平成27年度電気工事業者に係る立入検査結果について 平 成 2 8 年 6 月 中部近畿産業保安監督部 電 力 安 全 課 1.立入検査の目的 一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安確保を目的として、電気工事業を 営む者の営業所に対し立入検査を実施しました。 2.立入検査の実施件数 平成27年度の立入検査は、当監督部所管の登録電気工事業者1営業所、及びみ なし登録電気工事業者2営業所に対し実施しました。 3.検査事項 (1)法第10条又は法第34条 電気工事業法に基づく手続きが適切に行われているか (2)法第20条 主任電気工事士が行う一般用電気工作物に係る電気工事の作業管理が十 分行われているか (3)法第21条 電気工事士等でない者を電気工事に従事させていないか (4)法第22条 請け負った電気工事を電気工事業を営む電気工事業者でない者に請け負 わせていないか (5)法第23条 電気用品安全法による表示が付されていない電気用品を電気工事に使用 していないか (6)法第24条 絶縁抵抗計その他経済産業省令で定められた器具を備えているか (7)法第25条 標識の掲示の有無又は記載事項に誤りはないか (8)法第26条 帳簿の有無又は記載事項に誤りはないか、保存期間は守られているか 4.検査結果 ① 電気工事業法に基づく手続きが適切に行われていないもの 1営業所(第34条) ・本社住所及び建設業法第3条第1項の規定による許可を受けた許可番 号の変更があったが手続きがなされていなかった。 ② 帳簿が確認できないもの 1営業所(第26条) ・営業所に電気工事の帳簿が備えられていなかった。 5.まとめ (1)立入検査の結果、改善を要する事項として電気工事業法第34条に関する指摘 が1件ありました。そのうち、同条第4項は、みなし電気工事業者の届出に係る 事項について変更があったときは届出なければならないことを定めた規定ですが、 指摘した営業所では、その変更の手続きを行っていませんでした。 (2)次に、法第26条に関する指摘が1件あり、本条は電気工事業者が営業所ごと に帳簿を備え、施行規則第13条第1項で定める必要な事項を記載しなければな らないことを定めた規定ですが、指摘した営業所では、この電気工事に関する帳 簿が備えられていませんでした。本ケースでは、帳簿を他の営業所でまとめて保 存してあるとのことでしたが、同規則で定めるように電気工事を実施した営業所 ごとに帳簿を備える必要があります。 (3)電気工事業法は、電気工事業の業務の適正な実施の確保により一般用電気工作 物及び自家用電気工作物の保安確保を図ることを目的としておりますので、法で 要求されていることが適正に行われているのか事業者自ら再度確認していただき ますようお願いします。 なお、立入検査の結果、改善を要する事項として指摘した内容は、電気工事業 者から改善報告書が提出され、その改善内容は特段支障ないことを確認しました。
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