る重要な施設で,老朽化による修繕費等の経費 が必要であるため,地域内広域連携を考慮し施設の統廃合を検討します。 61 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (7) 公営住宅 施設概要 ・ 公営住宅は公営住宅(46 施設) ,一般住宅(20 施設) ,特定公共賃貸住宅(11 施設) の 77 施設が設置されています。 ・ 総建物棟数は 280 棟,総延床面積 42,460.7 ㎡であり,市の保有する公共施設等(建築 物)延床面積全体の 16.2%を占めています。 表 施設の一覧(1/2) 用途 第 4 章 公営住宅 施設情報 バリア 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) ふもと新町公営住宅 1 96 0 ふもと上手公営住宅 3 266 0 ふもと坂上公営住宅 4 629 0 ふもと尾鉢公営住宅 1 624 0 吟ノ場公営住宅 2 242 0 ふもと早田公営住宅 2 1,248 16 三俣公営住宅 4 1,073 0 椿山団地 2 684 10 牧之内公営住宅 15 1,388 0 粟ヶ窪公営住宅イセキ前 3 373 0 粟ヶ窪公営住宅学校裏 5 529 7 粟ヶ窪公営住宅公民館前 1 218 0 御領公営住宅坂上集落上 2 303 4 御領公営住宅小学校上 2 186 0 御領公営住宅保育園横 2 364 0 水成川公営住宅 3 264 0 別府公営住宅 2 378 0 石垣公営住宅 2 1,248 16 ウッドタウンえい 8 1,180 12 大川公営住宅 2 227 4 耳原公営住宅 2 294 4 青戸公営住宅 4 368 0 青戸上公営住宅 4 597 8 永里公営住宅 3 182 0 瀬世公営住宅 8 1,526 0 山田比良公営住宅 11 4,770 0 浮辺公営住宅 7 670 0 松木公営住宅 4 375 0 ウッドタウン知覧 32 1,900 0 鼻面田公営住宅 2 708 0 西福寺公営住宅 3 1,597 0 霜出公営住宅 2 799 0 知覧松山公営住宅 3 1,193 0 松ヶ浦公営住宅 2 797 0 水垂公営住宅 2 797 0 手蓑公営住宅 2 410 0 緑ヶ丘公営住宅 3 449 12 諏訪下公営住宅 5 749 20 両添公営住宅 4 139 0 稲荷町公営住宅 8 724 0 中山田公営住宅 2 261 4 本門公営住宅 1 129 2 高田公営住宅 4 743 10 川辺松山公営・特公賃住宅 5 2,112 27 南野元公営住宅 4 305 8 山田比良公営住宅集会所 1 70 0 施設名称 62 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 1968 1970 1974 1986 1980 1991 1976 2007 1962 1982 1999 1978 2000 1965 1979 1964 1981 1992 2000 2000 1992 1962 1992 1981 1979 1984 1980 1986 1988 1977 1978 1982 1979 1979 1980 1986 2012 2011 1961 1969 1990 1991 1992 1994 2010 1986 48 46 42 30 36 25 40 9 54 34 17 38 16 51 37 52 35 24 16 16 24 54 24 35 37 32 36 30 28 39 38 34 37 37 36 30 4 5 55 47 26 25 24 22 6 30 主 構 体 造 木造 コンクリートブロック コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート コンクリートブロック 鉄筋コンクリート コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 木造 木造 木造 コンクリートブロック 鉄筋コンクリート コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 木造 木造 木造 コンクリートブロック 木造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 木造 木造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 鉄筋コンクリート 木造 木造 バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 無 0 無 0 無 0 有 0 無 0 有 1 無 0 有 1 無 0 有 0 有 1 無 0 有 1 無 0 無 0 無 0 無 0 有 1 有 1 有 1 有 1 無 0 有 1 無 0 無 0 有 0 無 0 有 0 有 0 無 0 無 0 有 0 無 0 無 0 無 0 有 0 有 2 有 2 無 0 無 0 有 1 有 1 有 1 有 1 有 2 有 0 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 表 施設の一覧(2/2) 用途 一般住宅 特定公共 賃貸住宅 施設情報 バリア 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 旧畑かん一般住宅 3 191 0 旧御領駐在住宅 1 94 0 旧石垣駐在所一般住宅 2 75 0 旧青戸駐在所一般住宅 1 60 0 水垂一般(単身)住宅 1 316 0 平屋敷一般住宅 1 785 0 ウッドタウン(単身)住宅 4 417 0 永里一般住宅 5 594 0 松木一般住宅 1 135 0 浮辺一般住宅 4 368 0 松ヶ浦一般住宅 1 29 0 丸尾一般住宅 1 135 0 中央一一般住宅 2 125 0 駅上一般住宅 1 50 0 片平一般住宅 2 117 0 馬場一般住宅 1 83 0 上之口一般住宅 2 65 0 本門一般住宅 1 129 0 有木一般住宅 1 60 0 宮一般住宅 1 58 0 早田特定公共賃貸住宅 4 309 4 大久保特定公共賃貸住宅 4 309 4 三俣特定公共賃貸住宅 14 1,148 14 御領特定公共賃貸住宅 5 410 5 大川特定公共賃貸住宅 4 328 4 西頴娃特定公共賃貸住宅 6 495 6 本町特定公共賃貸住宅 4 453 4 徳原特定公共賃貸住宅 2 230 3 木原特定公共賃貸住宅 1 152 2 大堀迫特定公共賃貸住宅 3 315 4 みずほ特定公共賃貸住宅 3 245 3 平均 3.6 551 合計 280 42,460.7 施設名称 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 1972 1992 1971 1972 1991 1995 1989 1990 1995 1985 1951 1995 1970 1965 1976 1963 1972 1991 1965 1979 1994 1994 1996 1996 1996 1998 1992 1993 1993 1994 1997 1984 - 44 24 45 44 25 21 27 26 21 31 65 21 46 51 40 53 44 25 51 37 22 22 20 20 20 18 24 23 23 22 19 32 - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 無 木造 0 有 木造 0 無 コンクリートブロック 0 無 木造 0 有 木造 0 有 鉄筋コンクリート 0 有 木造 0 有 木造 0 有 木造 0 有 木造 0 無 木造 0 有 木造 0 無 木造 0 無 木造 0 無 木造 0 無 木造 0 無 木造 0 有 木造 0 無 木造 0 無 木造 0 有 木造 1 有 木造 1 有 木造 1 有 木造 1 有 木造 1 有 木造 1 有 木造 1 有 木造 1 有 木造 1 有 木造 1 有 木造 1 主 構 体 造 施設基本情報 公営住宅の建物性能比較をみると,安全性,老朽化は問題ないが,ソフト面で改善の余地 がある施設(類型②)が椿山団地,緑ヶ丘公営住宅,諏訪下公営住宅,南野元公営住宅,の 4 施設となります。 安全性は問題なく,改修不要又は実施済で,築 15 年以上の施設(類型③)がふもと尾鉢 公営住宅,ふもと早田公営住宅,粟ヶ窪公営住宅学校裏など計 34 施設となります。 安全性は問題なく,老朽化が進行しつつある施設(類型④)が山田比良公営住宅,松木公 営住宅,手蓑公営住宅,浮辺一般住宅の 4 施設となります。 安全性は問題ないが,築 30 年を経過し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑤)が粟ヶ窪公営住宅イセキ前,山田比良公営住宅集会所の 2 施設となります。 新耐震基準以前に建築され,安全性の確保が必要な施設(類型⑦)が吟ノ場公営住宅,御 領公営住宅保育園横,別府公営住宅など計 9 施設となります。 安全性の確保に加えて,老朽化が進行し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑧)がふもと新町公営住宅,ふもと上手公営住宅,ふもと坂上公営住宅など計 24 施設とな ります。 63 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 図 施設の建物性能比較 類型② ソフト面で改善の余地がある施設 安全性、老朽化は問題ないが、バリアフリーやコスト等ソフト面で改善の余地がある施設 椿山団地 緑ヶ丘公営住宅 諏訪下公営住宅 南野元公営住宅 【4施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 類型③ 大規模改修 修繕等の検討が必要となる施設 【34施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型④ 第 4 章 老朽化 0 大規模改修 安全性は問題なく、改修不要又は実施済で、築15年以上の施設 ふもと尾鉢公営住宅 ふもと早田公営住宅 粟ヶ窪公営住宅学校裏 御領公営住宅坂上集落上 石垣公営住宅 ウッドタウンえい 大川公営住宅 耳原公営住宅 青戸上公営住宅 ウッドタウン知覧 霜出公営住宅 中山田公営住宅 本門公営住宅 高田公営住宅 川辺松山公営・特公賃住宅 旧御領駐在住宅 水垂一般(単身)住宅 平屋敷一般住宅 ウッドタウン(単身)住宅 永里一般住宅 松木一般住宅 丸尾一般住宅 本門一般住宅 早田特定公共賃貸住宅 大久保特定公共賃貸住宅 三俣特定公共賃貸住宅 御領特定公共賃貸住宅 大川特定公共賃貸住宅 西頴娃特定公共賃貸住宅 本町特定公共賃貸住宅 老朽化が進行している施設 安全性は問題なく、老朽化が進行しつつある施設 【4施設】 山田比良公営住宅 松木公営住宅 手蓑公営住宅 浮辺一般住宅 安全性 徳原特定公共賃貸住宅 木原特定公共賃貸住宅 大堀迫特定公共賃貸住宅 みずほ特定公共賃貸住宅 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型⑤ 老朽化 0 大規模改修 大規模改修等の検討が必要な施設 安全性は問題ないが、築30年を経過し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 粟ヶ窪公営住宅イセキ前 山田比良公営住宅集会所 【2施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 類型⑦ 大規模改修 耐震性の確保が必要な施設 【9施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型⑧ 老朽化 0 【24施設】 安全性 3 バリアフリー 吟ノ場公営住宅 御領公営住宅保育園横 別府公営住宅 瀬世公営住宅 鼻面田公営住宅 西福寺公営住宅 知覧松山公営住宅 松ヶ浦公営住宅 水垂公営住宅 大規模改修 耐震性の確保・老朽化対策・大規 模改修が必要な施設 維持管理 効率 新耐震基準以前に建築され、安全性の確保が必要な施設 2 1 老朽化 0 大規模改修 安全性の確保に加えて、老朽化が進行し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 ふもと新町公営住宅 ふもと上手公営住宅 ふもと坂上公営住宅 三俣公営住宅 牧之内公営住宅 粟ヶ窪公営住宅公民館前 御領公営住宅小学校上 水成川公営住宅 青戸公営住宅 永里公営住宅 浮辺公営住宅 両添公営住宅 稲荷町公営住宅 旧畑かん一般住宅 旧石垣駐在所一般住宅 旧青戸駐在所一般住宅 松ヶ浦一般住宅 中央一一般住宅 駅上一般住宅 片平一般住宅 馬場一般住宅 上之口一般住宅 有木一般住宅 宮一般住宅 64 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 将来更新費推計 公営住宅を築年数で見ると,築 30 年を超える建物が,119 棟と全体の 42.5%を占め,築 30 年未満の建物は 161 棟と全体の 57.5%を占めています。 年代別の更新費の推計からは,平成 29 年度(2017 年度)から平成年 38 度(2026 年度)ま でに多くの大規模改修が予測され,現状の施設を同規模で維持する場合,10 年間で 33.7 億 円の大規模改修費及び建替え費が必要と見込まれます。 平成 49 年度(2037 年度)からは更新の第二のピークが到来し,平成 49 年度(2037 年度) から平成 68 年度(2056 年度)の 20 年間で 85.4 億円の大規模改修費及び建替え費が必要と 見込まれます。 図 築年数別の棟数(左)と年代別の更新費用(右) 50年以上 22棟 15年未満 23棟 40-49年 39棟 (億円) 30.0 24.8 25.0 19.4 20.0 15.0 30-39年 58棟 15-29年 138棟 21.0 20.7 18.9 14.3 10.0 7.2 6.4 5.0 0 2017~ 2022~ 2027~ 2032~ 2037~ 2042~ 2047~ 2052~ 2021年度 2026年度 2031年度 2036年度 2041年度 2046年度 2051年度 2056年度 大規模改修(築51年以上) 大規模改修(築31から50年) 大規模改修(築30年以前) 建替え 施設運営コスト 入居一戸当たりのコストをみると,公営住宅の平均が 81,678 円/戸,一般住宅の平均が 131,902 円/戸, 特定公共賃貸住宅の平均が 104,987 円/戸となり, 旧青戸駐在所住宅の 272,267 円/戸が最も高くなっています。 面積当たりのコストでは,公営住宅の平均が 1,244 円/㎡, 一般住宅の平均が 2,251 円/㎡, 特定公共賃貸住宅の平均が 1,261 円/㎡となり,松ヶ浦一般住宅の 4,950 円/㎡が最も高くな ってます。 65 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 図 公営住宅の入居戸数当たりと,面積当たりのコスト比較(過去 3 年間の平均) 入居一戸当たりコスト(千円)/戸 面積当たりコスト(千円)/㎡ 平均 0.0千円/㎡ 105.9 65.0 ¥81,678 87.8 98.9 107.8 94.6 90.9 55.0 114.7 55.2 71.5 60.4 90.5 63.0 48.6 70.8 99.4 81.0 82.4 71.2 71.8 79.2 73.5 114.5 68.3 75.8 68.5 62.1 65.8 61.5 76.8 第 4 章 91.5 57.9 81.7 74.3 128.6 117.3 76.0 48.7 76.8 175.4 100.2 80.6 82.3 51.8 300.0千円/戸 200.0千円/戸 100.0千円/戸 ふもと新町公営住宅 ふもと上手公営住宅 ふもと坂上公営住宅 ふもと尾鉢公営住宅 吟ノ場公営住宅 ふもと早田公営住宅 三俣公営住宅 椿山団地 牧之内公営住宅 粟ヶ窪公営住宅イセキ前 粟ヶ窪公営住宅学校裏 粟ヶ窪公営住宅公民館前 御領公営住宅坂上集落上 御領公営住宅小学校上 御領公営住宅保育園横 水成川公営住宅 別府公営住宅 石垣公営住宅 ウッドタウンえい 大川公営住宅 耳原公営住宅 青戸公営住宅 青戸上公営住宅 永里公営住宅 瀬世公営住宅 山田比良公営住宅 浮辺公営住宅 松木公営住宅 ウッドタウン知覧 鼻面田公営住宅 西福寺公営住宅 霜出公営住宅 知覧松山公営住宅 松ヶ浦公営住宅 水垂公営住宅 手蓑公営住宅 緑ヶ丘公営住宅 諏訪下公営住宅 両添公営住宅 稲荷町公営住宅 中山田公営住宅 本門公営住宅 高田公営住宅 川辺松山公営・特公賃住宅 南野元公営住宅 山田比良公営住宅集会所 2.0千円/㎡ 4.0千円/㎡ 6.0千円/㎡ 1.8 1.9 ¥1,244 1.1 1.6 1.2 1.4 0.8 1.9 0.9 0.9 1.1 1.2 1.0 0.8 1.3 1.5 1.0 1.1 0.9 1.0 1.3 1.0 1.9 1.1 0.9 1.0 1.0 1.0 1.0 1.1 1.3 0.9 1.2 1.1 1.8 1.6 0.7 1.9 2.1 2.5 1.6 1.1 1.0 0.7 0.0 0.0千円/戸 面積当たりコスト(千円)/㎡ 入居一戸当たりコスト(千円)/戸 平均 平均 0.0千円/㎡ 112.7 184.2 165.1 272.3 69.2 69.8 75.6 ¥131,902 95.7 113.5 129.3 143.2 213.3 81.0 124.8 241.0 93.5 133.2 60.3 128.5 195.0 104.8 98.8 ¥104,987 138.2 103.1 93.5 152.1 79.6 62.2 56.9 70.8 300.0千円/戸 平均 2.2 200.0千円/戸 100.0千円/戸 旧畑かん一般住宅 旧御領駐在住宅 旧石垣駐在所一般住宅 旧青戸駐在所一般住宅 水垂一般(単身)住宅 平屋敷一般住宅 ウッドタウン(単身)住宅 永里一般住宅 松木一般住宅 浮辺一般住宅 松ヶ浦一般住宅 丸尾一般住宅 中央一一般住宅 駅上一般住宅 片平一般住宅 馬場一般住宅 上之口一般住宅 本門一般住宅 有木一般住宅 宮一般住宅 早田特定公共賃貸住宅 大久保特定公共賃貸住宅 三俣特定公共賃貸住宅 御領特定公共賃貸住宅 大川特定公共賃貸住宅 西頴娃特定公共賃貸住宅 本町特定公共賃貸住宅 徳原特定公共賃貸住宅 木原特定公共賃貸住宅 大堀迫特定公共賃貸住宅 みずほ特定公共賃貸住宅 2.0千円/㎡ 4.0千円/㎡ 6.0千円/㎡ 2.0 2.0 2.2 4.5 2.0 ¥2,251 1.7 1.7 1.4 1.7 1.8 5.0 3.2 1.3 2.5 4.1 1.1 2.1 0.9 1.8 2.2 2.1 1.4 1.2 1.6 1.3 1.1 1.8 1.0 0.8 0.7 0.9 0.0千円/戸 ※公営住宅は受益者負担がありますが,ここでは受益者負担を考慮せずにコストを算出しています。 