③ 多文化共生について 名古屋市では、平成 28 年3月末現在、外国籍をもつ市民は、人口の約 3%、68,000 人 を超えています。国籍も多様化し、国際結婚により生まれた人や海外からの帰国者など、日 本国籍であっても外国文化を背景に持つ人々も見受けられ、文化の違いにより様々な課題が 生じています。 こうした状況について、市民の皆さまのご意見をおたずねし、外国人市民と日本人市民が ともに暮らしやすいまちづくりをすすめるうえでの参考とさせていただくものです。 ※各図表の「N」は、回答者数を表しています。 問 24 あなたは、外国人と地域や職場・学校などで、トラブルになったり、とまどったりし た経験がありますか。(外国人市民の方は、日本人との経験についてお答えください。) (○は1つだけ) N=905 ある 15.0% 無回答 2.7% ない 82.3% - 16 - ≪問 24 で1と答えた方(トラブルがあったり、とまどったりした経験のある方)におたずね します。≫ 問 25 トラブルやとまどった内容は何でしたか。(○はいくつでも) N=136 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 38.2% ゴミ 31.6% 騒音 21.3% 交通マナー 11.8% 地域活動 12.5% 宗教 29.4% 職場・仕事 20.6% その他 無回答 2.2% ≪すべての方におたずねします。≫ 問 26 外国人市民と日本人市民との間にさまざまな問題が発生するなど、ともに暮らしにく い状況がある場合、あなたはどのようなことに原因があると思いますか。 (○は1つだけ) N=905 外国人市民が、日本人市民とコミュ ニケーションをとろうとしないため 0.7% その他 1.0% わからない 4.1% 日本人市民が、外国人市民とコミュ ニケーションをとろうとしないため 3.3% 無回答 10.3% 外国人市民が、日本で生活するうえ でのルール・習慣を知らないため 28.5% 外国人市民に対し、生活に 関する必要な情報が十分に 伝えられていないため 5.7% 外国人市民が、生活に関す る必要な情報を十分に理解 していない(できない)ため 6.0% お互いに文化・習慣・宗教の違いを 認識・理解していないため 29.4% 言葉が通じないため 11.0% - 17 - 「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的違いを認め合い、対等な関係を築こうと しながら、地域社会の構成員としてともに生きていくこと」を「多文化共生」といいます。 名古屋市では、平成 23 年度に「名古屋市多文化共生推進プラン」を策定し、外国人市民と 日本人市民がともに暮らしやすい多文化共生のまちづくりをすすめており、その実現のため には、市民の皆さまとともに取り組む事が重要であると考えています。 問 27 あなたは、「多文化共生」という言葉を知っていますか。(○は1つだけ) N=905 無回答 3.9% 知らない 42.3% 聞いたことがあり、 意味も知っている 30.2% 聞いたことはあるが、 意味は知らない 23.6% - 18 - 問 28 あなたは、多文化共生のまちづくりを実現するために、市民の取り組みとしてどのよ うなことが必要だと思いますか。(○は2つまで) N=905 0.0% 10.0% 20.0% お互いが、日常のあいさつを交わす 4.6% 9.2% 生活に必要な言語(日本語、外国語)を学習する 7.4% 5.6% 日本人市民と外国人市民が交流できる 地域のイベントなどに参加する 無回答 60.0% 48.6% 外国人市民に対して、 身近なことについての相談に応える その他 50.0% 52.4% 地域の生活ルールなどを、 外国人市民にもわかりやすく情報提供する 生活に必要な言語(日本語、外国語)を教える 40.0% 29.3% お互いが、生活習慣や文化の違いを学び、 理解を深める 地域のイベントなどに参加するよう、 外国人市民に呼びかける 30.0% 15.5% 2.0% 5.5% - 19 - 問 29 多文化共生のまちづくりを実現するために、名古屋市などの行政がどのような取り組 みに力を入れるべきだと思いますか。(○は2つまで) N=905 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 外国人市民が 外国語で相談できる窓口を充実する 25.2% 外国人市民に対して、 日本語の学習を支援する 20.8% 外国人市民に対して、 生活習慣や文化の違いについての 理解を深めるための支援をする 43.9% 日本人市民に対して、 国際理解についての教育・啓発を充実する 13.3% 日本人市民に対して、 様々な外国語を学習できるよう支援する 7.7% 地域のイベントなどに 外国人市民が参加しやすいような 環境づくりの支援をする 無回答 50.0% 40.7% 外国人市民に対して、 外国語での情報提供を充実する その他 40.0% 20.3% 1.7% 5.3% - 20 - ∼国際センターについて∼ 名古屋国際センターでは、外国人市民への情報提供や相談事業を行うとともに、世界が抱 える問題について考える「地球市民セミナー」や、地域の外国人市民と日本人市民が交流を 行うイベントを開催しています。 ◆ワールド・コラボ・フェスタ(10 月、会場:オアシス21) ・中部地域最大級の国際協力・交流イベント。地域の国際協力・国際交流団体が日頃の活 動の成果をステージやブースで紹介します。 ◆地域の国際化セミナー(1月) ・国籍に関係なくともに暮らす地域づくりに向けた方策を探るセミナー。外国人市民が日 本社会の一員として生活していく上で必要な支援やこれからの地域社会にあるべき姿に ついて参加者とともに考えます。 ◆外国人防災啓発事業 ・外国人市民に対し、防災や災害についての基本的な知識を提供するため、地域単位で防 災啓発イベントや講座などを実施します。 問 30 あなたは、名古屋国際センターで国際交流や多文化共生に関するイベントなどが行な われていることを知っていましたか。(○は1つだけ) N=905 無回答 2.9% 知っていた 24.2% 知らなかった 72.9% - 21 - ≪問 30 で1と答えた方(知っていた方)におたずねします。≫ 問 31 あなたは、それらのイベントに参加したことがありますか。(○は1つだけ) N=219 無回答 1.8% 参加したことがある 10.0% 参加したことはない 88.1% 問 32 その他、多文化共生に関して、ご意見・ご要望などがありましたら、ご自由にお書き ください。 ● ● ● ● ● 高齢者の多い現社会において、言葉の問題を超えるのは難しい。学生の力を借りる機会 があるのなら、交流の場を増やす事ができるのでは。 日本人も外国の文化を知る事ができるイベントがあったらおもしろいです。 名古屋国際センタービルに入って、いろいろなイベントや交流があることを知りました。 相談窓口や施設、セミナー等の機会を増やしても、外国人当人たちが参加したいと思わ ないと意味がない。条例等によりセミナー参加、説明参加をまずは義務付けて、必要性を 理解してもらうことが必要と考える。 相互の理解がなければ共生はできない。外国人に日本での生活について学んでもらうと 共に日本人も自分たちとは異なる文化を持つ人たちが同じ場所で暮らしているのだとい う現実を受け入れる努力をすべき。 - 22 -
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