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給付能力原則の適用
神戸, 正雄
經濟論叢 (1921), 13(3): 295-316
1921-09-01
http://dx.doi.org/10.14989/127825
Right
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Departmental Bulletin Paper
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Kyoto University
鯉
擁
月
.
叢 .
禦
含學濟纏漣k國帝都京
論
調
・
⋮
叢
臨調
・
給 付 能 ヵ 原 則 の適 用
農業労働問題
中 世 都市 の獲達
時
苑
我 国 の地 方 税 を論⋮
ず
設
入 時 間 勢 働 制 の洛 革
小 學 教 育 費 の研 究 ・
・
注學博士
注學博士
文學樽士
法學博士
法學博士
小 山田小七
山 本美 越 乃
小 川郷 太 郎
三 浦 周 行
河 田 嗣 郎
憩 戸
正 雄
● 輕濟學士
堀
静 治
住居統計概説
夫
経済學士
財 部
三 郎
伯 林 に於 け る乳 兄 死 亡 率 ・
純
法學博士
汐 見
井 リ ヤ ム ・タ ム ス ン の分 配 論 ・
海 學 士
小 島昌太郎
{
録
法 學 士
小 島昌太郎
雑
職 後 英 吉 利 の経 済 状 態
法 學 士
・
日 英 米 の海 軍 協 定 ・
.
,
叢
♪'
ラ
第 十 皿二巻
叢
第`
三號
(組替第七+五囲)
ラ
の指示 の不完詮 莚
冒
給 付 能 力 原 則 の適 用
ラ
晶 い本原則適用指一
不の必嵩 纂
租税の物的基礎に於け ろ事情 (
↑ 所得 久は財産 の量額い里
の順序)
正
雄
ラ
大 正十年九 月獲行
戸
ラ 人に就 寺①別異人に就きに所得叉ば財産の品質値財産封
ラ ラ
ラ
租税其 も の に於け ろ事 情.(一租 税 の晶質 二租 税 の量 額 三公 卒冊 封不 公 李税)
(
(
(
ラ
ラ
ラ
︹
↑森 寄
ラ
蘇 翁
玄ρ
讐
第 一段
第 三段
給付 能 力 原則 の萢 用
︹
全文 の要 旨 )
叢
鮒 +三巻
(
第三號
一)
二九五
ラ
ラ
動 勢(
B 不労・
所得 封努 力 所得(
C 一時 的所得 封綴籔 的 所得 (
D .不 確實 所得 封 確實 的 所得)
ラ
ユ
ユ
ラ
租 税・
薫艦 に於 σ ろ事情 ︹
↑ 考 慮 た要 ぜ ざ るも の樹 人 々 の性 癖㈹ 人 々の肚確 約 地位に 考 慮 す べ昔 も の偉最 小 活資 但 所得
第 二段
言而
ラ
ラ
の使用 方法に 生 活 地 に於 け る物偵 事情ω 人的 事情 特 に家族 の鍛 、大 病 人の 有 無、貢 債 の有 無 等 ︾
結論
論
山.一-L
神
二人
7
論 叢
給付能力原則の適用
結
第 十 三巻
(第三號
H
ご
二九六
ララ
↑ 偉 租 税 に動 け る給付 能 力 原 則 の意 義 は前 論 衣説 く所 の如 く で あ る。 其 に よ ヴ て 、
一租 税 が 人 の 犠.
牲 に堪 へ得 る 力 に 慮 じ て 卒 等 な る べき こ ε の 要 求 な る こ ご が 明 か に せ ら れ た 、 併 し 其 れ だ け で は
飴 り 抽 象 的 で あ っ て 、 之 を 賃 際 に 就 き て 見 れ ば 、 ま だ 十 分 適 確 な る 振 庭 が な い.(
註 ︼)。 其 故 斑 ら
に 進 ん で 右 原 則 の 適 用 に就 き 撮 る べき の 標 準 、 随 ふ て 考 慮 す べき 支 持 黙 を 擧 げ て説 明 を 加 へ、 以
う
て 此 原 則 を し て實 際 的 効 果 あ ら し め な く て は な ら 漁 。 B そ し て 此 原 則 の 適 用 に つ き て は 従 来 諸 學
(
者 に よ り 相 當 注 意 し 論 及 さ れ て は 居 るが 、.
私 の所 見 で は 其 筈 は 発 企 に 網 羅 的 で な い缺 陥 が あ る 。﹁
で 私 は 之 に つ き 考 亥 ら 乃 べ匙 裕 然 を 出 摩 る 九 け 廣 く 集 め 、 且 つ其 を 貌 序 立 て 、説 か う ど 思 ふ 。
(
註 一) エF ペルじに紐付能力に依 る課税 の原則に唯だ.
一般的方向な示すのみ。併し租税賛措 の分配の爲めの精密なろ標準な
異 へな いぐ
﹂いひ、バステーゾ ルも亦六、租税が能力に比例すべし ピいふ翠な み述事は、多くの實 際的指示な供しな いであら
D
う。能力の標準が更らに要ゼらろ ㌔ピいふ.
ラ
ニ さ て 給 付 能 力 に攣 化 を 與 え る 元 素 が 大 鴨 三 あ る 。 一は 租 税 其 も の 、 二 は租 税 の 物 的 基 礎 、 三 は
︹
租 税 主 鵠 ㊨事 情 で める 。 今 此 に之 を順 次 説 明 す る で あら う 。 か も 此 外 に 此租 税 によ b 支 出 せ ら る
る 経 費 の効 果 に 謝 す る 租 税 義 務 者 の 認 識 の 度 に よ り て も 給 付 能 力 に 攣 化 を 生 じ 得 る が (
註二)、.
其
は 租 税 を 制 定 す る に 就 いて 考 慮 す る.
に 及 ば す 、 之 を 撮 齢 す る に於 て は 利 己 心 強 き 者 を 宥 恕 す る の
,Fw.yAufl.S.168,BaδtaUe,Public旺nance.3ed・P30T・
1)EIlcbei・g
目
.
不 公 李 を 生 す る から し て 之 を 考 慮 に 入 る べき も の で も な い 。其 故 に 此 師 だ け は 本 文 に説 述 を 省 く 。
(
註 =) ロツソに租税 の厄介の感 ぜら れか頁撤 の度合 11、租税により支沸にる㌧公共團髄の費用が、貢搬看&り必要及有益こ
租 税 其 も の に於 け る事 情
対
し て 認 め ら ろ.
﹂ や否 や に 二 り て 異 ろ ε い ふo
第 一段
が人 の給 付 能力 に相違 を 生 せ し む る (
註三)。 典 例 ご し て直 接 視 勤間 接
租 税 其 も の に 於 け 惹 事 情 ε し て は 、 税 種 ε 税 額 ε を 考 慮 し な く て は な ら 阻。
[視 種 卸 ち 租 税 の 品 質 i
ラ
(
税 を 畢 ぐ る こ ε が 出 來 る 。 即 ち 直 接 税 の如 く 直 接 に 徴 税 令 書 を 獲 し て 、 か た め て 課 せ ら る 、も の
給 付能 力 原 則 の適 用.
第 +三 巻
(第三 號
﹂.
三). 二九 七
Lotz,a。a.0.S.239・
は 、 間 接 税 の如 く 間 接 に 負 櫓 し 、 而 か も 物 の 消 費 に際 し て 知 ら す 識 ら す の間 に 他 の 生 産 費 ご 一緒
に 償 格 の 中 に込 め て 小 額 つ 、課 せ ら る ∼も の に 比 し て 比 較 的 重 く 威 ぜ ら る } こ ε 、 な る (
註四 )。
随 ふ て 他 の 事 情 同 一ε し て 直 接 挽 の 下 に は 、 間 接 税 の 下 に 於 け る よ り も 給 付 能 力 一層 小 な b ε い
叢
更 ら に他 の 事 情 同 一` し て 、 税 額 が重 く な れ ば な る ほ こ 、其 及 ぼ す 影
(
註 四) ヘツ ケ ルば ︹
消 費 挽が直 接税 より も 一局 小な る困 難 にて堵 収 為掲 げ 得 ξ ミ に)此 消費 秘 の小 な ろ感 知 (
此 税 が 課税貨
り
物 の価 格 の中 ド舐 り 、其 他 の假 絡 為決定 する生 産費 ご登 別ぜ ら れな い から) 建 いふ心理 的動 機 も が働 く ピ いふコ
二㌔
(
註 三) ロツツー1租税の厄 介り感ぜらろ、貢携 の度合 に課税の種類 ・
トエリ平和的管制生活 の利益心傷げらろ㌧度 によって異 ろ
ふ こ 芭 に な る 。 但 し 英 小 な る 度 合 を 精 密 に指 示 す る こ ・
し は出 來 な い。
ラ
論
ニ 視 穎 即 ち租 税 の量額 (
・
Heckel,Lcllrbucl1.II.S・3ア
4)
Lou,Fw.S.239.
2)
5)
論 叢
給付能 力原則 の適用.
