The 893rd IMS colloquium 超柔軟有機デバイスのウェアラブル エレクトロニクス応用 Ultraflexbile organic devices for wearable electronics 東京大学大学院 工学系研究科 教授 染谷 隆夫 先生 日時: 2016年11月18日(金) 16:00場所: 分子科学研究所 研究棟201 ビッグデータやモノのインターネット(IoT)など情報通信技術の目覚ましい発展に伴い、実空間 でさまざまな情報を計測する新しいセンシング技術が重要性を増している。特に、ウェアラブル センサーなど人間の生体情報を計測する技術の研究開発が活発に進められている。従来のエ レクトロニクスは、シリコンを中心とした硬い電子素材で作られてきたため、硬い電子部品を生 体に直接接触させた場合、装着時の違和感や運動との干渉などが問題となっている。こうした 背景の中、高分子フィルムやゴムシートなど柔らかい素材の上に電子部品を形成する技術が 盛んに研究開発されるようになった。我々は、有機デバイスの大面積・軽量性・柔軟性を生か して生体との親和性を高め、侵襲度の低減とセンシングの高感度化・高信頼性化を実現しよう としている。本発表においては、軽量性と柔軟性の視点から、有機デバイスの生体情報センシ ング応用を目指した研究の最前線を紹介する。まず、世界最薄・最軽量の有機トランジスタ集 積回路とそのセンサ応用について述べる。次に、世界最薄・最軽量有機LEDと有機太陽電池に ついて述べる。さらに、粘着性ゲルなど生体適合材料と柔軟性のエレクトロニクスの集積化に ついて述べ、有機デバイスの医療応用を進めるための課題を整理し、将来展望を述べる。 世界最軽量、世界最薄の柔らかいセンサーシステム。 羽毛よりも軽い。 Contact : Ryota Iino & Takeshi Yanai (IMS colloquium FY2016 committee)
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