가게키요모노(景清物)에 대한 연구

가게키요모노(景清物)에 대한 연구
- 에도 시대 극문학(劇文學)을 중심으로 -
金美玉*
16)
<目 次 >
1. 머리말
2. 조루리
『출세카게키요(出世景清)』와
『단노우라가부토군키(壇浦兜軍
記)』를 중심으로
3. 가부키(歌舞伎)
『가게키요(景清)』와
『단노우라가부토군키(壇浦兜軍
記)』를 중심으로
4. 맺음말
Key Words:가게키요(Kagekiyo), 가게키요모노(Kagekiyo-mono), 조루리(Jōruri),
가부키(Kabuki), 충신(loyalist)
<要旨>
「景清物」考 -江戸時代の劇文學を中心として金美玉
本稿では、『平家物語』で平家の武士の一人として登場し、「錣引き」の
逸話や「悪七兵衛」の異名を持つ「景清」を取り上げる。「景清」はこれ以
後、数多くの作品で主人公として登場し、謡曲『景清』『大仏供養』『籠景
清』、幸若舞曲『景清』、古浄瑠璃『かげきよ』を経て、近松門左衛門『出
世景清』に至り、イメージの拡大成長が果たされていく。その中で、人物造
形や話型の完成を見る作品が中世劇芸術の幸若舞曲『景清』である。「平家
の復讐」、「源頼朝暗殺の試行錯誤」、「側近および情人の裏切り」、「牢
* 고려대학교 시간강사, 고전비교문학 전공
40 日語日文學研究 제96집
破り」、「観音の身代り」、「源頼朝の赦免」、「景清の両眼抉り」等を体
現することで、景清はこの作品で平家残党の集約体として登場している。こ
のように、平家の一人の武士に始まり、後に平家残党の集約体を象徴する人
物として登場するという、景清の描かれ方の変化が、なぜ生まれたのかとい
う疑問は、景清に関する多くの研究を生み出した。
日本の先行研究は、大きく二つの流れに分けることができる。民俗学的方
法を通した景清の研究と『平家物語』に現れる景清の研究である。一方で、
研究の傍流として、中国の忠臣らの名前との関連で景清を論じることもあ
る。これについては、拙稿「景清の一考察(大日能忍との関係を通じて)」
(『日本語文学』48、2011.3)で論じた。
先行研究の状況を鑑みるに、景清で今後注目しなければならない点は「景
清伝説」に関する事項といえる。景清伝説に対する記述は中世や近世の書籍
で見ることができる。その中でもとりわけ近世の書籍はジャンルにおいても
随筆·啓蒙書·地誌·歴史書·戯作文学等多岐にわたり、その分量も膨大である。
しかしおよそ近世の書籍に記述された景清に対する研究は、ほとんどが近松
門左衛門『出世景清』に集中している。仮に地誌·随筆に関して言及しても、
ほとんどが景清関連の伝説について、事項の羅列に終始したり、または、地
誌·随筆の中の数冊を調べて記述したりする程度に留まる。
論者は近世書籍の随筆·啓蒙書·地誌等に言及されている景清に関する書籍
を調査し、およそ近世書籍で景清に関する伝説がいかなる様相を呈している
かを明らかにしたい。ただし本稿で、景清に関する日記·随筆·啓蒙書·地誌·劇
文学·戱作文学等、全てのジャンルを網羅することは紙幅の関係上難しいた
め、今回は私が研究の基礎と位置付けている劇文学·戯作文学を中心に調査研
究を行う。劇文学では浄瑠璃と歌舞伎を中心とする。本稿を皮切りに、今後
近世の様々なジャンルの書籍について研究を進めていく予定である。
この研究は景清が平家残党の集約体として登場することとなった背景に糸
口を提供し、景清研究に新たな光を当てる契機になると確信している。