日本甲状腺学会 会員各位 ~第 59 回日本甲状腺学会学術集会ニュースレターVol. 11~ Vol. 11,12 は第 1 日目 11 月 3 日 (木) 13 時 40 分開催の“専門医教育セミナーⅠ”を 2 回に分けてのご紹介です。 1)甲状腺ホルモン不応症:RTHβ と RTHα 国立病院機構 京都医療センター 内分泌・代謝内科:田上 哲也先生 甲状腺ホルモン(TH)不応症(RTH)は標的臓器のTHに対する反 応性が減弱している家族性症候群で,①TH 取込・移送,②T4 から T3 ヘの転換,③TH 受容体(TR),④TR 以降のシグナル伝 達の異常が考えられる。RTHβ は不適切 TSH 分泌症候群 (SITSH)を指標にして世界で 3000 例以上の症例報告がある。 RTHα は 9 家系の報告があり,先天性甲状腺機能低下症と T4/T3 比の低下が特徴である。 【演者略歴】 1)卒業大学名(卒業年度): 京都大学医学部(昭和 59 年) 2)学位名・学位取得大学名(取得年度): 医学博士・京都大学(平成 5 年) 3)主要実績: 1998 年 米国内分泌学会 Thyroid Research Fellowship Award 1999 年 米国内分泌学会 Young Investigator Award 2003 年 日本甲状腺学会 七條賞 4)所属学会・専門: 日本内科学会(認定医,総合内科専門医・指導医,近畿支部 評議員) 日本内分泌学会 (専門医・指導医・評議員, Editor in charge of Endocrine Journal) 日本甲状腺学会(専門医・評議員) 2)甲状腺癌分子標的薬治療-根治手術不能甲状腺癌から未分化癌までTKI使用のタイミングと副作用マネージメント 神奈川県立がんセンター 乳腺・内分泌外科:岩崎 博幸先生 甲状腺分化癌は進行が遅く、再発や遠隔転移があっても比較 的予後が見込める。一方未分化癌は極めて予後不良であり、 化学療法もほとんど奏効しない。甲状腺癌の進行度を 2 次元 座標に表示することで、TKI 治療開始のタイミングが明確にな った。その方法論とキーとなる症例を提示する。我々の施設 で TKI 治療を行った延べ 42 人(分化癌 33 人、未分化癌 9 人) の治療成績と副作用マネージメントについて述べる。 第 59 回学会はタブレット端末,スマートフォンでプログラ ム,抄録等の閲覧が出来るようにしております。プログラム が出来次第御連絡いたします。 【演者略歴】 1)山形大学昭和 58 年卒 2)医学博士・横浜市立大学、平成 8 年 3)MEN-1 遺伝子近傍の染色体 13 番の塩基配列と DNA マ ーカーを報告 バセドウ病、甲状腺癌(特に進行癌における拡大手術)を 数多く経験 4)日本外科学会指導医、認定医 日本臨床外科学会評議員 日本内分泌外科学会評議員 日本甲状腺外科学会理事 内分泌・甲状腺外科専門医 万国外科学会会員等 第 59 回日本甲状腺学会学術集会事務局 【お問い合わせ先】 第 59 回日本甲状腺学会学術集会運営準備室 日本コンベンションサービス内 TEL: 03-3508-1214,FAX: 03-3508-1302 E-mail: [email protected] 日本甲状腺学会 会員各位 ~第 59 回日本甲状腺学会学術集会ニュースレターVol. 12~ Vol. 12,13 は第 1 日目 11 月 3 日 (木) 13 時 40 分開催“専門医教育セミナーⅠ” 第 3 日目 11 月 5 日(土)15 時 30 分開催“専門医教育セミナーⅡ”を 2 回に分けてのご紹介です。 1)挙児希望女性の TSH 値、自己抗体の有無と治療目標について 伊藤病院 内科:吉原 愛先生 挙児希望女性における甲状腺機能の管理について、近年 TSH 値を基準にした補充療法が推奨されるようになった。婦 人科にて甲状腺機能のスクリーニングが普及しつつあること から、甲状腺専門医への紹介される機会も増加している。米 国甲状腺学会、米国内分泌学会、欧州甲状腺学会に提示され ているガイドラインや研究報告を踏まえて、治療指針をお示し したい。 【演者略歴】 H12 年:広島大学医学部卒業 H12 年~14 年:国立病院機構東京医療センターにて臨床研修 H14 年:東京女子医科大学 内分泌内科 入局 H21 年:東京女子医科大学 内分泌内科助教、学位取得 H22 年~:伊藤病院勤務 主要業績 H17 年:日本間脳下垂体学会 研究奨励賞受賞 H20 年:臨床内分泌代謝 Update 学会 優秀演題賞受賞 所属学会 日本内科学会認定総合内科専門医・指導医 日本内分泌学会認定内分泌代謝専門医・指導医 日本甲状腺学会認定甲状腺専門医 米国甲状腺学会 2)遺伝性小児甲状腺疾患 島根大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター:鬼形 和道先生 乳幼児期における甲状腺ホルモンの不足は、児の中枢神経 系に不可逆的な障害をきたす。通常は末梢甲状腺ホルモンの 低下により機能低下症となるが、末梢甲状腺ホルモンが基準 値内~高値でも、中枢神経系特異的に機能低下となり重度の 神経障害をきたす疾患(甲状腺ホルモンの活性化障害、トラン スポーター異常、そして甲状腺ホルモン受容体異常)も存在す る。 【演者略歴】 島根医科大学卒業(1985 年) 医学博士・群馬大学(1996 年) 群馬大学 助手(1995 年) Research Associate, University of Chicago(2007 年) 島根大学 講師(2009 年) 島根大学 センター長・教授(2015 年) 日本小児科学会 小児科専門医 日本内分泌学会 内分泌代謝専門医・指導医 日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医・指導医 第 59 回学会はタブレット端末,スマートフォンでプログラ ム,抄録等の閲覧が出来るようにしております。プログラ ムが出来次第御連絡いたします。 第 59 回日本甲状腺学会学術集会事務局 【お問い合わせ先】 第 59 回日本甲状腺学会学術集会運営準 備室 日本コンベンションサービス内 TEL: 03-3508-1214,FAX: 03-3508-1302 E-mail: [email protected]
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