沖縄島北部における小型コウモリ類生息実態調査委託業務 企画提案仕様書 1 業務名 沖縄島北部における小型コウモリ類生息実態調査委託業務 2 目的 沖縄島北部の森林地帯には4種の小型コウモリ類が生息しているが、いずれも「レッドデータお きなわ」において絶滅危惧ⅠA類ないしⅠB類にランクされている。当該地域は、世界自然遺産へ の登録や米軍北部訓練場の返還等を控えており、今後は人為的なかく乱による生息環境への影響に 注視する必要がある。しかしながら、これら小型コウモリ類の生息状況に関する情報は極めて限定 的であり、今後の保全策を検討するためには、その実態把握が急務である。 本業務は、上記4種の小型コウモリ類について、その生息状況を文献及び現地調査により明かに し、今後の保全策検討のための基礎資料として整理することを目的とする。 3 業務の履行期間 契約締結日~平成 29 年 3 月 31 日 4 業務内容 (1) 調査の範囲 沖縄島北部(おおむね、国頭村、大宜味村、東村。ただし、米北軍部訓練場を除く。 ) (2) 対象種 洞窟性コウモリ類2種(リュウキュウユビナガコウモリ、オキナワコキクガシラコウモリ) 樹洞性コウモリ類2種(リュウキュウテングコウモリ、ヤンバルホオヒゲコウモリ) (3) 調査の種類と方法 ア ねぐら調査 洞窟性コウモリについては、かつて生息が確認された場所について、個体数の現状を把握す る。樹洞性コウモリについては、分布域の把握のための現地調査を実施する。 イ 行動調査 コウモリ類が活発に活動する夜間において、分布域や活動範囲を把握するための現地調査を 実施する。調査は、バットディテクター等を用いたルートセンサス、その他の効果的な方法で 実施する。 ウ 文献調査 沖縄島における調査対象の小型コウモリ類4種の既存文献の把握を行う。 ※ ※ 上記ア及びイについては、調査の具体的な方法を企画提案書に記載すること。 本業務の実施にあたっては、小型コウモリ類の調査業務について十分な専門的知識及び経験 を兼ね備えた人材を 1 人以上従事させること。 5 業務内容等に関する打ち合わせ 業務内容や進捗状況等に関する打ち合わせを随時実施する。打ち合わせには、本業務を監理する 立場の者と担当者が参加する。 6 著作権 成果品の著作権及び所有権は沖縄県に帰属する。ただし本委託業務にあたり、第三者の著作権等 その他の権利に抵触するものについては、受託者の責任と費用をもって処理する。 7 成果品 成果品として、以下のものを納品する。 (1) A4版報告書(※長期の使用に耐えうるよう作成すること) 沖縄島北部における小型コウモリ類生息実態調査報告書 5部 (2) 報告書の電子データ(PDF、テキストファイル、ワード、エクセル、画像ファイル等)を 収納した電子媒体 2式 8 その他 (1) 本契約履行にあたり、業務に関する県所有の資料については、その必要に応じ受託者に貸与 又は閲覧可能である。 (2) 本仕様書に明記されていない事項で、当然具備されなければならない事項は、これを省略し てはならない。 (3) その他業務実施にあたり、疑義が生じた場合は、県及び受託者で協議の上決定する。 9 留意事項 (1) 委託業務の経理 ア 委託事業が完了したときは、実績報告書を提出すること。 イ 実績報告書により委託契約額を確定した結果、概算払いにより受託者に支払った委託費に残 額が生じたとき、又は、委託費により発生した収入があるときは、その額を返還すること。 ウ 委託業務に係る経費については、会計帳簿を備え、他の経理と明確に区分して収入額及び支 出額を記載し、委託費の使途を明らかにしておくこと。 エ 雇い入れた労働者の出勤簿、賃金台帳、労働者名簿等の書類を整備、保管すること。 オ 委託費の支出内容を証する経理書類を整備して、会計帳簿とともに委託業務の完了した日の 属する会計年度の終了後5年間、いつでも閲覧に供することができるように保存しておくこと。 カ 委託先が委託業務を実施する際に、本業務の経費で購入した備品の帰属は沖縄県とする。 (2) 沖縄県は、委託事業の適正を期するため、必要があるときは、委託者に対し報告を求め、又 は沖縄県職員に事業場に立ち入り、帳簿書類その他の物件を検査させ、若しくは関係者に質問 させることができるものとする。 (3) 委託業務完了にあたり、帳簿類の確認ができない場合については、委託料を減額される場合 がある。
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