第 十三巻
(
第 三號
四)
二九八
響 ε し て苦 痛 が 絶 対 的 の み な ら す 、 相 鋤 的 に も 重 く な る こ ざ \な る (
註五)。 即 ち 軽 視 の 下 に 重 視
の 下 に 於 け る よ め も 給 付 能 カ 一層 大 で あ り 、 重 視 ε な る に 随 ひ 給 付 能 力 が 一層 小 こ な る べき で あ
る。 併 し 此 事 は所 得 中 、 生 産 投 資 用 に向 け ら る エも の に劃 す る税 ε し てぼ 適 確 に いひ得 な い。 た
あ って税 額 に 騙す る事 項 ξ
bも
Meyer・Pfincil)ienderzerechしenBes[eロerしmg・S・
だ 消 費 に 向 け ら れ る も の に 劃 す る 税 に 於 て 、 及 此 の 如 き も の に向 け ら る ン ℃ い ふ 假 定 の 下 に 斯 く
な b他 の庭 に過 輕 ご な る こ 毛
今 一っ考 察 す べき は 公 雫 不 公 平 視 ご いふ こ ご であ る。 此 は税 質 εも いひ
︹
註穴) 拙稿累進課税の根糠 に就 て参照%
大也 こいふ。
いひ、マイヤーに他 の二元素(所得、被税箇人に存する慾整 の額及熱度)が同 一ξして租税が大なれば大なろほご犠牲に 一慰
(
註五) ロッソに租税の厄 介の感 ぜらる㌧召以
捲の度A胴ぱ齎 らすべ巷税額の高さにより及昏箇の責撫 看 への其分削にゑり異うと
いひ 得 る (
註六)・
ラ
巳 公 卒 税 謝 不 公 半 視一
得 るが 、 又 其 は 租 税 が 或 庭 に過 書
い ひ 得 る 。 故 に 此 に 税 質 税 額 よ り も 別 に 翠 指 す る こ 蓬 が 出 来 る。 斯 く て 公 李 視 は 不 公 雫 視 よ
、
苦 痛 が 割 合 に 小 く 、 随 ふ て 公 雫 視 の 下 に 不 公 雫 税 よ b も 一層 給 付 能 力 大 也 ε い ふ こ ε にな る 。 此
租 税 の物 的 基 礎 に於 け る{
畢一
情
事 は 理 論 こ し て は 二 に い へ るも の \結 果 當 然 推 理 し 得 る所 で あ る 。
第 二段
.
320.
6)謳 巡∼
齊君命叢 十 一 項}三 號13.4.
・
・a・a・0・S・239・1墨
5)Loしz
.
租 税 の 物 的 基 礎 、 即 ち 税 源 叉 は 給 付 能 力.
を測 る爲 め の終 局 の 物 的 標 準 冠 し て は 正常 の場 合 には
専 ら 所 得 が 着 眼 せ ら る Σ。 財 産 を 課 税 の 物 件 ご し 又 は 標 準 こす る こ 巴 が あ っ て も 、 つ ま り は 其 に
俘 ふ所 得 を見 て 居 る の が普 遍 で あ る (
註七)。 併 し 塒 ε し て は 財 庵 其 も の を 税 源 こ し 終 局 の標 準 ε
す る こ ε も 固 よ り あ る (註八)。 叉 所 得 を 桃 源 ・
し見 て 課 し た 普 通 の 税 が 財 産 よ り 取 る こ ε Σ な る こ
い ふ こ ε も あ る 。 其 れ 故 に 税 の 爲 め の終 局 の 物 的 標 ⋮
準 ご し て 翠 る に つ い て は 、 所 得 又 は 財 産 ε 列.
記す る のが 至 當 で め る。 併 し 此 二は 劃 等 の も ので は な く 、所 得 の 方 が 財 産 よ り も 多 く 重 要 な る こ
へ
ε い ふ.
ま で も な い如 或 は 進 ん で 考 ふ れ ば 所 得 全 部 、
が 視 源 ε 寫す べき も の で はな く て 、 軍 に其 中 、
消 費 に充 てら る 搾
、き も の 特 に 奢 侈 的 消 費 に 充 て.
ら る 、も の 、 み を 源 こ す べく 、 生 活 必 要 に充 て ら
る \も の及 生 産 投 資 に 充 てら る \も の は除 外 し て も 然 る べし ε いひ 得 るが 、 今 日 ま で の、
通説及多
所得 の
く の 立 法 例 は 真 庭 ま で 進 ん で 居 ら 諏。 所 得 叉 は 財 産 、 特 に 所 得 を 税 源 ご 爲 す の が 普 通 で あ る か ら
暫 ら ぐ此 にば之 に從 ふ て 説 く。
(
註 七) ラウ に人 民 の相 擁能 力ば 特 に其 所得 に基 く ξ いひ 、 ポ ルグ トに卒.
時 匹てば純 所得 が 税源 ミし て引 か る ﹂。一
﹃
ρ
租税 的綺 付 能力 に於 て 課税 の正 常 の標準 な認 む べき であ ろミ いひ、、ブイ スチ ソグに 人的 給付 能力 ば 所得 に於 て最 完全 な ろ表
示 な 見出 す 。實 に根 本 的 に見て 此 が其軍 一の標 準 でめ るピ いひ 、匿 名隠 退 政治家.
匡純牧 往 反に純 所得 が租 税 分配 の薦 めの単
一な る国 民 経済 上 及財 政上 の利 益 に於 て 正當 な る標準 で あ って 、之 によ り て餐箇 の物膿 又 ば箇 人 の租 税 能 力な測定 す べき で
叢
給付 能 力原 則 の演用.
第 +.
∴巻
へ
第 三號
五)
二九 九
あ ろ こ いひ ーア ダ ムスは 税ば 所 得税 の 形 にて か財産 税 の 形にて か 又に如 何 な ろ挽 の形 にても 、箇 人 が關 ず ろだげ で に純 所得
論
F
、一.r
h一
﹂
.
叢
給 付能 が原 則 の適 用
第十 三巻
︹
第 三號
六)
三 〇〇
11な
a.D.,Fw.1)6.Adams,StaatsmannS.S.89.GrundzOged.Steuerlehre.
論
£り來 なく ては な ら 槍ε いひ 、.
汽ツ ケル ば凡 .
へて の鳳期 的 の租 椛及 永続 的課 徴物 は 箇 人経済 の所得 より 支彿 にれ なく て
,Lehrbuch、1.S.,55-6,Conrad,GrondrissP.332.HeckelScien(:eoffinance.
ら 擾。 叉一
、
其 11自由 所得で に なく て)箇 八郷濟 の全 所 得が回 期 的 根源 己 いふ べきで あ るミ いひ 、 コンラ ー ドに 所得 が屡 々租税
能 ガ の爲 め の最 頁 の標 準 こして 見ら ろ㌔も 、此 のみ にても 十 分で な いご いひ、 シ.
エノ レTは 財 産が 常 に税源 な るも、 此外 に
所得 が 第 二の税 源 ごして 、而も 唯 一の正常 の 税源 己 して示 さ るこ いひ、 ワグナー 1工 結付 能力 の第 一元素 の下 に・改 得 の最 重
要 且 つ正常 なの は貨 幣叉 は 物財 に於 け ろ所 得 でめ ろミ いひ、︹
尤 も彼 は租 税 の腰迫 叉 に犠 牲 は自 由所 得 の黒円 た る高さ に於 て
相野 的 に異 りて 漸減 す ε爲ず)、・ッ ジア ーに 卒竿 犠 牲が 顕例 一週 的 の税 rてに財 産 の同 様 の部 分 、縫績 的 の 税で は所 得 の同
り
様 の部 分 ξな ろミ いひ、 フ ナツ ケに纒 常 脱ぐ
﹂し てば 経常的 の断乳 す 繰返 で 所 の方 便 が利 用 さ るべ く 、此 方傾 心供 す るも のに
11.S.444・446・Roscher,Systemd・Fw・5Aufl・1・S・232・Vocke,Fw.S・
人 の 所得 叉 11其 所得源 よ り彼 に集ま る所 の攻 入 の合 計で あ る と いふ。
其所 得 又 は財 産 が 増 大 す る こご Σな れ ば 、 視 に よ り 生す る苦 痛 又 は犠 牲 は
d.Fw.Aufl,S,rI.Scha田e,Steuem.A,T.5.276.Wagner.Fw.2A岨.
(
註 八 ) 例 之 、 ベ ス千 iプ ルば曰 く、時 こして 非常 な る支 出 が實 際 必要で あ り叉 に 必要 ご考 へら る 、特 別 の場 合 が生じ 得 ろ・
り
而 して 此 峙 にば 民衆.
の所 得 エリ ば資 本 よりし て 取ら るべき非 常 な ゐ要 求 あ るが如 しミ。
ラ
所 得 叉 は財 産 の量 額
ー
(
ー
A 同 }人 に就 き 1
18π..・.7/
其 所 得 等 分 増 大 に從 ひ て 益 々 小 な る も の こ な る 。 詳 し く い へば 所 得 人 な れ ば 其 人 は 之 を 以 て 一層
曾)Bastable,1.c.P.3zo-1.