66 ¥1,261 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 利用者数の推移 過去 3 年間の入居者の推移をみると,公営住宅の過去 3 年間の平均は 11 戸,一般住宅の過 去 3 年間の平均は 4 戸,特定公共賃貸住宅の過去 3 年間の平均は 5 戸となります。最も入居 戸数が多いのは山田比良公営住宅で,3 年間平均入居者数は 56 戸となります。 図 過去 3 年間の利用者数の推移 2013 2 2 2 ふもと新町公営住宅 ふもと上手公営住宅 13 14 13 ふもと坂上公営住宅 3 吟ノ場公営住宅 8 8 5 4 4 ふもと早田公営住宅 三俣公営住宅 10 10 10 椿山団地 15 16 16 17 17 15 牧之内公営住宅 6 6 6 粟ヶ窪公営住宅イセキ前 粟ヶ窪公営住宅学校裏 粟ヶ窪公営住宅公民館前 御領公営住宅坂上集落上 3 3 3 御領公営住宅小学校上 4 4 4 4 4 4 22 7 7 7 平均入居戸数 11戸 第 4 章 5 5 5 6 5 6 水成川公営住宅 別府公営住宅 16 15 16 16 16 16 石垣公営住宅 ウッドタウンえい 3 3 3 耳原公営住宅 4 4 4 6 6 6 青戸公営住宅 青戸上公営住宅 3 3 3 永里公営住宅 24 24 6 6 6 御領公営住宅保育園横 大川公営住宅 2015 8 8 6 ふもと尾鉢公営住宅 2014 8 8 8 24 24 24 瀬世公営住宅 55 56 57 山田比良公営住宅 10 10 10 浮辺公営住宅 6 6 6 松木公営住宅 30 29 30 ウッドタウン知覧 12 11 12 鼻面田公営住宅 23 22 23 西福寺公営住宅 11 12 10 霜出公営住宅 知覧松山公営住宅 12 12 11 11 11 12 松ヶ浦公営住宅 水垂公営住宅 手蓑公営住宅 5 緑ヶ丘公営住宅 諏訪下公営住宅 4 両添公営住宅 4 4 6 6 6 6 6 8 8 8 20 20 20 稲荷町公営住宅 中山田公営住宅 3 2 2 2 本門公営住宅 18 18 17 4 4 10 10 10 高田公営住宅 27 26 26 川辺松山公営・特公賃住宅 南野元公営住宅 山田比良公営住宅集会所 0 0 0 0戸 4 4 4 10戸 20戸 67 30戸 40戸 50戸 60戸 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 2013 山田比良公営住宅集会所 0 0 0 旧畑かん一般住宅 3 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 旧御領駐在住宅 旧石垣駐在所一般住宅 旧青戸駐在所一般住宅 2014 2015 4 平均入居戸数 4戸 水垂一般(単身)住宅 10 9 8 平屋敷一般住宅 ウッドタウン(単身)住宅 2 2 2 松木一般住宅 1 1 1 松ヶ浦一般住宅 丸尾一般住宅 中央一一般住宅 1 1 1 駅上一般住宅 片平一般住宅 1 1 1 1 1 1 馬場一般住宅 上之口一般住宅 本門一般住宅 0 0 0 宮一般住宅 第 4 章 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 1 1 1 0戸 5戸 10戸 2013 3 3 早田特定公共賃貸住宅 大久保特定公共賃貸住宅 15戸 2014 20戸 4 4 4 4 14 14 14 御領特定公共賃貸住宅 4 4 4 4 大川特定公共賃貸住宅 5 5 6 6 6 西頴娃特定公共賃貸住宅 5 5 本町特定公共賃貸住宅 平均入居戸数 5戸 6 3 3 3 徳原特定公共賃貸住宅 2 2 2 4 4 4 大堀迫特定公共賃貸住宅 3 3 3 みずほ特定公共賃貸住宅 0戸 25戸 2015 三俣特定公共賃貸住宅 木原特定公共賃貸住宅 20 5 5 5 浮辺一般住宅 有木一般住宅 9 9 9 9 8 永里一般住宅 19 19 10 2戸 4戸 6戸 8戸 10戸 12戸 14戸 16戸 現状と課題 【建物性能】 ・ 築後 30 年以上経過している住宅が多数あり今後の更新・修繕に要する経費の増加が予 測されます。 【コスト状況】 ・ 市公営住宅長寿命化計画に基づき,施設管理を適切に実施し,優先順位に基づく改修等 を行うことで,コストの縮減及び平準化,公営住宅の縮減及び長寿命化を図ります。 ・ 管理運営の効率化のため,入退居,維持修繕業務の指定管理者制度導入に向け調査研究 が必要です。 【利用状況】 ・ 公営住宅の入居状況はほぼ 100%に近い状態ですが,一部入居のない施設もあり,そのよ うな施設については縮減の検討も必要です。 68 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (8) 保健・福祉施設 施設概要 ・ 保健・福祉施設は児童福祉施設(2 施設),高齢者福祉施設(3 施設) ,保健施設(3 施 設)の 8 施設が設置されています。 ・ 総建物棟数は 17 棟,総延床面積 5,408.8 ㎡であり,市の保有する公共施設等(建築物) 延床面積全体の 2.1%を占めています。 表 施設の一覧 用途 児童福祉施設 高齢者福祉施設 保健施設 施設情報 バリア 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 第1児童館 2 219 0 第2児童館 1 224 0 頴娃老人福祉センター 2 596 2 知覧老人福祉センター 2 852 3 パンとお茶の館「茶楽里」 2 370 3 頴娃保健センター 1 714 ○ 4 知覧保健センター 2 916 ○ 4 川辺保健センター 5 1,518 ○ 11 平均 2.1 676 合計 17 5,408.8 施設名称 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 1963 1970 1973 1983 2001 1992 2002 1964 1981 - 53 46 43 33 15 24 14 52 35 - 主 構 体 造 木造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄骨造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 無 0 無 0 無 2 有 3 有 3 有 4 有 4 無 3 - 施設基本情報 建物性能が良好で大きな課題がみられない施設(類型①)が知覧保健センターの 1 施設, 安全性は問題なく,改修不要又は実施済で,築 15 年以上の施設(類型③)がパンとお茶 の館「茶楽里」 ,頴娃保健センターの 2 施設となります。 安全性は問題ないが,築 30 年を経過し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑤)が知覧老人福祉センターの 1 施設となり,安全性の確保に加えて,老朽化が進行し, 大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類型⑧)が第 1 児童館,第 2 児童館,頴娃老人 福祉センター,川辺保健センターの 4 施設となります。 69 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 図 施設の建物性能比較 類型① 大きな課題のない施設 建物性能が良好で大きな課題がみられない施設 知覧保健センター 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 類型③ 大規模改修 修繕等の検討が必要となる施設 安全性は問題なく、改修不要又は実施済で、築15年以上の施設 パンとお茶の館「茶楽里」 頴娃保健センター 【2施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 第 4 章 類型⑤ 老朽化 0 大規模改修 大規模改修等の検討が必要な施設 安全性は問題ないが、築30年を経過し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 知覧老人福祉センター 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型⑧ 老朽化 0 大規模改修 耐震性の確保・老朽化対策・大規 模改修が必要な施設 安全性の確保に加えて、老朽化が進行し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 第1児童館 第2児童館 頴娃老人福祉センター 川辺保健センター 【4施設】 安全性 3 維持管理 効率 バリアフリー 2 1 老朽化 0 大規模改修 70 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 将来更新費推計 保健・福祉施設を築年数で見ると,築 30 年を超える建物が,9 棟と全体の 52.9%を占め, 築 30 年未満の建物は 8 棟と全体の 47.1%を占めています。 年代別の更新費の推計からは,平成 44 年度(2032 年度)から平成 48 年度(2036 年度)ま でに多くの大規模改修が予測され,現状の施設を同規模で維持する場合,5 年間で 4.8 億円 の大規模改修費及び建替え費が必要と見込まれます。 平成 64 年度(2052 年度)からは更新の第二のピークが到来し,平成 64 年度(2052 年度) から平成 68 年度(2056 年度)の 5 年間で 5.6 億円の大規模改修費及び建替え費が必要と見 込まれます。 図 築年数別の棟数(左)と年代別の更新費用(右) (億円) 15年未満 3棟 5.6 6.0 4.8 5.0 50年以上 3棟 40-49年 3棟 4.0 3.3 3.2 3.0 15-29年 5棟 2.0 1.6 30-39年 3棟 1.1 0.9 1.0 0.2 0 2017~ 2022~ 2027~ 2032~ 2037~ 2042~ 2047~ 2052~ 2021年度 2026年度 2031年度 2036年度 2041年度 2046年度 2051年度 2056年度 大規模改修(築51年以上) 大規模改修(築31から50年) 大規模改修(築30年以前) 建替え 施設運営コスト 利用者一人当たりのコストをみると,児童福祉施設の平均が 1,184 円/人,高齢者福祉施設 の平均が 555 円/人,保健施設の平均が 436 円/人となり,第 2 児童館の 1,437 円/人が最も高 くなっています。 面積当たりのコストでは,児童福祉施設の平均が 16,743 円/㎡,高齢者福祉施設の平均が 10,961 円/㎡,保健施設の平均が 5,581 円/㎡となり,パンとお茶の館「茶楽里」の 26,867 円/㎡が最も高くなっています。 図 利用者一人当たりと,面積当たりのコスト比較(過去 3 年間の平均) 面積当たりコスト(千円)/㎡ 利用者一人当たりコスト(千円)/人 平均 平均 0.0千円/㎡ 第1児童館 0.9 ¥1,184 知覧老人福祉センター 0.4 頴娃保健センター ¥436 知覧保健センター 0.3 川辺保健センター 0.6 1.5千円/人 1.0千円/人 0.5千円/人 0.0千円/人 71 ¥16,743 3.8 ¥10,961 2.2 パンとお茶の館「茶楽里」 0.4 30.0千円/㎡ 16.1 頴娃老人福祉センター 0.7 20.0千円/㎡ 17.4 第2児童館 1.4 ¥555 10.0千円/㎡ 26.9 6.0 5.7 5.0 ¥5,581 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 利用者数の推移 過去 3 年間の利用者の推移をみると,児童福祉施設の過去 3 年間の平均は 3,298 人,高齢 者福祉施設の過去 3 年間の平均は 3,859 人, 保健施設の過去 3 年間の平均は 13,464 人となり ます。もっとも利用者が多い施設は知覧保健センターで,過去 3 年間の平均は 17,006 人とな ります。 図 過去 3 年間の利用者数の推移 2013 4,257 4,063 3,912 第1児童館 3,980 2,824 3,190 4,549 4,532 4,080 頴娃老人福祉センター 知覧老人福祉センター 平均 3,298人 平均 3,859人 0 0 0 9,346 頴娃保健センター 知覧保健センター 第 4 章 2015 2,518 2,682 2,355 第2児童館 パンとお茶の館「茶楽里」 2014 22,251 13,773 14,995 13,620 川辺保健センター 0人 平均 13,464人 11,511 11,788 11,489 12,406 5,000人 10,000人 15,000人 20,000人 25,000人 現状と課題 【建物性能】 ・ 老朽化が進行し,施設設備等の更新・修繕等の経費が発生することが予測されます。 ・ 災害時の拠点となる施設や避難所に指定されている施設もあり,建物設備の利用状況や 劣化状況等を把握し,優先度の高い施設から計画的に修繕や更新等を行う必要がありま す。 【コスト状況】 ・ 計画的に,修繕や更新等を行うことでコストの縮減及び平準化,施設の縮減,長寿命化 を図る必要があります。 【利用状況】 ・ 施設によって利用状況にばらつきがあります。「茶楽里」については,事業の存続の有 無や民間移管等を含めて検討します。 72 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (9) スポーツ・レクリエーション系施設 施設概要 ・ スポーツ・レクリエーション系施設はスポーツ施設(13 施設),レクリエーション施 設(6 施設),保養施設(4 施設)の 23 施設が設置されています。 ・ 総建物棟数は 173 棟,総延床面積 27,793.9 ㎡であり,市の保有する公共施設等(建築 物)延床面積全体の 10.6%を占めています。 表 施設の一覧 用途 施設名称 森林馬事公苑 知覧平和公園 知覧体育館 諏訪運動公園(保健体育課) 諏訪運動公園(都市計画課) 頴娃運動公園(保健体育課) スポーツ施設 頴娃武道館 頴娃弓道場 頴娃運動公園(都市計画課) 頴娃運動公園キャンプ場炊事場 御領体育館 南九州市農村公園 知覧B&G海洋センター 夢・風の里アグリランドえい オートキャンプ森のかわなべ レクリエーション 岩屋公園 施設 清水ツーリズムの里 大野岳展望台 頴娃農業者トレ-ニングセンタえい中央温泉センター えい別府温泉センター 保養施設 知覧温泉センター ふれあいセンターわくわく川辺 平均 合計 施設情報 バリア 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 10 1,328 0 24 3,135 1 1 2,318 1 2 1,121 2 17 1,822 6 4 910 0 1 500 ○ 0 2 154 0 6 216 1 1 19 0 1 575 0 4 126 0 7 1,660 0 39 3,290 9 4 571 1 14 765 3 19 1,750 1 1 53 1 3 1,341 ○ 2 3 3,243 3 3 823 4 2 655 4 5 1,420 4 7.5 1,208 173 27,793.9 - 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 1986 1986 1977 1995 1978 1978 1984 1983 1981 1984 1987 1989 1985 1993 1996 1993 1992 1964 1977 1999 1993 1990 1994 1986 - 30 30 39 21 38 38 32 33 35 32 29 27 31 23 20 23 24 52 39 17 23 26 22 30 - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 木造 0 有 木造 0 無 鉄骨造 1 有 鉄筋コンクリート 2 無 鉄筋コンクリート 0 無 鉄筋コンクリート 0 有 鉄筋コンクリート 0 有 鉄筋コンクリート 0 無 鉄筋コンクリート 0 有 木造 0 無 鉄筋コンクリート 0 有 コンクリートブロック 0 有 鉄骨造 0 有 木造 3 有 木造 1 有 木造 0 有 木造 1 無 鉄筋コンクリート 1 無 鉄筋コンクリート 2 有 鉄筋コンクリート 2 有 鉄筋コンクリート 4 有 鉄骨造 4 有 鉄筋コンクリート 4 主 構 体 造 施設基本情報 安全性は問題なく,改修不要又は実施済で,築 15 年以上の施設(類型③)が諏訪運動公 園(保健体育課) ,南九州市農村公園,夢・風の里アグリランドえいなど計 10 施設となりま す。 