金属くず回収業に関する条例・施行規則の一部改正の概要

金属くず回収業に関する条例・施行規則の一部改正の概要
⾦属くずの取引の実態に鑑み、⾦属くず回収業に係る許可制度等を⾒直します。
現
改正後
⾏
許可取得
○許可の名称及び単位
・ 金属くず商:営業所ごとに許可を受けなければなりません。
・ 金属くず行商:個人ごとに届け出なければなりません。
○許可の基準(欠格事由)
・ 許可の申請前1年以内に、無許可営業により罰金以上の刑に
処せられた者
・ 許可を取り消されてから1年を経過していない者
・ 上記のいずれかに該当する管理者を置く者
○許可の取消し
新設
○許可の名称及び単位
金属くず回収業者(※):事業者ごとに許可を受けなければなり
ません。 ※金属くず行商を金属くず商に統合します。
〇許可の基準(欠格事由)
・ 成年被後見人、被保佐人又は破産者で復権を得ないもの
・ 禁錮以上の刑や、金属くず回収業に関する条例違反、背任、
遺失物・占有離脱物横領、盗品等有償譲受け等の罪で罰金
刑に処せられ、刑の執行後5年を経過しない者
・ 住居の定まらない者
・ 暴力団員又は暴力団員でなくなった日から5年を経過しな
い者
・ 許可を取り消されてから5年を経過していない者
・ 許可の取消しに係る聴聞期日等の公示日から当該取消しを
する日又は当該取消しをしないことを決定する日までの間
に相当な理由なく許可証を返納してから5年を経過しない者
・ 上記のいずれかに該当する役員及び管理者を置く者
・ 営業に関し成年者と同一の行為能力を有しない未成年者(除
外規定有り)
○許可の取消し
・ 偽りその他不正の手段により許可を受けた場合
・ 欠格事由に該当している場合
・ 6か月以上営業実態が存在しない場合
・ 3か月以上所在不明になっている場合
⾦属くず回収業者の遵守事項
〇標識の規格
・ 材質は木製、大きさは縦40センチメートル、横15センチメートル。
・ 金属くず商の氏名(※)及び営業所所在地を記載しなければなら
ない。 ※法人の場合は、名称及び代表者氏名を記載
〇行商の証明書の携帯
行商をする場合(従業者等も含む。)は、行商の証を携帯しな
ければなりません。
※ 金属くず商許可を取得している者は除きます。
〇本人確認
金属くずの買受け等の際に、取引の相手方に身分証明書の提示
を求めるなど、本人確認をしなければなりません。
〇取引の記録の作成・保存等
金属くずを受け取り、又は譲り渡した場合は、その取引の記録
を作成しなければならず、当該記録が記載された帳簿を廃棄し
ようとするときは、所轄警察署長の承認を受けなければなりま
せん。
○標識の規格
許可証番号の表示を追加するなど、標識の表示内容、材質及び
形状を変更します。
〇行商の証明書の携帯
・ 行商をする場合(従業者等も含む。)は、行商従事者証を携
帯しなければなりません。
・ 取引の相手方から求められた場合は行商従事者証を提示しな
ければなりません。
〇本人確認
金属くずの買受け等の際に、取引の相手方に身分証明書の提示
を求めるなど、本人確認をしなければなりません。
(一定金額未満の取引に係る本人確認は不要にします。)
〇取引の記録の作成・保存等
・ 金属くずを受け取り、又は譲り渡した場合は、その取引の記
録を作成し、3年間保存しなければなりません。
(一定金額未満の取引に係る記録の作成・保存は不要にします。)
・ 従業員名簿の備付けの義務を廃止します。
公安委員会による監督
〇営業停止等
この条例又はこの条例の規定に基づく規則に違反した場合は、
営業停止命令、営業の許可取消しの行政処分の対象となります。
〇指示・営業停止等
・ 指示処分を新たに設けます。
・ この条例の規定等に違反した場合は、指示、営業停止命令、
営業の許可取消し等の行政処分の対象となります。
罰則
〇罰則
金属くず商でない者で無許可で営業等をした者に対して罰則が
あります。
〇罰則
・ 無許可で金属くず回収業を営んだ者
・ 許可の取消し又は営業の停止命令に違反した者
に対して罰則があります。