多 く 奢 侈 的 清 費 を 爲 し 得 る こ ε に な る 。 そ し て 之 に 充 つ べき も の よ り 揖 は る N視 は 苦 痛 が 夫 の 必
要 的 消 費 に 向 け ら る べ き も の よ り も 小 な る べき 筈 で あ る (
註九)。 之 を 反 面 よ り い へば 一層 澹 ひ 易
く縄 射 的 の み な ら す 相 動 的 にも 給付 能 力 大 な り ` い ふ こ 蓬 にな 惹 ︹
註 ﹁9 。 尤 も 其 が 生 産 投 資 用 に
向 け ら る 、 こ εを 假 足 す れ ば當 ら ざ る こ ご は 別 に説 く 所 の通 り で あ る。
7)Rau,Grundsdtzed.Fw.5.Aufl.r.S.399-4m.Borght.Fw・89-90・Fuisting,
.
ラ
(
註九 ) マイヤ ー11曰 く 、他 の二元素 ︹
租 税 の大 さ 、被総 箇 人 に存守 る欲 里 の額 及熟 度 )
が 同 一ミ して、 所得 が大 な れば 大な み
の
ほ.
ε犠 牲 は愈 々小 いこr
(
駐 一〇 ) エー ベル ヒば所 得 の種類 及高 さ が 一般 に給 付能 力 奉決定 す 、 所得 叉に 財産 の大 さ ド共 に粗 漉も が増 加 す べ音 こ ピに
明 かで め みこ いひ 、 ブイ スチ ングに昏簡 人 に慮 理 に立 つ所の 纒濟 的財 の分量 が 一科大 なれ ば大 な みぼご ・彼 の経 済 的給 付 能
【68,De1・selbe,Steuer(Conrad,Hwb.d.Stw.3Au乱Eli.>Eheberg,Fw.S.
力及 其 租税 力 に 一層太 いミ いひ・ ボルゲ トぱ 小所得 の租 税給 付能 力 ば 一般 に大 所得 の其 より も 一尉 小也 ε いひ 、 ワグナー に.
石 同 一人 に つき て い へる 事 は 、 所 得 叉は 財 産 の大 さ の異 る 二 人 者 に つき て の
Fuisting,a.a..0.S.11.Borght,a.a..0.S.94.Wagner,a.a.OS・970、
一層 箭き 所得 は相対 的 に 一履混晶く南
即ち累 進 的に課 税す べ斗・
で あ ろ。何 ミなれ ば給 付能 ヵ が 所得 より も ︼属⋮
強 く 上 ろこ εが 統
恥
計 的 にゼ多 少 諮明 す るこ ごが出 来 みから ピ いふ。
恥
術 ほ結付 能 力 h既得 の高 さ に比例 的 に増大 ぜすし て累 進 的 に博大 す ろ こピ に つ善 てば 累進 裸視 の根糠 に就 て参 照 。
B 別異 人 に づ き一
比 較 に て も 同 で あ っ て 、 所 得 の 一層 人 な る 者 は 所 得 の 一層 小 な る者 よ り も 絶 野 駒 の み な ら す 相 対
漿臨 融 諮 講 認 下
(
的 にも 給 付 能 力 大 也 ε いふ こ ε に な る (
註= )
。 尤 も 人 異 れば 其 人 々 の主 観 的 状 態 が 異 右 から 、随
ふ て 此 の 如 く.
に 類 推 し 難 しε も い ひ 得 る が 、 併 し 租 税 事 項 に 關 し て 敷 多 の 人 厚 の問 に 於 け る 比 較
測 定 に て は 、 季 均 人 に就 き て 之 を 議 す お 外 な く 、 然 る ε き は 同 一入 に 於 て 所 得 額 異 る ε せ ぱ 、 あ
り 得 べき こ・
しが 、 所 得 額 異 る 所 の 別 異 人 に も あ り 得 る ε い ふ べ き も の で あ る 。
(
註 一一) yエフ 凱1に曰 く、異 つれ所得 及財 颪状態 の人に取 って、 一定税額が所得及財産の大さ 山巒じ逆比關∼
係 ド立 つの盛
切
知があ み8。
ラ
ニ所 得 叉 は 財 産 の品 質
(
論 叢
給付能力 原則の適用
第十三谷 (第三號
七) 三Q 一
S.456-7.
11)
12)
Meyer,a.a・.0・S・320・
9)
10)
﹂
r
ラ
論
叢
'
給 付能 力 原 則 の適 用.
第 十三巻
(第三號
入)
三 〇 二.
同 一所 得 を 假 定 し て 、 財 産 よ り 生 ず る も の は 動 勢 よ り 生.
す るもの上bも租税 に
よ り 戚 ず べき 犠 牲 が 一層 小 で あ b 給 付 能 力 ↓層 大 で あ る 。 そ し て 瞥 業 は 大 儲 両 者 の 中 間 に 位 す る
A 財 産 封動 勢 ︹
此 に不 勢所 得 ︹
所 得 ご いふ 詞 を普 通 の意 義 に ざれ ば 、 む し ろ 此 に いふ
こ ご は 先 づ 般 に認 めら れ ゐ 所 で あ る。 其 筈 は 前 論 交 ε 前 々 論 文 ε で 明 かで あ る 。
ラ
B 不勢 所得 封 努 力 所 得 -
の は 牧 得 ご い ふ た 方 が 適 當 か も 知 れ な い ) ε い ふ の は 本 人 の 力 で な く 外 界 の 力 に 依 って 學 ぐ る 所
(
得 で あ る。 之 ε封 ず る努 力 所 得 は動 勢 所 得 ご 同 で はな く 、之 を も 含 む が 、光 琳 に財 産 よ り 普 通 に
擧 げ ら る N所 得 即 ち 過 去 の 努 力 の 當 然 の 結 果 を 含 む 。 で 不 勢 所 得 ご い ふ は 土 地 其 他 の 財 産 の 質 格
叉 は 牧 盆 が 外 界 推 移 の 結 果 ご し て 自 ら 増 加 し た る に よ り 生 す る も の 例 之 、 地 代 の 一部 、 投 機 利 得
⑪ 一部 所 謂 土 地 の 自 然 増 債 の 如 き 、更 ら に 外 界 の 出 家 事 の 斜 め に 牧 得 す る 財 犀 例 之 、相 纏 晒 與 富 籤
等 に よ る牧 得、
並 に櫛 占 の 力 に 依 る 特 別 に人 な る 利 益 を 指 す (
註 二)。.此 の 如 き も の は 努 力 所 得 に比
し て は 犠 牲 割 合 に 小 に 、 随 ふ て 給 付 能 カ 一層 大 池 ご 認 め ら る ︾ ︹
註 ⋮三
.)。 尤 も 此 等 の も の を 特 別 課
税 す る ε し て う 特 虹 第 ↓種 の も の に て は 多 少 の 面 倒 故 障 の あ る こ ε は 見 逃 し て は な ら ね (
註 一四)
。
勿 論 其 が全 然 打勝 つ ぺから ざ るも の ε いふ ので は な いけ れ こ も。
(
註 = ご プァイフアーば期待ぜざる︹
?)叉に努力 に依らざろ所得 (
相緻、土地の自然滑償)演.
現在叉に ︹
資本利子 にてに)
過去
り勢働 の結果たろ規附正しき所得 に野立すピ爲し、Nス.アーゾルに詞 の最廣義 に於け る不労塘償ば土地よりの地代の増加、
鋼占利得及投機利得な含 む。尤 も如何なる利得が不勢かないふは常 に容易でな いぐ
﹂いひ、ワグ+一に所得 に脇ぜず叉に此 に計
■
.
口
・
雫
部 及往 々に して大 部 分労 働な き 攻得 及
'
算 すべ か らざ ろ取 得 及 醗 ふて 此 の如 きも の二叫生 で る防 塵 所 管に て拶 働 の種 類及 度 が考慮 す べく 、随 って此 に全く労 働 な き
取 得 及財 産所 有 (
例 之 、相績 、遺 産 、 購翼 、富 籖 利得 .承 氣 利得 の多 く の場 合) 三
塒.
階 産 所有 (
例 之 、投 機 、其他 の景 気利得 り場合 ) ミな 匠別 すべ春 で め ろミ いふ。 .
(
註 一≡) ゾグ ナー は所侭 の下 に厨 ぜざ ろ投機 ・景 氣 利得 より の改 悟、僥 倖 に 工 ろ攻 得 (
射倖 ・賭博 ・相観 、遣 直 、γ
贈 奥) に
給付 能 ヵ原 則 の適 用.
。
(
働膏 て 得 ざ る) 所得 には 全く 特 に重く資 櫓 ぜし む べし ε い
で
第 十 三巻
(
第 三號
九)
三〇 三..
.
勢働 螢 業 主り の正常 所 得 より も ・多く ば 資本 利子 より も [履給 付能 力大 な ろも のであ る、 圃 ふて 給付 能力 及犠 牲 原 則 に從 ふ
て 一層 高 く課 税す べ音 も ので あ る ・
こい ひー カ イ ヅ ルば 偶然 の
ゼ ふ町
(
註 一四) バス テFプ ルに 土地 の普 瓶 の地 代 の中 の少く ξ も 一部 にに地 主 の注 意及 冥 毒管理 に騙 すべ き も のがあ り、投
..
機 にば
偶 然 に封 ず る智識 の争 闘 があ ろの外 、 (
此 等 は其努 力 の分を考 慮 す ろ εして )、膚 ぽ 二 の更 な ろ事 情 が 租税 分此 特別 の根 源 の
重 要 な ︼層減 少す ろ。 即 ち.
