12 - 統計データコラム1 「全国消費実態調査からみる家計の

統計データコラム1
「全国消費実態調査からみる家計の消費支出構造」
平成 26 年4月の消費税増税後、全国的に家計消費は弱い動きが続いた。そこで、増税後
に本県の家計の消費支出構造がどのように変化したか、26 年の全国消費実態調査から、二
人以上世帯・全世帯の結果を利用し、品目別にみてみる。
本県の1世帯当たりの消費支出は 289,227 円となり、前回調査である 21 年から比べる
と 9.1%減少した。構成比をみると、消費支出全体が減少する中、
「調理食品」などが増加
した「食料」と、「灯油」などが増加した「光熱・水道」が大きく上昇した。一方、「その
他の消費支出」や「住居」などが低下した。(図1)
また、特化係数(県構成比/全国構成比)をみると、「光熱・水道」、「食料」などが高
く、
「教育」や「住居」などが低くなっている。これは「光熱・水道」と「食料」では県の
物価上昇率が全国を上回り、
「教育」と「住居」では下回ったことが一因であると考えられ
る。(図2)
図2 品目別特化係数
食料
H26
その他の
消費支出
図1 消費支出の品目別構成比
1.07
1.12
24.7
5.7
7.2 3.6 3.5 4.1
14.8
4.2
9.5
22.9
教養娯楽
1.01
1.23
0.74
0.96
27.7
4.5
8.8
3.7 3.7 4.3
15.7
3.2
9.8
18.6
0.86
0.70
教育
0%
20%
食料
40%
住居 光熱・水道 家具・家事用品
60%
保健医療
80%
教育
交通・通信
被服及び履物
1.01
100%
教養娯
楽
1.03
0.81
交通・通
信
1.10
0.91
家具・家
事用品
0.88
1.01
その他の消費支出
光熱・水
道
1.13
0.86
H26
H21
0.92
1.01
H21
住居
0.98
被服及び
履物
保健医療
資料:総務省「全国消費実態調査」
資料:総務省「全国消費実態調査」
次に、都道府県間の比較を行うと、本県の消費支出は全国水準よりも低く、全国順位は
22 位と 21 年の7位から大きく順位を下げ、下げ幅は2番目に大きくなっている。特に消
費額が減少したのは「その他消費」、「交際費」、「贈与金」である。消費支出の上位には関
東や北陸、下位には九州・沖縄の都道府県が比較的多くみられる。(図3)
本県が支出額トップの品目をみると、
「生鮮野菜」、
「米」、
「清酒」などがある。米の産出
額が全国1位(平成 26 年)の背景などから、
「米」と「清酒」は 21 年から引き続きトップ
となっており、支出額はそれぞれ全国水準の 2.2 倍、1.9 倍となっている。(表1)
350,000
図3 都道府県別一世帯当たり消費支出
円
全国
300,000
250,000
200,000
沖縄県
青森県
宮崎県
鹿児島県
和歌山県
高知県
熊本県
秋田県
長崎県
大分県
鳥取県
愛媛県
山口県
北 海道
福岡県
大阪府
群馬県
佐賀県
山梨県
岩手県
徳島県
福島県
島根県
岐阜県
岡山県
新潟県
京都府
兵庫県
宮城県
広島県
香川県
長野県
三重県
静岡県
埼玉県
茨城県
奈良県
石川県
千葉県
山形県
滋賀県
愛知県
福井県
栃木県
神奈川県
富山県
東京都
150,000
0
資料:総務省「全国消費実態調査」
表1 本県が支出額トップの品目
生鮮野菜
(2)
(単位:円)
米
(1)
国公立
小学校
(2)
清酒
(1)
電気洗濯機・
衣類乾燥機
(14)
他の冠婚
葬祭費
(2)
カレールウ
(2)
食塩
(2)
新潟県
7,514
6,425
1,058
874
586
580
125
76
全国
6,271
2,872
561
472
329
213
100
42
注:品目の()内の数値は21年の順位
資料:総務省「全国消費実態調査」
- 12 - 12 -
統計データコラム2
「建築着工単価の上昇の背景」
直近5年の本県の建築物1㎡当たりの工事
