一 生 懸 命 三 年 S A 「 何 ご と に も 一 生 懸 命 取 り 組 み ま し ょ う

一生懸命
三年 S A
「何ごとにも一生懸命取り組みましょう 。」こう言われた事が今までに何度もあります 。
それに自分でも、やると決めた事に関しては一生懸命、全力で取り組んでいるつもりです。
し かし 、周 りの人 から、 私が手を 抜いて いるの ではな いかと 思 われて いたこ ともあっ た と
思 います 。 もちろ ん 、私 が一生懸 命頑張 ってい るなと 感じてく れてい た 人も いたと 思 い ま
す が、どん なに 自 分が一 生懸命 や っても 結果が 出てい ない 場合 、周り からす れば 手を 抜 い
ているように受け取られてしまうことがほとんどだと思います。
私は、小 学二年 生 の頃 から野球 を始め ました 。野球 というス ポーツ は 団体 競技 であ り 、
チ ームプレ ーがと ても 重 要になる スポー ツです 。野球 はルール が 複雑 なので 、もちろ ん 小
二 の私には ルール が 理解 できませ んでし た 。そ して 、 練習内容 や、監 督、コ ーチなど 、 大
人 の方への 接し方 の指導 も厳しか ったの で 、野 球の好 きだった 私もだ んだん 楽しく感 じ ら
れ なくなっ ていま した 。 そして 、 野球を 始めて 二年ほ どが 経っ て、私 が小学 四年生 に な っ
た ときには 、もう 環境に なじんで いて 、 コーチ 陣など から 強く 注意さ れるこ とも 多く な り
ま した 。そ の頃の 私には 、注意さ れては いけ な いとい う 思いが あり 、 とても びくびく し な
がら野球をしていました。そんな時、練習を見に来ていた父から質問されました。
「野球楽
しいか。」私はとっさに「楽しい。」と答えました。すると父は、
「楽しいならもっと一生懸
命できるだろ。」と言いました。もちろん野球がきらいで手を抜いたプレーをしたつもりは
あ りません でした 。自分 なりに 一 生懸命 やって いた つ もりだっ たので 、父に 私が一生 懸 命
プ レーして いない ように 思われて いると いう 焦 りとシ ョックが ありま した 。 父をがっ か り
さ せている のでは ないか と不安に もなり ました 。その 頃の私が 思って いた 一 生懸命 は 、 父
や家族をがっかりさせないために頑張るという事になっていたのです。
野球をし ていて 、注意 をされる ことは 多々あ ったも のの 、褒 められ ること もよくあ り ま
し た。自分 のプレ ーが 褒 められた り 、認 められ たりす るのはと てもう れしか ったです 。 私
は 注意され ないよ うに 褒 めてもら えるよ うに 頑 張るこ とが 、一 生懸命 なのだ と 思って い ま
した。
野球を始 めてか ら 四年 がたち、 小学校 の野球 もラス ト 一年と なった そんな 時、一冊 の 本
を 読みまし た 。小 説だっ たのです が 、登 場人物 のせり ふに 、こ んな こ とが 書 かれてい ま し
た。
「 見捨てら れない ために 一生懸命 やるの は 一生 懸命 と は言わな いと 思 う。誰 かに怒ら れ な
いようにびくつきながら物事をこなしていくのは、何かつまらなくないか。」
今 、中学三 年生 に なり 総 体や体育 祭 、け やき 祭 などを 経験し、 また受 験を控 え、一生 懸 命
に 頑張る機 会が増 えまし た 。ただ その一 生懸命 に頑張 るの意味 は昔と 比べ少 し変わっ た と
思 います 。 自分な りの 精 一杯 を、 相手が 一生懸 命 やっ ていると 感じて くれな いからと い っ
て 、相手に 分かっ て もら おう とす る 必要 はない と 思い ます 。褒 めても らった り 、認め て も
ら ったりす るため に 頑張 る必要も ないと 思いま す 。大 事なのは 自分の したい ことを 決 め 、
そ れに 向か ってど んなこ とでも 乗 り越え て努力 し続け ることだ と 思い ます 。 その結果 、 褒
められたり、認められたりするのだと思います。
中学校 に 入って から も う一つ学 んだ事 があり ます 。 やはり 何 事も最 後には 結果が大 事 に
な ってきま す 。ど んなに 一生懸命 でも、 ただや ってい るだけで は 結果 に繋が りません 。 そ
の 努力をど のよう に 結果 に結びつ けるか も これ から 大 人になる 上で大 切な事 になりま す 。
具体的に成功をイメージしながら、そのイメージに近づくために必要な努力を重ねていく。
それが成功につながるのだと思います。
他人に左 右され ず 自分 の思い描 く成功 に向け て努力 を積み重 ねられ る 自分 で頑張っ て い
きたいと思います。