安全性は問題ないが,築 30 年を経過し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑤)が森林馬事公苑,知覧平和公園,頴娃武道館など計 6 施設となります。 老朽化が進行し大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類型⑥)が知覧体育館の 1 施 設となり,新耐震基準以前に建築され,安全性の確保が必要な施設(類型⑦)が御領体育館, 大野岳展望台の 2 施設となります。 安全性の確保に加えて,老朽化が進行し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑧)が諏訪運動公園(都市計画課),頴娃運動公園(保健体育課),頴娃運動公園(都市計 画課),頴娃農業者トレーニングセンターの 4 施設となります。 73 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 図 施設の建物性能比較 類型③ 修繕等の検討が必要となる施設 【10施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型⑤ 老朽化 0 大規模改修等の検討が必要な施設 3 2 維持管理 効率 1 安全性は問題ないが、築30年を経過し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 森林馬事公苑 知覧平和公園 頴娃武道館 頴娃弓道場 頴娃運動公園キャンプ場炊事場 知覧B&G海洋センター 安全性 老朽化 0 バリアフリー 類型⑥ 諏訪運動公園(保健体育課) 南九州市農村公園 夢・風の里アグリランドえい オートキャンプ森のかわなべ 岩屋公園 清水ツーリズムの里 えい中央温泉センター えい別府温泉センター 知覧温泉センター ふれあいセンターわくわく川辺 大規模改修 【6施設】 第 4 章 安全性は問題なく、改修不要又は実施済で、築15年以上の施設 大規模改修 耐震予定・老朽化対策が必要な施 設 老朽化が進行し大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 知覧体育館 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 類型⑦ 大規模改修 耐震性の確保が必要な施設 新耐震基準以前に建築され、安全性の確保が必要な施設 御領体育館 大野岳展望台 【2施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型⑧ 老朽化 0 大規模改修 耐震性の確保・老朽化対策・大規 模改修が必要な施設 安全性の確保に加えて、老朽化が進行し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 諏訪運動公園(都市計画課) 頴娃運動公園(保健体育課) 頴娃運動公園(都市計画課) 頴娃農業者トレ-ニングセンタ- 【4施設】 安全性 3 維持管理 効率 バリアフリー 2 1 老朽化 0 大規模改修 74 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 将来更新費推計 スポーツ・レクリエーション系施設を築年数で見ると,築 30 年を超える建物が,42 棟と 全体の 24.3%を占め,築 30 年未満の建物は 131 棟と全体の 75.7%を占めています。 年代別の更新費の推計からは,平成 34 年度(2022 年度)から平成 38 年度(2026 年度) までに多くの大規模改修が予測され,現状の施設を同規模で維持する場合,5 年間で 25.7 億 円の大規模改修費及び建替え費が必要と見込まれます。 平成 64 年度(2052 年度)からは更新の第二のピークが到来し,平成 64 年度(2052 年度) から平成 68 年度(2056 年度)の 5 年間で 40.0 億円の大規模改修費及び建替え費が必要と見 込まれます。 図 築年数別の棟数(左)と年代別の更新費用(右) (億円) 50年以上 1棟 40-49年 6棟 45.0 15年未満 2棟 40.0 40.0 35.0 30.0 30-39年 35棟 25.7 25.0 17.6 20.0 15.0 15-29年 129棟 12.6 10.9 7.7 7.4 10.0 5.0 0.5 0 2017~ 2022~ 2027~ 2032~ 2037~ 2042~ 2047~ 2052~ 2021年度 2026年度 2031年度 2036年度 2041年度 2046年度 2051年度 2056年度 大規模改修(築51年以上) 大規模改修(築31から50年) 大規模改修(築30年以前) 建替え 施設運営コスト 利用者一人当たりのコストをみると,スポーツ施設の平均が 1,871 円/人,レクリエーシ ョン施設の平均が 1,298 円/人,保養施設の平均が 177 円/人となり,頴娃弓道場の 7,309 円/ 人が最も高くなっています。 面積当たりのコストでは,スポーツ施設の平均が 9,440 円/㎡,レクリエーション施設の 平均が 9,556 円/㎡,保養施設の平均が 14,634 円/㎡となり,頴娃運動公園(都市計画課)の 54,513 円/㎡が最も高くなっています。 図 利用者一人当たりと,面積当たりのコスト比較(過去 3 年間の平均) 利用者一人当たりコスト(千円)/人 面積当たりコスト(千円)/㎡ 平均 平均 15.0千円/㎡ 4.4 ¥1,871 5.0 7.3 2.7 2.7 ¥1,298 ¥177 10.0千円/人 5.0千円/人 森林馬事公苑 知覧平和公園 0.5 知覧体育館 0.3 諏訪運動公園(保健体育課) 0.2 諏訪運動公園(都市計画課) 0.2 頴娃運動公園(保健体育課) 頴娃武道館 0.4 頴娃弓道場 頴娃運動公園(都市計画課) 0.2 頴娃運動公園キャンプ場炊事場 御領体育館 1.0 南九州市農村公園 0.3 知覧B&G海洋センター 夢・風の里アグリランドえい 0.8 オートキャンプ森のかわなべ 岩屋公園 清水ツーリズムの里 1.5 大野岳展望台 頴娃農業者トレ-ニングセンタ0.2 えい中央温泉センター 0.3 えい別府温泉センター 0.1 知覧温泉センター 0.2 ふれあいセンターわくわく川辺 0.1 0.0千円/人 75 35.0千円/㎡ 55.0千円/㎡ 5.5 ¥9,440 14.2 2.8 9.2 8.4 5.7 2.2 2.4 54.5 0.0 1.9 12.3 3.8 15.5 6.5 25.8 ¥9,556 7.0 0.0 2.5 13.3 13.4 24.2 7.7 ¥14,634 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 利用者数の推移 過去 3 年間の利用者の推移をみると,スポーツ施設の過去 3 年間の平均は 28,725 人,レク リエーション施設の過去 3 年間の平均は 21,850 人,保養施設の過去 3 年間の平均は 112,516 人となります。もっとも利用数が多いのはえい中央温泉センターで平成 27 年度(2015 年度) は 157,007 人となります。 図 過去 3 年間の利用者数の推移 2013 森林馬事公苑 2014 1,460 1,731 1,762 76,138 80,595 知覧平和公園 77,620 諏訪運動公園(都市計画課) 頴娃武道館 頴娃弓道場 御領体育館 南九州市農村公園 知覧B&G海洋センター 57,850 岩屋公園 清水ツーリズムの里 大野岳展望台 頴娃農業者トレ-ニングセンタえい中央温泉センター 81,805 71,803 0 0 0 1,229 684 1,334 4,860 4,406 8,982 2,612 2,183 2,147 66,423 59,585 57,922 夢・風の里アグリランドえい オートキャンプ森のかわなべ 109,632 111,569 1,147 922 1,039 1,175 4,058 3,111 52 70 27 頴娃運動公園(都市計画課) 頴娃運動公園キャンプ場炊事場 平均 28,725人 58,921 55,183 54,509 諏訪運動公園(保健体育課) 第 4 章 96,282 18,961 15,100 23,138 知覧体育館 頴娃運動公園(保健体育課) 2015 1,277 1,150 1,690 0 0 0 8,706 8,074 8,649 0 0 0 16,028 16,551 16,145 0 0 平均 21,850人 157,007 110,553 109,738 105,101 えい別府温泉センター 69,189 64,730 63,412 知覧温泉センター 118,052 118,887 119,507 ふれあいセンターわくわく川辺 0千人 平均 112,516人 50千人 100千人 150千人 200千人 現状と課題 【建物性能】 ・ スポーツ・レクリエーション系施設は,築 30 年未満の建物棟数は 131 棟で,全体の 75.7% を占めていますが,築 15 年から築 29 年の建物が大半を占めており,更新時期が集中す ることが予測されます。 ・ 知覧体育館と,頴娃農業者トレーニングセンターの体育館及び御領体育館は耐震基準を 満たしていないため,年次的に耐震改修をする必要があります。 76 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 【コスト状況】 ・ コスト状況は施設によってばらつきがあります。 ・ 施設に求められている機能や,維持管理費等,利用状況や必要度を考慮し修繕や更新等 を行うことで,コストの縮減及び平準化を図ることが必要です。 ・ スポーツ施設,レクリエーション施設の多くは都市公園内に配置されていることから, 関係部署と連携し,施設管理を行う必要があります。 【利用状況】 ・ 施設により利用状況にばらつきがあります。 ・ 保健福祉の観点から,公共施設としての必要性を明らかにし,施設の縮減や長寿命化を 図る必要があります。 第 4 章 77 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (10) 産業系施設・供給処理施設 施設概要 ・ 産業系施設は 17 施設,供給処理施設は 1 施設が設置されています。 ・ 産業系施設の総建物棟数は 57 棟,総延床面積 18,966.6 ㎡であり,市の保有する公共 施設等(建築物)延床面積全体の 7.3%を占めています。 ・ 供給系施設の総建物棟数は 10 棟,総延床面積 2,160.8 ㎡であり,市の保有する公共施 設等(建築物)延床面積全体の 0.8%を占めています。 表 施設の一覧 用途 第 4 章 施設名称 知覧農業振興センター お茶街道 ゆとり館 霜出げんき館 頴娃農村婦人の家 川辺農業構造改善センター 知覧農産物処理加工施設 川辺やすらぎの郷 川辺やすらぎ館特産加工施設 産業系施設 集落拠点施設(川辺やすらぎの郷増築分) 頴娃農業開発研修センタ- 川辺経営研修施設 水土利館 頴娃特産品開発研究センター 知覧特攻物産館 知覧農産物直売所休憩室 さつまいもとお茶の館 知覧の里 ふれあい交流館 供給処理施設 川辺清掃センター 平均 合計 施設情報 バリア 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 14 1,240 0 2 321 3 1 333 3 2 232 0 1 326 0 1 100 0 5 1,027 ○ 5 1 150 0 1 240 1 8 4,931 0 12 8,005 0 2 802 1 1 405 3 3 341 13 1 11 4 1 352 1 1 152 3 10 2,161 0 3.7 1,174 67 21,127.4 - 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 2008 1999 2008 1982 1987 1988 1999 2004 2002 1998 1998 2004 1996 1987 1988 1993 2002 1993 1996 - 8 17 8 34 29 28 17 12 14 18 18 12 20 29 28 23 14 23 20 - 主 構 体 造 鉄筋コンクリート 木造 木造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄骨造 木造 鉄骨造 木造 鉄骨造 鉄骨造 鉄骨造 鉄筋コンクリート 鉄骨造 木造 鉄骨造 鉄骨造 鉄骨造 - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 0 無 3 有 3 無 0 有 0 無 0 有 5 有 0 有 1 有 0 有 0 有 1 有 3 有 4 有 4 有 1 有 3 有 0 - 施設基本情報 産業系施設 産業系施設は建物性能が良好で大きな課題がみられない施設(類型①)が霜出げんき館, ふれあい交流館の 2 施設となります。 安全性,老朽化は問題ないが,バリアフリーやコスト等ソフト面で改善の余地がある施設 (類型②)が知覧農業振興センター,川辺やすらぎ館特産加工施設,集落拠点施設(川辺や すらぎの郷増築分) ,水土利館の 4 施設となります。 安全性は問題なく,改修不要又は実施済で,築 15 年以上の施設(類型③)が,お茶街道 ゆとり館,川辺農業構造改善センター,知覧農産物処理加工施設,川辺やすらぎの郷など計 10 施設となります。 安全性は問題ないが,築 30 年を経過し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑤)が頴娃農村婦人の家の 1 施設となります。 供給処理施設 安全性は問題なく,改修不要又は実施済で,築 15 年以上の施設(類型③)が川辺清掃セン ターの 1 施設となります。 78 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 図 施設の建物性能比較 産業系施設 類型① 大きな課題のない施設 建物性能が良好で大きな課題がみられない施設 霜出げんき館 ふれあい交流館 【2施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 類型② 大規模改修 ソフト面で改善の余地がある施設 安全性、老朽化は問題ないが、バリアフリーやコスト等ソフト面で改善の余地がある施設 知覧農業振興センター 川辺やすらぎ館特産加工施設 集落拠点施設(川辺やすらぎの郷増築分) 水土利館 【4施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型③ 老朽化 0 大規模改修 修繕等の検討が必要となる施設 【10施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型⑤ 老朽化 0 安全性は問題なく、改修不要又は実施済で、築15年以上の施設 お茶街道 ゆとり館 川辺農業構造改善センター 知覧農産物処理加工施設 川辺やすらぎの郷 頴娃農業開発研修センタ- 川辺経営研修施設 頴娃特産品開発研究センター 知覧特攻物産館 知覧農産物直売所休憩室 さつまいもとお茶の館 知覧の里 大規模改修 大規模改修等の検討が必要な施設 安全性は問題ないが、築30年を経過し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 頴娃農村婦人の家 【1施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 大規模改修 供給処理施設 類型③ 修繕等の検討が必要となる施設 安全性は問題なく、改修不要又は実施済で、築15年以上の施設 川辺清掃センター 【1施設】 安全性 3 維持管理 効率 バリアフリー 2 1 老朽化 0 大規模改修 79 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 将来更新費推計 産業系施設 産業系施設を築年数で見ると,築 30 年を超える建物が,1 棟と全体の 1.8%を占め,築 30 年未満の建物は 56 棟と全体の 98.2%を占めています。 年代別の更新費の推計からは,平成 39 年度(2027 年度)から平成 43 年度(2031 年度) までに多くの大規模改修が予測され,現状の施設を同規模で維持する場合,5 年間で 35.4 億 円の大規模改修費が必要と見込まれます。 図 築年数別の棟数(左)と年代別の更新費用(右) 産業施設 (億円) 30-39年 1棟 40.0 35.4 35.0 30.0 15年未満 21棟 15-29年 35棟 25.0 20.0 15.0 10.0 5.0 2.1 3.3 2.0 2.7 0.9 3.0 2.6 0 2017~ 2022~ 2027~ 2032~ 2037~ 2042~ 2047~ 2052~ 2021年度 2026年度 2031年度 2036年度 2041年度 2046年度 2051年度 2056年度 第 4 章 大規模改修(築51年以上) 大規模改修(築31から50年) 大規模改修(築30年以前) 建替え 供給処理施設 供給処理施設を築年数で見ると築 30 年以下の建物が 10 棟と 100.0%で,築年数の浅い建物 が多数である施設類型となります。 年代別の更新費の推計からは,平成 34 年度(2022 年度)から平成 38 年度(2026 年度) までに多くの大規模改修が予測され,現状の施設を同規模で維持する場合,5 年間で 2.6 億 円の大規模改修費及び建替え費が必要となります。 