マーケットフォーカス 2016/12号

情報提供資料
2016年12月7日
マーケットフォーカス
2016年12月
商 号 等 / アセットマネジメントOne株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第324号
加入協会/ 一般社団法人投資信託協会
一般社団法人日本投資顧問業協会
マーケットフォーカス
▶ Chapter 1
1-4 市場動向
世界経済動向
1-1 特集
前月のまとめ
国内株式
米国REIT
外国為替
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
トランプ次期米大統領が与える影響
1-2 世界経済の概況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9
世界の金利マップ
主要国の財政政策
主要国・地域の成長率見通し
主要国・地域の政策金利
原油動向
1-3 各国経済動向
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本
米国
ユーロ圏
オーストラリア
中国
インド
東南アジア
ブラジル
メキシコ
トルコ
米国株式
37
J-REIT
▶ Chapter 2
ハウスビュー
2-1 ハウスビュー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
47
▶ Chapter 3
14
付属資料
3-1 マーケット・オーバービュー
3-2 チャート集
・・・・・・・・・・・
50
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
51
株式市場
REIT市場
債券市場
外国為替市場
商品市場 その他
当資料で使用している指数は以下のとおり。
国内REIT:東証REIT指数、米国REIT:FTSE NAREIT All Equity REITs Index、欧州REIT:FTSE EPRA/NAREIT Developed Europe Index、豪州REIT:S&P/ASX200 A-REIT Index
先進国REIT:S&P先進国REIT指数(除く日本、米ドルベース)
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
1
▶ Chapter 1
世界経済動向
2
(特集)トランプ次期米大統領が与える影響①
政策は現実路線へ変更される可能性がある
トランプ氏が大統領選挙前に掲げた政策(抜粋)
米国 大統領選挙と議会選挙の結果
大統領選挙 投票結果
就任初日に実行を表明す る措置
大統領候補
共和党
トランプ候補
民主党
クリ ントン候補
(獲得選挙人)
306
232
国内
経済
政策
議会選挙 投票結果
上院
共和党
民主党
(議席数)
51
46
3
100
下院
共和党
民主党
未確定
合計
(議席数)
240
194
1
435
合計
通商
政策
▶ 所得税・法人税などの減税
▶ オバマケア廃止
▶ インフラ投資促進
▶ 環太平洋経済連携協定(TPP)脱退
独立系
未確定
2016年11月29日時点
出所:報道資料を基にアセットマネジメントOne作成
▶ エネルギー開発の規制緩和
最初の100日間で
立法化を目指す 措置
▶ 企業の海外移転防止の税制
▶ 北米自由貿易協定(NAFTA)見直し
▶ 中国を為替操作国に指定
▶ 貿易相手国の不正捜査開始
移民
政策
▶ 犯罪歴のある不法移民を国外退去
▶ 不法移民対策
▶ メキシコ国境に壁設置
出所:トランプ氏HPの資料を基にアセットマネジメントOne作成
 11月8日の米大統領選挙は事前の大方の予想を覆し、トランプ氏が当選した。また、同日行われた議会選挙では、上下両院ともに共和党が
過半数を獲得し、同党はブッシュ政権以来10年ぶりに大統領と上院、下院で支配を取り戻した。
 トランプ氏は就任初日に実行を表明する措置と、最初の100日間で立法化を目指す措置からなる「トランプの契約」を公表している。トランプ
氏が掲げる政策にはTPPからの脱退や中国に対する大幅な関税の引き上げなど保護主義的なものが目立つ。しかし、大規模なインフラ投
資や減税などに対する期待から、大統領選挙後の主要国の株式市場はトランプ大統領誕生を好感する動きとなった。
 拡張的な財政政策に対して消極的な姿勢を示す共和党保守派とトランプ氏の主張には異なる点も多く、政策の実現を疑問視する向きもあ
る。ただし、トランプ氏は党内での融和姿勢をみせており、政策は現実路線へ変更されると考えられることから、一部の政策は今後トーンダ
ウンする可能性がある。
※上記図表は、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
3
(特集)トランプ次期米大統領が与える影響②
財政支出拡大による米ドルの上昇幅は限定的と考えられる
トランプ氏の提唱する財政政策と10年間の政策コスト
政策
税制改革
政策コ スト
ポイント
4.50
2.85 3 5 %→1 5 %へ引き下げ
所得税減税
0.90 所得税区分の簡素化
その他
0.75 チャイルドケアの促進など
インフラ投資
その他
社会保障など
政策合計
0.55~1.00 ただし、共和党保守派は財政支出拡大に消極的
0.55~1.00
0
-2
法人税減税
財政支出
米国 財政収支の推移
(対名目GDP比、%)
「クリントン氏の提唱した5年で2,750億米ドルの少なくとも 2 倍」「10年
で最大1 兆米ド ル」などの発言から試算
-4
-6
-8
赤字
縮小
0.00 国防関連費などは増額、非国防関連費などは削減
0.10 オバマケアの修正、メディケイド改革など
5.15~5.60
利払いの0.7兆米ドルを合わせると、財政赤字増加額は10年間で
5.85~6.30兆米ドル
出所:Committee for a Responsible Federal Budgetのデータ、各種報道を基にアセットマネジメントOne作成
(注)政策コストの単位は兆米ドル
-10
赤字
拡大
-12
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
期間:2007年1月~2016年9月(月次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(年)
 米大統領選挙に勝利したトランプ氏は個人所得税や法人税などの引き下げを主張する一方、インフラ投資など10年間で総額5,500億~1兆
米ドルの財政支出拡大を公約に掲げている。トランプ氏は、共和党保守派が財政規律を重視していることなどから、政策規模を一部縮小す
る可能性があるものの、おおむね景気刺激的な財政政策を実施すると考えられる。
 インフラ投資など公的需要の増加による景気拡大期待などから大統領選挙後に長期金利は上昇し、これに連れる形で米ドル高となった。し
かし、米ドル高は米国の景気を圧迫する可能性があるほか、トランプ氏も米ドル安を志向していることから、米ドルの今後の上昇幅は限定的
と考えられる。
※上記図表およびグラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
4
(特集)トランプ次期米大統領が与える影響③
中国が為替政策を大幅に変更するとは考えづらい
通貨バスケット指数と米ドル/人民元の推移
102
100
6.2
↑人民元高
↓人民元安
通貨バスケット指数(左軸)
6.3
米ドル/人民元(右軸、逆目盛)
6.4
98
6.5
96
6.6
94
6.7
92
6.8
90
6.9
88
15/12
7.0
16/2
16/4
16/6
16/8
米国半期為替報告:為替監視対象国の認定基準
(人民元)
104
16/10
(年/月)
期間:2015年12月11日~2016年11月25日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)通貨バスケット指数は米ドル、ユーロ、円など13通貨で構成されるCFETS人民元指数
項目
年/月
中国
ドイツ
日本
メキシコ
韓国
イタリア
インド
台湾
スイス
基準
対米貿易収支
経常収支/GDP
為替介入/GDP
16/10
監視対象
16/4
16/10
16/4
16/10
16/10
16/4
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
16/4
×
×
200億ドル超
3.0%超
×
2.0%超
出所:米国財務省の半期為替報告を基にアセットマネジメントOne作成
 2016年10月以降、対米ドルでの人民元下落が加速し、米ドル・ペッグ制(1米ドル=6.83人民元付近で相場を固定)が事実上実施された2008
年7月から2010年6月にかけての水準を突破した。一方で、 2015年12月に導入された13ヵ国・地域の通貨で構成される人民元の通貨バス
ケットは足元で安定的に推移している。
 対米ドルでの人民元安は、主要通貨に対する米ドル高を反映した動きとみられ、中国当局による通貨安誘導とは必ずしもいえない。中国当
局は「前日終値と通貨バスケット」を参照した市場メカニズム重視の為替政策を維持していると思われる。
 米国の次期大統領に選出されたトランプ氏は中国の為替操作国認定に前向きな姿勢を示している。ただし、米国財務省が公表した半期為
替報告で為替監視対象国認定の3基準に注目すると、中国は経常収支/名目GDP比が縮小したほか、通貨安誘導のための為替介入を実
施していないとの評価となっている。そのため、米国が為替操作国の客観的基準を提示することは困難とみられ、中国が為替政策を大幅に
変更するとは考えづらい。
※上記図表およびグラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
5
(特集)トランプ次期米大統領が与える影響④
中国の対米輸出減少は日本などにも影響が及ぶ可能性がある
(億米ドル)
米国向け輸出額と付加価値輸出額
(対名目GDP比、%)
6,000
6
5,000
5
4,000
4
3,000
3
中国向け中間財輸出の推移
日本
EU
2,000
1,000
73%
65%
ASEAN5
2
1
87%
0
0
中国
日本
EU
2011年時点
出所:OECDのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)網掛けの部分は総輸出額に占める付加価値輸出額の割合
90
92
94
96
98
00
02
04
06
08
10
12
14
(年)
期間:1990年~2014年(年次)
出所:独立行政法人経済産業研究所、IMF、データストリームのデータを基にアセットマネジ
出所:メントOne作成
(注)中間財は工業製品に限定。ASEAN5:インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム
 トランプ次期米大統領は保護主義的な貿易政策を掲げ、環太平洋経済連携協定(TPP)からの脱退などを主張している。また、政策の実現
性は高くないとみられるものの、中国からの輸入品には45%の関税を賦課すると発言しており、中国経済に対する下押し圧力が懸念される。
 中国が米国に輸出している製品には、日本などから輸入した部品や素材が多く使われているものがある。生産に投入された部品などを中
間財(例えば車のタイヤなど)と呼ぶが、中国の付加価値ベースの対米輸出額が総輸出額の65%程度にとどまることから、残り35%は他国
で生産された中間財による付加価値となる。
 2000年代以降、日本やASEAN諸国のGDPに占める中国向け中間財輸出比率は上昇傾向にあった。中国の米国向け輸出が減少すれば、
中国の中間財に対する需要も後退すると考えられ、日本やASEAN諸国の生産活動にもマイナスの影響が及ぶ可能性がある。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
6
(特集)トランプ次期米大統領が与える影響⑤
トランプ氏の政策が与える影響は業種によって異なると考えられる
中国の中間財輸入と最終財輸出
(万台)
メキシコの北米向け自動車生産台数
120
電気機械
100
一般機械
80
玩具・雑貨
60
繊維
40
米国への最終財輸出
家電製品
20
日本からの中間財輸入
パルプ・紙
0
0
100
200
300
400
500
600
700
2014年時点
出所:独立行政法人経済産業研究所のデータを基にアセットマネジメントOne作成
800
(億米ドル)
米系企業
日系企業
ドイツ系企業
韓国系企業
期間:2016年1月~10月の累計値
出所:メキシコ自動車工業会のデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)米系企業はGM、フォード、FCAの合計 日系企業はトヨタ、日産、ホンダ、マツダの合計
(注)ドイツ系企業はフォルクスワーゲン 韓国系企業は起亜自動車
 米大統領選挙では保護主義的な政策を掲げるトランプ氏が勝利した。選挙期間中、トランプ氏は米国生産への回帰を目指す一方、中国や
メキシコの製品に対しては高い輸入関税を賦課すべきと主張するなど、対外強硬姿勢が目立った。
 中国から米国に輸出している製品は、日本やアジア諸国から中間財を輸入して組み立てているものが多く、中国に対する関税引き上げは
日本に対してもマイナスの影響を及ぼすと考えられる。また、自動車大手は北米向け生産の一部をメキシコで行っていることから、メキシコ
に対する関税引き上げは日本や米国などの自動車産業に対する不透明感を強めると予想される。
 しかし、インフラ投資拡大により一般機械や金属などはその恩恵を受けるとみられ、影響は業種によって異なると考えられる。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
7
(特集)トランプ次期米大統領が与える影響⑥
世界の貿易量の伸びは緩やかなものにとどまると考えられる
トランプ氏の掲げる対外政策(抜粋)
世界の経済と貿易量の成長率の推移
(前年比、%)
20
世界の経済成長率
予測値
15
多国間協定
10
● 環太平洋経済連携協定(TPP)から脱退
● 北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉、または離脱
● 商務長官に貿易相手国の不正操作の特定を指示し、不公正な行為
が確認されればあらゆる手段で対抗
5
0
二国間貿易
-5
● 中国の不公正行為に国内法およびWTO協定に基づき対処するよう
通商代表に指示
● 中国を為替操作国に指定
-10
経済成長率
-15
貿易量の伸び
● 企業の海外移転を防止するための新たな税制
● メキシコとの国境に壁を設置
-20
01
03
05
07
09
11
13
15
17
(年)
期間:経済成長率は2001年~2017年(年次、2016年以降はIMFの予測値)
期間:貿易量の伸びは2001年1月~2016年9月(月次)
出所:IMF「World Economic Outlook Database, 2016.10」、オランダ経済分析局、データストリー