費を表す建築着工単価(工事費予定額/建設
着工床面積)をみると、平成 23 年から 25 年
までは 15 万円/㎡台で推移していたが、26
年と 27 年は 17 万円/㎡台に増加している。
(図1)
建築工事費の原価部分にあたる完成工事
原価は、一般的に材料費や労務費(建設作業
員の給料等)、外注費などで構成されており、
そのうち材料費と労務費の合計は3割程度を
占めている。さらに下請企業の材料費や労務
費が外注費に含まれることを踏まえれば、こ
うした経費の増減が経営に与える影響は大き
図1 本県の建築着工単価
本県の建築着工単価
図1
本県の建築着工単価
20
20.0
図1 本県の建築着工単価
17.6
万円/㎡
17.6
図1
万円/㎡
万円/㎡
17.5
17.5
15.6
18
20
18.0
15.6
15.9
15.8
15.9
万円/㎡
17.6
17.5
20
16
18
16.0
15.6
15.9
15.8
17.6
17.5
18
14
16
14.0
15.6
15.9
15.8
16
12
14
12.0
14
10
12
10.0
12
108
8.0
1086
6.0
864
4.0
642
2.0
420
0.0
20
23
24
25
26
27 年
平成
23
24
25
26
27 年
平成
0
23
24
25
26
27 年
平成
注1:建築着工単価=工事費予定額/建築着工床面
注1:建築着工単価=建築着工床面積/工事費予定額
注1:建築着工単価=工事費予定額/建築着工床面積
23
24
25
26
27 年
平成
注1:建築着工単価=工事費予定額/建築着工床面
積
注2:建築着工は公共工事、民間工事の合計
注2:建築着工は公共工事、民間工事の合計
注1:建築着工単価=工事費予定額/建築着工床面
積
注2:建築着工は公共工事、民間工事の合計
資料:国土交通省「建築着工統計」
資料:国土交通省「建築着工統計」
積
注2:建築着工は公共工事、民間工事の合計
図2 建設業の完成工事原価(東日本)
注2:建築着工は公共工事、民間工事の合計
図2 建設業の完成工事原価(東日本)
図2 建設業の完成工事原価(東日本)
単位:%
図2 建設業の完成工事原価(東日本)
経費
単位:%
単位:%
経費
経費
14.2
単位:%
労務費
経費
14.2
14.2
労務費
7.2
労務費
14.2
外注費
労務費
7.2
7.2
外注費
56.3
外注費
7.2
材料費
外注費
56.3
56.3
材料費
22.2
材料費
56.3
材料費
22.2
22.2
いと考えられる。(図2)
そこで、建設用材料価格と建設労働者の
年収(賃金)について、22 年を 100 に指
数化してみてみる。
まず、材料価格は 25 年以降、上昇傾向と
なっており、27 年も 109.2 と前年を上回って
推移している。年収も 25 年以降、上昇に転
じ、27 年は 101.8 と前年を下回ったものの、
24、25 年を上回っている。建築着工単価の
上昇の背景には、こうした経費の増加が関係
していると考えられる。(図3)
しかし、年収(労務費)の増加は賃金の
引き上げも意味し、人材確保や人材流出の
防止にもつながるなど、慢性的な人手不足
を解消する方策となりうる。
また、労務費は雇用者からみれば生活資金
でもある。そのため、賃金の上昇は消費の拡
大につながることが期待できる。
労務費の上昇を伴った建築着工単価の上昇
は、経済に与えるプラスの効果もあること
に留意する必要ある。
注1:1社当たりの平均
注1:1社当たりの平均
注2:東日本は、東北、関東、甲信越、北陸、東海地
注1:1社当たりの平均
注1:1社当たりの平均
注2:東日本は、東北、関東、甲信越、北陸、東海地
区
注2:東日本は、東北、関東、甲信越、北陸、東海地区
注2:東日本は、東北、関東、甲信越、北陸、東海地
区
資料:東日本建設業保証㈱「建設業の財務統計指標
資料:東日本建設業保証㈱「建設業の財務統計指標
区