平成 64 年度(2052 年度)からは更新の第二のピークが到来し,平成 64 年度(2052 年度) から平成 68 年度(2056 年度)の 5 年間で 5.0 億円の大規模改修及び建替え費が必要と見込 まれます。 図 築年数別の棟数(左)と年代別の更新費用(右) 供給処理施設 (億円) 6.0 5.0 5.0 4.0 15-29年 4棟 2.6 3.0 15年未満 6棟 2.0 0.8 1.0 0 0.2 0.2 0 0 2017~ 2022~ 2027~ 2032~ 2037~ 2042~ 2047~ 2052~ 2021年度 2026年度 2031年度 2036年度 2041年度 2046年度 2051年度 2056年度 0 大規模改修(築51年以上) 80 大規模改修(築31から50年) 大規模改修(築30年以前) 建替え 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 施設運営コスト 利用者一人当たりのコストをみると,産業系施設の平均が 3,188 円/人,供給系施設の 平均が 2,311 円/人となり,頴娃農業開発研修センターの 20,341 円/人が最も高くなっていま す。 面積当たりのコストでは,産業系施設の平均が 12,933 円/㎡,供給系施設の平均が 40,331 円/㎡となり,知覧農産物直売所休憩所の 106,433 円/㎡が最も高くなっています。 図 利用者一人当たりと,面積当たりのコスト比較(過去 3 年間の平均) 産業系施設 面積当たりコスト(千円)/㎡ 利用者一人当たりコスト(千円)/人 平均 0.0千円/㎡ 知覧農業振興センター ¥3,188 0.2 お茶街道 ゆとり館 0.1 霜出げんき館 1.9 1.2 川辺農業構造改善センター 13.3 4.7 14.9 川辺やすらぎの郷 9.9 川辺やすらぎ館特産加工施設 0.0 集落拠点施設(川辺やすらぎの郷増築分) 0.0 頴娃農業開発研修センタ- 20.3 川辺経営研修施設 6.0 0.8 水土利館 1.5 頴娃特産品開発研究センター 5.9 15.0千円/人 ¥12,933 27.4 知覧農産物処理加工施設 3.6 平均 100.0千円/㎡ 1.3 頴娃農村婦人の家 5.0 25.0千円/人 50.0千円/㎡ 25.2 3.5 0.01 知覧特攻物産館 0.03 知覧農産物直売所休憩室 0.2 さつまいもとお茶の館 知覧の里 2.2 0.1 ふれあい交流館 1.1 1.2 106.4 5.0千円/人 供給処理施設 面積当たりコスト(千円)/㎡ 利用者一人当たりコスト(千円)/人 平均 平均 0.0千円/㎡ ¥2,311 25.0千円/人 2.3 15.0千円/人 川辺清掃センター 50.0千円/㎡ 40.3 100.0千円/㎡ ¥40,331 5.0千円/人 利用者数の推移 過去 3 年間の利用者の推移をみると,産業系施設の過去 3 年間の平均は 12,416 人,供給系 施設の過去 3 年間の平均は 37,705 人となります。もっとも利用者数が多い,お茶街道ゆとり 館で,3 年間の平均は 46,309 人となります。 81 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 過去 3 年間の利用者数の推移 2013 知覧農業振興センター 2014 2015 0 0 0 お茶街道 ゆとり館 霜出げんき館 頴娃農村婦人の家 川辺農業構造改善センター 知覧農産物処理加工施設 川辺やすらぎの郷 川辺やすらぎ館特産加工施設 集落拠点施設(川辺やすらぎの郷増築分) 頴娃農業開発研修センタ- 川辺経営研修施設 42,033 2,395 2,681 4,054 537 630 681 1,316 1,353 1,257 453 425 364 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1,554 1,543 1,245 0 0 0 頴娃特産品開発研究センター 平均 12,416人 198 338 173 知覧特攻物産館 30,474 知覧農産物直売所休憩室 さつまいもとお茶の館 知覧の里 50,842 13,342 13,582 14,014 水土利館 第 4 章 46,051 30,474 0 ふれあい交流館 40,114 4,448 6,063 1,893 1,581 1,944 36,543 36,550 40,021 川辺清掃センター 0人 40,114 10,000人 20,000人 30,000人 40,000人 44,404 44,404 平均 37,705人 50,000人 60,000人 現状と課題 【建物性能】 ・ 産業系施設,供給処理施設は築 30 年未満の建物が多く,比較的新しい建物の多い類型 となっていますが,建築時期が集中しており更新費の偏りが予測されます。 ・ 日常点検等により劣化状況,危険度を把握し適切な時期に計画的に修繕等を行い,財政 負担の軽減や平準化を図ることが必要とされます。 【コスト状況】 ・ 地域の観光資源の分布状況や地域活性化の視点から公共施設としての必要性を明確に し,周辺類似施設等との重複状況や採算性等を考慮し,管理運営の効率化等について統 廃合を含めた見直しが必要です。 ・ 採算性の比較的高い施設については,管理主体の変更や民営化の考慮も必要です。 【利用状況】 ・ お茶街道ゆとり館,知覧特攻物産館,知覧農産物直売所休憩室等は利用者数が多い施設 と位置付けられます。 ・ 川辺清掃センターは市直営の施設と一部事務組合による共同処理が混在しており,人口 規模等からみると施設数が過大となっています。今後は施設再編について検討する必要 があります。 82 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (11) その他施設 施設概要 ・ その他施設は火葬場(2 施設),教職員住宅(58 施設) ,その他(13 施設)の 73 施設 が設置されています。 ・ 総建物棟数は 142 棟,総延床面積 10,479.7 ㎡であり,市の保有する公共施設等(建築 物)延床面積全体の 4.0%を占めています。 ・ 火葬場は南九州市火葬場条例により設置されています。 ・ 教職員住宅は南九州市教職員住宅管理規則により管理されており,南九州市立小中学 校に在籍する教職員の入居を目的として設置されています。 表 施設の一覧(1/2) 用途 火葬場 その他 施設情報 バリア 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 頴娃浄楽苑 3 619 3 火葬場 4 314 0 岩屋観音茶屋 1 140 0 公衆便所(頴娃地区) 4 93 3 大川駐車場便所 1 28 0 前原海岸便所 1 15 0 水成川駅前便所 1 3 0 石垣駅前便所 1 3 0 全天候型多目的広場 1 1,104 0 知覧本庁西側駐車場 東屋 1 13 0 旧知覧分遣所 5 818 0 知覧小教頭住宅_倉庫 1 10 0 製品ターミナル知覧南部 1 1,204 0 旧西郷恵一郎邸 2 237 0 知覧子育て拠点センター 1 82 0 施設名称 83 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 1989 1977 1989 1988 2013 1990 1966 1966 1993 2002 1974 1987 2000 1915 1999 27 39 27 28 3 26 50 50 23 14 42 29 16 101 17 主 構 体 造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 木造 鉄筋コンクリート 木造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄骨造 木造 鉄筋コンクリート 木造 鉄骨造 木造 木造 バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 3 有 0 有 0 有 1 無 0 無 0 無 0 無 0 有 0 無 0 無 0 有 0 有 0 無 0 有 0 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 表 施設の一覧(2/2) 施設情報 用途 第 4 章 教職員 住宅 施設名称 頴娃小校長住宅 頴娃小教頭住宅 宮脇小校長住宅 宮脇小教頭住宅 粟ヶ窪小校長住宅 粟ヶ窪小教頭住宅 九玉小校長住宅 九玉小教頭住宅 別府小校長住宅 別府小教頭住宅 松原小校長住宅 松原小教頭住宅 青戸小校長住宅 青戸小教頭住宅 頴娃中校長住宅 頴娃中教頭住宅 別府中校長住宅 別府中教頭住宅 青戸中校長住宅 青戸中教頭住宅 教職員住宅1・2・3号 知覧小校長住宅 霜出小校長住宅 霜出小教頭住宅 松ヶ浦小校長住宅 松ヶ浦小教頭住宅 浮辺小校長住宅 浮辺小教頭住宅 中福良小校長住宅 松山小校長住宅 松山小教頭住宅 手蓑小校長住宅 手蓑小教頭住宅 知覧中校長住宅 知覧中教頭住宅 一般教職員西福寺住宅2~4 一般教職員西福寺住宅1 一般教職員西福寺住宅5 一般教職員徳原住宅1~3 一般教職員松木住宅 一般教職員瀬世住宅2~4 一般教職員松山住宅 川辺小校長住宅 川辺小教頭住宅 清水小校長住宅 清水小教頭住宅 田代小校長住宅 田代小教頭住宅 神殿小校長住宅 神殿小教頭住宅 勝目小校長住宅 勝目小教頭住宅 大丸小校長住宅 大丸小教頭住宅 高田小校長住宅 高田小教頭住宅 川辺中校長住宅 川辺中教頭住宅 平均 合計 建物 棟数 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 3 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 1 2 2 1 1 1 2 3 2 2 2 2 1 3 2 2 2 2 2 2 2 2 2 1.9 142 バリア 延床 指定 避難所 フリー 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 77 0 83 0 84 0 88 0 84 0 84 0 69 0 83 0 84 0 83 0 90 0 83 0 88 0 84 0 130 0 88 0 88 0 88 0 88 0 88 0 164 0 98 0 98 0 101 0 92 0 98 0 98 0 97 0 97 0 97 0 101 0 98 0 81 0 106 0 101 0 81 0 83 0 101 0 95 0 82 0 81 0 101 0 123 0 125 0 121 0 120 0 107 0 105 0 124 0 120 0 120 0 120 0 120 0 120 0 126 0 120 0 120 0 125 0 134 10,479.7 - 84 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 1969 1980 1972 1981 1983 1979 1971 1983 1981 1972 1974 1983 1979 1981 1970 1984 1980 1982 1979 1982 1968 1985 1985 1993 1974 1986 1984 1973 1983 1983 1990 1984 1976 1983 1992 1986 1978 1991 1992 1999 1986 1991 1988 1983 1985 1990 1986 1993 1987 1991 1989 1992 1990 1990 1994 1991 1993 1983 1984 - 47 36 44 35 33 37 45 33 35 44 42 33 37 35 46 32 36 34 37 34 48 31 31 23 42 30 32 43 33 33 26 32 40 33 24 30 38 25 24 17 30 25 28 33 31 26 30 23 29 25 27 24 26 26 22 25 23 33 32 - 主 構 体 造 コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック 鉄筋コンクリート コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 木造 - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 無 0 無 0 無 0 無 0 有 0 無 0 無 0 有 0 無 0 無 0 無 0 有 0 無 0 無 0 無 0 有 0 無 0 有 0 無 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 - 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 施設基本情報 安全性,老朽化は問題ないが,バリアフリーやコスト等ソフト面で改善の余地がある施設 (類型②)が大川駐車場便所,知覧本庁西側駐車場 東屋の 2 施設となります。 安全性は問題なく,改修不要又は実施済で,築 15 年以上の施設(類型③)が頴娃浄楽苑, 火葬場,霜出小教頭住宅などの計 28 施設となります。 安全性は問題ないが,築 30 年を経過し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑤)が粟ヶ窪小校長住宅,九玉小教頭住宅,松原小教頭住宅などの計 20 施設となります。 安全性の確保に加えて,老朽化が進行し,大規模改修や建替え等の検討が必要な施設(類 型⑧)が頴娃小校長住宅,頴娃小教頭住宅,宮脇小校長住宅などの計 23 施設となります。 図 施設の建物性能比較 類型② ソフト面で改善の余地がある施設 安全性、老朽化は問題ないが、バリアフリーやコスト等ソフト面で改善の余地がある施設 大川駐車場便所 知覧本庁西側駐車場 東屋 【2施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 老朽化 0 バリアフリー 類型③ 大規模改修 修繕等の検討が必要となる施設 【28施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型⑤ 老朽化 0 大規模改修 大規模改修等の検討が必要な施設 【20施設】 安全性 3 2 維持管理 効率 1 バリアフリー 類型⑧ 老朽化 0 大規模改修 耐震性の確保・老朽化対策・大規 模改修が必要な施設 【23施設】 安全性 3 維持管理 効率 バリアフリー 2 1 老朽化 0 大規模改修 安全性は問題なく、改修不要又は実施済で、築15年以上の施設 頴娃浄楽苑 火葬場 霜出小教頭住宅 松山小教頭住宅 知覧中教頭住宅 一般教職員西福寺住宅5 一般教職員徳原住宅1~3 一般教職員松木住宅 一般教職員松山住宅 川辺小校長住宅 清水小教頭住宅 田代小教頭住宅 神殿小校長住宅 神殿小教頭住宅 勝目小校長住宅 勝目小教頭住宅 大丸小校長住宅 大丸小教頭住宅 高田小校長住宅 高田小教頭住宅 川辺中校長住宅 岩屋観音茶屋 公衆便所(頴娃地区) 前原海岸便所 全天候型多目的広場 知覧小教頭住宅_倉庫 製品ターミナル知覧南部 知覧子育て拠点センター 安全性は問題ないが、築30年を経過し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 粟ヶ窪小校長住宅 九玉小教頭住宅 松原小教頭住宅 頴娃中教頭住宅 別府中教頭住宅 青戸中教頭住宅 知覧小校長住宅 霜出小校長住宅 松ヶ浦小教頭住宅 浮辺小校長住宅 中福良小校長住宅 松山小校長住宅 手蓑小校長住宅 知覧中校長住宅 一般教職員西福寺住宅2~4 一般教職員瀬世住宅2~4 川辺小教頭住宅 清水小校長住宅 田代小校長住宅 川辺中教頭住宅 安全性の確保に加えて、老朽化が進行し、大規模改修や建替え等の検討が必要な施設 頴娃小校長住宅 頴娃小教頭住宅 宮脇小校長住宅 宮脇小教頭住宅 粟ヶ窪小教頭住宅 九玉小校長住宅 別府小校長住宅 別府小教頭住宅 松原小校長住宅 青戸小校長住宅 青戸小教頭住宅 頴娃中校長住宅 別府中校長住宅 青戸中校長住宅 教職員住宅1・2・3号 松ヶ浦小校長住宅 浮辺小教頭住宅 手蓑小教頭住宅 一般教職員西福寺住宅1 水成川駅前便所 石垣駅前便所 旧知覧分遣所 旧西郷恵一郎邸 85 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 将来更新費推計 その他を築年数で見ると,築 30 年を超える建物が,83 棟と全体の 58.5%を占め,築 30 年 未満の建物は 59 棟と全体の 41.5%を占めています。 年代別の更新費の推計からは,平成 54 年度(2042 年度)から平成 68 年度(2056 年度) までに多くの建替えが予測され,現状の施設を同規模で維持する場合,15 年間で 24.1 億円 の大規模改修費及び建替え費が必要と見込まれます。 図 築年数別の棟数(左)と年代別の更新費用(右) 50年以上 15年未満 4棟 5棟 (億円) 12.0 40-49年 15棟 9.6 10.0 7.9 8.0 15-29年 54棟 6.6 6.0 3.9 30-39年 64棟 2.0 3.9 3.3 4.0 2.9 1.4 0 2017~ 2022~ 2027~ 2032~ 2037~ 2042~ 2047~ 2052~ 2021年度 2026年度 2031年度 2036年度 2041年度 2046年度 2051年度 2056年度 大規模改修(築51年以上) 第 4 章 大規模改修(築31から50年) 大規模改修(築30年以前) 建替え 施設運営コスト 利用者一人当たりのコストをみると,火葬場の平均が 1,658 円/人,入居者一人あたりの コストをみると,教職員住宅の平均が 35,349 円/戸となり,青戸中教頭住宅の 150,000 円/ 人が最も高くなっています。 