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第2章
緑の課題
◆町のシンボルである天王山や桂川等の自然環境の維持・保全
住民意識調査結果によると、自然環境の豊かさや公園・緑地等に対する評価は高く、町
のよいところに対する意識でも、緑や自然の多さをあげる意見が多くみられました。
町の総合計画や都市計画マスタープラン等でも、町の将来像として、天王山や桂川等が
あげられており、大山崎町のシンボルとなる天王山と桂川の自然環境を維持・保全してい
く必要があります。
◆歩行者・自転車の動線となる緑のネットワークの形成
大山崎町は、コンパクトな町域をしていますが、幹線道路や鉄道などの地域分断要素が多
いという特徴があります。そのため町の規模を生かして歩行者・自転車の動線を整備し、緑
をネットワークしていく必要があります。
◆市街地における貴重なオープンスペースである農地の保全と活用
都市化が進行する中で、市街地内の農地も減少しつつあります。しかし、農地は良好な都
市環境形成のための貴重な空間としての機能を有しており、緑としての存在価値は大きいと
考えられます。したがって、都市活動と連携しつつ有効活用を図る必要があります。
◆身近な公園の充実
町内には、街区公園や一般公園などが整備されており、一部を除いて、おおむね徒歩圏
内に公園が配置されている状況にあります。しかし、公園が密集していて徒歩圏内に数多
くの公園が整備されている地域と、そうでない地域が見られます。
また、今後は人口減少や高齢化の進展が見込まれることから、時代のニーズに即したバ
ランスのある公園の配置や、地域に愛され利用される公園への充実を図る必要があります。
◆公共の緑の創出
公共施設は、敷地規模も大きく、地域のシンボルとなるものが多くあります。そのため、
民有地緑化のモデルとなるような緑化や適切な維持管理が必要です。
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◆民有地緑化の促進
民有地緑化の推進は緑豊かな街の形成につながります。したがって、住宅地を含めた民
有地の緑化の取組を確実なものとする方策を検討することが必要です。
◆緑の住民活動の充実
大山崎町では、天王山における森林整備活動や環境学習、桂川のクリーン作戦など、緑
の環境を守り育てる様々な活動が行われています。
まちづくりにおける住民参加が注目される中、自分の住むまちに愛着を持つ意味でも、
住民主体の緑の活動によって、緑の保全や充実を図っていくことが重要で、そのための各
種支援に取り組み、緑化活動の気運を盛り上げていく必要があります。
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