TOYOOKA MAME JITEN 新しい地域コミュニティの取組み 豊岡市では、さまざまな地域課題に対応するため、平成29年4月から現 在の地区公民館の範域で、新しい地域コミュニティ組織による地域づくり を進めます。 新しい地域コミュニティの推進 ■とよおか地域づくり大会の開催 新しい地域コミュニティづくりの推進のため、住民意識の高揚を図 るとともにモデル地区の実践発表の場をつくり、取組み状況を共有し ています。 ■新しい地域コミュニティの理念と目指す姿 これまで、地域生活の多くの部分は行政区による運 営が基本となっていました。しかし、人口が減少し、 少子化・高齢化が進む中で、行政区個々の力が弱まり、 行政区単独では解決できない問題が増えてきました。 そこで、地区公民館の範域で、コミュニティ組織を つくり、行政区の活動を補完しながら、新しい地域コ ミュニティが連携して地域づくりを行っていきます。 この根底には「自分たちの地域は自分たちで守る」と いう地域づくりの基本があり、住民と行政がそれぞれ の立場で連携・協力し合う関係を築いていきます。 ■中筋地区の取組み (豊岡) 野菜の生産が盛んな中筋地区は「地産地消」できることの素晴らし さを知ってもらう 「中筋の旬を楽しむ会」の取組みを実施しています。 野菜当てクイズや昔ながらの献立の再現、食べ比べを通して子どもか ら大人まで幅広い年齢層の交流を深めています。 ■西気地区の取組み (日高) 地域の足である「神鍋高原線200円バス」の運行を守るため、地区 の行事の会場を道の駅に設定することで、利用者増加を図っています。 また、休耕田の活用策として「神鍋大根プロジェクト」にも取り組んでいま す。 ■地区公民館からコミュニティセンターへ 現在の地区公民館は、平成28年度 末に廃止し、平成29年度からは、コ ミュニティセンターへ移行します。 コミュニティセンターは、これまで どおり貸し館や住民のよりどころと しての機能を持ちます。さらに、地 域におけるさまざまな課題を解決す るための住民自治の拠点として、そ の役割を果たす施設と位置付けます。 地区公民館 ■高橋地区の取組み (但東) グローバル化しつつある社会に対応するため、自分たちのふるさと イングリッシュ カフェ の魅力を英語で世界に伝えようと 「English cafe」を開催しています。 月に1~2回、中学生や高校生が中心となって、遊びや日常生活の場 面を通して幼児や小学生に英語を教えています。 ■地域マネージャー養成講座の開催 ■モデル地区の推進 平成29年4月からのコミュニティセンター設置に向け、地域コミュニティ組織を設立するために、全地区 でモデル地区の取組みが行われています。モデル地区の期間は3年間とし、新しい地域コミュニティ組織の 設立、はじめの第1歩計画(簡易な計画) の作成、地域づくり意識の高揚に取り組みます。 51 地域コミュニティ組織の運営や地域づくりには、組織の事務局的な 役割を担う人材が必要なため、専任で職務に当たる地域マネージャー を平成29年度から全地域に配置します。その人材育成の場として「地 域マネージャー養成講座」を開講し、地域づくりに必要なノウハウや 労務・経営管理能力、コミュニケーション能力などを養います。 52
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