九都県市首脳会議

横 浜 市 記 者 発 表 資 料
平成28年11月2日
健康福祉局高齢健康福祉課
九都県市首脳会議「介護人材の確保・定着対策の推進について」
に係る要望の実施について
10月26日に開催された第70回九都県市首脳会議における合意に
基づき、千葉県が九都県市(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、横浜市、
川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)を代表して、介護人材の
確保・定着対策の推進について、別添のとおり、国に対して要望を実施
しますので、お知らせします。
1
実施時期
平成28年11月4日(金)
2
要 望 先
厚生労働省、内閣官房
3
要望内容
別添要望書のとおり
お問合せ先
健康福祉局高齢健康福祉課長
※本件については、九都県市で同時発表しています。
武井
和弘
Tel 045-671-2355
介護人材の確保・定着対策の推進について
本年6月に公表された平成27年国勢調査抽出速報では、我が国の
高齢者数は3,342万人、高齢化率は26.7%といずれも過去最高
となり、今後さらなる増加・上昇が見込まれる。それに伴い、要介護
高齢者数が増加し、一層の介護ニーズが増大していく中で、高齢者が
可能な限り住み慣れた居宅、地域で自分らしく暮らし続けることの
できる環境の整備が喫緊の課題となっている。
また、介護を理由に仕事を辞めざるを得ない介護離職者が、年間
1 0 万人 を 超え て いる こ とか ら 、日 本 経済 を 支え る 現役 世 代 が 、
介護しながら安心して仕事を続けられるようにするためにも、介護に
係る環境整備は必要不可欠である。
そのような中で特に、介護を担う人材の不足は深刻な状況と
な っ て お り 、 国 の 推 計 に よ る と 、 団 塊 の 世 代 が7 5 歳 以 上 と な る
平成37年には、全国で37.7万人の介護人材が不足すると見込まれ、
そのうち11.1万人を首都圏(九都県市)で占めている。
しかしながら、介護従事者の賃金は、他産業と比べて低い水準に
留まっている上に、「精神的・肉体的にきつい」といった介護職場の
マイナスイメージがクローズアップされている面もあり、介護施設等
では必要な職員の確保が困難な状況となっている。
介護関連職種の平成27年度における有効求人倍率が、2.68倍と、
全職種の1.11倍と比べて非常に高い水準になっている
ことからも、深刻な現状を見て取ることができる。
国は、本年6月に閣議決定したニッポン一億総活躍プランに
おいて、「介護離職ゼロの実現」を掲げて、介護人材の処遇改善、
多様な介護人材の確保・育成など、介護人材確保のための総合的な対策
を進めるとしている。
今 後も 、 国と 地 方公 共 団体 は 、連 携 して 介 護人 材 確保 ・ 定 着 の
ための対策を進めていく必要があるが、国においては、次の事項に
ついて特段の措置を講じられたい。
1
介護報酬について、介護従事者の人件費にかかる基本報酬
引き上げにより賃金の底上げを図るとともに、経験や能力等が
賃金に適切に反映されるキャリアパスの仕組みの構築を促進させる
ことなどにより、介護従事者の処遇改善を進めること。
2
介護人材の確保・定着に資するため、マスメディアを活用した
キャンペーンなど、全国的かつ効果的な取組により、介護の仕事の
イメージアップを図ること。
3
介護福祉士修学資金貸付制度において、返還が免除される要件
である介護等の業務従事期間を、現行の5年間から3年間に緩和
すること。
平成28年11月4日
厚 生 労 働 大 臣
塩
崎
恭
久
様
一億総活躍担当大臣
加
藤
勝
信
様
九都県市首脳会議
座 長
横
浜
市
長
林
文 子
埼 玉 県 知 事
上 田 清 司
千 葉 県 知 事
森 田 健 作
東 京 都 知 事
小池百合子
神奈川県知事
黒 岩 祐 治
川
崎
市
長
福 田 紀 彦
千
葉
市
長
熊 谷 俊 人
さいたま市長
清 水 勇 人
相 模 原 市 長
加 山 俊 夫