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第1章
大山崎町の現況と計画条件の整理
1.大山崎町の現況と動向
1-1.位置と沿革
大山崎町は、京都府の南西部、桂川右岸の乙訓地域
の南端に位置し、京都、大阪へそれぞれ 10km、30km
■大山崎町の位置図
の距離にあります。
町域は、東西 3.1km、南北 2.85km と北に広く、南
に狭い扇状をなしており、北部を長岡京市、南東部を
八幡市、南西部を大阪府三島郡島本町と接しています。
他の地域から大山崎町への交通は、鉄道ではJR東
海道本線、阪急京都線、JR東海道新幹線が、町域を
南北に縦貫しており、JR東海道本線に山崎駅、阪急
京都線に大山崎駅があります。京都、大阪からは 15
分~30 分程度の所要時間です。
道路では、名神高速道路及び国道 171 号が町域を南
西から北東にかけて縦貫しています。町域の北東部を
京都第二外環状線が横断し、平成 25 年4月に名神高
速道路と京都第二外環状線のインターチェンジとジャ
ンクションが開通したことで、南丹や中丹、丹後の各
■大山崎町の面積・人口等
町域総面積
地方とのつながりも良くなっています。
大山崎町の歴史は古く、遠く1万年前に当地での
市街化区域
318ha
市街化調整区域
279ha
総人口
生活が始められたとされます。
古代・白鳳時代には長岡京が当地周辺に造営され、
平安時代には、嵯峨天皇の河陽離宮が造営されました。
山崎は、京に近く、交通の要衝であったことから、
597ha
総世帯数
15,181 人
5,993 世帯
一世帯当りの人員
2.53 人/世帯
人口密度
25.43 人/ha
応仁の乱をはじめ、「天王山の戦い(山崎合戦)」な
※人口、世帯数は平成 27 年国勢調査による
ど、天下の情勢を変える戦いが当地で行われてきまし
■地勢図
た。
近代に入り、明治 22 年の市町村制度施行において、
大山崎村、円明寺村、下植野村の三村が合併、大山崎
村となりました。村制の時代は農村地帯であるのと同
時に宿駅としての機能を果たしましたが、高度経済成
長期に宅地化の波が押し寄せ、大都市近郊住宅地へと
変貌を遂げます。
昭和 42 年 11 月、大山崎町へと町制施行し、現
在の大山崎町に至っています。
-2-
1-2.人口・世帯数
大山崎町における人口の推移をみると、昭和 40 年代前半までは 4,000 人弱のまちにすぎません
でした。
その後、高度経済成長期による大都市への人口集中にともない、急激な人口増加をむかえ、昭和
50 年の国勢調査の値では約 1.5 万人の人口を抱えるに至りました。この間約 10 年間に4倍弱増加
したことになります。
しかし昭和 50 年代に入ってからは、それまで目覚ましかった人口増加も沈静化し、最近年では
減少または横ばい傾向に転じています。平成 27 年の国勢調査による人口は 15,181 人(男子 7,385
人、女子 7,796 人)となっています。
一方、世帯数についても昭和 40 年以降、急激な増加をむかえ、昭和 55 年以降は増加傾向が弱ま
り、平成2年には一時減少もみましたが、その後は再び微増し、平成 27 年では 5,993 世帯となっ
ています。
世帯当たり人員は減少の一途をたどり、昭和 25 年に 4.7 人/世帯であったものが昭和 40 年には
4.0 人/世帯、昭和 60 年には 3.2 人/世帯となり、最近年の平成 27 年では 2.5 人/世帯となって
います。
■人口、世帯数の推移
(単位:世帯)
(単位:人)
18,000
人口
15,000
14,966
16,283 16,717 16,152 15,879
15,736
9,000
15,191 15,121 15,181
7,500
世帯数
12,000
5,163
10,375
5,303
5,223
5,465
5,744
5,737
5,750
5,993
6,000
4,028
9,000
4,500
2,703
6,000
3,010
3,027
3,346
638
644
736
昭和25年
30年
35年