一ば不労利 得 に封 ず る損失 の存 在 で 、他 11私有 財 産制 及 進歩 し た る纏 潴 組織 の下山
ト、此 等 の不野.
・
切
利得 の物瞠が断乳す移興の輕過 にあって且つ紆來 の便値が璽 たられたる便絡 の中 に見覆らろ㌔こξでめろピ.いふ。
ラ
C 一時 的 所 得 封 継 続 的 所 得 ー ー此 二 種 の 所 得 の間 に は 確 か に 給 付 能 力 が 異 る 。 唯 だ 共 の 一時 的 所
(
得 に 二 様 の 意 義 が め つて 、 其 の 第 一種 の も の は 、 或 人 に 於 て 別 に 主 要 な る 所 得 が あ って 其 は 財 産
の 源 か ら で め ら う ご 、.
或 は地 位 か ら で あ ら う ご 、 兎 も 角 綴 繧 的.
に 生 じ つ 、あ b 、 そ し て軍 に其 副
的 の 敗 入 ど し て 一時 的 に 生 す る が 如 き も の で あ る 。 此 場 合 に は 其 一時 的 所 得 は 其 人 に 巴 り て は 儲
" 物 ざ か 鯨 分 の も の ご か い ふ戚 が あ り 、 之 に よ り 租 税 を ⋮
m[
す T﹂.
ご に 就 き 威 す る 苦 痛 は 小 い。 給 付
能 力 は 割 合 に 太 い ` い ふ こ ε に な る 。 然 る に 第 二 義 の 一時 的 所 得 鳳 其 が 成 人 の 主 π る 天 は 唯 ﹁の
叢
所 得 を 成 す 場 合 の で あ る 。 此 場 合 の 一時 的所 得 の 持 主 は 結 局 其 所 得 の中 絶 し た 場 合 の準 備 を も し
論
一
Bastable,1.c.P.325-6。
・II・S・2【2・
Wagner,a.a.0.S.456.Kaizl,Fw
叫)
且5)
ロ
0.S.445.
・a'a.
Bastable,1.c.p・325・Wagne「
PfeiffeちStaatseinnahmen.II.S.55,
臥3)
.
臼
論
叢
絵付 能力 原 肌 の謄 鳩
・
鉾 十 三巻
(
第 三號.
O)
三〇臨
な く て は な ら の 。 で 夫 の 此 種 準 備 の 不 要 な る 綴 績 的 所 得 に 比 し て は ︼暦 給 付 能 力 が 小 い こ ざ に な
も 藩 多く課 税しな く てに なら 碧
いひ ・ ベ ルギ ウ スが永綾 的 所 得 三
時 前 所得 ミの間 に異 った 視牽 た 取 ろべし ε いふ11何
にぐ
﹂り てに未 来 の欲望 もが其 所得 の使用 に於 て併 ゼ考慮 す べ春 で あ ろざ い ふ。 ボー リ ユー が永 久 的 所得 に 一時 的 のも のより
(
註 一五) マイ ヤレ ば 不確實 な る持 綬 の所 得 た持 つ人ば理性 的 Fば 無所得 な ろべき時 の爲 め の準 備 た 爲 さなく て ばな ら 迎。彼
る 蕪 一五)。 夫 の 財 産 所 得 ご 動 勢 所 得 ざ の 釣 照 も 一部 は 比 熱 に 基 く の で あ る 。
O
れも此意義の =陪的所、
得について論ず ろのであ み。
ラ
D 不 確 實 所 得 勤 確實 的 所 得 1 ⊥ 綴績 的 所 得 の中 に 就 き て も 、 時 に其 減 少 す る こ ε の危 険 人 な るも
(
の は 然 ら ざ る も の に 比 し て 給 付 能 九 が 小 い こ ご は 、 右 時 的 所 得 に つき い へる も の よ り 類 推 す る
こ εを 得 る 厨 で あ る 。 例 之 、 同 一金 額 の 所 得 を 擧 げ て も 基 礎 薄 弱 な る 、 新 設 工 業 愈 肚 の 株 め 持 主
る事 情
ε 日本 銀 行 の株 主 ざ の間 に給 付 能 力 の 相違 あ るが 如 き で あ る。 尤 も 確 實 不確 實 こ い ふ も 截然 た る
旺 劃 め る の で な く 、 軍 に程 度 の産 め る に 過 ぎ な い 。
租 税 王 艦 に 展 げ
56d,1・r.138・Berglus・Grundsatzed・Fw・S・256・/
丘Dalユce5一.
.Beaulieu,Traiこ6=delasciencedes
16)R・Meyer,a・.a.0.S.325-G
第 三 段
租 税 主 禮 に 於 け る 事 情 即 ち 其 慾 ,堅 状 態 も が 租 税 の 犠 牲 起 影 響 し 随.ふ て 給 付 能 力 に 影 響 す る ︹註 =ハ)
。
た ぶ其 中 に 租 税 政 策 上 考 慮 す べき が あ う 、 考 慮 す べ か ら ざ る が あ る 。
(
註.
=八) マイヤτは他 のこ元素︹租醗の大さミ所得︺が同 ︻達 して 、慾望が大なれば大なみほこ犠牲が愈 々太 いξいひ・ワグ
'
.
.
,
.
ナ ーに 人特 F自 然 人 の輝 濟 町給 付 能力 々 決定 し叉 に 之 に影響 す ろ事 情 の第 二元素 の下 に 、所 得 等が 満 足た興 ふ突 き 一文 は数
人 の慾 望満 足 の爲 め の纒濟 財 に於け る必 要な ろ需要 が最 重 要也 こ いふ。
。
に依 り て も 確 か に人 の租 税 によ b威 す る犠 牲 の 度 は 異 る。 例 之 氣 の大 な 人 、
一考 慮 を 要 せ ざ .
る も の
(
一
(
A 人 々 の性 癖 i
公 徳 心 の 厚 い人 は 少 々 位 高 い 視 で も 輕 く 威 † る が 、 吝 嗇 な 心 、 利 己 心 深 き 入 は 之 を 重 く 威 す る 。
併 し 此 の如 き こ ・
しは 課 視 上 に は 考 慮 す べき も の で な い。 若 假 り に 之 を 斟 酌 す ε な れ ば 、、同 一所 得
にて も氣 の大 な 人 、 公 徳 心 の厚 き 人 が 重 視 を 課 せら れ 、書 留 な 利 己 心 深 き 人 が 軽 視 を 課 せら る ︾
こ ご ンな る 。 斯 の 如 き こ ご は 其 を 測 定 す る こ ε 自 身 が 既 に 困 難 に し て 實 行 し 難 き こ ε で あ る の み
な ら す 、 此 が 出 家 π ピ し て も 、 之 に基 き て 税 の 輕 重 を 定 む る の 結 果 、 度 量 の 大 な 入 、 公 徳 .心厚 き
八 を 罰 す る に均 し き こ 蓬 Σな り 、 漱 育 政 策 上 も 探 る べ き こ ご で な い。 叉 此 に 基 く 租 税 の 差 等 は 現
に よ り て も 人 の租 税 に よ b威 す る犠 牲 が 異 る。 例 之 、 同 一所 得 にて も 祉
代 人 の 正 義 蜆 に も 反 す る。 租 税 其 も の 玉見 地 か ら し て も 通 常 な 仕 .
方 で.
な い。
(
B 人 の肚 會 的 地 位 1
會的地位 の高き ものは、
、其 高 き 地 位 に 俘 ふ 出 費 の 多 き ゼ け 税仁 よ り 生 ず る 犠 牲 が 割 合 に 大 ε な み
給 付 能 力 が 小 い こ ごに な る (
註 一七)。 併 し 其 は 其 人 が 其 高 き 地 位 を 選 ん だ 以 上 避 く べ か ら ざ る の 封 .
,
第十三巻'︹
第 三號
一こ
三〇五
償 た る多 賓 で あ っ て 、 此 が 嫌 ε な れ ば 其 地 位 を 下 ぐ る も 可 で あ げ 、 其 を 斟 酌 し な く て は 彼 等 の 生
論 叢 ・結付能力原則の適用.
,
17)R.Meyer,a.a.0.S.320.Wagner,a.a,0.S・446.
\
7
論 叢
給付能が原則の澁吊 、
、
第 +三巻.(
第 三號
て憂 埜 ^註 會的地位(
貴族等)も亦 、租馨 響
≡ )
の欲肇 滑孕
三Q六
ろ元書 し 玉不さ難
くて
存 を 危 う く す る ご い ふ も の で も な く 、.
之 を 斟 酌 し な い方 が む し ろ 公 卒 で あ 軌 、 之 を 斟 酌 す る の は
購
七) 7 窪 は我意暫
正 さ に 今 日 の時 代 傾 向 に も 反 す る (
註 一入)。
︹
聾
にな ら 掩ざ いふ。
(
註 一八) マイヤ ーば 此要 求 ば今 日 の時 代 傾向 にに全 く 反 ず るが如 し こ い ひ、 リグナ ーに (
輩 に)
地 位 的 に必要 な ろ欲望 の顧慮
は 往 々 に し て 給付 能 力 な き が故 に冤 税 す べし ピ いは る 玉が (
註 一九)、 そ ん な に 絶
が問 題 εな ろ館 ぱす (
併 し 一般 的な ろ随 ふ て 人民 の下級 の標準 に遮り測 られ 六 ろ必要 な る欲 望 のみ が問 題 εなり 得 )ε.
