企業年金を取り巻く最近の情勢

企業年金を取り巻く最近の情勢
1 日本の年金制度
2 企業年金の加入者数の推移
3 確定拠出年金法の改正
4 確定給付企業年金の改善
平成28年11月
企業年金連合会
常務理事 足利 聖治
Japanese Only
1.日本の年金制度
加入者数等の数値は平成27(2015)年3月末現在
※については速報値
加入員数
45万人
国
民
年
金
基
金
加入者数
21万人
確
定
拠
出
年
金
(
個
人
型
)
加入者数
505万人
加入者数
782万人
加入員数
363万人
確定拠出年金
(企業型)
確定給付
企業年金
厚生年金
基金
(代行部分)
厚生年金保険
被保険者数 3,599万人
年金払い
退職給付
3階
(旧共済年金)
被保険者数
2階
441万人※
国 民 年 金 ( 基 礎 年 金 )
1階
第2号被保険者の
被扶養配偶者
932万人
第3号被保険者
民間サラリーマン
自営業者等
公務員等
4,039万人※
1,742万人
第2号被保険者等
第1号被保険者
6,713万人※
国民年金(基礎年金)
厚生年金保険
厚生年金基金
確定給付企業年金
確定拠出年金
国民年金基金
Japanese Only
:日本国内に住所を有する20歳以上60歳未満のすべての人が対象となる公的年金制度。
:サラリーマンや公務員等を対象に、老齢基礎年金の上乗せとして報酬比例年金を支給する公的年金制度。
:厚生年金の一部を国に代わって支給するとともに、企業の実情に合わせた上乗せ給付を行う企業年金制度。
:年金規約の規定に基づき、加入した期間や給与水準等に応じてあらかじめ給付額が定められている企業年金制度。
:拠出した掛金額と加入者本人が運用指図した結果生じた運用収益との合計額を基に給付額が決定される企業年金制度。
:自営業者などの国民年金の第1号被保険者を対象に老齢基礎年金の上乗せ給付を行う公的な年金制度。
1
2.企業年金の加入者数の推移
□ 適格退職年金の廃止、厚生年金基金の解散等により加入者数は減少
2500
適格退職年金
(万人)
厚生年金基金
多くの厚生年金基金が解散、
代行返上に向けて進行中
2000
確定給付企業年金
確定拠出年金
適格退職年金制度の廃止
1500
917
859
778
655
569
507
443
349
250
126
417
408
363
254
796
782
795
801
788
422
439
464
505
548
431
434
453
463
477
1000
615
500
1087 1039
835
314
0
33
531
488
135
71
126
384
173
430
219
506
271
570
311
647
340
727
371
平成13 平成14 平成15 平成16 平成17 平成18 平成19 平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 平成25 平成26 平成27
Japanese Only
(年度末)
2
3.確定拠出年金法の改正
(1)企業年金の普及・拡大
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施行期日:①は公布日(H28.6.3)から2年以内で政令で定める日、②はH30.1.1
出典:厚生労働省年金局企業年金国民年金基金課資料
3
(2)個人型DC(愛称「iDeCo」)の加入可能範囲の拡大
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施行期日:H29.1.1
出典:厚生労働省年金局企業年金国民年金基金課資料
4
(3)DCの運用の改善①
21~25本,
18.9%
11~15本,
26.4%
16~20本,
34.0%
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施行期日:公布日(H28.6.3)から2年以内で政令で定める日
出典:厚生労働省年金局企業年金国民年金基金課資料
5
(4)DCの運用の改善②
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施行期日:公布日(H28.6.3)から2年以内で政令で定める日
出典:厚生労働省年金局企業年金国民年金基金課資料
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4.確定給付企業年金の改善
(1)掛金拠出の弾力化(財政悪化を想定した「リスク対応掛金」の導入)
年金財政の不均衡
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出典:厚生労働省年金局企業年金国民年金基金課資料
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財政悪化を想定した「リスク対応掛金」の導入
Japanese Only
出典:厚生労働省年金局企業年金国民年金基金課資料
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(2)柔軟で弾力的な給付設計(リスク分担型企業年金の導入)
DB制度とDC制度の中間的な仕組み
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出典:厚生労働省年金局企業年金国民年金基金課資料
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リスク分担型企業年金の基本的仕組み①
Japanese Only
出典:厚生労働省年金局企業年金国民年金基金課資料
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リスク分担型企業年金の基本的仕組み②
Japanese Only
出典:厚生労働省年金局企業年金国民年金基金課資料
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