平成28年度 和気町カーボン・マネジメント強化 事業 業務委託仕様書 平成28年10月 和気町 第1章 一般仕様 第1節.業務の目的 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 法 ( 以 下 、 「 温 対 法 」 と い う 。 ) 第 20条 3 に 基 づき、和気町地球温暖化対策実行計画を推進してきたが、「日本約束 草 案 ( 平 成 27年 7 月 地 球 温 暖 化 対 策 推 進 本 部 決 定 ) 」 に 掲 げ ら れ た 我 が 国 の 2030年 度 の 温 室 効 果 ガ ス 排 出 削 減 目 標 の う ち 、 地 方 公 共 団 体 の 公 共 施 設 を 含 む 「 業 務 そ の 他 部 門 」 に つ い て は 、 2013年 度 比 で 約 40% 減が目標となっている。 これを受け、本町においても、本町が行う事務事業において、温室 効果ガス排出量の削減目標を大幅に見直し、推進強化を図るため、地 球温暖化対策実行計画の見直しを行うこととする。 また、本事業は、環境省事業の「地方公共団体カーボン・マネジメ ント強化事業」を活用し、計画の見直しを行うこととするので、幅広 い専門的知見を必要とすることから、知見と経験を有するコンサルタ ントへ委託し、本町にとって、有効な計画を策定するものである。 また、本町のエネルギー多消費施設の主要施設において、有効な省 エネ設備の導入を図るため、事前調査(省エネルギー診断)を実施す る。 第2節.業務の概要 (1) 業 務 の 名 称 和気町カーボン・マネジメント強化事業 (2) 業 務 の 期 間 契 約 締 結 日 か ら 平 成 29年 2 月 15日 ま で と す る 。 第3節.適用範囲 本仕様書は、本委託業務に適用するものとし、本仕様書に明記なき ことは、本町と受託者が協議のうえ決定するものとする。 第4節.受託者の義務 受託者は、業務の意図及び目的を十分に理解して最高の技術を発揮 するよう努めると共に、本仕様書、記載事項及び業務遂行上疑義が生 じた場合は、速やかに本町と協議の上、本町の意図を十分に理解し、 業務を遂行するものとする。 第5節.機密の保持 受託者は、本業務に関して知り得た事項について、第三者に漏らし てはならない。 1 第6節.協議・打合せ 本業務を適正かつ円滑に実施するため、受託者は発注者と必要に応 じて協議・打合せを行う。 第7節.関係機関との協議 受託者は、関係機関との協議を必要とするとき、又は、協議を求め られた場合は、誠意を持ってこれに当たり、その都度内容を本町に報 告しなければならない。 第8節.関係法令の遵守 受託者は、業務の実施に当たり、関係する法令規則、通知等を守ら なければならない。 第9節.資料の貸与 本業務の遂行上必要な資料の収集等は、原則として受託者が行うも のであるが、本町が所有し、業務に利用でき得る資料は、これを貸与 する。この場合、貸与を受けた資料については、そのリストを作成の うえ本町に提出し、業務完了時に返却すること。 第 10節 . 主 任 技 術 者 等 受託者は、主任技術者をもって業務全般にわたる技術的管理を行わ せ る も の と す る 。主 任 技 術 者 は 、「 エ ネ ル ギ ー 管 理 士 」の 資 格 を 有 し 、 専門的知見や本業務における他自治体の実績を有する者でなければな らない。 第 11節 . 提 出 書 類 受託者は、業務の着手及び完了に当たって、町の指定様式により、 次の契約書類を提出するものとする。 (1) 業 務 の 着 手 時 ①着手届 ②主任技術者等選任届 ③業務実施工程 ④その他町が指定する書類 (2) 業 務 の 完 了 時 ①完了届 ②その他町が指定する書類 第 12節 . 検 査 及 び 引 渡 し 受託者は、業務完了時速やかに成果品を業務完了届とともに提出し、 完了検査を受けなければならない。 2 第 13節 . 手 直 し 業務完了後、受託者の責に帰すべき事由による成果品の不良箇所が発 見された場合は、速やかに訂正、措置を行うものとし、これに要した費 用は受託者の負担とする。 第 14節 . 成 果 品 受託者は、次の成果品を提出する。 ①地球温暖化対策実行計画(改定版) ( A4 白 黒 70頁 程 度 ) ②温室効果ガス排出量算定結果報告書 (全町有施設の温室効果ガス排出量分析結果) ③職員アンケート調査結果報告書 ④前実行計画実施状況調査報告書 ( A4 白 黒 20頁 程 度 ) ⑤運用の手引き書 ⑥省エネルギー診断報告書 ⑦同上原稿及び電子媒体 3 2 部( 正・副 ) 2部(正・副) 2部(正・副) 2部(正・副) 2部(正・副) 2部(正・副) 2部(正・副) 第2章 特記仕様 第1節.業務の全体構成 本業務の実施構成は次のとおりとする。 1.地球温暖化対策実行計画の作成 ① 基本的事項の検討・提案 ② 温室効果ガス排出量調査・分析 ・現況把握調査票の作成 ・現況把握調査票の集計、算定及び分析 ・前計画の実施状況の報告書作成 ③ 実行計画の内容の検討・提案 ・基本方針 ・具体的な取組み項目の検討・提案 ・削減目標値の検討・提案 ・温室効果ガス総排出量に関する数量的な目標の検討・提案 ・推進体制・点検票の作成・提案 ・評価・公表の手続きの検討・提案 ④ 実行計画書の作成 2.省エネ診断の実施(4施設) 第2節.業務内容 1.基本的事項の整理 ① 計 画 の 目 的 … … 温 対 法 第 20条 3 に 基 づ き 、 和 気 町 の 事 務 及 び 事 業 に関し、温室効果ガスの排出抑制等の措置を講ず ることにより、地球温暖化対策の推進を図る。 ② 計 画 の 期 間 … … 平 成 29年 度 か ら 平 成 33年 度 ま で の 5 年 間 ③ 計画の対象範囲……本町の行う全事務・事業 ④ 基 準 年 度 … … 平 成 27 年 度 及 び 平 成 25 年 度 ⑤ 対象とする温室効果ガス……二酸化炭素 ⑥ 庁内委員会設置……庁内委員の責任及び役割の明示 2.温室効果ガスの総排出量調査 ① 調査説明会の実施 庁 内 委 員 等 に 対 し て 、地 球 温 暖 化 問 題 、温 対 法 及 び 省 エ ネ 法 の 概 要 、実 行 計 画 策 定 の 意 義 、調 査 手 法 及 び 調 査 内 容 に つ い て 説 明 す る こと。 ② 現況把握調査票の作成 1) 温室効果ガス排出量算定に係る調査票及び 庁内委員に対す る意識調査(アンケート調査)に係る調査票の作成・更新 ※温対法及び省エネ法の整合性を図ること。 4 2)温室効果ガス排出量算定に係る調査票記入要領(手順書)の 作成(次年度以降にも活用できるものとして作成) ※温対法及び省エネ法の整合性を図ること。 ③ 現 況 把 握 調 査 票 の 集 計 、総 排 出 量 の 算 定・分 析 、意 識 調 査 結 果 の 分 析 1)上記調査票の集計及びデータの確認 2)本庁舎・各施設の活動量(電気、燃料等の消費量)の算定及 び分析、並びに温室効果ガス排出量の算定及び分析 ※温対法及び省エネ法における集計を各々まとめること。 3)庁内委員に対する意識調査結果の分析 ④ 現行計画の実施状況の報告書作成 現 行 計 画( 計 画 期 間 平 成 23 年 度 か ら 平 成 27 年 度 )の 課 題 を 抽 出 し 、 整 理 す る 。 ま た 、 平 成 27 年 度 の 温 室 効 果 ガ ス 排 出 量 等 を 公 表 す る 手 続 き の 支 援 を 行 う 。 報 告 書 と し て は 、 20 頁 程 度 の も の を 想 定 し ている。 3.実行計画の内容の検討・提案 ① 基 本 方 針 の 検 討・提 案 … … 本 庁 舎 、各 施 設 の 実 情 も 加 味 し た 内 容 で あ る こ と 。ま た 、全 施 設 に 共 通 す る 取 り 組 み を 掲 げ る も の と す る 。 ② 具体的な取組項目の検討、提案 1) 電気の使用に関する項目 2) 公用車の使用に関する項目 3) ガス、その他燃料に関する項目 4) 間接的取り組みに関する項目 用紙、水道、廃棄物など 5) 施設・設備に関する項目 新エネルギー導入、省エネルギー改修など ③ 削減目標の検討、提案 ② の 取 組 に 対 応 し た 具 体 的 な 目 標 を 検 討 、提 案( 原 則 的 に ボ ト ム アップ方式の削減目標を検討、提案すること。) 