資料:東日本建設業保証㈱「建設業の財務統計指標
(26年度決算分析)」
図3 建設労働者の年収(本県)及び
資料:東日本建設業保証㈱「建設業の財務統計指標
図3 建設労働者の年収(本県)及び
建設用材料価格(全国)
図3
H22=100
図3 建設労働者の年収(本県)及び
建設労働者の年収(本県)及び
建設用材料価格(全国)
110
H22=100 建設用材料価格(全国)
105.1
建設用材料価格(全国)
110 H22=100
109.1 109.2
102.9
H22=100
105.1
110.0
105
110
101.0
109.1 109.2
102.9
105.1
105.1
105 102.9
109.2
109.1 109.2
102.9
109.1
101.0
104.8
100 101.9
105.0
105
101.0
101.0
101.8
104.8
100 101.9
104.8
104.8 101.8
95
100
100.0
97.0
101.9
101.9
101.8
101.8
95
92.2
97.0
90
95
95.0
92.2
97.0
97.0
25
26
27 年
90
平成 23 92.2 24
92.2
23
24
25
26
27 年
90
平成
90.0
年収24
建設用材料価格
23
25
26
27
25 建設用材料価格
26
27 年年
平成
平成 23 年収24
注1:年収は企業規模人10人以上
年収
建設用材料価格
年収
建設用材料価格
注1:年収は企業規模人10人以上
注2:年収=きまって支給する給与×12+年間賞与
注1:年収は企業規模人10人以上
注2:年収=きまって支給する給与×12+年間賞与
等
注1:年収は企業規模人10人以上
注2:年収=きまって支給する給与×12+年間賞与
等
資料:厚生労働省「賃金構造基本調査」
注2:年収=きまって支給する給与×12+年間賞与等
等
資料:厚生労働省「賃金構造基本調査」
資料:厚生労働省「賃金構造基本調査」
資料:厚生労働省「賃金構造基本調査」
日本銀行「企業物価指数」
- 18 - 18 -
統計データコラム3
「県内企業の倒産件数と景況感」
県内企業の倒産件数と日銀短観業況判断D.I.の推移をみると、平成 14 年第Ⅱ四半期
から 18 年第Ⅱ四半期にかけて業況判断D.I.が改善傾向にある中で、倒産件数は 17 年第
Ⅳ四半期を底に減少傾向にあり、業況判断D.I.が 18 年第Ⅲ四半期以降悪化する中で、倒
産件数は 20 年第Ⅱ四半期まで漸増傾向にあった。これに対して、21 年第Ⅰ四半期と第Ⅱ
四半期には、業況判断D.I.がリーマンショックにより△50 を超える「悪い」超となり急
速に悪化したにも関わらず、倒産件数は横ばい圏内で推移した。(図1)
図1
図1 県内企業の倒産件数と業況判断D.I.の推移
県内企業の倒産件数と業況判断D.I.の推移
件
件
100
90
倒
倒
産
産
件
件
数
数
80
80
70
60
60
50
40
40
30
20
20
10
00
平成
平成
%ポイント
%ポイント
2020
1010 業業
0 0 況況
-10
-10判判
-20
-20断
-30
-30 D断
-40
-40 ID
-50
倒産件数
-50 I
倒産件数
-60
-60
Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ 期
Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ Ⅰ Ⅲ 期
年
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
年
業況判断D.I.(右目盛)
業況判断D.I.(右目盛)
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
注:26年9月調査まで旧ベース、12月調査は新ベース。27年3月調査から新ベースのため、新旧ベースは接続しない。
