「良いところを認めて伝える」 私はひまわり教室でのスタッフの他に、保育士としても働いています。保育園で働いてい ると毎年、何人も将来保育士になりたい子が実習を行いにやってきます。実習生は大体 18 才~21 才くらいの若い子で一人一人タイプが違うので、私たち保育士はいつも実習を担 当する事が決まると、どんな子が来るのかドキドキしながら受け入れます。今回ここでお 話しする子は、見た目も少し目立つ、いわゆる「イマドキの子」と言われる子です。実習 初日、職員に挨拶もせずに更衣室で着替え、保育室に入ったそうです。私は早い勤務だっ たのでその様子は知りませんでした。「実習生としての心構え」や「社会人としての基本 的な挨拶」など基本的な事がなっていないと同僚たちはお怒りで、その初日の行動により 実習している間、同僚たちの実習生に対する態度は少し冷たく感じました。「実習に対す る心構え」や「基本的な挨拶」大切なのはとっても分かります。でも実習生なんだから、 それが出来てないならその場で教えてあげたら良いのではないかなと思うんです。誰にだ って間違えてしまったり分からない事はあるし、注意したならその後は気持ちを切り替え て対応していかなきゃいけないと思うんです。出来てないところばかりを探して見るんじ ゃなくて、出来ている所をそれがどんなに些細な小さな事だったとしても見つけてそこを 認め誉める。それが、その実習生のやる気にも繋がり実習態度も変えていくのではないか と私は思うのです。この実習生、私のクラスに入っても最初はやっぱり、やる気があまり 無いのかなぁ。学校の組み込まれている実習だから仕方なくやっているのかなぁって思う 部分もありましたが、工夫して子どもとの接しているんだなと感じた部分があったので、 「先生、昨日と声かけ変えてみたんだね。子どもも嬉しそうにしてたね。良かったね~♪」 と実習終わりのミーティングの時に言いました。すると「え?先生聞いてたの?」と驚き の表情を見せながら、とても嬉しそうで目がキラキラし始めたのが分かりました。この先 生は残りの実習期間、子ども達と積極的に関わって色々と楽しみながら学んでいるようで した。今回は実習生でしたが、子どもも大人もみんな一緒だと思います。出来てない所 ばかり指摘されたり、冷たくされると誰だって悲しくなりますよね。間違えてしまった出 来事に囚われずに、その子の本質や良いところを見つけ、私はあなたの良いところ・素敵 なところ知ってるよってちゃんと伝えること。認めること。これが一番大切な事なんじゃ ないかと思っています。 スタッフT
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