健康西多摩21 ほけんじょだより第37号

健康西多摩21
ほけんじょだより
いつ起こるかわからない災害!
災害時の避難生活に備えましょう
…2
梅毒の患者が増えています!
…3
身近な井戸を大切に
…4
知っていますか?健康な食事
…5
60 代から考える 〜お酒と人生〜
…6
食べること・飲み込むことに
不安を感じていませんか?
(摂食嚥下障害の話)
…7
2016年11月
第37号
東京都西多摩保健所
ご 案 内 …8
◆ 医療従事者届について(案内)
◆ HIV 検査を実施します
西多摩保健所
8市町村(青梅市、福生市、羽村市、あきる野市、瑞穂町、日の出町、
檜原村、奥多摩町)を管轄しています。
〒198-0042 青梅市東青梅5-19-6
電話0428-22-6141 FAX 0428-23-3987 ホームページ http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/nisitama/index.html
このマークは、目の不自由な方などのための
「音声コード」で、専用の読み上げ装置で読み
取ると、記載内容を音声で聞くことができます。
いつ起こるかわからない災害!
災害時の避難生活に備えましょう
地震などの自然災害が発生すると、被害の状況によっては避難所や自家用車で避難生活を送
ることになるかもしれません。避難生活で体調をくずさないようにするために、知っておきた
いポイントをまとめてみました。
● 日ごろ使うお薬などは忘れずに
被災地に外部からの支援物資が届くようになるのは、災害発生の3日
後からと考えられています。持病のお薬、アレルギー対応の食品、乳児
用ミルク、離乳食、オムツなど、いつも使っているものは多めに用意し、
避難の際には必ず持ち出しましょう。
メガネや補聴器も
入れ歯、お薬手帳、母子健康手帳も忘れずに。
● 体の不調を予防・軽減させるには
避難生活での体の不調を予防・軽減するために、以下のことを心がけましょう。
起こりやすいこと
予防・軽減するために
エコノミークラス症候群
水分を十分にとらない状態で、長時間足を動かさずに同じ姿勢で
いると、血液のかたまりが肺に詰まってしまうおそれがあります。
水分をこまめにとり、体を動かすようにしましょう。
車での避難生活では特に注意が必要です。
感染症・食中毒
トイレの後・食事の前の手洗いをしっかり行いましょう。調理
器具は適宜消毒し、トイレは定期的に清掃・消毒しましょう。
咳・くしゃみのある時は、マスクをしたり、口と鼻をティッシュ
でおおうなど、咳エチケットを心がけましょう。
ストレスによる不調
休息や睡眠をきちんととるようにしましょう。
不眠が続いている場合や食欲がない場合は、身近な人や避難所のスタッフ
に相談してみましょう。
便秘
水分をこまめにとり、体を動かすようにしましょう。
それでも困った時は早めに健康相談を利用しましょう。
生活不活発病
体を動かす機会が減ると、筋力が低下したり、関節が固く
なるなどして、徐々に動けなくなることがあります。体操
や散歩をしたり、可能な作業に参加するようにしましょう。
熱中症
水分・塩分をこまめにとり、風通しのよい涼しい場所で過
ごしましょう。
もっと知りたいときは
昨年全戸に配布された「東京防災」をご覧ください。
HP http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/08/20p8l300.htm
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梅毒の患者が増えています!
梅毒とは・・・
梅毒は性感染症のひとつで、梅毒トレポネーマという病原菌で感染
し、感染後の期間によって症状が異なります。接触した部位にしこり
や潰瘍等がある、皮膚に赤い発疹がみられる等の症状がある時は医療
機関を受診しましょう。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/
kekkaku-kansenshou/seikansenshou/qanda2.html
梅毒に関する Q & A(厚生労働省)
男女別患者報告数推移
(人)
1200
1000
800
■ 女 ■ 男
1,044
5年で梅毒届出数が
約6倍に増えています
女性は約15倍!
!
773
600
女性は1年で約3倍
400
200
183
155
0
18
2010
221
27
2011
263
34
2012
368
51
2013
特に 20 歳代
女性の増加が
著しくなっています。
ここ数年、梅毒患者の報告数は増
加し続けており、2015 年の都内の
梅毒届出数は 1,044 人で、過去 5 年
間で 6 倍に増えています。
420
271
女 性 は 2014 年 の 87 人 か ら
2015年
2015 年の 271 人へ、1 年間で 3 倍
87
2014
厚生労働省リーフレット
「女子の梅毒増加中!」
早く見つけて早期に治療することが
に増えています。特に 20 歳代の女
性の増加が著しくなっています。
とても大事です。
治療が遅れたり治療せずに放置すると、いずれ脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあり
ます。
妊娠している人が感染すると、胎盤を通して胎児に感染し、流産、死産、先天梅毒の原因と
なることがあります。感染が疑われる場合は産科主治医に相談しましょう。
何度でもかかる可能性があります。予防が大事です!
治療はパートナーと一緒にすることが必要です。セックスの時にコンドームを使用すること
で感染の危険性をかなり低下させることができます。
都内保健所では梅毒に関する相談をお受けしています。HIV検査と
同時に梅毒の検査も行っている機関がありますのでお尋ねください。西
多摩保健所での検査は6月と12月(8ページを参照)の2回のみ行っ
ています。
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