資料4 平成 28 年度 1 板橋区環境教育プログラム部会 活動方針及び進捗状況 部会の目的 区は平成 19 年 2 月に持続可能な社会の構築に向けて環境教育の基本的な方針を示すとともに、 区民、区民団体、事業者、学校等、区が展開すべき環境教育の推進に必要な事項を定めた『板橋 区環境教育推進プラン』を策定した。本プランでは、環境教育を着実に推進するため、環境学習 教材など環境情報の提供や人材の育成といった基盤整備を行うことを掲げている。 本部会では、環境教育を行う際に役立つ教材の作成や支援などについて、検討することを目的 としている。 2 これまでの活動及び進捗状況(平成 19 年度~平成 28 年度) 年 度 内容 ■ 板橋区環境教育ハンドブックの作成 平成 19 年度 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 ・ 環境教育プログラムの開発作成(12 プログラム、25 事例) ・ 環境教育支援策 ・ 環境情報の整理 ■ プログラムバンクの創設 ■ 板橋区環境教育ハンドブックの追録作成 ・ 環境教育プログラムの開発作成(26 プログラム、63 事例) ・ 環境教育支援策 ・ 環境情報の整理 ■ プログラムバンクの拡充・整備 ■ 板橋区環境教育ハンドブックの追録作成(11 プログラム、21 事例) ■ ハンドブック・プログラムバンクの普及・活用促進のための検討 ■ プログラムバンクの拡充・整備 ■ 板橋区環境教育ハンドブックの追録作成(18 プログラム、4 事例) 平成 23 年度 (特に幼児~小学2年生向けプログラム) ■ ハンドブック・プログラムバンクの普及・活用促進のための検討 ■ プログラムバンクの拡充・整備 平成 24 年度 平成 25 年度 ■ 板橋区環境教育ハンドブックの追録作成(20 プログラム、3 事例) 平成 26 年度 ■ 既存プログラムの改善 ■ プログラムバンクの拡充・整備 (特に幼児~小学2年生向けプログラム) 平成 27 年度 平成 27 年度末の累計プログラム数 87 プログラム、116 事例 平成 28 年度 ■ 板橋区環境教育ハンドブックの追録作成 ■ 環境教育プログラムの今後の展開のための検討 ■ プログラムバンクの拡充・整備 1 3 平成 28 年度 検討経過 日程 活動内容・検討概要 <第 1 回> 6/28(火) <第 2 回> 7/22(金) <第 3 回> 8/31(水) <第 4 回> 9/27(火) ・委員委嘱・任命 ・昨年度の経過説明 ・今年度の部会活動方針 ・新規提案プログラム・事例の提示 ・環境教育プログラムの今後の展開のための検討 ・新規提案プログラム・事例について意見交換 ・環境教育プログラムの今後の展開のための検討 ・今年度ハンドブックに追録を行う新規プログラム・事例を選定 ・新規プログラム・・・・・・5 件 ・新規事例・・・・・・・・・1 件 実証授業 10 月~11 月 予定 <第 5 回> 12 月開催 予定 新規プログラムの実証授業(学校または保育園ほか) ・ プログラム実証授業の報告 ・ 新規プログラム原稿について意見交換 ・ 環境教育プログラムの今後の展開のための検討 <第 6 回> ・ 新規プログラム原稿について最終調整 1 月開催 ・ 環境教育プログラムの今後の展開のための検討 予定 ・ 今年度の総括、次年度以降の活動方針について <参考> 環境教育プログラムの今後の展開について(意見抜粋) ●学校・保育園などのニーズ 【保育園】 題 材 ・身近にあるもの(園庭に生息しているもの、いつも目に触れているもの) 方 法 ・五感を使う ・表現の仕方を盛り込む ・家庭(保護者)と連携して取り組む ねらい ・自然物を使った遊びや制作を楽しむ ・自然界の不思議へと興味、関心を広げる ・遊びを通して自分を取り巻く環境に興味、関心を持つ ・身近な自然を大切にする 防災について ・ 「命は大切・命を守る」という意識づけを行う ・災害時に危険な場所を実際に見て考える 2 【小中学校】 題 材 ・身近な話題で、考えてすぐ実践できるもの ・教室で飼っている生き物 ・各教科(教科書)の学習内容に関連したもの ・区内全小中学校で一律に(同学年・同内容)できるもの 方 法 ・電子黒板を活用する(パワーポイントでのプレゼン形式) ・時間の短縮化 ・植物や動物を大切にする経験を積ませる ねらい ・ 「自分たちの環境は自分たちで守る」という意識を育てる ・一人一人の行動の積み重ねと自覚が必要であることに気づく ・ 「どうしてこの行動が環境によいのか」を自覚する ・実行したい気持ちを促す あるとよいもの ・板橋区内での実際の取組の資料…防災対策や環境保全の実践例、データ集など ・地域との連携に関する資料…他校の取組を集約した事例集 ・資料等の活用例 ●プログラムの普及・活用促進 ・プログラムインストラクターを養成する(教員研修など) ・授業外とか夏休みなどでの使用してもらう ・年度の環境教育の推進テーマを決め教育委員会の方針として打ち出す(小中学校) 関連するプログラムを紹介する ・環境教育プロジェクトを立ち上げる(保育園) 目標を定め、計画的に取り組むことができる。保護者や他機関との連携も考えられる ・ダイジェスト版を作成する 見やすくわかりやすいものにする(イラストを入れる。