3,000
3,000
3,852
1,500
962
0
0
40年
45年
50年
55年
60年
平成2年
7年
12年
17年
22年
資料:国勢調査(総務省統計局)
■一世帯当り人員の推移
(単位:人)
5.0 4.5 4.7 4.0 4.7 4.0 3.8 3.7 3.2 3.2 3.1 3.0 2.9 2.7 2.6 2.6 2.5 12年
17年
22年
27年
2.0 1.0 0.0 昭和25年
30年
35年
40年
45年
50年
55年
60年
資料:国勢調査(総務省統計局)
-3-
平成2年
7年
27年
1-3.産業
<工業>
大山崎町では、昭和 30 年~40 年代において町東部の約 90ha が工業系用途地域に指定され、企
業の工場が進出しています。工業の発達とともに町も発展を遂げ今日に至ります。
平成 26 年の事業所数は 16 件、製造品出荷額等は約 2,045 億円です。
■事業所数・製造品出荷額等の推移(4人以上の事業所を対象とします。)
(単位:万円)
(単位:件)
36,000,000
24
20
16
22
20
31,509,625
20
19
30,000,000
18
16
24,780,300
23,669,300
24,728,512
17 20,887,700 21,188,400
25,660,692
23,013,856
17,969,100
16,272,900
12
16
13
14
11
14
24,000,000
13
20,451,427
17,057,487
18,000,000
15,217,341
8
12,000,000
4
6,000,000
0
0
平成2年
4年
6年
8年
10年
12年
14年
製造品出荷額等
16年
18年
20年
22年
24年
26年
事業所数
資料:工業統計調査(経済産業省)(平成2年~平成 12 年)、大山崎町統計書(工業統計調査)(平成 14 年~)
-4-
<商業>
町内の商業施設は点在する状況ですが、JR・阪急の駅前には若干の商店等の集積があります。
平成 26 年の商店数は 73 店舗、年間商品販売額は約 142 億円です。
■商店数・商業販売額の推移
(単位:万円)
(単位:件)
1,428,807
150
128
121
113
120
109
1,200,000
108
991,902
97
90
911,577
775,836
1,500,000
800,653
75
686,352
622,021
60
900,000
73
585,099
600,000
30
300,000
0
0
平成6年
9年
11年
14年
16年
19年
24年
年間商品販売額
26年
商店数
資料:大山崎町統計書(平成6年から 19 年までは商業統計調査、平成 24 年は経済センサス-活動調査を基に町が
独自集計、平成 26 年は商業統計調査を基に町が独自集計)
<農業>
農業は都市化の進行する中で、農地が急速に減少しており、農業を取り巻く環境は厳しさを増し
ています。平成 22 年の経営耕地面積は 75ha、農家数は 20 戸です。
■農家数と経営耕地面積の推移
(単位:ha)
(単位:戸)
150
60
128
48
124
120
46
43
99
36
91
37 89
38
81
35
75
90
農家数
24
19
20
60
30
12
0
0
昭和55年
60年
平成2年
7年
経営耕
地面積
12年
17年
資料:大山崎町統計書(農林業センサス)
※昭和 55 年~平成2年は、自給的農家を含む
-5-
22年
1-4.土地利用
大山崎町における現況の土地利用面積は、自然的土地利用が 302.1ha、都市的土地利用が
294.9ha、可住地は 325.2ha です。
全町面積 597.0ha に対し自然的土地利用が 50.6%、都市的土地利用が 49.4%、可住地面積が
54.5%を占めています。
都市的土地利用は、町域の中央部、JR東海道本線、阪急京都線、国道 171 号沿道に広がり、そ
の内訳は住宅用地が 80.5ha、商業用地が 6.4ha、工業用地が 58.2ha、宅地の合計が 145.1ha であ