出所:ムのデータを基にアセットマネジメントOne作成
移民政策関連
● 犯罪歴のある非合法移民を国外退去処分に
● 不法移民の再入国に対する罰則を強化
出所:トランプ氏HPの資料、各種報道資料を基にアセットマネジメントOne作成
 2000年代に入り、グローバル化の進展と米国の旺盛な需要を受けて、各国は輸出主導で相対的に高い経済成長を遂げた。しかしリーマン・
ショック以降、各国で保護主義的な動きが台頭し、貿易量の伸びは鈍化している。また、欧州各国では移民受け入れに反対する動きが強
まっており、英国が国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を決定するなど、グローバル化とは逆の方向への動きが加速している。
 2016年11月には米国の大統領選挙で保護主義的な政策を掲げるトランプ氏が勝利した。トランプ氏はTPPからの脱退やNAFTAの見直しな
どを主張している。一方で、米国第一主義を政策の中心に置き、労働者保護や大規模な財政政策を訴えるなど、反グローバル化へ傾く可
能性がある。
 こうした動きは継続すると予想され、通商協定は二国間のものが中心になるとみられる。こうしたことから、今後も世界の貿易量の伸びは緩
やかなものにとどまると考えられる。
※上記図表およびグラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
8
世界経済の概況 - 世界の金利マップ
足元では各国の金利に上昇がみられる
各国の国債利回り
(%)
1年
2年
3年
4年
5年
7年
8年
9年
10年
スイス
-0.94
-0.91
-0.84
-0.74
-0.62
-0.39
-0.31
-0.22
-0.14
15年
0.10
20年
0.21
25年
0.26
日本
-0.23
-0.17
-0.14
-0.12
-0.09
-0.06
-0.04
0.00
0.04
0.23
0.44
0.50
ドイツ
-0.77
-0.75
-0.69
-0.60
-0.47
-0.19
-0.06
0.07
0.18
0.53
0.68
0.80
オラ ンダ
-0.66
-0.64
-0.57
-0.48
-0.35
-0.03
0.12
0.26
0.39
0.70
0.79
0.88
デ ンマー ク
-0.61
-0.58
-0.40
-0.32
-0.21
0.06
0.19
0.33
0.45
0.80
0.90
0.92
フ ィンラ ンド
-0.66
-0.62
-0.53
-0.42
-0.27
0.07
0.23
0.36
0.49
0.86
1.00
1.04
オー スト リア
-0.70
-0.61
-0.50
-0.38
-0.24
0.08
0.23
0.37
0.50
0.90
1.09
1.23
スウェー デ ン
-0.81
-0.74
-0.62
-0.41
-0.23
0.12
0.28
0.42
0.55
1.11
1.45
1.57
ベルギ ー
-0.70
-0.63
-0.51
-0.39
-0.23
0.12
0.30
0.45
0.60
1.03
1.23
1.38
チェコ
-0.84
-0.64
-0.44
-0.24
-0.05
0.27
0.40
0.52
0.63
0.97
1.22
1.19
フ ラ ンス
-0.69
-0.61
-0.50
-0.36
-0.19
0.18
0.38
0.55
0.71
1.16
1.34
1.48
ア イルラ ンド
-0.58
-0.49
-0.36
-0.21
-0.01
0.43
0.63
0.80
0.95
1.39
1.62
1.77
スロバキ ア
-0.23
-0.20
-0.19
-0.12
0.00
0.31
0.47
0.63
0.79
1.34
1.53
1.60
スペイン
-0.15
0.03
0.24
0.44
0.66
1.11
1.32
1.49
1.65
2.13
2.45
2.69
イタリア
-0.03
0.24
0.51
0.76
1.03
1.54
1.76
1.94
2.10
2.57
2.87
3.11
英国
0.06
0.17
0.34
0.52
0.70
1.03
1.18
1.32
1.44
1.87
2.04
2.09
カナダ
0.59
0.68
0.81
0.93
1.06
1.30
1.43
1.55
1.66
2.06
2.20
2.21
米国
0.83
1.17
1.46
1.70
1.89
2.17
2.27
2.36
2.42
2.62
2.78
2.97
シ ンガポー ル
0.99
1.24
1.46
1.63
1.84
2.21
2.32
2.39
2.47
2.80
2.84
2.80
オー スト ラ リア
1.70
1.78
1.88
2.13
2.23
2.48
2.59
2.67
2.76
3.11
3.38
3.56
 リーマン・ショック以降、家計や企業が
消費や設備投資を控えるようになった。
需要不足による低成長は続いており、
物が売れなくなったことと資金の借り
手が減ったことで、インフレ率や金利
はそれぞれ低水準での推移となった。
 国債買入れの実施やマイナス金利政
策などを受けて金利は低下し、日本や
欧州では国債の利回りが一部マイナ
スとなった。足元では、米大統領選挙
で大規模な財政政策を掲げているトラ
ンプ氏が勝利したことを受けて、米国
金利を中心に各国の金利に上昇がみ
られる。
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)11月25日時点。国債利回りは指標国債の最終利回り。国名が網掛けのものはマイナス金利政策実施国
※上記図表は、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
9
世界経済の概況 - 主要国の財政政策
各国の財政政策の動向が注目される
2016~17年度の財政:おおむね景気支援的
米
国
歳出上限に対し、裁量的支出を2016年度は500億米ドル、2017年度は300億米ドル引き
上げることが定められた(2015年超党派予算法)
⇨ このほか追加の軍事費などが合わさり、2016年度の財政赤字は対名目GDP比
で3.2%程度に拡大
トランプ次期大統領の財政拡張路線:実現されれば景気支援的
(対名目GDP比、%)
0
米連邦財政収支の推移
予測値
-5
-10
所得税減税・法人税減税などを主張、インフラ投資については「10年で最大1兆米ドル」
「クリントン氏の提唱した5年で2,750億米ドルの少なくとも2倍」などの発言
10
11
12
13
14
15
16
17 (年度)
期間:2010~2017年度(年次、2016年度以降は米議会予算局の予測値)
「未来への投資を実現する経済対策」を閣議決定(2016年8月)
日
本
事業規模で総額28.1兆円(安倍政権では最大) … 複数年度にまたがって執行され、実質GDPを1.3%押し上げる見通し(内閣府試算)
⇨ 安倍政権の断続的な経済対策により、当面は公的需要が国内景気を下支えすると予想される
2015年度補正予算
(国費3.5兆円)
2016年
1月
欧
州
2月
2016年度本予算
前倒し執行指示
3月
4月
5月
未来への投資を実現する経済対策のうち
2016年度第2次補正予算成立(国費4.5兆円)
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
2017年
1月
2月
3月
4月
ドイツ メルケル首相、2017~18年に最大60億ユーロの減税を計画していることを明らかに(10月上旬)
英国
ハモンド財務相、住宅やインフラ、IT分野などに財政出動を実施すると表明(10月上旬)
出所:各種政府資料、報道資料、データストリームのデータを基にアセットマネジメントOne作成
 金融政策限界論の台頭などから、財政政策への期待が世界的に高まっている。10月に開催された20ヵ国・地域(G20)財務相・中央銀行総
裁会議においても、低金利で資金調達ができる環境では財政出動の余地が増すと指摘された。米国や日本など、財政政策は各国とも拡大
方向に動いており、今後は各国の予算がどのように使われ、どのような効果を生み出すのかが注目される。
※上記図表およびグラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
10
世界経済の概況 - 主要国・地域の成長率見通し
IMFは世界経済見通しを据え置き、保護主義的な動きなどに警鐘
世界のGDP成長率(実績と予想)
(前年比、%)
2010 2011 2012 2013 2014 2015
2 0 1 6 ( 予測値)
2 0 1 7 ( 予測値)
全世界計
5.4
4.2
3.5
3.3
3.4
3.2
3 . 1 ( → 0.0 )
3 . 4 ( → 0.0 )
先進国
3.1
1.7
1.2
1.2
1.9
2.1
1 . 6 ( ↓ 0.2 )
1 . 8 ( → 0.0 )
米国
2.5
1.6
2.2
1.7
2.4
2.6
1.6 ( ↓ 0.6 )
2.2 ( ↓ 0.3 )
日本
4.7 ▲ 0.5
1.7
1.4 ▲ 0.0
0.5
0.5 ( ↑ 0.2 )
0.6 ( ↑ 0.5 )
ユーロ圏
2.1
1.5 ▲ 0.9 ▲ 0.3
1.1
2.0
1.7 ( ↑ 0.1 )
1.5 ( ↑ 0.1 )
ドイツ
4.0
3.7
0.7
0.6
1.6
1.5
1.7 ( ↑ 0.1 )
1.4 ( ↑ 0.2 )
英国
1.9
1.5
1.3
1.9
3.1
2.2
1.8 ( ↑ 0.1 )
1.1 ( ↓ 0.2 )
カナダ
3.1
3.1
1.7
2.2
2.5
1.1
1.2 ( ↓ 0.2 )
1.9 ( ↓ 0.2 )
オーストラリア
2.3
2.7
3.6
2.0
2.7
2.4
2.9 (
7.5
6.3
5.3
5.0
4.6
4.0
4 . 2 ( ↑ 0.1 )
4 . 6 ( → 0.0 )
10.6
9.5
7.9
7.8
7.3
6.9
6.6 ( → 0.0 )
6.2 ( → 0.0 )
7.6 ( ↑ 0.2 )
新興国
中国
―
)
2.7 (
―
)
10.3
6.6
5.6
6.6
7.2
7.6
7.6 ( ↑ 0.2 )
ブラジル
7.5
3.9
1.9
3.0
0.1 ▲ 3.8
▲ 3.3 ( → 0.0 )
0.5 ( → 0.0 )
ロシア
4.5
4.0
3.5
1.3
0.7 ▲ 3.7
▲ 0.8 ( ↑ 0.4 )
1.1 ( ↑ 0.1 )
6.9
4.7
6.2
5.1
4.6
4.8
4.8 ( → 0.0 )
5.1 ( → 0.0 )
2.3 ( ↓ 0.3 )
3.0 (
インド
ASEAN5
メキシコ
トルコ
※
5.1
4.0
4.0
1.4
2.2
2.5
2.1 ( ↓ 0.4 )
9.2
8.8
2.1
4.2
3.0
4.0
3.3 (
―
)
―
 国際通貨基金(IMF)は2016年10月公表
の世界経済見通しで、2016年と2017年
の世界成長率見通しを共に、7月改定
値の+3.1%、+3.4%に据え置いた。
 先進国については、米国の想定より弱
い経済活動、英国の欧州連合(EU)離
脱問題に絡む不確実性などから、下方
修正された。一方で、新興国について
は各国・地域でばらつきがあるものの、
ロシアなど景気後退にある経済の持ち
直しや、インドの堅調な成長を背景に
上方修正され、2016年は6年ぶりに加
速する見通しとなっている。
 IMFは世界経済の緩やかな回復を想
定している。しかし、保護主義的な動き
や、低生産性と投資低迷の悪循環に
警鐘を鳴らしている。
)
出所:IMF「World Economic Outlook Update, 2016.7」、「World Economic Outlook Database, 2016.10」、データストリームの
出所:データを基にアセットマネジメントOne作成
※ASEAN5:インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム
(注)2016年以降の数値はIMFの予測値。( )内は前回時点の見通しからの変化幅
(注)インドのGDP成長率は会計年度(4月~翌年3月)ベース
※上記図表は、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
11
世界経済の概況 - 主要国・地域の政策金利
金融政策は各国・地域とも難しい局面に
政策金利の推移(先進国)
(%)
政策金利の推移(新興国)
(%)
8
16
7
米国
14
6
ユーロ圏
12
5
日本
4
オーストラリア
10
8
3
6
2
1
4
0
2
-1
中国
メキシコ
インド
トルコ
ブラジル
0
07
08
09
10
11
12
13
14
15
期間:2007年1月4日~2016年12月2日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)米国は2008年12月16日以降、誘導目標レンジの中央値を表記
(注)日本は2013年4月4日から2016年9月20日まで操作目標はマネタリーベース
07
16
(年)
08
09
10
11
12
13
14
期間:2007年1月4日~2016年12月2日(日次)
ただし、メキシコは2008年1月18日~、トルコは2010年5月20日~
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
15
16
(年)
 主要先進国・地域の金融政策は、日本やユーロ圏では中央銀行の資産買入れと政策金利の一部に対するマイナス金利適用の両面で金融
緩和が行われている。これに対し、米国では利上げが開始されるなど、金融政策の方向感には違いがみられる。
 米国の利上げ開始や中国の景気減速などを受けて2016年に入り新興国経済にも減速懸念が浮上する中、インドやブラジルなど一部の国
は政策金利の引き下げによって景気の下支えを図っている。一方で、景気の下支えより通貨防衛などを優先し、政策金利の引き上げへと動
いている国もある。メキシコでは断続的に利上げが実施されているほか、11月にはトルコで2年10ヵ月ぶりの利上げが行われた。
 米国での利上げ観測が高まる中、海外からの資金に依存している新興国の経済は依然としてぜい弱な状態にある。資金流出や景気減速を
懸念する新興国、緩和政策を限界に近い水準まで強化している日本やユーロ圏、今後の利上げのタイミングを探る米国など、金融政策は
各国・地域いずれも足元で難しい局面にあると考えられる。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
12
世界経済の概況 - 原油動向
減産実施が確認されるまでもみ合いの展開が予想される
WTI原油先物価格の推移
(米ドル/バレル)
OPECの原油生産量と生産枠
(万バレル/日)
120
3,600
※生産枠は2015年12月以降公表されず
100
新興国の景気減速懸念
イランの経済制裁解除
80
3,000
40
2,800
0
14/1
生産枠
3,200
60
