新研究テーマの 紹介 「中小規模の都市を対象にしたストックマネジメント等 支援に関する手引き書の検討」に関する共同研究 研究第一部 研究員 中園 翔太 研究目的 食の判断方法 腐食の恐れの大きい構造物について,具体的な設定 事例を調査して,点検・調査・腐食判断方法等を検討 下水道法改正に伴い,新たな事業計画で,維持修繕 します。 基準,管きょの点検の方法・頻度や施設の設置および 機能の維持に関する中長期的な方針など様々な項目を 定めることが義務化され,ストックマネジメントを適 切に実施していくことが必要とされています。 中小規模の都市では,維持管理の蓄積データが少な いことや職員が不足していることから,限られたデー タや職員で管路施設のストックマネジメントを適切に 実施する手順の明確化を本研究の目的としています。 研究内容(構成案) 腐食環境下の腐食状況(事例) ⑷ 事業計画の検討 事業計画の様式を作成するにあたり,既に公表され ⑴ 概要 ており参考とすべきマニュアルや手引き等を整理して ストックマネジメントや事業計画の概要およびこれ いきます。 らの関連性等を整理します。 ⑸ 事例集 ⑵ ストックマネジメントの実施手法 事業者へのアンケート調査を実施して,巡視,点 平成27年11月に国土交通省より公表された「下水道 検,調査,清掃に関する事例を取りまとめます。 事業のストックマネジメント実施に関するガイドライ ン」に従って中小規模の都市における計画策定方法に ついて概要をとりまとめます。 まとめ ⑶ 維持管理方法の検討 本研究は,中小規模の自治体が適切なストックマネ ①構造ごとの標準的な巡視頻度,点検・調査項目およ ジメントを実施できるように検討手順を手引き書とし び清掃頻度 て整理していく予定です。 点検・調査計画について,中小規模の自治体の考え なお,本研究は㈱NJS,オリジナル設計㈱,㈱三水 方や事例を調査・整理し,主要な施設の選定方法や巡視 コンサルタント,㈱中央設計技術研究所,㈱東京設計 の考え方について検討します。また,検討対象を管路施 事務所,中日本建設コンサルタント㈱,㈱日水コン, 設とするため, 「管きょ」, 「マンホール」, 「マンホール 日本工営㈱,日本水工設計㈱,㈱パスコ,日之出水道機 蓋」 , 「取付管」 , 「汚水桝」等の区分で検討を行います。 器㈱,(公財)日本下水道新技術機構の共同研究です。 ②腐食の恐れが大きい構造物の具体的な点検方法と腐 下水道機構情報 Vol.11 No.23 —— 31
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