特定健診結果の活かし方

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特定健診結果の活かし方
特定健診は、
メタボリックシンドロームに着目した生活習慣病の予防と重症化予防を目的とした健診です。
生活習慣病は自覚症状のないまま進行することが多く、
そのままにしておくと脳梗塞、心筋梗塞などの重大な
病気となる場合があります。毎年、特定健診を受けて結果をセルフチェックし、健康のレベルアップを図りましょう。
[特定健診結果のセルフチェック]
あなたの健診結果の各項目の値が、
グリーン、
イエロー、オレンジのどのゾーンに該当するかを下記の
チャートで確認しましょう。
肥満
BMI
どちらかに当てはまる方は..
内臓脂肪型肥満
25以上
腹囲(㎝)
男性85以上
女性90以上
<やせのBMI数値>
40歳代
男性85未満
※BMIは肥満だけでなく、やせている方につい
ても要注意です。
(貧血や骨量減少など)
40歳代 : 18.
5未満
18.
5∼24.
9
50・60歳代:20未満
50・60歳代 20∼24.
9
女性90未満
70歳以上:21.
5未満
5∼24.
9
70歳以上 21.
血圧
収縮期血圧
(mmHg)
肝機能
γ‒GTP
(γ‒GT)
(IU/L)
血圧
拡張期血圧
(mmHg)
140
以上
101
90
以上
以上
肝機能
ALT
(GPT)
(IU/L)
51
51
85
中性脂肪
(mg/dL)
300
以上
以上
51
肝機能
脂質
130
以上
31
150
31
40
35
120
5.6
AST
(GOT)
(IU/L)
脂質
未満
HDLコレステロール
(mg/dL)
100
6.5
血糖
ヘモグロビンA1c
(%)
140
以上
以上
126
以上
血糖
空腹時血糖
(mg/dL)
オレンジゾーン
HDLコレステロールは、
数値が高い方がよい値です。
イエローゾーン
医療機関を受診していない場合は、 生活習慣を改善し、健康づくりに
受診をお勧めします。
取り組みましょう。
脂質
LDLコレステロール
(mg/dL)
生活習慣改善術がのっています
グリーンゾーン
適正な値です。これからも、健康
維持を心がけましょう。
あなたの健診結果で気になる項目はありましたか?
検査項目
検査の目的・考え方
腹囲
内臓脂肪の蓄積を調べます。
BMI
肥満かやせかをみます。
気になったら、
まずはアプローチ!
食事と運動の双方向から
肥 満
・ 食事…よく噛んで食べすぎを防止する。
・ 運動…エレベータより階段を。
無理なく減塩を
収縮期血圧
血 圧
血管にかかる圧力がわかります。
拡張期血圧
中性脂肪
脂 質
HDLコレステロール
LDLコレステロール
空腹時血糖
血 糖
ヘモグロビンA1c
AST
(GOT)
肝機能
ALT
(GPT)
γ-GT
(γ-GTP)
・ 麺類の汁やスープを残す。
・ 調味料は
「かけて」
より「つけて」食べる。
動脈硬化の傾向をみます。中性脂
過食に気をつける
肪の増加はHDLコレステロールの
減少とLDLコレステロールの増加 ・ 甘いもの、揚げ物を今より減らす。
を促し、動脈硬化を促進させます。 ・ 食物繊維を積極的にとる。
食事のとり方に注意
糖尿病の疑いをみます。ヘモグロ
ビンA1cは、過去1∼2か月の血
・ 規則的な食事時間で血糖値を安定させる。
糖値の状況がわかります。
・ 加糖の飲み物を無糖やお茶にする。
肝臓に障害があるかをみます。
お酒の飲みすぎに注意
γ-GTPはアルコール性肝炎の
疑いを調べます。
・ 適量を守り、週に2日は休肝日をもうける。
メタボリックシンドロームの判定
内臓脂肪型肥満に加えて、
高血糖・高血圧・脂質異常のうちいずれか2つ以上該当したらメタボです。
※高血糖の服薬、高血圧の服薬、脂質異常の服薬をしている場合は各該当1つと数えます。
内臓脂肪型肥満
<腹囲>
男性 85㎝以上
女性 90㎝以上
<高血糖>
*空腹時血糖
<高血圧>
*収縮期血圧
<脂質異常>
*中性脂肪
110mg/dL以上
130mmHg以上
150mg/dL以上
または
かつ/または
かつ/または
*ヘモグロビンA1c
6.0%以上
*拡張期血圧
85mmHg以上
※上記の判定基準は特定保健指導の判定基準とは異なります。
*HDLコレステロール
40mg/dL未満
(2005年 日本内科学会等関連8学会による)
今、肥満でない方も高血糖・高血圧・脂質異常に当てはまる方は油断できません!