20
生産量
3,400
シェールオイルの生産拡大
イラクやリビアの生産回復
今回設定された
生産上限
2,600
2,400
14/7
15/1
15/7
16/1
期間:2014年1月2日~2016年12月1日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16/7
07
(年/月)
08
09
10
11
12
13
14
15
期間:2007年1月~2016年10月(月次)
出所:OPEC、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)生産量はブルームバーグの推計
16
17
(年)
 原油価格は米国におけるシェールオイルの生産拡大や新興国の景気減速懸念などを背景に、2014年後半から2016年初にかけて大きく下
落した。しかし、その後はシェールオイルの減産が進んだことなどから、WTI原油先物価格は持ち直しの動きをみせた。
 11月30日に石油輸出国機構(OPEC)が総会において減産で合意し、原油価格は上昇した。経済制裁を受けていたイランが特例として一定
の増産を認められる一方、財政状況の悪化しているサウジアラビアなどが減産の方針を示すなど、OPEC内での協調が図られた。
 減産合意となったものの、その実効性については不透明感が残る。OPECは以前にも生産量の上限を設定したことがあったが、2007年以降、
その生産枠が守られてきたとは言いがたい。各国の減産は1月から実施される見通しだが、実際に減産が行われているかが確認されるまで、
原油価格はもみ合いの展開が予想される。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
13
各国経済動向 - 日本:実質GDPの推移
公的需要を中心とした緩やかな持ち直しの動きを想定
実質GDPの推移
(前期比年率、%)
20
15
10
5
0
-5
-10
-15
純輸出
在庫投資
住宅投資
-20
政府支出
個人消費
実質GDP
設備投資
-25
07
08
09
期間:2007年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
10
11
12
13
14
15
16
(年)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
 2016年7-9月期実質GDPは前期比年率で+2.2%と、4-6月期の同+0.7%から加速した。新型スマートフォン向けの部品出荷などを受けて純
輸出が成長率の押し上げに大きく寄与した。その一方で、個人消費と設備投資の伸び悩みに公共投資の減少が加わり内需は低迷した。台
風など天候による消費への悪影響や、2015年度補正予算の執行一巡などが要因とみられる。
 今後については、政府が本予算執行前倒しに続き、8月には事業規模28.1兆円の経済対策を発表するなど景気のてこ入れを図っているた
め、公的需要を中心とした緩やかな持ち直しの動きが想定される。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
14
各国経済動向 - 日本:金融政策
足元ではマイナス金利幅が拡大するとの見方は後退
黒田総裁就任後の日銀による金融政策の歩み
2013年
4月
2014年
10月
■ 「 量的・ 質的金融緩和」 の導入
・ 「量」:金融市場調節の操作目標を無担保コールレートからマネタリー
ベース増加額に変更(年間約60~70兆円)
・ 「質」:長期国債、ETF、J-REITの買入れ拡大
・ 「量」:マネタリーベース増加額の拡大(年間約80兆円)
・ 「質」:長期国債、ETF、J-REITの買入れ拡大
2016年
1月
■ 「 マイナス金利付き量的・ 質的金融緩和」 の導入
・ 「金利」:日本銀行当座預金の一部にマイナス金利(▲0.1%)
2016年
7月
■ 金融緩和の強化
・ 「質」:ETFの買入れ拡大 ・ 外貨資金調達環境の安定措置
2016年
9月
■ 「 長短金利操作付き量的・ 質的金融緩和」 の導入
・ 「長短金利操作」:短期金利については日銀当座預金の一部へのマイナ
ス金利を継続、長期金利については10年国債金利が現状程度(0%程
度)で推移するように国債を買入れ
・ 「オーバーシュート型コミットメント」:消費者物価(除く生鮮食品)の前年
比上昇率が安定的に2%を超えるまでマネタリーベースの残高を拡大
出所:日銀の資料を基にアセットマネジメントOne作成
1年物円OIS金利の推移
(%)
0.2
0.1
0.0
-0.1
-0.2
-0.3
-0.4
15/1
15/4
15/7
15/10
16/1
16/4
16/7
16/10
(年/月)
期間:2015年1月2日~2016年11月25日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)OIS(Overnight Index Swap)金利:一定期間の翌日物金利と固定金利の交換レート
 日銀は9月の金融政策決定会合で、金融政策の新たな枠組みである「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を導入した。
 国債買入れペース(年間約80兆円)はおおむね維持されるものの、“めど”としての位置付けとなっている。そのため、 「長短金利操作付き量
的・質的金融緩和」の導入は、「量」よりも「金利」を重視した政策への移行を企図したものといえる。従来の枠組みでは日銀の国債買入れが
数年以内に限界を迎えるとの懸念があったが、「金利」主軸の政策へ移行することにより、金融政策の持続性は高まったと考えられる。
 市場参加者の政策金利に対する見方を反映するとされるOIS金利の推移を見ると、2016年2月以降マイナス金利幅の拡大が織り込まれて
いた。しかし、9月公表の金融緩和の「総括的な検証」にマイナス金利の副作用に関する言及があったことなどを背景に、マイナス金利幅が
拡大するとの見方は後退している。
※上記図表およびグラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
15
各国経済動向 - 日本:物価動向
物価目標達成時期の修正で、緩和的な金融政策は長期化すると見込まれる
消費者物価の推移
(前期比年率、%)
3
資源価格高騰
消費者物価(除く生鮮食品)
2
消費者物価(除く生鮮食品・エネルギー)
1
東日本大震災
0
資源価格下落
-1
リ ーマン・ショック
原発停止
エネルギー輸入増大
-2
安倍政権成立
景気後退
-3
07
08
09
10
11
12
13
14
15
期間:2007年1月~2016年10月(月次)
ただし、消費者物価(除く生鮮食品・エネルギー)は2011年1月~
出所:日銀、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)消費税率引き上げの影響を除いたベース。消費税率引き上げの影響は日銀「2014年3月金融経済月報」の試算に基づく
16
(年)
 消費者物価(除く生鮮食品)上昇率は2008年前半の資源価格高騰を受けて大きく上昇したものの、同年9月以降はその反動にリーマン・
ショック時の景気後退が重なったことから、上昇率は低下。2009年2月以降はマイナス圏での推移となった。
 2012年に安倍政権が成立して以降、日銀による量的・質的金融緩和とそれに伴う円安、原油価格の上昇などを受けて消費者物価上昇率は
プラスへと転換した。しかし、2014年後半から原油価格の下落の影響などにより物価上昇率は鈍化傾向となった。
 2016年に入り、為替相場が円高に振れたことや春闘賃上げ率が昨年を下回ったことなどから、物価上昇圧力は弱まった。日銀は11月1日公
表の「経済・物価情勢の展望」において、2%の物価目標達成時期を従来の2017年度中から2018年度頃に修正しており、緩和的な金融政策
は長期化すると見込まれる。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
各国経済動向 - 日本:訪日外国人観光客数と旅行収支受取額
旅行収支受取額は拡大基調、今後も訪日外国人観光客数の増加に期待
訪日外国人観光客数の推移
(万人)
旅行収支受取額の推移
(億円)
250
(%)
9,000
200
150
100
50
0
0.9
8,000
旅行収支受取額(左軸)
0.8
7,000
対名目GDP比(右軸)
0.7
6,000
0.6
5,000
0.5
4,000
0.4
3,000
0.3
2,000
0.2
1,000
0.1
0
07
08
09
10
11
12
13
14
期間:2007年1月~2016年10月(月次)
出所:データストリームのデータを基にアセットマネジメントOne作成
15
16
0.0
07
(年)
08
09
10
11
12
13
14
期間:2007年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
出所:データストリームのデータを基にアセットマネジメントOne作成
15
16
(年)
 訪日外国人観光客数が足元で高水準を維持している。観光庁は2016年10月31日、2016年の訪日外国人観光客数が30日に2,000万人を突
破し、過去最高だった昨年の1,974万人を年初からの約10ヵ月間で上回ったことを発表した。
 近年の外国人観光客数増加の背景としては、2013年に開始された東南アジア諸国向けに加え2015年に開始された中国向け訪日ビザの発
給要件緩和をはじめとする政府の観光立国に向けた取り組みなどが挙げられる。
 こうした動きは国内景気を下支えしており、外国人観光客の消費を表す旅行収支受取額は2015年4-6月期以降、名目GDP比0.6~0.7%程
度で推移している。政府は2016年3月30日、「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」で訪日外国人観光客数の目標を2020年に4,000万
人、2030年には6,000万人と従来からそれぞれ倍増させており、今後の進展や景気への波及効果が注目される。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
17
各国経済動向 - 日本: GPIFの運用資産動向
今後も株価下落局面では内外株式の買入れに動くと想定される
GPIFの運用資産構成割合
2014年10月以前の…
2014年10月以前の
基本ポートフォリオ
2014年10月以降の
基本ポートフォリオ
2016年9月末
国内株式
外国債券
外国株式
短期
資産
60%
12%
11%
12%
5%
25%
35%
2014年12月末
国内債券
43.13%
36.15%
15%
19.80%
21.59%
25%
13.14%
12.51%
19.64%
21.00%
4.30%
8.75%
出所:GPIFのデータを基にアセットマネジメントOne作成
 世界最大級の機関投資家である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、厚生年金と国民年金の給付の財源となる年金積立金の管
理・運用を行っている。運用資産は2016年9月末で132兆751億円と、公的年金の大半を占めている。
 2014年10月に発表された基本ポートフォリオ変更に伴い、GPIFは国内債券への配分を減らす一方で、国内株式など他の資産への配分を増
やしている。2016年9月末現在の資産構成をみると国内株式が21.59%、外国株式が21.00%と増加している反面、国内債券の割合は
36.15%と過去最低となっている。
 運用実績は、2012~2014年度の収益合計が36.7兆円の黒字であったが、2015年度分については5兆3,098億円の赤字となった。厚生労働
省は長期的な観点の運用が必要としており、今後も株価下落局面では基本ポートフォリオ比率達成・維持に向け、GPIFは内外株式の買入
れに動くと想定される。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
18
各国経済動向 - 米国:実質GDPの推移
今後も回復基調が継続するとみられる
実質GDPの推移
(前期比年率、%)
8
6
4
2
0
-2
-4
-6
純輸出
在庫投資
住宅投資
-8
政府支出
個人消費
実質GDP
13
14
設備投資
-10
07
08
09
期間:2007年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
10
11
12
15
16
(年)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
 2008年の金融危機以降、米国では量的緩和を含む異例の金融緩和政策により株価や住宅価格が上昇し、個人消費や住宅投資など民間
需要を中心に米国経済は回復傾向をたどってきた。
 2016年7-9月期実質GDP成長率は前期比年率+3.2%と大きく加速した。個人消費が堅調に推移しているほか、輸出の拡大や、在庫寄与度
がプラスとなったことなどが全体を押し上げた。
 雇用や賃金の増加を受けて所得環境は依然良好とみられるほか、製造業の在庫調整一巡やエネルギー価格底打ちによる投資環境の改善
などから、米国経済は回復基調が継続すると思われる。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
19
各国経済動向 - 米国:金融政策
利上げ時期は近づきつつあると考えられる
金融政策を巡る動向
(%)
政策金利見通しの推移
2.5
15
年
16
年
12月
▶ FF金利の誘導目標レン ジ を0 .2 5 %引き上げ 0 .2 5 ~0 .5 0 %に
→経済状況はFF金利の緩やかな引き上げしか正当化しない
1月
▶ 中国経済の先行き懸念や原油価格下落から世界的な株安再燃
▶ FO MC声明で、世界経済や金融情勢を注視す る と表明
5月
▶ 4 月FO MC議事要旨、6 月利上げ の可能性を示唆
▶ イエレンFRB議長、数ヵ月のうちに利上げを実施することが適切
6月
▶ 5月の雇用者数の伸びが大幅に減少
▶ 金融政策の現状維持を決定、雇用の伸び 鈍化を指摘
▶ 英国の国民投票でEU離脱支持が過半数に
8月
▶ 7月の雇用統計を受け、FRB高官の利上げに前向きな発言が相次ぐ
9月
▶ 金融政策の現状維持を決定、利上げ の論拠は強ま っ ている
11月
▶ 金融政策の現状維持を決定、利上げ の論拠は引き続き強ま っ た
2016年11月25日時点
出所:各種資料を基にアセットマネジメントOne作成
2016年9月時点
2.0
2016年6月時点
1.5
1.0
0.5
0.0
15
16
17
出所:FRBのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)政策金利見通しはFOMC参加者による各年末のFF金利誘導目標見通しの中央値
18
(年)
 米連邦準備理事会(FRB)は2015年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを開始し、その後の利上げに関してはデータに基づく
