今国会での批准を許さない!

農業を壊し、暮らし・主権を脅かす亡国の協定
今国会での批准を許さない!
農水大臣が平然とTPP 批准の
「強行採決」を口にする─。国のあり方に
関わる重大な問題を、十分な国会審議もないままに強行するのは断じて許
せません。
「批准を許さない!」の声を広げに広げ、国会に集中しましょう。
除外」とする国会決議にも明確に
答 弁 す る よ う に、「 重 要 農 産 物 は
無傷なものはない」と農水大臣が
から反します。
「
( 重要 農 産 物で)
T P P 協 定 は、「 T P P 断 固 反
対」という自民党の公約に真っ向
准など論外です。
で国会と国民を欺いたままでの批
一切明らかにせず、「黒塗り資料」
なりません。まして、交渉経過を
協定を承認することなどあっては
国民への約束や、国会の意思に
反する暴走を不問にして、国会が
公約と国会決議への
違反はあきらか
反します。
輸入米の価格偽装の究明こそ
れていた疑惑が発覚、その前提が
農 水 省は「 調 整 金」の存 在は認
めたものの、「国産米への影響は確
崩れました。
─ 政 府 は こ う 説 明 して き ま
ない
認できない」という調査結果を公
食用にまわす輸入米の価格は
国産米と同水準。だから、TPP
した。ところが、輸 入 米 が「 調 整
表して幕引き。しかし、肝心の問
で米輸入が増えても影 響は受け
金」という裏金によって安売りさ
題を調べずに、「影響ない」といっ
候補がそろってTPP協定に反対
す。とりわけアメリカでは大統領
TPP参加国内でも広がっていま
牲にするTPPへの批判は、他の
多国籍企業の利益を最優先し、
各国の産業・雇用・国民生活を犠
です。
の安 倍 政 権の姿 勢は極めて異 常
「 日 本 の 早 期 批 准 が ア メ リ カの
批 准 を 促 す 」といって、前のめ り
した国は一つもありません。
しが不透明ななか、参加国で批准
発行●日本共産党中央委員会 〒151ー8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4ー26ー7 ☎03ー3403ー6111 FAX03ー5474ー8358
「しんぶん赤旗」をお読み下さい。 ●日刊月 3497 円 ●日曜版月 823 円
2016年10・11月号外
ても納得できるはずがありませ
を表明しています。
協 定 の 発 効 に は ア メ リ カの 承 認
(共同通信社世論調査、9 月)
ん。
政府は、TPP批准を求める前
に、輸 入 米 の 価 格 偽 装 の 真 相 究
明、誤った前 提に基づく「政 府 試
算」を撤回すべきです。
批准した国は一つもない
「臨時国会にこ
だわらず、慎重
審議を」と回答
が不可欠です。TPP発効の見通
73%
TPP・安倍政治にストップを
国民と野党が
力を合わせ
●国 有 企 業 や 自 治 体の 仕 事 が 多 国 籍 企 業に
われます。
仕事や雇用が奪
や 労 働 力 が 入 り、
●外国の安い製品
国民にとって百害あって一利なしです。
みやルールは『非関税障壁』として撤廃されます。
「百害あって一利なし」
TPPは農業問題だけではありません。協定は
分野に関わり、その影響はあらゆる分野に及び
ます。多国籍企業の利益拡大のじゃまになる仕組
●遺伝子組み換え食品の表示が危うくなり、
食の安全が脅かされます。
● 医 薬 品の 価 格 が 高 く なり、医 療 保 険 制 度
が危うくなります。
● 保 険 や 共 済 の 分 野 にアメリ カ 企 業 の 参 入
開放されます。
(ノーベル賞学者)
を許し、支配されます。
外国企業による内政干渉に道
外国企業が、進出先の政府などの政策で損害を被ったと判断
すれば国際仲裁機関に訴え、損害賠償を請求できる
─ TPP
協定にあるISD条項は、外国企業の投資利益を最大の基準と
判しています。
日本共産党はこの6年間、ストップTPP
のために国会内でも、地域でも、多くの農
業・市民団体や他の野党と力をあわせてき
ました。最大の山場を迎えているなか批准
阻止のために最後まで全力尽くします。
し、暮らしや環境を守るルールをねじ曲げ、国家主権をあから
ノー ベ ル 経 済 学 賞 を
受賞した アメリカ の経 済
学者スティグリッツ氏は、
「TPP
3月に来日した際、
は 最 悪 の 協 定。 特 定 集
『管 理された 』
団のための
貿易 協定 だ」と厳しく批
全力つくします
さまに侵害する仕組みです。
先 日の 新 潟 県 知 事 選 で は 野 党 が 推 薦 し た 候 補 が 圧 勝 し ま し
た。原発再稼働反対とともに安倍政権の進めるTPPや農政
「改革」への「ノー」の審判です。
参院選で、農村地帯である東北・甲信越の 人区で野党共同
の候補が勝利したのも、TPPを推進し、農協・農政「改革」に
「 今 国 会で批 准 すべきでない」という 世 論 を総 結 集し、国 民
と野党が力を合わせ、与党議員に「公約、国会決議を守れ」と迫
突き進む安倍政権への不信・怒りの審判でもありました。
1
るなど安倍暴走政治への包囲網を大きく広げれば、TPPはス
トップできます。
「最 悪の協定 」
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