資料2-2 暫定的減免税制度の適用期限の到来(資料編) 平成28年10 月 20日 関税・外国為替等審議会 関 税 分 科 会 財 務 省 関 税 局 2 -1- 目 的 対 象 品 目 例(税率) 発・製造の促進 難なもの 使用する素材のうち、国産困 ・チタン製品の板(3.0%) 業 の 発 展 及 び 航 空 機 の 開 機及びその部分品の製作に ・アルミニウム合金の棒・形材(7.5%) 27,693 1,017 28,880 1,114 輸 入 額 免 税 額 項 目 23 する宇宙開発の促進 22 年 度 2. 適用実績 免税 1,305 35,674 24 2,440 2,874 67,757 26 2,939 78,385 27 (単位:百万円) はポリエステルのもの)の織物(5.3%) 55,368 25 材のうち、国産困難なもの びにその製作に使用する素 ・強力糸(ナイロンその他のポリアミド又 げ用ロケット等の部分品並 ・アルミニウム合金の棒・形材(7.5%) 宇 宙 開 発 用 物 品 等 の ・広汎な技術波及効果を有 ・人工衛星及び人工衛星打上 ・プラスチック製の板・シート等(4.5%) 免税 航 空 機 の 部 分 品 等 の ・公共性の高い航空運送事 ・航空機の部分品並びに航空 ・鉄鋼製のボルト・ナット(2.8%) 1. 制度の概要 航空機部分品等の免税制度(関税暫定措置法第4条) -2- 参加比率:21% Boeing 777 (380席) 参加比率:35% Boeing 787 (250席) ○ ○ ○ ○ 参加比率:21% Boeing 777X (400席) 標準座席数が88席、航続距離3,370kmのリージョナルジェット 優れた燃費、低騒音、低排出ガスと環境に配慮した設計でありながら、機内はゆったりとした設計 平成27年11月11日に試験機初飛行、平成30年度半ばに初号機を納入予定 現在、447機(うち204機オプション)を受注 MRJ90について 三菱航空機(株)がMRJの開発、製造、販売及びカスタマーサポートを手がけ ている。 ○ 民間航空機開発(三菱リージョナルジェット(MRJ)) 参加比率:15% Boeing 767 (250席) 国際共同開発参加比率推移(機体の例) 航空機開発には莫大なコストがかかることから、リスクを分散するため、国際共同開発が世界の主流と なっている。我が国においても、1980年代以降、米ボーイング社や英ロールスロイス社等との機体構 造・エンジンの国際共同開発を推進。 ○ 国際共同開発への参画 航空機産業をめぐる状況 -3- 宇宙産業をめぐる状況 160.8 5% 168 6% 177.4 6% 188.8 3% 195.2 4% 2014 203 世界の宇宙関連産業の総売上 2009 2010 2011 2012 2013 (出典:“ State of the Satellite Industry Report” 2015, sponsored by the SIA, Prepared by Futron Corp..) 0 50 100 150 200 250 30回中29回 2001年 成功回数 運用開始 2009年 5回中5回 16.5(8)トン 56.6メートル HⅡB 現在運用されている国産ロケット 2013年 1回中1回 1.2トン 24.4メートル イプシロン (注)打上げ能力の括弧内は静止軌道への投入能力 10(4)トン 53メートル 打上げ能力 全長 HⅡA ©JAXA ○ 我が国の宇宙産業は、欧州と比べて1/3と小さいが、今後大きく成長が見込まれる産業 ○ 他産業と比べても製品を成す部品点数が多いため、関連する産業が多岐にわたり、波 及効果が大きい ○ 近年カナダ(2013年)、ドバイ(2015年)、UAE(2016年)と海外衛星の打ち上げ受 注獲得に成功しているが、欧米露の競合企業に比べると、実績・価格面では未だ劣後 ○ 昨夏、関係府省にて、「宇宙システム海外展開タスクフォース」を立ち上げ、官民一体と なった海外市場の開拓に取り組んでいる Billions of U.S. dollars -4- 出] [輸 入] 原材料 100 万円 [輸 392,995 18,167 減 税 額 22 製品輸入額 年 度 本 項 目 2.