本庁舎・各施設の活動量(電気、燃料等の消費量)に対する削 減目標値の設定を検討、提案し、全施設の削減目標値の設定を行 う こ と 。※ こ の 際 に は 、庁 内 委 員 の 意 識 調 査 結 果 を 考 慮 す る こ と 。 ④ 温室効果ガスの総排出量に関する数量的な目標の検討、提案 本庁舎・各施設の温室効果ガスの数量的な目標の検討、提案を 行うこと。 ⑤ 計画の推進体制・点検票の検討、提案 次年度以降の計画推進のための推進体制、点検票を検討、提案 し作成すること。 また、温室効果ガス削減のための毎年度実施する活動量調査及 び 取 組 評 価 手 法 を 確 立 し 、そ の「 運 用 の 手 引 き 」を 作 成 す る こ と 。 5 ⑥ ⑦ 評価・公表の手続きの検討、提案 庁内委員会 庁 内 委 員 会 は 、2 回 開 催 す る も の と す る 。内 容 及 び 時 期 は 、次 に 定 め る 内 容 を 中 心 に 議 論 す る 予 定 で あ る 。受 託 者 は 庁 内 委 員 会 における必要事項について助言すること。 第1回 削減目標値、削減施策、推進体制の検討 第2回 計画(案)に関する検討 4.地球温暖化対策実行計画書の作成 受託者は、上記までの内容を整理し、計画書(案)を作成し、町が 実施する第2回庁内委員会で承認を得るまで作成支援する。 5.省エネルギー診断の実施 ① 対象施設の概要整理 現 在 、次 の 4 施 設( サ エ ス タ 、和 気 町 体 育 館 、和 気 町 浄 化 セ ン タ ー、 和 気 町 鵜 飼 谷 温 泉 )を 省 エ ネ 診 断 対 象 施 設 と し て 検 討 し て い る 。受 託 者 は 、発 注 者 と 十 分 協 議 を 行 い 、省 エ ネ 診 断 対 象 施 設 と し て 妥 当 性 が あるか検討し、合意の上、以下の内容を調査・整理する。 1) 建物概要整理 立 地 状 況 、敷 地 面 積 、建 物 種 類・用 途 、 延 床 面 積 、階 数 、設 備 概要、竣工年及び整理 2) 使用エネルギー概要整理 使用エネルギーの種類・用途 ② 対象施設のエネルギー消費量調査 上 記 調 査 の 結 果 、エ ネ ル ギ ー 消 費 量 及 び 二 酸 化 炭 素 排 出 量 を 算 定 し 分析する。 1 ) エ ネ ル ギ ー 消 費 量 の 実 態 調 査( 年 間 変 動 、月 変 動 、用 途 別 ) 2) エネルギー消費原単位の実態調査(年間変動、月変動、用 途別) 3) 二酸化炭素排出原単位の実態調査(年間変動、月変動、用 途別) ③ 対象施設の省エネルギー診断 上記のエネルギー消費量実態調査結果をもとに、ウォークスルー 調査を行うとともに、下記項目について整理する。なお、目に見え る形での省エネルギー診断を行うために、それぞれの施設に計測機 を設置し、状況把握が可能な一定期間計測、データ収集及び考察を 行う。 1) 調査方法 施設内の設備機器等の現状に関する調査票を作成し、管理担 6 当 者 に ア ン ケ ー ト を 行 う 。ア ン ケ ー ト 結 果 は 整 理 す る 。必 要 に 応 じてウォークスルー調査を実施する。 2) 調査項目 ア.建物稼動状況 稼働時間、利用者数、稼働率、入居率等 イ.設備概要 熱電源設備機器の仕様・用途と台数、空調方式、蛍光灯・ 電球・白熱灯の数量、受変電設備、自家発電設備、昇降機の 仕様と台数、設備管理システム方式、その他エネルギー消費 の大きい設備、特殊設備、設備機器の設置年数等 ウ.運転管理状況 熱電源設備の稼動状況、室内設定温度条件、空調期間、空 調開始・終了時間等 エ.改修工事実績の有無 竣工時から調査時点までにおける全ての工事実績と工事 内容 オ.使用エネルギーの概要 使用エネルギー種類・用途、電気の契約種別と容量、ガス 空調契約種別等 カ.各種エネルギー消費に関する調査データの確認 過 去 3 か 年 の エ ネ ル ギ ー 消 費 量( 年 変 動 、月 変 動 、用 途 別 )、 水道使用量(年変動、月変動)並びに支払い金額、管理日報 (管理日報の有無と記載内容)等 キ.