テレビが伝えた知られざる世界 ~NHK特集40年~

平成28年10月24日
報道資料
テレビが伝えた知られざる世界
NHK広報局
~NHK特集40年~(仮題:3回シリーズ)
11月13、20、27日(日) 午後1:50~3:00 (総合テレビ)
1976(昭和51)年4月、「NHK特集」がスタートした。以来、1989(平成元)年3月までに1378本が放
送され「昭和」という時代の13年間を同時代史として記録、NHKを代表する定時大型番組として内外
で高い評価を得た。テレビの可能性を切り開く「実験性」と「スクープ性」を追求し続けた「NHK特集」。
放送開始から40年を迎えた今、特に高評価を受けた作品を厳選して紹介する。
【紹介予定番組】
「ポロロッカ アマゾンの大逆流」(初回放送 1978年8月1日)
アマゾン流域で毎年2月から4月にかけて新月と満月の日に起こる不思
議な大逆流。時に6mを超える大波が時速30㎞の速度で河口から数百キロ
さかのぼる。幻の現象の映像化に世界で初めて成功する快挙となった。巨
大な水の壁が荒々しく岸辺を削り、密林をなぎ倒していく驚異の自然現象
がつぶさに映し出されるのはもちろん、そこに溶け込んで生きる人々の生
活をも描いた。文化庁芸術祭優秀賞、毎日芸術賞受賞。N特の自然・紀行
番組としては視聴率歴代1位の26.6%を記録した。
「私は日本のスパイだった ~秘密諜報員 ベラスコ~」(初回放送 1982年9月20日)
太平洋戦争中、日本がスペイン人のスパイ組織を利用し、諜報活動を続けて
いたことが、戦後アメリカが公開した暗号解読文書で判明した。スタッフはその文
書を元に当時の関係者から聞き取りを行い、スペインでスパイ組織のリーダーだ
ったアンヘル・アルカサール・デ・ベラスコ(取材時73)を探し当てる。ベラスコの
口から次々に明かされるスパイ活動の詳細。米軍による原爆開発の情報までつ
かんでいたという。戦時中の日本の諜報活動を浮き彫りにすると同時に、戦争に
翻弄されることの無益さを説く。文化庁芸術祭大賞、テレビ大賞優秀番組賞、日
本テレビ技術賞撮影賞受賞。
「のぞみ5歳 ~手さぐりの子育て日記~」(初回放送 1986年5月18日)
金沢市でマッサージ店を営む澗潟(まがた)繁男さんと妻の玲子さん
は、昭和54年、視覚障害者同士の集団見合いで知り合い、周囲の不安
を押し切って翌年結婚した。それから1年、健康な女の子「のぞみ」ち
ゃんを授かった。以来、全盲の障害を乗り越え、苦労が多くても明るい
子育てが始まった。4年間にわたって家族を見つめた心温まるヒューマ
ンドキュメンタリー。文化庁芸術作品賞、地方の時代賞映像コンクール特
別賞、放送文化基金賞奨励賞ほか多数受賞。
※ほか「シルクロード」(1980年~81年)など好評を得た番組をダイジェストで紹介
【ゲスト予定】田原総一朗(放送ジャーナリスト) ほか
【司会】森田美由紀アナウンサー