面積当たりのコストでは,火葬場の平均が 19,178 円/㎡,教職員住宅の平均が 389 円/㎡, その他の平均が 9,948 円/㎡となり,石垣駅前便所の 65,600 円/㎡が最も高くなっています。 図 利用者一人当たりと,面積当たりのコスト比較(過去 3 年間の平均) 面積当たりコスト(千円)/㎡ 利用者一人当たりコスト(千円)/人 平均 0.0千円/㎡ 頴娃浄楽苑 2.0 ¥1,658 2.0千円/人 20.0千円/㎡ 17.7 火葬場 1.3 3.0千円/人 10.0千円/㎡ 1.0千円/人 平均 30.0千円/㎡ ¥19,178 20.7 0.0千円/人 面積当たりコスト(千円)/㎡ 利用者一人当たりコスト(千円)/人 平均 0.0千円/㎡ 岩屋観音茶屋 公衆便所(頴娃地区) 大川駐車場便所 前原海岸便所 水成川駅前便所 石垣駅前便所 全天候型多目的広場 知覧本庁西側駐車場 東屋 旧知覧分遣所 知覧小教頭住宅_倉庫 製品ターミナル知覧南部 旧西郷恵一郎邸 知覧子育て拠点センター 200.0千円/人 100.0千円/人 0.0千円/人 86 50.0千円/㎡ 0.0 15.6 22.2 13.0 12.8 ¥9,948 65.6 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 面積当たりコスト(千円)/㎡ 入居者一人当たりコスト(千円)/戸 平均 平均 0.0千円/㎡ 38.3 43.0 72.3 95.0 45.7 ¥35,349 101.3 95.3 1.3 28.0 34.0 73.3 18.3 8.8 107.7 9.0 48.0 57.3 150.0 0.0 25.3 1.3 20.3 49.3 32.3 29.3 1.2 32.0 7.3 25.7 5.0 76.0 9.3 0.0 0.0 0.0 12.6 4.0 0.0 43.0 91.7 0.0 30.0 6.0 0.0 12.0 69.0 69.0 32.3 0.0 44.0 50.7 10.7 14.3 6.3 107.3 150.0千円/戸 100.0千円/戸 50.0千円/戸 頴娃小校長住宅 頴娃小教頭住宅 宮脇小校長住宅 宮脇小教頭住宅 粟ヶ窪小校長住宅 粟ヶ窪小教頭住宅 九玉小校長住宅 九玉小教頭住宅 別府小校長住宅 別府小教頭住宅 松原小校長住宅 松原小教頭住宅 青戸小校長住宅 青戸小教頭住宅 頴娃中校長住宅 頴娃中教頭住宅 別府中校長住宅 別府中教頭住宅 青戸中校長住宅 青戸中教頭住宅 教職員住宅1・2・3号 知覧小校長住宅 霜出小校長住宅 霜出小教頭住宅 松ヶ浦小校長住宅 松ヶ浦小教頭住宅 浮辺小校長住宅 浮辺小教頭住宅 中福良小校長住宅 松山小校長住宅 松山小教頭住宅 手蓑小校長住宅 手蓑小教頭住宅 知覧中校長住宅 知覧中教頭住宅 一般教職員西福寺住宅2~4 一般教職員西福寺住宅1 一般教職員西福寺住宅5 一般教職員徳原住宅1~3 一般教職員松木住宅 一般教職員瀬世住宅2~4 一般教職員松山住宅 川辺小校長住宅 川辺小教頭住宅 清水小校長住宅 清水小教頭住宅 田代小校長住宅 田代小教頭住宅 神殿小校長住宅 神殿小教頭住宅 勝目小校長住宅 勝目小教頭住宅 大丸小校長住宅 大丸小教頭住宅 高田小校長住宅 高田小教頭住宅 川辺中校長住宅 川辺中教頭住宅 0.0千円/戸 87 0.5千円/㎡ 1.0千円/㎡ 1.5千円/㎡ 0.5 0.5 0.9 1.1 0.5 1.2 ¥389 1.4 0.02 0.3 0.4 0.8 0.2 0.5 0.2 0.8 0.1 0.5 0.7 1.5 1.7 0.0 0.3 0.01 0.2 0.5 0.3 0.3 0.0 第 4 章 0.3 0.0 0.1 0.3 0.1 0.7 0.1 0.0 0.0 0.0 0.4 0.05 0.0 0.4 0.7 0.0 0.2 0.05 0.0 0.1 0.6 0.6 0.3 0.0 0.4 0.4 0.1 0.1 0.1 0.9 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 利用者数の推移 利用者の推移をみると,火葬場の過去 3 年間の平均は 5,213 人となります。 図 過去 3 年間の利用者数の推移 2013 2014 2015 5,340 5,580 5,320 頴娃浄楽苑 5,160 5,060 4,820 火葬場 0人 1,000人 2,000人 3,000人 4,000人 2014 2015 5,000人 平均 5,213人 6,000人 7,000人 図 過去 3 年間の入居戸数の推移 2013 頴娃小校長住宅 頴娃小教頭住宅 宮脇小校長住宅 第 4 章 宮脇小教頭住宅 粟ヶ窪小校長住宅 粟ヶ窪小教頭住宅 九玉小校長住宅 九玉小教頭住宅 別府小校長住宅 別府小教頭住宅 松原小校長住宅 松原小教頭住宅 青戸小校長住宅 0 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 青戸小教頭住宅 頴娃中校長住宅 頴娃中教頭住宅 別府中校長住宅 別府中教頭住宅 青戸中校長住宅 0 0 0 青戸中教頭住宅 教職員住宅1・2・3号 知覧小校長住宅 霜出小校長住宅 霜出小教頭住宅 松ヶ浦小校長住宅 松ヶ浦小教頭住宅 浮辺小校長住宅 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 浮辺小教頭住宅 中福良小校長住宅 松山小校長住宅 0 0 0 松山小教頭住宅 手蓑小校長住宅 1 1 1 1 1 1 1 1 1 手蓑小教頭住宅 知覧中校長住宅 知覧中教頭住宅 0戸 1 1 1 1 1 1 1戸 88 平均入居戸数 1戸 2 2 2 2 2 2 2 2 2 2戸 3戸 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 2013 2014 2015 3 3 3 一般教職員西福寺住宅2~4 一般教職員西福寺住宅1 一般教職員西福寺住宅5 1 1 1 1 1 1 3 3 3 一般教職員徳原住宅1~3 一般教職員松木住宅 1 1 1 3 3 3 一般教職員瀬世住宅2~4 一般教職員松山住宅 川辺小校長住宅 川辺小教頭住宅 清水小校長住宅 清水小教頭住宅 田代小校長住宅 田代小教頭住宅 神殿小校長住宅 神殿小教頭住宅 勝目小校長住宅 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 2 2 2 勝目小教頭住宅 大丸小校長住宅 大丸小教頭住宅 高田小校長住宅 高田小教頭住宅 川辺中校長住宅 川辺中教頭住宅 0戸 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 第 4 章 1 1 1 1戸 2戸 3戸 4戸 現状と課題 【建物性能】 ・ 教職員住宅は老朽化が進行しているため,更新・修繕に要する経費が大幅に必要と予測 されます。 【利用状況】 ・ 火葬場は人口規模や財政状況などを考慮し,統廃合等を含めた再編について検討が必要 です。 ・ 教職員住宅は学校教育系施設と密接に関係することから学校施設の長寿命化計画に基 づき優先順位を付けて修繕等を実施する必要があります。 ・ その他施設の中には普通財産も多数含まれており,施設の廃止に伴い遊休化している建 物は劣化が進んでいます。今後は施設の払下げや譲渡を検討し普通財産の縮減の検討が 必要になります。 89 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 第3節 インフラ (1) 道路 本市の市道認定道路は,実延長約 1,202,419m,道路部面積では約 6,667,807 ㎡を保有して おり,林道の実延長は約 101,480m,農道の実延長は約 240,514m を保有しています。 将来更新費の推計結果は,平成 29 年(2017 年)から 40 年間で 835.7 億円で,年平均当た り 20.9 億円と予測されています。 【現状と課題】 交通量の増加や車両の大型化により舗装の損傷による補修及び改良路線は多くなっており, 計画的に事業推進する必要があります。 農道は,受益者管理を基本としており,補修用の生コンクリート,砂利など原材料支給に より支援しています。地域によっては,自らの施設維持管理へ国の支援事業を活用して取り 組んでいるところがありますが,道路の維持補修の要望は多くなっています。 第 4 章 【現在までの取組み】 これまでの道路の維持管理は日常的なパトロールを行い,路面の劣化の激しい部分の点 検・調査を実施しています。 農道に関しては,受益者への日常的維持管理の啓発,除草,植栽管理,路面のポケット補 修,パトロール等を行っています。 【今後の方向性】 舗装等については日常的な道路パトロールにより路面状況の把握を行い維持補修計画の共 有化を図り小規模修繕に努め,オーバーレイによる補修はコスト縮減を図り長寿命化を推進 するとともに,新規の改良,舗装については補助事業を活用し,安全確保や施設更新を進め ていきます。 農道の道路補修の要望は多く,多面的機能支払交付金を活用し,施設維持管理に必要な費 用を国の交付金の支援事業で行うことができるよう支援事業の推進を図ります。農道の新規 の舗装・改良は,補助事業を活用するよう実施検討し,歳出削減につなげます。 90 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 (2) 橋梁 本市の橋梁は,これまでに 309 橋が整備され,総延長約 4.7Kmであり,林道には 7 橋,総 延長 429.2mが整備され,農道には 2 橋,総延長 16mが整備さてています。 将来更新費の推計結果は,平成 29 年(2017 年)から 40 年間で 74.5 億円で,年平均当た り 1.9 億円と予測されています。 【現状と課題】 橋梁の多くは昭和 30 年代以降に建設され, 今後修繕費用や更新費用の急増が予測されます。 【現在までの取組み】 橋梁長寿命化修繕計画策定及び計画に基づいた詳細点検や,修繕を実施しています。 【今後の方向性】 長寿命化修繕計画に基づき維持管理することで費用の低減を図り,橋梁の長寿命化を推進 します。整備については補助事業等を活用して,工法等を検討し経費節減に努め安全確保や 施設更新の進捗を図ります。 (3) 第 4 章 上水道 施設概要 ・ 本市には,上水道事業が 1 事業,簡易水道事業が 12 事業,飲料水供給事業が 2 事業あ り,総延長 723,850mの管渠を保有しています。 ・ 上水道施設で建物を保有する施設は 71 施設が設置されています。 ・ 総建物棟数は 81 棟,総延床面積 1,7920.0 ㎡であり,市の保有する公共施設等(建築 物)延床面積全体の 6.9%を占めています。 ・ 建物の多くはポンプ場や機械室であり,延床面積も 100 ㎡以下の建物が大半を占めて います。 91 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 表:上水道施設(建物)の一覧(1/2) 施設情報 第 4 章 バリア 用途 施設名称 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 長崎水源地電気室 1 18 0 ヲヤシ平水源地電気室 1 38 0 ヲヤシ平旧水源地ポンプ室 1 9 0 御領中継ポンプ所電気室 1 12 0 新牧水源地管理棟 1 43 0 青戸第2水源地滅菌室 1 2 0 青戸配水池ポンプ室 1 15 0 旧滅菌施設(青戸配水池内) 1 5 0 青戸第1水源地電気室 1 20 0 曲谷水源地管理棟 1 11 0 松原飯伏中継所(旧施設) 1 33 0 高吉水源電気室 1 4 0 小原水源地(旧施設) 1 10 0 石垣第1水源地電気室 1 80 0 石垣第2水源地電気室 1 20 0 西部水源地電気室 1 32 0 大川水源地電気室 1 38 0 西部加圧ポンプ室 1 43 0 摺木水源地電気室 1 7 0 松永水源地電気室 1 69 0 足貝水源地電気室 1 57 0 只角水源地電気室 1 23 0 谷場水源地電気室 1 8 0 西頴娃水源地ポンプ室 1 17 0 中央温泉 1 5 0 中央第3水源地電気室 1 13 0 中央第1水源地電気室 1 38 0 中央第2水源地電気室 1 13 0 粟ヶ窪第2水源地電気室 1 9 0 粟ヶ窪第1水源地電気室 1 22 0 頴娃中央地区簡易水道滅菌室 1 4 0 北部第1ポンプ室 1 106 0 永里発電機室 1 34 0 郡発電機室 1 38 0 上水道施設 中部発電機室 1 27 0 思い川倉庫 1 47 0 北部第2ポンプ室 1 76 0 厚地管理棟 1 19 0 河崎発電機室 1 30 0 上塚滅菌室 1 4 0 南部簡水共親第4水源地機械室棟 1 28 0 南部簡水共親第3水源地浄水機械室棟 1 50 0 共親管理室 1 28 0 加治佐管理室 1 27 0 南部発電機室 1 14 0 垂水管理室 1 28 0 滝元水源地 3 54 0 高田水源地 4 93 0 勝目第2水源地 1 69 0 西木場水源地 2 31 0 西木場第2水源地 1 6 0 田之頭中継ポンプ場 1 14 0 小河路配水地 1 3 0 瀬戸山水源地 1 3 0 神殿水源地 1 24 0 市崎野加圧ポンプ場 1 12 0 市崎野中継ポンプ場 1 12 0 岩屋水源地 1 3 0 清水水源地 4 70 0 花園中継ポンプ場 1 21 0 仁之野第2水源地 1 6 0 仁之野加圧ポンプ場 1 6 0 勝目中継ポンプ場 1 19 0 勝目第1水源地 1 3 0 佐々良中継ポンプ場 1 5 0 陽光台加圧ポンプ場 1 11 0 六丁水源地 1 2 0 柳水源地 2 22 0 柳水源地 発電機室 1 20 0 92 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 1979 2008 1975 1977 1993 1987 1975 1975 1974 1987 1965 1979 1988 1993 1994 1997 1989 1997 1980 2006 1987 2004 1982 1958 1998 2004 1983 1988 1965 1976 1985 1981 1991 1986 1991 1995 1981 1987 1984 1989 2011 2011 2006 2007 1985 1999 1974 1985 2001 1981 1998 2000 1984 1967 1978 1985 1985 1978 1978 2002 1991 1984 1974 1984 1985 1985 1985 1979 2013 37 8 41 39 23 29 41 41 42 29 51 37 28 23 22 19 27 19 36 10 29 12 34 58 18 12 33 28 51 40 31 35 25 30 25 21 35 29 32 27 5 5 10 9 31 17 42 31 15 35 18 16 32 49 38 31 31 38 38 14 25 32 42 32 31 31 31 37 3 主 構 体 造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート コンクリートブロック コンクリートブロック コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート コンクリートブロック コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄骨造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 鉄骨造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄骨造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 木造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄骨造 バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 無 0 有 0 無 0 無 0 有 0 有 0 無 0 無 0 無 0 無 0 無 0 無 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 有 0 無 0 無 0 無 0 無 0 有 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 無 0 無 0 有 0 有 0 無 0 無 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 表:上水道施設(建物)の一覧(2/2) 用途 施設名称 上水道施設 川原中継ポンプ場 大久保水源地 施設情報 バリア 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 1 5 0 1 8 0 平均 1.1 25 合計 81 1,792.0 - 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 1983 1984 1987 - 33 32 29 - 主 構 体 造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 0 有 0 - 【現状と課題】 多くの施設が築後 30 年間迎え,経年劣化による更新修繕費の増加が予測されます。 【現在までの取組み】 日常的維持管理,パトロール等や保守点検等の結果に基づき,軽微なものは早急に修繕を 行い,大規模改修の回避によるコスト縮減と施設の長寿命化を図っています。 