り、全町面積に対して宅地は 24.3%と比較的少なくなっています。また、宅地における工業用地
の占める割合が 40.1%と高い割合を示しています。
自然的土地利用は、西部の天王山と、南東部の淀川(桂川)に代表されるように、山林が
196.7ha で
33.0%、水面が 25.5ha で 4.3%、農地が田、畑の合計で 25.0ha で 4.2%となってい
ます。
■土地利用面積表
市街化
区域
田
畑
小計
山林
水面
その他の自然地
小計
住宅用地
宅地
商業用地
工業用地
小計
公共・公益用地 注1
道路用地
交通施設用地
その他公的施設用地 その他の空地
小計
農地
自然的
土地利用
都市的
土地利用
合計
可住地
非可住地 注2
資料:平成 24 年度
15.3
9.7
25.0
21.5
4.3
6.2
57.0
80.3
6.4
58.2
144.9
22.1
70.0
14.1
市街化
調整区域
-
15.3
9.7
25.0
196.7
25.5
54.9
302.1
80.5
6.4
58.2
145.1
44.4
80.7
14.5
175.2
21.2
48.7
245.1
0.2
0.2
22.3
10.7
0.4
-
9.9
261.0
318.0
149.5
168.5
合計
0.3
33.9
279.0
175.7
103.3
10.2
294.9
597.0
325.2
271.8
京都都市計画(京都国際文化観光都市建設計画)都市計画基礎調査
注1:「公共・公益用地」は、土地利用現況図の「公益施設用地」と「公共空地」の合計
注2:非可住地は、以下のとおり
水面、その他自然地、「商業用地」の内で敷地面積が 1ha 以上の大規模用地、公共・公益用地、「道路用
地」、交通施設用地、その他の公的施設用地、「工業用地」の内で敷地面積が 1ha 以上の大規模用地、す
べての「工業専用地域」
-6-
■土地利用現況図
資料:平成 24 年度
京都都市計画(京都国際文化観光都市建設計画)都市計画基礎調査
-7-
1-5.自然資源
大山崎町は、町域の西半分が天王山を中心とした山地の緑に覆われ、南部には桂川が流れ広い河
川敷が形成されており、町のシンボルとなっています。
桂川が位置する地区は、淀川に至る宇治川、木津川との三川合流地でもあり、特徴ある豊かな自
然環境と空間を提供しています。その他小泉川、小畑川が町内を流れ、桂川に注いでいます。
天王山は、壮大な緑を擁しているとともに野鳥の宝庫でもあり、また都市近郊の自然生態がよく
保たれている貴重な場所です。現在、93.3ha が風致地区に、152ha のエリアが近郊緑地保全区域に
指定されています。
天王山と桂川の間の平坦地には市街地が形成されて、都市化が進行しているものの、比較的農地
が残されており、都市における田園環境を形成しています。
■自然資源
-8-
1-6.歴史・観光資源
大山崎町の歴史・観光資源は、天王山の緑や三川が合流する桂川の水辺といった豊かな自然環境
と、歴史施設等の観光資源を有しています。
京都から大阪を結ぶ交通の要衝であることから、古くから歴史の舞台となっており、天王山を舞
台とした合戦はあまりにも有名です。
天王山のハイキングコース、JR山崎駅周辺の神社仏閣などが主要な観光資源となっており、年
間約 30 万人が訪れています。
■歴史・観光資源
番号
名称
①
離宮八幡宮
②
妙喜庵
③
大念寺
④
聴竹居
⑤
宝積寺
⑥
観音寺(山崎聖天)
⑦
アサヒビール大山崎山荘美術館
⑧
天王山ハイキングコース「秀吉の道」
⑨
旗立松・展望台
⑩
十七烈士の墓
⑪
自玉手祭来酒解神社(酒解神社)
⑫
山崎城跡・天王山頂
⑬
小倉神社
⑭
大山崎町歴史資料館
-9-
■歴史・観光資源
出典:大山崎町観光ガイドマップ
-10-
1-7.緑地の現況
①緑地の現況
■緑地現況表
年 次
大山崎町は、町域西部に天王山
があり、市街地や周辺地域からの
眺望にも豊かな緑を提供していま
す。また、町域南部には、桂川が
流れ、宇治川、木津川が淀川に流
れ込む三川合流の雄大な水辺の景
観をつくり出しており、町のシン
