朝日新聞 2016 年(平成 28 年)7月 15 日 掲載

朝日新聞 2016 年(平成 28 年)7月 15 日
掲載
ギラン・バレー症候群は、筋肉を動かす
抹消神経(運動神経)に障害が起きて手足
などが動かなくなる病気だ。
(中略)
患者の7割は発症する1、2週間前に、
風を引いたり、下痢をしたりといった「先
行感染」の症状が見られる。こうした症状
が現れない人もいる。先行感染の最も多い
のが、食中毒を引き起こす最近「カンピロ
バクター」だという。カンピロバクター食
中毒にかかった1千人当たり1人程度が、
ギラン・バレー症候群を発症する。
(中略)
大森赤十字病院(東京都大田区)の中瀬
浩史院長=神経内科=は「予防のためにも
日頃からカンピロバクター食中毒を防ぐ注
意点を守ることが大切」と話す。
カンピロバクターの主な感染源は鶏肉を
始めとする食肉だ。生や加熱が不十分な肉
を食べない。調理器具は熱湯消毒してよく
乾燥させる。
肉を触った後は十分に手を洗う。二次
感染を防ぐため、肉とほかの食品の調理
器具を分けるなどが注意点だ。
(記事本文より抜粋)
大森赤十字病院