【今後の方向性】 老朽化の進む施設設備の更新修繕等については,耐用年数や保守点検等の結果を勘案しラ イフサイクルコスト等を踏まえ,事前に必要経費を把握し,優先順位をつけ計画的に実施す ることでコストの縮減や平準化及び施設の長寿命化を図ります。 (4) 第 4 章 下水道 ・ 本市は公共下水道及び農業集落排水の総延長 66,515mの管渠を保有してます ・ 下水道施設で建物を保有する施設は 3 施設が設置されています。 ・ 総建物棟数は 3 棟,総延床面積 1,514.2 ㎡であり,市の保有する公共施設等(建築物) 延床面積全体の 0.6%を占めています。 表:下水道施設(建物)の一覧 施設情報 バリア 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 垂水浄化センター 1 185 0 下水道施設 知覧中央浄化センター 1 711 0 川辺東部農業集落排水処理場 1 618 0 平均 1.0 505 合計 3 1,514.2 用途 施設名称 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 2005 2000 1990 1998 - 11 16 26 18 - 主 構 体 造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 0 有 0 有 0 - 【現状と課題】 現在整備されている下水道施設は,法定耐用年数に近づきつつあり,更新時期が集中する ことが予測されます。 【現在までの取組み】 日常的維持管理,パトロール等や保守点検等の結果に基づき軽微なものは早急に修繕を行 い,大規模修繕の回避によるコスト縮減と施設の長寿命化を図っています。 【今後の方向性】 法定耐用年数に近づきつつあり,更新時期が集中することが予測されます。劣化初期の段 階から対策を実施することにより,大規模修繕の回避によるコスト縮減と施設の継続利用を 推進するとともに費用対効果等を考慮し,耐久性の高い工法の採用など検討し長寿命化を図 ります。 93 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 第4節 施設類型ごとの基本方針 施設類型 基本的な方針 【学校教育系施設】 学校 ・ 小中学校とも老朽化が進行しています。今後は学校施設整備計画 の検討及び児童生徒数の推移や,地域コミュニティとしての役割 を考慮し,大規模改修等の時期を検討します。 ・ 校舎等の長寿命化計画書を策定し,補修整備及び統廃合の検討を 行います。 【市民文化系施設】 文化会館・校区地区 公民館 ・ 老朽化が進行しており,多くの更新費が必要と予測されます。地 域文化活動や校区・地区公民館活動の観点から,利用状況や効率 的に運営するための方策について調査及び研究を行い,管理運営 方針を策定します。 ・ 施設に求められている機能や維持管理費等を勘案のうえ優先順位 第 4 章 等をつけ,施設の効率化及び長寿命化を検討します。 ・ 施設管理者の日常点検の確実な実施等を行うことで劣化状況や危 険度を把握し,点検結果の蓄積を行い老朽化対策等に活用するこ とで財政負担の軽減や平準化を図ります。 【社会教育系施設】 図書館,博物館等 ・ 生涯学習拠点施設としての視点から,利用促進対策を検討し,施 設・設備の状況把握に努めるとともに,指定管理者制度の導入に ついて検討します。 ・ 施設によっては利用状況等を把握したうえで,統合や廃止等を含 めて適切な管理について検討します。 ・ 比較的新しい施設が多いが,一部の施設設備で老朽化が進行して いるため,適切な点検等を行い状況を把握し,長寿命化を図ると ともに財政負担の軽減や平準化を図ります。 【子育て支援施設】 幼稚園・保育所 ・ 施設管理者による日常点検を実施し適切に管理しているが,施設 設備等に係る修繕経費が発生することが予測されることから,維 持管理費等を勘定のうえ優先順位をつけ,施設の効率化及び長寿 命化を検討します。 ・ 子ども子育て支援施策に基づく保育所・認可外施設の認定こども 園及び地域型保育事業への転換や,今後の施設利用者数の推移を 考慮しながら,施設の在り方等について検討します。 94 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 施設類型 基本的な方針 【公園】 公園 ・ 老朽化により各施設の改築・改修が必要で,今後多額の再整備費 用が予測されます。市内公園内で類似施設もあるため,各施設ご とに統廃合を検討します。 ・ 各公園の巡回と点検を行い,公園施設の劣化や損傷を早期に発見 し,事故の予防に努めます。 ・ 適切な維持管理を行うとともに7か所の都市公園は,公園施設長 寿命化計画及び安心安全計画に基づき,施設の改築改修事業を行 い,財政負担の平準化と低減を図ります。 ・ 保有する農村公園では設置から 30 年以上経過したものが多く,老 朽化が進行しています。施設管理者である自治会と協力し日頃の 適切な安全点検により,公園施設の劣化や有害なハザードを早期 に発見するなど,適切な維持管理を行うことで安全確保を図りま す。 ・ 農村公園については,市費による改修・更新は行わないこととし, 施設の利用が見込めない場合は廃止を含め検討します。 【行政系施設】 庁舎等 ・ 庁舎は頴娃庁舎が昭和 44 年,知覧庁舎が昭和 38 年,川辺庁舎が 昭和 42 年から供用開始され, それぞれ築 47 年から 53 年が経過し, 老朽化による,大規模改修費及び建替え費用を要することが予測 されます。建物の利用状況や劣化状況等を把握し緊急度や優先度 に応じ管理を行い,庁舎施設の統合,縮減及び長寿命化を図りま す。 ・ 平成 40 年度の新庁舎完成を目標にスムースな施設移行ができる よう行政改革大綱に基づき年次的に組織再編を行い,施設の改修 等を検討します。 消防施設 ・ 消防団車庫・詰所は市民の生命財産を守る重要な施設です。老朽 化による修繕費等の経費が必要であるため,地域内広域連携を考 慮し施設の統廃合を検討します。 ・ 地域情勢や施設状況を把握し優先度の高い施設から順に計画的に 修繕や更新を行うなど,管理運営の効率化等について見直しを行 うことによって長寿命化及び財政負担の軽減や平準化を図りま す。 95 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 施設類型 基本的な方針 【公営住宅】 公営住宅 ・ 築後 30 年以上経過している住宅が多数あり今後の更新・修繕に要 する経費の増加が予測されるため,市公営住宅長寿命化計画に基 づき,施設管理を適切に実施し,優先順位に基づく改修等を行う ことで,コストの縮減及び平準化を図るとともに公営住宅の縮減 及び長寿命化を図ります。 ・ 管理運営の効率化のため,入退居,維持修繕業務の指定管理者制 度導入に向け調査研究を進めます。 【保健・福祉施設】 老人福祉センター・ 保健センター等 ・ 施設の老朽化が進行し,施設設備等の更新・修繕等の経費が発生 することが予測されることから,同類施設毎の事業継続の有無や 民間移管等を含めて検討します。 ・ 災害時の拠点となる施設や避難所に指定されている施設もあるこ とから,建物設備の利用状況や劣化状況等を把握し,優先度の高 第 4 章 い施設から計画的に修繕や更新等を行うことによって,コストの 縮減及び平準化,施設の縮減,長寿命化を図ります。 【スポーツ・レクリエーション系施設】 スポーツ施設 体育館・武道館等 ・ 老朽化により施設の再整備が必要な状況であり,施設に求められ ている機能や維持管理費等を考慮し,利用状況や必要度に応じ施 設に優先順位等をつけ計画的に修繕や更新等を行うことによりコ ストの縮減及び平準化を図るとともに施設の効率化及び長寿命化 を図ります。 ・ 多くの施設が都市公園内に設置されていることから関係部署と連 携し,施設管理者による施設設備等の安全点検を行います。 保養施設 温泉センター等 ・ 多くの施設は指定管理制度による運営を実施しているが,使用料や 自主事業等の収入で運営していくことが困難な状況で,多額の委託 料が発生しています。また,施設設備の老朽化に伴う多額の修繕料 の発生も予測されることから,同類施設毎の在り方検討会を組織 し,施設の規模の縮小,民間移管,廃止を含めて検討します。 ・ 保健福祉の観点から,公共施設としての必要性を明らかにし,指定 管理者による日常点検結果や施設に求められている機能を踏まえ, その必要性の優先度が高い施設から計画的に修繕や更新を行い長 寿命化及び財政負担の軽減や平準化を図ります。 96 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 施設類型 基本的な方針 【産業系施設】 農業開発研修センタ ー・物産館等 ・ 多くの施設は,老朽化による更新修繕に要する経費が大幅に必要 と見込まれますが,補助金適化法の処分制限期間内のため処分で きない施設や収入に比べ支出が多くなっている施設,利活用方針 の定まらない施設もあります。 ・ 地域の観光資源の分布状況や地域活性化の視点から公共施設とし ての必要性を明確にした上で,周辺類似施設等との重複状況や採 算性等を考慮し,管理運営の効率化等について統廃合を含めた見 直しを行い,採算性の比較的高い施設については,管理主体の変 更や民営化を検討します。 ・ 日常点検等により劣化状況,危険度を把握し適切な時期に計画的 に修繕等を行い,財政負担の軽減や平準化を図るとともに施設の 長寿命化を図ります。 【供給処理施設】 川辺清掃センター ・ 幾つかの施設は大規模改修を実施し延命化を図ったが,施設全体 が老朽化していることから,修繕箇所とその頻度が増加すると見 込まれるため,施設の再編計画を念頭に,状況に応じた修繕や改 修を行い財政負担の軽減や平準化を図ります。 ・ 現施設の存続期間中は日常点検等を実施し,軽微な補修を随時実 施することで大規模な修繕が発生しないように努める中で,統廃 合を推進し,より効率的で経済的な施設の整備を目指します。 ・ 当該施設については,一般廃棄物の処理経費縮減のため,既存の ごみ処理施設の統廃合を行い広域による共同処理を行う「新広域 ごみ処理施設」の建設を推進します。平成 36 年 4 月供用開始を目 指し関係市と協議していきます。 【その他施設】 火葬場・教職員住宅 ・ 本市火葬場は,近隣市との共同処理施設と本市単独の 2 施設の 3 施設があり,人口規模や財政状況から施設の統廃合を含めた再編 が必要なことから検討を進めます。住民の代表で組織する火葬場 検討委員会による,火葬行政のあり方についての答申を受け,本 市が単独で保有する 2 施設で当分の間,本市全域の火葬を行うこ とで手続きを進めます。 ・ 施設の存続期間中は日常点検等の結果に基づき,軽微な補修を随 時実施し,大規模な修繕が発生しないように努めることで財政負 担の軽減や平準化を図ります。 ・ 教職員住宅は施設が老朽化しているため更新・修繕に要する経費 が大幅に必要と見込まれます。当施設は学校教育系施設と密接に 関連することから,学校教育系施設で策定予定の長寿命化計画に 基づき優先順位を付けて修繕等を実施することで,財政負担の軽 減及び平準化を図ります。 97 第 4 章 第4章 施設類型ごとの現状と管理に関する基本方針 施設類型 基本的な方針 【その他施設】 普通財産 ・ 施設の廃止に伴い遊休化している土地は荒廃し建物は劣化が進 み,維持に要する経費等が増大していることから,施設の払い下 げや譲渡等を検討し,普通財産の縮減に努めます。 【道路・橋梁・上下水道】 道路 ・ 市道は交通量の増加や車両の大型化により舗装の損傷による補修 及び改良路線が多くなっており,計画的に事業推進を行う必要が あります。 ・ 舗装等については,日常的な道路パトロールにより路面状況の把 握を行い,維持補修計画の共有化のもと小規模修繕に努め,オー バーレイによる補修はコスト縮減を図り長寿命化を推進します。 また,新規の改良,舗装については補助事業を活用し,安全確保 や施設更新を進めていきます。 ・ 農道については,受益者管理を基本とし,補修用の原材料支給で 第 4 章 支援していますが,道路の維持補修の要望は多く,今後は施設維 持管理に必要な費用を,国の交付金による支援事業を活用できる ように推進し,財政負担の軽減や平準化を図ります。新規の改良, 舗装については補助事業の活用を検討し安全確保や更新を進めて いきます。 ・ 橋梁 ・ 橋梁の多くは昭和 30 年代以降に建設されたものであり,今後修繕 や更新費用の急増が予測され,長寿命化修繕計画に基づき維持管 理することで費用の低減を図り,橋梁の長寿命化を推進します。 ・ 整備については補助事業等を活用し,工法等を検討することによ り,経費節減に努め安全確保や施設更新の進捗を図ります。 上水道(管渠) ・ 老朽化による更新修繕費の増加が予測され,施設設備の更新修繕 等については,耐用年数や保守点検等の結果を勘案し,ライフサ イクルコスト等を踏まえ,事前に必要経費を把握し,優先順位を つけ計画的に実施することでコストの縮減や平準化及び施設の長 寿命化を図ります。 下水道(管渠) ・ 施設は法定耐用年数に近づきつつあり,更新時期が集中すること が予測されます。劣化初期の段階から対策を実施することにより, 大規模修繕の回避によるコスト縮減と施設の継続利用を推進する とともに,費用対効果等を考慮し,耐久性の高い工法の採用など を検討し,長寿命化を推進します。 98 第5章 今後の取り組みについて 第5章 今後の取組みについて 第1節 取組み体制 (1) 全庁的な体制の構築 全庁的な体制の構築 本市では,将来にわたり行政サービスが持続可能となる公共施設等のマネジメントを確実 に実行していくため,行財政改革・政策立案・財産管理の各所管部署と公共施設等の各所管 部署が連携するとともに,全庁的な推進体制の構築を図ります。 公共施設等の更新や統廃合の事業化にあたっては,その利活用方針や優先順位の決定につ いて,関係課による部門横断的な組織体において協議する仕組みを検討します。そのため, 公共施設等のマネジメントを推進する主体的な部署を財政課に置き,関係部署との連携強化 を図るとともに,個々の施設の長寿命化や適切な維持保全の推進に関する施設責任者の意 見・提案を的確に把握し,反映する方策を検討します。 情報管理・共有の推進 本市の公共施設等に関する情報はデータ化して継続的な更新を行いながら活用することと し,特に維持管理費用や利用状況などについても定期的な情報更新に努め,庁内での情報共 有を図ることとします。 また,職員一人ひとりが公共施設等の現状や経営的視点に立った総量適正化,維持管理へ の理解を深めていくことの重要性を踏まえ,説明会の開催などにより庁内の公共施設マネジ メント意識の高揚及び共有を図ります。 99 第 5 章 第5章 今後の取り組みについて (2) フォローアップの実施 本計画は,5 年を単位に見直すことを基本とし,本市の財政状況や制度変更等に合わせて 適宜見直しを行い,上位計画である南九州市総合計画や南九州市行政改革大綱への反映を行 うこととしており,PDCA サイクルを活用した継続的な取組みを行うことが重要です。 このために必要なフォローアップの実施方針を以下に定めます。 ・ Plan(公共施設等総合管理計画の策定やこれに基づく実行計画の立案・見直し),Do(公 共施設マネジメントを庁内横断的に実施) ,Check(施設カルテ等の活用による定期的な 検証),Action(費用の削減,機能更新,複合化等の実施)を一連の流れとして,PDCA サイクルを回しながら適切な進行管理を行います。 ・ この計画で定めた方針等については随時見直しを行い,南九州市総合計画の実施計画へ 反映させていきます。 ・ 広報やパブリックコメントによる周知,市民アンケートの意見集約を積極的に活用する とともに,この計画に基づく個々の施設の更新にあたっては,市民への情報共有を図り ます。 