ボルとなっています。
天王山一帯は、近郊緑地保全区
域や風致地区、保安林などに指定
されており、自然環境や風致の保
全が図られています。
都市公園は、街区公園、一般公
園といった小規模な公園が主な公
園ですが、桂川の河川敷には運動
公園が整備されており、町民一人
当たりの都市公園の面積は 10.0
㎡/人、都市公園等の面積は 11.8
㎡/人となっています。
その他、学校や公共施設の緑、
神社・寺院などの民間施設緑地も
市街地内を中心に点在しています。
また、狭い町域に鉄道や道路が
横断し、地域分断要素が多いため、
街路樹の緑、工場敷地内の緑など
も大きな役割を果たしています。
緑 地 種 別
住区
基幹
公園
街区公園
近隣公園
地区公園
都市基 総合公園
幹公園 運動公園
基 幹 公 園 計
特殊公園 風致公園
動植物公園
歴史公園
墓園
その他
広 場 公 園
広 域 公 園
緩 衝 緑 地
都 市 緑 地
緑 道
都 市 林
国の設置によるもの
都 市 公 園 計
公 共 施 設 緑 地
都 市 公 園 等 合 計
民 間 施 設 緑 地
施 設 緑 地 計
近郊緑地保全区域
風 致 地 区
生産緑地地区
その他法によるもの
法によるもの計
条例等によるもの
小 計
地域制緑地間の重複
地 域 制 緑 地 計
施設・地域制緑地 計
施設・地域制間の重複
緑 地 総 計
人 口
面 積
-11-
平成27年度末現在
市 街 化 区 域
都市計画区域
整 備 量
整 備 量
ケ所 面積(ha) ㎡/人 ケ所 面積(ha) ㎡/人
22
3.00
1.99
22
3.00
1.99
22
3.00
1.99
1
23
22
45
67
10
77
1
1
21
1
24
3.00
2.69
5.69
1.12
6.81
3.00
18.70
3.85
4.31
29.86
1.99
1.78
3.77
0.74
4.51
1.99
12.38
2.55
2.85
19.77
1
24
45
69
14
83
1
1
21
3
26
8.90
5.89
15.14 10.03
2.69
1.78
17.83 11.81
4.50
2.98
22.33 14.79
152.00 100.66
93.30 61.79
3.85
2.55
119.89 79.40
369.04 244.40
26
369.04
87.36
281.68
304.01
16.13
287.88
15.1
15.1
318.0
597.0
24
29.86 19.77
3.10
2.05
24
26.76 17.72
101
33.57 22.23
0.61
0.40
101
32.96 21.83
市街化区域人口
都市計画区域人口
市街化区域面積
都市計画区域面積
26
109
109
3.24
6.24
2.15
4.13
244.40
57.85
186.54
201.33
10.68
190.65
千人
千人
ha
ha
■緑地総括図
②公園の現況
大山崎町の公園では、国営の淀川河川公園、町営運動公園の桂川河川敷公園が整備され、その他
の都市公園は街区公園のみで、町内に 22 ヶ所整備されています。また、一般公園(開発による帰属
公園等)は、30 ヵ所整備されており、街区公園の機能を補完しています。
-12-
■公園位置図
出典:大山崎町資料
-13-
1-8.緑の住民活動
天王山の緑や桂川の水辺、そして市街地内の緑など、大山崎町の緑の資源を守り、育む住民活動
が町内で展開されています。
その主要なものは下表のとおりです。
■主な緑の住民活動
活動場所・制度名等
天王山森林整備・保
全ボランティア活動
等
桂川クリーン作戦
公園花のアンバサダ
ー制度
公園サポーター制度
活動内容
・放置、拡大竹林の整備及び資源
活用
・森林整備で伐採した不要木によ
る薪の作成(資源循環)
・各種樹木の植林(どんぐりの木
や桜など)
・環境学習(一般参加型・小中学
生対象)
・ボランティア養成講座
毎年2月に桂川流域で一斉清掃を
行っている。
町が貸与するプランター(3 個以
内)に草花を植え、花づくりを楽
しみながら、公園の緑化美化活動
を行っている。
