収穫後の水田管理

《荒起こし(稲わらの鋤き込み)効果》
収穫も終わり一息つける季節になりま
したが、収穫作業終了後は、作業機械の
・石灰窒素( ㎏/ a)を施用し透き
整備・点検、畦畔やほ場整備を進めると
込むと、稲わらの分解が促進されます。
ともに、次年度に向けて今年の稲作の反
・稲わらなどの有機物は、土壌中の微生
省検討を行ってください。また、来年度
物の活動を助け養分を保持する能力を
に向けての土づくりを始める時期です。
高めます。
・稲わらが分解されるので、ウンカなど
《荒起こし前の準備》
の害虫の越冬場所がなくなります。
コンバイン等の作業で田面に凹凸が大
・いもち病などの越冬細菌を透き込むこ
きくなったほ場では、水田に水が溜まっ
とにより、防除効果があります。
ていたり、歩くと水がにじみ出てしまい、 ・土壌中に空気を入れ乾燥を促進させ、
好適な荒起こしはできません。収穫後は、
乾土効果を得ます。
水尻を開けほ場排水を図りましょう。
刈り取り後、水田に残った雑草にはラ
ウンドアップマックスロードを散布しま
また、排水の悪いところでは暗きょを
掘り、停滞水の排水をします。水田が十
しょう。寒くなる前に散布し、散布後
分乾燥すれば、年内なるべく早めに荒起
週間以上経過後、透き込みましょう。
こしを行いましょう。
《土壌改良資材施用の効果》
・ケイ酸質資材施用の効果として、登熟
が向上し粒太りが良くなります。また
茎や葉を丈夫にするので、倒伏や病害
虫に強くなります。
とれ太郎:ケイ酸の吸収率が高く、粒
状のため撒きやすい土づくり資材。
3~4袋/ a 10
《土壌分析(診断)を受けましょう》
当JAでは土壌診断が可能な分析室を
設けております。土壌分析を活用し、診
断結果に基づいた栽培計画を立てましょ
う。
焼津営農経済センター
青野 邦広
収穫後の水田管理
米
AGRI
WORK
POINT
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10
2