市長会見の項目(概要) 2/2 と き:平成 28 年 10 月 13 日(木)14:00~ ところ:市政記者室 ■ 養育費の確保の取組について ~こどもの健やかな成長のために~ <担当:こども青少年局子育て支援部こども家庭課 電話:06-6208-8047> 【フリップあり】 ◆(前回(9 月 15 日)の定例会見でも述べたが、)こどもの養育は、親権の有無にかかわらず両 親の責任であり、こどもを監護していない親も養育費を負担し、扶養義務を果たさなければ ならないと考えている。 ◆母子家庭において、養育費の取り決めをしている割合は、全国母子世帯調査(平成 23 年度。 以下同じ。)によると、37.7%であるが、本市の調査結果(平成 26 年度。以下同じ。)では、 28.0%となっている。 ◆同じく、養育費を現在も受給している割合は、全国母子世帯調査によると、19.7%であるが、 本市の調査結果では、11.0%となっている。 ◆また、本市の調査結果によると、養育費の取り決めをしていない主な理由は、 「相手に支払う 意思や能力がないと思ったから」が 54.4%、「縁を切りたかったので要求しなかったから」が 43.3%、「養育費を請求できるとは思わなかったから」が 10.2%となっている。 ◆一方、本年 6 月から 7 月にかけて実施した「子どもの生活に関する実態調査」においても、 養育費に関する調査を行っており、今後分析し活用していきたい。 ◆平成 24 年に民法の一部が改正され、協議離婚の際には、こどもの監護者(親権者)だけでな く、面会交流や養育費の分担についても定めることとされ、その取り決めは、 「子の利益を最 も優先して考慮しなければならない」とされた。 ◆これに伴い、離婚届用紙に養育費と面会交流の取り決めの有無をチェックする欄が追加され たが、 「取り決めをしている割合」は約 6 割となっている。 ◆離婚によるひとり親家庭のこどもの健やかな成長に、養育費は重要であるとともに、こども にとって養育費の受け取りは当然の権利であるが、以上のとおり実際には養育費の確保が進 んでいないのが現状である。 【養育費の確保のための取組】 ◆そこで、10 月から、全国の市町村の窓口において、離婚届を取りに来られた方に、法務省が 作成したパンフレットを渡すこととなった。 ◆そのパンフレットには、養育費と面会交流の取り決め方や、その実現方法について分かりや すく説明がなされているので、このパンフレットを参考にし、養育費と面会交流について取 り決めをするよう、是非、努めていただきたい。 ◆こうした取組に加え、本市では、大阪弁護士会と連携して、弁護士による「離婚・養育費」 に関する専門相談を今年度中に実施し、養育費を確実に確保するための相談体制や情報提供 などの充実を図っていく。
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