公共施設等総合管理計画の策定や, 費用の削減,機能更新, 第 5 章 複合化等の実施 PLAN これに基づく実行計画の立案・見直し (計画) ACTION DO (改善) (実施) CHECK 施設カルテ等の活用によ (検証) 公共施設マネジメントを庁内 る定期的な検証 横断的に実施 100 巻末資料 (1) その他市有財産一覧 (1/2) 施設情報 用途 その他市 有財産 バリア 施設名称 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 浦芝原公民館 1 101 1 頴娃地区おもてなし拠点施設(大野岳) 1 10 0 長崎農村公園 1 10 0 旧農産物直売所(旧まごころ直売所) 1 28 0 郡ゲートボール場便所 1 4 0 旧頴娃准看護学校 5 692 0 下出公民館 1 68 0 鶴田集会施設 1 78 0 馬渡公民館 1 131 0 上渕農村公園 1 9 0 只角農村公園 1 10 0 新牧農村公園 1 8 0 三本松工業団地水道施設 1 10 0 飯伏農村公園 1 4 0 青戸農村公園 1 4 0 水成川農村公園 1 8 0 頴娃地区おもてなし拠点施設(番所) 1 10 0 旧番所畜養殖施設 1 39 0 希望の岬休憩所 1 4 0 農産物直売所(ふれあい直売所) 1 34 0 旧生ゴミ堆肥製造施設(頴娃) 1 336 0 雪丸ゲートボール場便所 1 4 0 谷場農村公園 1 8 0 熊ヶ谷放牧場便所 1 29 0 熊ヶ谷放牧場 19 3,852 0 西頴娃駅トイレ 1 22 2 野外ステージ(頴娃運動公園) 1 40 1 旧頴娃分遣所 1 117 0 旧頴娃分遣所(貸付部分) 1 78 0 春向農村公園 1 4 0 赤崎農村公園 1 4 0 上之町物品倉庫 1 180 0 菊永農村公園 3 27 0 後岳北地区休憩所 1 9 0 後岳下地区休憩所 1 9 0 河上駐車場 1 33 1 ねぷた収納庫 2 125 0 中郡バス停留所 1 10 0 知覧観光案内所 1 30 1 りんどう 1 30 0 知覧平和公園食堂 1 780 2 平和公園観光案内電光掲示板 1 8 0 武家屋敷通り 便所 1 31 0 外園住宅 2 138 0 武家屋敷料金徴収所 1 4 0 仮屋園駐車場 2 20 1 旧平田家内東屋 1 29 0 旧小田代医院 1 267 2 武家屋敷駐車場 便所 1 34 0 河上橋駐車場 1 26 0 武家屋敷入口バス停 1 8 0 高塚農村公園 1 9 0 農村情報連絡施設屋外局舎(西元) 1 6 0 東屋(東垂水) 1 37 0 東屋(西垂水) 1 31 0 戦闘指揮所跡 東屋 1 9 0 上別府地区遊園地 2 18 0 旧西元地区共同洗濯場 1 30 0 掩体壕展望台 1 8 1 掩体壕東屋 1 4 0 101 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 2003 2014 1978 2000 1980 1966 1980 1989 1980 1986 1979 1988 1993 1990 1989 1989 2014 1989 2013 1998 2001 1981 1985 1989 1965 2012 1986 1972 1972 1990 1989 1968 2001 2005 1999 1992 1998 2004 2005 1996 1997 2007 1987 1913 2002 1978 2007 1982 1992 2002 2002 2010 1993 1992 1992 2003 2004 1984 2013 2013 13 2 38 16 36 50 36 27 36 30 37 28 23 26 27 27 2 27 3 18 15 35 31 27 51 4 30 44 44 26 27 48 15 11 17 24 18 12 11 20 19 9 29 103 14 38 9 34 24 14 14 6 23 24 24 13 12 32 3 3 主 構 体 造 木造 木造 コンクリートブロック 木造 コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 木造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 木造 鉄筋コンクリート その他 木造 鉄骨造 コンクリートブロック 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄骨造 木造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄骨造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄骨造 コンクリートブロック 木造 木造 木造 鉄骨造 木造 木造 木造 鉄筋コンクリート 軽量鉄骨造 木造 木造 木造 鉄筋コンクリート 木造 鉄筋コンクリート 木造 木造 木造 木造 鉄筋コンクリート 木造 木造 鉄筋コンクリート 鉄筋コンクリート 鉄骨造 木造 木造 バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 1 無 0 無 0 有 0 無 0 無 0 無 0 有 0 無 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 無 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 無 0 有 2 有 1 無 0 無 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 無 1 有 0 無 0 有 1 有 0 有 2 有 0 有 0 無 0 無 0 無 0 有 0 有 2 無 0 無 0 無 0 有 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 無 1 無 0 巻 末 資 料 (2/2) 用途 その他市 有財産 施設情報 バリア 建物 延床 指定 避難所 フリー 棟数 面積(㎡) 管理 指定 (箇所) 塗木農村公園 1 9 0 松ヶ浦港休憩所、トイレ 1 11 0 松ヶ浦自転車置場 1 20 0 水防倉庫(平山) 1 36 0 水防倉庫(勝目) 1 23 0 旧松崎保育所 1 12 0 高田農村公園 1 10 0 牧野(上山田) 1 40 0 小河路農村公園便所 1 8 0 堆肥製造施設 3 677 0 ふれあい農園 4 119 0 川辺支所建設課車庫 1 386 0 バス待合所 7 50 0 田代小前通学バス待合所 1 8 0 菊原通学バス待合所 1 5 0 本別府大久保通学バス待合所 1 3 0 庭月野通学バス待合所 1 10 0 川辺学校給食センター 2 797 0 その他の施設(地域振興課地域振興係) 3 700 0 畜産センター牛衡器室 1 17 0 旧長谷小学校 6 1,128 0 野崎農村公園 1 14 0 平均 1.6 144 合計 129 11,789.4 施設名称 巻 末 資 料 102 代表建物情報 建築 年度 経過 年数 2009 1999 1993 1980 1995 1988 1992 1964 1989 2001 2006 2000 1973 1997 1983 1983 1983 1977 1971 1962 1936 1984 1990 - 7 17 23 36 21 28 24 52 27 15 10 16 43 19 33 33 33 39 45 54 80 32 26 - 主 構 体 造 木造 鉄筋コンクリート 木造 鉄骨造 鉄骨造 木造 木造 鉄筋コンクリート 木造 鉄骨造 木造 鉄骨造 鉄筋コンクリート 木造 木造 木造 木造 鉄骨造 鉄骨造 木造 木造 鉄筋コンクリート - バリア 耐震 フリー (箇所) 有無 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 有 0 無 0 有 0 有 0 有 0 有 0 無 0 無 0 無 0 無 0 有 0 - (2) 市民意識調査 南九州市公共施設等総合管理計画に関する市民意識調査報告書 巻 末 資 料 平成 28 年 8 月 103 調査の概要 1. 調査の目的 この調査は市民意識の動向と現在の市民の多様なニーズを統計的に把握し,その結果を公共施設 等総合管理計画の策定に反映させることを目的とする。 2. 3. 巻 末 資 料 調査の方法 (1) 調査地域 ----------(2) 調査対象者 --------(3) サンプル数 --------(4) 抽出方法 ----------(5) 実施方法 ----------(6) 調査期間 ----------- 南九州市全域 南九州市に在住する満 20 歳以上の市民 2,000 人 住民基本台帳から地域ごとに無作為抽出 調査票を郵送し,回答のうえ返信用封筒にて返送 平成 28 年 6 月 28 日(火)~平成 28 年 7 月 15 日(金) 回収の状況 配布数 (人) 回収数 (人) 回収率 (%) 2,000 603 30.2% 4. 調査項目 (1) 回答者の属性 回答者の性別,年齢,家族構成,本市居住年数及び居住地域を調査し,それらの属性から の傾向を把握する。 (2) 公用施設等総合管理計画策定に伴う調査 公共施設の整備や管理の進め方,公共施設毎の満足度等を調査し,今後の公共施設のあり 方に対する市民ニーズを把握する。 報告書の留意点 1. 基準となるべき実数は,有効回答数とした。 2. 比率は,その質問の有効回答数を母数とし小数点以下第二位を四捨五入して算出し, すべてパーセント(%)で表した。そのためパーセントの合計が 100%にならないこ とがある。 3. 本報告書の回答選択肢の表現は,趣旨が変わらない程度に簡略化して掲載している場 合がある。 4. 居住地域に関しては,頴娃地域,知覧地域,川辺地域の 3 地域での調査とした。 104 第1章 1. 回答者の属性 性別 性別 男性 女性 有効回答計 無回答 回答数 249人 346人 595人 8人 割合 41.8% 58.2% 100% 男性 41.8% 女性 58.2% 有効回答数 595人 2. 年齢 年代 20歳代 30歳代 40歳代 回答数 55人 92人 70人 割合 9.3% 15.5% 11.8% 50歳代 122人 20.6% 60歳代 126人 21.2% 128人 593人 10人 21.6% 100% 回答数 191人 204人 198人 割合 32.2% 34.4% 33.4% 593人 10人 100% 70歳以上 有効回答計 無回答 3. 20歳代 70歳以上 9.3% 30歳代 21.6% 15.5% 40歳代 60歳代 11.8% 21.2% 50歳代 20.6% 有効回答数 593人 地域別 地区 頴娃地域 知覧地域 川辺地域 有効回答計 無回答 川辺地域 頴娃地域 33.4% 32.2% 巻 末 資 料 知覧地域 34.4% 有効回答数 593人 4. 居住年数 5年未満 居住年数 5年未満 10年未満 20年未満 回答数 41人 44人 90人 割合 6.9% 7.4% 15.1% 30年以上 30年未満 105人 17.6% 52.9% 30年以上 315人 52.9% 30年未満 595人 8人 100% 17.6% 有効回答計 無回答 6.9% 10年未満 7.4% 20年未満 15.1% 有効回答数 595人 105 5. 地域別,年齢別の回答数 頴娃地域 12 知覧地域 川辺地域 36 29 14 0人 20歳代 23 30 26 43 22 25 50人 30歳代 36 38 40 43 40 41 47 100人 40歳代 46 150人 50歳代 191人 60歳代 204人 198人 200人 250人 70歳以上 性別は, 「女性」346 人(58.2%)が「男性」249 人(41.8%)を 16.4%上回る割合となってい る。 年代の割合は, 「70 歳以上」 (21.6%)が最も高く, 「60 歳代」(21.2%) ,「50 歳代」 (20.6%), 「30 歳代」 (15.5%) , 「40 歳代」 (11.8%), 「20 歳代」(9.3%)となり,特に 20 歳代の回答率が 低くなっている。 地域別については, 「頴娃地域」 (32.2%), 「知覧地域」 (34.4%) , 「川辺地域」 (33.4%)と回答 率に大きな差はなく,地域の偏りはない。 居住年数は,10 年以上居住されている方が全体の 85%以上を占め,居住年数が長くなるほど 回答率が高くなる傾向がみられる。 巻 末 資 料 106 第2章 1. 公用施設等総合管理計画策定に伴う調査 公共施設更新問題について Q1 全国の自治体において,高度経済成長期に多くの公共施設を建設したため,近い 将来,建替えが集中し,公共施設などの更新に必要な費用が不足する(公共施設 更新問題)ことが課題となっていることを知っていましたか。 知っていた 24.0% 知らなかった 認知度 42.6% 聞いたことが 57.5% ある 33.5% 有効回答数:517人 選択項目 回答数 割合 知っていた 124人 24.0% 聞いたことがある 173人 33.5% 知らなかった 220人 42.6% 有効回答数 517人 100% 無回答 86 「知っていた」 (24.0%) , 「聞いたことがある」 (33.5%)と合わせると全体の 57.5%が公共施設 の老朽化問題の現状を理解していることになる。 その一方で, 「知らなかった」という回答も,42.6%あがっている。 107 巻 末 資 料 【公共施設更新問題について_年代別】 有効回答数 20歳代 (26.9%) 5 30歳代 (36.9%) 9 13 40歳代 (58.5%) 18 53 16 50歳代 (61.7%) 84人 22 29 32 70歳以上 (72.9%) 28 107人 41 42 32 42 1 26 3 0% 65人 27 37 60歳代 (69.8%) 年齢不明 (57.1%) 52人 38 40% 知っていた 60% 聞いたことがある 96人 7人 3 20% 106人 80% 100% 知らなかった ※下段:「知っていた」+「聞いたことがある」の割合 年代別にみると,年代が若いほど「知っていた」 「聞いたことがある」の割合が低く,年代が高 いほど認知度が高い傾向にある。 【公共施設更新問題について_居住地域別】 有効回答数 巻 末 資 料 頴娃地域 (56.3%) 44 知覧地域 (51.7%) 46 35 川辺地域 (64.6%) 56 69 1 0% 知っていた 176人 62 2 20% 160人 85 44 地域不明 (50.0%) 70 3 40% 60% 聞いたことがある 175人 6人 80% 100% 知らなかった ※下段:「知っていた」+「聞いたことがある」の割合 居住地域別では,知覧地域で「知っていた」 「聞いたことがある」と回答している割合は 51.7% と認知度が低く,川辺地域で 64.6%と認知度が高くなっている。 108 2. 施設の利用状況について Q2 公共施設についてどれくらいの頻度で利用しますか? 【回答状況】 利用率の平均 38.1% 有効回答数 学校教育系施設 (28.0%) スポーツ・レクリエーション系施設 (52.5%) 29 11 26 13 公営住宅 (53.2%) 保健・福祉施設 (55.8%) 行政系施設 (58.9%) 子育て支援施設 (7.2%) 社会教育施設 (39.8%) 産業系施設 (33.2%) 供給処理施設 (31.8%) 公園 (69.3%) その他 (20.9%) 37 420 72 212 280 271 63 259 265 580人 351 141 46 583人 582人 389 111 7 25 0% 582人 239 153 40 25 19 586人 538 66 9 17 586人 274 7410 21 57 578人 258 1010 36 310 589人 542 40 96 583人 187 32 3 (6.2%) 市民文化系施設 97 576人 393 96 278 180 79 586人 397 10% 20% ほぼ毎日 30% 40% 週に数回程度 50% 月に数回程度 60% 502人 70% 年に数回程度 80% 90% 100% ほとんど利用しない ※下段:施設を年に数回以上使用している割合 ほぼ毎日 週に数回程度 月に数回程度 年に数回程度 29 11 26 5.0% 1.9% 4.5% 13 37 72 スポーツ・レクリエーション系施設 2.2% 6.3% 12.2% 32 0 1 公営住宅 5.5% 0.0% 0.2% 2 12 40 市民文化系施設 0.3% 2.0% 6.8% 10 10 36 保健・福祉施設 1.7% 1.7% 6.1% 9 6 63 行政系施設 1.5% 1.0% 10.8% 7 4 10 子育て支援施設 1.2% 0.7% 1.7% 3 10 66 社会教育施設 0.5% 1.7% 11.3% 5 7 40 産業系施設 0.9% 1.2% 6.9% 9 17 46 供給処理施設 1.6% 3.0% 8.0% 7 25 96 公園 1.2% 4.3% 16.4% 2 5 19 その他 0.4% 1.0% 3.8% ※「無回答」は集計から除外している。 ※「利用率」は年に数回以上施設を利用している割合。 ※グラフ、「利用率の平均」は施設用途ごとの利用率の平均から平均を求めた。 学校教育系施設 109 97 16.6% 187 31.7% 3 0.5% 258 44.0% 271 46.2% 265 45.5% 21 3.6% 153 26.2% 141 24.2% 111 19.3% 278 47.4% 79 15.7% ほとんど利用 しない 420 72.0% 280 47.5% 542 93.8% 274 46.8% 259 44.2% 239 41.1% 538 92.8% 351 60.2% 389 66.8% 393 68.2% 180 30.7% 397 79.1% 有効回答数 583 100% 589 100% 578 100% 586 100% 586 100% 582 100% 580 100% 583 100% 582 100% 576 100% 586 100% 502 100% 巻 末 資 料 公共施設の利用状況を「ほぼ毎日」,「週に数回程度」,「月に数回程度」, 「年に数回程度」と回 答した割合でみると,公園(69.3%)が最も高く,次いで行政系施設(58.9%)となる。最も低 いのは公営住宅(6.2%)となっている。 【施設の利用状況_年代別】※施設を年に数回以上利用している割合 100% ※全年代の平均値をグラフ上に%で表示している 90% 80% 70% 60% 50% 52.5% 53.2% 69.3% 58.9% 55.8% 39.8% 28.0% 40% 30% 20% 33.2% 31.8% 産 業 系 施 設 供 給 処 理 施 設 20.9% 7.2% 6.2% 10% 0% 学 校 教 育 系 施 設 レ ク リ エ ー シ ョ ン 系 施 設 ス ポ ー ツ ・ 公 営 住 宅 市 民 文 化 系 施 設 20歳代 行 政 系 施 設 保 健 ・ 福 祉 施 設 30歳代 社 会 教 育 施 設 子 育 て 支 援 施 設 40歳代 50歳代 60歳代 公 園 70歳以上 そ の 他 全年代の平均値 利用状況を年代別にみると,30 歳代の,子育て支援施設が 18.0%(全年代平均は 7.2%) ,公 園施設が 81.1%(全年代平均は 69.3%)と利用率が高い。 70 歳代では,保健・福祉施設が 71.7%(全年代平均は 55.8%)と高い利用率になっている。 