2016 年度 制御工学 II 第 8 回小テスト (模範解答) 1 2016 年度 制御工学 II 第 8 回小テスト (模範解答) 5 年 E 科 番号 [問題] 氏名 開ループ伝達関数は, 図 1 のフィードバック制御系について,以下の問い に答えよ。 P (s) = K(s) = KP (1 + jω) jω(j2ω + 1)(j3ω + 1) KP (1 + jω) −5ω 2 + jω(1 − 6ω 2 ) −5ω 2 − jω(1 − 6ω 2 ) KP (1 + jω) 2 2 −5ω + jω(1 − 6ω ) −5ω 2 − jω(1 − 6ω 2 ) −5ω 2 − jω(1 − 6ω 2 ) + jω(−5ω 2 − jω(1 − 6ω 2 )) KP 25ω 4 + ω 2 (1 − 6ω 2 )2 −4ω 2 − 6ω 4 + jω(−1 + ω 2 ) KP (2) 25ω 4 + ω 2 (1 − 6ω 2 )2 L(jω) = 1 s(2s + 1)(3s + 1) KP (1 + s) = = (1) ベクトル軌跡が実軸と交わるときの角周波数 ωpc = を求めよ。 (2) フィードバック制御系が安定となるゲイン KP の 範囲を求めよ。 = となる。実軸と交わるとき, L(jω) の虚数成分が 0 と r + K(s) − u P(s) なることから周波数 ωpc は (2) 式の虚数成分に注目す y ると, −1 + ω 2 = 0 (3) を満たす ω となるので 図 1: フィードバック制御系 ωpc = 1 (解答) PD 補償を用いると,開ループ伝達関数 L(s) は次の (4) となる。次に,実軸との交点を求める。(4) 式を (2) 式 に代入する。 ように計算できる。 L(s) = P (s)K(s) = KP (1 + s) s(2s + 1)(3s + 1) (1) L(jωpc ) = またベクトル軌跡の概形は,図 2 のようになる。 Im −1 = −4 − 6 25 + (1 − 6)2 1 −10 = − KP KP 50 5 KP (5) 安定であるためには, 実軸との交点が −1 より大きけ Re ればよい,つまり −KP L(j!) 1 > −1 5 であればよい。よって, 安定のための Kp の条件は Kp < 5 図 2: ベクトル軌跡 よって,実軸との交点が −1 より右側にあれば安定 なので,この条件からゲイン KP を求める。初めに,ベ クトル軌跡が実軸と交わる周波数 ωpc を求める。 (6) となる。 (7)
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