注:26年9月調査まで旧ベース、12月調査は新ベース。27年3月調査から新ベースのため、新旧ベースは接続しない。
資料:㈱東京商工リサーチ新潟支店「新潟県内企業整理・倒産状況」
資料:㈱東京商工リサーチ新潟支店「新潟県内企業整理・倒産状況」
日本銀行新潟支店「新潟県企業短期経済観測調査」
日本銀行新潟支店「新潟県企業短期経済観測調査」
県内企業の倒産件数と業況判断D.I.の関係を回帰分析すると、21 年頃を境にして相関
関係が大きく異なっている。14 年第Ⅰ四半期から 20 年第Ⅳ四半期の7年間は強い相関(決
定係数R 2=0.7089)があるものの、21 年第Ⅰ四半期から 27 年第Ⅳ四半期の7年間は相関
がほとんどみられない(決定係数R2=0.1852)。その背景としては、中小企業が民間金融
機関から資金調達する際に信用保証する場合に 100%保証する「緊急保証制度」の創設(20
年 10 月)や、貸出条件緩和債権の判定基準の部分的な緩和を行う「金融検査マニュアル」
の改正(20 年 11 月)等、リーマンショック後の中小企業金融支援策が実施された時期と
一致しており、企業の景況感の悪化にもかかわらず、倒産が抑制されたと考えられる。
(図
2-1、2-2)
21 年以降も 25 年第Ⅲ四半期まで企業の景況感はマイナスで推移したものの、倒産件数
は増加傾向に転じることはなかった。前述の施策に加え、
「中小企業金融円滑化法」
(21 年
12 月)によるものと考えられる。同法は 25 年3月に終了したものの、27 年の県内企業の
倒産件数は 94 件と前年に引き続き低水準で推移している。企業の景況感の改善に加え、引
き続き、経営再建が遅れている融資先からの返済条件の変更要請に金融機関が柔軟に応じ
ていることから、倒産が抑制された状態が続いていると考えられる。
業
業
業
況
況
況
判
判
判
断
断
断
D
D
D
II
・I・
・
%
%
ポ
ポ
%
イ
イ
ポ
ン
ン
イ
トト
ン
ト
20
20
20
10
10
10
000
-10
-10
-10
-20
-20
-20
-30
-30
-30
-40
-40
-40
-50
-50
-50
-60
-60
-60
図2-1
図2-1
倒産件数と業況判断D.I.の相関
図2-1 倒産件数と業況判断D.I.の相関
倒産件数と業況判断D.I.の相関
(14年第Ⅰ四半期~20年第Ⅳ四半期)
(14年第Ⅰ四半期~20年第Ⅳ四半期)
(14年第Ⅰ四半期~20年第Ⅳ四半期)
業
業
業
況
況
況
判
判
判
断
断
断
D
D
ID
I
・・I
・
%
%
ポ
ポ
%
イ
イ
ポ
ン
ン
イ
トト
-1.0437x
33.047
yy == -1.0437x
-1.0437x +++ 33.047
33.047
0.7089
R²
R² == 0.7089
0.7089
20
20
20
40
40
40
000
-10
-10
-10
-20
-20
-20 y = -0.8726x + 10.252
yy == -0.8726x
-0.8726x ++ 10.252
10.252
R²===0.1852
0.1852
-30
-30
-30
R²
R²
0.1852
-40
-40
-40
-50
-50
-50
-60
-60
ン -60
100
100
100
000
ト
60
80
60
60
80
80
倒産件数・件
倒産件数・件
資料:㈱東京商工リサーチ新潟支店「新潟県内企業整理・倒産状況」
資料:㈱東京商工リサーチ新潟支店「新潟県内企業整理・倒産
資料:㈱東京商工リサーチ新潟支店「新潟県内企業整理・倒産
日本銀行新潟支店「新潟県企業短期経済観測調査」
状況」
状況」
000
10
10
10
図2-2
図2-2
倒産件数と業況判断D.I.の相関
図2-2倒産件数と業況判断D.I.の相関
倒産件数と業況判断D.I.の相関
(21年第Ⅰ四半期~27年第Ⅳ四半期)
(21年第Ⅰ四半期~27年第Ⅳ四半期)
(21年第Ⅰ四半期~27年第Ⅳ四半期)