巻 末 資 料 【施設の利用状況_地域別】※施設を年に数回以上利用している割合 100% ※全地域の平均値をグラフ上に%で表示している 90% 69.3% 80% 70% 53.2% 52.5% 60% 55.8% 58.9% 33.2% 39.8% 50% 40% 31.8% 28.0% 20.9% 30% 20% 7.2% 6.2% 10% 0% 学 校 教 育 系 施 設 レ ク リ エ ー シ ョ ン 系 施 設 ス ポ ー ツ ・ 公 営 住 宅 市 民 文 化 系 施 設 頴娃地域 保 健 ・ 福 祉 施 設 知覧地域 行 政 系 施 設 子 育 て 支 援 施 設 川辺地域 社 会 教 育 施 設 産 業 系 施 設 供 給 処 理 施 設 全地域の平均 利用状況を地域別にみると,川辺地域で施設の利用率が高いことがわかる。 110 公 園 そ の 他 【施設の利用状況_居住年数別】※施設を年に数回以上利用している割合 100% ※全居住年数の平均値をグラフ上に%で表示している 90% 80% 55.8% 70% 60% 50% 52.5% 58.9% 69.3% 53.2% 39.8% 28.0% 40% 30% 20% 33.2% 31.8% 産 業 系 施 設 供 給 処 理 施 設 20.9% 7.2% 6.2% 10% 0% 学 校 教 育 系 施 設 レ ク リ エ ー シ ョ ン 系 施 設 ス ポ ー ツ ・ 公 営 住 宅 市 民 文 化 系 施 設 5年未満 保 健 ・ 福 祉 施 設 10年未満 行 政 系 施 設 子 育 て 支 援 施 設 20年未満 社 会 教 育 施 設 30年未満 30年以上 公 園 そ の 他 全年数の平均 居住年数 5 年未満の回答者はスポーツ・レクリエーション系施設,行政系施設で利用率が高い。 また,居住年数 10 年未満の回答者は学校教育施設,保健・福祉施設,社会教育施設,公園で利用 率が高い。 巻 末 資 料 111 3. 公共施設の満足度について Q3 公共施設についてはどのように評価しますか。いずれか一つに○をつけてくださ い。 【施設の満足度_施設ごとの回答】 満足度の平均 87.3% 有効回答数 学校教育系施設 (90.2%) 48 スポーツ・レクリエーション系施設 (77.4%) 49 公営住宅 (79.4%) 52 保健・福祉施設 (93.0%) 48 行政系施設 (88.3%) 44 323 350 38 80 供給処理施設 (91.1%) 41 68 その他 (88.1%) 61 17 0% 26 13 554人 356 113 22 555人 35 24 495人 28 12 545人 361 40 31 274 24 81 20% 満足 30% 40% ほぼ満足 28 50% 普通 60% 70% 80% やや不満 16 535人 16 527人 44 337 10% 43 338 106 558人 13 559人 35 347 60 531人 485人 41 355 90 産業系施設 (89.5%) 公園 (77.9%) 35 59 120 54 19 91 104 26 33 290 35 市民文化系施設 (91.4%) 社会教育施設 (92.7%) 365 93 27 子育て支援施設 (88.1%) 巻 末 資 料 66 90% 566人 23 429人 100% 不満 ※下段:「満足」、「ほぼ満足」、「普通」と回答した割合 満足 学校教育系施設 スポーツ・レクリエーション系施設 公営住宅 市民文化系施設 保健・福祉施設 行政系施設 子育て支援施設 社会教育施設 産業系施設 供給処理施設 公園 その他 ほぼ満足 普通 やや不満 48 66 365 33 9.0% 12.4% 68.7% 6.2% 49 93 290 91 8.8% 16.7% 52.0% 16.3% 27 35 323 59 5.6% 7.2% 66.6% 12.2% 52 104 355 35 9.3% 18.6% 63.5% 6.3% 48 120 347 26 8.7% 21.7% 62.6% 4.7% 44 90 356 43 7.9% 16.2% 64.1% 7.7% 26 60 350 35 5.3% 12.1% 70.7% 7.1% 54 113 338 28 9.9% 20.7% 62.0% 5.1% 38 80 361 40 7.1% 15.0% 67.5% 7.5% 41 68 371 31 7.8% 12.9% 70.4% 5.9% 61 106 274 81 10.8% 18.7% 48.4% 14.3% 17 24 337 28 4.0% 5.6% 78.6% 6.5% ※「無回答」は集計から除外している。 ※グラフ中「満足度」とは「「満足」、「ほぼ満足」、「普通」と回答した割合。 112 不満 19 3.6% 35 6.3% 41 8.5% 13 2.3% 13 2.3% 22 4.0% 24 4.8% 12 2.2% 16 3.0% 16 3.0% 44 7.8% 23 5.4% 有効回答数 531 100% 558 100% 485 100% 559 100% 554 100% 555 100% 495 100% 545 100% 535 100% 527 100% 566 100% 429 100% 公共施設の満足度( 「満足」+「ほぼ満足」+「普通」の割合)は,平均すると 87.3%となり, すべての用途で 75%以上となっている。 保健・福祉施設で満足度 93.0%,社会教育施設で 92.7%,学校教育系施設で 90.2%となっており 満足度の高い施設といえる。 【年代別の満足度】 (満足+ほぼ満足+普通の割合) ※全年代の平均値をグラフ上に%で表示している 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 91.4% 90.2% 77.4% 学 校 教 育 系 施 設 レ ク リ エ ー シ ョ ン 系 施 設 ス ポ ー ツ ・ 93.0% 79.4% 公 営 住 宅 88.3% 88.1% 92.7% 89.5% 91.1% 88.1% 77.9% 市 民 文 化 系 施 設 20歳代 行 政 系 施 設 保 健 ・ 福 祉 施 設 30歳代 社 会 教 育 施 設 子 育 て 支 援 施 設 40歳代 50歳代 供 給 処 理 施 設 産 業 系 施 設 60歳代 70歳以上 公 園 そ の 他 全年代の平均値 年代別の満足度をみると,学校教育系施設,スポーツ・レクリエーション系施設,公園で 60 歳代,70 歳以上の回答者の満足度高く,40 歳代の回答者の満足度は平均より低い傾向にある。 【地域別の満足度】 (満足+ほぼ満足+普通の割合) ※全地域の平均値をグラフ上に%で表示している 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 91.4% 90.2% 77.4% 学 校 教 育 系 施 設 レ ク リ エ ー シ ョ ン 系 施 設 ス ポ ー ツ ・ 93.0% 79.4% 公 営 住 宅 市 民 文 化 系 施 設 頴娃地域 88.3% 88.1% 行 政 系 施 設 子 育 て 支 援 施 設 保 健 ・ 福 祉 施 設 知覧地域 川辺地域 92.7% 89.5% 91.1% 77.9% 社 会 教 育 施 設 産 業 系 施 設 供 給 処 理 施 設 公 園 88.1% そ の 他 全地域の平均 地域別の施設の満足度をみると,知覧地域の満足度(89.7%)が平均(87.2%)よりやや高く, 頴娃地域(84.4%)がやや低い。 113 巻 末 資 料 【居住年別の満足度】 (満足+ほぼ満足+普通の割合) ※全年代の平均値をグラフ上に%で表示している 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 91.4% 90.2% 77.4% 学 校 教 育 系 施 設 レ ク リ エ ー シ ョ ン 系 施 設 ス ポ ー ツ ・ 93.0% 79.4% 公 営 住 宅 市 民 文 化 系 施 設 5年未満 88.3% 保 健 ・ 福 祉 施 設 10年未満 行 政 系 施 設 88.1% 子 育 て 支 援 施 設 20年未満 92.7% 89.5% 91.1% 77.9% 社 会 教 育 施 設 30年未満 産 業 系 施 設 供 給 処 理 施 設 30年以上 公 園 88.1% そ の 他 全年数の平均 居住年別に施設の満足度をみると,居住年数 10 年未満の回答者のスポーツ・レクリエーション 系施設,公営住宅,行政系施設,公園の満足度が平均より高い傾向にあることがわかる。 巻 末 資 料 114 4. 今後の公共施設の整備について Q4 あなたは,今後,公共施設の整備や管理運営についてどのように進めていくべきだ と考えますか。あなたの考えに最も近いものを1つだけ選んで○をつけてください。 増やすべき 2.8% その他 3.0% 現状維持 18.4% 減らすべき 75.9% 有効回答数:506 表示項目 アンケート選択項目 減らすべき 公共施設の役割を見直し、将来の人口規模や財政状況に見合った内容に減らすべき 現状維持 増やすべき その他 回答数 割合 384 75.9% 既存の公共施設を現在のまま維持し、老朽化した施設は同規模で建替えるべき 93 18.4% 公共施設はまだ不足しているので、今後も多くの施設を建てるべき 14 2.8% その他(※自由記入) 15 3.0% 506 100% 有効回答数 無回答 97 今後の公共施設の整備について,大多数の回答者(75.9%)が,公共施設の役割を見直し,将 来人口規模や財政状況に見合った内容に減らすべきと考えている。 「現状維持」は 18.4%で, 「増やすべき」は 2.8%, 「その他」は 3.0%となった。 115 巻 末 資 料 【今後の公共施設の整備について_年代別】 有効回答数 20歳代 (69.2%) 36 12 30歳代 (73.3%) 63 40歳代 (72.1%) 49 2 2 52人 17 4 2 86人 17 50歳代 (80.7%) 92 15 60歳代 (78.8%) 78 17 70歳以上 (74.1%) 60 年齢不明 (100%) 15 11 68人 2 5 114人 4 5 1 81人 6人 6 0% 20% 40% 減らすべき 99人 60% 現状維持 80% 100% 増やすべき その他 ※下段:「減らすべき」の割合 50 歳代は「減らすべき」と回答した割合が最も高く,平均 75.9%に対し 80.7%となっている。 【今後の公共施設の整備について_地域別】 有効回答数 頴娃地域 (73.6%) 117 知覧地域 (75.6%) 133 川辺地域 (77.7%) 129 地域不明 (100.0%) 6 6 159人 35 5 3 176人 28 3 6 166人 5 0% 20% 40% 減らすべき ※下段:「減らすべき」の割合 巻 末 資 料 30 5人 60% 現状維持 80% 100% 増やすべき その他 地域別では,すべての地域で 70%以上の回答者が「減らすべき」と考えている。頴娃地域で「減 らすべき」と考えている回答者は 73.6%となり,川辺地域(77.7%)よりやや低い傾向にある。 【今後の公共施設の整備について_居住年数別】 有効回答数 5年未満 (69.2%) 36 12 10年未満 (73.3%) 63 20年未満 (72.1%) 49 2 2 52人 17 4 2 86人 17 11 68人 30年以上 (80.7%) 92 15 2 5 114人 30年未満 (78.8%) 78 17 4 99人 年数不明 (74%) 60 0% ※下段:「減らすべき」の割合 20% 40% 減らすべき 15 60% 現状維持 80% 増やすべき 5 1 81人 100% その他 居住年別でみても,すべての居住年数で 70%以上の回答者が「減らすべき」と考えていること がわかる。居住年数 5 年未満と 10 年未満の回答者は「減らすべき」と考えている割合が他の回答 者層より低い。 116 5. Q5 今後の公共施設の管理について 人口減少や少子高齢化が進行する中,将来にわたって安心安全な施設サービスを提供 していくために,どのような方策をとるべきでしょうか。以下の項目それぞれについ て,あなたの考えに最も近いものをそれぞれ1つだけ選んで○をつけてください。 【回答状況】 肯定的な意見の平均 65.2% 有効回答数 統廃合・複合化 212 (78.0%) 共同運営設置 236 130 (65.1%) 長寿命化 243 169 (78.6%) サービス見直し 民間委託 使用料見直し 0% 10% ※下段:「1_積極的に実施すべき」+ 「2_どちらかといえば実施すべき」 の割合 154 20% 64 101 223 30% 40% 39 209 251 77 (40.3%) 56 83 191 187 (77.1%) 30 144 278 107 (52.2%) 96 50% 60% 積極的に どちらかといえば どちらかといえば 実施すべき 実施すべき 実施すべきでない 80% 29 90% 573人 569人 571人 119 70% 574人 568人 573人 100% 巻 末 資 料 実施すべきではない 肯定的な意見 積極的に 実施すべき どちらかといえば 実施すべき どちらかといえば 実施すべきではない 実施すべきではない 有効回答数 【統廃合・複合化】 施設の統廃合や複合化により、施設数を減らす。 212 236 96 30 574 36.9% 41.1% 16.7% 5.2% 100% 【共同運営設置】 近隣市と共同で施設を設置運営する。 130 243 144 56 573 22.7% 42.4% 25.1% 9.8% 100% 【長寿命化】 施設を改修し、長期間利用できるようにする(長寿命化)。 169 278 83 39 569 29.7% 48.9% 14.6% 6.9% 100% 【民間委託】 民間に施設の管理・運営を委託する。 187 251 101 29 568 32.9% 44.2% 17.8% 5.1% 100% 【サービス見直し】 開館時間短縮やサービスの縮小などにより施設の維持管理費のコストを減らす。 107 191 209 64 571 18.7% 33.5% 36.6% 11.2% 100% 【使用料見直し】 施設の使用料を引き上げる。 77 154 223 119 573 13.4% 26.9% 38.9% 20.8% 100% ※【】内は報告書表示項目 ※「肯定的な意見」は「積極的に実施すべき」と「どちらかといえば実施すべき」 117 今後の公共施設の管理について,「統廃合,・複合化」,「共同運営設置」, 「長寿命化」,「民間委 託」 ,「サービス見直し」 ,「使用料見直し」の各項目を「積極的に実施すべき」,「どちらかといえ ば実施すべき」 , 「どちらかといえば実施すべきではない」, 「実施すべきではない」の 4 項目から 回答して頂いた。そのうち「積極的に実施すべき」,「どちらかといえば実施すべき」と肯定的な 意見の割合を求めた。 「長寿命化」(78.6%)が最も肯定的な意見の割合が高く,「統廃合・複合化」(78.0%) ,「民間 委託」 (77.1%) ,「共同運営設置」(65.1%),「サービス見直し」(52.2%)となり,否定的な意見 を上回る結果となっている。唯一「使用料見直し」 (40.3%)は肯定的な意見より,否定的な意見 のほうが多い。 【今後の公共施設の管理について_年代別】(肯定的な意見の割合) ※全年代の平均値をグラフ上に%で表示している 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 78.0% 78.6% 52.2% 40.3% 統 廃 合 ・ 複 合 化 巻 末 資 料 77.1% 65.1% 共 同 運 営 設 置 20歳代 30歳代 長 寿 命 化 40歳代 民 間 委 託 50歳代 60歳代 サ ー ビ ス 見 直 し 70歳以上 使 用 料 見 直 し 全年代の平均値 年代別では,20 歳代,30 歳代,40 歳代で「サービス見直し」に否定的な意見が多く, 「統廃合・ 複合化」 , 「長寿命化」に肯定的な意見が多い。 50 歳代,60 歳代,70 歳以上では「サービス見直し」 ,「使用料見直し」の項目で他の年代より 肯定的な意見が多い。 70 歳代では「統廃合・複合化」について,他の年代より肯定的な意見の割合が低い。 118 【今後の公共施設の管理について_地域別】(肯定的な意見の割合) ※全地域の平均値をグラフ上に%で表示している 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 78.6% 78.0% 77.1% 65.1% 52.2% 40.3% 統 廃 合 ・ 複 合 化 長 寿 命 化 共 同 運 営 設 置 頴娃地域 民 間 委 託 知覧地域 川辺地域 サ ー ビ ス 見 直 し 全地域の平均 使 用 料 見 直 し 地域別にみると,知覧地域で「統廃合・複合化」 ,「サービス見直し」 ,「使用料見直し」の項目 に肯定的な意見が多い。 頴娃地域は「統廃合・複合化」に反対の意見が他の地域よりやや多い。 【今後の公共施設の管理について_居住年数別】(肯定的な意見の割合) ※全居住年数の平均値をグラフ上に%で表示している 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 78.0% 78.6% 77.1% 65.1% 52.2% 40.3% 統 廃 合 ・ 複 合 化 長 寿 命 化 共 同 運 営 設 置 5年未満 10年未満 民 間 委 託 20年未満 30年未満 サ ー ビ ス 見 直 し 30年以上 使 用 料 見 直 し 全年数の平均 居住年数 10 年未満の回答者は「統廃合・複合化」, 「民間委託」 , 「使用料見直し」に関して他の 回答者より肯定的な意見が多い。 119 巻 末 資 料
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