省エネルギー対策実施の有無 省エネルギー設備の導入状況、日常の省エネルギー対策、 過去3年間における省エネルギー改善・努力内容の有無を整 理する。 ク.施設側からの具体的な要望 ④ 対象施設の省エネルギー可能性調査 1) 省エネ手法の選定 ウ ォ ー ク ス ル ー 調 査 の 結 果 か ら 、各 施 設 に 想 定 さ れ た 省 エ ネ 手 法を選定する。 2) 省エネルギー可能性調査 対象施設における省エネルギー診断を行う。 3) 省エネルギー手法採用による効果 省エネ手法を採用した場合と現況のエネルギー消費量を比較 し、省エネルギー効果を試算する。 7 和気町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)改訂業務委託仕様書 1.業 務 の 名 称 本業務の名称は「和気町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)改訂業務委 託 」( 以 下 「 本 業 務 」 と い う 。) と す る 。 2.業 務 の 目 的 本 業 務 は 、「 地 球 温 暖 化 対 策 の 推 進 に 関 す る 法 律 」第 20条 第 2 項 に 基 づ き 、和 気 町 における地球温暖化対策計画を勘案し、その区域の自然的社会的条件に応じて、温 室効果ガスの排出抑制のための総合的かつ計画的な施策を策定し、実施するための 和 気 町 地 球 温 暖 化 対 策 実 行 計 画 ( 区 域 施 策 編 )( 以 下 「 実 行 計 画 」 と い う 。) を 改 訂 す る こ と を 目 的 と す る 。併 せ て 、計 画 の 公 表 、計 画 の 推 進 方 策 に つ い て も 検 討 す る 。 3.業 務 場 所 和気町全域 4.業 務 期 間 契 約 締 結 日 か ら 平 成 29 年 3 月 31 日 ( 金 ) 5.業 務 内 容 実行計画の改訂 ア 実行計画策定の背景、意義 イ 温室効果ガス排出量の現況推計と要因分析 ウ 温室効果ガス排出量の将来推計と削減目標 エ 中長期における目標 オ 削減目標達成のための対策・施策 カ 計画立案・推進体制・進捗管理 ( 3) 主 な 成 果 品 ア 和気町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)改訂版 A4 判 両 面 カ ラ ー 印 刷 冊 子 … 3 部 、 同 概 要 版 … 10 部 イ 本業務委託に関する打合せ議事録…1部 ウ 業務報告書…1部 上記成果品については、和気町が指定する電子データ(アドビシステムズ社の PDF、 マ イ ク ロ ソ フ ト 社 の ワ ー ド 等 ) を CD-R そ の 他 電 子 記 憶 媒 体 に 保 存 し て 提 出 すること。 なお、成果品納入後であっても、業務内容及び成果品について、問い合わせ、 その他の対応を求めることがある。 6. そ の 他 (1) 受 託 者 は 、 本 仕 様 書 及 び 本 委 託 契 約 に 基 づ き 和 気 町 民 生 福 祉 部 生 活 環 境 課 と 綿密に連絡を取り、 その指示等に従い誠実に業務を遂行しなければならない。 (2) 本 委 託 契 約 等 に 関 す る 協 議 や 各 種 打 合 せ に 要 す る 経 費 は 、受 託 者 の 負 担 と す る 。 (3) 受 託 者 は 、 本 業 務 に よ り 知 り 得 た 情 報 を 第 三 者 に 漏 洩 し て は な ら な い 。 (4) こ の 業 務 に 関 し て 収 集 さ れ た 情 報 、 版 権 及 び 著 作 権 は 、 発 注 者 に 帰 属 す る も の とする。 (5) 本 業 務 に 関 し て 、「 地 方 公 共 団 体 に お け る 地 球 温 暖 化 対 策 の 計 画 的 な 推 進 の た め の 手 引 き 平 成 26 年 2 月 環 境 省 総 合 環 境 政 策 局 環 境 計 画 課 」 に 準じて行うものとする。 8
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