経済見通し次第とした。しかし、年初からの金融市場の混乱に加え、米国経済成長ペースの鈍化や英国の欧州連合(EU)離脱問題などを受
け、2016年は政策金利が据え置かれている。
 9月に公表されたFOMC参加者の経済見通しでは、長期的な経済成長率が引き下げられるとともに、政策金利の見通しも全般的に下方修正
された。こうしたことなどから、今後は従来の想定よりも緩やかな利上げペースが見込まれる。
 11月のFOMCでは金融政策の維持が決定された。しかし、議事要旨で「フェデラルファンド(FF)金利を引き上げる論拠が引き続き強まった」
と示されたことから利上げ時期は近づきつつあると考えられる。
※上記図表およびグラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
20
各国経済動向 - 米国:雇用動向
労働市場は改善傾向が見込まれる
失業率と非農業部門雇用者数増減の推移 (前月比、万人)
(%)
11
60
10
40
9
20
8
0
7
-20
6
-40
5
-60
非農業部門雇用者数増減(右軸)
4
失業率(左軸)
-100
08
09
10
11
12
13
14
期間:2007年1月~2016年10月(月次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
15
(億人)
1.46
賃金目標レンジ(左軸)
賃金上昇率(左軸)
5
1.42
非農業部門雇用者数(右軸)
4
1.38
3
1.34
2
1.30
-80
3
07
賃金上昇率と非農業部門雇用者数の推移
(%)
6
16
1
1.26
08
(年)
09
10
11
12
13
14
15
期間:2008年1月~2016年10月(月次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)賃金目標レンジは2014年3月のイエレンFRB議長の発言に基づく
(注)賃金上昇率は全従業員(管理職含む)の時間当たり平均賃金
16
(年)
 米国の雇用者数はリーマン・ショック時の景気後退を受け大幅に減少したが、その後の財政・金融政策によって、既にリーマン・ショック前の
水準を回復している。
 近年は回復の目安とされる前月比+20万人程度のペースで雇用者数が増加し、失業率は完全雇用とされる5%程度の水準で推移している。
 イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は「生産性の伸びと2%のインフレ率を考慮すると、3~4%の賃金上昇率が正常と見込まれる」と
2014年3月に発言し、その後も賃金の伸びについては緩慢であるとの認識を示していた。ただし、2015年以降賃金上昇には加速の兆しがみ
られ、労働市場は改善傾向が見込まれる。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
21
各国経済動向 - 米国:物価動向
「物価上昇率が2%へ前進すること」が確認できるか注目される
PCEデフレーターの推移
(前年同期比、%)
5
PCEデフレーター
4
コアPCEデフレーター
3
インフレ目標
2
1
0
-1
-2
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
期間:2007年1月~2016年10月 出所:FRB、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)点線は2016年9月時点におけるFOMC参加者見通しの中央値
18
(年)
 米連邦準備理事会(FRB)の法的な使命は「雇用の最大化」と「物価の安定」である。物価の安定に関しては、バーナンキ議長時代に個人消
費支出(PCE)デフレーターで2%のインフレ目標が導入された。
 労働市場が改善傾向を辿る一方で、2014年4月以降前年同月比+1.5%前後で推移していたPCEデフレーターは、2015年に入ると原油価格
の下落の影響から大幅に低下していた。しかし、その影響ははく落しつつあり、同+1%台に上昇していることから、利上げの条件の1つとさ
れる「物価上昇率が2%へ前進すること」が確認できるか注目される。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
22
各国経済動向 - 米国:企業の資本動向
株式需給の引き締まりが相場上昇に寄与していると考えられる
米国企業の社債発行額と株式発行額の推移
(億米ドル)
8,000
6,000
4,000
2,000
0
-2,000
-4,000
-6,000
-8,000
社債発行額
-10,000
株式発行額
-12,000
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
期間:2000年1-3月期~2016年4-6月期(四半期、年率換算値) 出所:米国商務省、データストリームのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)企業は非金融法人企業、発行額は新規発行額から買戻し額・償還額を差し引いたネットの金額
15
16
(年)
 低金利を背景に米国企業は社債発行で資金調達を行う一方、株式発行に関しては自社株の取得によりネットでマイナスの状態が続いてい
る。
 米国企業は、株主資本利益率(ROE)重視の経営を行っており、株主還元策に対する意識が高いとされている。資本効率の向上につながる
自社株買いなど、株式需給の引き締まりが相場の上昇に寄与していると考えられる。
 ただし、社債利回りが上昇するような場面では、自社株買いを通じた需給面でのプラス効果がはく落する可能性には留意が必要である。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
23
各国経済動向 - ユーロ圏:実質GDPの推移
今後は緩やかな成長が見込まれる
実質GDPの推移
(前期比、%)
1.5
1.0
0.5
0.0
-0.5
-1.0
-1.5
-2.0
純輸出
在庫投資
-2.5
固定資本形成
政府支出
-3.0
個人消費
実質GDP
-3.5
07
08
09
期間:2007年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
10
11
12
13
14
15
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16
(年)
 ユーロ圏は南欧諸国を中心とした周辺国の債務問題や不良債権問題に伴う銀行の貸出減少などにより、2011年から2013年にかけて景気
後退が続いた。2013年からは緩やかな回復に転じていたものの、2014年以降ギリシャ債務問題の再燃などによって景気に下押し圧力がか
かり、その後もおおむね低水準の成長が続いた。
 2016年7-9月期実質GDP成長率は前期比+0.3%と、引き続き低水準に止まった。各国別でみると、ドイツの成長率が同+0.2%と減速したもの
の、フランスとイタリアはそれぞれ同+0.2%、同+0.3%と加速した。しかし、フランスの成長率は在庫投資のプラス寄与が大きいこと、イタリア
経済は政治的不透明感や銀行の不良債権問題が下押し圧力になるとみられることから、先行きの見通しは楽観できないと考えられる。
 足元で景況感は製造業を中心に持ち直しており、英国の欧州連合(EU)離脱問題による悪影響は顕在化していないとみられる。米国におけ
るトランプ氏の大統領就任の影響やイタリア国民投票での改憲否決など、ユーロ圏内外の政治的なリスクには引き続き注意を要するものの、
今後のユーロ圏経済は緩やかな成長が見込まれる。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
24
各国経済動向 - ユーロ圏:金融政策
ECBは12月の理事会で資産買入期間の延長などを発表すると予想される
ECBスタッフによる見通し(2016年9月時点)
消費者物価の推移
(前年同月比、%)
2.5
予想時点
2016年
2017年
2018年
1 6 年9 月
0 .2
1 .2
1 .6
0 .2
1 .3
1 .6
0 .9
1 .3
1 .5
1 .0
1 .2
1 .5
4 2 .8
4 7 .4
5 0 .6
4 3 .4
4 9 .1
5 1 .3
2.0
1.5
消費者物価
(前年比、%)
1.0
0.5
消費者物価(コ ア )
(前年比、%)
0.0
16年6月
1 6 年9 月
16年6月
総合
-0.5
コア
原油価格 ※
(米ドル/バレル)
-1.0
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
期間:2013年1月~2016年11月(月次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)コア:エネルギー、食料品などを除く
16/1
16/7
(年/月)
1 6 年9 月
16年6月
出所:ECBのデータを基にアセットマネジメントOne作成
※北海ブレントの原油価格を使用
 原油安効果のはく落などを受け、ユーロ圏のインフレ率には足元で持ち直しの動きがみられる。しかし、欧州中央銀行(ECB)の政策目標で
ある「2%をやや下回る水準」とは大きなギャップがあるほか、エネルギー価格などを除いたコアインフレ率は横ばいで推移している。
 ECBが9月に発表した経済見通しでは、インフレ率が2018年においても1.6%程度にとどまるとの見方が示された。さらに9月の理事会の議事
要旨では、この物価見通しが「きわめて緩和的な金融環境」を前提としたものであるとの見解が記されていた。こうしたことから、ECBは物価
目標を達成するために金融緩和を長期化させる必要があるとの認識に立っていると考えられる。
 金融緩和を長期化することについては、資産買入れにおける買入対象の枯渇問題などが懸念されている。これについてドラギ総裁は、10月
の理事会後の記者会見で、資産買入れをスムーズに実施するための手段を作業部会に検討させていると述べた。そのため、12月の理事会
では資産買入期間の延長と、その実施を円滑にするための政策調整(利回り下限ルールの撤廃など)が合わせて発表されると予想される。
※上記図表およびグラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
25
各国経済動向 - ユーロ圏:政治動向
反EUの動きは今後も継続すると見込まれる
イタリア国民投票の結果
当面の欧州の政治イベント
日 程
イ ベ ン ト
結 果
2016年6月23日
英国 E U 離脱を巡る国民投票
離脱支持多数
2016年6月26日
スペイン 総選挙
過半数政党なし
2016年12月4日
イタリア 憲法改正の国民投票
▶
2016年12月4日
▶
賛成
40.89%
反対
59.11%
オラ ンダ 総選挙
フ ラ ンス 大統領選挙
国民戦線(右翼政党)のルペン党首と共和党フィヨン元首相が高支持率を維持
2017年9月
▶
ベレン氏当選
世論調査では自由党(右翼政党)が高支持率を維持
2017年4~5月
▶
オー スト リア 大統領選挙
緑の党ベレン氏が自由党(右翼政党)ホーファー氏に僅差で勝利
2017年3月
▶
否決
反対が約6割、レンツィ首相は辞任を表明
ドイツ 連邦議会選挙
メルケル首相が首相候補として4選を目指すと発表
出所:各種報道資料を基にアセットマネジメントOne作成
2016年12月5日午後6時2分時点(日本時間)
出所:イタリア内務省のデータを基にアセットマネジメントOne作成
 欧州各国では移民問題や欧州連合(EU)主導の財政計画の方針などを巡って反EU政党が躍進。6月には英国が国民投票でEU離脱の方針
を決定したほか、スペインの総選挙では緊縮財政に反対するポデモスが第3党となり、国民党ラホイ首相の信任投票に反対した。
 英国でのEU離脱方針の決定や米国でのトランプ氏の大統領当選など、世界的に政治の既存の枠組みに反対する動きが強まっている。 12
月にはイタリアで憲法改正を問う国民投票が実施されたが、現政権に対する不信感などから、投票者の約6割が憲法改正に反対した。
 今後はオランダの総選挙やフランスの大統領選挙に注目が集まると考えられる。オランダでは右翼政党の支持率が相対的に高く、2017年
の総選挙で極右政党が躍進し、EU離脱の国民投票が実施される可能性がある。また、フランスでは右派政党の候補が大統領となる可能性
は高くないと考えられるが、当選した場合は急激に反EUの動きが進むとみられる。世界的に保護主義的な動きが進み、欧州でも自国の貿
易や財政を自国で管理すべきとの声が強まっていることなどから、反EUの動きは今後も継続すると見込まれる。
※上記図表およびグラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
26
各国経済動向 - オーストラリア:経済概況
交易条件が安定すれば景気回復がより鮮明なものになると期待される
実質GDPと実質GDIの推移
(前年同期比、%)
交易条件の推移
130
8
実質GDP
6
120
実質GDI
4
110
2
100
0
90
-2
80
-4
70
07
08
09
10
11
12
13
期間:2007年1-3月期~2016年4-6月期(四半期)
出所:データストリームのデータを基にアセットマネジメントOne作成
14
15
16
(年)
07
08
09
10
11
12
13
期間:2007年1-3月期~2016年4-6月期(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基に アセットマネジメントOne作成
(注)交易条件は輸出物価/輸入物価
14
15
16
(年)
 設備稼働に伴う供給拡大や主要輸出先である中国経済の減速を背景に資源価格が下落したことから、オーストラリアの交易条件は2011年
以降悪化が続いた。こうした中、実質GDPについては資源輸出拡大に支えられ安定成長を維持したものの、購買力の変化を表すとされる実
質国内総所得(GDI)の低迷が継続したため、交易条件の悪化が内需を下押しした可能性が考えられる。
 ただし、 4-6月期の実質GDPと実質GDIの成長率格差が縮小しているほか、足元では資源価格に持ち直しの動きがみられ、交易条件悪化
に歯止めがかかると予想される。
 今後については、資源大手による一段の生産拡大に留意が必要である。しかし、交易条件が足元の水準で安定すれば、実質GDPと実質
GDIの成長率格差が一段と縮小すると考えられ、景気回復がより鮮明なものになると期待される。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
27
各国経済動向 - オーストラリア:金融政策
当面は現状の金融政策が維持されるとみられる
政策金利の推移
(%)
消費者物価の推移
(前年同期比、%)
8
6
7
インフレ目標
5
消費者物価
6
4
5
4
3
3
2
2
1
1
0
