園内研修リーダー育成研修 №2

H28年度横浜市こども青少年局主催
平成28年度
質向上ニュース
園内研修リーダー育成研修 №2
第 2 回 「子どもの行為や姿の『意味』を問い、 発見していくためのまなざし」
~ビデオカンファレンスを通して~
第2回研修会は、7 月 6 日(水)に田園調布学園大
学教授 高嶋景子先生を講師に迎え、
「子どもの行為や
姿の『意味』を問い発見していくためのまなざし」を
テーマに行いました。初めに、第 1 回の大豆生田先生
の講義をそれぞれの園に持ち帰って、どのような園内
研修を行ったか、保育について語り合う場とは、どの
ようなものだったかについて、グループワークを行い
ました。
グループワークでは、具体的な園での様子を発表し
合い、
「エピソードを紙に書き、更衣室に貼っておいた
ら、みんなが読んでくれた」
「座談会の場を広げ、本からの事例を用いて行った」などがあがって
いました。保育を語り合う風土づくりに取組んでいる様子がうかがえました。
そのような体験を語り合う中でも、時間が取れない中での園内研修の持ち方については、多く
の園で悩みと感じていました。
講師の高嶋先生から「『語りあう』楽しさ、一人の子どもに『関心を寄せあう』、記録を見てそ
の人の『目線』を知る。その上で、
『継続していくこと』や『広げていくこと』をどうしたらでき
るか、を考えることがポイント」という助言をいただきました。また、保育士の専門性として、
子どもの姿を見るとき、
「ここにこだわっているのは『何かあるに違いない』を察すること」とい
うお話もいただきました。
◎ビデオカンファレンス
今回の研修では、実際に保育園で撮影されたDVDを
使って行いました。(「ほんとうのオバケみたい」レイカ
の友だちづくり:岩波保育DVD)
最初にDVDを見て、グループワークを行いました。
まず、ポストイットに個人で記入し、最初の人が自分の
意見を言葉で説明しながら紙に貼り、同じ意見を書いた
人が、
「私も、私も」と集めます。その際のポイントはた
だ貼るだけでなく、必ず一言添えて貼ることです。すべ
ての意見が出たところで、同じ意見のまとまり(グループ)にタイトルをつけます。そのことで
、同じ意見同士を関連付けます。同じDVDを見ても、見る人によって感じることや、気になっ
た場面が異なることがわかり、話がはずみました。
その後、もう一度DVDを見ました。2 回目を見ることで、
「見方が変わる」経験ができ、その
ことが「保育が変わる」きっかけにつながります。
講師からは、ビデオカンファレンスのポイントとして、
「子どものことを『問い』の対象にする
」ということが伝えられました。保育者の動きを問いにすると、対立的になるからとのことでし
た。