第6学年 国語科学習指導案

第6学年 国語科学習指導案
1 単元名 作品と作者を関わらせて読もう
「やまなし」 (「イーハトーブの夢」)
2 単元の目標
○物語の情景や言葉遣いに興味をもったり,作者の生き方を知ったりしようとする姿勢。
(関心・意欲)
○場面についての描写をとらえ,優れた叙述について自分の考えをまとめる。
(読むこと エ)
○場面の比較,「イーハト―ヴの夢」との関連を通して,作品の特徴や作者の思いを捉える。
(読むこと イ)
○「作者の他作品や生き方と関係付けて読むと,読みが深まる」読み方の良さ理解。
(知識・技能)
○第三者の読み取りを検討し,第三者の考えとその根拠の解読。
( 活
用 )
3 単元観
【児童観】
【教材観】
・「優れた表現に着目する」「作品の特色を捉える」は
・擬声語・擬態語・色彩表現,比喩など賢治独自の
五年物語で既習。
・伝記は五年「百年後のふるさとを守る」から二作品目。
教材文「やまなし」を作者の伝記や他の作品と
重ねながら読むと,自分なりの解釈をもつことに
なり,文学的文章への関心が増す。
言葉の使い方が随所に見られ,優れた表現を味
わいながら読むことができる教材である。
・「やまなし」は,宮沢賢治の独特の表現が多く,独
自の世界となっている。その世界を理解するため
に作者の伝記的事実を知ることで,作者の考え方
を想像することができる。
【指導の考え方】
・小学校学習指導要領解説書国語編に示す内容
「読むこと」の(1)イ「目的に応じて本や文章を比べて読むなど効果的な読み方を工夫すること」 ,及び
エ「登場人物の相互関係や心情,場面についての描写とらえ,優れた叙述について自分の考えをまと
めること」
・言語活動例
言語事項には,イ「自分の課題を解決するために,意見を述べた文章や解説の文章などを利用するこ
と。」を設定し,「やまなし」の主題の読み取りにおける「漠然とした理解」に対して,「イーハト―ヴの夢」を利
用して作者理解を深め,より確かな主題についての考察を行う。
4 単元計画(全9時間)
一
次
二
次
三
次
1
「やまなし」の賢治独自の言葉の使い方に気付き,二つの場面を比較してイメージを捉える。
2
作者の宮沢賢治に対する興味・関心を広げ,学習計画を立てる。
3
五月のイメージを「美しい自然の中にも,怖いものがある」と捉える。
4
十二月のイメージを「美しい自然の中に,喜びや楽しみがある」と捉える。【本時①】
5
五月と十二月のイメージを対比して,題名について考える。【本時②】
6
「イーハトーブの夢」を読み宮沢賢治の生き方を知る。
7
宮沢賢治の理想とした生き方について,自分の考えをつくる。【本時③】
8
「やまなし」の主題と宮沢賢治の理想とした生き方を関係付け,自分の意見をまとめる。
9
第三者が捉えた主題を検討し,よりよい読み方について再確認する。【本時④】