平成28年度 農林水産祭 むらづくり部門 「地域協同組合無茶々園」天皇杯受賞の概要 1 農林水産祭 むらづくり部門 の表彰事業の目的 農山漁村における「むらづくり」の先駆的事例を広く紹介することを通じ、その取組 みを全国的に展開し、地域の活性化を図ることにより、農林水産業及び農山漁村の健全 な発展に資することを目的として、昭和 54 年から農林水産省と(公財)日本農林漁業振 興会の共催で実施されている。 2 「地域協同組合 【代 表 者】 【活動開始】 【組合員数】 【活動地域】 無茶々園」の概要 理事長 宇都宮 俊文 昭和 49 年 69 名(平成 23 年) 西予市明浜町狩江地区 (総人口 984 人、農家戸数 116 戸) 【活動概要】 ○昭和 49 年、農薬や化学肥料の使用を前提とした近代農業へ疑問を持った青年農業者 3 名が、借り受けた 15a の農地を「無茶々園」と名付け、伊予柑栽培を開始した。 〇平成元年、柑橘栽培を行う「農事組合法人無茶々園」を設立、平成 5 年には、農産物、 加工品、水産物の販売などを行う「株式会社無茶々園」を設立。試行錯誤を繰り返し ながら、栽培体系を確立し、販路や仲間の拡大に努め、農業産出額 8 億円超(平成 27 年)、組合員数 69 名、栽培面積 114ha(平成 23 年)まで拡大している。 〇平成 10 年、研修センターを設立し、翌 11 年には研修実施組織「ファーマーズユニオ ン天歩塾(てんぽじゅく)」を設立。平成 13 年、「有限会社ファーマーズユニオン 北条」を設立し、若者を中心に、大規模農場による有機農業を実践するなど、新規就 農者の確保・育成に努めている。 ○ホームヘルパー講座をきっかけに、平成 21 年、配食サービスを開始、平成 25 年には、 「株式会社百笑一輝」設立し、介護事業に参入するなど、多くの女性が活躍している。 ○近年では、「四国西予ジオパーク」のジオポイントにもなっている石灰岩を石積みし た急峻な段々畑での観光事業に取り組むなど、活動の幅を広げている。 3 受賞の理由 有機農業の先駆けとして、試行錯誤を繰り返しながら、栽培体系を確立し、産直販売 や 6 次産業化、パソコンを活用した生産管理など完成度の高いビジネスモデルを確立し、 急傾斜の段々畑で、40 年以上にわたり、「食の安全・安心」の取組みを実践している。 農業生産に加え、漁業者と連携した環境維持活動や、女性が活躍する介護事業や配食 サービス、段々畑を活用した観光事業、廃校となった小学校校舎の活用など、むらづく り活動に積極的に取り組み、農業を目指す若者や約 1 万人にも上る消費者会員の共感を 呼んでおり、条件不利地でのむらづくり活動の模範となるものである。 4 表彰式について (1)日 時 (2)場 所 (3)内 容 平成 28 年 11 月 23 日(水)10:00~13:50 明治神宮 (新嘗祭)、農林水産祭式典、記念撮影、懇談会
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