少人数指導による学習基盤づくり ~入学期における指導~

( 様 式1 )
実 践事 例
学 校名
桑 折 町立 醸芳 小 学校
校 長名
住
伊 達 郡桑 折町 字 桑島 三 2- 8
児 童生 徒数
所
伊藤
T EL 02 4 -5 82 - 20 1 4 ホ ーム ペー ジ アド レス
好幸
28 4
学級 数
13
http://www.kori.gr.fks.ed.jp/
少人数指導による学習基盤づくり ~入学期における指導~
1
少 人 数指 導の 計 画等
( 1 ) 児 童一 人 一 人 に 目が 行 き 届 き 、 き め細 か な 指 導が で き る 少 人 数 指導 を 生 かし 、1 学 年
と し て、 望ま し い学 習の 基 盤づ く りを 目指 す 。
( 2 ) 学 習の 基 盤 で あ る学 級 ・ 学 習 集 団 づく り を 大 切に し 、 小 学 校 入 学期 に お ける 指導 を 確
実 に 行う 。
( 3) 全 職員 で課 題 を共 有し 、 少人 数 指導 を行 う ため の校 内 体制 を 整備 する 。
2
実 践 の概 要
小 学 校入 学 期 ( 第 1学 年 ) は 、 学 習 の基 盤 づ く りが 大 切 で あ る 。 規範 意 識 と好 まし い 人
間関 係 を構 築し 、入 学期 にお け る望 ま しい 学習 習慣 ・ 生活 習 慣を
身に 付け させ る こと が、
こ の あ との 校 内 生 活 や学 習 に 大 き く 影 響し て く る 。第 1 学 年 の 第 1 学期 に 、 いっ そう 一 人
一 人 の よさ や 特 性 に 応じ た 指 導 が で き るよ う に 、 次の よ う な 方 法 で 、第 1 学 年の 少人 数 指
導を 展 開し た。
●
第 1学 年4 2 名( 2学 級 )の 児 童を 3グ ル ープ (1 グ ルー プ 約1 2~ 1 6名 )に
編 成し 、 算数 科に お いて 少 人数 指導 を 行う 。
●
担 任以 外に 管 理職 や担 任 外の 教 員も 入り 、 ティ ーム ・ ティ ー チン グを 行 う。
●
桑 折町 「つ な ぐ教 育」 推 進事 業 の取 組の 一 つで ある 、 学習 の 手引 き「 学 びの スタ ン
ダ ー ド」 を活 用 し、 学習 の きま り を確 実に 身 に付 けさ せ る。
( 1) 校 内指 導体 制 の整 備
3グループともティーム・ティーチングの指導
体制をとるため、授業に入る担任外の教師も担任
と一緒に児童の実態について情報交換し、毎時間
の授業の進め方、授業のポイントを明確にしなが
ら教材研究を進めた。グループは等質とし、個別
指導を要する児童が偏らないようにした。また、
分科をもつ担任外の教師が授業に入りやすくする
ため、さらに落ち着いた状態で一日のスタートを
切れ る よう に、 授 業は 1校 時 に設 定 した 。
放 課 後 に は、 短 い 時 間 で あ るが 今 日 の 授 業の 反 省 会 を もつ よ う に し 、次 時 の授 業へ つ な
がる よ うに 心が け た。
( 2) 学 習習 慣の 確 立
桑折町「つなぐ教育」推進事業の取り組み「学びのス
タンダード」とは、学習用具、授業の約束、ノートの取
り方 に つい ての 約 束事 を、A 4判 両 面で 作成 し たも ので 、
下敷 き 代わ りに も 使用 でき る ため 、 いつ でも 約 束事 の確
認が で きる 。
第1学年には、教科書や鉛筆等の置き方、授業のあい
さつ、姿勢や聞き方・話し方等をしっかり身につけさせ
なけ れ ばな らな い。そ こで 、この「 学び のス タ ンダ ー ド」
を使って、毎時間学習の準備や話の聞き方などを指導し
なが ら 授業 を進 め た。
少人数指導によって、一人一人に目が届きやすく、活
動等 に 遅れ があ る 子に も声 を かけ や すく なる 。その ため 、
児童が取りかかりや準備に遅れることなく、一斉に活動
に入 る こと がで き るよ うに な って き た。
( 3) 学 習意 欲の 向 上
少人数指導を行うことは、児童にとって答えを
言ったり、黒板の前で発表したりする機会が多く
なる 。そ れだ け 、先 生 やみ ん なか ら称 賛さ れ たり 、
自分の考えに自信をもったりできる機会も増える
ことにつながる。児童は、おはじきなどを使いな
がら一生懸命に考え、それを意欲的に発表してい
た。そして、正解を出した喜びを味わっていた。
指導者が、タイミングを逃さずに誉めることで、
児童 は 、ま すま す 学習 意欲 を 高め て いた 。
3
実 践 の成 果と 課 題
○
2 学級 を 3 つ に 分け た 少 人 数 指 導 を行 っ た た め、 一 人 一 人 に 目 が届 き や すく なり 、 個
々 の 実態 に応 じ た指 導を 行 うこ と がで きた 。特に「 学び のス タ ンダ ード 」の活 用 によ り、
学 習 の準 備 が し っ かり で き る よ う に なり 、 取 り かか り が 遅 れ る 児 童が な く なっ てき た 。
ま た 、算 数科 以 外の 授業 で も、 そ れが 生か さ れる よう に なっ て きた 。
○
と なり の 学 級 の 児童 と 一 緒 に 学 習 する こ と も 刺激 に な り 、 進 ん で発 表 し たり 、黒 板 の
前 で 説明 し た り で きる 児 童 が 増 え た 。少 人 数 の ため 、 わ か ら な い 問題 が あ って も、 テ ィ
ー ム ・テ ィ ー チ ン グで 指 導 し て い る こと も あ り 、指 導 者 が ヒ ン ト を与 え た り、 励ま し た
り す るこ とが 容 易に でき る ため 、 児童 は意 欲 的に 学習 に 取り 組 むこ とが で きた 。
●
今 回は 、 算 数 科 「の こ り は い く つ
ち が い は いく つ 」 の 単 元 の みの 指 導 であ った 。 ま
ず は 学期 に 1 回 と いう こ と で 行 っ た が、 今 後 は 別の 単 元 で も 実 施 する こ と を検 討し て い
る 。 小学 校 生 活 に 慣れ る 2 学 期 に も 同様 の 取 組 を行 い 、 ど の 児 童 にも わ か る楽 しさ や で
き る 喜び を味 わ わせ てい き たい 。