今日から簡単にできる生活習慣改善術
みなさんに
お勧めする
∼できそうなことから楽しく健康づくり∼
1.栄養・食生活
・ 生姜やだしなどを使うと薄味
でもおいしく食べられます
・ 主食・主菜・副菜をそろえ
バランスのとれた食事に
副菜①
主食
主菜
・ 野菜をたっぷりと
1食の目安は生野菜なら両手山盛り1杯
加熱した野菜は片手山盛り1杯
副菜②
汁物
2.身体活動・運動
+10
(プラステン)
1日あと10分動きましょう
・ 今よりプラス10分歩きましょう
・ 今よりプラス10分ストレッチ
3.休養・こころの健康
・すきま時間を利用して
身体を動かしましょう
・ 自分なりのストレス解消法をみつけましょう
・ 寝る前のパソコンやテレビ、
カフェイン摂取を控え
快適な睡眠を
・ 運動習慣や就寝2∼3時間前の
入浴が快眠につながります
4.禁煙と適度な飲酒
・ 今日から禁煙チャレンジ
禁煙補助剤の購入や
禁煙外来の受診を
・ お酒は適量を守りましょう
日本酒
15%
1合
ウィスキー
40%
ダブル1杯
ビール
5%
中瓶1本
(500㎖)
缶チューハイ
7%
1缶
(350㎖)
焼酎
ワイン
25%
(100㎖)
12%
グラス2杯
・ 適量は1日に、いずれかを1つまで
(高齢者や女性はさらに少量で)
5.日ごろからの健康管理
・ かかりつけ医をもちましょう
・家で測る安定した条件の
数値も大切です
(朝・起床後1時間以内、
トイレの後、朝食前)
・ 時間を決めて体重測定
眼底検査について
※目の異常を総合的に検査するものではありません。
目の症状や視力についてのご相談は、特定健診とは別に
眼科の医療機関を受診してください。
特定健診で行う眼底検査は、高血圧、動脈硬化、糖尿病の進み具合を調べます。
①眼圧検査の正常値は、10 ∼ 20mmHg です。
②Scheie(シェイエ)分類
「H」
は高血圧性変化、
「S」
は動脈硬化性変化
0
1∼4
正常
所見あり。
詳しくは受診した医療機関でご確認ください。
慢性腎臓病(CKD) について
*Chronic(慢性の)Kidney(腎臓)Disease(病気)の略
慢性腎臓病(CKD)
とは腎臓の機能が慢性的(3 か月以上)
に弱っている状態を言います。
CKDは生活習慣病を伴うことがあり、生活習慣病が悪化するとCKDも悪化し、互いに影響を
与えます。
また、
自覚症状が少なく、重症化すると人工透析が必要になります。
正常
尿蛋白
所見あり
標準値
クレアチニン
男性
0.60 ∼ 1.10
女性
0.40 ∼ 0.80
腎臓機能が低下すると増加します。
腎臓機能が低下すると増加します。
(発熱時、起立時、激しい運動後、強いストレスが
ある時も増加することがあります)
健診結果で尿蛋白検査の所見ありの場合、または血清クレアチニンが標準値を超える場合は、
かかりつけ医にご相談ください。
CKD予防のために、毎年特定健診を受けてご自身の健康状態を確認しましょう。
お問い合わせ先
世田谷区 保健福祉部 国保・年金課 特定健診係
電 話:
( 5432 )2936
FAX :
( 5432 )3020
※健康保険組合・協会けんぽ・国保組合等にご加入の方は、
ご加入の保険者にお問い合わせください。