1030Ⅱ 研究の実際 内容3-1

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家庭・地域との連携による道徳教育の充実の工夫
学校における道徳教育の取組についての情報を家庭・地域に発信することによって、理解
や関心を高め、協力してもらうことで、児童の道徳性の育成に大きな効果が得られると考え
る。そこで、家庭・地域との連携や啓発の方法を工夫する。
(1) 保護者アンケートの実施
保護者に「道徳教育に関するアンケート」を実施することにより、保護者の道徳教育へ
の関心を高めるとともに、学校に期待する部分と家庭で力を入れて育てる部分との意識の
確認をした。
この結果も参考にして、道徳教育の重点内容項目を決定した。
「保護者アンケートの結果から」
身に付いていると思うもの
【低学年】
1 善悪の判断
2 勤勉努力
3 友情・信頼
【中学年】
1 思いやり・親切
2 節度・節制
3 友情・信頼
学校教育で育てて欲しいもの
【高学年】
1 誠実・明朗
2 思いやり・親切
3 礼儀
本校児童
の「よさ」
家庭で心がけているもの
【低学年】1
2
3
友情・信頼
公徳心・規則の尊重
愛校心
【低学年】1
2
3
誠実・明朗
礼儀
生活習慣・節度
【中学年】1
2
3
友情・信頼
公徳心・規則の尊重
愛校心
【中学年】1
2
3
節度・節制
礼儀
家族愛
【高学年】1
2
3
勇気・努力
友情・信頼
役割・責任
【高学年】1
2
3
思いやり・親切
家族愛
節度・節制
道徳教育重点内容に反映
家庭教育の啓発
-1-
(2) 道徳だより等による啓発
学校の道徳教育への取組や道徳の時間の様子、日常生活の中での心温まる実話等について、
道徳だより「心のかけはし」などを通じて家庭にお知らせし、啓発に努めている。
【道徳だより「心のかけはし」】
道徳教育の取組や体験活動のようすを
載せて、ホームページでも公開している。
【学校だより H 28.7 月号】
-2-
心の教育として、道徳教育と関連の深い
取組についてもお知らせしている。
【人権教育だより H 28.6 月号】
(3) 授業参観での道徳授業の公開
本校では授業参観を、年に3回実施している。この中で唯一、上学年と下学年に分けてい
る7月の授業参観で、全学級が道徳の授業を公開した。これまでも、学級ごとに年に一度は
授業参観や学校公開日に道徳の授業を公開していたが、全学級で同時期に道徳の授業を実施
するのは、初の試みであった。2日間に分かれているので、複数学年に児童がいる保護者も
比較的落ち着いて授業を参観できた。保護者からの感想には、次のような声が多かった。
道徳の授業をゆっくり見て、一緒に
考える機会になりました。しっかり
と考えている様子が見られました。
道徳の授業というのは、物事の善し悪
しが決まっているイメージでしたが、
今日の授業を見て、答えが一つではな
い道徳がとてもよいと思いました。
当たり前と思える判断が、成長途中
の子どもには難しいんだということ
を改めて感じ、道徳という授業の重
要さに気づきました。
今日のように、自分だけで考える、グ
ループでえる、クラスみんなで考える
ことで、いろんな考え方、感じ方があ
ることを知っていってほしいです。
保護者が多数参観しているので、保護者にも参加してもらう場面を設けた学級もあった。
私 の 考 えを 聞
いてね。
【親子で役割演技】1年生
【考えを保護者に伝える】6年生
お 母 さん は 、
ど う 思う ?
【親子での話合い】4年生
-3-
授業を参観した保護者から「私たちの道徳」の書き込みページに、子どもたちへ向けたメッ
セージや感想を記入していただいた。
【わたしたちの道徳1・2 年P 175】
【私たちの道徳 5・6 年
P206
】
-4-
【わたしたちの道徳 3・4 年
P190】
【わたしたちの道徳 3・4 年
P136・137】