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【事例 3】オープンデータの推進
1.オープンデータとは
○ オープンデータとは、機械判読に適した形で、二次利用可能なルールの下
で公開されるデータのことである。
○ 公共データのオープン化の取組の推進とは、公共データを利用しやすい形
で公開する、
「公共データの価値の高度化」を通じて、従来は、都庁内のみで
利活用していた公共データを、官民それぞれの立場から、住民生活の利便性
の向上を目指して利活用していく取組である。
○ この取組は、①民間による迅速なアプリケーションの開発等による都民サ
ービスの向上・地域課題の解決、②新産業の創出・地域経済の活性化、のほ
か、③行政の透明性・信頼性の向上及び効率化といった効果が期待されてい
る。
2.現状
〇 平成 28(2016)年 3 月現在、都におけるオープンデータのファイル件数は
約 2,000 件であり、ファイルの形式は pdf が多い。公開情報のオープンデー
タ化は十分ではなく、機械判読に適した形式のデータも少ない。
○ 現在試行しているオープンデータの公開環境では、どのようなデータがあ
るか、新着情報は何かなどを分かりやすく表示することや、アプリケーショ
ン開発などに活用したいデータを容易に探し出すことができない。
3.課題
○ 都が保有するデータの中で、オープンデータとして公開するデータの量を
拡充し、都民ニーズに応えるアプリケーション開発につながるような、機械
判読に適した形式や項目に向けてデータを標準化する必要がある。
(データの
整備)
○ 実際のアプリケーション開発につながるようなデータ利活用が図りやすい
データ公開基盤を整備する必要がある。(公開基盤の整備)
4.目指すべき姿(アウトプットイメージ)
(1) データの整備
○ アプリケーション開発に利用したいデータが、機械判読に適した形式でオ
ープン化され、標準的なデータ形式と項目で継続的に提供される運用が確立
されている。
(2)
公開基盤の整備
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○ オープンデータ利用を希望する事業者等が、必要なデータを簡易かつ迅速
に検索できる公開基盤が整備されている。
(3) データの活用
○ 整備されたオープンデータを基にしてアプリケーションの開発、新サービ
スの提供が行われることで、従来の行政の枠組みを超えた、都民生活の向上
や地域課題の解決につなげていく。
<オープンデータ等を組み合わせたサービス提供イメージ>
5.実現に向けた方策
○ 平成 28(2016)年度の本格実施に向け、以下の取組を進めていく。
(1) データの整備
① オープンデータの充実
○ 都ホームページなどの公開情報については、二次利用可能な「オープン
データとして公開すること」を優先する。また、啓発活動や研修を実施し、
行政の透明性・信頼性の向上につながる「量」の拡大を進める。
② データ標準仕様の整理
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