支 援 通 信 部 - 岩手大学 教育学部

支援部 通 信
第5号
支援部発行
岩手大学教育学部附属特別支援学校
支援部学習会③~⑤
「ペアレント・トレーニングの概要と実践」というテーマで第 3 回から第 5 回まで 3 回連続
で学習会を行いました。第3回の午前はみちのく療育園の川村みや子先生に発達障害についての
お話をしていただき、発達障害のある子ども達の特性について学びました。午後はペアレント・
トレーニング リーダーの三枚堂静子先生からペアレント・トレーニング(以下ペアトレ)の演
習をしていただきました。第4、5回は三枚堂先生の演習を通してペアトレの実践について学び
ました。参加者の中から保護者 2 名、保育園職員 2 名の計4名の方のご協力を得て、お子さん
に家庭や保育園でペアトレを実践していただきました。それを報告していただき、その様子から
子どもへの声の掛け方やタイミングなどを学びました。ご協力いただいた4名以外の参加者もそ
れぞれの場で実践をしてみて、その効果や難しさを感じたようでした。特に反響が大きかったの
は、「25%ルールでほめる」「CCQで指示を出す」でした。
子どもをたくさんほめるためには、100%完璧にできていなくても25%できていたら「良
し」として、具体的で分かりやすい言葉でほめることが大事だということです。例えば、
「上手!」
だけではなく、「上手に~できたね。(~したね。)」と子どもの行動を具体的に言葉で伝えます。
できていなくても、それをしようとしたらその小さな努力を見逃さずに認めてほめることも重要
なポイントです。
CCQとは、C(Calm:穏やかに)、C(Close:近づいて)、Q(Quiet:静かに)の意味
です。子どもに指示を出すときはこの3つがポイントになります。離れた場所から大きな声で指
示してもそれは分かりやすい指示にはならないということです。三枚堂先生は、参加者に「お家
に帰ったら、まず旦那さんにやってみて。効果が分かるから♪」と笑ってらっしゃいました。
ペアトレについて詳しく知りたい、研修会等の情報が欲しい方は、NPO法人「紫波さぷり」
さんや「あれんと(虹の保育園 子育て支援センター内)」にお問い合わせください。
事業所見学
8月2日に中学部、高等部の保護者対象に事業所見学会が行われました。保護者8名と職員2名の参加で
した。実施後のアンケートから「この見学会はできるだけ参加しておりますが、毎回状況は変化していて、
今回も新しい情報をたくさん教えていただきました。参加させていただいて良かったです。
」という感想を
いただきました。これからも見学を通して事業所の情報をみなさんに伝えていきたいと思います。
1
ヒソプ工房
生活介護サービスを提供している事業所です。野菜の袋詰めは実習等で最初に体験させていただくことが
多いです。その他にせんべいの袋詰めや焼き菓子の製造、リサイクル石けんやバイオディーゼル燃料の製造
も行っています。余暇活動として「ほっこの会」の名称で、金曜日20時まで活動を行っています。土曜日
の余暇活動は、人数が増えてきたこともあり、少人数で、回数を増やして活動するようになるそうです。送
迎あり。
ヒソプ工房から歩いて1分の所に別館「ハープ」があります。こちらでは羊毛を使った作品作りに取り組
んでいました。
ヒソプ工房から車で5分ほどの所にグループホーム「ポミエ」があります。厳しくなった消防法にも対応
し、スプリンクラー設置がされています。様々な意思決定支援として利用者本人の体験が大切であることを
伺いました。
2
カフェラウンジフィールド
就労移行支援サービスを提供している事業所です。2年間で就労を目指す利用者が、カフェでの仕事を通
して学んでいます。1年目は「働く意思の確認」
「生活サイクル」「金銭」「コミュニケーション」などにつ
いてです。2年目は実習を中心に行い、就労を目指します。必ずしも飲食店関係ではなく、就労先は様々な
場所となっています。年に2名ほどの利用者さんが就職しているとのことです。自力出勤。
3
はつらつ農場
就労移行支援サービス、就労継続支援A、B型を提供している事業所です。年間を通して、しいたけを生
産しています。しいたけの生産、加工、梱包、販売などに関わる様々な工程の中から、利用者に合う仕事を
見つけ役割分担をしています。年中無休ですが、週休2日のシフト制で仕事に入っています。送迎あり。