国民健康保険法施行令の一部を改正する政令(案) 概要 1.趣旨 持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律 (平成 27 年法律第 31 号。以下「国保法等一部改正法」という。)の施行(平成 30 年4 月1日施行分の一部)に伴い、国民健康保険の保険料の賦課に関する基準について所要 の措置を講ずるため、国民健康保険法施行令(昭和 33 年政令第 362 号。以下「令」と いう。)について所要の改正を行うもの。 2.改正の内容 市町村による国民健康保険の保険料の賦課に関する基準について以下の見直しを行 うほか、所要の規定の整備を行う。 ⑴ 基礎賦課総額について、①に掲げる額の見込額から②に掲げる額の見込額を控 除した額を基準として算定した額とすること。 (下線部は今回新たに対象となるも の。) (令第 29 条の7第2項第1号) ① 当該年度における次に掲げる額の合算額の見込額 ⅰ) 療養の給付に要する費用の額から当該給付に係る一部負担金に相当する額 を控除した額並びに入院時食事療養費、入院時生活療養費、保険外併用療養 費、療養費、訪問看護療養費、特別療養費、移送費、高額療養費及び高額介 護合算療養費の支給に要する費用の額の合算額 ⅱ) 国民健康保険事業費納付金の納付に要する費用(当該市町村が属する都道 府県の国民健康保険に関する特別会計において負担する後期高齢者支援金等 及び介護納付金の納付に要する費用に充てる部分を除く。)の額 ⅲ) 財政安定化基金拠出金の納付に要する費用の額 ⅳ) 財政安定化基金事業借入金の償還に要する費用の額 ⅴ) 保健事業に要する費用の額 ⅵ) その他当該市町村の国民健康保険に関する特別会計において負担する国民 健康保険事業に要する費用(国民健康保険の事務の執行に要する費用を除く。) の額 ② 当該年度における次に掲げる額の合算額の見込額 ⅰ) 補助金及び貸付金の額 ⅱ) 国民健康保険保険給付費等交付金の額 ⅲ) その他当該市町村の国民健康保険に関する特別会計において負担する国民 健康保険事業に要する費用(国民健康保険の事務の執行に要する費用を除く。) のための収入(国民健康保険法第 72 条の3第1項の規定による繰入金を除く。) の額 ⑵ 後期高齢者支援金等賦課総額について、①に掲げる額の見込額から②に掲げる 額の見込額を控除した額を基準として算定した額とすること。(令第 29 条の7第 3項第1号) ① 当該市町村が当該年度において納付する国民健康保険事業費納付金の納付 に要する費用(当該市町村が属する都道府県の国民健康保険に関する特別会計 において負担する後期高齢者支援金等の納付に要する費用に充てる部分に限 る。)の額 ② 次に掲げる額の合算額(それぞれ国民健康保険事業費納付金の納付に要する 費用のうち当該市町村が属する都道府県の国民健康保険に関する特別会計に おいて負担する後期高齢者支援金等の納付に要する費用に充てる部分に限る。) ⅰ) 補助金及び貸付金の額 ⅱ) その他当該市町村の国民健康保険に関する特別会計において負担する国 民健康保険事業に要する費用のための収入の額 ⑶ 介護納付金賦課総額について、①に掲げる額の見込額から②に掲げる額の見込 額を控除した額を基準として算定した額とすること。(令第 29 条の7第4項第1 号) ① 当該市町村が当該年度において納付する国民健康保険事業費納付金の納付に 要する費用(当該市町村が属する都道府県の国民健康保険に関する特別会計に おいて負担する介護納付金の納付に要する費用に充てる部分に限る。)の額 ② 次に掲げる額の合算額(それぞれ国民健康保険事業費納付金の納付に要する 費用のうち当該市町村が属する都道府県の国民健康保険に関する特別会計にお いて負担する介護納付金の納付に要する費用に充てる部分に限る。) ⅰ) 補助金及び貸付金の額 ⅱ) その他当該市町村の国民健康保険に関する特別会計において負担する国 民健康保険事業に要する費用のための収入の額 ⑷ 基礎賦課総額、後期高齢者支援金等賦課総額及び介護納付金賦課総額に係る標 準割合を削除すること。(令第 29 条の7第2項から第4項まで) ⑸ 退職被保険者等所属市町村の保険料賦課基準の特例について、国保法等一部改 正法により、これまで市町村に対し交付されていた療養給付費等交付金が都道府 県に交付されることとなること等に伴い、所要の改正を行うこと。 (令附則第4条) 3.根拠法令 国民健康保険法(昭和 33 年法律第 192 号)第 81 条 4.施行期日 平成 30 年4月1日(平成 30 年度の保険料から適用)
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