身近な公共空間である公園の美化
および清掃等について、地域住民
の皆様が参画。
-14-
備考
企業・大学、各ボランティア団体
及び小・中学校並びに町外者を含
む一般参加者等
平成 28 年2月に行われた第9回で
は桂川を含む淀川水系沿川自治
会、民間団体、企業、学校、行政
が参加
3人以上の団体で、町に在住また
は在勤の方を対象と協定を結んで
います。
当該公園の存する町内会・自治会
及びこれらに類する団体と協定を
結んでいます。
2.緑に関わる住民意識
緑に関わる住民意識として「大山崎町第4次総合計画」策定の際に実施された、住民へのアンケー
ト調査結果から関連することがらを整理します。
■まちの分野別の現状評価(n=615)
まちの分野別の現状評価では、
(単位:%)
「自然環境の保全・豊かさ」や
自然環境の保全・豊かさ
「公園・緑地等の環境」「環境に
公園・緑地等の環境
6.5 環境に配慮した生活
5.2 配慮した生活」に高い評価はうか
1.6 がえ、住みよさに自然環境の豊か
さが深く関連していると推測され
ます。
13.7 3.7 8.0 48.8 19.3 2.0 3.6 5.9 28.1 39.8 20.7 健康づくり
高齢者や障がい者に
配慮した環境
8.9 59.7 15.1 2.8 10.1 1.0 4.9 8.5 72.8 1.3 18.0 57.2 9.6 6.5 7.3 1.0 生涯学習活動
学校教育
2.6 11.4 67.6 6.0 1.0 8.6 文化・スポーツ
活動の環境
まちづくりへの町民の
参加・協働
11.4 71.1 2.3 5.2 11.9 74.6 4.9 0.8 青少年の健全育成
9.4 1.8 6.0 11.9 2.6 0.7 6.5 14.6 64.2 0.8 5.0 6.5 10.1 19.8 57.7 11.4 2.1 広報・広聴や情報公開
10.4 4.6 8.3 62.1 12.5 1.0 行政サービスの内容
6.8 行政サービスの
利用の便利さ
0.8 6.3 0%
よい
ややよい
19.3 57.7 20%
ふつう
16.3 62.4 40%
ややよくない
60%
よくない
80%
5.2 8.3 7.2 8.6 100%
不明・無回答
資料:次期「大山崎町総合計画策定のための住民意識調査・
職員意識調査」報告書
-15-
また、大山崎町の魅力・よい
■大山崎町の魅力・よいところ(複数回答)(n=615)
(単位:%)
ところでは、「緑が多く、自然
に恵まれいる」が最も高くなっ
ており、次いで、「公害が少な
緑が多く、自然に
恵まれている (n=446)
72.5 く、まちが清潔である」、「子
供を育てやすい環境が整ってい
公害が少なく、まちが
清潔である (n=97)
15.8 る」が続いています。
文化・スポーツを楽しむ
機会や施設が充実している
(n=12)
2.0 子どもを育てやすい
環境が整っている (n=87)
14.1 公園や遊び場が整備
されている (n=13)
2.1 環境のよい住宅地が
ある (n=63)
10.2 0.0
20.0
40.0
60.0
80.0
資料:次期「大山崎町総合計画策定のための住民意識調査・
職員意識調査」報告書
10 年後のまちの将来像に
■10 年後のまちの将来像(複数回答)(n=615)
ついてみると、「山・緑と
川・水に囲まれた自然の豊か
なまち【自然】」が最も多く
なっており、次いで「きれい
な街並みが整ったまち【都市
環境】」、「田畑の保全や地
産地消の取り組みが進んだま
ち【農業】」の順となってい
ます。
(単位:%)
山・緑と川・水に囲まれた
自然の豊かなまち【自然】 (n=341)
生涯にわたる学習の機会が充実した
学びのまち【生涯学習】 (n=13)
55.4 2.1 きれいな街並みが整った
まち【都市環境】 (n=45)
観光客などの人の交流が
盛んなまち【観光交流】 (n=23)
7.3 3.7 田畑の保全や地産地消の取り組みが
進んだまち【農業】 (n=44)
住民による自主的なまちづくりや
ボランティア活動が盛んなまち
【ボランティア】 (n=15)
地域のお祭りやイベントなどが