0
07
08
09
10
11
12
13
14
期間:2007年1月4日~2016年11月25日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
15
16
07
(年)
08
09
10
11
12
13
14
15
16
期間:2007年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
出所:RBA、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)点線は2016年11月時点におけるRBA見通しの中央値
17
18
(年)
 国内賃金の低調な伸びや世界的な低インフレなどを背景に、消費者物価の伸びはインフレ目標(2~3%)の下限を下回る推移となっている。
オーストラリア準備銀行(RBA)はインフレ率低下への対処のため、2016年5月以降、2回の利下げを実施した。
 労働市場における需給の緩みなどから、インフレ率の目標中心(2.5%)への早期回帰は見込みづらい。しかし、RBAがインフレ目標を柔軟な
枠組みとして位置づけていることに加え、資源設備投資の調整進展、鉄鉱石などバルクコモディティの足元の上昇などを考慮すると、当面
は現状の金融政策が維持されるとみられる。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
28
各国経済動向 - 中国:経済政策
中国当局は改革推進と景気支援の間で難しい舵取りを迫られると考えられる
産業別実質GDPの推移
(前年同期比、%)
主要70都市の平均不動産価格の推移
(%)
(%)
20
2.0
15
1.5
10
1.0
9
5
0.5
8
0
0.0
7
-5
12
全産業
11
第二次産業
10
第三次産業
-0.5
前月比(右軸)
6
-10
5
-1.0
前年比(左軸)
-15
11
12
13
14
15
期間:2011年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16
-1.5
07
(年)
08
09
10
11
12
13
14
期間:2007年1月~2016年10月(月次、前月比は2009年1月~)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
15
16
(年)
 7-9月期の実質GDP成長率は前年同期比+6.7%と4-6月期から変わらず、中国経済は3月の全国人民代表大会で設定された政府の通年目
標である+6.5~7.0%の範囲内での推移となった。
 産業別実質GDPに注目すると、第三次産業は同+7.6%と4-6月期の同+7.5%から小幅に加速した。金融業にみられた前年の株式市場活性
化の反動が一巡したことに加え、消費関連サービス業の回復が支えとなった。一方、第二次産業は、建設着工の鈍化などを背景に同
+6.1%と1-3月期の同+6.3%から減速した。
 中国共産党幹部の中には、政策支援による経済の一時的な安定よりも改革を優先すべきとの声もある。しかし、足元で過熱感のある不動
産市場が今後調整に向かう可能性があることから、景気下振れリスクへの警戒を緩めることはできないと思われる。そのため、中国当局は
改革推進と景気支援の間で難しい舵取りを迫られると考えられる。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
29
各国経済動向 - インド:経済概況
7-9月期は7%超の成長を維持も、目先は高額紙幣廃止の影響を注視
実質GDPの推移
(前年同期比、%)
実質GVAの推移
(前年同期比、%)
15
10
第三次産業
第二次産業
第一次産業
実質GVA
8
10
6
5
4
0
2
-5
その他
総固定資本形成
家計最終消費支出
-10
13
14
純輸出
政府最終消費支出
実質GDP
16
15
期間:2013年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
0
-2
13
(年)
14
15
期間:2013年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16
(年)
 2016年7-9月期の実質GDP成長率は、政府最終消費支出や家計最終消費支出の拡大を背景に、前年同期比+7.3%と4-6月期の同+7.1%
から小幅に加速した。インド準備銀行(RBI)が経済見通しに使用している実質GVA(総付加価値、産業別のGDPに相当)については、第一
次産業以外の産業がやや勢いを欠いたことから、同+7.1%と4-6月期の同+7.3%から減速したが、7%超の成長を維持した。
 今後については、モディ首相が不正蓄財根絶を企図して11月8日に突如発表した高額紙幣廃止の影響が懸念される。個人の支払いの多く
が現金による決済であることを考慮すると、短期的に景気下押し圧力が強まるおそれがある。
 長期的には、新紙幣の供給に伴い高額紙幣廃止の経済への影響がはく落するとみられることに加え、モディ政権が構造改革を推進すると
見込まれることからインド経済は高成長が期待できる。ただし、目先は高額紙幣廃止の影響を注視する必要がある。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
30
各国経済動向 - インド:経常収支と財政収支
モディ政権の政策姿勢は経常収支と財政収支の双子の赤字縮小にプラス
経常収支の推移
(対名目GDP比、%)
(対名目GDP比、%)
10
7
5
6
財政赤字の推移
見通し
5
0
4
-5
3
-10
2
-15
第二次所得収支
第一次所得収支
貿易収支
経常収支
サービス収支
1
-20
0
12
13
14
15
期間:2012年1-3月期~2016年4-6月期(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)いずれも4四半期移動平均値を使用
16
11-12
(年)
12-13
13-14
14-15
15-16
16-17
17-18
期間:2011-12年度~2018-19年度(年次)
出所:インド政府、インド準備銀行(RBI)のデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)2015-16年度以降は2016年2月29日に発表された政府予算案の見通しを使用
18-19
(年度)
 インドは、経常収支と財政収支がともに赤字を計上する「双子の赤字」の状態にあり、急激な資金流出に直面した場合のぜい弱性が懸念さ
れてきた。
 資源価格の低迷を背景とした輸入額の抑制などから、経常赤字の対名目GDP比は近年低水準で推移した。今後については、グローバルな
貿易停滞の輸出に与える影響が懸念されるものの、モディ政権が取り組んでいる産業振興策などが実を結び輸出競争力が改善すれば、経
常収支は中長期的に改善すると期待される。
 財政収支については、2016年2月に公表された予算案で2017-18年度の赤字幅をGDP比で3%まで縮小させる中期目標の維持が示された。
こうしたモディ政権の政策姿勢は「双子の赤字」の縮小にプラスとみられ、国債格付けの引き上げにもつながると期待される。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
31
各国経済動向 - 東南アジア
外需の急回復が見込みづらい中、構造改革を通じた内需の掘り起こしが課題
ASEAN5※の実質GDPの推移
(前年比、%)
ASEAN5※の輸出数量の推移
(前年比、%)
9
20
8
予測値
7
6
15
10
5
5
4
3
0
2
ASEAN5
1
-5
新興国
0
-10
00
02
04
06
08
10
12
14
16
(年)
期間:2000年~2017年(年次、2016年以降の数値はIMFの予測値)
出所:IMF「World Economic Outlook Database, 2016.10」、データストリームのデータを基に
出所:アセットマネジメントOne作成
※ASEAN5:インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム
00
02
04
06
08
10
12
14
期間:2000年~2015年(年次)
出所:IMF「World Economic Outlook Database, 2016.10」、データストリームのデータを基に
出所:アセットマネジメントOne作成
(年)
 外需をけん引役に成長を続けてきた東南アジア経済は、2008年に発生した金融危機の打撃を受けた。しかしその後、中国の4兆元の景気
対策や主要国の積極的な金融緩和政策を背景とする世界経済回復に伴い、一時的に金融危機前の成長率を回復した。
 2013年以降はグローバルな貿易低迷を受けて、外需主導の成長が困難となっており、成長率の伸び悩みがみられる。ただし、内需につい
ては底堅さを保っており、金融危機以前からの成長率の低下は小幅である。2015年については、商品価格下落による実質購買力の改善も
手伝い、新興国全体が減速する中でも、東南アジア経済はやや加速する動きとなった。
 外需の急回復が見込みづらい中、構造改革を通じた内需の掘り起こしが東南アジア経済の課題といえる。足元では、インドネシアやフィリピ
ンで構造改革に進展がみられ、こうした動きが他の東南アジア諸国に広がるかが注目される。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
32
各国経済動向 - ブラジル:経済概況
経済は好転しつつあるものの、回復ペースは緩やかなものになると予想される
(前年比、%)
経済活動指数※と実質GDPの推移
基礎的財政収支の推移
(対名目GDP比、%)
15
5
4
10
3
2
5
予測値
1
0
0
-5
実質GDP成長率
-1
経済活動指数
-2
-10
-3
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
07
(年)
期間:経済活動指数は2007年1月~2016年9月(月次)
期間:実質GDP成長率は2007年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
※経済活動指数:GDPに先んじて発表される月次指標。GDPの参考指標とみなされている
08
09
10
11
12
13
14
15
16
期間:2007年~2019年(年次、2016年以降はブラジル財務省の予測値)
出所:ブラジル財務省のデータを基にアセットマネジメントOne作成
17
18
19
(年)
 2000年代に入り、ブラジル経済は資源価格の上昇と拡張的な財政政策によって支えられてきた。しかし資源価格が下落に転じると、 2014年
頃から景気は低迷し、財政政策の持続性が懸念されるようになった。政府は財政を緊縮して建て直しを図ったものの、こうした政策転換が
政治的な混乱を招いたほか、増税などによって景気はさらに悪化し、公共料金の引き上げなどによってインフレ率は急上昇した。
 資源価格の持ち直しなどから、足元では景気改善の兆しがみられる。また、政治的な混乱はルセフ前大統領が罷免されて以降収束し始め、
足元では議会下院に続いて上院の第1回採決でも歳出抑制法案が承認されるなど、財政健全化に向けた下地は整いつつあるといえる。
 ただし、当面緊縮的な財政政策が続くと考えられるほか政治的なリスクも完全に後退したとはいえず、ブラジル経済は好転しつつあるものの、
回復ペースは緩やかなものになると予想される。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
33
各国経済動向 - ブラジル:金融政策
金融政策は国内景気の下支えに寄与すると予想される
(前年同月比、%)
消費者物価(IPCA)の推移
政策金利の推移
(%)
20
15
物価目標レンジ
総合
一般物価
公定物価
18
16
14
14
13
12
12
10
11
8
10
6
9
4
8
2
0
7
10
11
12
13
14
15
16
期間:2010年1月~2016年10月(月次)
出所:ブラジル中央銀行、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
10
(年)
11
12
13
14
15
期間:2010年1月4日~2016年11月30日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16
(年)
 2011年以降、インフレ率は中央銀行の物価目標レンジ上限付近で高止まりが続いていた。さらに2015年以降、財政健全化を急いだ政府が
増税や公共料金の引き上げを相次いで実施したため、インフレ率は公定物価を中心に目標を大きく上回る水準まで上昇した。
 しかし、足元では公共料金引き上げの影響が一巡したことなどから、インフレ率は2016年初頃をピークに低下傾向で推移している。物価安
定の兆しに加え、財政を巡る不透明感が後退しつつあることなどから、中央銀行は10月に4年ぶりとなる利下げへと舵を切った。
 中央銀行は11月に追加利下げを行った。声明文では、2017~18年にインフレ率が目標の4.5%に収れんすることと、段階的に金融緩和を行
うこととは矛盾しないとしており、今後も利下げを行う可能性を示唆している。段階的な利下げは物価動向をにらみながら慎重に実施される
とみられるものの、金融政策は緩和局面に入ったとみられ、国内景気の下支えに寄与すると予想される。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
34
各国経済動向 - メキシコ
メキシコ経済は中長期的に安定的な成長が続くと予想される
実質GDPの推移
(前年同期比、%)
鉱工業生産の推移
(前年同月比、%)
10
8
6
4
15
65
10
60
5
55
0
50
-5
45
2
0
-2
-4
-6
在庫・誤差
純輸出
-8
固定資本形成
政府支出
個人消費
実質GDP
-10
-10
メキシコ鉱工業生産 製造業(左軸)
-15
35
米国ISM製造業景気指数(右軸)
-20
-12
07
08
09
10
11
12
13
期間:2007年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
14
15
30
07
16
(年)
40
08
09
10
11
12
13
14
15
期間:2007年1月~2016年11月(月次、メキシコ鉱工業生産は2016年9月まで)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16
(年)
 メキシコは米国との経済関係が深く、対米輸出は全体の8割程度を占めている。リーマン・ショック以降、米国の景気回復に連動する形で、メ
キシコの成長率は堅調に推移した。2013年以降はやや鈍化したものの、2%前後の安定的な成長を続けている。