授業の流れがわかるようなパワポを入れる) 対象別に作成する 使用頻度の高い分野+強化が必要な分野を盛り込んで作成する 4 今後の活動予定と検討課題 これまで環境教育プログラムは、小中学校の授業で行うことを主眼として開発してきた。今後の活 用の広がりについて検討していく中で、小中学校での実施にとどまらず、地域とも連携した活用がで きればよいという意見や大人を対象としたものも必要であるとの意見があり、今年度は大人を意識し たプログラムが提案された。プログラムの実証を行いながら、プログラムの活用方法についても検討 を進める。 また、今後の環境教育プログラムの展開についても、プログラムを使う側の視点で見直し、普及・ 活用促進のための検討を進めていく。 環境教育推進プラン 2025 の重点取組でもある“カリキュラム部会との連携強化”を踏まえ、本年 度はカリキュラム部会が主催しているテキスト「未来へ」を活用した授業実践に参加し意見交換する など、両部会が組織的に活動していけるような部会のあり方についても検討を進めていく。 3 5 平成 28 年度 新規提案プログラム(案) 5件 対象学年 分 No. 野 生 き 物 地 球 環 境 問 題 ねらい・概要 幼児 小5 小3 中2 小1 小6 小4 中3 小2 中1 一 般 野菜とその葉っぱの においは同じかな? ・それぞれの野菜の臭いや色、形 の違いに気付き興味をふくらま せる。 ○ 2 葉っぱの手触り ・園庭や公園など身近なところで 葉っぱを探して、それを使いさ わってあてっ こゲームを した り、こすりだしをすることで葉 っぱの形状を指先で感じ、いろ いろな特徴の あることに 気づ く。 ○ 3 学校周辺に鳥や虫の ・学校周辺に鳥や昆虫の通り道を 通り道を創る 創出することで板橋区のエコロ ジカルネット ワークを理 解す ~板橋区のエコロジ る。 カルネットワーク ○ ○ ○ 4 ・石油はエネルギーとしてだけで なく、生活に必要なものを作る 私たちの生活と石油 のに使われていることを知る。 ・石油にかわる環境にやさしい再 ~石油がなくなって 生可能なエネルギーや生活を考 も大丈夫? え、自分にできることを行動し ていく。 ○ ○ ○ 5 ・地球的規模の環境問題について、 これまでの50年間にどんな変 化があったのかを理解し、板橋 区もその中で、環境が変化して いることをつかむ。 ・これからの50年、100年で、 地球的規模の環境問題 地球規模・板橋区がどのような と私たちの生活 環境になっていくかを捉え、今 後、自ら探求する課題を設定で ~50年前から今まで きる。 の板橋を見つめ、50 ・自ら関心を高めた課題について、 年後のいたばしを考え 自ら調べ、判断し、探求する活 よう 動を通して、環境問題に自分た ちの生活が関連していることを 思考・判断する。 ・境保全や環境改善に向け、私た ちの生活でできる活動に共感・ 参加することができる。 ○ ○ 1 み ど 自 り 然 ・ ア メ ニ テ ィ プログラム名 エ ネ ル ギ ー 4 6 平成 28 年度 新規提案事例(案) 1件 分 事例名 No. 野 エ ネ ル ギ ー 1 ねらい・概要 太陽の光を肌で感じ自然物の おひさまって、あっ 変化に触れることで、太陽熱に たかいね 関心を持つ 対象学年 幼児 小5 小3 中2 一 小1 小6 小4 中3 般 小2 中1 ○ ※「事例」とは、すでに行われているプログラムの形のまま紹介するものです(部会において内容の精 査は行っていません) 。 7 環境教育プログラム部会委員名簿(敬称略) 部会長 副部会長 部会委員 11 名 事務局 エコポリスセンター 岡村 克也 高島第一中学校 校長 太田 眞 北前野小学校 校長 藤本 一成 下赤塚小学校 教諭 小川 玄 三園小学校 教諭 樋口 智也 加賀中学校 教諭 向 雅生 高島第一中学校 教諭 堀米 のり子 坂下三丁目保育園 萱沼 広美 高島平けやき保育園 梅村 松秀 公 募 岡 有一 公 募 寺田 茂 公 募 中臺 由佳里 公 募 村松 しづ子 公 募 環境戦略担当課長 宮津 毅 環境戦略担当課 環境協働グループ 福田匡史、宮崎智子、切原直子 環境学習指導員 教員 教員 教員 教員 教員 教員 区職員 区職員 区民 区民 区民 区民 区民 <参考> ▼環境教育ハンドブック ・板橋区環境教育プログラム(87 プログラム)全国の環境教育プログラム事例(116 事例)を掲載 (H28.4.1 現在) ・環境教育の専門家以外でも、プログラムの指導・進行ができるように、プログラ ムの目的・対象・使用するもの・進め方・指導上の注意点・ワークシート等を掲 載。また、区内外を問わず、実践・紹介されているプログラムの概要を集め、事 例集として掲載 ・区立小中学校、図書館等へ配布 ・平成 19 年度以降、毎年新たにプログラムを作成し、追録している。 ※インターネットでも公開しています (http://www.ita.ed.jp/ecopolis/programbank/index.html) プログラムで使用するワークシート等をダウンロードすることが可能 5
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