30
40
50
60
40
40
60
60
倒産件数・件
倒産件数・件
倒産件数・件
資料:㈱東京商工リサーチ新潟支店「新潟県内企業整理・倒産状況」
資料:㈱東京商工リサーチ新潟支店「新潟県内企業整理・倒産
資料:㈱東京商工リサーチ新潟支店「新潟県内企業整理・倒産
日本銀行新潟支店「新潟県企業短期経済観測調査」
状況」
状況」
- 36 - 36 -
10
20
20
20
統計データコラム4
「減少が続く若年層の就職件数」
近年、雇用環境が改善する中、求職者の
図1 就職件数の前年比寄与度及び有効求人倍率
就職件数が減少している。
4.0
平成 27 年の有効求人倍率は、1.20 倍と
%、%ポイント
倍
2.40
2.0
2.00
0.0
1.60
続き、27 年は同△6.1%となった。年齢
▲ 2.0
1.20
別の寄与度をみると、就職件数の4割以上
▲ 4.0
0.80
を占める 20~34 歳は 24 年以降、マイナス
▲ 6.0
0.40
寄与が続いている。(図1)
▲ 8.0
0.00
なるなど、上昇傾向となっているのに対し、
就職件数は、25 年以降、前年比で減少が
65歳以上
50~64歳
35~49歳
20~34歳
19歳以下
前年比
H22 23
就職件数の減少は、雇用環境の改善に
24
25
26
27
有効求人倍率
(右目盛)
注:常用雇用者
資料:新潟労働局「労働市場月報」
よって求職者が好条件の職を見極めている
ことなども一因とされるが、中長期的には
社会減(県外からの転入<県外への転出)
図2 有効求人倍率の差(新潟県-東京都)と
社会動態(転入-転出)の相関(H1~27年)
も関係していると考えられる。
そこで、本県の転出超過数が大きい東京
関係をみると、両者は強い正の相関
(R2=0.7788)がうかがえる。本県以上
に東京都の雇用環境が改善(景気が回復)
転出超過(
本県)
・
人
都との有効求人倍率の差(本県-東京)の
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
▲
すると、東京都など県外への転出超過が
拡大しやすくなると考えられる。(図2)
3,000
2,000
y = 5729.9x - 3801.5
1,000
R² = 0.7788
0
1,000
2,000
3,000
4,000
5,000 転出
6,000 超過
7,000
8,000
-1.0
-0.5
0.0
有効求人倍率
東京都<新潟県
0.5
1.0
有効求人倍率の差(本県-東京都)・ポイント
次に県外への転出超過数を年齢別でみる
資料:厚生労働省「一般職業紹介状況」
総務省「住民基本台帳人口移動報告」
ため、前年比寄与度に分解してみると、
有効求人倍率が大幅に改善した 26 年以降、
図3 県外への転出超過の前年比寄与度
男女ともに 20~34 歳の転出超過が顕著と
%、%ポイント
なっている。若年層は、転出理由として
職業や学業などが高い割合を占めている。
とりわけ職業の観点では、近年の雇用環境
の改善により、好条件の仕事を求めて県外
で就職している一面もあると考えられる。
(図3)
30.0
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
0.0
-5.0
-10.0
男性
転出超過
転入超過
H25
雇用環境の改善により、全国的に人手
不足が顕在化する中、社会動態が与える
影響は小さくないと考えられる。
女性
26
27
H25
26
65歳以上
50~64歳
35~49歳
20~34歳
19歳以下
前年比
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資料:厚生労働省「住民基本台帳人口移動報告」
若年層を中心とした社会減の改善に
向け、様々な方面での取組が期待される。
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