 米国の大統領選挙では、北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しなどを主張するトランプ氏が当選した。これを受けてメキシコ経済の先行き
に対する不透明感が高まり、大統領選挙後にメキシコペソは対米ドルで急落した。
 しかし、トランプ氏の掲げる通商政策がすべて実現される可能性は低く、今後政策は現実的な路線に変更されると考えられることから、メキ
シコ経済に対する不透明感は払拭されると思われる。米国が部分的に保護主義的な政策を採る可能性はあるものの、財政拡大などがそれ
を相殺するとみられ、メキシコ経済は中長期的に安定的な成長が続くと予想される。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
35
各国経済動向 - トルコ
政治的不透明感が経済成長の足を引っ張ると考えられる
実質GDPと鉱工業生産の推移
(前年同期比、%)
政府の中期計画における想定
(前年同月比、%)
15
30
2017年
実質GDP(左軸)
10
鉱工業生産(右軸)
20
実質GDP成長率
(前年比、%)
消費者物価
5
10
(前年比、%)
経常収支
(対名目GDP比、%)
0
0
財政支出
(対名目GDP比、%)
-5
-10
11
12
13
14
15
期間:実質GDPは2011年1-3月期~2016年4-6月期(四半期)
期間:鉱工業生産は2011年1月~2016年9月(月次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16
(年)
トルコリラ
(対米ドル)
前回
今回
5.0
4.4
6.0
2018年
変化
前回
今回
変化
引き下げ
5.0
5.0
(変化なし)
6.5
引き上げ
5.0
5.0
(変化なし)
▲3.7
▲4.2
赤字拡大
▲3.5
▲3.9
赤字拡大
24.9
26.8
財政拡張
24.2
25.9
財政拡張
3.13
3.18
リラ安方向
3.24
3.30
リラ安方向
出所:トルコ開発省のデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)財政支出は中央政府のみ。トルコリラはGDP想定値から逆算した期中平均
(注)中期計画は前回が2016年1月発表、今回が2016年10月発表
 トルコ経済は個人消費が主導する形で底堅く推移してきた。しかし足元では、観光収入の減少に伴う経常赤字の拡大や、政治リスクの高ま
りによる景況感の悪化などを受けて、成長率は鈍化している。
 2016年7月、エルドアン大統領に対するクーデター未遂を受けて、大統領は反体制派の大規模な排除に乗り出した。また、足元ではクーデ
ターとの結びつきが薄い複数のクルド人政治家が逮捕され、一部メディアに強制捜査が入るなど、大統領の権限強化に向けた動きが進み
つつある。こうした動きが政治的不透明感をいっそう強め、経済成長の足を引っ張ると考えられる。
 こうした環境のもと、政府は中期計画を発表した。景気回復を重視して財政を拡張方向に修正した一方、インフレ率の上昇やトルコリラの下
落については一部容認しているとみられる。11月には通貨防衛のために中央銀行が利上げを実施したにもかかわらず、景気低迷や政府の
姿勢を受けてリラは下落した。当面は政治的な不透明感などを反映し、リラは弱含みの動きが続くと予想される。
※上記図表およびグラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
36
市場動向 - 前月のまとめ ①
株式市場およびREIT市場の動向
主要国の株価指数
(%)
12
10
8
6
4
2
0
-2
-4
-6
-8
-10
主要国・地域のREIT指数
(%)
8
6
4
2
0
-2
-4
-6
月間騰落率
-8
年初来騰落率
月間騰落率
年初来騰落率
-10
日本
米国
ドイツ
オーストラリア
中国
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)月間:2016年11月の1ヵ月間、年初来:2015年12月末から2016年11月末の期間
(注)【日本】日経平均株価 【米国】NYダウ 【ドイツ】ドイツDAX
(注)【オーストラリア】S&P/ASX200 【中国】上海総合指数
国内REIT
米国REIT
欧州REIT
豪州REIT
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)月間:2016年11月の1ヵ月間、年初来:2015年12月末から2016年11月末の期間
(注)【国内REIT】東証REIT指数 【米国REIT】FTSE NAREIT All Equity REITs Index
(注)【欧州REIT】FTSE EPRA/NAREIT Developed Europe Index
(注)【豪州REIT】S&P/ASX200 A-REIT Index すべてトータルリターン
 株式:国内株式は上昇。米大統領選挙でトランプ氏が優勢であると伝わると一時急落した。しかしその後、トランプ氏の財政政策に対する期
待から米国株価が上昇したことや円安ドル高が進んだことなどを背景に、月末にかけて上昇基調で推移した。米国株式は上昇。米大統領
選挙を巡る思惑に振らされる展開が続いたものの、トランプ氏が勝利宣言を行った後は安心感が広がり、過去最高値を更新するなど上値を
伸ばす展開となった。
 REIT:J-REITは上昇。米大統領選挙でトランプ氏が勝利したことを受けた金利上昇を背景に、月半ばには9ヵ月ぶりの安値をつけた。しかし、
その後は各国金利の上昇が一服したことなどから、月間の下げ幅を取り戻す展開となった。米国REITは下落。米国金利が大幅に上昇した
ことを受けて8ヵ月ぶりの安値をつけた。ただし、中旬以降は米国長期金利の上昇一服などから、下落幅を縮小した。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
37
市場動向 - 前月のまとめ ②
債券市場および為替市場の動向
主要国の10年国債利回り
(%)
主要通貨の対円レート
(%)
0.8
15
月間騰落率
月間の利回り変化
0.6
10
年初来の利回り変化
年初来騰落率
0.4
5
0.2
0
0.0
-5
-0.2
-0.4
-10
日本
米国
ドイツ
スペイン
オーストラリア
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)月間:2016年11月の1ヵ月間、年初来:2015年12月末から2016年11月末の期間
米ドル
ユーロ
豪ドル
ブラジル
レアル
インド
ルピー
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)月間:2016年11月の1ヵ月間、年初来:2015年12月末から2016年11月末の期間
 債券:国内10年国債利回りは上昇。米大統領選挙後に米国金利が上昇したことに連れる形で、国内金利も上昇した。米国10年国債利回り
は上昇。トランプ次期米大統領が公約に掲げる大規模なインフラ投資や大型減税などの政策が意識され、財政支出の拡大が米国経済成長
の押し上げに繋がるとの見方などから金利が上昇した。
 外国為替:米ドルは対円で上昇。米大統領選挙でトランプ氏が勝利して以降米国金利が上昇し、それを受けて日米金利差が拡大したことで
円安米ドル高が進行した。ユーロは対円で上昇。日銀のイールドカーブ・コントロールのもと日本の金利が低位にとどまる中、円安ユーロ高
となった。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
38
市場動向 - 国内株式
短期的には海外投資家動向の影響を受け易い展開か。日銀のETF買入れは下支え要因
現物株式売買累計額の推移
(兆円)
(円)
6
日経平均株価と日銀のETF買入れの推移
(兆円)
16
22,000
ETF買入額累計(右軸)
20,000
4
2
14
日経平均株価(左軸)
18,000
12
16,000
10
14,000
8
12,000
6
10,000
4
8,000
2
0
-2
信託銀行
-4
海外投資家
-6
-8
14/12
事業法人
15/3
15/6
15/9
15/12
16/3
16/6
16/9
(年/月)
期間:2014年12月30日~2016年11月25日(週次)
出所:東京証券取引所のデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)2014年12月30日を0(起点)とする。現物株式売買額累計額は、主要二市場 一・二部など
(注)の「投資部門別株式売買状況」の売買額の差し引き累計
6,000
10/12
0
11/12
12/12
13/12
14/12
期間:2010年12月15日~2016年11月30日(日次)
出所:日銀、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
15/12
(年/月)
 株主還元姿勢の強まりを背景に、自社株買いが主体とみられる事業法人の現物株式売買額の差し引き累計は2015年半ば以降増加傾向に
ある。海外投資家は2016年に入り売り越し基調が続いていたが、米大統領選挙でのトランプ氏勝利後、11月第3週には7ヵ月ぶりの買い越し
水準を記録した。短期的には海外投資家の売買動向の影響を受け易い展開が予想され、今後の動向が注目される。
 2010年12月15日から開始された日銀によるETF買入れは、開始以来の累計額が10兆円を超える状況となっている。日銀の買入れは今後も
市場の下支え要因になるとみられ、下値を売り込む動きはある程度抑制されると考えられる。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
39
市場動向 - 米国株式
企業業績の改善見通しや政策期待などを背景に、徐々に上値を伸ばす展開か
S&P500種指数採用企業の業種別予想増益率
(前年同期比、%)
8.1倍 3.2倍
40
黒
字
転
換
20
0
-20
-40
-60
2016年7-9月期
2016年10-12月期
2017年1-3月期
2017年4-6月期
2017年7-9月期
-80
S&P500種
指数全体
一般消費財
生活必需品
エネルギー
金融
ヘルスケア
工業
素材
不動産
テクノロジー
通信
公益
出所:トムソン・ロイター データストリームのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)2016年7-9月期は推計値。推計値および予想値はトムソン・ロイター(2016年11月29日現在)
 米国の大手企業500社で構成されるS&P500種指数ベースの2016年7-9月期決算は前年同期比+4.2%(11月29日現在)と、10月1日時点で
推計された同▲0.5%から上方修正され、 5四半期ぶりの増益が見込まれている。11セクターのうちエネルギーを除いた10セクターで業績の
伸びが加速、あるいは改善したことが要因として挙げられる。
 10-12月期はエネルギーの増益などから全体でも1桁台後半へ増益率の拡大が見込まれている。また、2017年前半は、テクノロジーや素材
で2桁増益が予想されていることなどから、全体でも2桁増益の見通しとなっている。
 企業業績の改善見通しに加え、トランプ次期大統領による政策への期待などを背景に、米国株式相場は徐々に上値を伸ばす展開が見込ま
れる。ただし、原油価格や為替相場、米国経済などの動向次第ではこうした見通しが大きく変化する可能性があり、留意が必要である。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
40
市場動向 - J-REIT
短期的には海外相場の影響も、中期的には上昇基調で推移すると予想される
都心オフィスビルの状況(都心5区※1 平均)
(%)
(円/坪)
0
利回り格差※2 の推移
(%)
25,000
3.6
2
23,000
3.4
4
21,000
3.2
6
19,000
3.0
オフィスビル賃料(右軸)
オフィスビル空室率(左軸、逆目盛)
過去1年間の平均
3 .21%
8
10
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
期間:2003年1月~2016年10月(月次)
出所:三鬼商事、ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
※1 都心5区:千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区
17,000
2.8
15,000
2.6
15/12
16
(年)
16/3
16/6
16/9
期間:2015年12月1日~2016年11月30日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
※2 利回り格差:東証REIT指数の配当利回り-国内10年国債利回り
(年)
 2016年10月末時点の都心5区※1平均のオフィスビル賃料は2014年1月以降、小幅ながら34ヵ月連続で前月比で上昇、同空室率は2008年6
月以来の低水準にあり、オフィスビル需要は持ち直しの動きが継続している。また、J-REITと10年国債の利回り格差※2は3.34%(11月30日
時点)と過去1年間の平均である3.21%を上回っており、投資妙味は高いと考えられる。
 短期的には、米国長期金利上昇を背景に海外REIT相場の影響を受け易い展開が想定される。しかし、日銀の金融緩和策により国内長期
金利は上昇しにくいと見込まれるほか、オフィスビル賃料の上昇基調や配当金増加期待などから、中期的には上昇基調で推移すると予想さ
れる。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
41
市場動向 - 米国REIT
目先は不安定な動きが継続も、次第に落ち着きを取り戻す展開が予想される
セクター別稼働率の推移
(%)
(%)
100
米国REIT指数と10年国債の利回りの推移
5
オフィス
98
商業・小売
住居
利回り格差
産業施設
米国10年国債
米国REIT指数
4
96
94
3
92
90
2
88
86
1
84
0
82
00
02
04
06
08
10
12
14
16
(年)
期間:2000年1-3月期~2016年7-9月期(四半期)
出所:全米不動産投資受託者協議会(NCREIF)のデータを基にアセットマネジメントOne作成
13
14
15
16
(年)
期間:2013年1月3日~2016年11月30日(日次)
出所:ブルームバーグ、NAREIT/FTSEのデータを基にアセットマネジメントOne作成
 米連邦準備理事会(FRB)が11月に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では、10月上旬から11月中旬において多くの地区で商業用
不動産市場は拡大したと指摘された。
 米国REITのセクター別の稼働率は、総じて高水準で推移している。とりわけ、eコマース(ネットショッピング)市場の拡大に伴い、物流など産
