平成28年度 全国学力・学習状況調査 本校の結果について 本校の概要

平成28年度 全国学力・学習状況調査 本校の結果について
去る4月19日に中学校3年生を対象に全国一斉に実施した「全国学力・学習状況調査」について本校生徒の
状況をお知らせします。すでに札幌市全体の状況については新聞等で発表になっておりますのでご覧になった方
も多いのではないかと思います。過日、文部科学省から届いた結果のみならず、結果から読み取れる、本校生徒
の傾向と課題及び改善の方向性についてもお知らせいたします。この結果については、今後の学習指導等に活か
していきたいと考えております。なお、個人票はすでに3年生本人及び保護者の方へ返却しております。こちら
の表や解説と併せてご覧いただければと思います。
本校の概要
全国平均と比べると【◎:上回っている ○:ほぼ同程度であるが、やや上回っている
空欄:ほぼ同程度 ●:ほぼ同程度であるが、やや下回っている ▲:下回っている】
区分及び領域
主として「知識」に関
主として「活用」に関
する問題(A)
する問題(B)
話すこと・聞くこと
◎
国
書くこと
◎
◎
語
読むこと
◎
◎
伝統的な言語文化と国語の特徴に関する事項
◎
全 体
◎
◎
数と式
◎
◎
数
図形
◎
◎
学
関数
◎
◎
資料の活用
○
◎
◎
◎
全 体
本校では、国語・数学とも、各領域において全国平均と比べると数学の資料活用が全国平均とほぼ同程度以外
はすべてが上回っています。これは、授業や家庭学習を中心とした学習の積み重ねにより、確実に力がついてい
る生徒が多いということです。本校としましては、今後とも札幌市が掲げる「分かる、できる、楽しい授業」を
目指し、学習指導のより一層の充実に向けて、全校体制で授業研修を進めているところです。
*なお、札幌市の詳しいデータをお知りになりたい方は札幌市公式ホームページ:教育・文化・スポーツの「全
国学力・学習状況調査」で検索すると掲載されていますのでそちらをご覧ください。
今回の調査における課題と改善の方向
<国語>
・多くの問題で全国平均を上回っています。特に、知識を活用する問題(B)に関してはすべて全国平均を上回
りました。全国平均を下回ったのは「辞書を活用し、漢字があらわしている意味を正しく捉える」という問いで
す。また、
「語句の意味を理解し、文脈の中で適切に使う」という問いに対して課題が見受けられました。
⇒改善の方向
・語句の意味を正しく理解し、場面や文脈により適切に使い分ける力を育成する必要があります。そのために、
文章内に出てきた語句について辞書を使い正確な意味を調べる指導を徹底し、授業の中でも語句の意味に適時触
れるといった指導に努めます。
<数学>
・数学においても、ほとんど全国平均を上回っています。特に数学 B の活用・応用的な問題の正答率がすべての
項目において全国平均を上回っています。
その中でも方程式の領域の正答率がかなり高くなっています。
しかし、
数学 A の知識的な問題では、数学 B と比べてやや低い部分があり、
「自然数の意味の理解」と「立体の体積」と
「資料の活用」が弱いなどの課題が見受けられました。
⇒改善の方向
・自然数に限らず、数と式の意味を意識し、大切にすることを授業の中で指導していきます。また、日常の中で
の資料を活用して考える場面を設定するなど、指導の工夫と充実を図ります。
質問紙調査から
※全国と比較して差異の大きいものを掲載します。
<主な全国平均より高い項目> *肯定的な回答の割合
全 国
本 校
① 朝食を毎日食べていますか。
① 93.3 100
② 自分には、よいところがあると思いますか。
② 67.0 79.
0
③ 家の人(兄弟姉妹を除く)と学校での出来事について話をしますか。
③ 74.1 79.
0
④ 学校で好きな授業がありますか。
④ 79.9 88.
7
⑤ 学級みんなで協力して何かをやり遂げ、うれしかったことがありますか。
⑤ 84.2 89.
9
⑥ 先生はあなたのよいところを認めてくれていると思いますか。
⑥ 78.0 88.
6
⑦ 「総合的な学習の時間」では、自分で課題を立てて情報を集め整理して、調べた
⑦ 74.6 86.
1
ことを発表するなどの学習活動に取り組んでいますか。
⑧ 国語の勉強は好きですか。
⑧ 59.8 75.
4
⑨ 81.1 87.
4
⑨ 数学の授業で問題の解き方や考え方が分かるようにノートに書いていますか。
<全国平均より低い項目>
① 1・2年生のときに受けた授業では、生徒の間で話し合う活動をよく行っていた
と思いますか。
② 1・2年生のときに受けた授業の最後に学習内容を振り返る活動をよく行ってい
全 国
本 校
① 77.8 64.
1
② 63.1 37.
7
たと思いますか。
このほか「当てはまる」という項目だけで見ていくと全国平均以上のものが書ききれないほどたくさんありま
す。全体的にみると予習・復習・家庭学習課題がしっかりされている様子が覗えるだけでなく、将来に目標を持
ち、肯定的に自分を見つめている姿が見えてきます。一方で2年次の目標提示や振り返りが十分でなかったとい
う授業形態での反省点があり、指導者側の課題となりました。また、
「授業の中で分からないことがあったら、ど
うすることが多いですか」という問いに対して「先生に聞く」はわずかに12%でした。もっと先生を利用して
ほしいと思います。
やや心配なのは、
スマホに関わるもので1日に4時間以上使用しているという皆さんが1割、
2時間以上までにすると3分の1の皆さんがスマホを使用しています。これは全国平均よりやや高い数字です。
ご家庭でのルールを徹底してスマホへの依存傾向を改める必要があると感じています。
ただ、ここに挙げたものは、あくまでも生徒の一面にすぎません。よいところはさらに伸ばし、改善のための
支援をしていきたいと考えております。今後とも、ご家庭のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。