ボジョレー・ヌーヴォー2016へ Vinyard report from BEAUJOLAIS, FRANCE vol.5 7月31日 ~フランス・ボジョレーから 葡萄畑たより~ 今年のボジョレーヌーヴォー解禁日は、2016年11月17日。 今年も優れた品質のボジョレーワインを造るため、ワインメーカーたちの様子をお知ら せします。 ボジョレー地区では、7月8日から本格的な夏の気候が到来しました。 この夏の気候は葡萄の成長をぐんと促すようになりました。 早い樹では、小さな葡萄の房ができはじめました。 あるエリアでは、「ミルランダージュ」とよばれる現象が見られる葡萄果実が出てきました。 この「ミルランダージュ」という自然現象は、直訳では”結実不良”。つまり果肉が発達しない現象です。 房の果実は大小バラバラとなり、葡萄の収穫量は、少なくなる傾向にあります。 ところがその代わりに、果皮に蓄えられるポリフェノールが増えることとなり、 色が濃く、香り高い、凝縮したワインを造りだす葡萄になるという利点がうまれます。 7月の乾燥した気温の高い気候は、葡萄の樹の疾患を防いでくれます。 我々は、葡萄畑じゅうに7回目の疾患予防を施しました。 近日中には、2回目のボトリティス対策もはじまります。 夏の気候は、来週の8月へも続いていきます。 8月の初旬には、葡萄の房から、最初の赤果実も出てくるでしょう。 盛夏のボジョレー地区の天候維持に期待しています。
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