業施設の稼働率の伸びが顕著となっている。こうしたことなどを背景に、今後も米国REITの業績拡大が見込まれる。
 米国REITと10年国債の利回り格差は1.60%と、過去3年間でみれば相対的には高い水準にある。目先はトランプ次期大統領の政策運営を
巡る思惑などから不安定な動きが継続するものの、総じて良好なファンダメンタルズを背景に次第に落ち着きを取り戻す展開が予想される。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
42
市場動向 - 外国為替:米ドル/円
米ドル/円はもみ合いでの推移が見込まれる
米ドル/円と日米利回り格差の推移
(円)
(%)
140
2.0
米ドル/円(左軸)
130
1.7
日米2年国債利回り格差(米-日)(右軸)
120
1.4
110
1.1
100
0.8
90
0.5
80
15/1
0.2
15/4
15/7
15/10
16/1
16/4
16/7
期間:2015年1月5日~2016年11月25日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16/10
(年/月)
 2016年に入り、①世界経済の先行き懸念を受けた投資家のリスク回避の動き、②米国の追加利上げ観測後退、③米国政府の米ドル高け
ん制姿勢、④英国の欧州連合(EU)離脱問題を巡る不透明感――などを背景に円高米ドル安が進行した。
 4月以降の米ドル/円相場は、おおむね国債の利回り格差を反映した動きとなっていた。しかし、8月以降は日米の金融政策を巡る不透明感
などを背景にその傾向が弱まったとみられ、利回り格差と比較して米ドル/円相場は円高方向に振れる展開が続いた。
 米大統領選挙でトランプ氏が勝利して以降、減税や大規模なインフラ投資に対する期待などから米国長期金利が急騰し、足元では円安米ド
ル高が進んでいる。しかし、足元の金利上昇はトランプ氏の財政拡大策をある程度織り込んでいるとみられ、金利上昇が継続するとは見込
みづらい。こうしたことなどから、今後の米ドル/円はもみ合いでの推移が見込まれる。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
43
市場動向 - 外国為替:ユーロ/米ドル
緩和的な金融政策は継続するとみられ、当面はユーロ安方向での推移が見込まれる
(米ドル)
ユーロ/米ドルと米独利回り格差の推移
1.5
(%)
ECBスタッフ経済見通し(2016年9月時点)
0.4
予想時点
ユーロ/米ドル(左軸)
1.4
16年
17年
18年
0.0
米独2年国債利回り格差(独-米)(右軸)
1.3
-0.4
1.2
-0.8
1.1
-1.2
1.0
-1.6
1 6 年9 月
1 .7
1 .6
1 .6
1 .6
1 .7
1 .7
0 .2
1 .2
1 .6
0 .2
1 .3
1 .6
実質GD P
(前年比、%)
16年6月
1 6 年9 月
消費者物価
(前年比、%)
16年6月
-2.0
0.9
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
期間:2014年1月6日~2016年11月25日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16/7
(年/月)
出所:ECBのデータを基にアセットマネジメントOne作成
 ユーロ/米ドル相場は2014年以降、金融政策の方向性の違いからユーロ安米ドル高での推移となったが、2015年以降は不透明な世界経済
の先行きや世界的な金融市場の混乱を受け、方向感の定まらない動きが続いていた。
 2016年11月には米大統領選挙で大規模な財政政策を掲げるトランプ氏が勝利した。財政規律の緩和や景気の拡大が予想されることや、公
的需要増加に伴うインフレ率の上昇期待などから米国金利が上昇し、ユーロは対米ドルで下落する展開となった。
 米国の次期政権の政策動向が注目される中、欧州では政治的な不透明感が強まっており、ユーロに下押し圧力をかけると予想される。ま
た、米国では利上げ観測が強まる一方、欧州中央銀行(ECB)は緩和的な金融政策を長期にわたって継続すると考えられ、当面はユーロ安
方向での推移が見込まれる。
※上記図表およびグラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
44
市場動向 - 外国為替:豪ドル/米ドル
豪ドルは底堅い推移が予想される
豪ドル/米ドルと鉄鉱石価格の推移
(米ドル)
(米ドル/トン)
3.0
1.1
150
2.5
1.0
120
2.0
0.9
90
1.5
0.8
60
1.0
30
0.5
0
0.0
豪ドル/米ドル(左軸)
0.7
主要先進国の10年国債利回り
(%)
180
1.2
鉄鉱石価格(右軸)
0.6
12/1
12/7
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
期間:2012年1月3日~2016年11月25日(日次)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16/1
16/7
(年/月)
オーストラリア
米国
ドイツ
日本
2016年11月25日時点
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
 2013年以降、豪ドル/米ドル相場は、オーストラリアの主要輸出品であり豪ドルとの相関が強い鉄鉱石価格の下落や、オーストラリア準備銀
行(RBA)による継続的な利下げなどを受け、豪ドル安米ドル高基調で推移した。
 しかし2016年以降、鉄鉱石価格の持ち直しに加え、低金利環境のもと、相対的に金利の高いオーストラリアへ投資資金が流入したとみられ
ることなどから、豪ドルは2013年以来の下落トレンドに歯止めが掛かっている。
 今後の豪ドル相場は底堅い推移が予想される。オーストラリア経済が引き続き底堅さをみせていることや、鉄鉱石価格が安定した推移と
なっていることなどが豪ドルを支える要因になると考えられる。一方、米国次期政権の拡張的な財政政策や、国内の追加利下げ観測などが
上値を抑える要因になるとみられる。
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
45
▶ Chapter 2
ハウスビュー
46
ハウスビュー ①
 米国では12月利上げの可能性が高まるも、先進国中心に緩和的な金融環境が続く。
 資源価格の底打ちは新興国にポジティブだが、中国経済は緩やかな減速基調が継続。
 英国の国民投票やトランプ次期米大統領の政策にみられる反グローバル化の動きは世界経済の重石となりうる。
当面の見通し
国・地域
景気
金融政策
株式
債券
為替
(国債利回り)
(対米ドル)
ポイント
リスク
▶ 企業や家計の景 ▶ トランプ次期米大
況感
統領の政策
緩やかに持ち直し
当面は現状維持
回復基調が継続
12月の利上げを見
込む
緩やかに持ち直し
12月理事会で資産
買入期間の延長を
発表すると想定
▶ 物価動向
緩やかな減速
緩和姿勢継続も目
先は現状維持
▶ 構造改革の進展
日本
―
▶ トランプ政権の人 ▶ トランプ次期大統
事や政策動向
領の政策
米国
ユーロ圏
▶ 財政政策
―
中国
※当面の見通しは原則1ヵ月程度。また、市場見通しを表す矢印は「
」、「
」、「
」、「
」、「
▶ 人民元の動向
▶ 政治動向
▶ 不動産市場の調
整
▶ 政争激化
」の5段階。
※上記図表は、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
47
ハウスビュー ②
当面の相場想定
日経平均
日本企業の業績改善期待、国内経済対策による景気浮揚効果、米国経済の底堅いトレンドなどを背景に上昇基調で推移す
ると想定。米国や欧州の政治動向に対する不透明感、米国の利上げペースに対する警戒感などには留意が必要。
NYダウ
トランプ次期大統領による政策の実現性などをにらんだ、高値圏でのもみ合いを想定。政策への期待が後退することで利益
確定売りに押される可能性も考えられるが、企業業績改善などを背景に中期的には徐々に上値を伸ばすと思われる。
日本10年国債利回り
9月の金融政策決定会合において、日銀が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を導入し、10年物国債金利を0%程度
で推移するよう、長期国債の買入れを行うことを決定したことから、金利は低位で横ばいとなる展開を見込む。
米国10年国債利回り
トランプ次期政権の政策などを見極める中、変動の大きい展開が続く可能性がある。ただし、欧州政治動向を巡る不透明感
や米ドル高への警戒感を背景に米国の利上げペースが鈍化する可能性などから、米国金利の上昇余地は限られると想定。
米ドル/円
トランプ次期政権の政策を見極める中、米ドル/円は変動の大きい展開が続く可能性がある。ただし、米国の12月利上げを
相当程度織り込んでいるとみられ、来年以降の緩やかな利上げ姿勢が示されると、もみ合いの展開になると想定。
相場見通し(今後1ヵ月)
予想レンジ
日経平均
NYダウ
日本10年国債利回り
米国10年国債利回り
米ドル/円
18,000~19,000円
18,200~19,800米ドル
▲0.05~0.10%
2.00~2.60%
109~117円
※上記図表は、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
48
▶ Chapter 3
付属資料
49
マーケット・オーバービュー
11月
末値
日経平均株価
1ヵ月
3ヵ月
1年
11月
末値
3年
騰落率(%、債券は変化幅)
1ヵ月
3ヵ月
1年
3年
日本(10年)
0.03 %
+ 0.07
+ 0.09
▲0.28
▲0.58
米国(10年)
2.38 %
+ 0.56
+ 0.80
+ 0.17
▲0.36
ドイツ(10年)
0.28 %
+ 0.11
+ 0.34
▲0.20
▲1.42
+ 31.13
オーストラリア(10年)
2.72 %
+ 0.38
+ 0.90
▲0.14
▲1.50
▲6.52
+ 13.13
米ドル
114.46
+ 9.20
+ 10.67
▲7.02
+ 11.73
+ 5.33
▲5.67
+ 46.36
ユーロ
121.20
+ 5.30
+ 5.03
▲6.81
▲12.94
▲4.57
▲6.32
+ 1.94
+ 28.19
豪ドル
84.53
+ 5.98
+ 8.71
▲4.99
▲9.41
61,906
▲4.65
+ 6.92
+ 37.20
+ 17.96
ブラジルレアル
33.82
+ 2.91
+ 5.50
+ 6.29
▲22.88
国内REIT
1,796
+ 0.61
▲1.46
+ 2.52
+ 22.42
インドルピー
1.67
+ 6.43
+ 8.23
▲9.53
+ 1.95
米国REIT
15,234
▲2.42
▲8.78
+ 5.35
+ 37.69
メキシコペソ
5.56
+ 0.07
+ 1.00
▲25.11
▲28.84
欧州REIT
3,775
▲0.93
▲9.92
▲12.29
+ 35.51
トルコリラ
33.30
▲1.71
▲4.76
▲21.19
▲34.36
豪州REIT
1,326
+ 0.84
▲11.14
+ 5.18
+ 30.47
WTI原油先物(期近)
49.4
+ 5.51
+ 10.60
+ 18.70
▲46.68
243
▲2.28
▲10.58
▲1.09
+ 13.78
金先物(期近)
1,171
▲8.04
▲10.48
+ 9.85
▲6.38
18,308
+ 5.07
+ 8.42
▲7.29
+ 16.90
2,668
+ 2.27
+ 8.15
▲0.31
+ 35.08
NYダウ
19,123
+ 5.41
+ 3.93
+ 7.92
+ 18.88
ナスダック総合
5,323
+ 2.59
+ 2.12
+ 4.21
ドイツDAX
10,640
▲0.23
+ 0.45
上海総合
3,250
+ 4.82
インドSENSEX
26,652
ブラジルボベスパ
日経ジャスダック平均株価
株
式
騰落率(%、債券は変化幅)
国
債
利
回
り
(
為
替
先進国REIT
)
R
E
I
T
対
円
商
品
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)株式およびREITの前月末値は小数点以下切り捨てで表示。11月末値は2016年11月30日時点の値を使用
(注)使用しているREITの指数については1ページ参照。米国REIT、欧州REITはトータルリターン。先進国REITは米ドルベース、それ以外は現地通貨ベース
※上記図表は、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
50
チャート集 - 株式市場(先進国)
日経平均株価
(円)
NYダウ
(米ドル)
22,000
20,000
20,000
18,000
18,000
16,000
16,000
14,000
14,000
12,000
10,000
日経平均株価
8,000
13週移動平均
NYダウ
12,000
13週移動平均
10,000
6,000
12
13
14
15
16
12
(年)
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
13
14
15
16
(年)
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
ナスダック総合
ドイツDAX
5,500
14,000
5,000
12,000
4,500
10,000
4,000
3,500
8,000
3,000
ナスダック総合
2,500
13週移動平均
ドイツDAX
6,000
13週移動平均
2,000
4,000
12
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16
12
(年)
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
(年)
51
チャート集 - 株式市場(新興国)
上海総合
インドSENSEX
6,000
35,000
上海総合
5,000
インドSENSEX
30,000
13週移動平均
4,000
25,000
3,000
20,000
2,000
15,000
1,000
13週移動平均
10,000
12
13
14
15
16
12
(年)
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
13
14
15
16
(年)
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
ブラジルボベスパ
ロシアRTS(米ドル建て)
80,000
2,500
ブラジルボベスパ
70,000
ロシアRTS(米ドル建て)
2,000
13週移動平均
60,000
1,500
50,000
1,000
40,000
500