いふq
A 最 小活 資 一
ラ
ニ考 慮 す べき も の
(
一
(
蜀 的 なも の で 臥 な い、 兎 も角 其 は 人 の生 存 條 件 に關 す る から 、之 に課す る の税 は非 常 に 重 き犠 牲
を 生 じ、 給 付 能 力 の非 常 に 小 な るも の こ いはな け れ ば な ら 訟。 特 に 今 日 の租 税 制 度 の如 く 消 費 税
が 頗 重 く 下 層 民 を負 撫 せ し め て 居 る 事 情 の 下 に 、 せ め て所 得 税 の 如 く 最 小 活 資 免 税 の行 は れ得 る
も の には之 を行 ふ のが 穏 當 ` い ふ こ ε にな る。 其 れ で 一般 に何 れ の國 の所 得 税 に ても 此 が 行 は れ
1
Wagner,a.a.0.S・447-8・
19)R.Meyer,a・a.0.S・323・
て居 る. 其 代 り 消費 税 に よb て 最 小 活 資 に當 るも の が幾 ら か課 税 さ る 脳 こ ε にな って居 る ピ い ふ
が 普 通 の實 際 で あ る。 であ る から し て 其 の之 を免 税す る方 法 及 度 合 も 叉 潰 費 視 に て 小 所 得者 を 課祝 す る の度 合 に よ り.
定 む べきも の で あ る(
註二9 。.
何 れ にせ よ此 黙 は 嘗 て 詳 論 し た こ ざが あ る から
,詳 しく は 其 に譲 る(
註二 こ。
L
18)R.Meyer,a.a.0.S.322.
套
九).・・7
ド基 活の最必発
・維持 に畢
・のみ芸 所得 明かに給付能力集 義
いであ、
う つ5 弧 柔
ソヶ
バ ッ ハに給 付 能力 な壷 が故 に租税 宥恕 た要 求 す る客観 的 所得 現象 があ る。 雌 現象 に最
は生 存 し能 は ざ る者 生存 以上な 爲し 能 に ざる者 に 給付 能力 な き も のであ る ε いひ、 ポルグ トに最 小活 資 は其 自身 租.
漉酌 給付
能力 な も つ能 にず ごいひ ・ ウ ンプ ラ
油
用薯
欝
使用 )1
景
浩蕩
養 撫覧 れ・めら{ が如くに組辛 ・れな・れ霧 ⋮
生産讐
い㌔
岳 得 の生活 必無
用 に充 てら
ヘソ ケルに取 得 税に 、小 所得 及 最小 所得 が 一定 の消 費 稔 によ吻 て 相蜀的 に触り に塙 く責搬 冠し めら る ﹂度 に於 て菟
小 活資 で あ ろ こ じふ。
︹
註 =O)
際各 累霧 華言
得 の使用方 竺
︹
註三 業 小要 の農 轍
牌
右 に も いふ 導
で め る。 箕 郷 に於 て所 得 の生 産 投 資 用 に向 け ら る 券
算
へ
3
0
a
地
塊
魚
幡
出
も. ㎏
る ン部 分 は絶 対 に冤 挽 εす るに 及 ば ざ る にせ よ 鳥非 常 に輕 き裸 視 が望 ま し く 、 場 合 によ り免 税 ε
も す べき も のな ・ ・ 昌
一 9
耽 ,
意晶
論 侶乳
国 民 経済 の獲 達 上 多 々 釜 々多 き こ ざ が望 ま しく 、# に其 が 勢 働者 下 級 の人 々 の生 活 資 料 を 増 す の..、
黙 よ り鳶 會 政 策 上 にも 多 々金 々多 き こ 蓬が 望 ま しく 、 随 ふ て.
課税 上 宥 恕 が得 策 で あ る。 或 絃 許 す
小鬢
の課 税に ついて・ いひ得 る・毛 ・ ・が ・誓
彼 嬉を比
謡瓢
器
釜
舘
なければ なら 澱・蓋
=二) 三〇七
も軽
第十三噛 (
第 三號
ララ
21 22
給付能力原則の遠用
ラ
20
論 叢
校 す れ ば 、 生 産 投 資 用 の 方 は 半 ば \獲 達 に ,瀾 Ψ る も の で あ る か ら 、 最 小 活 資 の 如 ぐ 全 く 国 民 の﹁
生
費 充 足 の 爲 めて ふ國 象 的 必.
要 あ る に於 て 之 が 爲 め には 此 種 のも の ︾課 税 、 随 ふて 生 産 投 資 の制 限
藍 難 蕪讐 鷺翫 鱗 暫
髪 難 繍難 護 調鯵 脚
薫 翻
.
_.
.
'
.
,
論 叢
給付能力原則の滴用
第 十三巻
︹
第.
晶號. 一四) 三〇八 、
存 條 件 "關 す るも の よ り は より 多 く忍 ばな く て は な ら 澱。 併 し兎 も 角 生 産 投 資 用 の分も 重 く 課 す
べき で な く . 宥 恕 し て 輕 く 課 す る や う に努 め な く て は な ら 躍 。 之 等 に 謝 し 奢 侈 的 使 用 の 分 賦 宥 恕
に 及 ば す 十 分 に課 税 し て 良 い。 さ b ε て 此 を め ま り に 重 課 し て 其 結 果 、 人 を し て 此 費 用 を 全 k 文
でも な い..併 し砦
聚
的 の財 政必 要がめ ・望
ぼ課 税の爲 ・
出 す む 能 は ざ ら し セ る こ ε も 、 人 の 生 活 を ゐ ま b に無 味 乾 燥 な ら し む.
る所 以 で あ り 、 人 を し て刺
戟 を受 ・高 上 努力せしむ ・質
に 若 干 の制 限 を 受 く るt ε だけ は 已 む を 得 な い。・
を して 其 奢 侈 的 出 費 の大 な 者 は 其 一層 小な 者 に
比 し 、 租 税 と し て 出す も の に つき 威 す る犠 牲 が 比 較 的 に 小 な る所 で あ り .所 得 は 大 で あ って も其
中 、 奢 移 用 に向 け ら る ン所 極 め て 少 き も のは 、既 得 は 小 で あ っても 奢 侈的 支 出 の 雇
.夫.
い者 に比
し て 、む し ろ 一層 給付 能 力 小な り ざ い ふ こ 覧 に も な る。累 進 課 税 は此 に最 適 切 に適 用 さ れ得 る。
但 だ併 し其 は理 想 論 であ って 、實 際 の 方 法 は未 だ 之 を 行 ふ に適 當 な る 課 税方 法 を 知 ら す 、假 り に
之 を行 ふ拠 こし て 帥 ち 所 得 中 生活 必 要 費 用 の も の ざ生 産 投 資 用 ε を申 告 に基 き免 税 し て残 の奢 移
用 の 分 だ け.課 税 す る こす れ ば 、現 在 の 裸 視 年 の所 得 は 凡 べて (
最 小 活 資 以 上 の分 )投 資 し た こ ご£
し で.
、 而 か も前 年 前 々年 の貯 蓄 を引 出 し 叉 は 別 に他 人 よ り の 借 入 金 を 鴛 て 奢 侈 を 行 ふも の を 生す
る の恐 が あ る。 或 は 直 接 奢 侈 用 の 分を 申 告 せ し め て之 に基 き 課 税 す る こ εも 考.
へら.
るるが、之を
今 日 の新 得 申告 だ け の精 密 さを 以 て確 知 す る こ ε の難 き事 情 があ 乃。 其故 に夫 の考 察 は 理 想 ぜし
職
、
'
7
.
。は申 分な・も、藻
之を行 ふも て蓋
髄
を要す ・も のが・ る。 で其 は暫 ら諭
ごし、書
多
く の 梱 に實 際 行 は る る租 税 制 度 の 下 に て は 、所 得 の 暦 人 な る者 は 一層 給 付 能 力大 也 ε いふ 風 に
概 観 し 、或庶 所 得 一層 大 な を者 は 斯 か る奢 侈 的 消 費 に 充 つる所 も 一層 大 で あ り 謄 ふ て給 付 能 力 も
的馨
撹 に て補 完 し て 居 る (
註二四ど いふ こ ・ にな ・ が 、併 し實 際 を見 を
此 理 論 に適
一層 大也 ざ推 定 し て所 得 税 等 を課 して 居 る。 そ し て其 の足 ら ざ る所 を 消費 税 にて 補 足 し 義 一=
.
二)
、
特 に真 書
切 で、
な く 、 清嚢 視 は 大 艘 か ら い ふ 蓬實 は 財 政 必 要 の急 な るも のあ る が 爲 め (
註二五)、、
奢 侈 的 の物 に
多 く 課 す る よ.
り は 、 む し ろ 一般 的 の需 要 品 ︹
註二六)
随 ふ て生活 必 要 品 に 課 せら れ 、.
