1.企業概要 企業名 業種 従業員数 資本金 売上金 C社 建築資材・農業用機械部品・産業用機械部 品の生産および販売 50名 創業 1954年(マンホール蓋の鋳物工場) 住所 経営体制 店舗・工場 営業部・設計部・製造部・総務部 C社全体:10億円 【内訳】 ①建築資材 :5.5億円(55%) ②農業機械部品 :3.0億円(30%) ③産業機械部品 :1.5億円(15%) 2.外部環境・内部環境(調査・分析) 外 部 環 境 顧 客 競 合 事業・商品 内 【T】売上の半数を占める建築資材は、海外製品との価格競争で受注量が減少 ①建築資材 :土木建設企業へ下水道や電気・通信ケーブル用のマンホール蓋(見込生産) ②農業機械部品:部品メーカーへトラクターの駆動関連部品(受注生産) ③産業機械部品:部品メーカーへブルドーザーや工作機械の構造関連部品(受注生産) 価 格 プロモーション チャネル サービス 部 環 境 【T】売上の半数を占める建築資材は、公共事業予算の縮小で受注量が減少 ※主要製品のマンホール蓋は多品種にわたり、受注量の季節変動が激しい 【O】農業機械部品と産業機械部品の受注量は増加傾向 【O】農業機械部品と産業機械部品は、顧客からの軽量化・複雑形状化要求が強まる 【O】産業機械部品の取引先から自動車部品の生産依頼がある 生産・技術 組織・人事 財 務 【S】<営業面>鋳造技術に精通したエンジニアによる市場開拓できる営業力がある 【S】<生産面>生産能力を増強し、機械加工や塗装工程までの一貫生産体制がある 【W】<計画面>受注から検査、出荷までの一貫した計画立案が不足 している ➡鋳造工程以降は各加工担当者が仕掛品の品種・数量を見て独自に判断 【W】<生産面>受注生産品の農業用機械部品や産業機械部品で納期遅延 が発生 【W】<生産面>鋳造工程後の仕掛品が多く 、 ①物流に影響を及ぼし 、生産性が低下している ②機械加工工程で設備間の移動が困難となり、製造リードタイムが長期化 してる 【W】<生産面>機械加工工程の設備稼働率が48%と低く 、ボトルネック工程となっている 【W】3K職場で若手人材の確保が難しく、従業員の高齢化が進んでいる 3.経営革新・改善の内容(提言・助言) 経営理念 経営目標 マ ー ケ テ ィ ン グ 生 産 ■自動車部品の新規受注を取り込み、今後の成長を図る ➡メリット①:年間を通じて安定した受注量が期待できる ➡メリット②:受注確定後に生産をするため、製品在庫が不要となる ➡メリット③:軽量化や複雑形状化等の鋳造技術が蓄積が可能となる ■一貫生産体制や顧客要求に迅速に対応できる営業体制を活用して、競争優位性を構築し、 短納期を実現して顧客満足の向上を図る 経営戦略 対象顧客 商 品 価 格 プロモーション チャネル サービス 営 業 農業・産業機械部品の受注量が増加傾向のため、受注量増加に向けた営業体制の強化 設計・開発 軽量化・複雑形状化要求に向けた鋳造技術等の技術・開発力の強化 ①全工程を含めた生産計画の立案 生産計画 ②段取り回数から納期を考慮した加工順序の決定 生産実施 生産統制 ①仕掛品削減のため➡かんばん方式等による指示を生産工程で行う ②移動円滑化のため ➡散在する仕掛品の整理整頓(5S徹底) ➡流れ線図の作成や分析により、仕掛品置き場の定位置化 ③機械加工工程のボトルネック解消のため ➡停止防止:刃物交換の自動化等の設備改善、製品運搬・機械調整等の外段取り化 ➡空転防止:脱着手順の標準化・マニュアル化による作業能力の向上 全工程の生産計画立案により、工程毎に計画に沿った生産・統制を行い納期管理を行う ①受注処理・生産計画・生産統制(生産実績等の進度管理)・在庫管理との生産管理情報 情報システム ②顧客要望・仕様書、受注品の納期日や品種・数量等の製品情報 組織 組織・人事 若手人材の積極的な採用・育成等による製造能力の強化 財 務
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