技能と体力の関係

保健体育
ラジオ
学習メモ
第 29 回
[体育]理論
技能と体力の関係
今回の学習内容
今回は運動するときに必要な技能と体力の関
係について学習します。技能や体力を高めると
きに気をつけるべき点などスポーツを行ううえ
でとても大切なことを学びます。今回の学習を
踏まえ、実際にスポーツを行ってみるとより良
講師
い気づきがあるかもしれません!
武市可奈子
壇蜜
先生
(学習メモ執筆)
運動・スポーツにおける技能と体力の関係
⃝「技能」とは:スポーツの技術を練習によって身につけた「能力」を「技能」という
▼
⃝「体力」とは:私たちが生存し、活動するために体に備わった能力のこと
*「技能」を高めたり、試合で発揮したりするには、「体力」が大きく影響します。 体力の構成要素
運動を表現する能力(筋力・パワー)
エネルギー的体力
行動力
運動を持続する能力(持久力)
運動を調整する能力(調整力、
柔軟性)
サイバネティックス的体力
体力
身体組織・器官の性能
体温調節機能
病原体に対する抵抗力
生存力
⃝マラソンなどの走る競技、重量挙げ、砲丸投げ →「エネルギー的体力」
⃝体操、スケート、ゴルフなど
→「サイバネティックス的体力」
⃝サッカーやバスケなど球技や柔道など格闘技
→ 上記両方が重要
体力にもさまざまな構成要素があるのでそれを踏まえてトレーニングすることが必須です !!
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高校講座・学習メモ
保健体育
29 [体育]技能と体力の関係
トレーニングの基本原則
(1)「オーバーロード(過負荷)の原理」
脳や筋肉は環境の変化に適応するので、一定のトレーニングを行ったらそれまでに行っていた
運動より難度や強度が高い運動を行う必要があります。
難度や強度の高い運動を行うと、疲労によって機能が一時的に低下する
⬇
適度な休養を挟む
⬇
前よりも高いレベルに回復する。
これを「超回復」という !!
(2)トレーニングの効果をあげるための5原則
①「意識性の原則」:行おうとしている練習やトレーニングの目的はなにかを意識して行う
②「個別性の原則」:個人の能力に応じた練習やトレーニングを行う
③「全面性の原則」:心身の機能が全面的に高まるようにする
▼
④「反復性の原則」:規則的に繰り返しトレーニングを行う
⑤「漸進性の原則」:練習やトレーニングの内容を徐々に高めていく
上記の5原則を踏まえてトレーニングを考えることが重要です!
!
具体的な体力トレーニングの方法
「健康診断と体力測定」 :医師による健康診断を受け、健康状態を確認、体力測定
⬇
「トレーニング計画の立案」:トレーニングの目的を明らかにし、トレーニングの期間および
内容(運動強度、運動時間、頻度)を決定し、達成目標を設定
⬇
「トレーニングの実施」 :トレーニング計画にそってトレーニングを実施
*定期的にトレーニング内容をチェックし、変更を行いましょう。 − 50 −
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