盛んなまち【ふるさと】 (n=35)
0.0
7.2 2.4 5.7 20.0
40.0
資料:次期「大山崎町総合計画策定のための住民意識調査・
職員意識調査」報告書
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60.0
3.上位関連計画
<大山崎町第 4 次総合計画「大山崎町まちづくりビジョン 2025」
基本構想
前期基本計画>
基本構想
前期基本計画」
(平成 28 年 3 月)
「大山崎町第4次総合計画「大山崎町まちづくりビジョン 2025」
では、将来像を『天王山のふもと、三川合流の地
みんなを笑顔にするまち
ええとこ、がんば
る、おおやまざき』としています。
出典:大山崎町第 4 次総合計画「大山崎町まちづくりビジョン 2025」
基本構想
前期基本計画(平成 28 年 3 月)
また、重点プロジェクトを以下のように設定しています。
◆『大山崎町第第4次総合計画「大山崎町まちづくりビジョン 2025」
基本構想
前期基本計画』による重点プロジェクト
● 彩りのあるまち
-
本町のシンボルである天王山をはじめとした豊かな自然環境や、歴史と交わる
四季折々の景観がまちの魅力であり、それらを生かした、より魅力のあるまちづ
くりをめざします。
● 行きたい、住みたい、住み続けたいまち
-
観光による交流促進と商業等のまちおこしで町外の人を迎え入れ、またその人
たちが訪れやすいまちがイコール町民にとっても住みやすいまちにつながりま
す。
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● 支え合う、助け合うまち
-
住みたい、住み続けたいと誰もが思えるまちとするため、町民の日常生活を支え
る様々なサービスを充実していくとともに、町民間の支え合いの構築、災害に強い
まちを形成し、誰もが安心して生活ができるまちをめざします。
● 生涯を通じて、理解し合う、学び合うまち
-
安心して生活ができるまちを創るために、お互いが理解し、尊重し合いながら、
子どもから高齢者まですべての人が学べる、体験ができる、喜びがあるまちづくり
を進めます。
● 協働で作るまち
-
行政の努力はもちろんのこと、そこに住む町民自身がまちの課題を自らの課題と
して認識しつつ、まちに関わるすべての人によるまちづくりが進むことで、希望と
誇りと愛着をもてる大山崎町が形成されることをめざします。
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<大山崎町都市計画マスタープラン>(平成 26 年 11 月)
大山崎町都市計画マスタープランでは、将来都市像を『天王山・淀川・歴史と文化
うるおいの
あるまち おおやまざき』としています。
緑に関連する項目は、水辺と山などの自然を結びつける整備方針であり、特に関連性が高い整備
方針の概要は以下のとおりです。
●公園・緑地の整備方針
◆公園・緑地等の整備………………・国営淀川河川公園の整備、町営桂川河川敷公園と一体
的に利用しやすくする回遊路の整備を行います。
・町営桂川河川敷公園の自然共生型のレクリエーショ
ン、各種スポーツ、身近な健康づくり等の場としての
利用促進を図ります。
・淀川河川敷の各公園の防災整備をします。
・安全に利用できる特色ある公園づくりを行います。
・広域交通施設の高架下空間の広場等利用を図ります。
◆総合的な緑地環境の整備……………・天王山エリアの西国風致地区、近郊緑地保全区
の保全をします。
・淀川・桂川の河川空間の保全を行います。
・三川合流地域の「淀川三川合流域地域づくり構想」
に基づいた散策路整備等を行います。
・営農意向のある地区の生産緑地化します。
・行政、民間企業、住民等の協働で街並みの緑化推進
・緑化基金制度を創設します。
・まちの拠点地区の都市空間を演出する緑化を重点的
に推進します。
・大山崎散策回廊の整備を行います。
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■将来都市構造図
出典:大山崎町都市計画マスタープラン