奢 侈 的 消 費 の大
さ に鷹 ゆ る所 得 税補 完 の趣 旨 には 適 は な い。 暦 な實 際 の消費 税 は 奢 侈 的消 費 の大 さt 慮 噂 や う ざ
い ふが 如 き理 想 ` は遠 かり 、軍 に 消費 の大 さを 以 て所 得 の大 さ の間 接 の表 示 ε見 て給 付 能 力 に適.
怨 せ ん εす る所 で あ る が (
註二七)
、 假 り に此 現 實 的 の期 待 から い ふ ても 、 右 の 如 き ︼般 的 必 要 的 の
物 に 課す る こ ど の多 き 消費 税 では 、割 合 に小 所 得 者 に 重課 ピな る の不 公 李 を 生牽 を を見 れな い。
特 に 人 々 に支 出 の自 由 が存 して 居 る所 から し て も 右 消 費 税 の 標 準 ご なる 消 .費 の大 さが 所 得.
に伴 は
二轟
馨
'
恐 ゐ 宝 り し て 、生 産投 資 類
給 付能 ヵ原 則 の適 用
諜平
一五 )
三 〇九
し やう "
﹂い ふ・ 曰 く ・納税 者 の良 心 に
第 十三巻 .(
第 三號
し て支 出用 のみ 聡
な いこ ξこ な る 、 加 之 消 費 税 でば 人 々 の支 出 の負 捲 叉 は義 務 に圏 す る も のを 斟 酌 す る こ ご が出 家
叢
・荏
す し て比 熱 かあ し て も 不 公 正,に な る(
説二激渥
(
註=;
論
、
論
叢
給 付能 力原 則 の適 用..
、
第 十 三巻
(
第 三號
︻六)
三﹁
一〇
警
山
塾
鴫
後菱 ・・摯 利・・上・驚
ゐ方 法 に腱 だ支 出 に充 てら るろ所得 部 の みな 課税 し 、貯蓄 ゼ ら う ろも のな免 税す るこ εであ らう 。何 足な れば貯 蓄 され投 資
萱
信 頼 し得 うな らば ・叉に 附帯 の注 意 により彼 等 の陳 蓮 の 正信 に つ斗・
+ 分 の保 護な 得ら るうな らば 、所 得税 々 賦課 す る滴當 な
が班長 柔 の上に羅 された尋
脚
音髭
・プア・・7
さ一
撃
うろ.・
霊妄
成で はな いが 、支出 のみ に課 祝し貯 蓄 々菟
て課撃 .
八きでなくて・彼髪 出し響 も の翰
・あ 旨 瑚 讐 爲 舟 戯書 竺 爆
乱
.α
S
iも同 見 存採 ろ・ 曰 く・或 者 が其 所得 な蜜腺 全 く治 費 す るか 叉 に彼 が其 一部 を貯嵜 す ろ かに何 等 の考黒 々 取ら ざるが如 き腺 ﹁ 凪
・窟 ギ 三 奉 蓑 税原則ば人が其の持 つも のに於け ろ割倉
馨 法にてに 一笑 な ・不筆 が行に含 。曾 な陸 貯葦
みかξ
プ ル髭
a
ド
ふ ごピ に理 解 ぜら ろ・
・いふ。 バ ス・
T
論養
べき も の蕊
会 って課 學
4
cら
躙
直
に給 食 す るが如 く にの み生 ぜし 喜
るの外 、貯 蓄 ーエ享 受で なく 、.奨 働 な値 す る有要 准
^ソ ケルば租 税 澗題 の後 難 に於て 、貢 櫓 挙等 に種 ・な る税種 が 一の 統 一的 謹
寧 ろ理 由 ピし て右 貯蓄 が 免税 さ る ・に非 れば 二度 以 上納 税 す 尋 ミ 叢
.吻
る融 會的 進 歩 な るこ こな離 ぐ。
(
莚 喜.
霧 鰐 麟鞭
賑 嚇雇 の必要且写國民。なる.
早樂及大量品葎消費税の爲めの物韻εユて選誌
の の
2 2
R 露 出 乱
孟 αα
欝
鑓纏難纏 綿雛騨莇
雛
瓢離 昇
難 鋸 蕪鎌脚
鑓羅欝 興
磁
(
註 二 四) γ エフ レー に右 ヘッ ケル ミ若 干 趣 々異 にし た ろ言 々爲 す。 研 く噛 直接 税 に依 る租 税力 の分量 的捕 捉 の み にて 1
1不 十
分で 、財 産及 所得 都 の使 用方 法 な税 源 の第 二 の間接 貢櫓 の支持 鮎 ミ爲 して 、其 品質 的 捕捉 が 附加 され な くてば な ら ね。r
助
2
簸 難 謎 讐 鋪
硬
鱗 灘 麟 確 論掛
雛み
警を隠
妻 な難
術 ほ 奢侈 税 の給 付能 力 に適 慮 す ろ視た る こ εに就 いて ば話 多 の畢 者之 な説 く。例 之 、 マイヤ ー に固有 の奢侈 税 が公 正に十 分
相當 す みも の 辛
﹂認 むべ き であ ろミ 炉ひ、 ビー ルザ ツ〃拭維 だ榮 華 の物慌 の みが ﹁段 収貢献 能 力 の割合 に多少近 づく 所 の割合
﹂
.2
一七)
三 一一
其 限界 な其 所 得 の高 さ に見出 ﹄
(
第 三號
且.
つ通 例
し.a.
で 消費 さ る うな例 こす ε いひ▼ ブ イ スチ ングー1消 聾 税 に於 て被 税消 養 物膿 の正常 な ろ選撮 にエ圃 及適 當 な ろ租 税測定 にエり
て 一般 的 給付 能力 が 考慮 ぜら るミ いひ 、 (ソ ケ ルば犬 醗 、難 視 、車 馬 税 、僕 婢 挽 、 ビァン 及 類似 物 の稔 の如 き奢 侈稀 ば 子等
な る課 税源 則 に 一瞬 畏く適 慮 ず ε爲し 、 ソグナー は盟 、パ ン、珈 琲 の 税ば家 族事 情 の考慮 の 上 に
11酒 税 、煙草 税 より も 不濃
劉
當 ε いふ。
砲
術ほ ﹂ンラτ ドー工投 資 の爲 めの部 分 ε奢 移 用 の分 、
、
な 封 等の 能力 ミ見 ろも私 は 探らな い。彼 ば曰く 、
純 所得 が大 な る ごき に (
奨 にて支 出 さ ろ。
へ春 もの Fよ り三 部 に分 れい 此 が黙 視上 別 異 に扱に れな く て1
1なら 辺。真 鯖 ﹁部 に必 要 な ゐ生 活 需要 の充 足
ヘッ ケ ルば 止法 者 ば国庫 上 の理 由 より 恰 も高 攻 入㌔ 約す る 所 の租税 物艦 (
生 活 及滋 養 材料 ) に注 意ず る必要 みり ざ
に 、第 二部 に有金 な るも咲 く ・㌔
ミ 心得 る文 化 的欲望 の充足 の爲め に使 用 され 、.第 三部 11無差 別及奢侈 的 の支出 叉
ーエ投資 の爲
励
め に残 さ るろ。、
此 等 の部 分が明 か に異り た る給 付能 力 為 示 す ミ。
(
註 一一
五)
いひ 、 ワ がナ ーば 消 費税 にて家族 事 情考 慮 ε 反射 εな るが 、此は具 な正當 こ認 めた病 め でな く て 、恰 も課税 の 準準 が此 に多
鋤
少 、財 政 々築 上 の十 分原 則 に譲 歩す るの已 む 為得 ざ るが爲 め であ る ピ いふ。
卸
第 十 三巻
Conrad,a.a.0.S.12.
(
註 二六 ) ピー ルザ ソ グに曰 く 、消豊 艶が猫 足 な る財政 上 の結 果 た生す べさ ミ昔 に に、 人民 の 凡 べて の階級 が消 費 す ろ為初 ご
す る物隈 もが 課醗 さ れな く てはな ら 沿竜
ござ により て 、間 接 に之 舟税 し やう こす る。 而 して 此 が量多 く の場 合 に殆 ん ご其 所得 為比 例 ごな るべし ピ想像 ぜら る ε いひ
(
註 一一
七 ) アダ ムス 、
、
.ろは画 家 が如 何 に直接 に且 つ比画 的 に其 臣 民 の所 得 為税 す べきか な知 ら な いが ら 、彼 等 の支 出 な税 す ろ
.
進 んで 、人 間 の生活 方 法に 正 常的 柱
℃
Biersack,a.a.S.92.
コソサも 浩費 税 ば義 務者 の所得 ε支 出 ミ の間 に均衡 の存 す るこ ε の推 定 に基 く ξ い ひ、ラ ウに 人 が支出 に結 付 き た る租 税 の
1
1
徴 攻 によ岡 て凡 べ て のも の々其 所 得 に略 ぼ同 一の割合 に蔑視 す ろ為得 るこ ぐ
﹂が假定 ぜ ら る 9漏 し 、 (ック ルは 支 出税 にて
グ蔽
-
支 出の 窩 さが所 得 の之 に相當 な る高 さ により 條件 ぜ ら み ろこ ぐ
﹂の蓋 然
法 律 上 の理 由 は 、 課税 され た る物 の消 凝 ご租 税圭 盟 の所 得 と の間 に測 定 す べ 壷關 係が 存す ご いふ見解 エリ 山嶺 す ご いひ・ ス
いひ 、 充
給 付 能 力原 則 の適 用
な く てに なら 碧
叢
Hecke1,a・a・0・11・S・39・Wagner,a.a.rO.S.447.