適用実績 日 23 19,146 419,383 製品(関税 10%)300 万円 1.制度の仕組みと計算例 17,464 398,467 24 16,623 420,480 25 15,694 404,808 26 14,591 391,357 27 (単位:百万円) 減税がない場合の関税額 300 万円×10%=30 万円 軽減額 30 万円×(100/300)=10 万円 関税額 20 万円 減税額は、製品の関税額に製品価格に占める 本邦から輸出した原材料価格の割合を乗じて算出 加工再輸入減税制度(関税暫定措置法第8条) 外 国 -5- 機械類全般(無税品を除く)に拡大 織物製衣類等を追加 じゅうたん、靴下、ベッドリネン、カーテン等を追加 革製衣類、革製バッグ等を追加 ニット製衣類等を追加、機械類を削除 革製履物の甲を追加 革製の自動車用腰掛け部分品(カーシートレザー)を追加 平成元年度 平成 6 年度 平成 12 年度 平成 14 年度 平成 15 年度 平成 17 年度 (その後、テレビ受像機等を追加) 冷蔵庫、真空管等を対象に制度導入 対象品目の追加等 昭和 63 年度 昭和 44 年度 改正年度 加工再輸入減税制度対象品目の推移 -6- 6 5 4 3 2 1 主な輸入製品(法律事項) 3.8% 25% 10%、16% 8%~16% 10%、16% 10%~16% 4.5%~10.9% 5.3%~10.9% 5.3%~10.9% 9.1%、12.8% 9.1%~12.8% 9.1%、12.8% 7.4%、9% 8.4% 7.4%、10.9% 9.1%、10.9% 7.4%、8.4% 5.0%~7.4% 製品の関税率(協定) (注)税率は平成28年4月1日時点のもの ニット製衣類 ・ Tシャツ ・ ジャージー、トレーナー、カーディガン等 ・ 女性用下着 ・ 手袋 織物生地等 織物製衣類 ・ 織物製衣類の半製品及び衣類附属品 ・ 織物製オーバーコート ・ 絹糸の一部、綿製等の縫糸 ・ 織物製スーツ等 ・ 絹織物、毛織物、綿織物、人造繊維の織物等 ・ 織物製スキースーツ、水着類 ・ 織物生地 ・ ワイシャツ ・ ブラジャー 織物生地等 インテリア類 ・ インテリア類の半製品 ・ ベッドリネン ・ 織物生地 ・ カーテン ・ ベッドカバー 革 皮革製品 ・ 牛馬革等 ・ 革製トランク・スーツケース、書類かばん類 ・ パテントレザー等 ・ 革製ハンドバッグ ・ 革製衣類 ・ 野球用グローブ以外の手袋、ミトン及びミット 革、毛皮 革製履物の甲 ・ 牛馬革等 ・ 革製履物の甲 ・ パテントレザー等 革、ウレタン等 革製の自動車用腰掛けの部分品 ・ 牛馬革等 ・ 革製の自動車用腰掛けの部分品 ・ ウレタン ・ 縫糸等 ニット生地等 ・ ニット製衣類の半製品 ・ ニット生地 主な輸出原材料(政令事項) 加工再輸入減税制度の主な対象品目 -7- 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 (億円) 5 9 15 41 73 927 1,972 本制度適用輸入額 2,952 3,641 3,349 3,733 4,339 4,872 5,410 5,465 利用実績が順調に 伸びる 4,963 5,225 (出典:財務省調べ) 4,193 4,205 4,048 3,985 3,929 3,914 リーマンショック以降、 低価格指向が続き、 利用実績が低調 4,041 5,370 5,844 5,880 加工再輸入減税制度の利用推移 -8- 国 外 衣料品 の輸入 貿 易 生地の 輸出 社 商 衣料品の 納品 ②引渡し生地を用いた 加工再輸入減税制度 による衣料品を発注 生地の 引渡し ①生地の発注及び、 納品生地の商社への 引渡しを指示 生地の納品 織 物 等 製 造 業 者 アパレル会社 (衣料生産の企画を行う会社) 産 地 問 屋 生地の発注 加工再輸入減税制度利用例:繊維製品の場合
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