2016/06/10 ボジョレー葡萄畑だより2016 vol3

ボジョレー・ヌーヴォー2016へ
vol.3
Vinyard report from BEAUJOLAIS, FRANCE
5月29日
~フランス・ボジョレーから 葡萄畑たより~
今年のボジョレーヌーヴォー解禁日は、2016年11月17日。
今年も優れた品質のボジョレーワインを造るため、ワインメーカーたちの様子をお知ら
せします。
5月のフランスの気候は全体を通して気温、降雨量共に不安定なものでした。
5月の不安定な気候により、つるの成長がやや遅れています。
しばしば、畑には霜が降り、そして雹が降りました。
激しい雹の嵐が5月27日の夜に畑を通過しました。
この雹害は2016年の収穫「量」に影響を与えることになるかもしれませんが、
葡萄の品質には現状では問題はありません。
まだまだ2016年の収穫の見込みを述べるには早すぎる段階です。
成長の速い区画では葡萄のつぼみが形成され始め、
遅い区画でも5~6枚の葉が開いています。
葡萄の花の咲いているサン=ジェルマン=ニュエルの区画
5月中旬、病害予防(ベト病やウドンコ病)処置が、畑の北部で施され、その1週間後に南部でも行われました。
ただ5月下旬に、湿度の高い日が続いた為に、いくつかの区画でベト病の症状が現れています。
葡萄畑の剪定作業は現在も進行中です。
これは適切な収穫量を維持していくために、そして葡萄樹を腐らせないためには欠かせないものです。
葡萄畑では、健全な畑環境を象徴するかのように
ナナホシテントウムシの生態系を多く見ることができます。
ナナホシテントウムシの幼虫
ナナホシテントウムシのさなぎ
ナナホシテントウムシの成虫