27)
28)
29)
タイ 払ば 間接 消費 税 に於 け る測 定及 税 歩 の決 定 に一
に奪
論
Hecke1,a.a.0.1.S.i89.Wagner,a..a.0,S.30.0.S.457・
丁9,三
Meyer,a・a・0・S・.375・Biersack,UeberBe5teu巳1.ul19.S.92,.Fuibti【
26)
、
.
論 叢
給付聾 原則の雷
馳・
第 +三巻
主観的 に理由 つげら儲 人的願誓
(
第 三號
文 ) 三
二
かかろのみならで、同時に家族の大さ、小猿
、
は之 に俵 り直 接 匹影 響 さ る みか ら、 所得 使用 エリ 所 得其 も の への結 論 か引 く こ ピの考 に 、原 則上 にば 排斥 す べ寺 も ので な い
こ いふ嘲
の範裡 宵
螢業 の種類及特別な る職業等の如く全く所得 の大さ経 済的給付能力 にかからざる客観的事情 褄 る。此上橋 ほ書 して
(
註二八) 3 "ルに婆
惰 戯 税 の最 高
必要 な ろ需 要品 が 課 税ゼら ろざ いふ 現象 た置 く ぐ
Lき に 、課税 の平等 が破 ら み ろの みなら ず 、、
下 の方 への累 進 的な 効果 が存 す
ろこ ミεな ろミ いひ ・ マイヤ ーーエ 必要品 税ば 所得 の減 退 こ共 に増加 す ろ 課税起 生 じ其爲 め不 公 正であ ろ。 1
葺
ろべ姦
の能力最 後 比例磐
・霧 聖 -
馨 其 の多数及最瓦書
のに羅 者の所得 長 關係
∼ 映貼あり 乏 ﹄ iルザ ッ〃は合 各箇の國民の消費が精密 に
間接裟 襲
の完成 に於 て も犠 牲 平等 の原 則 に從 へろ課税 為示 さな いであ ら う こ い ひー ポー リ ュー は間接 税 に洛箇 ぐ
﹂し ても 全艦 ごして も
羅
な有しで・
も・被税者 の所得 展 絡に比例的な・な得 を
ぜら染 併・貯蓄芸
ろ携 英 霊 入・夫・重要 爺 芳意 慮⋮
か・豪
㎝
・
其 物的財 産 及 人的 生産 力 の純 攻鉦 の割 合 に懸 じ て行 に る るこ ミ々何塵 にも見 出 さな いであ ら う ε いひ 、 コツサ に此雅 定 が頗
る不完書 あろ・此奮
も 亦 だ同 一所 得 の入 に ごり て其 租 税 に 封ず る苦 痛 に大 小 を 生 越
じF
・
馬
羅
254.257.Biersack,a.a.0.S.90.Cossa,a.a.O.S.105.二
・11.Pt.--.AtHeckel,a.a:IV.Cossa,GrundrisO.1.S.188.11.S.;:
溜
認
d.Fw.S.toy.Rau,、nations.a.O.・
q 生 活 地 に於 け る物 償 事 情 1
く
し む る も の で あ る (註二九)。 倒 之 、 大 都 會 の 如 く 生 活 費 の 高 き 庭 に住 す る 者 は 、 田 舎 の 如 く 其 低 き
庭 に 住 す る 者 よ り も 、 同 一額 所 得 に て も 犠 牲 を 威 す る こ ε 大.に 、 給 付 能 力 割 合 に 小 い こ ご ε な る
尤 も 他 面 に 動 勢 着 な れ ば 大 都 會 で は 同 度 の 勤 夢 に よ b て も 田 舎 に 於 け る よ り も よ り 多 く の 牧 人
な る。 但 し 取 去
を 暴 ぐ る 傾 は あ る。 其 が 物 慣 の よ り 高 き こ ・
し で 自 ら 相 當 に埋 合 さ れ て 居 る 。 然 る に 前 者 に 於 て 所
得 の 金 高 が 太 い か ら ε い ふ て 其 に 慈 じ て 高 い 枕 を 取 ら れ て は 困 ま る ε い ふ こ.
直
ら る る 租 税 の貨 幣 儂 値 が大 都 會 で は 一層 小 い から 、 大 都 會 人 が多 く 取ら る るも 當 り前 か のや う に
30)A.Smith,Wealthof
・ ・)tein,LehrbLh.5-Anfl.11.1.S.5nfi.Borght,a.a.O.S.SIHeckel,a.a.O.1.S.188.Meyer,a.a.O.S.374.394.11
.一
◎
O
■
.
も 見 ゆ る が 、其 は 此 税 が比 例 で あ れ ば さう で あ る が 、併 し 硯 が 累 進 に でも な って 大 都 會 に於 け る
實 質 的 に は 田 舎 人 ε同 所 得 な るも 形 式 的 に 一層 人 な る所 得 を も つ者 に相 対 的 にも 高 き 税 の課 せら
る るに 至 て は失 當 で あ る。 更 ら に資 産所 有 者 に於 て は其 所 得 は 持 主 が都 會 に住 す るが 故 に田 舎 に
住 す る よ bも 一層 大 ご いふ こε は 出 家 な い から 、其 都 會 に住 す る も のは 田 舎 に住 す る も のよ り も
困 る。 故 に課 税 上此 等 を 凡 べて考 慮 す る こ ご は肇 ま し き こ 尋 で あ る。 た 雲之 を 實 行 ず る こε が 困
難 で め る から 、 ま だ 行 は れ て居 ら 函。 尤 も 最 小 活 資 の大 さ に つき て は 之 を 斟 酌 し て居 る例 は あ る
(
心
証三 〇)o
(
註二 九 ) マイヤ ー に場 所 の自然 的状 態 に より 生ぜ ら う ろ欲 望 の相違 に中欧 諸 国で に 餓り に大 で な い。 が而 か しあ る。 山地 方
♂牛 原 地方 、都 督 ε田舎 に住 民 の需要 の上 に大 獄影 響が あ ろ こ いひ 、ブ イ スチ ン グに交 通財 の便盤 が場威 的 に旗 ろ多 様 であ
る。 例 之大 都會 ご小都 會 この間 、叉都 市 ご田舎 ピの間 、有利 な る 販路事 情 にあ る地域 ε 不利 な ろ販路 事情 にあ ろ地域 εの間
工業 地 方 ε農業 地 方 こ の間 に反鉗 が あ る。そ し て人 的欲 望 の支 出 の爲 め の所得 の使 用 に此 揚 令前 便秘 相違 の結 果が廣 く且 つ
る。此 よ りし て ・人 的給 付能 力 の度 が決 し て專 ら 所得 の高 さ にか からす 同時 に貨 幣 の交 換慣 値 の場 威 的相違 より大 に影響 ゼ
強 く現 に る る。安 き地 方で ば高 吾地 方 に於 け るより も 同 一亮 さ の所得 にて 一層 長く生 活 冠し め .
且 つ 一膳 多く 残 盤 々生 ぜし む
らる裏
庭 に て、
ら ろ うこ εが生 ず ろ。 此 に基く 所 の給 付 能力 に於け ろ匠 別 ば鞭的 忌近接 的 にし測 定 ぜみ め な い。 所 得 に 人的 給付 能力 の相 射
的 に 最完 全な る尺 度 であ るが 、絶野 師 に完 全な 尺度 でに な い・ いひ T・ンー
フー ドも同 一所得 が其 使嬰
異 り 六 ろ給付 能 力 な示 す。 何 こな れ1/ 同額 の貨 幣 慣 値が 異 った事 情 の下 に頗 る異 ったも のであ る から 。高 き 屋貸 、大 な距 離
3
2
潜
無 為 有す る大 都 市で は ・生 活は 小都 市 に於 け ろ より も 一思高 慢で め ゐ ピ いひ 、 スタイ ンに 三馬克 の日給 が勢 働 者ゆ箕 の相 擁
叢
給付 能 力原 則の満月
第 十 三巻
︹
第 三號
一九)
三.
=二
力 で にな く て 、消費 物 の便 格 に より て 條件 ぜ ら れた 所 の ・此 二り 五 †叉 は十布 な残 す べ き能力 が眞 の租 税力 であ るご いふ。
論
Stein,a.a.0.S.475.
・ Fuisting,a.a.0.S.266-7.Cony:しd,a.a.0.S.H-12.
32)Meyer.a・a.O.S.3z。
■
.
.
・
叢
給 付能 力 原 則の適 用
第 十 三巻
(
第 三號
二〇)
三 ﹁四
21z.Schaffle,a.a.0・S・277・Me>ei,
論
S.1アz.He磁el,a.a.0.1:S.189-8・
Borglit,a.a.0.S,g斗.Kaizl,a.a.0.S,
鋤
(
註 ≡O ) 最 小活 資 の菟 税 参照 。
Meyer,a.a.0.S,321,322、
ラ
才出 諸 相 穆百石〕F究78,117.