30,000
13週移動平均
0
12
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16
12
(年)
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
(年)
52
チャート集 - REIT市場
国内REIT
米国REIT
2,200
20,000
2,000
18,000
米国REIT
1,800
16,000
13週移動平均
1,600
14,000
1,400
12,000
1,200
10,000
国内REIT
1,000
8,000
13週移動平均
800
600
6,000
12
13
14
15
16
12
(年)
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)使用しているREITの指数については1ページ参照
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)使用しているREITの指数については1ページ参照。現地通貨ベース。トータルリターン
欧州REIT
(年)
豪州REIT
5,000
1,800
欧州REIT
4,000
13週移動平均
3,000
1,600
豪州REIT
1,400
13週移動平均
1,200
1,000
2,000
800
600
1,000
12
13
14
15
16
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)使用しているREITの指数については1ページ参照。現地通貨ベース。トータルリターン
12
(年)
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)使用しているREITの指数については1ページ参照。現地通貨ベース
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
(年)
53
チャート集 - 債券市場
国内金利
(%)
米国金利
(%)
1.4
4.0
1.2
10年国債利回り
3.5
10年国債利回り
1.0
2年国債利回り
3.0
2年国債利回り
0.8
2.5
0.6
2.0
0.4
1.5
0.2
0.0
1.0
-0.2
0.5
-0.4
0.0
12
13
14
15
16
12
(年)
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
15
16
(年)
オーストラリア金利
(%)
3.0
14
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
ドイツ金利
(%)
13
5
2.5
10年国債利回り
10年国債利回り
2.0
2年国債利回り
4
2年国債利回り
1.5
1.0
3
0.5
0.0
2
-0.5
-1.0
1
12
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16
12
(年)
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
(年)
54
チャート集 - 外国為替市場 ①
米ドル
(円)
ユーロ
(円)
(米ドル)
160
130
120
1.6
↑ユーロ高
↓ユーロ安
↑円安米ドル高
↓円高米ドル安
140
1.4
120
1.2
110
100
90
ユーロ/円(左軸)
100
80
1.0
ユーロ/米ドル(右軸)
70
80
12
13
14
15
16
(年)
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
豪ドル
(円)
(米ドル)
120
1.2
↑豪ドル高
↓豪ドル安
110
0.8
12
13
14
15
16
(年)
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
人民元
(円)
(人民元)
22
5.8
↑人民元高
↓人民元安
1.1
20
100
1.0
18
6.2
90
0.9
16
6.4
0.8
14
80
豪ドル/円(左軸)
70
豪ドル/米ドル(右軸)
60
12
13
14
15
0.7
12
0.6
10
16
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
6.6
人民元/円(左軸)
6.8
米ドル/人民元(右軸、逆目盛)
7.0
12
(年)
6.0
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
(年)
55
チャート集 - 外国為替市場 ②
ブラジルレアル
(円)
(ブラジルレアル)
1.0
70
↑レアル高
↓レアル安
60
インドルピー
(円)
(インドルピー)
2.4
40
インドルピー/円(左軸)
45
1.5
2.2
50
2.0
2.0
50
40
2.5
1.8
55
30
3.0
1.6
60
3.5
1.4
20
ブラジルレアル/円(左軸)
米ドル/ブラジルレアル(右軸、逆目盛)
10
0
12
13
14
15
1.2
4.5
1.0
16
(年)
メキシコペソ
(メキシコペソ)
12
↑ペソ高
↓ペソ安
10
11
80
6
15
4
17
メキシコペソ/円(左軸)
米ドル/メキシコペソ(右軸、逆目盛)
0
12
13
14
15
15
16
(年)
トルコリラ
(トルコリラ)
1.0
↑リラ高
↓リラ安
1.5
2.0
40
2.5
20
21
0
トルコリラ/円(左軸)
3.0
米ドル/トルコリラ(右軸、逆目盛)
3.5
12
(年)
14
60
19
16
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
75
13
(円)
100
13
70
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
9
8
2
65
↑ルピー高
↓ルピー安
12
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(円)
4.0
米ドル/インドルピー(右軸、逆目盛)
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
(年)
56
チャート集 - 商品市場
CRB指数
(米ドル/バレル)
400
120
350
100
300
WTI原油先物(NYMEX、期近)
80
250
60
200
CRB指数
150
13週移動平均
WTI原油先物
40
100
13週移動平均
20
12
13
14
15
16
12
(年)
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
金先物(COMEX、期近)
(米ドル/トロイオンス)
13
15
16
(年)
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
銅先物(COMEX、期近)
(米ドル/ポンド)
2,000
14
450
銅先物
400
金先物
1,800
13週移動平均
13週移動平均
350
1,600
300
1,400
250
1,200
200
1,000
150
12
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
16
12
(年)
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
(年)
57
チャート集 - その他
VIX
日経平均ボラティリティー・インデックス
40
60
30
↑市場心理 不安定
↓市場心理 安定
50
↑市場心理 不安定
↓市場心理 安定
40
20
30
20
10
10
0
0
12
13
14
15
16
(bp)
12
(年)
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)米S&P500指数を対象とするオプションを基に算出。市場心理を表す
米国CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)
(bp)
160
13
14
15
16
(年)
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)日経平均を対象とするオプションを基に算出。市場心理を表す
日本CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)
250
140
↑信用リスク大
↓信用リスク小
120
↑信用リスク大
↓信用リスク小
200
100
150
80
100
60
40
50
20
0
0
12
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)CDX(5年、投資適格)を使用。bp:ベーシスポイント(1bp=0.01%)
16
12
(年)
13
14
15
期間:2012年1月6日~2016年11月25日(週次、表示日を含む週の最終値)
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOne作成
(注)iTraxx(5年、投資適格)を使用。bp:ベーシスポイント(1bp=0.01%)
※上記グラフは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
(年)
58
当資料で使用している指数について
 日経平均株価に関する著作権並びに「日経」および日経平均株価の表示に対する知的財産
権その他一切の権利は、すべて日本経済新聞社に帰属します。
 東証株価指数(TOPIX)および東証REIT指数は、株式会社東京証券取引所(㈱東京証券取
引所)の知的財産であり、指数の算出、指数値の公表、利用など同指数に関するすべての
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マネジメントOne株式会社に対しては特定の目的のために使用するサブライセンスが与えら
れています。NYダウ工業株30種平均はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが所有し
ており、アセットマネジメントOne株式会社に対して使用許諾が与えられています。S&P
ダウ・ジョーンズ・インデックスLLC 、ダウ・ジョーンズ、S&Pおよびその関連会社は、
アセットマネジメントOne株式会社の商品を支持、推奨、販売、販売促進するものではなく、
また投資適合性についていかなる表明をするものではありません。
 FTSE®は、London Stock Exchange Groupの会社が所有する商標であり、ライセンス契
約に基づき、FTSE International Limitedが使用します。NAREIT®はNAREITが所有する
商標です。
 ナスダック総合指数に関する著作権等の知的財産その他一切の権利はNasdaq Stock
Market, Inc.に帰属します。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
59
投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項
【投資信託に係るリスクと費用】
● 投資信託に係るリスクについて
投資信託は、株式、債券および不動産投資信託証券(リート)などの値動き
のある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります。)に投資をしま
すので、市場環境、組入有価証券の発行者に係る信用状況等の変化により基
準価額は変動します。このため、購入金額について元本保証および利回り保
証のいずれもありません。
● 投資信託に係る費用について
[ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます。]
■ お客さまが直接的に負担する費用
購入時手数料 :上限4.104%(税込)
信託財産留保額:上限0.5%
公社債投信およびグリーン公社債投信の換金時手数料:取得年月日により、
1万口につき上限108円(税込)
その他の投資信託の換金時手数料:ありません
■ お客さまが信託財産で間接的に負担する費用
運用管理費用(信託報酬):上限 年率2.6824%(税込)
※ 上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用する
ファンドについては、成功報酬額の加算によってご負担いただく費用が
上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等
により変動するため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。
■ その他費用・手数料
上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託
説明書(交付目論見書)等でご確認ください。
※ 上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を
想定しております。費用の料率につきましては、アセットマネジメントOne
株式会社が運用するすべての投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用にお
ける最高の料率を記載しております。
※ 税法が改正された場合等には、税込手数料等が変更となることがあります。
【ご注意事項】
● 当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が作成したものです。
● 当資料は、アセットマネジメントOne株式会社がお客さまの理解を深めてい
ただくために、情報提供を目的として作成したものであり、投資家に対する
投資勧誘を目的とするものではありません。
● アセットマネジメントOne株式会社は、投資家に対する投資勧誘は行いませ
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● 当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が信頼できると判断したデー
タにより作成しておりますが、その内容の完全性、正確性について、同社が
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1. 預金等や保険契約ではありません。また、預金保険機構および保険契約
者保護機構の保護の対象ではありません。加えて、証券会社を通して購
入していない場合には投資者保護基金の対象にもなりません。
2. 購入金額について元本保証および利回り保証のいずれもありません。
3. 投資した資産の価値が減少して購入金額を下回る場合がありますが、こ
れによる損失は購入者が負担することとなります。