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■公園・緑地整備方針図
出典:大山崎町都市計画マスタープラン
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■緑地環境整備方針図
出典:大山崎町都市計画マスタープラン
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<小泉川水辺環境整備計画書>
大山崎町内の小泉川下流部(桂川合流点~小倉橋間)において、『みどりと歴史、ふれあう小泉
川』を基本テーマに水辺環境の整備計画が策定されています。
①歴史と文化をいつくしむ水と緑の帯を形成します。
・天王山の戦い等、遺跡や旧跡との連携を図り、歴史を
もりこんだサインやスポット整備、遊歩道の整備を行
います。
《川づくりの目標》
・まちの顔となる川
・多様な生物環境の復元
・くらしに密着した川
《基本的な方向》
・治水安全の確保
・水質浄化と保全
・親水空間の確保
・「歴史街道」とネットワーク
・住民参加による川づくり
②西山山地と桂川を結ぶ生き物たちの回廊を回復します。
・既設の落差工に切欠きを設けて、落差を小さくした
り、下流端の落差工を階段式等に改修することによ
り、回廊を回復します。
③地域住民と自然の新たなふれあいの場の創出をします。
・部分的に階段護岸を採用する等、川に近づき、触れ
て、巡ることができる水辺を創出します。
<淀川水系桂川下流圏域河川整備計画>(平成 24 年 4 月
京都府)
・河川の適正な利用及び流水の正常な機能の維持に関する目標については、河川を貴重なオープン
スペースとして位置付け、うるおいのある空間、水辺利用など、適正な利用が図り、良好な水
質、水量、多様な生物の生息・生育・繁殖環境の保全など流水の正常な機能を維持します。
・河川環境の整備と保全に関する目標については、河川環境において河川本来の変化に富んだ水辺
の創出など、自然環境の保全・再生に配慮した河川整備、環境学習の場として地域住民と連携
しながら安全に利用できる河川空間づくりに努めます。
<淀川河川公園
大山崎地区
(平成 27 年3月
・淀川河川公園
公園整備計画>
近畿地方整備局 淀川河川事務所)
大山崎地区の平成 25 年度年間利用者数は 175,427 人、うち野球場:36,958
人 、フットサルコート:2,055 人
・主な公園施設としては、野球場(2面)、フットサルコート(1面)、バーベキュー広場、駐
車場(108 台) があります。
・現在の供用区域の大部分 は「多目的利用ゾーン」で、供用区域の水面側の帯状の区域が「水
辺環境保全・ 再生ゾーン」になっています。
・公園の整備方針としては、「隣接する桂川河川敷公園との連携利用がしやすくなるようにする」
「大山崎地区の周辺地域の魅力を紹介する案内板を設置」の2つとしています。
・整備・維持管理計画としては、「開園区域の拡大」「公園利用と河川環境等に関する情報の提
供」の2つとしています。
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出典:淀川河川公園
大山崎地区
■淀川河川公園現況図
公園整備計画(平成 27 年3月
近畿地方整備局 淀川河川事務所)
<歴史街道重点整備拠点(乙訓・八幡地区)整備計画>
・歴史街道計画は、伊勢から飛鳥、奈良、京都、大阪を経て神戸に至る計画です。
・①日本文化の発信基地づくり
②新しい余暇ゾーンづくり
③歴史文化を活かした地域づくり
を目標として、地域整備事業、文化発信事業を進めていくことが提案されています。
・大山崎町は、乙訓地区に含まれ、『旧街道でたどる歴史の舞台』を歴史テーマに整備を進めて
いくこととしています。また、乙訓地区ネットワーク計画の中で西国街道がネットワークの軸
として重点整備路線に位置づけられています。
■乙訓地区ネットワーク計画
出典:歴史街道推進協議会「歴史街道第6期計画」
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