・Meyerla.a.0.S,329・
D 人 的 事 情 特 に家 族 の数 、 大 病 人 の 有無 、 負 債 の有 無 (
註三 こ等 (
註三二)
一 に よ b て も 人 の租 税
(
に よ わ被 む る犠 牲 随 て 給付 能 力 に等 差 を 生 す・
る こ ε は置 く 認 めら れ 居 る所 で あ b (
註三三)、特 に家
族 及扶 養 義務 者 の激 に 至 て は斟 酌 の貴 行 も 容 易 で あ り 所 得 税 に於 て廣 く 斟 酌 せら る る。 併 し 此 等
も あ ま り 斟 酌 し 過ぐ る εき は、 各 人 の 責 任 自 畳 を弱 む るが故 に共 だ け は 注 意 し な く て は な ら な
・ (註 三四 )o
﹂
人 に此 に特 に小
(
註 三 一) マイヤ ー は同化 、人的 負債 も考 慮 す べき も のであ ろ。負 債状 態 ば ︼般 に技 術上 質 付 し得 べき だ けで に 、原則 上 考慮
濁
す べ く 、 単 に特 段 な る困 難 の あ ろ場 合 に の み 考 慮 す .
へ音 も の で な い ぐ
L。
鋤
(
註 三 二) 老 年 .寡 鰭 、離 婚 な ざ も問 題 ミな うが -就 中 、後 の二者 に技 術 上斟 酌困 難 也 ミ いふ。
(
註 已童) 此 事に 通 読 であ ろ。例 之、 エー ベル ビに給 付能 力 に影 響 し及考 慮 の値 あ み諸 多 の事情 があ ろ。-
供 の鍛 、不幸な る場合 、永織 す ろ蒲 魚 ・貢債 等 為學 ぐろ ヒ いひ、 ヘソケ ルに特 段 な る事情 によ ろ租 税圭 髄 の箇 人的地 位 が貢
献 能力 の縮 少 に表 に れ ろ。例 之 、家族 の大 さ ・非 瑚 立な る小供 の鍛 、扶 養 設務 、病 氣 、 不幸 等 の如 昔 徴 象を 特 に直接 税特 に
所得 税 が税 率 の軽減 叉に 租税 階級 低 下 により て斟 酌 す ろ 心得 ご篤 し 、瀞 ル グトも大 取 る小 供 数 、病 氣 、貢債 、貧 な ろ親 族 の
a・a.0.S.322.
扶養 義 務等 が此 に考 慮 に来 るご いひ、 シ エフ レーは 小供 の激 、家族 の不幸 及筍 人的 缺 乏 の他 の元素 が考 察 に來 る ぐ
Lし 、カ イ
ヅ ルに五 百 フ ロリ ンた有 し妻 こ 五人 の小 供 ミな も つ者 ざ五 百 フ口 耳 ンな有 し 濁身 な る者 ピは 確 かに異 った租 税力 烏有 っε い
LLeberg,Steuer.S,Deτ5elbelFw.974・
36)
ひ、 マイ ヤ ーも家 族 員 の鍛 が家族 の欲望 な高 め る所 の犠 牲 李等 の観 察鮎 よ り 租税軽 易 の野 立 しな く ては たら 沁兄事 ・し て表
鋤
は ゐ ピいふ。
3133
34
:35,
.
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な ろ種類 の 租税 にて種 ・な み方法
ラ
爾 ほ 特 にー コンラ ードに 同額 の所得 より維 持 ずべ音 家族 貰 の鼓 が 重要 で 、年 若き 病 身 な ろ家 族員 を 養 ふべき εき ば、 之 エリ
(
し もヘ
ラ
して 特別 費 荊が 生 じ、唯 小 腹入 に關 す る塵 で に其 考慮 を寫 す ご 芝な 公正 が要 求ず ピ いひ、2 ワ グナー に小供 の数 の大 な ろこ
(
ε 、健 康状 態、 其他 の民 法 上 の扶養 義務 の存 在 、召只債、異 常 な ろ 不幸 の場合 等は 間 々或 人税 及 所得 税 に於け ろ立法 に冨
て既 に
考慮 ゼ られ 且 つ新 しき租 税 論 に牲 ・に し て之 な原 則上辯 護 し た。1- 然 る・
碁 ば此 が響
に て 適 用 に 來 る べき 一般 原 則 こ し て 定 め ら れ な く て は な ら 搬 。 異 国 暫 に 人 及 所得 税 に て の み な ら す 、 出 來 う だ げ にて ば 消 費
、
、
、
、
、
、
、
訂
あ ラ
種 に て も ミ い ひ 、 δ フ ナ ソ ケ に 家 族 な 維 持 す べ 者 者 の給 付 能 力 ば 同 一方 便 .匡 て 獅 身 者 よ り 小 な み こ こ は 明 也 ミ い ひ - 但 し 此
く
コ
家 族 状態 の 考 慮 が 人口 滑加 の 奨励 ミな り及 随 ふて其 の好 まし か ら ざる ざき 11有害 也 ミい ふ。
(
註 三四) エー ベル ヒば斯 か ろ特 段な る給 付能 力 矩製 す ろ所 の事 情 私餓り に多く考 慮 する こ εに・勧 めら ろ ㌧ こと独得 副。然
母
ら ざ れば各 人の自 己責 任 の感 情 が悲 しむ べき 方法 にて弱 めら ろ、 から こ いひ 、 マイ ヤーば老 年 ご病 氣 ξばむ し ろ或度 ま でに
翫 例各箇 人 に現 に ろ ㌧歌 里 の時 間的 相違 であ って 、之が 爲 め にに 良き経 済 人 ぱ昏符 の雛濟 期 間な 通 じて 其消 費 の分 配 に依 っ
が人的責任 の原則長 葱
から二 ふ蜘
(
第三號
︼= )
\
三 ﹁五
・
・
38)E上eberg,Steuer、S.975.Delse】be,Fw.S.172・R.Meyer,a・a・0・S・32【
て准 儲 しな くて になら 槍も ので あ み、
こいひ 、 フ グナーに純 財 政 的 見地 より しザ、に 、家族 の大 さ等 の考 慮 も排 斥 ぜら うろ.其
髭
論
第+.
二巻
Wagner,a.a.0.S.450.
結
ラ
ラ
﹁ 要 之 、 租 税 給 付 能 力 に攣 化 を 與 ふ る 元 素 ご し て は 一租 税 其 も の 二 租 税 の 物 的 基 礎 三 相 桃 生 禮 の
(
(
(
ラ
ロ
事 情 四 経 費 の 効 果 に封 ず る 租 税 主 観 の 認 識 度 を 墨 ぐ る こ ε を 得 る が 、 最 後 の も の は 租 税 制 度 を 設
(
、
寇 す る 上 に は 考 慮 す る を 得 ざ る も の ε し て 、 租 税 制 定 の 設 定 に っ き て 考 慮 す べき 給 付 能 か ご し て.
給付能力原則 の続用
は 前 の 三 を 問 題 ε す べ.く 、 叉 租 税 生 禮 の事 情 の中 に つ き て も 人 々 の 性 癖 や 人 の肚 會 的 地 位 の 如 き
論 叢
37)Conra!,臼.a.0,S.12.Wigner,a.a.O.S.457.Vocke,a.a.0・S・18;・
.
.
論 叢
給付能力原則の適用
第十三巻 (
第三號
二二) 三 =ハ
は 之 を 斟 酌 し て は却 って不 公雫 に な るか ら 探 徹 こ ごを 得 組。 其 他 の考 慮 す べき も の に つき て見 れ
ば 、 税 額 重 け れ ば 其 軽 き場 合 よ りも 給付 能 力 一層 小 に 、直 接税 は間 接 税 よ り も 給 付 能 力 小 に 、不.
公年 税 は公 孕 税 より も 給 付 能 力 小 に.所 得 叉は 物 産 一層 人 な れ ば 勲付 能 力 ば 一層 大 に 、財 産 は動
勢 より も 、不 勢 所 得 は努 力 所 得 よ り も 、副 的 牧 人 た る 一時
.的 所 得 は縫 績 的 所 得 よ り も 層 給 付 能
力 大 に、主 要 牧 人 た る 一時 的所 得 は 反 封 に機 綾 的 所 得 より も給 付 能 力 一層 小 い。 不 確 實 所 得 は確
實 所 得 よ りも 給 付 能 力 小 に、 最 小 活 資 は 給 付能 力 非常 に 小 に、 生 産 投 資 用 の 分 も 之 に次 いで給 付
"
能力 ホ で あり 、 多 少 奢 侈的 な る使 用 の 分 に於 て 最 此 が大 で あ り 、 物 儂 高 き地 に生 活 す る者 は其 低
き地 に住 す る者 よ り も 給付 能 力 一層 小 に、 家族 係 累 者 あ る者 、 大 病 人 あ る者 、 負 債 あ る者 等 は其
轍
迄 な き者 よ りも 給 付 能 力 割 合 に 小 い。 此 等 は 其 或 も の は 完 全 には 斟 酌 が出 家 な い に せ よ 、出 来得
る だ け 之 を考 慮 す る こ εが 最 望 ま し いこ ε で あ る。
.
.
・